JPH08313042A - 天井埋込型空気調和装置の風向調整構造 - Google Patents

天井埋込型空気調和装置の風向調整構造

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JPH08313042A
JPH08313042A JP11680395A JP11680395A JPH08313042A JP H08313042 A JPH08313042 A JP H08313042A JP 11680395 A JP11680395 A JP 11680395A JP 11680395 A JP11680395 A JP 11680395A JP H08313042 A JPH08313042 A JP H08313042A
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嘉則 成川
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邦彦 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井埋込型の空気調和装置に対し、空調空気
の吹出部分を改良することにより、空調機の運転状態に
応じた吹出し方向を得ながら天井面の汚れの発生を回避
する。 【構成】 化粧パネルに備えられた外側部材9と内側部
材10との間に空気吹出口6dを形成し、この空気吹出口6d
に、外側部材9と内側部材10との間に夫々空気流通路を
形成する回動可能な水平羽根11を配設し、該水平羽根11
の回動動作により室内空間への風向を調整する。空気吹
出口6dの長手方向の中間部の内側部材10に湾曲部を凹陥
形成して空調空気を水平方向へ案内する一方、空気吹出
口6dの長手方向の両側部の内側部材10を室内へ向う平坦
面で形成して空調空気を下向きに案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井埋込型空気調和装
置の空気吹出口から吹出される空調空気の風向調整構造
に係り、特に,空調空気中に含まれる微粒子状の塵埃の
付着によって発生する天井面の汚れを防止する対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、天井埋込型の空気調和装置の
吹出口には、空調空気の吹出し上下方向を変更自在とす
る水平羽根が設けられている。そして、この水平羽根に
よる空調空気の吹出し方向を、暖房運転時にはやや下向
きにする一方、冷房運転時には天井面に対して略平行
(所謂水平吹出し)にし、各運転状態において室内の温
度分布を均一にして空調効率の向上を図っている。
【0003】ところが、上述のような水平吹出し状態で
ある場合、吹出し空気中に含まれる微粒子状の塵埃が天
井面に付着して該天井面が部分的に汚れてしまうことが
ある。この汚れの発生状況について図23及び図24を
用いて説明する。図23は吹出口(a) の延長方向(紙面
鉛直方向)の両側部分の断面を、図24は吹出口(a)の
延長方向の中間部分の断面を夫々示している。この吹出
口(a) から空調空気が吹出されている状態において、上
記中間部分では比較的風速が高く、このため、図24に
示すように、気流が天井面(b) から離れた領域を流れ、
また、この領域を流れる吹出し空気中に含まれる微粒子
状の塵埃は慣性力が高いために、この塵埃が天井面(b)
に付着することは殆どない。これに対し、吹出口(a) の
延長方向の両側部分では気流が側方へ拡散する等して上
記中間部分に比べて風速が低く、このため、図23に示
すように、コアンダ効果によって気流が天井面(b) に沿
って流れることになる。また、この領域を流れる吹出し
空気中に含まれる微粒子状の塵埃は慣性力が低いため
に、この塵埃が天井面(b) に接触した際には、該天井面
(b) に付着し易い状況になっている。このために、天井
面(b) のうち図25に仮想線で示す領域(I) のような吹
出口(a) の両側部に近接した部分では、天井面に沿って
流れる吹出し空気中に含まれる微粒子状の塵埃が付着し
て汚れが発生し易くなっている。
【0004】この汚れを回避するために、特開平3−1
60266号公報に示されるように、水平羽根に、吹出
し方向を天井面側に移行させる補助フィンを着脱自在に
設け、この補助フィンを天井汚れの発生し易さに応じて
着脱するようにした構成が提案されている。つまり、天
井汚れの発生し易い状況(室内空気が汚れている状況)
では補助フィンを外して水平羽根を下向きにする一方、
天井汚れが発生し難い状況(室内空気が汚れていない状
況)では補助フィンを取付けて水平吹出しを可能にして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
補助フィンを設けたものにあっては、天井汚れの発生し
易い状況では、補助フィンを外すことにより吹出口から
吹出される全ての空調空気を下向きにすることになって
しまうため、特に、水平吹出しが要求される冷房運転時
にあっては、その要求に応えることができない。つま
り、冷房運転の空調効率を低下させるばかりでなく、冷
風が室内の人に直接吹付けられることによる違和感(所
謂ドラフト感)を招いてしまう。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、空調空気の吹出部分を改良することにより、空
調機の運転状態に応じた吹出し方向を得ながら天井面の
汚れの発生を回避することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、空調空気の吹出部分を構成する吹出口
の壁面や風向調整羽根を改良することにより、吹出口の
長手方向の両側部分では、常に風向が下側を向くように
した。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明は、図5及
び図6に示すように、室内空間に向って空調空気を案内
すると共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空
気流通路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出
し方向を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天
井埋込型空気調和装置を前提としている。また、上記空
気吹出口(6d)を、天井面(R) に沿って延長すると共に、
該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を吹出す際
の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)と後側に
位置する後側案内面(10a) との間に形成する。そして、
上記後側案内面(10a) に、上記空気吹出口(6d)の長手方
向の中間部分における空調空気の吹出し方向を風向調整
羽根(11)と協働して所定方向に案内する後側中間部案内
面(10a-c) と、上記空気吹出口(6d)の長手方向の両側部
分における空調空気の吹出し方向を上記中間部分よりも
下向きに案内する後側両側部案内面(10a-s) とを備えさ
せた構成としている。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の風向調整構造において、後側中間部案
内面(10a-c) に、室内空間に向うにしたがって前側案内
面(9a)側に湾曲するように凹陥された凹陥湾曲面(10c)
を備えさせる一方、後側両側部案内面(10a-s) に、室内
空間に向うにしたがって前側案内面(9a)側に傾斜する平
坦面(10e) を備えさせた構成としている。
【0010】請求項3記載の発明は、前提及び空気吹出
口(6d)の開口形状を上述した請求項1記載の発明に係る
ものと同様としており、図9及び図10に示すように、
前側案内面(9a)と風向調整羽根(11)との間の前側流通路
を流れる空気を下向きに、後側案内面(10a) と風向調整
羽根(11)との間の後側流通路を流れる空気を水平向きに
夫々空気吹出口(6d)から吹出すようにし、前側案内面(9
a)に、上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分に設け
られた前側中間部案内面(9a-c)と、上記空気吹出口(6d)
の長手方向の両側部分に設けられ、上記前側流通路の流
通抵抗を上記中間部分よりも小さくする前側両側部案内
面(9a-s)とを備えさせた構成としている。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造において、前
側中間部案内面(9a-c)と風向調整羽根(11)との間隔寸法
を、前側両側部案内面(9a-s)と風向調整羽根(11)との間
隔寸法よりも小さく設定した構成としている。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項3また
は4記載の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造にお
いて、前側中間部案内面(9a-c)に、空調空気を略水平方
向へ吹出す際に風向調整羽根(11)に当接する突出面(9g)
を設けた構成としている。
【0013】請求項6記載の発明は、前提及び空気吹出
口(6d)の開口形状を上述した請求項1記載の発明に係る
ものと同様としており、図9及び図10に示すように、
前側案内面(9a)における空気流通路(A) に臨む部分の吹
出し方向下流側端部に、水平方向に向うにしたがって室
内空間側に湾曲するように凹陥され、空調空気の吹出し
方向を下向きに案内する凹陥湾曲面(9h)を、天井面(R)
に沿った全域に形成した構成としている。
【0014】請求項7記載の発明は、前提及び空気吹出
口(6d)の開口形状を上述した請求項1記載の発明に係る
ものと同様としており、図13及び図14に示すよう
に、上記風向調整羽根(11)に、上記空気吹出口(6d)の長
手方向の中間部分における空調空気の吹出し方向を後側
案内面(10a) と協働して所定方向に案内する中間部案内
面(11b-c) と、上記空気吹出口(6d)の長手方向の両側部
分における空調空気の吹出し方向を上記中間部分よりも
下向きにする両側部案内面(11b-s) とを備えさせた構成
としている。
【0015】請求項8記載の発明は、上記請求項7記載
の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造において、中
間部案内面(11b-c) を断面円弧状に膨出させる一方、両
側部案内面(11b-s) を平坦面で形成した構成としてい
る。
【0016】請求項9記載の発明は、前提及び空気吹出
口(6d)の開口形状を上述した請求項1記載の発明に係る
ものと同様としており、図16及び図20に示すよう
に、風向調整羽根(11)に、空気吹出口(6d)の長手方向の
全体に亘って延び、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹
出し方向が下向きになるように設定された固定羽根(1
2),(14) と、上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部に
おける固定羽根(12),(14)の上側において回動自在に設
けられ、上記水平方向への空調空気の吹出し時、固定羽
根(12),(14) と後側案内面(10a) との間に空調空気を流
して該固定羽根(12),(14) と後側案内面(10a) との協働
により上記中間部における空調空気の吹出し方向を水平
方向にする可動羽根(13),(15) とを備えさせた構成とし
ている。
【0017】請求項10記載の発明は、上記請求項9記
載の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造において、
後側案内面(10a) に室内空間に向うにしたがって前側案
内面(9a)側に湾曲するように凹陥された凹陥湾曲面(10
c) を備えさせ、凹陥湾曲面(10c) に対向する固定羽根
(12),(14) の後面(12b) を断面円弧状に膨出する一方、
前側案内面(9a)に対向する前面(12a) を下方に向う平坦
面で形成し、可動羽根(13),(15) を、空気流通路(A) の
延長方向に沿った下向き吹出し姿勢と、下端部に向うに
したがって凹陥湾曲面(10c) 側に傾斜する水平吹出し姿
勢との間で回動可能とする構成としている。
【0018】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造におい
て、可動羽根(15)を、固定羽根(14)の上端部に回動自在
に取付けた構成としている。
【0019】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、空気流
通路(A) を流れて空気吹出口(6d)から室内空間へ吹出す
空調空気は風向調整羽根(11)によってその吹出し方向が
設定される。このような吹出し状態において、空気吹出
口(6d)の長手方向の中間部分では、後側中間部案内面(1
0a-c) と風向調整羽根(11)とが協働して空調空気の吹出
し方向を所定方向に案内する。一方、空気吹出口(6d)の
長手方向の両側部分では、後側両側部案内面(10a-s) が
空調空気の吹出し方向を上記中間部分よりも下向きに案
内する。このため、吹出し速度が比較的高い空気吹出口
(6d)の中間部分では水平吹出し状態となっているのに対
し、吹出し速度が比較的低い空気吹出口(6d)の両側部で
は空調空気の吹出し方向が下方に導かれ、従来のよう
に、吹出し速度の低い空調空気が天井面(R) に沿って流
れることにより、該天井面(R) に空調空気中に含まれる
微粒子状の塵埃が付着して該天井面(R) が汚れてしまう
といったことが防止される。
【0020】請求項2記載の発明では、空調空気の水平
方向吹出し時、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分で
は、凹陥湾曲面(10c) によって空調空気が水平方向に案
内される一方、空気吹出口(6d)の長手方向の両側部分で
は、平坦面(10e) によって空調空気が下向きに案内され
る。このように、各面(10c,10e) により天井汚れを防止
しながら空調空気の水平吹出し状態を得ることができ
る。
【0021】請求項3記載の発明では、空気吹出口(6d)
の長手方向の中間部分では、前側中間部案内面(9a-c)に
より、前側案内面(9a)と風向調整羽根(11)との間の前側
流通路の流通抵抗が大きくなっている一方、空気吹出口
(6d)の長手方向の両側部分では、前側両側部案内面(9a-
s)により前側流通路の流通抵抗が上記中間部よりも小さ
くなっている。このため、空気吹出口(6d)の中間部分で
は、後側案内面(10a)と風向調整羽根(11)との間の後側
流通路を流れる空気量が多くなって、空気吹出口(6d)か
ら吹出される空調空気は水平吹出し状態となっているの
に対し、空気吹出口(6d)の両側部では、前側流通路を流
れる空気量が多くなって、空気吹出口(6d)から吹出され
る空調空気は下向きになる。このため、本例にあって
も、吹出し速度の低い空調空気が天井面(R) に沿って流
れることによる天井面(R) の汚れが防止される。
【0022】請求項4記載の発明では、空気吹出口(6d)
の中間部分と両側部分とにおける前側案内面(9a)と風向
調整羽根(11)との間隔寸法を変えることにより、上記請
求項3記載の発明に係る作用が得られる。
【0023】請求項5記載の発明では、空調空気を略水
平方向に吹出す際、空気吹出口(6d)の中間部分では、風
向調整羽根(11)が突出面(9g)に当接することにより、前
側流通路には空気が流れない。このため、この部分で
は、空調空気が後側流通路を流れることによる水平吹出
し状態が良好に得られる。
【0024】請求項6記載の発明によれば、空気流通路
(A) を流れて空気吹出口(6d)から室内空間へ吹出す空調
空気のうち、前側案内面(9a)に沿って流れるものは、凹
陥湾曲面(9h)に案内されて吹出し方向が下向きになる。
また、この凹陥湾曲面(9h)は、天井面(R) に沿った全域
に形成されているので、空気吹出口(6d)から吹出される
空調空気の吹出し方向は、その全体に亘って下向き傾向
となる。このため、空調空気の天井面(R) に沿う流れを
生じ難くすることができて、空調空気中に含まれる微粒
子状の塵埃による天井面(R) の汚れが発生し難くなる。
【0025】請求項7記載の発明では、空気吹出口(6d)
の長手方向の中間部分では、風向調整羽根(11)の中間部
案内面(11b-c) と風向調整羽根(11)とが協働して空調空
気の吹出し方向を所定方向に案内する。一方、空気吹出
口(6d)の長手方向の両側部分では、風向調整羽根(11)の
両側部案内面(11b-s) が空調空気の吹出し方向を上記中
間部分よりも下向きに案内する。このため、本例にあっ
ても、吹出し速度の低い空調空気が天井面(R) に沿って
流れることによる天井面(R) の汚れが防止される。
【0026】請求項8記載の発明では、空調空気の水平
方向吹出し時、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分で
は、断面円弧状の中間部案内面(11b-c) によって空調空
気が水平方向に案内される一方、空気吹出口(6d)の長手
方向の両側部分では、平坦面で成る両側部案内面(11b-
s) によって空調空気が下向きに案内される。このよう
に、各面(10c,10e) により天井汚れを防止しながら空調
空気の水平吹出し状態を得ることができる。
【0027】請求項9記載の発明では、可動羽根(13,1
5) が設けられていない空気吹出口(6d)の両側部では、
固定羽根(12,14) によって空調空気は常時下向きに案内
される。一方、空気吹出口(6d)の中間部では、可動羽根
(13,15) の回動姿勢に伴って吹出方向が変更される。つ
まり、空気吹出口(6d)の両側部から吹出る空調空気が天
井面(R) に沿って流れることはなく、これにより天井面
(R) の汚れが防止される。
【0028】請求項10記載の発明では、空調空気の水
平方向吹出し時、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分
では、可動羽根(13,15) が水平吹出し姿勢となり、この
可動羽根(13,15) により案内された空気は固定羽根(12,
14) の後面(12b) 及び後側案内面(10a) の凹陥湾曲面(1
0c) に案内されて水平方向に吹出される。一方、空気吹
出口(6d)の長手方向の両側部分では、固定羽根(12,14)
のみによって空調空気が下向きに案内される。また、空
調空気の下向き吹出し時には、可動羽根(13,15) が下向
き吹出し姿勢となり、空気吹出口(6d)の長手方向の中間
部分においても空気が下向きに吹出すことになる。
【0029】請求項11記載の発明では、可動羽根(15)
と固定羽根(14)とが一体的に組付けられていることによ
り、各羽根を個別に空気調和装置に組付ける必要がない
ので、風向調整羽根(11)の空気調和装置に対する組付け
作業が煩雑になることはない。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は本例に係る天井埋込型空気調和装置(1) の下
面図(天井面に据付けられた状態で室内側から見た図)
であり、図2は図1におけるII-II 線に沿った断面の拡
大図である。この図2に示すように、本空気調和装置
(1) は、天井(R) に形成された開口(H) に挿入配置され
ており、下方に開放する本体ケーシング(2) が天井裏空
間(S) に据付けられている。この本体ケーシング(2) は
天板(2a)と該天板(2a)の外縁部から下方に延びる側板(2
b)とを備えている。また、本体ケーシング(2) 内の中央
部には送風機(3) が配設されている。この送風機(3) は
シロッコファンで成っており、図示しないファンモータ
の駆動力を受けてファンロータが回転し、側方から吸込
んだ空気を上方に吐出するようになっている。また、こ
の送風機(3) の外周囲には熱交換器(4) が配設されてい
る。この熱交換器(4) は、図示しない室外機に冷媒配管
を介して連結され、冷房運転時には蒸発器として、暖房
運転時には凝縮器として機能するようになっており、送
風機(3) から吐出された空気との間で熱交換を行って該
空気を温度調整する。また、熱交換器(4) の下側にはド
レンパン(5) が配設されており、冷房運転時に熱交換器
(4) で発生した凝縮水をドレンとして回収排出するよう
になっている。
【0031】また、本体ケーシング(2) の下端部には化
粧パネル(6) が取付けられている。この化粧パネル(6)
は、その中央部に開口(6a)が形成されており、該開口(6
a)の中央部には該開口(6a)よりも小形のカバーパネル
(7) が配設され、該カバーパネル(7) の両外側部分に、
室内空気を本体ケーシング(2) 内部に導入するための空
気吸込口(6b,6b) が形成されている。つまり、この空気
吸込口(6b,6b) は、図1の如く、空気調和装置(1) の2
箇所に配設され、夫々が該空気調和装置(1) の長手方向
(図1の左右方向)に夫々延びている。また、このカバ
ーパネル(7) は、図2の如く、その両側縁部が湾曲され
て成るフック部(7a,7a) が一体形成されており、このフ
ック部(7a,7a) が化粧パネル(6) に設けられた水平方向
に延びる係止ピン(6c,6c) に係止されて落下が防止され
た状態で化粧パネル(6) に一体的に組付けられている。
また、本体ケーシング(2) 内における空気吸込口(6b,6
b) に対向した位置にはエアフィルタ(8) が設けられ
て、本体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入を防止してい
る。
【0032】また、化粧パネル(6) の両側縁部(図1に
おける上下方向の両側縁部)には空気吹出口(6d,6d) が
夫々形成されている。この各空気吹出口(6d,6d) は、化
粧パネル(6) の外側縁部を形成する外側部材(9) と、該
外側部材(9) に対して所定間隔を存した内側位置におい
て平行に延びる内側部材(10)との間に形成されている。
そして、この各空気吹出口(6d,6d) により、上記熱交換
器(4) において生成された空調空気を室内空間に供給す
るようになっている。このようにして、空気吸込口(6
b)、エアフィルタ(8) 、送風機(3) 、熱交換器(4) 、空
気吹出口(6d)に亘って空気流通路(A) が形成されてい
る。
【0033】また、各空気吹出口(6d,6d) の中央部に
は、該各空気吹出口(6d,6d) から室内空間へ吹出される
空調空気の吹出方向を変更可能とする風向調整羽根とし
ての水平羽根(11)が回動可能に配設されている。この水
平羽根(11)は、図3及び図4(図3は一部を省略した正
面図、図4は側端面図である)に示すように、樹脂製で
長尺の板材であって、その長手方向の両側部と中央部と
に支持板部(11c,11c,11c) が一体的に設けられており、
この各支持板部(11c,11c,11c) の側面上部には支持ピン
(P,P,P) が突設されている。そして、この支持ピン(P,
P,P) が化粧パネル(6) に回転自在に支持されており、
図示しないモータの駆動によって該支持ピン(P,P,P) を
回動中心とした回動動作が行われるようになっている。
また、この水平羽根(11)は、図4に破線で示すように、
断面の外縁が円弧状に湾曲された前面(11a) と後面(11
b) とを備えた所謂流線羽根で構成されている。
【0034】以下、本例の特徴とする構成として、各空
気吹出口(6d,6d) の延長方向の各部において空調空気の
吹出し方向を変更するための各部材について説明する。
【0035】−内側部材を改良した実施例− 先ず、内側部材(10)の形状を改良した例について図5〜
図8を用いて説明する。本例の外側部材(9) 及び内側部
材(10)の形状について説明すると、先ず、外側部材(9)
における水平羽根(11)に対向する前側案内面としての側
面(9a)は、図5に示すように、該外側部材(9) の上端部
から鉛直下方に延びる鉛直部(9b)と、該鉛直部(9b)の下
端から下方に向うにしたがって外側に湾曲して凹陥する
ように断面が所定の曲率半径の円弧面で成る凹陥部(9c)
と、該凹陥部(9c)の下端から下方に向うにしたがって外
側に傾斜して本外側部材(9) の下面(9e)に繋る傾斜部(9
d)とを備えて成っている。そして、この外側部材(9) に
あっては、このような形状の側面(9a)が該外側部材(9)
の全長(図1における左右方向の全体)に亘って連続し
て形成されている。また、この外側部材(9) の側面(9a)
の各部の具体的な寸法として、凹陥部(9c)は、その曲率
半径が空気吹出口(6d)の開口幅寸法(図5における左右
方向の寸法)よりも大きく設定されており、且つその下
端部における接線方向が鉛直方向となるように設定され
ている。その理由として、曲率半径が空気吹出口(6d)の
開口寸法よりも小さい場合には、この凹陥部(9c)での風
向の変化が大きくなり過ぎ、これに伴って圧力損失の増
大を招くことになるので、これを回避するために上記の
寸法に設定される。また、凹陥部(9c)の下端部を、この
部分での接線方向が鉛直方向となるようにした理由は、
この外側部材(9) と水平羽根(11)との間を流れる空気の
吹出し方向を鉛直下向きにするためである。
【0036】そして、本例の特徴とする構成としての内
側部材(10)の後側案内面としての側面(10a) の形状は、
該内側部材(10)の延長方向(図1における左右方向)の
中間部(図1における領域B)と両外側部(図1におけ
る領域C)とで異なっている。先ず、中間部に位置する
後側中間部案内面としての側面(10a-c) は、図6に示す
ように、該内側部材(10)の上端部から鉛直下方に延びる
第1鉛直部(10b) と、該第1鉛直部(10b) の下端から下
方に向うにしたがって湾曲して凹陥するように断面が所
定の曲率半径の円弧面で成る凹陥湾曲面としての湾曲部
(10c) と、該湾曲部(10c) の下端から鉛直下方に延びる
比較的寸法の短い第2鉛直部(10d) とを備えている。ま
た、内側部材(10)の延長方向の両外側部に位置する後側
両側部案内面としての側面(10a-s) は、図5に示すよう
に、該内側部材(10)の上端部から下方に向うにしたがっ
て外側に直線的に傾斜する平坦面としての傾斜部(10e)
と、該傾斜部(10e) の下端から鉛直下方に延びる比較的
寸法の短い鉛直部(10f) とを備えている。また、この内
側部材(10)の側面(10a) の各部の具体的な寸法として、
湾曲部(10c) は、その曲率半径が空気吹出口(6d)の開口
寸法よりも小さく設定されており、且つその下端部にお
ける接線方向が水平方向となるように設定されている。
その理由としては、この内側部材(10)と水平羽根(11)と
の間を流れる空気の吹出し方向を円滑且つ確実に水平方
向に向わせるためである。また、傾斜部(10e) の傾斜角
度は鉛直方向に対して例えば20°に設定されている。
【0037】また、上述した水平羽根(11)の前面(11a)
及び後面(11b) の曲率半径は、上記内側部材(10)の湾曲
部(10c) の曲率半径と同一若しくはそれより僅かに大き
く設定されている。これは、水平羽根(11)の回動位置が
如何なる位置であっても内側部材(10)と水平羽根(11)と
の間を流れる空気の流路面積が急激に変化しないように
するためである。具体的な各部の寸法の一例について説
明すると、空気吹出口の開放寸法が60mmである場合、
湾曲部(10c) の曲率半径は18mmに、水平羽根(11)の前
面(11a) 及び後面(11b) の曲率半径は30mmに夫々設定
されている。
【0038】次に、上述の如く構成された空気調和装置
(1) の運転動作について説明する。この空調運転時に
は、送風機(3) が駆動され、空気吸込口(6b)から本体ケ
ーシング(2) 内に吸込まれた室内空気は、エアフィルタ
(8) 及び送風機(3) を経て熱交換器(4) に流される。そ
して、この熱交換器(4) において冷媒との間で熱交換を
行って温度調整(冷房運転にあっては冷却、暖房運転に
あっては加熱)された後、空気吹出口(6d)から室内空間
に吹出されて該室内空間の空気調和を行う。
【0039】そして、本例の特徴とする動作としては、
空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向を設定する
際における空気吹出口(6d)の各部での空気の吹出し動作
にある。以下、この吹出し動作について説明する。
【0040】先ず、暖房運転時等のように空調空気を比
較的下向きに吹出す要求がある場合には、図7及び図8
に示すように、水平羽根(11)を、空気流通路(A) の延長
方向(略鉛直方向)に沿うような立設状態にする。これ
により、水平羽根(11)の前後両側を空気が流れることに
なり、この水平羽根(11)の前側を流れた空気と後側を流
れた空気とは空気吹出口(6d)において合流されて室内空
間に吹出す。この場合、水平羽根(11)は各気流に対して
殆ど影響を与えず、水平羽根(11)の前側の気流、つまり
水平羽根(11)と外側部材(9) との間を流れる気流(図7
及び図8の矢印D1) は、流路抵抗を受けることなしに、
凹陥部(9c)によって略鉛直下方に流れる一方、水平羽根
(11)の後側の気流、つまり水平羽根(11)と内側部材(10)
との間を流れる気流(図7及び図8の矢印D2) は、空気
吹出口(6d)の中間部にあっては湾曲部(10c) により、空
気吹出口(6d)の両側部にあっては傾斜部(10e) により僅
かに流線方向が外側(図7及び図8における左側)に変
更されることになる。この際、上記中間部では、湾曲部
(10c) により案内された気流は水平方向に吹出そうとす
るが、水平羽根(11)が立設状態となっているので、その
後面(11b) により気流の方向は下向きになる。そして、
これら各気流(D1,D2) が合流された状態では、空気吹出
口(6d)から斜め下方に空気が吹出すことになり(図7及
び図8の矢印D3) 、空気吹出口(6d)全体に亘って略同一
方向に空気が吹出す。
【0041】一方、冷房運転時等のように空調空気を比
較的水平方向に吹出す要求がある場合には、図5及び図
6に示すように、水平羽根(11)を、その前面(11a) が上
側を向くような回動位置にする。これにより、水平羽根
(11)の前側(水平羽根(11)と外側部材(9) との間)を流
れる空気は、この水平羽根(11)の前面(11a) 及び外側部
材(9) の凹陥部(9c)に案内されて空気吹出口(6d)から鉛
直下方に向って吹出すことになる(図5及び図6の矢印
E1参照)。
【0042】そして、水平羽根(11)の後側(水平羽根(1
1)と内側部材(10)との間)を流れる空気のうち、空気吹
出口(6d)の長手方向の中間部分のものは、図6に示すよ
うに、水平羽根(11)の後面(11b) の形状及び内側部材(1
0)の湾曲部(10c) の形状に沿って流れて流線の方向が大
きく変化し、空気吹出口(6d)から略水平方向に吹出すこ
とになる(図6の矢印E2参照)。
【0043】一方、水平羽根(11)の後側を流れる空気の
うち、空気吹出口(6d)の長手方向の両側部分のものは、
図5に示すように、水平羽根(11)の後面(11b) の形状及
び内側部材(10)の傾斜部(10e) の形状に沿って流れて流
線の方向の変化は、上述した空気吹出口(6d)の長手方向
の中間部よりも小さく、この中間部での吹出し方向より
も下向きに空気が吹出すことになる(図5の矢印E2' 参
照)。
【0044】このような各部での風向変化がなされるこ
とにより、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分から室
内に吹出される空気は略水平方向に吹出し(図6の矢印
E3参照)、両側部分から室内に吹出される空気は下向き
に吹出すことになる(図5の矢印E3' 参照)。つまり、
比較的風速の高い中間部分では水平吹きとされ、風速の
低い両側部分では下吹きとされている。
【0045】このため、従来より課題とされていた天井
汚れの発生を抑制することができる。つまり、天井埋込
型の空気調和装置(1) において空気の吹出し速度が低い
部分では、コアンダ効果によって気流が天井面に接近
し、略天井面に沿った流れが発生し易い傾向があり、ま
た、この空調空気中に含まれる微粒子状の塵埃は、慣性
力が低いために、天井面に接触した際には、該天井面に
付着し易い状況になっていることから、空気吹出口(6d)
の両側部分近傍では天井が汚れ易かったが、本例のよう
に、この風速の低い部分のみを下吹きにすることによっ
て天井面に沿った風速の低い気流が発生することを抑制
して天井に汚れが発生することが防止される。
【0046】このように、本例の構成によれば、特に、
空調空気の水平吹出しが要求される冷房運転時におい
て、天井面(R) の汚れを防止しながら水平吹出しを確保
することができ、天井面(R) の見映えの悪化の防止と空
調効率の確保とを両立することができる。
【0047】尚、本例では、内側部材(10)の側面(10a)
の形状を中間部と両側部とで変更するようにしたが、こ
の側面形状(10a) を滑らかに変化させるようにしてもよ
い、つまり、湾曲部(10c) の曲率半径を中間部に向うに
したがって次第に大きく設定する形状である。
【0048】−外側部材を改良した実施例− 次に、外側部材(9) の形状を改良した例について図9及
び図10を用いて説明する。また、本例における内側部
材(10)の形状は、上述した実施例における空気吹出口(6
d)の延長方向の中間部分の側面(10a-c) と同様の形状
(図6参照)が、その長手方向の全体に亘って採用され
ており、湾曲部(10c) や各鉛直部(10b,10d) の形状は上
述と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0049】そして、本例の特徴とする構成としての外
側部材(9) の側面(9a)の形状は、該外側部材(9) の延長
方向(図1における左右方向)の中間部(図1における
領域B)と両外側部(図1における領域C)とで異なっ
ている。先ず、中間部に位置する前側中間部案内面とし
ての側面(9a-c)は、図10に示すように、該外側部材
(9) の上端部から鉛直下方に延びる鉛直部(9b)と、該鉛
直部(9b)の下端から下方に向うにしたがって湾曲して凹
陥するように断面が所定の曲率半径の円弧面で成る第1
湾曲部(9f)と、該第1湾曲部(9f)の下端から下方に向う
にしたがって外側に傾斜する突出面を成す傾斜部(9g)
と、該傾斜部(9g)の下端から下方に向うにしたがって湾
曲して凹陥するように断面が所定の曲率半径の円弧面で
成る凹陥湾曲面としての第2湾曲部(9h)とを備えてい
る。このような構成により、この外側部材(9) の側面(9
a)における高さ方向の中間部では、各湾曲部(9f,9h) の
間に形成されている傾斜部(9g)の周辺部分が、水平羽根
(11)と外側部材(9) との間の空気流通路面積を小さくす
る突起状に形成されている。
【0050】これに対し、外側部材(9) の延長方向の両
外側部に位置する前側両側部案内面としての側面(9a-s)
は、図9に示すように、該外側部材(9) の上端部から鉛
直下方に延びる鉛直部(9b)と、該鉛直部(9b)の下端から
下方に向うにしたがって湾曲して凹陥するように所定の
曲率半径の円弧面で成る第1湾曲部(9f') と、該第1湾
曲部(9f') の下端から下方に向うにしたがって湾曲して
凹陥するように所定の曲率半径の円弧面で成る第2湾曲
部(9h)とを備えている。つまり、この外側部材(9) の延
長方向の両外側部の側面(9a-s)は、上述した中間部の側
面(9a-c)のような傾斜部(9g)は備えておらず、また、第
1湾曲部(9f') の下端が第2湾曲部(9h)の上端に接する
ように、その曲率半径が上記中間部の第1湾曲部(9f)の
曲率半径よりも大きく設定されている。このような構成
により、この外側部材(9) の延長方向の両側部では、各
湾曲部(9f',9h)の接続部分での空気流通路面積が上述し
た中間部に比べて大きく設定されている。
【0051】このような構成により、水平羽根(11)の前
側(水平羽根(11)と外側部材(9) との間)を流れる空気
は、この水平羽根(11)の前面(11a) 及び外側部材(9) の
側面(9a)に案内されて空気吹出口(6d)から鉛直下方に向
って吹出す(図9の矢印F1',図10の矢印F1参照)一
方、水平羽根(11)の後側(水平羽根(11)と内側部材(10)
との間)を流れる空気は、この水平羽根(11)の後面(11
b) 及び内側部材(10)の側面(10a) に案内されて空気吹
出口(6d)から水平方向に吹出す(図9及び図10の矢印
F2参照)。
【0052】このような吹出し状態において、水平羽根
(11)の前側を流れる空気の流路抵抗を、空気吹出口(6d)
の長手方向の中間部と両側部とで比較すると、中間部
(図10)では傾斜部(9g)によって流路面積が部分的に
小さくなっているので、この中間部の流路抵抗は両側部
(図9)よりも大きくなっている。このため、この中間
部では、水平羽根(11)の前側を流れる空気よりも後側を
流れる空気の流量が多くなっている。つまり、鉛直下方
に向って流れる空気(F1)よりも水平方向に向って流れる
空気(F2)の流量が多いため、この中間部からは略水平方
向に空調空気が吹出される(図10の矢印F3参照)。こ
れに対し、空気吹出口(6d)の長手方向の両側部では水平
羽根(11)の前側を流れる空気の流路抵抗は小さくなって
いる。このため、この両側部では、水平羽根(11)の前側
を流れる空気の流量が上述した中間部に比べて多くなっ
ている。つまり、鉛直下方に向って流れる空気の流量が
多いため、この両側部からは略斜め下方に空調空気が吹
出される(図9の矢印F3' 参照)。
【0053】このような各部での風向変化がなされるこ
とにより、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分から室
内に向って吹出される空気の吹出方向は略水平方向とな
り、両側部分から室内に吹出される空気の吹出方向は下
向きになる。つまり、比較的風速の高い中間部分では水
平吹きとされ、風速の低い両側部分では下吹きとされ、
この場合にも上述した実施例と同様に、風速の低い部分
のみを下吹きにすることによって天井面に沿った風速の
低い気流が発生することを抑制して天井に汚れが発生す
ることが防止される。
【0054】また、外側部材(9) の形状を改良した場合
の変形例として、図11及び図12に示すものは、空気
吹出口(6d)の長手方向の中間部に形成されている各湾曲
部(9f,9h) の曲率半径を小さくして傾斜部(9g)周辺部分
の突出量を大きく設定し、空調空気の水平吹出し時(水
平羽根(11)を図中時計回り方向に回動させた時)に、水
平羽根(11)の前面(11a) の一部が傾斜部(9g)に接触して
水平羽根(11)の前側の空気流通路を閉塞するようにした
ものである。このような構成によれば、水平吹出し時に
おいて空気吹出口(6d)の延長方向の中間部では、鉛直下
方に向う空気の流れが発生せず、この中間部での空調空
気の吹出し方向を確実に水平方向に設定することができ
る(図12の矢印G参照)。また、本例では、図11に
示すように、空気吹出口(6d)の延長方向の両側部の外側
部材(9) の側面を略平坦面(9i)で形成して、空気流通路
の面積変化を抑制して空気の流路抵抗の低減を図ってい
る(図11の矢印G'参照)。
【0055】尚、本例の構成において中間部に形成され
た傾斜部(9g)の突出量として、両側部に向うにしたがっ
て次第にその突出量を小さく設定するようにしてもよ
い。
【0056】−水平羽根を改良した実施例− 次に、水平羽根(11)の形状を改良した複数の実施例につ
いて説明する。 (第1実施例)先ず、第1の実施例を図13及び図14
を用いて説明する。また、本例における外側部材(9) 及
び内側部材(10)の形状は、上述した内側部材(10)を改良
した実施例における空気吹出口(6d)の延長方向の中間部
分(図6参照)と同様の形状が、その長手方向の全体に
亘って採用されており、湾曲部(10c) や各鉛直部(10b,1
0d) の形状は上述と同様であるので、ここでの説明は省
略する。
【0057】そして、本例の水平羽根(11)は、その断面
形状が、空気吹出口(6d)の延長方向の中間部と両外側部
とで異なっている。先ず、中間部の形状としては、図1
4に示す如く、上述した各実施例と同様に、前面(11a)
及び中間部案内面としての後面(11b-c) 共に断面が円弧
状に形成されている。これに対し、両側部の形状として
は、前面(11a) は上述と同様に断面円弧状に形成されて
いる一方、両側部案内面としての後面(11b-s) は全体が
平坦面で形成されている。つまり、この後面(11b-s)
は、水平羽根(11)の長手方向の中央部のみが膨出された
形状となっている。
【0058】このような構成であるために、空調空気の
水平吹出し時、空気吹出口(6d)の延長方向の中間部で
は、図14の如く、水平羽根(11)の後側を流れる空調空
気(図14における矢印H2) が内側部材(10)の湾曲部(1
0c) に案内されて、水平羽根(11)の前側を流れる空調空
気(図14における矢印H1) と合流し、空気吹出口(6d)
から水平方向に吹出す(図14における矢印H3) 。これ
に対し、空気吹出口(6d)の延長方向の両側部では、図1
3の如く、水平羽根(11)の後側を流れる空調空気(図1
3における矢印H2')は、水平羽根(11)の後面(11b-s) に
沿って斜め下方に案内される。つまり、この部分では、
上述した空気吹出口(6d)の延長方向の中間部における吹
出方向よりも下向きに設定される。そして、この水平羽
根(11)の後側を流れる空調空気は、水平羽根(11)の前側
を流れる空調空気(図13における矢印H1) と合流し、
空気吹出口(6d)から斜め下方に吹出す(図13における
矢印H3')。このように、本例の構成によっても、風速の
低い部分のみを下吹きにすることによって天井面に沿っ
た風速の低い気流が発生することを抑制して天井に汚れ
が発生することが防止できる。
【0059】尚、本例の構成において水平羽根(11)の後
面(11b) の中間部と両側部との形状変化を滑らかに連続
させる構成としてもよい。つまり、後面(11b) の曲率半
径を両側部に向うにしたがって大きく設定する構成であ
る。
【0060】(第2実施例)次に、水平羽根(11)の形状
を改良した場合の第2実施例について図15〜図18を
用いて説明する。また、本例における外側部材(9) 及び
内側部材(10)の形状も、上述した内側部材(10)を改良し
た実施例における空気吹出口(6d)の延長方向の中間部分
(図6参照)と同様の形状が、その長手方向の全体に亘
って採用されている。
【0061】そして、本例の水平羽根(11)は、固定羽根
(12)及び可動羽根(13)の2種類の羽根によって構成され
ている。以下、各羽根(12,13) について説明する。固定
羽根(12)は、図15及び図16に示すように、空気吹出
口(6d)の長手方向の全体に亘って延長されており、後面
(12b) が断面円弧状の湾曲面で、前面(12a) が平坦面で
夫々形成されている。そして、この固定羽根(12)は、外
側部材(9) 及び内側部材(10)の各側面(9a,10a)との間に
空気流通路を形成するように、この各側面(9a,10a)に対
して夫々略同寸法の所定間隔を存し、且つ下方に向うに
したがって外側へ傾斜するように配置されている。
【0062】一方、可動羽根(13)は、固定羽根(12)の上
方において、空気吹出口(6d)の長手方向の中間部(図1
におけるB領域)にのみ配設されており、空気流通路
(A) の外側壁を成す本体ケーシング(2) の内壁面(2c)に
近接配置された外側可動羽根(13a) と、この外側可動羽
根(13a) よりも内側(ドレンパン(5) の外側壁(5a)に近
接した側)に配置された内側可動羽根(13b) とで成って
いる。外側可動羽根(13a) は、図16に示すように、本
体ケーシング(2) の内壁面(2c)に形成された凹陥部(2d)
に収容自在となっており、その上端部が凹陥部(2d)内に
おいて本体ケーシング(2) に回動可能に支持されてい
る。つまり、この外側可動羽根(13a) は、上端部を回動
中心として図中時計回り方向に回動されることによっ
て、図16の如く凹陥部(2d)に収容された状態となり、
反時計回り方向に回動されることによって、図17の如
く空気流通路(A) へ突出した状態となる。また、内側可
動羽根(13b) は、上記外側可動羽根(13a) に対して平行
に配置されていると共に、該外側可動羽根(13a) と回転
一体となっている。このため、この内側可動羽根(13b)
は、図中時計回り方向に回動されることによって、図1
6の如く鉛直方向に延設された状態となり、反時計回り
方向に回動されることによって、図17の如く空気流通
路(A) において傾斜配置された状態となる。
【0063】このような構成であるために、空調空気の
下向き吹出し時には、図16に示すように、可動羽根(1
3)が時計回り方向に回動されて、外側可動羽根(13a) が
本体ケーシング(2) の凹陥部(2d)に収容され、且つ内側
可動羽根(13b) が鉛直方向に延長された姿勢(下向き吹
出し姿勢)となる。これにより、空気吹出口(6d)の延長
方向の中間部では可動羽根(13)及び固定羽根(12)によ
り、両側部では固定羽根(12)のみにより、空調空気が下
向きに案内されて室内に向って斜め下方に吹出す(図1
6及び図18の矢印参照)。
【0064】一方、空調空気の水平吹出し時には、図1
7に示すように、可動羽根(13)が反時計回り方向に回動
されて、各可動羽根(13a,13b) は、下方に向って内側部
材(10)側(図17における右側)に傾斜した姿勢(水平
吹出し姿勢)となる。そして、この状態において、可動
羽根(13)が設けられている空気吹出口(6d)の延長方向の
中間部では、空調空気は、各可動羽根(13a,13b) の上面
に案内されて水平羽根(11)の後側に向って流され、内側
部材(10)の湾曲部(10c) により空気吹出口(6d)から水平
方向に吹出される(図17の矢印参照) 。これに対し、
空気吹出口(6d)の延長方向の両側部では、各可動羽根(1
3a,13b) が設けられていないので、上述した下向き吹出
しの場合と同様にして室内に向って斜め下方に案内され
る(図18の矢印参照)。つまり、この部分では、上述
した空気吹出口(6d)の延長方向の中間部における吹出方
向よりも下向きに設定されている。従って、本例の構成
によっても、風速の低い部分のみを下吹きにすることに
より天井に汚れが発生することが防止できる。
【0065】(第3実施例)次に、水平羽根(11)の形状
を改良した場合の第3実施例について図19〜図22を
用いて説明する。本例の水平羽根(11)は、固定部(14)及
び可動部(15)が一体的に組付けられて構成されている。
詳しくは、図19に示すように、空気吹出口(6d)の延長
方向の全体に亘って延長された固定部(14)に対し、空気
吹出口(6d)の延長方向の中間部に対応した上端部分に可
動部(15)が回動自在に組付けられて成っている。尚、固
定部(14)及び可動部(15)の断面形状は上述した第2実施
例の固定羽根(12)及び可動羽根(13)の断面形状と夫々同
様である。
【0066】このような構成であるために、空調空気の
下向き吹出し時には、図20に示すように、可動部(15)
が鉛直状態とされ、これにより、空気吹出口(6d)の延長
方向の中間部では可動部(15)及び固定部(14)により、両
側部では固定部(14)のみにより、空調空気が下向きに案
内されて室内に向って斜め下方に吹出される(図20及
び図22参照)。
【0067】一方、空調空気の水平吹出し時には、図2
1に示すように、可動部(15)が反時計回り方向に回動さ
れて、該可動部(15)は、下方に向って内側部材(10)側
(図21における右側)に傾斜した姿勢となる。そし
て、この状態において、可動部(15)が設けられている空
気吹出口(6d)の延長方向の中間部では、図21の如く、
空調空気は、可動部(15)によって水平羽根(11)の後側に
向って流され、内側部材(10)の湾曲部(10c) によって案
内されて、空気吹出口(6d)から水平方向に吹出される
(図21の矢印参照) 。これに対し、空気吹出口(6d)の
延長方向の両側部では、可動部(15)が設けられていない
ので、上述した下向き吹出しの場合と同様にして室内に
向って斜め下方に案内される(図22の矢印参照) 。つ
まり、この部分では、上述した空気吹出口(6d)の延長方
向の中間部における吹出方向よりも下向きに設定されて
いる。従って、本例の構成によっても、風速の低い部分
のみを下吹きにすることにより天井に汚れが発生するこ
とが防止できる。
【0068】また、本例では、固定部(14)と可動部(15)
とを一体的に組付けているので、水平羽根(11)を化粧パ
ネル(6) に組付ける際には、この各部(14,15) を個別に
組付ける必要がないので、風向調整羽根(11)の化粧パネ
ル(6) に対する組付け作業を良好に維持することができ
る。
【0069】尚、上述した各実施例では、送風機(3) の
駆動状態に拘りなく水平羽根(11)を所定の回動角度に設
定するようにしていたが、この送風機(3) が低速回転し
ているとき、つまり、空気吹出口(6d)全体の送風量が少
ない状態において、空気吹出口(6d)の中央部分の風向を
水平方向に設定すると、この部分で天井面に汚れが発生
する虞れがあるので、送風量が所定量以下であるときに
は、送風量が多い場合に比べて吹出し方向を下向きにす
るように水平羽根(11)の回動位置を規制してもよく、こ
れによれば、天井汚れの発生がより確実に回避できるこ
とになる。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、以下に述べるような効果が発揮される。請求項1、
3、7及び9記載の発明によれば、空調空気の吹出し部
分を改良することにより、空気吹出口の長手方向の両側
部分では、常に風向が下側を向くようにしているため、
つまり、請求項1記載の発明では、空気吹出口の一部を
形成する後側案内面を、吹出し案内方向の異なる後側中
間部案内面と後側両側部案内面とにより成し、請求項3
記載の発明では、空気吹出口の一部を形成する前側案内
面を、前側流通路の流路抵抗が異なるようにする前側中
間部案内面と前側両側部案内面とにより成し、請求項7
記載の発明では、風向調整羽根の案内面を吹出し案内方
向の異なる中間部案内面と両側部案内面とにより成し、
更に、請求項9記載の発明では、風向調整羽根を固定羽
根と可動羽根とで成し、可動羽根により空気吹出口の長
手方向中間部の風向調整を行うようにしたために、吹出
し速度が比較的高い空気吹出口の中間部分において水平
吹出し状態となっている場合であっても、吹出し速度が
比較的低い空気吹出口の両側部では空調空気の吹出し方
向が下方に導かれるので、従来のように、吹出し速度の
低い空調空気が天井面に沿って流れることによる天井面
の汚れの発生が防止でき、所望の空気吹出し方向を得な
がら天井面の見映えの劣化を回避することができる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、天井汚れを
防止するために、空気吹出口の中間部及び両側部の夫々
の空調空気の吹出し方向を案内する後側案内面の構成を
具体的に得ることができ、空気調和装置の実用性の向上
を図ることができる。
【0072】請求項4及び5記載の発明によれば、風向
調制羽根の前後両側を流れる空調空気の風量を変更する
ことにより天井汚れを防止する前側案内面の構成を具体
的に得ることができ、本発明によっても空気調和装置の
実用性の向上を図ることができる。
【0073】請求項6記載の発明によれば、前側案内面
の全域に、空調空気の吹出し方向を下向きに案内する凹
陥湾曲面を形成したことで、空気吹出口から吹出される
空調空気の吹出し方向を、その全体に亘って下向き傾向
とすることができ、これによって、空調空気の天井面に
沿う流れを生じ難くすることができて、空調空気中に含
まれる微粒子状の塵埃による天井面の汚れの発生を抑制
して天井面の見映えを良好に維持することができる。
【0074】請求項8及び10記載の発明によれば、天
井汚れを防止するために風向調整羽根の形状を改良する
構成を具体的に得ることができ、空気吹出口の構成を改
良することなしに天井汚れを防止するための空気吹出し
方向を得ることができる。
【0075】請求項11記載の発明によれば、可動羽根
及び固定羽根を備えた場合であっても、各羽根を個別に
空気調和装置に組付ける必要がないので、風向調整羽根
の空気調和装置に対する組付け作業を良好に維持しなが
ら請求項9記載の発明に係る効果を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る天井埋込型空気調和装置を室内側
から見た図である。
【図2】図1におけるII-II 線に沿った断面図である。
【図3】水平羽根の一部を省略した正面図である。
【図4】水平羽根の端面形状を示す図である。
【図5】内側部材を改良した実施例における水平吹出し
状態を示す空気吹出口両側部分の断面図である。
【図6】内側部材を改良した実施例における水平吹出し
状態を示す空気吹出口中間部分の断面図である。
【図7】空調空気の下向き吹出し状態を示す図5相当図
である。
【図8】空調空気の下向き吹出し状態を示す図6相当図
である。
【図9】外側部材を改良した実施例における図5相当図
である。
【図10】外側部材を改良した実施例における図6相当
図である。
【図11】外側部材を改良した変形例における図5相当
図である。
【図12】外側部材を改良した変形例における図6相当
図である。
【図13】水平羽根を改良した第1実施例における図5
相当図である。
【図14】水平羽根を改良した第1実施例における図6
相当図である。
【図15】水平羽根を改良した第2実施例における水平
羽根及びその周辺部の斜視図である。
【図16】水平羽根を改良した第2実施例における図8
相当図である。
【図17】水平羽根を改良した第2実施例における図6
相当図である。
【図18】水平羽根を改良した第2実施例における図5
相当図である。
【図19】水平羽根を改良した第3実施例における水平
羽根の斜視図である。
【図20】水平羽根を改良した第3実施例における図8
相当図である。
【図21】水平羽根を改良した第3実施例における図6
相当図である。
【図22】水平羽根を改良した第3実施例における図5
相当図である。
【図23】従来例における図5相当図である。
【図24】従来例における図6相当図である。
【図25】天井面の汚れ領域を示す図1相当図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置 (6d) 空気吹出口 (9a) 側面(前側案内面) (9a-c) 側面(前側中間部案内面) (9a-s) 側面(前側両側部案内面) (9g) 傾斜部(突出面) (9h) 第2湾曲部(凹陥湾曲面) (10a) 側面(後側案内面) (10a-c) 側面(後側中間部案内面) (10a-s) 側面(後側両側部案内面) (10c) 湾曲部(凹陥部湾曲面) (10e) 傾斜部(平坦面) (11) 水平羽根(風向調整羽根) (11b) 後面 (11b-c) 後面(中間部案内面) (11b-s) 後面(両側部案内面) (12) 固定羽根 (12a) 前面 (12b) 後面 (13) 可動羽根 (14) 固定部(固定羽根) (15) 可動部(可動羽根) (R) 天井 (A) 空気流通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成川 嘉則 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 三宅 邦彦 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空間に向って空調空気を案内すると
    共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空気流通
    路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向
    を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天井埋込
    型空気調和装置において、 上記空気吹出口(6d)は、天井面(R) に沿って延びている
    と共に、該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を
    吹出す際の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)
    と後側に位置する後側案内面(10a) との間に形成されて
    おり、 上記後側案内面(10a) は、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分における空調
    空気の吹出し方向を風向調整羽根(11)と協働して所定方
    向に案内する後側中間部案内面(10a-c) と、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の両側部分における空調
    空気の吹出し方向を上記中間部分よりも下向きに案内す
    る後側両側部案内面(10a-s) とを備えていることを特徴
    とする天井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  2. 【請求項2】 後側中間部案内面(10a-c) は、室内空間
    に向うにしたがって前側案内面(9a)側に湾曲するように
    凹陥された凹陥湾曲面(10c) を備えている一方、 後側両側部案内面(10a-s) は、室内空間に向うにしたが
    って前側案内面(9a)側に傾斜する平坦面(10e) を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置の風
    向調整構造。
  3. 【請求項3】 室内空間に向って空調空気を案内すると
    共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空気流通
    路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向
    を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天井埋込
    型空気調和装置において、 上記空気吹出口(6d)は、天井面(R) に沿って延びている
    と共に、該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を
    吹出す際の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)
    と後側に位置する後側案内面(10a) との間に形成されて
    おり、2前側案内面(9a)と風向調整羽根(11)との間の前
    側流通路を流れる空気は下向きに、後側案内面(10a) と
    風向調整羽根(11)との間の後側流通路を流れる空気は水
    平向きに夫々空気吹出口(6d)から吹出されるようになっ
    ており、 上記前側案内面(9a)は、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分に設けられた
    前側中間部案内面(9a-c)と、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の両側部分に設けられ、
    上記前側流通路の流通抵抗を上記中間部分よりも小さく
    する前側両側部案内面(9a-s)とを備えていることを特徴
    とする天井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  4. 【請求項4】 前側中間部案内面(9a-c)と風向調整羽根
    (11)との間隔寸法は、前側両側部案内面(9a-s)と風向調
    整羽根(11)との間隔寸法よりも小さく設定されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の天井埋込型空気調和装置
    の風向調整構造。
  5. 【請求項5】 前側中間部案内面(9a-c)には、空調空気
    を略水平方向へ吹出す際に風向調整羽根(11)に当接する
    突出面(9g)が設けられていることを特徴とする請求項3
    または4記載の天井埋込型空気調和装置の風向調整構
    造。
  6. 【請求項6】 室内空間に向って空調空気を案内すると
    共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空気流通
    路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向
    を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天井埋込
    型空気調和装置において、 上記空気吹出口(6d)は、天井面(R) に沿って延びている
    と共に、該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を
    吹出す際の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)
    と後側に位置する後側案内面(10a) との間に形成されて
    おり、 上記前側案内面(9a)における空気流通路(A) に臨む部分
    の吹出し方向下流側端部には、上記水平方向に向うにし
    たがって室内空間側に湾曲するように凹陥され、空調空
    気の吹出し方向を下向きに案内する凹陥湾曲面(9h)が、
    天井面(R) に沿った全域に形成されていることを特徴と
    する天井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  7. 【請求項7】 室内空間に向って空調空気を案内すると
    共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空気流通
    路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向
    を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天井埋込
    型空気調和装置において、 上記空気吹出口(6d)は、天井面(R) に沿って延びている
    と共に、該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を
    吹出す際の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)
    と後側に位置する後側案内面(10a) との間に形成されて
    おり、 上記風向調整羽根(11)は、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部分における空調
    空気の吹出し方向を後側案内面(10a) と協働して所定方
    向に案内する中間部案内面(11b-c) と、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の両側部分における空調
    空気の吹出し方向を上記中間部分よりも下向きにする両
    側部案内面(11b-s) とを備えていることを特徴とする天
    井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  8. 【請求項8】 中間部案内面(11b-c) は断面円弧状に膨
    出されている一方、両側部案内面(11b-s) は平坦面で形
    成されていることを特徴とする請求項7記載の天井埋込
    型空気調和装置の風向調整構造。
  9. 【請求項9】 室内空間に向って空調空気を案内すると
    共に天井面に開口する空気吹出口(6d)を有する空気流通
    路(A) と、空気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向
    を変更可能とする風向調整羽根(11)とを備えた天井埋込
    型空気調和装置において、 上記空気吹出口(6d)は、天井面(R) に沿って延びている
    と共に、該空気吹出口(6d)から略水平方向へ空調空気を
    吹出す際の吹出し方向の前側に位置する前側案内面(9a)
    と後側に位置する後側案内面(10a) との間に形成されて
    おり、 上記風向調整羽根(11)は、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の全体に亘って延び、空
    気吹出口(6d)からの空調空気の吹出し方向が下向きにな
    るように設定された固定羽根(12),(14) と、 上記空気吹出口(6d)の長手方向の中間部における固定羽
    根(12),(14) の上側において回動自在に設けられ、上記
    水平方向への空調空気の吹出し時、固定羽根(12),(14)
    と後側案内面(10a) との間に空調空気を流して該固定羽
    根(12),(14) と後側案内面(10a) との協働により上記中
    間部における空調空気の吹出し方向を水平方向にする可
    動羽根(13),(15) とを備えていることを特徴とする天井
    埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  10. 【請求項10】 後側案内面(10a) は室内空間に向うに
    したがって前側案内面(9a)側に湾曲するように凹陥され
    た凹陥湾曲面(10c) を備えており、 固定羽根(12),(14) は、凹陥湾曲面(10c) に対向する後
    面(12b) が断面円弧状に膨出されている一方、前側案内
    面(9a)に対向する前面(12a) が下方に向う平坦面で形成
    されており、 可動羽根(13),(15) は、空気流通路(A) の延長方向に沿
    った下向き吹出し姿勢と、下端部に向うにしたがって凹
    陥湾曲面(10c) 側に傾斜する水平吹出し姿勢との間で回
    動可能となっていることを特徴とする請求項9記載の天
    井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
  11. 【請求項11】 可動羽根(15)は、固定羽根(14)の上端
    部に回動自在に取付けられていることを特徴とする請求
    項10記載の天井埋込型空気調和装置の風向調整構造。
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