JP3731299B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、露付きを防止できるとともに、軽量であって捩れや撓みを起こさない強度を有し、外装面の一部を構成できるよう平面状に形成できてコスト的に有利な構造でなる風向板に関する。
【0002】
従来の空気調和機は、例えば図1と、図6(A)および図6(B)とで示すように、天井面aに設置された本体1の吸込口2と吹出口5とを結ぶ空気通路に、熱交換器3と送風ファン4とを設け、前記吹出口5に、複数の支軸部7を備えた風向板6を回動自在に軸支してなる構成であった。
【0003】
しかしながら、前記風向板6を、図6(A)で示すように、板金製で形成して前記支軸部7をアーム6dによりリベットfなどで接続したような場合、熱伝導性がよく露付きが起こりやすいので植毛処理を行うなどの対策を講じていたが、コスト的に不利になり、また、汚れた時に清掃できないという問題を有していた。
【0004】
また、前記風向板6を、例えば図6(B)で示すように、合成樹脂により前記支軸部7およびアーム6bを一体にして射出成形したような場合には、肉厚が薄いと強度が不足して捩れや撓みが生じてしまい、肉厚が厚いと質量が増加して円滑に回動できにくいという問題を有していた。また、ガスを通すことによって中空形状に一体成形するガスアシスト成形をしたような場合には、とくに左右長寸法を大きく形成する時に、中空形状位置が偏ったりガスが通らなかったりして、所要の寸法形状に仕上げることが困難になるという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、露付きを防止できるとともに、軽量であって捩れや撓みを起こさない強度を有し、外装面の一部を構成できるよう平面状に形成できてコスト的に有利な構造でなる風向板を備えた空気調和機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路に、熱交換器と送風ファンとを設け、前記吹出口に、風向板を回動自在に軸支してなる空気調和機において、前記風向板は、背面側の左右両端及び同左右両端間に、支軸部を有する複数のアームを備えると共に、同アーム間に長手方向に延びる複数のリブを備えた合成樹脂製の表面板と、同表面板の各アーム間に配置され、前記リブの先端に貼着される複数に分割された合成樹脂製の裏面板とによって構成され、前記表面板と、これに貼着される前記裏面板との間に中空部が形成されており、前記アーム基端部の一側近 傍に、前記裏面板を貼着する貼着用平坦部を設けた構成となっている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
また、前記アーム基端部の他側近傍に、前記リブに直交する補助リブを設けた構成となっている。
【0013】
また、前記貼着用平坦部に隣接して、前記裏面板の長さを調整する調整用平坦部を設けた構成となっている。
【0014】
また、前記リブに、前記中空部から外部に連なる通気路を設けた構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以上のように構成したので、露付きを防止できるとともに、軽量であって捩れや撓みを起こさない強度を有し、外装面の一部を構成できるよう平面状に形成できてコスト的に有利な構造でなる風向板を備えた空気調和機となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1と、図2と、図3(A)乃至図3(H)と、図4(A)乃至図4(G)と、図5とにおいて、1は天井面aに設置された空気調和機本体、2は同本体1に設けられた吸込口、3は同吸込口2と後述する吹出口とを結ぶ空気通路に設けられ、同吸込口2から吸い込まれた空気を熱交換する熱交換器、4は前記空気通路に設けられ、熱交換された空気を後述する吹出口に送出するための送風ファン、5は前記熱交換器3で熱交換された空気を室内に向けて吹き出すための吹出口、6は同吹出口5にアーム6dにより一側が接続された複数の支軸部7を備えて回動自在に軸支された風向板である。
【0017】
前記風向板6は、背面側の左右両端及び同左右両端間に、支軸部7を有する複数のアーム 6d を備えると共に、同アーム 6d 間に長手方向に延びる複数のリブ6bを備えた合成樹脂製の表面板6aと、同表面板6aの各アーム 6d 間に配置され、前記リブ6bの先端に貼着される複数に分割された合成樹脂製の裏面板6cとによって構成され、前記表面板6aと、これに貼着される前記裏面板6cとの間に中空部bを有して中空状に形成された構成となっている。これによって、前記風向板6は、前記中空部bが断熱効果を奏して露付きを防止できるとともに、軽量化を図ることができて駆動モータ(図示せず)で正確に回動できるようになり、また、捩れや撓みを生じさせない強度を有して外装面の一部を構成できるように平面状に形成できるようになり、同時にコスト的に有利な構造となる。
【0018】
前記裏面板6cは、例えば合成樹脂などの熱伝導性の低い部材によって構成されており、これによって、前記中空部bとともに、断熱効果をより高めるようにした構成となっている。
【0019】
前記リブ6bは、長手方向に並行に複数形成されており、これによって、該リブ6b先端に前記裏面板6cを正確に貼着できるようになり、また、前記表面板6aの強度を増強できるようにした構成となっている。
【0020】
前記リブ6bは、前記表面板6aより薄い、例えば2/3以下程度の肉厚によって一体成形されており、成形時に、前記表面板6aの表面に所謂ヒケが生じることがない構成となっている。
【0021】
前記アーム6dは、前記支軸部7よりも薄い、例えば1/2以下程度の肉厚により一体成形されており、前記リブ6bの場合と同様に、成形時に前記表面板6aの表面に所謂ヒケが生じることがないような構成となっている。
【0022】
前記アーム6d基端部の前記支軸部7に対応する一側近傍には、前記裏面板6cを貼着する貼着用平坦部cを設けられており、前記裏面板6cをより強固に貼着できるようにした構成となっている。
【0023】
前記アーム6d基端部の他側近傍には、前記リブ6bに直交する補助リブ6b´を設けられており、前記裏面板6cをより強固に貼着できるとともに、前記表面板6aの強度を増強できるようにした構成となっている。
【0024】
前記貼着用平坦部cに隣接して、複数に分割された前記裏面板6cの長さを調整する調整用平坦部dを形成されており、前記裏面板6cを前記表面板6aに貼着する際、前記調整用平坦部dにより同一長さに標準化して形成された前記裏面板6cに対する相対的な貼着部の長さを調整できて、正確に貼着できるような構成となっている。
【0025】
前記リブ6bには、前記中空部bから外部に連なる通気路eを設けられており、前記中空部bの空気温度が上昇した時、該空気を膨張させずに外部に排出できるようにして、前記風向板6が変形することがないようにした構成となっている。
【0026】
以上の構成により、図1と、図2と、図3(A)乃至図3(H)と、図4(A)乃至図4(G)と、図5とで示すように、前記風向板6は、背面側の左右両端及び同左右両端間に、支軸部を有する複数のアーム 6d を備えると共に、同アーム 6d 間に長手方向に延びる複数のリブ 6b を備えた合成樹脂製の表面板 6a と、同表面板 6a の各アーム 6d 間に配置され、前記リブ 6b の先端に貼着される複数に分割された合成樹脂製の裏面板 6c とによって構成され、前記表面板 6a と、これに貼着される前記裏面板 6c との間に中空部bが形成されており、前記アーム 6d 基端部の一側近傍に、前記裏面板 6c を貼着する貼着用平坦部cを設けた構成となっているので、前記中空部bが断熱効果を奏して露付きを防止できるようにするとともに、軽量を図ることができて駆動モータ(図示せず)で正確に回動できるようにし、また、捩れや撓みを起こさない強度を有して外装面の一部を構成できるよう平面状に形成できるようにして、同時にコスト的に有利な構造にした空気調和機となる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、露付きを防止できるとともに、軽量であって捩れや撓みを起こさない強度を有し、外装面の一部を構成できるよう平面状に形成できてコスト的に有利な構造でなる風向板を備えた空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明および従来例による空気調和機の断面図である。
【図2】 本発明による空気調和機に使用される風向板の断面図である。
【図3】 本発明による空気調和機の要部説明図で、(A)は風向板を示す平面図、(B)は(A)で示すA部の詳細図、(C)は(B)で示すF−Fなどの断面図、(D)は(B)で示すQ−Q断面図,(E)は(A)で示すB部の詳細図、(F)は(E)で示すG−G断面図、(G)は(E)で示すH−H断面図、(H)は(E)で示すR−R断面図である。
【図4】 本発明による空気調和機の要部説明図で、(A)は図3(A)で示すC部の詳細図、(B)は(A)で示すJ−Jなどの断面図、(C)は(A)で示すS−Sなどの断面図、(D)は図3(A)で示すD部の詳細図、(E)は図3(A)で示すE部の詳細図、(F)は(E)で示すU−U断面図、(G)は(A)で示すJ矢視図である。
【図5】本発明による空気調和機の要部分解斜視図である。
【図6】従来例による空気調和機の要部断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和機本体
2 吸込口
3 熱交換器
4 双風雨ファン
5 吹出口
6 風向板
6a 表面板
6b リブ
6b´補強リブ
6c 裏面板
6d アーム
7 支軸部
a 天井面
b 中空部
c 貼着用平坦部
d 調整用平坦部
e 通気路
Claims (4)
- 吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路に、熱交換器と送風ファンとを設け、前記吹出口に、風向板を回動自在に軸支してなる空気調和機において、前記風向板は、背面側の左右両端及び同左右両端間に、支軸部を有する複数のアームを備えると共に、同アーム間に長手方向に延びる複数のリブを備えた合成樹脂製の表面板と、同表面板の各アーム間に配置され、前記リブの先端に貼着される複数に分割された合成樹脂製の裏面板とによって構成され、前記表面板と、これに貼着される前記裏面板との間に中空部が形成されており、前記アーム基端部の一側近傍に、前記裏面板を貼着する貼着用平坦部が設けられていることを特徴とする空気調和機。
- 前記アーム基端部の他側近傍に、前記リブに直交する補助リブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記貼着用平坦部に隣接して、前記裏面板の長さを調整する調整用平坦部を設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記リブに、前記中空部から外部に連なる通気路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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