JP4714256B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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本発明は、部品供給テープを担体としてIC等の部品を部品取出位置に供給する部品供給装置に関する。
従来から、プリント基板にチップ部品やIC等の電子部品を実装するための表面実装機が用いられている。このような表面実装機には、部品を吸着してX軸、Y軸およびZ軸方向に搬送するヘッド部の移動範囲における部品取出位置まで部品を供給する部品供給装置が備わっている(例えば、特許文献1参照)。このテープフィーダー(部品供給装置)は、間隔を保って形成された複数のポケット(収容部)とポケットの一方の側方に間隔を保って形成された複数の係合穴とを備えたテープ(キャリアテープ)のポケット内にそれぞれ電子部品(部品)を収容し、テープの上面にカバーテープを貼り付けて構成されるテープ(部品供給テープ)を搬送するための装置である。このテープは供給リールに巻き付け可能な可撓性を有している。
そして、このテープフィーダーには、テープの係合穴に係合可能な爪部を備えたスプロケットが備わっており、爪部と係合穴とを係合させた状態でスプロケットを間欠的に回転させることによりテープをテープフィーダー本体の上端面に沿って搬送する構成になっている。また、ポケット内の各電子部品が所定位置に到達したときに、カバーテープがテープから剥離され、スプロケットの停止中に、電子部品実装装置(表面実装機)の本体側に取り付けられたヘッド部のノズルに電子部品が吸着されて取り出される。そして、電子部品が取り出されたテープは、スプロケットの回転により前方に押し出される。
また、スプロケットの近傍においては、テープの底面部はテープフィーダー本体の上端面に支持され、テープの上面は、ノズルによって電子部品が取り出されるピックアップ位置の上方位置と送り方向上流側位置との間を移動可能になったシャッターで覆われている。さらに、ピックアップ位置の送り方向下流側にテープをスプロケットの外周面に押え付ける押え部材が配置されている。そして、テープがスプロケットを通過する際に爪部が係合穴から外れるように、テープのポケットを支持するテープフィーダー本体の上端面がスプロケットの外周面から離れていく構成になっている。
特開平9−312496号公報
前述したテープフィーダーにおいては、スプロケット本体の上端面から爪部が突出しているため、爪部が係合穴と係合してからその係合が解除されるまでの間、テープにおける係合穴の周縁部が爪部に対して相対的に下降移動し、その後相対的に上昇移動する。すなわち、爪部が係合穴の周縁部と係合してからスプロケットの上端に到達するまでは、シャッターでテープが押えられて、テープにおける係合穴の周縁部が爪部に対して相対的に下降移動する。そして、その爪部がスプロケットの上端から係合穴の周縁部との係合が解除される位置に到達するまでの間は、テープフィーダー本体の上端面でテープが相対的に押し上げられて、テープにおける係合穴の周縁部が爪部に対して相対的に上昇移動する。
また、係合穴の周縁部と爪部との間には送り力が作用しており、テープの下降移動中や上昇移動中に、爪部と係合穴の周縁部との摩擦によるスティックやスリップが生じる。このスティックやスリップによりテープが瞬間的に移動した場合には衝撃力が発生し、この衝撃力がテープのピックアップ位置近傍に位置するポケットまで伝わる。そして、ポケット内の電子部品の姿勢を変えてノズルの吸着不良を発生させることがある。このような問題の発生を防止するためには、テープが瞬間的に上下に移動することを無くすことが必要になる。
しかしながら、従来のテープフィーダーでは、テープフィーダー本体の上端面におけるスプロケットが突出した部分よりも内側部分ではテープを下方のテープフィーダー本体の上端面に押圧することができるが、スプロケットが突出した部分よりも外側部分では、テープフィーダー本体の上端面にスプロケットの上端部を突出させるための開口が形成されるため、テープの下面を支持する部分がない。このため、スプロケットの爪部に生じるスティック、スリップを有効に防止することはできなかった。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、部品を適正な状態で部品供給位置まで供給することのできる部品供給装置を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る部品供給装置の構成上の特徴は、長手方向に間隔を保って形成された複数の収容部と複数の収容部の側方に形成された複数の係合穴とを備えたキャリアテープの収容部内にそれぞれ部品を収容し、キャリアテープの上面に収容部を覆うカバーテープを貼り付けて構成される部品供給テープを、係合穴に係合可能な複数の爪部が外周面に形成されたスプロケットの回転により搬送し、収容部内の各部品が所定位置に到達したときに、カバーテープをキャリアテープから剥離して、収容部内の部品を取り出し可能にする部品供給装置であって、カバーテープが剥離されたキャリアテープを支持する搬送路を支持壁部の上面で構成し、支持壁部における係合穴に対応する外側部に上面が開口したスプロケット設置用の凹部を形成して、複数の爪部のうちの上端側に位置する所定の爪部を凹部の上面の開口した部分から上方に突出させた状態でスプロケットを凹部内に設置するとともに、スプロケットの上部外側面側を間隔を保って覆うようにして支持壁部の外側部に、キャリアテープ支持部材を設けて、キャリアテープ支持部材の上端部でキャリアテープにおけるスプロケットの外部側に位置する部分を支持するようにしたことにある。
前述した本発明に係る部品供給装置では、支持壁部の上面でキャリアテープを支持する搬送路を構成するとともに、支持壁部におけるキャリアテープの係合穴に対応する外側部に上面が開口した凹部を形成して、その凹部内にスプロケットを設置している。そして、スプロケットの上端側に位置する所定の爪部を支持壁部の開口から上方に突出させてキャリアテープの係合穴に係合させるようにしている。また、スプロケットの上部外側面側を間隔を保って覆うようにして支持壁部の外側部に、キャリアテープ支持部材を設けて、キャリアテープ支持部材の上端部でキャリアテープにおける係合穴(スプロケットの爪部)の外部側に位置する部分を支持するようにしている。
このため、キャリアテープにおけるスプロケットの両側に位置する部分を支持壁部の上面とキャリアテープ支持部材の上端部とで支持することができ、キャリアテープのスプロケット側の端部が下方に沈み込むことを防止できる。なお、支持壁部は、部品供給装置の本体における少なくともスプロケットが設置される部分の近傍の上面部と両側面部とを含む部分で構成される。
また、本発明に係る部品供給装置の他の構成上の特徴は、カバーテープが剥離されたキャリアテープを支持壁部の上面側およびキャリアテープ支持部材の上端部側に押える押え部材を支持壁部およびキャリアテープ支持部材の上方に設置したことにある。
これによると、押え部材によってキャリアテープの両側部と係合穴の内側部分とを、支持壁部の上面とキャリアテープ支持部材の上端部とに押圧できるようになり、キャリアテープがスプロケットの本体部分の外周面から浮き上がってスプロケットの爪部にスティックや、スリップが生じることを防止できる。キャリアテープに生じるスリップは、係合穴の周縁部と爪部との摩擦によりキャリアテープが爪部に固着したままスプロケットの回転に伴って上昇し、静止摩擦力よりも張力によるキャリアテープを下降させる力の方が大きくなった瞬間に生じるものであり、キャリアテープが一旦上昇しない限り生じない。このため、キャリアテープがスプロケットの本体部分の外周面から浮き上がることを防止することによって、スリップが生じることを効果的に防止できる。
また、本発明に係る部品供給装置のさらに他の構成上の特徴は、キャリアテープ支持部材を薄板状部材で構成して、ねじ部材で支持壁部の外側部に固定したことにある。これによると、部品供給装置を大型化することなく、容易にキャリアテープ支持部材を取り付けることができる。
また、本発明に係る部品供給装置のさらに他の構成上の特徴は、カバーテープが剥離されたキャリアテープをそれぞれ支持する支持壁部の上面とキャリアテープ支持部材の上端部とを、同じ高さ位置で平行させて配置したことにある。これによると、スプロケットの近傍を搬送されるキャリアテープに捻れや傾きが生じることを防止できる。なお、この場合、スプロケットの本体部分の上端部の高さも、支持壁部の上面とキャリアテープ支持部材の上端部との高さに揃えることが好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る複数の部品供給装置20を備えた表面実装機10を示しており、この表面実装機10は、プリント基板A上に、ICチップ等の部品B(図2参照)を実装するための装置である。表面実装機10は、基台11と、基台11上に設置されプリント基板Aを所定の設置位置に設置するための一対のコンベア12と、プリント基板Aの設置位置の上方に設置され後述する各駆動装置の作動によりX方向(図1の左右方向)およびY方向(前後方向で図1では上下方向)に移動するヘッドユニット13と、このヘッドユニット13が備える複数のヘッド13aの吸着ノズル(図示せず)がそれぞれ吸着した部品Bを撮像する一対のカメラ14とを備えている。
一対のコンベア12は、基台11上で、プリント基板Aの前後方向の長さに合わせて前後方向に一定間隔を保って左右方向に延びており、複数のプリント基板AをX方向の上流側から下流側に移動させて順次設置位置に搬送する。そして、設置位置においてプリント基板Aに実装すべき全ての部品Bの実装が終了すると、そのプリント基板AをX方向のさらに下流側に搬送する。また、基台11の左右両側における一対のコンベア12の上方には、一対のYレールユニット15が左右に一定間隔を保って前後方向に延びており、その一対のYレールユニット15にXレールユニット16が前後方向に移動可能な状態で掛け渡されている。そして、このXレールユニット16に、ヘッドユニット13が左右方向に移動可能な状態で取り付けられている。
Xレールユニット16は、Yレールユニット15の一方(右側に配置されたYレールユニット15)に設けられたボールねじ15aを備えた駆動装置の駆動により前後方向に移動し、ヘッドユニット13はXレールユニット16の前側部に沿って設けられたボールねじ16aを備えた駆動装置の駆動により左右方向に移動する。また、ヘッドユニット13には、複数のヘッド13aを個別に昇降する昇降手段、および複数のヘッド13aを個別に回転方向に回転させる回転装置が備わっており、複数のヘッド13aは、Z方向(上下方向)に移動可能で、かつZ軸周り(回転方向)に回転可能な状態でヘッドユニット13に支持されている。
このため、ヘッドユニット13は、一対のYレールユニット15とXレールユニット16との設置範囲(移動範囲)で基台11上を移動できる。また、ヘッド13aの吸着ノズルには、吸引装置(図示せず)が接続されており、吸着ノズルは、この吸引装置の作動により生じる吸引力で部品Bを吸着してピックアップする。そして、吸着ノズルが吸着した部品Bを一対のカメラ14が撮像し、この一対のカメラ14が撮像した撮像画像は、部品Bの吸着姿勢の良否の判定等に用いられる。
部品供給装置20は、4個の台車17上にそれぞれ複数個が同じ向きに並んで設置されており、この部品供給装置20が設置された台車17が、一対のコンベア12の両外側にそれぞれ左右に間隔を保って配置されている。この場合、各部品供給装置20は、それぞれ部品Bの取り出し側をコンベア12側に向け、部品取出位置a(図4参照)をヘッドユニット13の移動範囲内に位置させた状態になっている。このように配置された部品供給装置20は、図2に示した部品供給テープ18内に収容された部品Bを、それぞれコンベア12と離れた位置からコンベア12側に搬送する。
部品供給テープ18は、キャリアテープ18aと、キャリアテープ18aよりも幅の小さなカバーテープ18bとで構成されている。キャリアテープ18aには、長手方向に一定間隔を保って平面視が四角形の凹部からなる複数の収容部18cが形成されているとともに、複数の収容部18cの一方の側部に一定間隔を保って複数の係合穴18dが形成されている。そして、カバーテープ18bは、キャリアテープ18aの上面における複数の係合穴18dが形成された部分を除く部分に、複数の収容部18cを覆うようにして貼着されている。各収容部18cの内部には部品Bが収容されており、キャリアテープ18aからカバーテープ18bを剥離することにより、部品Bが取り出し可能になる。
また、この部品供給テープ18は、リールに巻回された状態で、部品供給装置20の後方部分に設置される。なお、部品供給装置20においては、リールが配置される方が後方で、部品Bが搬送される方向を前方として説明する。したがって、図1において、一対のコンベア12よりも前方に配置された部品供給装置20では、表面実装機10の前方が部品供給装置20の後方となり、表面実装機10の後方が部品供給装置20の前方となる。また、図1において、一対のコンベア12よりも後方に配置された部品供給装置20では、表面実装機10の前方が部品供給装置20の前方となり、表面実装機10の後方が部品供給装置20の後方となる。
部品供給装置20は、図3に示したように、後部側(図3の左側)に配置された収容ケース21の前端部に本体ケース22を連結して外郭部が構成されている。そして、図4に示したように、収容ケース21内の下部には、部品供給テープ18を通過させる搬送路23aが形成され、本体ケース22内には、搬送路23aに連通して後方下部から前方上部に傾斜して延びる搬送路23bが形成されている。また、本体ケース22の前部側には、部品供給テープ18を部品取出位置aにガイドするガイド部30および部品供給テープ18を搬送する送出部50が設置され、本体ケース22の後部側には、キャリアテープ18aから剥離されたカバーテープ18bを後方に引き取る引取部60が設置されている。
収容ケース21は、上下方向よりも前後方向の長さが長くなった略矩形の幅の薄い箱体で構成されている。また、収容ケース21の内部における搬送路23aの上部側には、後述する引取部60によってキャリアテープ18aから剥離されたカバーテープ18bを収容するためのカバーテープ回収部21aが形成されている。本体ケース22は、幅が収容ケース21の幅と同じで、上下方向の長さが収容ケース21の上下方向の長さよりもやや短く、前後方向の長さが収容ケース21の前後方向の長さよりもやや長くなった薄い箱体で構成されており、下端面の後部側を収容ケース21の下端面と同一面上に位置させた状態で収容ケース21に連結されている。
本体ケース22内に形成された搬送路23bの後端側部分は、搬送路23aの前端部に滑らかに連なる水平部で構成されており、搬送路23bにおける水平部の前部側部分は、斜め上方に向かう経路をとって本体ケース22の前部側で本体ケース22の上部に達している。そして、搬送路23bの前端側部分は、本体ケース22の上部で略水平方向前方に延びる搬送路23cに連なっている。
ガイド部30は、図5に示したように、搬送路23bの前端側に位置する一対の支持壁部31,32の上面およびキャリアテープ支持部材24の上端部などで構成される搬送路23cと、支持壁部31,32の上方に取り付けられるテープガイド40(本発明に係る押え部材)と、テープガイド40を支持壁部31,32に合わせて本体ケース22の上面に固定するための前部保持部34と後部保持部37とで構成されている。搬送路23cは、支持壁部31と、幅(厚み)が支持壁部31よりも小さくなった支持壁部32との間に溝部33を形成するとともに、支持壁部31の外側部にキャリアテープ支持部材24を取り付けて構成されており、支持壁部31,32の上面は、搬送路23bの底面と滑らかに連なっている。
すなわち、支持壁部31,32の上面における後部側部分は、前方斜め上方に向かう搬送路23bの底面と連なって前方斜め上方に向かい、その前部側で滑らかに湾曲して略水平になっている。そして、支持壁部31,32の上面中央部分に形成された水平面31a,32aの前部側には、水平面31a,32aの前方で緩やかに下降する下り傾斜面31b,32bが形成されている。これらの前方斜め上方に向かう搬送路23bの底面、支持壁部31,32の上面に形成された水平面31a,32aなどの面、および水平面31a,32aの前方で緩やかに下降する下り傾斜面31b,32bは、部品供給テープ18及びカバーテープ18bが剥離されたキャリアテープ18aを下方から支持する滑らかに連続した支持面となっている。
また、溝部33の底面は、搬送路23bの底面の上端部(前端部)から支持壁部31,32の上面との間隔を徐々に広げるようにして前方やや斜め上方に延び水平面31a,32aに対応する部分は水平面31a,32aとの間隔を一定にして前方に延びている。なお、部品供給テープ18にはキャリアテープ18aの下面が平坦なものや、キャリアテープ18aの収容部18cの下方部が他の部分の下面よりも下方に突出したものがある。溝部33は、収容部18cの下面が突出した部品供給テープ18を本体ケース22の両側部の上端で支持することで、収容部18cの下面が本体ケース22の上面に接触しないようにしたものである。
このため、部品供給装置20の後部側から前部側に搬送される部品供給テープ18は、搬送路23aから搬送路23bの上端部近傍までを通過する間は、収容部18cの下面またはキャリアテープ18aの下面を搬送路23aと搬送路23bとの底面に接触させて移動する。そして、部品供給テープ18が搬送路23cの水平部分に到達すると、キャリアテープ18aの両側縁部が支持壁部31,32の水平面31a,32aに支持される。これによって、収容部18cの下面またはキャリアテープ18aの下面における収容部18cが形成された部分の長手方向に沿った部分は溝部33の底面に対して非接触の状態になる。
図6は、本体ケース22を一方の側面側から見た状態を示しており、この側面部には、後述する送出部50のスプロケット54を設置するための円形の切欠き凹部22a(本発明に係る凹部)が形成されている。この切欠き凹部22aの上端部は、支持壁部31の上面に達して、水平面31aの前部側と、下り傾斜面31bの後部側とにかけての部分の外部側に開口部31cを形成している。この開口部31cを形成することによって、水平面31aから下り傾斜面31bにかけて支持壁部31の上面の幅は、途中狭くなっている。また、本体ケース22の一方の側面における切欠き凹部22aの上端側部分の前後両側には、キャリアテープ支持部材24を取り付けるための深さの浅い取付用凹部22b,22cが形成されている。
キャリアテープ支持部材24は、図7に示したように、前後方向に長く厚みが薄い金属板で構成されており、前後にねじ挿通穴24a,24bが形成されている。そして、キャリアテープ支持部材24の上端縁部は、支持壁部32の上端縁部における開口部31cに対向する部分と同形に形成され、キャリアテープ支持部材24の下端縁部の中央側部分は、切欠き凹部22aの内周縁部と連なって、切欠き凹部22aとで略円形の凹部を形成できる円弧状に形成されている。キャリアテープ支持部材24は、ねじ部材25a,25bによって、本体ケース22の取付用凹部22b,22cに固定され、本体ケース22に固定されると、図8に示した状態になる。
この場合、キャリアテープ支持部材24の上端部における後部側は、支持壁部31の水平面31aと滑らかに連なり、キャリアテープ支持部材24の上端部における前部側は、支持壁部31の下り傾斜面31bと滑らかに連なる。また、キャリアテープ支持部材24の内面および下端部とスプロケット54との間には、僅かな隙間が形成され、スプロケット54がキャリアテープ支持部材24に接触しないように構成されている。
また、図5に示した本体ケース22の他方の側面部の上部における開口部31cに対応する部分には、上方に向って突出する円弧状の突出部22dが形成されている。この突出部22dの上端は、支持壁部32の水平面32aの近傍に達している。すなわち、搬送路23cは、本体ケース22の両側面部よりも上方に突出して形成されており、本体ケース22の両側面部の上端と、支持壁部31,32の上面との間には、所定の段差が形成されている。この各段差には後述するテープガイド40の側面部41,42がそれぞれ嵌合する。なお、本体ケース22の両側面部と、支持壁部31,32とで本発明に係る支持壁部が構成される。
テープガイド40は、硬質の樹脂を射出成形により一体成形して作られており、本体ケース22の上面における搬送路23bの前端側部分から搬送路23cにかけての部分を覆うことのできる細長い部材で構成されている。また、テープガイド40の外幅は本体ケース22の幅と同じになっている。このテープガイド40は、図9に示したように、平行に配置された一対の側面部41,42と、側面部41,42の対向面の上端側部分を長手方向に沿って連結する上面部43とを備えている。側面部41と側面部42との内面間の幅は、支持壁部31と支持壁部32の外面間の幅より僅かに大きくされ、テープガイド40が支持壁部31、32に上方から嵌合可能になっている。
側面部41,42は、それぞれ下端縁部が、対応する本体ケース22の側面部の上端縁部(切欠き凹部22aが形成された部分は除く)に沿う板状に形成されており、側面部42の前部側下部には、突出部22dが嵌合できる円弧状の切欠き凹部42a(図5参照)が形成されている。そして、側面部41,42の前端下部には、開放側を上方に向けたフック状の係止部41b,42bが形成されている。上面部43は、水平面部43aと傾斜面部43bとからなる板状に形成されており、水平面部43aの裏面にはステンレス製のボトムプレート44が固着されている。テープガイド40が支持壁部31、32に取り付けられた状態では、水平面部43aに固着されたボトムプレート44は支持壁部31、32上面の水平面31a,32aおよびキャリアテープ支持部材24の上端部の後部側部分に沿った状態になる。
そして、傾斜面部43bは、水平面31a,32aの前方部から下り傾斜面31b,32bおよびキャリアテープ支持部材24の上端部の前部側部分に沿った状態になる。また、上面部43には、上下に貫通する前後に長い挿通穴45と、挿通穴45の中央部側方における側面部41寄りの部分に上下に貫通する逃がし窓部46が形成されている。この逃がし窓部46は、スプロケット54の外周に形成された後述する爪部54aが干渉することを防止するためのものである。また、上面部43における側面部41、42の内面に沿った部分の逃がし窓部46の前後方向の略中央位置に対応する部分には、部品取出位置aを示す先細りになった突起41c,42cが形成されている。
挿通穴45の後端側部分は、部品供給テープ18のカバーテープ18bを下方から上方に挿通させることのできる幅を備えた幅広部45aで構成されており、この部分にはボトムプレート44の前部側部分が位置している。ボトムプレート44における幅広部45aの前後方向の略中央に位置する部分にはスリット44aが形成されており、ボトムプレート44におけるスリット44aより前方に位置する部分は前端部44bで構成されている。この前端部44bにおける側面部42側の側縁部44cは側面部42から僅かに遊離しており、側縁部44cと側面部42との間に形成されたスリットは、スリット44aに連通している。
挿通穴45におけるボトムプレート44の前端部44bより前側の部分は部品取出部45bになっており、この部品取出部45bの略中央に対向する側面部41,42の部分に、前述した突起41c,42cが形成されている。そして、挿通穴45における部品取出部45bの前部側は、細長い前端部45cで構成されている。このため、部品供給テープ18のキャリアテープ18aから剥離したカバーテープ18bを、挿通穴45の前端部45cで下方から上方に挿通させるとともに、カバーテープ18bの途中部を側面部42と側縁部44cとの隙間を通してスリット44aに嵌めることができる。
そして、スリット44aにおいてカバーテープ18bを後方に反転させ、カバーテープ18bの先端を後述する引取部60の駆動側ローラ63とピンチローラ64の間に噛み込ませることができる。すなわち、幅広部45a内に位置するスリット44aの後縁部は、剥離したカバーテープ18bを部品供給装置20の後方側に方向転換させるための折返し部を構成する。
部品供給テープ18は、スリット44aより後側の位置では、カバーテープ18bを上側からボトムプレート44によって、搬送路23c側に押圧される。また、スリット44aより前方の位置では、キャリアテープ18aの両側部が、ボトムプレート44の前端部44bまたは上面部43の下面により搬送路23c側に押圧される。このテープガイド40は、突起41c,42cで示した部品取出位置aを境にして、前部側部分がキャリアテープ18aの前部側をガイドする機能を備え、後部側部分がキャリアテープ18aの後部側およびカバーテープ18bが剥離される前の部品供給テープ18をガイドする機能を備えている。
また、テープガイド40の上面部43の下面における部品取出位置aに対応する部分は、図10に示したように、挿通穴45における部品取出部45bの両側に位置する押圧面47a,47bと、押圧面47bとで逃がし窓部46を挟むように形成された押圧面47cとで構成されている。なお、図10では、突起41c,42cを省略している。押圧面47aは、キャリアテープ18aにおける係合穴18dが形成されていない方の側部を支持壁部32の水平面32a側に押圧し、押圧面47bは、キャリアテープ18aにおける係合穴18dと収容部18cとの間の部分を支持壁部31の水平面31a側に押圧する。そして、押圧面47cは、キャリアテープ18aにおける係合穴18dが形成されている方の側部をキャリアテープ支持部材24の上端部側に押圧する。また、側面部41,42の後端側部分における対向面には、側面部41,42間を連結するロックピン48が設けられている。
前部保持部34は、図5に示したように、本体ケース22の前端部に形成された支持穴付きの突起部34aに、支軸34bを介して回転可能に取り付けられた保持部材35と、保持部材35を矢印bの方向に回転させるように付勢する付勢手段(図示せず)とで構成されている。保持部材35は、側方から見たときに前後方向に延びる横部分と、その前端部から上方に延びる縦部分とを備えたL形の部材で構成されており、L形の角部に対応する部分が支軸34bによって支持されている。そして、保持部材35が付勢手段の付勢力によって矢印bの方向に回転したときに縦部分の後面が本体ケース22の前端面に当接する。
また、保持部材35の上部には、平面からなるテープ排出路35aとその幅方向の両側から上方に延びるロック片35b,35cとが形成されている。テープ排出路35aは、保持部材35の縦部分が本体ケース22の前端面に当接した状態のときに、後部側よりも前部側が下方に位置するように下り傾斜になり、搬送路23cの下り傾斜面31b,32bと連なって連続する傾斜面を形成する。また、ロック片35bは、テープ排出路35aの一方の縁部側から上方に向って延びる板状に形成されており、後縁部における上下方向の略中央には、幅方向から見た状態で後方に突出する略三角形の突出部が形成されている。
そして、その突出部の下側縁部に、テープガイド40の係止部41bに係合可能な突起36aが形成されている。ロック片35cは、ロック片35bよりも高さの低い板状に形成されており、テープ排出路35aの他方の縁部側から上方に向って延びたのちに後方斜め上方に突出している。そして、その突出した部分の下側縁部に、テープガイド40の係止部42bに係合可能な突起36bが突起36aに対向して形成されている。また、ロック片35bの上端には、ロック片35cが位置する方に水平に張り出した操作部36cが設けられている。
前部保持部34でテープガイド40の前端部を本体ケース22に固定する際には、まず、付勢手段の付勢力に抗して操作部36cを操作することにより保持部材35を矢印bの方向と逆の方向に回転する。そして、テープガイド40を本体ケース22の上面の所定位置に設置したのちに、操作部36cの操作を解除する。これによって、付勢手段の付勢力で保持部材35が矢印bの方向に回転し、突起36a,36bが係止部41b,42bに係合してテープガイド40の前端部が本体ケース22に固定される。
後部保持部37は、本体ケース22の上面における搬送路23cの後方に設置された保持部材38と、支軸37aを介して保持部材38に回転可能に取り付けられた押圧片39と、押圧片39を矢印cの方向に回転させるように付勢するばね37bとで構成されている。保持部材38は、本体ケース22の幅方向両側に沿った側面部38c,38dと、この側面部38c,38dを前方部で連結する連結部38eとで構成されている。側面部38c,38dには、テープガイド40のロックピン48が係合可能になるロック溝38a,38bが形成されている。
押圧片39は、保持部材38の側面部38c,38d間を上下方向に移動できる幅の操作部39aと、操作部39aの下面の左右両側の前後方向の中央部から後端部にわたる部分から下方に延びる側面部39bとで構成されている。また、側面部39bの前部側部分は他の部分よりも下方に突出しており、その突出した部分に軸穴が形成されている。また、側面部38c,38dの後部にも軸穴が形成されており、両軸穴に支軸37aを通して、押圧片39は保持部材38に対して回転可能になっている。ばね37bは、押圧片39の下面後部を上方に付勢して、押圧片39を矢印cの方向に回転させることにより、押圧片39の前端部でロック溝38a,38b間の空間部を上方から塞ぐ。
後部保持部37でテープガイド40の後端部を本体ケース22に固定する際には、まず、ばね37bの弾性力に抗して操作部39aの後部を下方に押圧することにより押圧片39を矢印cの方向とは逆の方向に回転する。そして、テープガイド40のロックピン48をロック溝38a,38b内に設置したのちに、操作部39aの押圧を解除する。これによって、ばね37bの弾性力で押圧片39が矢印bの方向に回転して操作部39aの前部がロックピン48を下方に押圧し、ロックピン48とロック溝38a,38bとの係合が解除されることを防止する。この結果、テープガイド40の後端部が本体ケース22に固定される。
このように、テープガイド40は、本体ケース22の搬送路23c上に設置した状態で、その前端部を前部保持部34で本体ケース22に固定し、後端部を後部保持部37で本体ケース22に固定することができる。そして、テープガイド40を本体ケース22に取り付けたときには、搬送路23cの上面とテープガイド40の上面部43の下面との間が、部品供給テープ18またはキャリアテープ18aが通過する搬送路になる。この場合、テープガイド40は、搬送中の部品供給テープ18またはキャリアテープ18aを上方向から押え、部品供給テープ18またはキャリアテープ18aが搬送路23cから浮いたり、傾いたりすることを規制する。
送出部50は、リールに巻回された部品供給テープ18をリールから引っ張り出し、部品供給後の空テープとなったキャリアテープ18aを前方に送る搬送機構であり、図4に示したように、本体ケース22の前部に配置されている。この送出部50は、送出用モータ51と、送出用モータ51の駆動力が4個の伝達ギア52a,52b,52c,52dを介して伝達される主ギア53と、主ギア53と一体に形成された円板状のスプロケット54とで構成されている。スプロケット54は、支軸55に回転可能に支持された状態で本体ケース22の切欠き凹部22a内に設置されており、伝達ギア52a〜52dおよび主ギア53を介して伝達される送出用モータ51の駆動力によって支軸55を中心に間欠的に回転する。
スプロケット54の外周面には、周方向に一定間隔を保って突部からなる複数の爪部54aが設けられている。この複数の爪部54aの間隔は、部品供給テープ18に設けられた複数の係合穴18dの間隔と同じに設定されている。より正確には、爪部54aが設けられる本体部分の外周面から、使用される各種部品供給テープ18の平均厚みの2分の1の高さ位置における爪部54aのピッチが、係合穴18dのピッチと同じになっている。また、スプロケット54は、上端位置が、ヘッドユニット13の吸着ノズルが部品Bをピックアップする部品取出位置aになるように配置されている。
このときのスプロケット54の本体部分の外周面の上端部の高さは、支持壁部31の水平面31aおよびキャリアテープ支持部材24の上端部と略同じ高さになる。そして、スプロケット54が回転するときに、部品取出位置aを基準として、回転方向の上流側の爪部54aが搬送方向の上流側の係合穴18dに順次係合していくとともに、回転方向の下流側の爪部54aが搬送方向の下流側の係合穴18dとの係合を順次解除していくことにより部品供給テープ18は、上流側から下流側に搬送される。
引取部60は、送出部50によって搬送される部品供給テープ18から、送出部50による搬送と同期してカバーテープ18bを後方に引っ張って剥離させるとともに、剥離されたカバーテープ18bを収容ケース21のカバーテープ回収部21a内に送る機構であり、図4に示したように、本体ケース22の後部に配置されている。この引取部60は、引取用モータ61と、引取用モータ61の駆動力が4個の伝達ギア62a,62b,62c,62dを介して伝達される主ギア(図示せず)と、主ギアと一体に形成された駆動側ローラ63と、駆動側ローラ63に圧接し駆動側ローラ63の回転に従動して回転するピンチローラ64とで構成されている。
ピンチローラ64は、支軸65によって回転可能に収容ケース21の上面に取り付けられたレバー66の前端部に軸部65aを中心に回転自在に取り付けられており、このレバー66の後端側部分は、ばね部材67によって上方に付勢されている。このばね部材67の付勢力によって、ピンチローラ64の外周面は、駆動側ローラ63の外周面に圧接する。このため、レバー66の後端部を押圧して互いに離間させた駆動側ローラ63とピンチローラ64との間にカバーテープ18bを位置させた状態で引取用モータ61を駆動させると、駆動側ローラ63の回転力と、ピンチローラ64の押圧力により、カバーテープ18bは両面を圧接された状態で後方に引き取られる。
そして、カバーテープ18bはカバーテープ回収部21a内に順次回収される。この場合、駆動側ローラ63の回転方向は、図4に矢印dで示した反時計回り方向になり、ピンチローラ64の回転方向は、矢印eで示した時計回り方向になる。また、本体ケース22の下部後方側には、制御基板等を収容する収容ボックス26が配置されている。そして、収容ボックス26の前端部にはコネクタ27が取り付けられている。このコネクタ27は、部品供給装置20を台車17上に取り付けたときに、台車17側に取り付けられたコネクタ(図示せず)と電気的に接続され、これにより、台車17を介して、表面実装機10から電力供給や各種の制御信号が入力される。また、制御基板は、表面実装機10が備える制御部と連係して部品供給装置20を制御する。そして、収容ケース21の上面には、部品供給装置20を持ち運びする際に使用する把持部28が設けられている。
このように構成された表面実装機10を用いて、プリント基板A上に部品Bを実装する場合には、テープガイド40が取り付けられた部品供給装置20を表面実装機10の台車17に取り付けて、図1に示した状態にする。この場合、部品供給テープ18は、リールから収容ケース21の搬送路23aを通って本体ケース22の搬送路23b側に延び、その先端部が、搬送路23cに到達している。また、テープガイド40のボトムプレート44のスリット44aの部分で、カバーテープ18bがキャリアテープ18aから剥離されてその先端部が、駆動側ローラ63とピンチローラ64とによって挟持されている。さらに、図11に示したように、スプロケット54の上端側のいくつかの爪部54aには、キャリアテープ18aの係合穴18dが係合している。
スプロケット54の上端部近傍では、キャリアテープ18aにおける係合穴18dが形成されていない方の側部は、支持壁部32の水平面32aに支持された状態でテープガイド40の押圧面47aによって、水平面32aから浮き上がることを防止される。また、キャリアテープ18aにおける係合穴18dと収容部18cとの間の部分は、支持壁部31の水平面31aに支持された状態でテープガイド40の押圧面47bによって、水平面31aから浮き上がることを防止される。そして、キャリアテープ18aにおける係合穴18dが形成されている方の側部は、キャリアテープ支持部材24の上端部に支持された状態でテープガイド40の押圧面47cによって、キャリアテープ支持部材24の上端部から浮き上がることを防止される。
その状態で、送出用モータ51と引取用モータ61とが同期して駆動すると、送出用モータ51の駆動力は、伝達ギア52a〜52dおよび主ギア53を介してスプロケット54に伝達され、スプロケット54が回転を始める。これにより、リールから部品供給テープ18がさらに繰り出されていく。部品供給テープ18は、搬送路23aおよび搬送路23bを通過する間は、収容部18cの下面またはキャリアテープ18aの下面全体を搬送路23aおよび搬送路23bの底面に接触させて移動する。そして、部品供給テープ18が搬送路23cに到達すると、キャリアテープ18aの両側縁部が支持壁部31,32の水平面31a,32aに支持されて、収容部18cが形成された部分の長手方向に沿った部分は溝部33内に嵌り込むようになる。
また、引取用モータ61の駆動力は、伝達ギア62a〜62dおよび主ギアを介して駆動側ローラ63に伝達され、駆動側ローラ63が回転を始めるとともに、駆動側ローラ63の回転に従ってピンチローラ64も回転する。これによって、キャリアテープ18aから剥離されたカバーテープ18bは、順次カバーテープ回収部21a内に送られる。カバーテープ18bが剥離されたキャリアテープ18aは、搬送路23c上を部品取出位置aに向けて送られていく。テープガイド40のスリット44aの前方では部品Bを収納した収容部18cの上方がボトムプレート44の前端部44bで覆われる。そして、部品取出位置aの近傍に到達すると、キャリアテープ18aの上方は開放され、収容部18c内の部品Bが露出される。なお、引取用モータ61の駆動力によりカバーテープ18bに作用する張力は、リールからの部品供給テープ18の繰り出し力の一部としても作用する。
これによると、キャリアテープ18aにおける係合穴18dの両側部分は、支持壁部31の水平面31aとテープガイド40の押圧面47bおよびキャリアテープ支持部材24とテープガイド40の押圧面47cとによってそれぞれ挟まれた状態で支持されるため、キャリアテープ18aは上方に浮き上がることなくスプロケット54の爪部54aに係合していく。このため、爪部54aと係合穴18dの周縁部との間にスティックやスリップが生じることなく安定した状態でキャリアテープ18aが搬送される。そして、キャリアテープ18aの収容部18cの中央が部品取出位置aに到達したときに、キャリアテープ18aは一端停止して、ヘッドユニット13の吸着ノズルが露出された部品Bをピックアップする。
部品Bがピックアップされた後のキャリアテープ18aは、搬送路23cの下り傾斜面31b,32bおよびテープ排出路35aの上面を通って部品供給装置20の外部に排出される。一方、キャリアテープ18aから剥離されたカバーテープ18bは、引取部60によって後方に引き取られ、カバーテープ回収部21a内に送られる。また、部品取出位置aで部品Bを吸着したヘッドユニット13は、プリント基板Aの設置位置に移動し、そのヘッドユニット13の移動途中に、吸着ノズルの先端の部品Bがカメラ14により撮像される。この撮像画像に基づいて部品Bの吸着位置ずれの状態が判断される。そして、移送の間に、部品Bに吸着位置ずれがある場合にはその位置ずれが、X方向、Y方向および回転方向に補正され、吸着ノズルが下降して部品Bがプリント基板A上に実装される。
このように、本実施形態に係る部品供給装置20では、本体ケース22の上部に形成した支持壁部31,32の上面でキャリアテープ18aを支持する搬送路23cを構成するとともに、本体ケース22における支持壁部31側の側面部に切欠き凹部22aを形成して、その切欠き凹部22a内にスプロケット54を設置している。そして、スプロケット54の上端側に位置する爪部54aを搬送路23cの開口部31cから上方に突出させてキャリアテープ18aの係合穴18dに係合させるようにしている。また、スプロケット54の上部外側面側を間隔を保って覆うようにして本体ケース22の外側部に、キャリアテープ支持部材24を設けて、キャリアテープ支持部材24の上端部でキャリアテープ18aにおけるスプロケット54の外側側部分を支持するようにしている。
このため、キャリアテープ18aにおけるスプロケット54の両側に位置する部分を支持壁部31の上面とキャリアテープ支持部材24の上端部とで支持することができ、キャリアテープ18aのスプロケット54側の端部が下方に沈み込むことを防止できる。また、搬送路23cの上方には、カバーテープ18bが剥離されたキャリアテープ18aを搬送路23cに押圧するテープガイド40を設置している。このため、キャリアテープ18aを支持壁部31,32の上面とキャリアテープ支持部材24の上端部とに押圧できるようになり、キャリアテープ18aがスプロケット54の外周面から浮き上がってスプロケット54の爪部54aにスティック、スリップが生じることを防止できる。
また、本発明に係る部品供給装置および表面実装機は、前述した実施形態に限定するものでなく、本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る部品供給装置を備えた表面実装機を示した平面図である。 部品供給テープを示した斜視図である。 部品供給装置を示した斜視図である。 部品供給装置の内部を示した縦断面図である。 部品供給装置が備えるガイド部を示した分解斜視図である。 本体ケースにスプロケットが取り付けられた状態を示した斜視図である。 部品供給装置の要部を示した分解斜視図である。 図7に示したキャリアテープ支持部材を本体ケースに取り付けた状態を示した斜視図である。 テープガイドを示した斜視図である。 部品供給装置の部品供給位置における縦断面を示した断面図である。 部品供給装置に部品供給テープを取り付けた状態を示した一部切欠き断面図である。
符号の説明
18…部品供給テープ、18a…キャリアテープ、18b…カバーテープ、18c…収容部、18d…係合穴、20…部品供給装置、22…本体ケース、22a…切欠き凹部、22b,22c…取付用凹部、23c…搬送路、24…キャリアテープ支持部材、25a,25b…ねじ部材、31,32…支持壁部、31a,32a…水平面、31c…開口部、40…テープガイド、54…スプロケット、54a…爪部、A…プリント基板、B…部品、a…部品取出位置。

Claims (4)

  1. 長手方向に間隔を保って形成された複数の収容部と前記複数の収容部の側方に形成された複数の係合穴とを備えたキャリアテープの前記収容部内にそれぞれ部品を収容し、前記キャリアテープの上面に前記収容部を覆うカバーテープを貼り付けて構成される部品供給テープを、前記係合穴に係合可能な複数の爪部が外周面に形成されたスプロケットの回転により搬送し、前記収容部内の各部品が所定位置に到達したときに、前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離して、前記収容部内の前記部品を取り出し可能にする部品供給装置であって、
    前記カバーテープが剥離された前記キャリアテープを支持する搬送路を支持壁部の上面で構成し、前記支持壁部における前記係合穴に対応する外側部に上面が開口したスプロケット設置用の凹部を形成して、前記複数の爪部のうちの上端側に位置する所定の爪部を前記凹部の上面の開口した部分から上方に突出させた状態で前記スプロケットを前記凹部内に設置するとともに、前記スプロケットの上部外側面側を間隔を保って覆うようにして前記支持壁部の外側部に、キャリアテープ支持部材を設けて、前記キャリアテープ支持部材の上端部で前記キャリアテープにおける前記スプロケットの外部側に位置する部分を支持するようにしたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記カバーテープが剥離された前記キャリアテープを前記支持壁部の上面側および前記キャリアテープ支持部材の上端部側に押える押え部材を前記支持壁部および前記キャリアテープ支持部材の上方に設置した請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 前記キャリアテープ支持部材を薄板状部材で構成して、ねじ部材で前記支持壁部の外側部に固定した請求項1または2に記載の部品供給装置。
  4. 前記カバーテープが剥離された前記キャリアテープをそれぞれ支持する前記支持壁部の上面と前記キャリアテープ支持部材の上端部とを、同じ高さ位置で平行させて配置した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の部品供給装置。
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