JP4969523B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、空気調和機の風向板の構造に関するものである。
従来、複数の支軸で軸支される左右の長さ寸法が大きい合成樹脂製の風向板を、嵌合部を備えた複数の軸受部と一枚の板とに分割して、コスト的に有利な構成より成形できるようにするため、吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路に、熱交換器と送風ファンとを設け、吹出口に、複数の支軸を備えた風向板を回動自在に軸支してなる空気調和機において、風向板は、支軸が設けられた合成樹脂製の複数の軸受部および一枚の板によって構成され、板の裏面側上下に、相対向する略L字状断面で形成した左右に延びる嵌合溝と、同嵌合溝に対応して軸受部に形成した嵌合片とからなる嵌合部で嵌合されて、軸受部および板がほぼ一体的に形成される構成となっている空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3731294号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された空気調和機の風向板は一枚の板で構成されているため、風向板が左右に長い場合は強度が弱いためねじれが発生しやすいという課題があった。風向板は一端がステッピングモータに固定され他端が軸支されているので、風向板の自重によりねじれが生じる。風向板が一枚の板で構成され左右に長い場合は、上記ねじれがより顕著になる。
風向板の板を厚くすれば強度は上げることができるが、風向板の重量が上がり、風向板を駆動するステッピングモータが大型化する、風向板の価格が上昇する等の課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、風向板を中空構造とし、中空風向板へ軸形成部を超音波溶着する際に、超音波溶着機の振動を溶着部に確実に伝えることができ溶着強度を確保できる風向板を備えた空気調和機を提供する。
この発明に係る空気調和機は、本体の吹出口に風向板を設け、前記風向板の長手方向の一端を電動機で駆動し他端を回動自在に本体で支持する空気調和機において、
前記風向板は、
前記吹出口の長手方向に延在し、内部空間に前記長手方向の略全長に亘って所定の数で所定の間隔で形成されるリブを有する中空の中空風向板と、
前記中空風向板に超音波溶着で溶着される溶着面と、前記電動機に接続され又は前記本体に回動自在に支持される回転軸又は軸受けと、を有する軸形成部と、
前記軸形成部の前記溶着面に設けられ、前記中空風向板との超音波溶着時に、少なくとも一部は、前記中空風向板の前記リブと位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる溶着リブとを備えたことを特徴とする。
この発明に係る空気調和機は、風向板が、吹出口の長手方向に延在し、内部空間に長手方向の略全長に亘って所定の数で所定の間隔で形成されるリブを有する中空の中空風向板と、中空風向板に超音波溶着で溶着される溶着面と、電動機に接続され又は本体に回動自在に支持される回転軸又は軸受けと、を有する軸形成部と、軸形成部の溶着面に設けられ、中空風向板との超音波溶着時に、少なくとも一部は、中空風向板のリブと位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる溶着リブとを備えたことにより、中空風向板へ軸形成部を超音波溶着する際に、超音波溶着機の振動を溶着部に確実に伝えることができ、中空風向板と軸形成部との溶着強度を確保できる。
実施の形態1.
本実施の形態は、天井吊り形空気調和機を例に以下の説明を行う。但し、本実施の形態は、左右に長い風向板を使用する、例えば一方向または二方向吹き出しの天井埋込型空気調和機にも適用可能である。これらを、空気調和機と定義する。
また、風向板は、ステッピングモータで駆動されて吹出し口から吹き出される空気の上下方向の風向を制御するものを言う。吹出し口には、風向板の奥に左右の風向を変える手動の左右風向板も設置されるが、本実施の形態では、左右風向板には触れない。
図1乃至図9は実施の形態1を示す図で、図1は天井吊り形空気調和機100の全体横断面図、図2は天井吊り形空気調和機100の組立を説明する分解斜視図、図3は吹出口9の正面図、図4はベーン2の平面図、図5はベーン2の駆動側端付近の部分斜視図、図6は第1のブラケット2b−1の平面図(a)と側面図(b)、図7は第1のブラケット2b−1の斜視図、図8は中空ベーン2aの平面図(a)と側面図(b)、図9は中空ベーン2aの部分斜視図である。
図1にて天井吊り形空気調和機100の全体構成を説明する。天井吊り形空気調和機100の空気調和機本体30は、天井に吊り下げて据え付けられる。この空気調和機本体30の上面などを形成するケース1は略箱形状であり、このケース1が左右の吊り金具1a(図2参照)で天井から吊下げられる。
空気調和機本体30の内部に設けられ、冷凍サイクル(図示せず)の冷媒と室内空気とを熱交換する左右(空気調和機本体30の前面(図1では左側)から見て左右方向)に広い幅の熱交換器4は、ケース1の下にケース1の前後中央付近からケース1の前方部分(吹出口9方向)に渡って設けられる。そして、熱交換器4は、熱交換面積を広くできるように前方(吹出口9方向)に行くに従って、上方に傾斜するように斜めに配置している。
そして、この熱交換器4の下には熱交換器4で生じる露(冷房、または除湿運転時に発生する)を受けるドレンパン5が配置される。このドレンパン5も熱交換器4の下方を覆うように、左右空気調和機本体30の前面(図1では左側)から見て左右方向)に長く、かつケース1の前後中央付近からケース1前方の吹出口9付近の下部まで広く設けられている。
そして、ケース1の後方に配置した駆動モーター6によって駆動されるファン7の回転により室内空気は、塵埃等を除去するフィルターを備えたグリル8aが設置された吸込口8より吸い込まれる。そして、熱交換器4にて熱交換された後、調和空気は前方の吹出口9より室内に吹き出される。
この吹出口9は左右に長く形成され、吹出口9の左右両側に上下に回動できるように軸支されて風向きを変える為の風向板であるベーン2を備えている(図3参照)。そして、ドレンパン5の下方及びケース1の左右側面には意匠パネル10a〜10cを取り付けるようにしている。
次にベーンサポート3(風向板支持部と定義する)について、図1、図2により説明する。なお、図2は図1の上下を逆にした状態の分解斜視図である。また、図2ではベーンサポート3の構成が説明が解りやすいようにベーン2の一方のベーンサポート3(図2で右側)付近を一部破断して示している。
ベーンサポート3は吹出口9の左右間の2箇所に配置され、上部をベーンサポート3の上部に形成した取付部(図示せず)にそれぞれ2個のネジ11で吹出口9内のケース1の上部に締結して固定する。
ベーンサポート3の下部3b側にドレンパン5を締結固定し、ドレンパン5の吹出口9左右間をベーンサポート3を介してケース1に固定し、ドレンパン5をしっかりとケース1と固定することで、ドレンパン5が強固になるとともに空気調和機本体30の吹出口9付近を強い構成にしている。
また、ベーンサポート3の前部にはベーン2を支えるサポート片3cが設けられる。このサポート片3cの穴3dにベーン2の裏面に形成された回転軸2b−2−2を挿入してベーン2の左右中間部分がベーンサポート3に回転自在に軸支されている。ベーン2が風向を上下に変えられるようにスムーズに上下に回転できるとともに、ベーン2の左右中間部分が撓まないように支えるようにしている。つまり、この実施の形態ではベーン2の左右長さをほぼ3等分するように配置した2個のベーンサポート3でバランスよくベーン2を支えるようにしている。
また、ベーンサポート3のサポート片3cを形成した胴体部分3eを円柱状に形成し、ベーンサポート3が熱交換器4から吹出口9へと吹出される風の抵抗に極力ならないようにしている。
また、ベーンサポート3のドレンパン5を締結する円柱状の下部3bには、ネジ締結用のネジ穴(図示せず)を形成するため、胴体部分3eより太く形成しているが、胴体部分3eは強度的に丈夫な範囲で細く円柱状に形成することで、さらに吹出口9から吹出される風の抵抗に極力ならないようにして、スムーズに風が吹出口9から吹出されるようにしている。
次に、ベーンサポート3の下部3bと締結するドレンパン5部分の形状について図1、図2により説明する。
図に示すように、ドレンパン5のベーンサポート3の下部3bを締結するドレンパン5部分は、ドレンパン5を上下に貫通する取付穴5aの周囲にベーンサポート3の下部3bがちょうど入り込むように下部3bとほぼ同じ大きさの凹部5bを形成し、ベーンサポート3の下部3bがこの凹部5bに嵌合することで、取付穴5aの位置がベーンサポート3の下端に形成したネジ穴(図示せず)の位置に容易にかつ確実に合うようにしている。また、ドレンパン5の取付穴5aの凹部5bとの反対面側は締結するネジ12の頭が隠れるように凹み(図示せず)を形成し、意匠パネル10aを取り付けやすくしている。
次に、空気調和機本体30の組立て手順の概略について説明する。図2に示すように天井吊り形空気調和機100の空気調和機本体30は、据付時に天井面側となるケース1の上部を底面になるようにひっくり返して組立てられる。そして上下逆さまにしたケース1に2個のベーンサポート3の上部である取付部(図示せず)を、それぞれ2個のネジ11でケース1に締結する。そして、ドレンパン5を熱交換器4が取り付けられたケース1に蓋をするように取り付ける際、ベーンサポート3がドレンパン5の内側にあるためドレンパン5でベーンサポート3が見えないが、ベーンサポート3の下部3bとドレンパン5の凹部5bが嵌合することにより(図1参照)、ベーンサポート3の下部3bがドレンパン5の締結する位置に正しくセットされ、ベーンサポート3のネジ穴(図示せず)と、ドレンパン5の取付穴5aの位置が確実に合いネジ穴合わせが容易になる。このため、ドレンパン5の吹出口9部分の左右間の固定を容易にでき、天井吊り形空気調和機100の組立作業性が良くなる。また、ドレンパン5の前部の左右端部はケース1にネジ13で締結する。ドレンパン5の後部は、ケース1の仕切板1bに引っ掛けるなどで固定されている。
また、ベーン2の左右中間部分をベーンサポート3によりサポート片3cの穴3dに軸支させてベーン2を吹出口9に上下回動できるように支持することで、左右に長いベーン2がねじれたり、撓まないように防止することができる。また、この例では空気調和機本体30の吹出口9内にベーンサポート3を2個バランスよく配置したものを示したが、ベーン2や吹出口9の左右の長さなどの条件により1個又は3個以上設ける構成とすることもできる。
このように、内部に熱交換器4を有する空気調和機本体30の上面を形成するケース1と、空気調和機本体30の前部に左右に長く形成され、熱交換器4で熱交換した空気を室内に吹き出す吹出口9と、吹出口9に配置され風向を上下に変更する左右に長いベーン2と、熱交換器4の下方から吹出口9付近の範囲に渡って設けられ、熱交換器4の露を受けるドレンパン5と、ケース1の上面に上部3aが固定されるとともにドレンパン5を下部3bに締結して吹出口9内に配置され、ベーン2の左右の間を支えるベーンサポート3とを備え、かつ、ベーンサポート3の下部3bへのドレンパン5の締結を、ベーンサポート3の下端に形成したネジ穴と、ドレンパン5の上下に貫通したネジ穴に締結させる取付穴5aと、ドレンパン5の取付穴5aの周囲に形成されベーンサポート3の下部3bが嵌合する凹部5bとを設け、ドレンパン5の凹部5bをベーンサポート3の下部3bに嵌合させ、ドレンパン5をネジ12で取付穴5aを介してベーンサポート3ネジ穴に締結するようにしているので、ドレンパン5の吹出口9付近を容易に固定することができるとともにベーン2の撓みも防止でき、ドレンパン5及び吹出口9を強い構造にでき組立作業性もよいものが得られる。
本実施の形態は、ベーン2の構造に特徴がある。以下、図4、図5を参照しながら、ベーン2の構造について説明する。
ベーン2の風向を制御する部分が一枚の板で構成されていると、ベーン2が左右に長い場合は強度が弱いためねじれが発生しやすい。ベーン2は一端が空気調和機本体30に固定されたステッピングモータ31(電動機と定義する)に固定され他端が回転可能に軸支されているので、ベーン2の自重によりねじれが生じる。暖房運転時に室温より高温の温風がベーン2に当たると、ベーン2の自重によるねじれがより顕著になる。ベーン2の自重は、一例では、略440gである。また、後述する第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2の夫々の回転軸2b−1−2,2b−2−2の軸中心線とベーン2の重心との最短距離は、略20mmである。ベーン2は一端がステッピングモータに固定され他端が回転可能に軸支されているので、ベーン2の自重(略440g)と、軸中心線とベーン2の重心との最短距離(略20mm)の積が、モーメントとして作用してベーン2がねじれる。
そこで、本実施の形態では、ベーン2の風向を制御する部分に、中空ベーンを使用する。中空ベーンは、一枚の板で構成される場合よりも、剛性が上がりねじれが小さくできる。
しかし、ベーン2は後述するように、中空ベーンに軸を有するブラケットを超音波溶着する。この超音波溶着時に、中空ベーンの場合は、中空ベーンとブラケットとの2つの熱可塑性樹脂部品の溶着面に超音波溶着機の機械的振動が伝わらないため、加圧をかけることにより強力な摩擦熱を発生させ、樹脂を溶融し結合させることができないという課題がある。
本実施の形態では、中空ベーンの場合でも、中空ベーンとブラケットとの2つの熱可塑性樹脂部品の溶着面に超音波溶着機の機械的振動を良好に伝達させ、加圧をかけることにより強力な摩擦熱を発生させ樹脂を溶融し結合させることができるベーン2について説明する。
図4はベーン2の一部を省略した平面図である。図に示すように、ベーン2は中空ベーン2a(中空風向板と定義する)と、1個の第1のブラケット2b−1(第1の軸形成部と定義する)と、3個の第2のブラケット2b−2(第2の軸形成部と定義する)とを備える。
詳細は後述するが、中空ベーン2aと、1個の第1のブラケット2b−1と3個の第2のブラケット2b−2とは、超音波溶着により固定される。
中空ベーン2a、第1のブラケット2b−1、第2のブラケット2b−2の材質は、ともにABS樹脂(アクロルニトリル・ブタジエンスチレン樹脂)である。
超音波溶着とは熱可塑性樹脂を微細な超音波振動と加圧力によって瞬時に溶融し、接合する加工技術である。この接合方法は、成形品の溶着だけでなく、ボスのカシメやスポット溶着、フィルムや不織布のシール、金属のインサートなど幅広い分野において使用されているが、超音波溶着が適用可能なプラスチックは熱可塑性樹脂(熱を加えると溶融する樹脂)に限られ、ウレタンやエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂には適用できない。超音波溶着機(超音波ウェルダー)は、電気エネルギーを機械的振動エネルギーに変換し、また同時に加圧をかけることにより2つの熱可塑性樹脂パーツの接合面に強力な摩擦熱を発生させ、樹脂を溶融し結合させる。
1個の第1のブラケット2b−1と3個の第2のブラケット2b−2は、図4に示すように、中空ベーン2aの左右の一方の端部(駆動側、図4では右端)に第1のブラケット2b−1が配置される。そして、第1のブラケット2b−1の回転軸2b−1−2が、図4には示さないが図2のようにステッピングモータ31に連結している。回転軸2b−1−2の断面は、円の一部(二箇所)を切り欠き、ステッピングモータ側の軸にその一部(二箇所)が切り欠いた円と略相似形で一回り大きい孔を設け、両者を嵌合している。このときの、第1のブラケット2b−1とステッピングモータ31との連結の雄・雌の関係は、どちらが雄になる形態で構わない。また、回転軸2b−1−2は、ABS樹脂成形時にひけが発生しないように、筒状になっている。
ステッピングモータ31は、モーターコイルに流す電流を順次切り換えることによって回転させるモーターであり、任意の位置(角度)で停止させることができる特徴を持っている。
従って、ベーン2の第1のブラケット2b−1側は、任意の位置(角度)で停止させることができるステッピングモータ31に連結しているので、ステッピングモータ31に固定されていることになる。
第2のブラケット2b−2の一つは、ベーン2の第1のブラケット2b−1と反対側の端部(反駆動側、図4では左端)に配置されて、その回転軸2b−2−2はケース1に、回転可能な状態で軸支される。但し、この場合の軸と軸受けとの嵌め合いは、第2のブラケット2b−2側が軸受けになる形態でもよい。回転軸2b−2−2も、ABS樹脂成形時にひけが発生しないように、略円筒形状にしている。
第2のブラケット2b−2の他の二つは、ベーン2の長手方向の中間に配置されて、ベーンサポート3に軸支される。即ち、ベーンサポート3の前部にはベーン2を支えるサポート片3cが設けられ、このサポート片3cの穴3dに第2のブラケット2b−2に形成された回転軸2b−2−2を挿入してベーン2の左右中間部分がベーンサポート3に回転可 能(回動自在)に軸支(支持)されている。
第1のブラケット2b−1は、図5〜図7に示すように、平面視(図6(a))略四角形で、側面視(図6(b))略円弧形状の溶着面2b−1−3と、回転軸2b−1−2と溶着面2b−1−3とを連結する、側面視(図6(b))略三角形の連結部2b−1−1を備える。
溶着面2b−1−3には、例えば、格子形状の溶着リブ20が形成されている。溶着リブ20は、回転軸2b−1−2方向(ベーン2の長手方向)に延びる第1の溶着リブ20aと、第1の溶着リブ20aに直交する方向に形成される第2の溶着リブ20bとを備える。但し、溶着リブ20は格子形状でなくてもよい。
第1の溶着リブ20a、第2の溶着リブ20bはともに高さが約1mm程度で、断面は先端が尖った三角形状のものである。
第2のブラケット2b−2の構成も、回転軸2b−2−2の形状以外は、第1のブラケット2b−1の構成と同じなので、図示及び説明は省略する。
第1の溶着リブ20aは、図6の例では、5本形成されている。
第2の溶着リブ20bも、図6の例では、5本形成されている。
詳細は後述するが、中空ベーン2aと第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2との超音波溶着時に、主に溶着される溶着リブは5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本である。他の溶着リブ(5本の第1の溶着リブ20aの両端の2本、5本の第2の溶着リブ20b)は、補助的なもので、溶着強度に余裕を持たせるために設けられている。従って、5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本を備えることが必須となるが、その本数は3本に限定されない。
次に、中空ベーン2aの構成を説明する。中空ベーン2aは、平面視(図8(a))略長方形で、側面視(略円弧形状)のものである。中空ベーン2aの大きさは、例えば長手方向の長さが略1500mm、短手方向の長さが略80mmである。
中空ベーン2aは、内部空間に例えば3本のリブ2a−1を備える。
3本のリブ2a−1は、中空ベーン2aの長手方向の全長に亘って形成される。中空ベーン2aは、ABS樹脂の押し出し成形により製造されるためである。
3本のリブ2a−1の肉厚は、中空ベーン2aの他の部分の肉厚と略同一に形成される。リブ2a−1の肉厚を他の部分の肉厚よりも厚くすると、樹脂成形時にひけが発生するので好ましくない。
中空ベーン2aと、1個の第1のブラケット2b−1及び3個の第2のブラケット2b−2とは、超音波溶着により溶着される。この超音波溶着を最良の条件で行うために、中空ベーン2aの3本のリブ2a−1と、1個の第1のブラケット2b−1及び3個の第2のブラケット2b−2のそれぞれの5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本の位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる。
中空ベーン2aの3本のリブ2a−1と、1個の第1のブラケット2b−1及び3個の第2のブラケット2b−2との超音波溶着は、中空ベーン2a側から超音波振動と加圧力を与えて、各ブラケット毎に順番に行う。
中空ベーン2aの3本のリブ2a−1と、1個の第1のブラケット2b−1及び3個の第2のブラケット2b−2のそれぞれの5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本の位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされることにより、超音波溶着機(超音波ウェルダー)の電気エネルギーが変換された機械的振動エネルギー(振動)が、確実に二つのABS樹脂部品の溶着面に伝わり、溶着面に強力な摩擦熱を発生させ、樹脂を溶融し結合させることができる。
また、5本の第1の溶着リブ20aの両端の2本、5本の第2の溶着リブ20bも、5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本と同時に中空ベーン2aの裏面に超音波溶着される。これにより、溶着強度に余裕を持たせることができる。
例えば長手方向の長さが略1500mm、短手方向の長さが略80mmの中空ベーン2aでの実験結果では、中空ベーン2aのリブ2a−1の数は、1本では十分な溶着強度を得るには少ない。2本でも十分な溶着強度を得るには未だ足りない。3本ではじめて十分な溶着強度が得られた。4本以上は、余計である。但し、これはあくまでも一例であって、中空ベーン2aのサイズにより、最適なリブ2a−1の数(所定の数)、及び最適なリブ2a−1同士間の間隔(所定の間隔)は変化する。
中空ベーン2aは、図8に示すように、3本のリブ2a−1は、左右対称(中空ベーン2aの短手方向に対称)に配置されている。それにより、中空ベーン2aと、第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2との超音波溶着において均等に溶着することができる。但し、3本のリブ2a−1は、左右対称に配置されていなくてもよい。
中空ベーン2aの第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2が超音波溶着される裏面は、第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2等を取り付けるための部材が不要なため、凹凸のない滑らかな曲面を形成している。それにより、ファン7によって送られる調和空気が中空ベーン2aの裏面に吹き付けられるときの気流損失を低減することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、中空ベーン2aの3本のリブ2a−1と、1個の第1のブラケット2b−1及び3個の第2のブラケット2b−2のそれぞれの5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本の位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされることにより、超音波溶着機の電気エネルギーが変換された機械的振動エネルギー(振動)が、確実に二つのABS樹脂部品の溶着面に伝わり、溶着面に強力な摩擦熱を発生させ、樹脂を溶融し結合させることができる。
また、5本の第1の溶着リブ20aの両端の2本、5本の第2の溶着リブ20bも、5本の第1の溶着リブ20aの中の中央部の3本と同時に中空ベーン2aの裏面に超音波溶着されることにより、溶着強度に余裕を持たせることができる。
また、中空ベーン2aの第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2が超音波溶着される裏面は、第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2等を取り付けるための部材が不要なため、凹凸のない滑らかな曲面を形成していることにより、ファン7によって送られる調和空気が中空ベーン2aの裏面に吹き付けられるときの気流損失を低減することができる。
なお、上記実施の形態1では軸形成部である第2のブラケット2b−2が3個同じ形状で安価に形成できるようにしたものを示したが、回転軸2b−2−2部分など空気調和機本体30側の構造などによって適宜異なる形状であってもよい。また、軸形成部である第1のブラケット2b−1のステッピングモータ31との連結を回転軸2b−1−2で連結させたものを示したが、ステッピングモータ31側から長めの回転軸を飛び出させて、第1のブラケット2b−1側にその回転軸を固定するような軸受けを形成するようにしてもよい。また、第2のブラケット2b−2側に回転自在に連結させる回転軸2b−2−2を形成させたものを示したが、ベーンサポート3や空気調和機本体30側から軸を突出させて、第2のブラケット2b−2側にその軸が入り込む回転自在の穴などの軸受けを形成するようにしてもよく、ベーン2を吹出口9の上下方向に回動自在に取り付られる構造であればよい。
また、上記実施の形態では、第1のブラケット2b−1及び第2のブラケット2b−2の超音波溶着は、中空ベーン2a側から超音波振動と加圧力を与えて行なったものを示したが、第1のブラケット2b−1や第2のブラケット2b−2側から超音波振動や加圧力を与えても可能である。
このように、上記実施の形態によれば本体の吹出口9に風向板(ベーン2)を設け、風向板(ベーン2)の長手方向の一端を電動機(ステッピングモータ31)で駆動し他端を回動自在に空気調和機本体30で支持する空気調和機において、吹出口9の長手方向に延在し、内部空間に長手方向の略全長に亘って所定の数で所定の間隔で形成されるリブ2a−1を有する中空の中空風向板(中空ベーン2a)と、中空風向板(中空ベーン2a)に超音波溶着で溶着される溶着面2b−1−3及び電動機(ステッピングモータ31)に接続され又は空気調和機本体30に回動自在に支持される回転軸2b−1−2,2b−2−2又は軸受けを有する軸形成部(第1のブラケット2b−1、第2のブラケット2b−2)と、軸形成部(ブラケット)の溶着面2b−1−3に設けられ、中空風向板(中空ベーン2a)との超音波溶着時に、少なくとも一部は、中空風向板(中空ベーン2a)のリブ2a−1と位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる溶着リブ20とを備えたので、中空風向板(中空ベーン2a)へ軸形成部(ブラケット)を超音波溶着する際に、超音波溶着機の振動を溶着部に確実に伝えることができ、中空風向板(中空ベーン2a)と軸形成部(ブラケット)との溶着強度を確保できる。
実施の形態1を示す図で、天井吊り形空気調和機100の全体横断面図。 実施の形態1を示す図で、天井吊り形空気調和機100の組立を説明する分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、吹出口9の正面図。 実施の形態1を示す図で、ベーン2の平面図。 実施の形態1を示す図で、ベーン2の駆動側端付近の部分斜視図。 実施の形態1を示す図で、第1のブラケット2b−1の平面図(a)と側面図(b)。 実施の形態1を示す図で、ブラケット2b−1の斜視図。 実施の形態1を示す図で、中空ベーン2aの平面図(a)と側面図(b)。 実施の形態1を示す図で、中空ベーン2aの部分斜視図。
符号の説明
1 ケース、1a 吊り金具、1b 仕切板、2 ベーン、2a 中空ベーン、2a−1 リブ、2b−1 第1のブラケット、2b−1−1 連結部、2b−1−2 回転軸、2b−1−3 溶着面、2b−2 第2のブラケット、2b−2−2 回転軸、3 ベーンサポート、3a 上部、3b 下部、3c サポート片、3d 穴、3e 胴体部分、4 熱交換器、5 ドレンパン、5a 取付穴、5b 凹部、6 駆動モーター、7 ファン、8 吸込口、8a グリル、9 吹出口、10a 意匠パネル、10b 意匠パネル、10c 意匠パネル、11 ネジ、12 ネジ、13 ネジ、20 溶着リブ、30 空気調和機本体、31 ステッピングモータ、100 天井吊り形空気調和機。

Claims (6)

  1. 本体の吹出口に風向板を設け、前記風向板の長手方向の一端を電動機で駆動し他端を回動自在に本体で支持する空気調和機において、
    前記風向板は、
    前記吹出口の長手方向に延在し、内部空間に前記長手方向の略全長に亘って所定の数で所定の間隔で形成されるリブを有する中空の中空風向板と、
    前記中空風向板に超音波溶着で溶着される溶着面と、前記電動機に接続され又は前記本体に回動自在に支持される回転軸又は軸受けと、を有する軸形成部と、
    前記軸形成部の前記溶着面に設けられ、前記中空風向板との超音波溶着時に、少なくとも一部は、前記中空風向板の前記リブと位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる溶着リブとを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記中空風向板は、所定の樹脂の押し出し成形により形成されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記中空風向板は複数の前記リブを有し、前記中空風向板の短手方向の略中心部に配置される前記リブを中心として前記中空風向板の短手方向に略対称に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記軸形成部は、前記中空風向板の前記リブと位置が略一致し、重なるような状態で超音波溶着がなされる前記溶着リブの他に、他の溶着リブを前記溶着面に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記風向板は、長手方向の中間部にも前記軸形成部を設け、前記風向板の長手方向の中間部の前記本体側に固定された風向板支持部に回動自在に支持されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 前記風向板は、前記軸形成部を長手方向両端と、長手方向の中間の二箇所との計四個所に配置することを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
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