JP6762126B2 - カバーテープ引きこみ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品供給テープの上面からカバーテープ(トップテープとも呼ぶ)を引き剥がして該カバーテープをテープ送り方向とは反対方向に引き込むカバーテープ引き込み装置を備えたテープフィーダに関する発明である。
特許文献1(特開2013−98383号公報)に記載されたテープフィーダは、テープリールから引き出した部品供給テープを部品吸着位置へ送るテープ送り装置と、部品供給テープの送り動作に伴って部品吸着位置の手前で部品供給テープの上面からカバーテープを引き剥がして該カバーテープをテープ送り方向とは反対方向に引き込むカバーテープ引き込み装置とを備え、部品吸着位置で部品供給テープ内の部品を吸着ノズルで吸着して回路基板に実装するようにしている。カバーテープ引き込み装置は、噛み合う2つのギヤの間に部品供給テープの上面から引き剥がしたカバーテープを挟み込んで該ギヤをギヤ駆動装置で回転駆動することで該カバーテープを引き込んでカバーテープ回収ケース内に回収するように構成されている。
また、特許文献2(特開平6−1523号公報)に記載されたテープフィーダは、部品供給テープの上面から引き剥がしたカバーテープを巻取りリールで巻き取るようにしている。
テープフィーダは、常に部品供給テープの送り量とカバーテープの引き剥がし量を同じにする必要があるが、テープ送り動作の停止中に、ギヤや巻取りリールがカバーテープのテンション等により逆回転してカバーテープが逆戻りすると、その後のテープ送り動作時にカバーテープの引き剥がし量が逆戻り量分だけ不足して部品吸着ミスが発生する原因となる。
一般に、テープフィーダは、引き剥がしたカバーテープの逆戻りをモータの自己保持力により防止するようにしているが、減速比や小型化等の理由により十分な自己保持力を有するモータを使用できない場合や、モータの電源オフ等により自己保持力が失われてしまった場合には、引き剥がしたカバーテープの逆戻りを防止できない。
そこで、上記特許文献2では、巻取りリールとその軸との間に、カバーテープの巻取り方向である正方向への回転のみを許容する一方向クラッチを設け、更に、テープフィーダへの部品供給テープのセット時等に、作業者が余分にテープ送りしてカバーテープを余分に巻き取ってしまった場合に、巻取りリールの逆回転(巻き戻し)を可能とするために、一方向クラッチに、逆回転阻止機能を作動させる状態と逆回転阻止機能の作動を解除して自由に逆回転させる状態とに切り替える解除装置を設け、作業者が巻取りリールを逆回転させてカバーテープを巻き戻す場合は、解除装置を操作して一方向クラッチの逆回転阻止機能を解除するようにしている。
特許文献1:特開2013−98383号公報
特許文献2:特開平6−1523号公報
しかし、上記特許文献2の構成では、一方向クラッチに、逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える解除装置を設ける構成であるため、構成が複雑化してコスト高になる欠点がある。しかも、作業者が解除装置を操作して一方向クラッチの逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える必要があるため、その操作が面倒であるばかりか、操作し忘れにより一方向クラッチの逆回転阻止機能が作動せず、カバーテープを巻き取れないといった不具合が発生する可能性があり、その結果、部品供給テープの送り動作時に部品供給テープの上面からカバーテープを引き剥がすことができず、部品吸着ミスが発生するといった不具合が発生する可能性がある。
上記課題を解決するために、本発明は、部品供給テープの上面から引き剥がされたカバーテープを引き込むカバーテープ引き込み装置であって、互いに噛み合い、部品供給テープの上面から引き剥がされたカバーテープを間に挟み込む2つのギヤと、傘歯車を回転駆動するモータと、前記モータの回転を所定の減速比で減速して前記傘歯車に伝達する減速機構と、前記傘歯車で回転駆動され、前記カバーテープを挟み込んだ2つのギヤを回転駆動する駆動ギヤと、カバーテープを挟み込んだ2つのギヤを回転駆動するギヤ駆動装置と、2つのギヤのうちの少なくとも一方のギヤとその軸との間に設けられ、カバーテープの引き込み方向である正方向への回転のみを許容する一方向クラッチと、を備え、一方向クラッチと前記ギヤとの嵌合部分は、該ギヤに対してカバーテープの引き剥がしに必要な力より大きい所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該ギヤが逆方向へスリップ回転するように構成され、かつ、該ギヤには、割り溝が形成され、該ギヤの内径寸法が弾性変形可能に構成されていることを特徴とするものである。
この構成では、カバーテープを挟み込むギヤに対して該カバーテープの引き剥がしに必要な力より大きい所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該ギヤが逆方向へスリップ回転するように構成しているため、ギヤの逆方向への回転(カバーテープの逆戻し)を許容する構成が簡単で、低コスト化の要求を満たすことができる。しかも、一方向クラッチの逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える解除装置を設ける必要がないため、作業者が一方向クラッチの逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える操作を行う必要がなく、カバーテープを逆戻し方向に引っ張るだけの簡単な作業で、ギヤを逆回転させてカバーテープを逆戻しすることができると共に、部品供給テープの送り動作時には一方向クラッチの逆回転阻止機能を確実に作動させることができて、部品供給テープの上面からカバーテープを確実に引き剥がすことができ、部品吸着ミスの発生を防止できる。
ところで、本発明のように、一方向クラッチに嵌合したギヤに所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該ギヤが逆方向にスリップ回転する構成では、一方向クラッチの外径寸法とギヤの内径寸法の製造ばらつきが大きいと、一方向クラッチとギヤとの嵌合部分の摩擦力のばらつきが大きくなって、ギヤを逆回転させるのに必要な逆方向の回転力のばらつきが大きくなってしまう。
この対策として、一方向クラッチ付きのギヤに割り溝を形成してギヤの内径寸法が弾性変形可能な構成とすると良い。ギヤに割り溝を形成することで、一方向クラッチの外径寸法のばらつきに応じてギヤの内径寸法を弾性変形させることができて、一方向クラッチの外径寸法やギヤの内径寸法の製造ばらつきを割り溝の隙間寸法の変化によって吸収することができ、ギヤを逆回転させるのに必要な逆方向の回転力のばらつきを小さくすることができて、製造時の寸法精度の管理を緩和できる。
ところで、ギヤに形成する割り溝の位置によっては、相手側のギヤの歯が割り溝と干渉しやすくなってギヤの円滑な回転が妨げられる可能性がある。
そこで、一方向クラッチ付きのギヤの歯の1つを無くして、その歯の無い部分の中央に割り溝を形成すると良い。このようにすれば、相手側のギヤの歯と割り溝との間隔を広げることができ、相手側のギヤの歯が割り溝と干渉することを防止できて、割り溝によりギヤの円滑な回転が妨げられることを防止できる。
この場合、一方向クラッチ付きのギヤの歯のうち割り溝に隣接する2つの歯は、割り溝の隙間寸法の変化によって歯ピッチが変化するため、ギヤの噛み合い不良が発生する可能性がある。
そこで、割り溝に隣接する2つの歯は、他の歯と比べて、歯たけが低く且つ正面歯厚が小さい歯形状に形成すると良い。このようにすれば、割り溝に隣接する2つの歯と相手側のギヤの歯との噛み合い不良の発生を防止できる。
本発明は、様々な構成のテープフィーダに適用でき、例えば、テープリールから引き出した部品供給テープを部品吸着位置へ案内するテープサプライヤを、フィーダ本体に着脱可能にセットする構成のテープフィーダにも適用できる。この場合、カバーテープを挟み込む2つのギヤは、テープサプライヤに設けられ、ギヤ駆動装置は、フィーダ本体に設けられている。このような構成のテープフィーダでは、テープサプライヤをフィーダ本体から取り外したときに、テープサプライヤ側のギヤとフィーダ本体側のギヤ駆動装置との連結が切り離されて、フィーダ本体側のギヤ駆動装置の自己保持力がテープサプライヤ側のギヤに作用しなくなるが、テープサプライヤ側のギヤの逆回転が一方向クラッチによって防止されるため、カバーテープの逆戻しが防止される。
図1は本発明の一実施例におけるテープフィーダ全体の斜視図である。 図2はフィーダ本体の斜視図(その1)である。 図3はフィーダ本体の斜視図(その2)である。 図4はテープサプライヤの斜視図である。 図5はギヤ駆動装置とその周辺部分を示す斜視図(その1)である。 図6はギヤ駆動装置とその周辺部分を示す斜視図(その2)である。 図7は部品実装機のフィーダセット台の斜視図である。 図8はフィーダ本体の操作パネルの下面側の構成を示す斜視図である。 図9はテープサプライヤの取手部とその周辺部分の拡大斜視図である。 図10はカバーテープ引き込み装置の側面図である。 図11はカバーテープ引き込み装置の2つのギヤの噛み合い状態を示す側面図である。 図12は一方向クラッチ付きのギヤの割り溝とその両側の歯の形状を示す拡大側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を図面を用いて説明する。まず、テープフィーダ11の構成を説明する。
テープフィーダ11は、複数本の部品供給テープ12をその横幅方向に並べてセットできるように、フィーダ本体13の横幅が従来の一般的なテープフィーダ(部品供給テープを1本のみセット可能なテープフィーダ)の横幅のほぼ複数倍に形成されている。本実施例では、隣接する部品供給テープ12間の間隔を小さくすることで、フィーダ本体13の横幅が従来の一般的なテープフィーダの例えばほぼ4倍(ほぼM倍)の横幅で、6本(N本、但しNはMより大きい整数)の部品供給テープ12をその横幅方向に並べてセットできるように構成されている。部品供給テープ12は、詳細には図示しないが、キャリアテープに所定ピッチで一列に形成された部品収納凹部に部品を収納して該キャリアテープの上面にカバーテープ(トップテープとも呼ぶ)を貼着したものであり、該部品供給テープ12の側縁に沿って所定ピッチでテープ送りス孔(図示せず)が一列に形成されている。
フィーダ本体13の後部側(取り外し方向側)の上部には、取手部14と操作パネル15とが設けられ、その下側には、部品供給テープ12を巻回したテープリール16を収納するリールホルダ17が設けられている。リールホルダ17は、複数のテープリール16を前後2列に並べて収納するように形成され、各テープリール16が部品供給テープ12の引き出しに伴ってリールホルダ17内で回転できるように収納されている。操作パネル15には、後述する各スプロケット駆動ユニット41毎(各テープサプライヤ21毎)にテープサプライヤ装着作業開始信号等の各種操作信号を入力する操作キー等が設けられている。
各テープリール16から引き出された部品供給テープ12は、テープサプライヤ21によって部品吸着位置へガイドされる。各テープサプライヤ21にそれぞれ部品供給テープ12を1本のみセットするように、各テープサプライヤ21の横幅が部品供給テープ12の横幅よりも僅かに大きい寸法に形成されている。
フィーダ本体13には、複数のテープサプライヤ21を装着するための複数のスロットが設けられ、各スロットにそれぞれテープサプライヤ21を1本ずつ着脱可能に装着するように構成されている。
図4に示すように、各テープサプライヤ21の後端部には、フィーダ本体13から取り外したテープサプライヤ21にテープリール16を保持させるためのリール引掛部22が設けられ、このリール引掛部22にテープリール16を引っ掛けて保持できるようになっている。
テープサプライヤ21には、部品供給テープ12の上面を覆うカバーテープを引き剥がすカバーテープ引き剥がし装置23と、部品供給テープ12から引き剥がしたカバーテープを回収するカバーテープ回収ケース24とが設けられている。カバーテープ引き剥がし装置23は、剥離ローラ25と、テンションローラ26と、一対のカバーテープ引き込みギヤ28,29とを備え、部品吸着位置の手前で部品供給テープ12の上面から引き剥がされたカバーテープが剥離ローラ25とテンションローラ26に掛け渡されてカバーテープ引き込みギヤ28,29間に挟み込まれてカバーテープ回収ケース24内に送り込まれるようになっている。
カバーテープ引き込みギヤ28,29を駆動するギヤ駆動装置31は、フィーダ本体13のうちのテープサプライヤ21の装着スペースの上方に設けられ、テープサプライヤ21をフィーダ本体13に取り付けたときに、一方のカバーテープ引き込みギヤ28がフィーダ本体13側のギヤ駆動装置31の駆動ギヤ34(図5及び図10参照)と噛み合うことで、両カバーテープ引き込みギヤ28,29が回転駆動されるようになっている。
このギヤ駆動装置31は、傘歯車32(図6参照)を回転駆動する駆動源となるモータ33と、このモータ33の回転を所定の減速比で減速して傘歯車32に伝達する減速機構35と、傘歯車32で回転駆動される駆動ギヤ34とを備え、この駆動ギヤ34が上側のカバーテープ引き込みギヤ29と噛み合うことで、両カバーテープ引き込みギヤ28,29が回転駆動されるようになっている。モータ33と傘歯車32と駆動ギヤ34は、それぞれ、フィーダ本体13に装着可能なテープサプライヤ21の本数と同数個ずつ設けられ、各テープサプライヤ21毎に独立してカバーテープの引き剥がし量(送り量)を制御できるようになっている。
図4に示すように、テープサプライヤ21には、部品供給テープ12の幅方向の片側のみを保持する複数の横コ字型のテープ保持部37,38が部品供給テープ12の幅方向の一方側と他方側に交互に千鳥状に配置され、部品供給テープ12を僅かに幅方向に蛇行させ(又は斜めに傾け)ながら部品供給テープ12を保持するように各テープ保持部37,38を部品供給テープ12の幅方向内側に少しずつ寄せて配置することで、より少ない幅で部品供給テープ12を保持できるようになっている。
フィーダ本体13の先端部側には、該フィーダ本体13にセット可能な部品供給テープ12の本数と同数のスプロケット駆動ユニット41(テープ送り装置)が幅方向に並べて組み付けられ、各スプロケット駆動ユニット41によってスプロケット42(図3参照)を回転駆動して部品供給テープ12をピッチ送りするようになっている。
各スプロケット駆動ユニット41は、スプロケット42を駆動するスプロケット駆動機構部45を、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のテープ送り孔に噛み合った状態となる噛合位置とスプロケット42の歯が部品供給テープ12のテープ送り孔よりも下方に位置する退避位置との間を上下動させるように構成し、スプロケット駆動機構部45をスプリング(図示せず)により上方へ付勢してスプロケット42を噛合位置に保持すると共に、テープフィーダ11にテープサプライヤ21を着脱するときにスプロケット駆動機構部45をスプリングに抗して下降させるモータ56を設けた構成としている。
この構成では、テープフィーダ11にテープサプライヤ21を着脱するときに、スプロケット駆動機構部上下動用のモータ56を作動させて、スプロケット駆動機構部45をスプリング55に抗して退避位置へ下降させた状態にすれば、スプロケット42の歯が部品供給テープ12のテープ送り孔よりも下方に位置するため、テープフィーダ11にテープサプライヤ21を着脱する作業が可能となると共に、テープフィーダ11にテープサプライヤ21をセットした後に、スプロケット駆動機構部上下動用のモータ56を元の位置まで回転(又は当該モータ56の駆動力を解除)すれば、スプリングによりスプロケット駆動機構部45を噛合位置へ上昇させてスプロケット42の歯を部品供給テープ12のテープ送り孔に自動的に噛み合わせることができる。これにより、テープフィーダ11にテープサプライヤ21を着脱する作業を簡単化することができる。
フィーダ本体13のうちのスプロケット駆動ユニット41の上方を覆う上面カバー板39には、部品実装機の吸着ノズル(図示せず)で部品供給テープ12内の部品を吸着するための部品吸着位置を開口する部品吸着用開口部40a,40bが千鳥状に形成されている。本実施例では、フィーダ本体13に合計6本の部品供給テープ12を装着可能であるため、合計6個の部品吸着用開口部40a,40bが形成されている。
フィーダ本体13の先端面には、該フィーダ本体13の信号線や電源線を部品実装機のフィーダセット台66のコネクタ68(図7参照)に接続するためのコネクタ67と、2本の位置決めピン69,70が設けられ、2本の位置決めピン69,70を部品実装機のフィーダセット台66の位置決め穴71,72(図7参照)に差し込むことで、フィーダセット台66上でフィーダ本体13の取付位置が位置決めされると共に、フィーダ本体13のコネクタ67がフィーダセット台66のコネクタ68に差し込み接続されるようになっている。
フィーダセット台66の上面には、テープフィーダ11を縦置き支持するための断面逆T字溝形のガイド溝74が設けられ、フィーダ本体13の下面側に設けられた断面逆T字形のガイドレール(図示せず)を手前側からガイド溝74に差し込むことで、フィーダセット台66上にテープフィーダ11が縦置き状態に支持されると共に、該フィーダ本体13に設けられたクランプ部材(図示せず)がフィーダセット台66のクランプ溝79に嵌まり込んで該フィーダ本体13を前方(フィーダセット台66のコネクタ68側)へ押し付けてクランプすることで、該フィーダ本体13をフィーダセット台66上に前後方向に位置決めして着脱可能に取り付けるようになっている。
各テープサプライヤ21のカバーテープ回収ケース24の上端後部には、それぞれ取手部76が設けられ、各取手部76の前端部に位置決めピン77(図9参照)が設けられている。これに対応して、フィーダ本体13の操作パネル15の下側段差部分には、位置決め穴78(図8参照)が形成され、テープサプライヤ21をフィーダ本体13にセットする際に、取手部76の位置決めピン77を操作パネル15の下側の位置決め穴78に差し込むことで、取手部76が操作パネル15の下面に対して位置決めされるようになっている。本実施例では、テープフィーダ11を部品実装機のフィーダセット台66にセットした状態で、フィーダ本体13に対してテープサプライヤ21の装着作業を行うことができるようになっている。
図9に示すように、取手部76の上面には、テープサプライヤ21の識別情報(以下「サプライヤID」という)を記憶したRFタグ81(電子タグ、ICタグ、電波タグ、無線タグとも呼ばれる)が取り付けられている。このRFタグ81には、サプライヤIDの他に、或は、サプライヤIDに代えて、部品供給テープ12の部品情報等を記憶しても良い。
これに対応して、フィーダ本体13の操作パネル15の下面には、RFタグ81に記憶されたサプライヤIDを読み取るリーダ82(図8参照)が設けられ、該フィーダ本体13にテープサプライヤ21をセットして取手部76の位置決めピン77を操作パネル15の下側の位置決め穴78に差し込んだ状態にすると、取手部76の上面のRFタグ81が操作パネル15の下面のリーダ82に近接して対向してRFタグ81に記憶されたサプライヤIDがリーダ82で読み取られる。
このリーダ82から出力されるサプライヤIDの信号は、フィーダ本体13へのテープサプライヤ21のセット確認信号としても兼用され、リーダ82でサプライヤIDを読み取ることで、フィーダ本体13へのテープサプライヤ21のセットを確認するようになっている。尚、操作パネル15の下面側に配置するリーダ82は、少なくとも該リーダ82のアンテナが配置されていれば良く、該リーダ82の制御回路部は、アンテナと分離して他の部分に配置しても良い。
一方、フィーダ本体13には、各モータ33,56等の動作を制御する制御装置(図示せず)が設けられ、リーダ82で読み取ったサプライヤIDが制御装置に送信され、該制御装置からコネクタ67,68を経由して部品実装機の制御装置(図示せず)に送信される。このフィーダ本体13の制御装置のメモリ(図示せず)には、該フィーダ本体13の識別情報(以下「フィーダ本体ID」という)が記憶され、このフィーダ本体IDもフィーダ本体13の制御装置からコネクタ67,68を経由して部品実装機の制御装置に送信される。
また、各スプロケット駆動ユニット41にも、該スプロケット駆動ユニット41の識別情報(以下「スプロケット駆動ユニットID」という)を記憶したID記憶メモリ(図示せず)が設けられ、フィーダ本体13の制御装置が各スプロケット駆動ユニット41のID記憶メモリに記憶されたスプロケット駆動ユニットIDを読み出して部品実装機の制御装置へ送信する。これにより、部品実装機の制御装置は、サプライヤID、フィーダ本体ID、スプロケット駆動ユニットIDを用いて、テープサプライヤ21、フィーダ本体13、スプロケット駆動ユニット41を個別に管理できるようになっている。
ところで、本実施例のテープフィーダ11では、テープサプライヤ21をフィーダ本体13から取り外したときに、テープサプライヤ21側のカバーテープ引き込みギヤ29とフィーダ本体13側のギヤ駆動装置31の駆動ギヤ34との連結が切り離されて、フィーダ本体13側のギヤ駆動装置31の自己保持力がテープサプライヤ21側のカバーテープ引き込みギヤ29に作用しなくなるため、テープサプライヤ21側のカバーテープ引き込みギヤ28,29の逆回転(カバーテープの逆戻り)を防止する何らかの手段が必要となる。
そこで、本実施例では、図11に示すように、2つのカバーテープ引き込みギヤ28,29のうちの下側のカバーテープ引き込みギヤ28とその軸91との間には、カバーテープの引き込み方向である正方向への回転のみを許容する一方向クラッチ92が設けられ、カバーテープ引き込みギヤ28,29の逆回転(カバーテープの逆戻り)が一方向クラッチ92によって防止されるようになっている。
更に、一方向クラッチ92とカバーテープ引き込みギヤ28との嵌合部分は、該カバーテープ引き込みギヤ28に対してカバーテープの引き剥がしに必要な力より大きい所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該カバーテープ引き込みギヤ28が逆方向へスリップ回転するように、一方向クラッチ92とカバーテープ引き込みギヤ28との嵌合部分の摩擦力が調整されている。
このように、一方向クラッチ92に嵌合したカバーテープ引き込みギヤ28に所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該カバーテープ引き込みギヤ28が逆方向にスリップ回転する構成では、一方向クラッチ92の外径寸法とカバーテープ引き込みギヤ28の内径寸法の製造ばらつきが大きいと、一方向クラッチ92とカバーテープ引き込みギヤ28との嵌合部分の摩擦力のばらつきが大きくなって、カバーテープ引き込みギヤ28を逆回転させるのに必要な逆方向の回転力のばらつきが大きくなってしまう。
この対策として、本実施例では、一方向クラッチ92付きのカバーテープ引き込みギヤ28の所定位置に1本の割り溝93を形成して、カバーテープ引き込みギヤ28の内径寸法が弾性変形可能となっている。カバーテープ引き込みギヤ28に割り溝93を形成することで、一方向クラッチ92の外径寸法のばらつきに応じてカバーテープ引き込みギヤ28の内径寸法を弾性変形させることができて、一方向クラッチ92の外径寸法やカバーテープ引き込みギヤ28の内径寸法の製造ばらつきを割り溝93の隙間寸法の変化によって吸収することができ、カバーテープ引き込みギヤ28を逆回転させるのに必要な逆方向の回転力のばらつきを小さくすることができる。これにより、一方向クラッチ92とカバーテープ引き込みギヤ28の寸法精度の管理を緩和できると共に、寸法ばらつきが大きい場合でも、カバーテープ引き込みギヤ28を逆回転させるのに必要な逆方向の回転力のばらつきを許容範囲内に収めることができて、安定した製品品質を低コストで確保することができる。
ところで、カバーテープ引き込みギヤ28に形成する割り溝93の位置によっては、相手側のカバーテープ引き込みギヤ29の歯が割り溝93と干渉しやすくなってカバーテープ引き込みギヤ28,29の円滑な回転が妨げられる可能性がある。
そこで、本実施例では、一方向クラッチ92付きのカバーテープ引き込みギヤ28の歯の1つを無くして、その歯の無い部分の中央に割り溝93を形成している。このようにすれば、相手側のカバーテープ引き込みギヤ29の歯と割り溝93との間隔を広げることができ、相手側のカバーテープ引き込みギヤ29の歯が割り溝93と干渉することを防止できて、割り溝93によりカバーテープ引き込みギヤ28,29の円滑な回転が妨げられることを防止できる。
この場合、一方向クラッチ92付きのカバーテープ引き込みギヤ28の歯のうち割り溝93に隣接する2つの歯は、割り溝93の隙間寸法の変化によって歯ピッチが変化するため、カバーテープ引き込みギヤ28,29の噛み合い不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施例では、図12に示すように、一方向クラッチ92付きのカバーテープ引き込みギヤ28の割り溝93に隣接する2つの歯は、歯たけh1 が他の歯の歯たけh2 よりも低く、正面歯厚s1 が他の歯の正面歯厚s2よりも小さい歯形状に形成している。このようにすれば、一方向クラッチ92付きのカバーテープ引き込みギヤ28の割り溝93に隣接する2つの歯と相手側のカバーテープ引き込みギヤ29の歯との噛み合い不良の発生を防止できる。
以上説明した本実施例によれば、カバーテープを挟み込むカバーテープ引き込みギヤ28に対して該カバーテープの引き剥がしに必要な力より大きい所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該カバーテープ引き込みギヤ28が逆方向へスリップ回転するように構成しているため、カバーテープ引き込みギヤ28の逆方向への回転(カバーテープの逆戻し)を許容する構成が簡単で、低コスト化の要求を満たすことができる。しかも、一方向クラッチ92の逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える解除装置を設ける必要がないため、作業者が一方向クラッチ92の逆回転阻止機能の作動/非作動を切り替える操作を行う必要がなく、カバーテープを逆戻し方向に引っ張るだけの簡単な作業で、ギヤを逆回転させてカバーテープを逆戻しすることができると共に、部品供給テープ12の送り動作時には一方向クラッチ92の逆回転阻止機能を確実に作動させることができて、部品供給テープ12の上面からカバーテープを確実に引き剥がすことができ、部品吸着ミスの発生を防止できる。
尚、本実施例では、2つのカバーテープ引き込みギヤ28,29のうちの下側のカバーテープ引き込みギヤ28に一方向クラッチ92を設けたが、上側のカバーテープ引き込みギヤ29に一方向クラッチを設けても良く、或は、2つのカバーテープ引き込みギヤ28,29の両方にそれぞれ一方向クラッチを設けても良い。
その他、本発明は、テープリール16から引き出した部品供給テープ12を部品吸着位置へ案内するテープサプライヤ21を、フィーダ本体13に着脱可能にセットする構成のテープフィーダに限定されず、テープサプライヤ21を用いない一般的な構成のテープフィーダに適用して実施しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
11…テープフィーダ、12…部品供給テープ、13…フィーダ本体、15…操作パネル、16…テープリール、17…リールホルダ、21…テープサプライヤ、22…リール引掛部、23…カバーテープ引き剥がし装置、24…カバーテープ回収ケース、25…剥離ローラ、28,29…カバーテープ引き込みギヤ、31…ギヤ駆動装置、33…モータ、34…駆動ギア、35…減速機構、41…スプロケット駆動ユニット(テープ送り装置)、42…スプロケット、45…スプロケット駆動機構部、56…スプロケット駆動機構部上下動用のモータ、66…フィーダセット台、67,68…コネクタ、69,70…位置決めピン、71,72…位置決め穴、74…ガイド溝、77…位置決めピン、78…位置決め穴、91…軸、92…一方向クラッチ、93…割り溝

Claims (3)

  1. 部品供給テープの上面から引き剥がされたカバーテープを引き込むカバーテープ引き込み装置であって、
    互いに噛み合い、前記部品供給テープの上面から引き剥がされたカバーテープを間に挟み込む2つのギヤと、
    傘歯車を回転駆動するモータと、
    前記モータの回転を所定の減速比で減速して前記傘歯車に伝達する減速機構と、
    前記傘歯車で回転駆動され、前記カバーテープを挟み込んだ2つのギヤを回転駆動する駆動ギヤと、
    前記2つのギヤのうちの少なくとも一方のギヤとその軸との間に設けられ、前記カバーテープの引き込み方向である正方向への回転のみを許容する一方向クラッチと、
    を備え、前記一方向クラッチと前記ギヤとの嵌合部分は、該ギヤに対して前記カバーテープの引き剥がしに必要な力より大きい所定以上の逆方向の回転力が作用したときに該ギヤが逆方向へスリップ回転するように構成され、かつ、該ギヤには、割り溝が形成され、該ギヤの内径寸法が弾性変形可能に構成されていることを特徴とするカバーテープ引き込み装置。
  2. 前記一方向クラッチに嵌合された前記ギヤの歯の1つが無く、その歯の無い部分の中央に前記割り溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカバーテープ引き込み装置。
  3. 前記一方向クラッチに嵌合された前記ギヤの歯のうち前記割り溝に隣接する2つの歯は、他の歯と比べて、歯たけが低く且つ正面歯厚が小さい歯形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカバーテープ引き込み装置。
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