JP4969584B2 - テープフィーダおよび部品保持テープセット方法 - Google Patents

テープフィーダおよび部品保持テープセット方法 Download PDF

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Description

本発明は、主テープとカバーテープとを含む部品保持テープにより電子回路部品を供給するテープフィーダに関するものであり、特に、部品保持テープのテープフィーダに対するセットに関するものである。
部品保持テープの主テープには、部品収容凹部が長手方向に等間隔に並んで形成され、部品収容凹部に電子回路部品が収容されるとともに、主テープの上面に固定されたカバーテープにより部品収容凹部の開口が覆われ、電子回路部品の飛出しが防止されている。このような部品保持テープにより電子回路部品を供給するテープフィーダは、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、部品保持テープを送る送り装置およびカバーテープを主テープから剥がす剥離装置を備え、部品保持テープは上向きの案内面を備えたガイドにより案内されつつ、送り装置によって長手方向に送られるとともに、剥離装置によってカバーテープが主テープから剥がされる。ガイドにはカバーが被せられ、部品保持テープの案内面からの浮き上がりが防止されている。カバーは横断面形状がコの字形を成し、コの字の底壁がガイドの上方を覆い、1対の側壁がガイドを幅方向の両側から挟む状態でガイドに取り付けられている。カバーテープは、主テープに固定された状態でカバーと案内面との間に挟まれ、カバーの部品保持テープの送り方向(以後、テープ送り方向と称する)における下流側の端において主テープから剥がされるとともに、テープ送り方向の上流側へ折り返され、剥離装置に係合させられる。
このテープフィーダに部品保持テープをセットする場合には、カバーテープの一部を主テープから剥がすとともにテープ送り方向の上流側へ折り返し、カバーテープの主テープから剥がされていない部分の上に重ねた状態で、主テープおよびカバーテープの折り返し部をカバーと案内面との間に挿入し、その状態で作業者が操作スイッチを操作して送り装置を作動させ、部品保持テープを送る。部品保持テープは、主テープから剥がされたカバーテープの先端がカバーの下流端を通過するまで送られ、作業者はカバーから出てきたカバーテープの主テープから剥がされた部分を剥離装置に係合させる。
あるいはカバーテープの折り返し部がカバーの下流端から出るまで送り装置に部品保持テープを送らせた状態で、作業者がカバーテープの折り返された部分を、カバーの下から、先端がカバーの下流端から出て来るまで引っ張り出して剥離装置に係合させる。
また、下記の特許文献2には、カバーがガイドに、案内面の幅方向に延びる軸線まわりに回動可能に取り付けられたテープフィーダが記載されている。このカバーは、横断面形状がコの字形を成し、コの字の一方の側壁においてガイドに回動可能に取り付けられている。そのため、テープフィーダへの部品保持テープのセット時には、カバーを案内面から離間する向きに、カバーのガイドに回動可能に取り付けられている側とは反対の側壁と案内面との間にテープ送り方向に延びる隙間が形成されるまで回動させた状態で、その隙間に部品保持テープをガイドの側方から挿入するとともに、主テープから剥がされたカバーテープをカバーに設けられたスリットに差し込んでカバーから引き出されるようにする。
特開2004−47951公報 特開平5−110286号公報
しかしながら、テープフィーダにおいてカバーテープを剥離装置に係合させるためには、カバーテープにカバーの下流端から剥離装置に届く長さが必要であり、特許文献1に記載のテープフィーダにおいて、折り返されて主テープと共にカバーと案内面との間に挟まれ、送られる部分のカバーテープは長く、その先端部がカバーの下流端を通過するまで部品保持テープを送れば、部品収容凹部に収容された電子回路部品のうち、最初に取り出される先頭の電子回路部品が部品取出位置を相当距離通り過ぎてしまい、作業者は操作スイッチを操作して送り装置を逆向きに作動させ、部品保持テープを戻して先頭の電子回路部品を部品取出位置に位置させることが必要であり、面倒である。
カバーテープの折り返し部がカバーの下流端から出るまでカバーテープを送り、作業者がカバーテープの先端をカバーの下から引っ張り出すようにすれば、部品保持テープの送り長さが少なくて済み、戻し操作が不要になるか少なくて済むが、カバーテープの引張出し作業が必要であり、面倒である。
一方、特許文献2に記載のテープフィーダにおいては、カバーが横断面形状がコの字形を成し、両側に側壁があるため、カバーを回動させて側壁下端と案内面との間に隙間を形成するためには、カバーを大きく回動させなければならない。また、テープフィーダの側方に部品保持テープを側方から挿入するためのスペースが存在することが不可欠であり、かつ、側壁が邪魔になって部品保持テープを挿入し難い。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、部品保持テープのセットが容易なテープフィーダの提供、ならびにテープフィーダへの部品保持テープの容易なセット方法の提供を課題とする。
上記の課題は、部品収容凹部が長手方向に等間隔に並んで形成された主テープと、その主テープの上面に固定されて前記部品収容凹部の開口を覆うカバーテープとを含む部品保持テープにより、電子回路部品を供給するテープフィーダを、(a)長手形状を有する上向きの案内面を備え、その案内面により前記部品保持テープを案内するガイドと、(b)そのガイドに案内された前記部品保持テープを、その保持テープの長手方向を送り方向として送る送り装置と、(c)進入端から退出端まで延びて前記ガイドの上方を覆う主覆い部を備えたカバーと、(d)前記主覆い部の前記退出端の位置において前記主テープから前記カバーテープを剥がして前記送り方向の上流側へ折り返し、そのカバーテープを前記主覆い部の前記ガイドとは反対側を通過させる剥離装置とを含み、かつ、前記カバーの少なくとも片側が前記進入端から前記退出端まで連続して側方へ開放されたものとすることにより解決される。
上記主覆い部の退出端は、カバーの側方に開放された部分の、テープ送り方向における下流側の端の意であり、カバーテープが掛けられて折り返される端が存在すればよく、必ずしも、カバーの、ガイド上方を覆う天板部全体の下流側の端である必要はない。例えば、カバーの天板部にカバーテープを引き出すための幅方向に延びるスリットが形成され、そのスリットの下流側においては、カバーテープが剥がされた主テープが天板部により覆われる形態のカバーでもよいのであり、その場合には、スリットの両側の縁のうち上流側の縁が「退出端」であることになる。また、上記主覆い部は、カバーの天板部のうち、スリットより上流側の部分であり、スリットより下流側の部分は副覆い部と称すべきものとなる。勿論、主覆い部は備えるが副覆い部は備えないカバーを含むテープフィーダも、本発明の実施形態である。
また、本発明によれば、前記テープフィーダに、部品保持テープをセットする方法であって、前記カバーテープの一部を前記主テープの上面から剥がし、その剥がした部分と未だ剥していない部分との境界が、前記カバーの前記主覆い部の前記退出端より前記送り方向の下流側に位置するまで、前記主テープに、前記カバーと前記ガイドとの間を移動させることと、前記カバーテープの前記剥がした部分に、前記カバーの前記進入端から前記退出端まで連続して側方へ開放された部分を通過させることとにより、前記カバーテープの前記剥がした部分を前記主覆い部の前記退出端に掛けて折り返した状態とすることを特徴とする部品保持テープセット方法が得られる。
カバーの主覆い部の少なくとも片側を側方へ開放された状態とすれば、カバーテープを主覆い部の退出端に掛けて部品保持テープの送り方向の上流側へ折り返した状態にセットすることが容易になる。例えば、カバーテープの一部を主テープの上面から剥がし、その剥がしたカバーテープを部品保持テープの送り方向の上流側へ折り返して部品保持テープに重ねるとともに、部品保持テープを下流側へ移動させるなどして、折返し点が主覆い部の退出端より下流側に位置し、重ねられた部品保持テープとカバーテープとがカバーとガイドとの間に挟まれた状態とし、その後、カバーテープの折り返された部分であってカバーにより覆われている部分を側方へ引き出せば、容易にカバーテープを主覆い部の退出端に掛けて上流側に折り返した状態とすること(これをカバーテープのセットと称する)ができる。主覆い部の側方が開放されていなければ、カバーテープの剥がされた部分を主覆い部の退出端側から長手方向に引き出してカバー(主覆い部)の上方に位置する状態とすることが必要なのであるが、それに比較して側方への引出しの方が容易なのである。この方法が、本発明に係る部品保持テープセット方法の一態様であって、第1セット方法と称することとする。
あるいは、カバーテープの一部を主テープの上面から剥がし、その剥がしたカバーテープを部品保持テープの送り方向の上流側であって部品保持テープ上方から側方へ外れた方向に延びる状態に折り返し、その折返し点をカバーの進入端よりやや下流の位置でカバーとガイドとの間に挟んだ後、部品保持テープを下流側に移動させれば、カバーテープはカバーから側方へ引き出されたままの状態でカバーの下方を進入端から退出端まで移動するため、容易にカバーテープをセットすることができる。この方法が、本発明に係る部品保持テープセット方法の別の一態様であって、第2セット方法と称することとする。上記部品保持テープの送り方向への移動を、送り装置による送りによって行わせれば、カバーテープのセットが一層容易になる。
あるいは、カバーの開放された側と案内面との間に、カバーの側方に開口し、進入端から退出端に至る連続した隙間を得ることができ、その隙間に部品保持テープをガイドの側方側から挿入し、部品保持テープの退出端より下流側において、主テープから剥がされたカバーテープを退出端に掛けて上流側へ折り返すことができる。
このように本発明に係るテープフィーダにおいては、カバーの主覆い部の少なくとも片側が進入端から退出端まで連続して開放され、カバーが部品保持テープに被せられ、部品保持テープを覆う状態において側方があいているため、カバーを部品保持テープに被せたままの状態でカバーテープをカバーの側方へ出すことができ、主覆い部の側方が開放されていない従来のテープフィーダにおけるように、カバーテープの先端部をカバー(主覆い部)の下流側の端から出た状態とするために部品保持テープを、先頭の電子回路部品が部品取出位置を大きく通過するまで送らなくて済み、部品保持テープの戻し操作が不要であり、あるいは極く少なくて済み、また、カバーテープを長手方向に引っ張って、その先端部をカバー(主覆い部)の下から引き出す作業も不要であり、カバーテープのセットを容易にかつ迅速に行うことができる。さらに、部品保持テープやカバーテープのセット作業をカバーの側壁に妨げられることなく、ガイドの側方からでも容易に行うことができる。部品保持テープやカバーテープのセット作業の容易化により、作業ミスが減少し、さらには人員削減が可能になり、また、テープフィーダが設けられる作業システム、例えば、テープフィーダにより供給される電子回路部品を回路基板に装着する部品装着システムの稼働率を向上させることができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)部品収容凹部が長手方向に等間隔に並んで形成された主テープと、その主テープの上面に固定されて前記部品収容凹部の開口を覆うカバーテープとを含む部品保持テープにより、電子回路部品を供給するテープフィーダであって、
長手形状を有する上向きの案内面を備え、その案内面により前記部品保持テープを案内するガイドと、
そのガイドに案内された前記部品保持テープを長手方向に送る送り装置と、
進入端から退出端まで延びて前記ガイドの上方を覆う主覆い部を備えたカバーとを含み、かつ、そのカバーの少なくとも片側が前記進入端から前記退出端まで連続して側方へ開放されたテープフィーダ。
(2)前記カバーの前記主覆い部の前記開放された側の側縁の前記進入端に隣接する部分に、前記部品保持テープの送り方向の下流側へ向かうにつれてその開放された側の側縁に接近する押退け面が形成された(1)項に記載のテープフィーダ。
上記押退け面は傾斜平面でも、湾曲面でも、両者を合わせたものでもよい。詳細は実施例の項において説明する。
カバーテープの一部を主テープの上面から剥がし、その剥がされた部分と未だ剥がされていない部分との境界が、カバーの主覆い部の進入端より上流側に位置する状態で部品保持テープを下流側へ移動させれば、カバーテープの剥がされた部分が押退け面により主覆い部の開放側へ押し退けられ、剥がされた部分が主覆い部の側方へ外れた状態とされる一方、未だ剥がされていない部分、厳密には剥がされたカバーテープの折返し点が進入端から主覆い部の下側に潜り込む。その状態から、さらに部品保持テープを下流側へ移動させれば、やがて折返し点が主覆い部の退出端を通過し、主覆い部により側方へ押し退けられていた、剥がされた部分が主テープの上方へ復帰することが許容される。したがって、この復帰した部分を上流側へ引っ張れば、カバーテープの剥がされた部分が主覆い部の退出端に掛かって上流側へ折り返された状態となり、カバーテープのセットが終了する。このカバーテープのセット方法が本発明に係る部品保持テープセット方法の前記第1,第2セット方法とは別の一態様であって、第3セット方法と称することとする。上記部品保持テープの下流側への移動を送り装置に行わせればカバーテープのセットが一層容易になることは第2セット方法におけると同様である。
(3)前記押退け面の少なくとも下側の縁の角部に面取りと丸み付けとの少なくとも一方が施された(2)項に記載のテープフィーダ。
カバーテープが押退け面の角部に引っ掛かって損傷されることを良好に防止し得る。また、前述の第3セット方法が実施される際には、カバーテープの折り返し点がカバーの下側へ潜り込むことが容易となり、第3セット方法の実施が容易となる。
カバーテープの損傷を回避し、あるいはカバーテープの滑らかな移動を許容する観点から、上記押退け面の角部以外の角部や、(4)項に記載のテープフィーダにおけるリブの角部等、カバーテープと接触する角部にも同様に面取りと丸み付けとの少なくとも一方が施されることが望ましい。
(4)前記ガイドが、前記カバーの前記少なくとも片側の側面に沿って延びるリブを備え、そのリブと前記カバーの開放側縁との間には、カバーとガイドとの間に前記部品保持テープが挟まれた状態で、前記カバーテープの通過を許容する隙間が形成される(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のテープフィーダ。
上記リブは、カバーとガイドとの間に部品保持テープが挟まれた状態で、そのリブの少なくとも上端部がカバーの開放側の側面と対向する高さを有するものとすることも、カバーの開放側の側面と対向する部分を全く有しない高さのものとすることも可能である。リブはガイドの案内面から上方に立ち上がって、部品保持テープがガイドから外れることを防止する高さを有するものであればよく、リブを部品保持テープの厚さより低いものとすれば、リブはカバーの開放側の側面と対向する部分を全く有しない高さのものであることになる。リブが、少なくとも上端部がカバーの開放側の側面と対向する高さを有するものである場合には、カバーの開放側の側面とリブの対向する面との間にカバーテープの通過を許容する隙間が形成されることが必要であるが、リブが低い場合には、リブの上面とカバーの下面との間にカバーテープの通過を許容する隙間が形成されてもよい。
ガイドにリブを設け、そのリブとカバーの開放側縁との間に上記の隙間を設ければ、カバーの側方が開放されているにもかかわらず、部品保持テープが案内面から外れることを防止し得、しかも剥がされたカバーテープの上流側から下流側への通過を許容し得る。
(5)前記カバーが、前記ガイドの前記案内面を上方から覆う天板部と、その天板部の一側縁から下方に垂下し、前記天板部と前記案内面との隙間を側方から塞ぐ側板部とを含み、そのカバーの片側のみが開放された(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のテープフィーダ。
カバーを、少なくとも主覆い部においては、全く側板部を備えないものとすることも可能であり、その場合にはカバーの両側が側方へ開放されることとなる。しかし、カバーテープのセットを容易化する目的は片側を開放とすれば達成されるため、カバーを、主覆い部において側板部を備えたものとすることも可能である。側板部を設ければ、その側板部に部品保持テープが案内面から外れることを防止する機能を果たさせることが可能になり、あるいは、側板部を設けない場合に比較して、カバーの剛性を高めたり、カバーをガイドに取り付けたりすることが容易となる。
(6)前記カバーを、前記ガイドに、前記案内面に平行な姿勢を保つ平行移動によりその案内面に接近離間可能に取り付ける取付装置を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載のテープフィーダ。
カバーは案内面に接近させられて部品保持テープに接触し、押さえることができる。
カバーを案内面から離間させてカバーと案内面との間の隙間を大きくすることができ、主テープあるいは主テープおよびカバーテープをカバーとガイドとの間に挟む作業を容易に行うことができる。
また、カバーの案内面に対する接近,離間距離は、その長手方向にわたって同じであり、所望の離間距離を得るために、その距離だけカバーを案内面から離間させればよく、カバーを次項の回動型とする場合に比較して、接近,離間のために、案内面に直角な方向においてスペースが余分に必要になることがない。
(7)前記カバーを、前記ガイドに、前記案内面の幅方向に延びる回動軸線のまわりの回動により、前記案内面に接近離間可能に取り付ける取付装置を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載のテープフィーダ。
カバーを回動可能に保持する軸とカバーの長穴とを係合させ、カバーを、回動と案内面に交差する方向の移動との両方が可能な状態でガイドに取り付けることも可能である。
カバーを回動させれば、案内面の上方を大きく開けることが容易であり、主テープやカバーテープの側方からの挿入作業を容易に行うことができる。
(8)前記カバーを前記案内面に接近する向きに付勢する付勢装置を含む(6)項または(7)項に記載のテープフィーダ。
付勢装置の付勢により、部品保持テープの送り時やカバーテープの主テープからの剥がし時に、カバーがガイドあるいは部品保持テープから浮き上がることが防止され、部品保持テープを安定して押さえさせることができる。特に、付勢装置の付勢力により、カバーの主覆い部が部品保持テープに弾性的に押し付けられる場合には、部品保持テープの送り時やカバーテープの主テープからの剥がし時に、部品保持テープが案内面に直角な方向に振動することが良好に防止され、電子回路部品の部品収容凹部からの飛び出しが良好に防止される。
(9)前記カバーが、前記側板部からその側板部に対してほぼ直角に前記ガイド側へ延び出たばね受け部を備え、それらばね受け部とガイドとの間にばねが初期荷重を付与されて配設され、それによって前記カバーが、前記主覆い部が前記案内面に接近する向きに付勢された(5)項に記載のテープフィーダ。
前記(8)項に関する説明が本項についても当てはまる上、付勢装置の構成を簡易化できる効果が得られる。
(10)前記部品保持テープが長手方向に等間隔に並んで形成された送り穴を備えたものであり、前記送り装置が、その送り穴に係合する突起を外周面に備えて一部が前記案内面から上方へ突出する状態で配設されたスプロケットを含み、かつ、前記主覆い部がそのスプロケットの一部が上方へ突出することを許容する長穴を備えた(1)項ないし(9)項のいずれかに記載のテープフィーダ。
例えば、主覆い部の少なくとも片側への開放により、主テープから剥がされたカバーテープのカバー側方への引き出しが可能であることを利用してカバーテープをセットする場合、スプロケットが、テープフィーダの、カバーの主覆い部に対応する部分に設けられているのであれば、カバーは、スプロケットが設けられていない側へ開放され、カバーテープがスプロケットと干渉することなく、側方へ出されるようにされることが必要である。スプロケットがテープ送り方向において主覆い部の進入端より上流側の部分あるいは退出端より下流側の部分に対応する部分に設けられるのであれば、カバーテープとスプロケットとの干渉の恐れがないため、カバーはスプロケットが設けられた側へ開放されてもよい。
請求可能発明の一実施例であるテープフィーダを示す正面図である。 上記テープフィーダにより供給される電子回路部品を保持する部品保持テープを示す平面図である。 上記テープフィーダの操作装置を示す平面図である。 上記テープフィーダのカバーを部品保持テープおよびガイドと共に示す平面図である。 上記カバーを送り装置のスプロケットとともに示す正面図である。 上記テープフィーダのガイドが上記カバーにより覆われた状態を示す側面断面図である。 上記テープフィーダへのカバーテープのセットを説明する図である。 別の実施例であるテープフィーダのガイドおよびカバーを示す平面図である。 さらに別の実施例であるテープフィーダのガイドおよびカバーを示す平面図である。 さらに別の実施例であるテープフィーダのガイドおよびカバーを示す正面図である。 図10に示すテープフィーダのガイドおよびカバーを示す平面図である。 さらに別の実施例であるテープフィーダのガイドおよびカバーを示す平面図である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明の一実施例であるテープフィーダ(以後、フィーダと略称する)が図示されている。本フィーダは、フィーダ本体8,フィーダ本体8に設けられたガイド10,送り装置12,カバー14,剥離装置16,テープ保持装置としてのリール保持装置18,操作装置20および制御装置22を含んで構成され、部品保持テープ24により電子回路部品26を供給する。
部品保持テープ24は、図2に示すように、主テープ30およびカバーテープ32を含む。この部品保持テープ24はエンボスタイプの部品保持テープであり、図6に示すように、主テープ30は、その両縁部であって、主テープ30の長手方向に延びる1対の被案内部34,35と、それら被案内部34,35の間の部分から被案内部34に直角に突出させられ、主テープ30の長手方向に延びる帯状の突部36とを備えている。なお、図6においては、理解を容易にするために、カバーテープ32の厚さが誇張して図示されている。突部36には、図2に示すように、その長手方向に等間隔に並んで多数の部品収容部たる部品収容凹部38が形成され、それら部品収容凹部38の各々に電子回路部品26が1個ずつ収容されている。1対の被案内部34,35の一方の被案内部35に多数の送り穴40が主テープ30の長手方向に等間隔に並んで形成されている。カバーテープ32は、主テープ30の上面の送り穴40が設けられていない部分に貼り付けられ、部品収容凹部38の開口を覆って電子回路部品26の飛出しを防止している。
部品保持テープ24は、テープ保持部材たるリール44に巻き付けられてフィーダに保持される。そのため、前記リール保持装置18は、図1に示すように、保持装置本体46およびリール保持部材48を備えてフィーダ本体8の後部に設けられ、リール44を軸50により、フィーダの幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に、かつ着脱可能に保持する。部品供給時における部品保持テープ24の送り方向において上流側がフィーダの後部であり、下流側が前部である。
リール44から引き出された部品保持テープ24は、図1に示すように、ガイド部材の一種であるガイド板54および前記ガイド10により案内されつつ送り装置12により長手方向に送られる。ガイド板54はリール保持装置18に隣接して設けられ、フィーダ本体8の長手方向に延び、フィーダの前部に至る上向きの案内面56を備えている。ガイド10はブロック状を成し、フィーダ本体8の前部に、フィーダ本体8の長手方向に平行に取り付けられ、上向きで、フィーダ本体8の長手方向に直線的に延び、長手形状を有するる水平な案内面58を備えている。
前記送り装置12および剥離装置16は、特開2004−47951公報に記載の送り装置および剥離装置と同様に構成されており、簡単に説明する。
送り装置12は、図1に示すように、フィーダ本体8に、その幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に設けられた送り部材たるスプロケット70,駆動源たるモータ72およびモータ72の回転をスプロケット70に伝達する回転伝達装置74を含む。回転伝達装置74は、互いに噛み合わされた複数のギヤ76を含む。スプロケット70は、その外周面に、部品保持テープ24の送り穴40に係合する複数の突起78を備え、突起78の一部がガイド10の案内面58から上方へ突出する状態で配設されている。部品保持テープ24は、スプロケット70がモータ72によって回転させられることにより所定ピッチずつ、例えば、部品収容凹部38の形成ピッチに等しい距離ずつ送られ、電子回路部品26が順次、部品取出位置へ送られる。モータ72は、例えば、電動モータの一種である電動回転モータたるサーボモータにより構成される。サーボモータに代えてステップモータにより構成してもよい。モータ72および回転伝達装置74が送り部材駆動装置たるスプロケット回転駆動装置を構成している。
剥離装置16は、図1に示すように、ねじり部材たる2個のテーパローラ90,92,送り部材たる1対の送りローラ94,96,送りローラ駆動装置98および送りローラ付勢装置100を含む。送りローラ駆動装置98は、前記モータ72を駆動源とし、モータ72の回転がギヤ102を含む回転伝達装置104により送りローラ94に伝達される。主テープ30から剥がされたカバーテープ32はテーパローラ90,92により捩じられるとともに、向きを変えられて下方へ導かれ、送りローラ94,96により挟まれる。送りローラ94,96には歯が形成され、互いに噛み合わされるとともに、送りローラ96が送りローラ付勢装置100により送りローラ94に向かって付勢されてカバーテーパ28をしっかり挟む。送りローラ94,96の回転によりカバーテープ32は部品保持テープ24の送りと同期して送られ、主テープ30から剥がされる。主テープ30から剥がされたカバーテープ32は、送りローラ94,96より下方へ垂れ流され、例えば、フィーダを支持するフィーダ支持部材(図示省略)に設けられたテープ溜まりに溜められる。
送り装置12は、前記操作装置20により作業者が手動で操作することができる。図1に示すように、操作装置20はフィーダ本体8の後部に設けられ、各種のスイッチやLED(発光ダイオード)等を含んでいる。例えば、図3に示すように、モータ正転スイッチ106,モータ逆転スイッチ108,モータ停止スイッチ110を備え、スイッチ106,108を操作することにより、モータ72を正転あるいは逆転させ、部品保持テープ24を送り、あるいは戻すことができ、モータ停止スイッチ110を操作することにより、モータ72を停止させ、送り装置12の作動を止めることができる。
部品保持テープ24はエンボスタイプとされており、前記ガイド10には、図6および図7(a)に示すように、ガイド10の長手方向であって、フィーダの長手方向に貫通する1対の上向きの案内面120,122および通路124が設けられ、これら案内面120,122が前記案内面58を構成している。1対の案内面120,122はフィーダの幅方向に距離を隔てて設けられ、それら案内面120の間に通路124が形成されており、部品保持テープ24は、1対の被案内部34,35がそれぞれ案内面120,122により下方から支持されるとともに、突部36が通路124内に収容され、通路124内を移動する。被案内部は被支持部であり、案内面は支持面でもある。
部品保持テープ24は、図5に示すように、突部36が前記ガイド板54の案内面56上に載せられてガイド板54により移動を案内され、ガイド板54からガイド10に乗り移る際に、1対の被案内部34,35が案内面120,122上に乗り、突部36は通路124に進入する。そのため、案内面56は、通路124の底面より高くされ、突部36の通路124への進入が、ガイド10の通路124の底面を形成する部分によって妨げられないようにされている。また、案内面120,122のテープ送り方向において上流側の端部であって、前記ガイド板54側の端部は、図5に案内面122について示すように、テープ送り方向において上流側ほど下方に傾斜させられて進入案内面125が形成され、被案内部34,35は進入案内面125に案内されて案内面120,122へ乗り上がり、下方から支持される状態となる。
ガイド10にはまた、その幅方向に隔たった両縁部にそれぞれ、図6に示すように、1対の案内面120,122からそれぞれ立ち上がるリブ126,128が形成されている。リブ126,128は、図4に示すように、ガイド10の長手方向の全体にわたって設けられ、部品保持テープ24を幅方向の両側から挟み、案内面58から外れることを防止しつつ、長手方向に送られることを許容する。リブ126,128のうち、フィーダ本体8の幅方向において前記スプロケット70が設けられた側に位置するリブ128は、案内面122により支持された主テープ30の被案内部35の上面より低くされ、スプロケット70が設けられた側とは反対側に位置するリブ126は、主テープ30の被案内部34の厚さに、2枚分のカバーテープ32の厚さを加えた高さより大きい高さを有するものとされている。また、リブ126の上端部の内側の角部、すなわち案内面58側の角部には丸み付けが施され、丸み部130が形成されている。
前記カバー14は、図1および図5に示すように、ガイド10に取り付けられ、その上方を覆う。カバー14は、図4ないし図6に示すように、ガイド10の案内面58を上方から覆う天板部136と、その天板部136の一側縁から下方に垂下し、天板部136と案内面58との隙間を側方から塞ぐ側板部138とを含み、横断面形状が概してL字形を成し、カバー14の片側のみが開放されている。カバー14は、取付装置144によりガイド10に取り付けられている。カバー14の側板部138は、図5に示すように、その長手方向に隔たった2個所がそれぞれ、天板部136から離れる方向へ延び出させられて取付部146が形成されるとともに、それら取付部146にそれぞれ、天板部136に直角に延びる長穴148が形成され、軸部とそれより細い雄ねじ部との間に段部が形成された段付きねじ150が長穴148を通ってガイド10に螺合されることにより、カバー14が案内面58に平行な姿勢を保つ平行移動により、案内面58に接近離間可能に取り付けられている。これら1対ずつの長穴148および段付きねじ150が取付装置144を構成している。カバー14はガイド10に、側板部138が、ガイド10の幅方向においてリブ128側であって、フィーダ本体8のスプロケット70が設けられた側に位置するように取り付けられ、片側のみが、スプロケット70が設けられていない側の側方へ開放させられている。
上記1対の取付部146の各延出し端部はそれぞれ、図5および図6に示すように、側板部138に対してほぼ直角にガイド10側へ延び出せられ、ばね受け部154が設けられている。これらばね受け部154の各々と、ガイド10との間にそれぞれ、付勢装置たるばねの一種である圧縮コイルスプリング156が初期荷重を付与されて配設されている。ばね受け部154は、図6に示すように、ガイド10の幅方向において通路124に対応する部分まで延び出させられ、スプリング156は部品保持テープ24の真下に配置されている。それによりカバー14が、天板部136が案内面58に接近する向きに付勢され、カバー14と案内面58との間に挟まれた部品保持テープ24が案内面58に押し付けられ、案内面58からの浮上がりが防止される。また、スプリング156が部品保持テープ24の真下に配置されることにより、天板部136は、その幅方向の全体において均等に部品保持テープ24を押さえ、浮き上がりを防止する。部品保持テープ24の送りをスムーズに行うという観点からは、リブ128を、案内面58により支持された部品保持テープ24より僅かに高くし、天板部136をリブ128に当接させることにより、スプリング156の付勢によるカバー14の案内面58への接近限度を規定し、天板部136と案内面58との間に部品保持テープ24が通るスペースを確保してもよい。しかし、本実施例では、部品供給時にカバーテープ32を主テープ30から剥がす際に部品保持テープ24が案内面58から浮いて、案内面58に直角な方向に振動することがないようにするという観点から、リブ128が主テープ30の被案内部35の上面より低くされ、スプリング156の付勢によりカバー14を部品保持テープ24に当接させて、押さえるようにされており、スプリング156の初期荷重は、カバー14が部品保持テープ24を押さえるのに適した大きさに設定されている。
カバー14の天板部136には、図4に示すように、その長手方向の中央部であって、部品取出位置に対応する部分に、部品収容凹部38および送り穴40を共に開放する大きさの開口170が設けられ、テープ送り方向において開口170より下流側の部分は、主テープ30の送り穴40が設けられた部分のみを覆う縁部押さえ部172とされている。開口170が設けられた部分が部品供給部であり、開口170を通って部品装着ヘッドの部品保持具により、部品収容凹部38から電子回路部品が取り出される。天板部136の開口170より上流側の部分は、図4および図6に示すように、部品保持テープ24を幅方向のほぼ全体において覆うとともに、側板部138からの延び出し端の側面174が前記リブ126の側面176との間に、カバー14とガイド10との間に部品保持テープ24が挟まれた状態でカバーテープ32の通過を許容する隙間178を隔てて対向させられる幅を有するものとされている。
前述のように、リブ126は、主テープ30の被案内部34の厚さに、2枚分のカバーテープ32の厚さを加えた高さより大きい高さを有するものとされており、図6に示すように、リブ126側に開放されたカバー14の側面174に沿って延びるとともに、カバー14とガイド10との間に部品保持テープ24が挟まれた状態で、リブ126の上端部が側面174に対向し、その側面174とリブ126の側面176との間に隙間178が、テープ送り方向に延び、上方に開口する溝状に形成され、カバーテープ32の通過を許容する。
天板部136の部品保持テープ24の送り方向において上流側の端が進入端182であり、開口170の、テープ送り方向において上流側であって、カバー14の幅方向に延びる端が退出端184であり、カバー14は、その片側が進入端182から退出端184まで連続して側方へ開放されている。本カバー14は、天板部136の両側縁のうちの一方のみに側板部138を有し、他方の側縁には側板部がなく、天板部136が部品保持テープ24に接触して案内面58に押し付ける状態においても、カバー14は真横にあいているのである。
本実施例においては、天板部136の進入端182と退出端184との間の部分が主覆い部185を構成し、前記縁部押さえ部172が副覆い部を構成している。
天板部136にはまた、図4に示すように、主覆い部185の部品保持テープ24の送り穴40に対応する部分に、テープ送り方向に延び、天板部136を厚さ方向に貫通する長穴186が形成され、図5に示すように、前記送り装置12のスプロケット70の複数の突起78の一部が案内面122より上方へ突出し、送り穴40に係合することが許容される。
天板部136にはさらに、図4に示すように、主覆い部185の開放された側の側縁部の前記進入端182に隣接する部分に、部品保持テープ24の送り方向の下流側に向かうにつれて、開放された側の側面174(あるいはリブ126の側面176)に接近する向きに傾斜させられた押退け面190が形成されている。押退け面190は、一直線状に傾斜させられた傾斜平面であり、主覆い部185の幅より長く、その上流側の端は、主テープ30に貼り付けられたカバーテープ32の移動経路よりリブ128側(側面174とは反対側)へ外れた位置に位置させられている。押退け面190の下側の縁の角部および主覆い部185の側面174の下側の縁の角部には、図6に側面174について示すように、丸み付けが施されて丸み部192が形成され、案内部が設けられている。
前記制御装置22は、詳細な図示は省略するが、コンピュータを主体として構成され、駆動回路を介してモータ72を制御する。コンピュータはコネクタ200(図1参照)を介して電源供給を受けるとともに、本テープフィーダを含む電子回路部品供給装置を制御するコンピュータあるいは電子回路部品供給装置が設けられる作業システムたる電子回路部品装着システムのコンピュータ等との間で指令等の信号の送受信を行う。制御装置22には、前記スイッチ106,108,110等の信号が入力させられ、それらスイッチ106,108,110の操作に基づいてモータ72を制御し、正転あるいは逆転させ、あるいは停止させる。
以上のように構成されたテープフィーダへの部品保持テープ24のセットを説明する。
作業者は、部品保持テープ24が巻き付けられたリール44を軸50に取り付け、リール保持装置18により回転可能に保持させたならば、部品保持テープ24の先端部をリール44から引き出し、ガイド板54の案内面56上に載せる。そして、カバーテープ32を主テープ30の上面から、電子回路部品が取り出される先頭の部品収容凹部38より、テープ送り方向においてやや下流側まで剥がし、図7(a)に示すように、カバーテープ32の剥がされた部分と未だ剥がされていない部分との境界を、カバー14の主覆い部185の進入端182より、部品保持テープ24の送り方向において上流側に位置させ、主テープ30のカバーテープ32を剥がされた先端部を、カバー14の進入端182側から長手方向に主覆い部185と案内面58との間に挿入する。この際、突部36においてガイド板54の案内面56上に載せられた主テープ30は、1対の被案内部34,35が進入案内面125に案内されて案内面120,122の水平な部分の上に導かれ、スムーズに主覆い部185と案内面58との間に挿入される。突部36は、通路124に進入する。また、主テープ30は、それ自身により主覆い部185をスプリング156の付勢力に抗して持ち上げつつ、挿入される。そして、主テープ30の先端がスプロケット70に当接して、それ以上の挿入が不可能になった状態で、作業者はモータ正転スイッチ106を操作して送り装置12を作動させる。それにより、主テープ30の送り穴40がスプロケット70の突起78に係合し、送り装置12により送られるようになる。
あるいはモータ正転スイッチ106を操作して送り装置12を作動させ、スプロケット70を回転させた状態で主テープ30の先端を長手方向に主覆い部185と案内面58との間に挿入し、スプロケット70に当接させ、スプロケット70の回転につれて主テープ30の送り穴40が突起78に係合し、主テープ30が送り装置12により送られるようになるようにしてもよい。この場合にも、主テープ30の挿入は、進入案内面125により案内され、主テープ30はカバー14を持ち上げつつ挿入される。通常は、上記のように主テープ30が自身によりカバー14を押し上げつつ挿入されるが、主テープ30が薄く、こしの弱いものである場合には、必要であれば、作業者がカバー14をスプリング156の付勢力に抗して持ち上げて、主テープ30の先端部を長手方向に主覆い部185と案内面58との間に挿入する。
上記のように主テープ30の送り穴40がスプロケット70の突起78に係合すれば、スプロケット70の回転により、そのまま部品保持テープ24が送られる。その結果、図7(b)に示すように、カバーテープ32の剥がされた部分が押退け面190に接触すれば、その後さらに部品保持テープ24が送られるにつれて、図7(c)に示すように、カバーテープ32の剥がされた部分が押退け面190の傾斜によりカバー14の開放側(主覆い部185の開放側)へ、すなわちリブ126側へ押し退けられる。押退け面190は、退出端184側ほど開放側に向かう向きに傾斜させられており、かつ、その進入端182側の端がカバーテープ32の移動経路からリブ128側へ外れた位置に位置し、カバーテープ32の剥がされた部分が初めて押退け面190に接触するとき、そのカバーテープ32の移動経路に対して傾斜させられた部分に接触し、当初から斜面の作用によりリブ126側へ押し退けられる。それと同時に、カバーテープ32の未だ主テープ30から剥がされていない部分が、図7(c)および図7(d)に破線で示すように、主覆い部185の下側に潜り込み、主テープ30と共に主覆い部185と案内面58との間に挟まれた状態で下流側へ送られる。この潜り込みは、丸み部192の案内によって容易に行われる。部品保持テープ24が送られるに従ってカバーテープ32の主覆い部185の下側に潜り込んだ部分の面積は増えるが、カバーテープ32の主テープ30から剥がされた部分は、押退け面190によって押し退けられるため、潜り込むのはカバーテープ32の剥がされた部分と未だ剥がされていない部分との境界に隣接する僅かな部分であり、剥がされた部分の大部分は主覆い部185からリブ126側へ外れ、主覆い部185の外を移動する。
カバーテープ32の剥がされた部分は部品保持テープ24が送られるに従って、図7(d)および図7(e)に示すように、押退け面190によって押し退けられるとともにリブ126に接触する。特に、本実施例においては、図6に示すように、リブ126は、カバー14とガイド10との間に部品保持テープ24が挟まれた状態で、天板部136(主覆い部185)の側面174と対向する高さを有するため、カバーテープ32の剥がされた部分と未だ剥がされていない部分との境界の、リブ126に近い側の端を起点として、カバーテープ32の剥がされた部分がリブ126により上方へ曲げ起こされ、図7(f)に示すように、主覆い部185とリブ126との隙間178を移動する状態となる。
また、主テープ30およびカバーテープ32の主テープ30から剥がされていない部分が、ガイド10の長手方向の全体にわたって設けられたリブ126,128により、幅方向において両側への移動を規制され、案内面58から外れることなく安定して送られる。
図7(g)に示すように、カバーテープ32の主テープ30から剥がされた部分と、未だ剥がされていない部分との境界全体がカバー14の退出端184を通過すれば、主覆い部185により側方へ押し退けられていた、剥がされた部分が主テープ30の上方へ復帰することが許容される。したがって、作業者はモータ停止スイッチ110を操作してスプロケット70の回転を停止させ、部品保持テープ24の送りを終了し、上記復帰した部分を上流側へ引っ張れば、図7(h)に示すように、カバーテープ32の剥がされた部分が退出端184に引っ掛かって上流側へ折り返された状態となり、カバーテープ32のセットが終了する。カバーテープ32は、リブ126により上方へ曲げ起こされ、主テープ30から剥がされた部分の上記境界近傍部分がカバー14より上へ上がっているため、カバーテープ32がセットされるフィーダに隣接して別のフィーダがあっても、そのフィーダにカバーテープ32が絡み難く、また、作業者はカバーテープ32を持って引っ張り易い。カバーテープ32を引っ張って主テープ30から剥がせば、電子回路部品が取り出される先頭の部品収容凹部38を開口が開放された状態で部品取出位置に位置させることができる。カバーテープ32を、先頭の部品収容凹部38が開放されるまで主テープ30から剥がした状態でフィーダにセットし、退出端184を通過したカバーテープ32を退出端184に引っ掛けるのみで先頭の電子回路部品が開放された状態で部品取出位置に位置させられるようにしてもよい。
このように、主テープ30の先端部をカバー14とガイド10との間に挿入し、送り装置12によって部品保持テープ24を送らせれば、カバーテープ32の主テープ30から剥がされた部分が自動的に退出端184に至り、作業者がカバーテープ32を退出端184に掛ければよく、部品保持テープ24のセットを半自動的に行うことができ、作業が簡単である。
また、部品保持テープ24のセットは、テープフィーダの後部側から行うことができる。主テープ30のカバー14とガイド10との間への挿入作業の他、カバー14の退出端184を通過したカバーテープ32を退出端184に掛ける作業も、カバーテープ32の主テープ30から剥がされてカバー14の外に出ている部分を持って後部側から行うことができるのであり、例えば、本テープフィーダがフィーダ支持部材に、幅方向に多数並んで支持され、隣接するテープフィーダとの隙間が狭い場合に、フィーダ支持部材に支持されたテープフィーダについて部品保持テープ24のセットを行う場合でも、容易に作業を行うことができる。フィーダ支持部材に取り付けられたテープフィーダは、例えば、対回路基板作業システムの一種である電子回路部品装着システムに設けられて部品供給装置を構成し、回路基板に装着される電子回路部品を供給する。
主テープ30の先端部の複数の部品収容凹部38には、部品保持テープ24のフィーダへのセットのために電子回路部品が収容されておらず、また、カバーテープ32の先端部は主テープ30より長くされ、主テープ30からの剥がし量を少なく抑えつつ、カバーテープ32について剥離装置16のテーパローラ90,92,送りローラ94,96に掛けることができる長さが確保されるようにされている。そのため、上記のようにカバーテープ32がセットされた状態では、部品収容凹部38に収容された電子回路部品26のうち、最初に取り出されることが予定された先頭の部品収容凹部38がおおよそ部品取出位置に位置させられる。部品取出位置よりずれていれば、作業者はスイッチ106あるいは108を操作して送り装置12に部品保持テープ24を送らせ、先頭の部品収容凹部38が部品取出位置に位置するようにするが、その操作量は少なく、操作が迅速に行われる。
カバーの押退け面は、傾斜平面と湾曲面とを組み合わせた面としてもよい。その実施例を図8に基づいて説明する。なお、前記実施例のテープフィーダの構成要素と同様の作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
本実施例のカバー250は、前記カバー14と同様に、天板部252および側板部254を含み、リブ126側に開放されている。天板部252のうちの主覆い部253の部品保持テープ24の進入端256に隣接して湾曲面258が形成されるとともに、湾曲面258に隣接して、カバー250の開放された側の側縁に接近する向きに直線状に傾斜させられた傾斜平面260が形成され、それら湾曲面258および傾斜平面260が押退け面262を構成している。
カバーテープをテープフィーダにセットするとき、部品保持テープ24が送り装置12によって送られるに従って、カバーテープ32の主テープ30から剥がされた部分は、まず、湾曲面258に当接し、その湾曲によりリブ126側へ押し退けられつつ傾斜平面260へ導かれ、傾斜平面260の傾斜によってさらにリブ126側へ押し退けられ、隙間178へ導かれる。また、カバーテープ32の未だ剥がされていない部分と剥がされた部分との境界が主覆い部253の下に潜り込む。
カバーの押退け面は、湾曲面としてもよい。その実施例を図9に基づいて説明する。
本実施例のカバー280は、前記カバー14と同様に、天板部282および側板部284を含み、天板部282の主覆い部285全体がリブ126側に開放されている。主覆い部285の部品保持テープ24の進入端286に隣接して、部分円筒面状の押退け面288が形成されている。押退け面288は、進入端286から主覆い部285の開放側の側面290に至り、押退け面288は湾曲面のみにより構成されている。
カバーテープ32をテープフィーダにセットするとき、部品保持テープ24が送り装置12によって送られるに従って、カバーテープ32の主テープ30から剥がされて折り返された部分は、押退け面288に接触し、リブ126側へ押し退けられ、隙間178へ導かれる。
カバーは、ガイドに、ガイドの案内面の幅方向に延びる回動軸線のまわりに回動可能に設けてもよい。その実施例を図10および図11に基づいて説明する。
本テープフィーダのカバー300は、前記カバー14と同様に、天板部302と、天板部302の一側縁から下方に垂下させられた側板部304とを含み、側板部304においてガイド306に回動可能に取り付けられている。天板部302には、図11に示すように、縁部押さえ部308,開口310,長穴312が形成されている。この天板部302のテープ送り方向において上流側の端が進入端314を構成し、開口310のテープ送り方向において上流側の端が退出端316を構成し、天板部302の主覆い部318は進入端314から退出端316まで連続して側方へ開放されている。主覆い部318は、カバー300が部品保持テープ24に被せられ、部品保持テープ24を押さえる状態においても真横へ開放されている。天板部302にはまた、主覆い部318の進入端314に隣接する部分に、前記押退け面190と同様の押退け面319が形成されている。前記押退け面262,288と同様の押退け面を設けてもよい。また、ガイド306には、1対の案内面320,322を含む案内面324,通路326,1対のリブ328,330が形成されている。案内面320,322のテープ送り方向において上流側の端部にはそれぞれ、被案内部34,35を案内面320,322上へ導く傾斜した導入面332,334が形成されている。
側板部304のテープ送り方向において上流側の部分は、進入端314より上流側へ延び出せられて取付部336が設けられ、その取付部336において軸338により、ガイド306に案内面324の幅方向に延びる回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。これら取付部336および軸338が取付装置340を構成している。
カバー300は、図10に示すように、付勢装置の一種である弾性部材としての引張コイルスプリング350により、天板部302が案内面324に接近する向きに付勢されている。図11では、スプリング350の図示は省略されている。スプリング350は、フィーダ本体352の前端部に、軸354により、テープフィーダの幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられた係合部材としてのレバー356とフィーダ本体352との間に配設され、レバー356は、レバー356に設けられた係合部としての係合突部358が、側板部304の前端部に設けられた被係合部としての係合突部360に係合する向きに付勢されている。軸354はフィーダ本体352に設けられた上下方向に延びる長穴(図示省略)に嵌合され、レバー356は、テープフィーダの長手方向には移動不能であるが、上下方向には移動可能とされている。したがって、係合突部358,360が係合させられた状態では、カバー300がスプリング350により付勢され、天板部302が案内面324に接近させられる。
本テープフィーダにおける部品保持テープ24のセットは、図1ないし図7に示すテープフィーダと同様に行われるため、説明を省略するが、カバー300を回動させ、開かなくてもカバーテープ32をセットすることができ、作業者は容易に作業を行うことができる。また、カバー300の上方に、カバーテープ32のセットのためにカバー300を回動させるスペースを設けることが不要となる。
カバーは、押退け面を形成されないものとしてもよい。その実施例を図12に基づいて説明する。
本実施例のテープフィーダのカバー400は天板部402および側板部404を含み、前記カバー14と同様に、取付装置144と同様の取付装置(図示省略)によってガイド406に、案内面408に平行な姿勢を保つ平行移動により、案内面408に接近離間可能に取り付けられている。天板部402には、縁部押さえ部410,開口412,長穴414が形成されている。この天板部402の開口412よりテープ送り方向において上流側の部分には押退け面が形成されておらず、この部分のテープ送り方向において上流側の端が進入端416を構成し、開口412のテープ送り方向において上流側の端が退出端418を構成する。天板部402の進入端416と退出端418との間の部分により構成される主覆い部420は、カバー400が部品保持テープ24に被せられ、部品保持テープ24を押さえる状態においても、進入端416から退出端418まで連続して側方へ、すなわち真横へ開放されている。長穴414は、主覆い部420に形成されている。ガイド406の1対のリブ424,426のうち、カバー400の開放側のリブ424は、カバー400とガイド406との間に部品保持テープ24が挟まれた状態で、部品保持テープ24の送りを案内する高さは有するが、天板部402より下方に位置する高さを有するものとされ、リブ424の上面と天板部402の下面との間に、進入端416から退出端418まで連続して側方へ開口し、カバーテープ32の通過を許容する隙間(図示省略)が形成されている。また、図示は省略するが、主覆い部420の進入端416の幅方向に延びる端面の下側の縁の角部には、丸み付けが施され、丸み部が形成されている。
本テープフィーダにおいて部品保持テープ24をセットする際には、作業者は、カバーテープ32を主テープ30から、電子回路部品が取り出される先頭の部品収容凹部38よりやや下流側まで剥がし、カバーテープ32の剥がされた部分を180度折り返して部品保持テープ24の未だ剥がされていないカバーテープ32に重ねた状態とし、主テープ30のカバーテープ32が剥がされた部分を、主覆い部420と案内面408との間へ、主覆い部420の進入端416から長手方向に挿入して送り穴40をスプロケット70の突起78に係合させる。主テープ30は、スプロケット70が回転させられた状態で挿入され、スプロケット70の回転につれて送り穴40が突起78に係合し、あるいは、主テープ30の先端がスプロケット70に当接した状態で作業者がモータ正転スイッチ106を操作してスプロケット70を回転させ、送り穴40を突起78に係合させる。
送り穴40が突起78に係合した部品保持テープ24はスプロケット70の回転により送られ、カバーテープ32の剥がされた部分と未だ剥がされていない部分との境界が進入端416から主覆い部420の下に潜り込み、やがてその境界が退出端418より下流側に現れる。このときには、カバーテープ32の剥がされた部分は、未だ主覆い部420と部品保持テープ24との間に挟まれている。しかし、作業者が、カバーテープ32の剥がされた部分の進入端416より上流側へ出ている部分を、カバー400の開放されている側(リブ424側)の側方へ引っ張れば、カバーテープ32の剥がされた部分が、主覆い部420とリブ424との間の隙間を通ってカバー400の側方へ外れる。その状態で、作業者がカバーテープ32を主覆い部420の真上の位置へ戻し、長手方向に引っ張れば、カバーテープ32の剥がし足りない部分が剥がされ、主覆い部420の退出端418に掛けられた状態となって、カバーテープのセットが終了する。リブ424が天板部402より低くされているため、カバーテープ32のカバー400の側方への引出しが容易である。リブ424は、主覆い部420に対応する部分のみ、天板部402より低くしてもよい。また、カバーテープ32の上記境界部の主覆い部420の下への潜り込みは、進入端416に設けられた丸み部により案内され、容易である。
上記方法の他に、作業者は次の方法でカバーテープ32のセットを行うことができる。作業者は、カバーテープ32を主テープ30から、電子回路部品26が取り出される先頭の部品収容凹部38よりやや下流側まで剥がす一方、カバー400をスプリング156の付勢力に抗して持ち上げて案内面408から離間させ、主覆い部420と案内面408との間に、カバー400が部品保持テープ24を押さえる状態より大きい隙間を形成し、主テープ30のカバーテープ32が剥がされた部分をカバー400の開放された側方側から幅方向に主覆い部420と案内面408との間の隙間に入れる。そして、電子回路部品26が取り出される先頭の部品収容凹部38をほぼ部品取出位置に位置させた状態で送り穴40をスプロケット70の突起78に係合させる。部品保持テープ24を、先頭の部品収容凹部38をほぼ部品取出位置に対応する位置に位置させた状態で、その主テープ30からカバーテープ32が剥がされていない部分を上記隙間に挿入してもよい。その後、作業者は、カバーテープ32の主テープ30から剥がされた部分をカバー400から側方へ外れた状態にする等、剥がされた部分にカバー400が被らないようにした状態で、カバー400に加えていた力を解除し、カバー400を、カバーテープ32の未だ主テープ30から剥がされていない部分の上に被せる。そして、カバーテープ32の剥がされた部分を退出端418に掛けて折り返し、剥離装置に係合させる。カバーテープ32の剥がしが足りない場合には、カバーテープ32を長手方向に引っ張り、主テープ30から剥がす。
カバー400は片側が開放されており、カバーテープ32のセット作業は、進入端416側から長手方向にでも、天板部402の側方側から幅方向にでも行うことができるのである。したがって、例えば、複数のテープフィーダがフィーダ支持部材に取り付けられ、隣接したテープフィーダが存在して側方に十分な作業スペースがない場合には、主テープ30を主覆い部420と案内面408との間に、カバー400の進入端416側から長手方向に挿入し、未だフィーダ支持部材に取り付けられておらず、側方に十分な作業スペースがある場合には、側方から幅方向に挿入するというように、挿入方法を任意に選択することができる。
なお、ガイドにリブを設けることは不可欠ではないが、リブを設ける場合、ガイドの、主覆い部の進入端から退出端に対応する部分について部分的にリブを省略してもよい。それにより、例えば、カバーに押退け面が設けられず、カバーテープが、主テープから剥がされるとともにテープ送り方向の上流側へ折り返されて部品保持テープに重ねられ、部品保持テープと共にカバーとガイドとの間に挟まれた状態から、カバーテープをカバーとガイドとの間から側方へ引き出してセットするとき、その引出しがリブと干渉することなく行われる。また、カバーテープのセットをカバーの開放された側方側から行う場合、カバーとガイドとの間への部品保持テープの挿入がリブと干渉することなく行われる。
カバーをガイドに回動可能に取り付ける場合、カバーのテープ送り方向において下流側の部分においてガイドに回動可能に取り付けてもよい。
また、ガイドに回動可能に取り付けられるカバーについて押退け面を形成せず、図12に示すテープフィーダと同様にしてカバーテープのセットが行われるようにしてもよい。この際、主覆い部と案内面との間へのカバーテープの挿入をカバーの開放された側方側から行うのであれば、カバーを回動させて主覆い部と案内面との間に部品保持テープを側方から挿入可能な隙間を設けることとなるが、主覆い部の進入端がカバーの回動軸よりテープ送り方向において下流側であって前側に設けられるため、カバーが回動させられるとき、主覆い部全体が案内面から離れ、進入端と案内面との間にも部品保持テープの挿入に十分な隙間を得ることができる。また、カバーは、少なくとも片側が進入端から退出端まで連続して側方へ開放されているため、少ない回動量でセットに十分な隙間を得ることができ、部品保持テープのセットのためにカバーの回動に要するスペースが少なくて済む。
さらに、カバーをガイドに回動可能に取り付ける場合、付勢装置をカバーに直接係合させ、付勢力を作用させるようにしてもよい。
さらに、図1ないし図9および図12に示す各実施例のテープフィーダにおけるように、カバーをガイドに平行移動により接近離間可能に取り付ける場合、カバーを付勢するばねは1つ設けるのみでもよい。その場合、ばねは、カバーのテープ送り方向において中央部を付勢するように設けることが望ましい。
また、図10および図11に示す実施例のテープフィーダにおけるように、付勢装置に係合部材を介してカバーを付勢させてもよい。それにより、例えば、部品保持テープをテープフィーダの側方からセットする場合、セット時には係合が解かれ、付勢装置の付勢力がカバーに作用しないようにすることができる。
また、カバーを付勢するばねは、コイルスプリングに限らず、板ばねやねじりばね等でもよい。
さらに、部品保持テープは、紙テープ型としてもよい。紙テープ型の部品保持テープは、主テープの底面においてガイドの案内面上に載置され、底面が被案内面を構成し、主テープが幅方向の全体において、あるいは幅方向に隔たった両縁部において案内面により下方から支持され、移動を案内される。

Claims (10)

  1. 部品収容凹部が長手方向に等間隔に並んで形成された主テープと、その主テープの上面に固定されて前記部品収容凹部の開口を覆うカバーテープとを含む部品保持テープにより、電子回路部品を供給するテープフィーダであって、
    長手形状を有する上向きの案内面を備え、その案内面により前記部品保持テープを案内するガイドと、
    そのガイドに案内された前記部品保持テープを、その保持テープの長手方向を送り方向として送る送り装置と、
    進入端から退出端まで延びて前記ガイドの上方を覆う主覆い部を備えたカバーと、
    前記主覆い部の前記退出端の位置において前記主テープから前記カバーテープを剥がして前記送り方向の上流側へ折り返し、そのカバーテープを前記主覆い部の前記ガイドとは反対側を通過させる剥離装置と
    を含み、かつ、前記カバーの少なくとも片側が前記進入端から前記退出端まで連続して側方へ開放されたテープフィーダ。
  2. 前記カバーの前記主覆い部の前記開放された側の側縁の前記進入端に隣接する部分に、前記送り方向の下流側へ向かうにつれてその開放された側の側縁に接近する押退け面が形成された請求項1に記載のテープフィーダ。
  3. 前記押退け面の少なくとも下側の縁の角部に面取りと丸み付けとの少なくとも一方が施された請求項2に記載のテープフィーダ。
  4. 前記ガイドが、前記カバーの前記少なくとも片側の側面に沿って延びるリブを備え、そのリブと前記カバーの開放側縁との間には、カバーとガイドとの間に前記部品保持テープが挟まれた状態で、前記カバーテープの通過を許容する隙間が形成される請求項1ないし3のいずれかに記載のテープフィーダ。
  5. 前記カバーが、前記ガイドの前記案内面を上方から覆う天板部と、その天板部の一側縁から下方に垂下し、前記天板部と前記案内面との隙間を側方から塞ぐ側板部とを含み、そのカバーの片側のみが開放された請求項1ないし4のいずれかに記載のテープフィーダ。
  6. 前記カバーが、前記ガイドの前記案内面を上方から覆う天板部と、その天板部の一側縁から下方に垂下し、前記天板部と前記案内面との隙間を側方から塞ぐ側板部とを含み、前記天板部に、その天板部の前記側板部から遠い側の側縁から前記側板部に向かって延び、前記カバーテープの通過を許容するスリットが形成され、その天板部のそのスリットより前記送り方向の上流側の部分が前記主覆い部とされた請求項1ないし4のいずれかに記載のテープフィーダ。
  7. 前記カバーを、前記ガイドに、前記案内面に平行な姿勢を保つ平行移動によりその案内面に接近離間可能に取り付ける取付装置を含む請求項1ないしのいずれかに記載のテープフィーダ。
  8. 前記カバーを、前記ガイドに、前記案内面の幅方向に延びる回動軸線のまわりの回動により、前記案内面に接近離間可能に取り付ける取付装置を含む請求項1ないしのいずれかに記載のテープフィーダ。
  9. 前記カバーを前記案内面に接近する向きに付勢する付勢装置を含む請求項7または8に記載のテープフィーダ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のテープフィーダに、前記部品保持テープをセットする方法であって、
    前記カバーテープの一部を前記主テープの上面から剥がし、その剥がした部分と未だ剥していない部分との境界が、前記カバーの前記主覆い部の前記退出端より前記送り方向の下流側に位置するまで、前記主テープに、前記カバーと前記ガイドとの間を移動させることと、前記カバーテープの前記剥がした部分に、前記カバーの前記進入端から前記退出端まで連続して側方へ開放された部分を通過させることとにより、前記カバーテープの前記剥がした部分を前記主覆い部の前記退出端に掛けて折り返した状態とすることを特徴とする部品保持テープセット方法。
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