JP4964883B2 - 無線機能付き時計 - Google Patents

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Description

本発明は、無線機能付き時計、特に、所定の電波を受信できるアンテナと、アンテナを収容するための導電性のハウジングを備えた時計に関し、特に、ハウジングの少なくとも一部を構成し、少なくとも一部が導電性である時計ケースが、複数に分割された部品、例えば、導電性の胴体、導電性のベゼル、導電性の見返しリングを備えた時計に関する。
また、本発明は、無線機能付き時計、特に、所定の電波を受信できるアンテナが導電性のハウジング内に収容され、導電性のベゼルを備えた時計に関する。
さらに、本発明は、無線機能付き時計、特に、所定の電波を受信できるアンテナが導電性のハウジング内に収容され、導電性の見返しリングを備えた時計に関する。
従来、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計は、すでに知られている。このような無線機能付き時計として、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計も、また広く知られている。
これらの無線機能付き時計は、他の通信機器と同様に、所定の電波を受信するためのアンテナを備える必要がある。このため、電波を受信する機能、すなわち、受信感度からすれば、電波を受信するアンテナを収容する筐体であるハウジングを、合成樹脂などの非導電性の素材から構成することが考えられる。
しかしながら、これら無線機能付き時計は、時計であるがために、他の通信機器と異なり、装飾品、または装身具としての美観や高級観が求められる。このため、電波を受信するアンテナを収容する筐体であるハウジングの素材として、合成樹脂などの非導電性の素材ではなく、導電性の素材、すなわち、金属製の素材を採用することが求められる。
これは、合成樹脂などのハウジングが、その質感、色調、または軽量さから、安価な外観と装着感とを使用者に与えるものであり、これに対して、金属製のハウジングが、高級感のある外観と装着感とを使用者に与えるためである。
この金属製のハウジングに対する要求は、ユーザーに携帯される装身具としての腕時計において、特に著しいものである。しかしながら、アンテナを、導電性のハウジング、すなわち、金属製のハウジング内に収容した場合には、アンテナ近傍に発生する磁束が導電材料である金属製のハウジングに吸収され、共振現象が妨げられるため、アンテナが標準電波を受信する受信機能が著しく低下してしまうことになる。
このため、従来より、様々な受信感度向上のための提案がなされている。
例えば、特許文献1(特開2004−325315号公報)では、金属製筐体である金属製のハウジングを備える電波時計、特に、電波腕時計が開示されている。
すなわち、図34に示したように、この電波腕時計100は、ハウジング102を備えている。
なお、本明細書中、「上下方向」とは、図34、図2などの断面図において、上下方向を意味する。従って、上面とは、腕時計を手首に装着した状態において、外方に露出する面であり、下面とは、同状態において手首と相対する面である。
また、「平面方向」とは、上下方向に直交する方向であって、図34、図2などの断面図において、左右方向を意味するものであり、平面方向が、バンドの長手方向、または、バンドの幅方向と重複する場合もある。
このハウジング102は、金属製の枠体を構成する時計ケース104と、時計ケース104の下面開口部を覆うように密封状態で装着される金属製の裏蓋106と、この時計ケースの上面開口部を覆うように、密封状態で装着される風防(ガラス)108とを備えている。
このハウジング102内には、時計駆動部を構成するムーブメント110と、ムーブメント110の上面に配置された金属製の文字板112を備えている。
さらに、このムーブメント110の側部下方には、標準電波を受信するためのアンテナ116が付設されている。
なお、図示しないが、ムーブメント110より突出して、文字板112とを貫通する針軸に、分針と時針とが配置される。これら分針と時針とは、文字板112と風防108との間に位置して時刻を表示するようになっている。
ところで、このような金属製外装が採用された電波腕時計100においては、金属製の時計ケース104、金属製の裏蓋106、金属製の文字板112によって、アンテナ116が遮蔽された状態となる。このため、これらの金属製の部品によって外部からの電波が遮断され、これにより、ハウジング102内に配置されたアンテナ116の電波の受信が妨げられてしまうことになる。
特に、これらの金属製の時計ケース104、金属製の裏蓋106、金属製の文字板112が相互に直接接触している場合、これらの金属製の時計ケース104、金属製の裏蓋106、金属製の文字板112との間で、電磁気的にループが形成され、これらが電磁気的に閉じた状態となり、この影響によって、外部からの電波が、さらにアンテナ116まで到達しにくくなる。
このような現象を回避するために、この特許文献1の電波腕時計100においては、金属製の文字板112を絶縁被膜114で被覆して、時計ケース104と裏蓋106の間に絶縁層118を設けている。
これによって、金属製の時計ケース104、金属製の裏蓋106、金属製の文字板112との間で電磁気的にループが形成されなくなるので、外部からの電波が、これらの金属部品によって遮蔽されにくくしている。
特開2004−325315号公報 実開平6−80192号公報
しかしながら、特許文献1の電波腕時計100では、金属製の時計ケース104が、電波腕時計100の上下方向に沿った厚さにほぼ相当する大きさを備える金属製の環状部品として、アンテナ116を取り囲むように、アンテナ116の近傍に位置している。
このように、他の部品よりも極めて大きな金属製の時計ケース104が、外部からの電波を遮蔽して、ハウジング102内に配置されたアンテナ116の電波の受信を妨げてしまうため、アンテナ116が電波を充分に受信することができなかった。
また、外部からの電波、または、アンテナ116によって生じる電波に起因して、金属製の時計ケース104の近傍の磁界が周期的に変動すると、時計ケース104を上下に貫通する開口を通過する磁束が変化するので、電磁誘導によって渦電流が、金属製の時計ケース104の周方向に沿って発生する。
このように発生した渦電流は電波のエネルギーを消費するので、ハウジング102内に配置されたアンテナ116の電波の受信感度を低下させることになる。
特に、上下方向に沿った断面積(図34の時計ケース104の斜線部分)が広い、金属製の時計ケース104に発生する渦電流は、比較的大きな誘導電流として流れることになる。これにより、この渦電流が、ハウジング102の外部からの電波を相殺してしまい、アンテナ116の受信感度が低下してしまい、アンテナ116の受信感度の向上にはまだまだ不十分であった。
このため、アンテナ近傍に配置される、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケース104を、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、時計ケース104による外部からの電波の遮蔽を低減できるものと思われる。
また、時計ケース104を複数の部品に分割することにより、複数の部品に分割しない一体の時計ケース104の場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に小さな渦電流が発生することになる。このため、渦電流によるアンテナ116の受信感度の低下も低減できるものと思われる。
これにより、導電性である金属製の時計ケース104などを採用した場合にも、アンテナ116の受信感度が向上することが考えられる。
ところで、このような金属製のハウジングを備えた電波腕時計には、金属製の時計ケース104を複数の部品に分割したものとして、ベゼルを備えたものがある。ベゼルは、主に時計ケースの上部側における風防の周囲に配置されるリング状の部材であり、このベゼルにも、美観や高級観などの各種の点から、金属製のものが採用されることがある。
このようなベゼルを備えた腕時計としては、特許文献2(実開平6−80192号公報)に開示されている。図35に示したように、この腕時計200では、ハウジング202を備えており、このハウジング202は、金属製の枠体を構成する時計ケース204と、時計ケース204の下面開口部を覆うように密封状態で装着される金属製の裏蓋206と、この時計ケース204の上面開口部を覆うように、密封状態で装着される風防(ガラス)208とを備えている。
また、時計ケース204は、時計ケース胴体210と、時計ケース胴体210の上面に配置されたベゼル212を備えており、これらの時計ケース胴体210とベゼル212との間には防水パッキン214が介装されている。
一方、ハウジング202内には、時計駆動部を構成するムーブメント216と、ムーブメント216の上面に配置された文字板218を備えている。
また、ムーブメント216より突出して、文字板218を貫通する針軸220に、分針222と時針224とが配置される。これら分針222と時針224とは、文字板218と風防208との間に位置して時刻を表示するようになっている。
ところで、このような金属製外装が採用され、金属製の時計ケース204を分割したものとして、時計ケース胴体210とベゼル212を備えた腕時計200においては、人の手首側でグランドとして機能する裏蓋206と時計ケース胴体210と、ベゼル212とが、防水パッキン214によって電気的に絶縁状態となっている場合には、風防208側からの静電気がベゼル212に蓄積してしまうことがある。
この静電気の作用によって、図35の点線で示したように、分針222が風防208側に当接してしまい、分針222が動かない状態が生じたり、静電気の作用によって、このような分針222を伝って、静電気がムーブメント216に達して、ムーブメント216の作動を阻害してしまうことになる。
このため、特許文献2では、時計ケース胴体210とベゼル212との間に、導電性ペースト226を設けて、時計ケース胴体210とベゼル212との間の電気的な導通を確保し、これにより、ベゼル212、時計ケース胴体210、裏蓋206を介して、風防208側からの静電気を人の手首にアースするようになっている。
しかしながら、特許文献2は、ハウジング内にアンテナを収容した電波腕時計を対象とするものではなく、また、特許文献2のように、時計ケース胴体210とベゼル212との間に、導電性ペースト226を設けて、時計ケース胴体210とベゼル212との間の電気的な導通を確保したものでは、これを電波腕時計に適用したとしても、時計ケース胴体210とベゼル212との間で、電磁気的にループが形成され、これらが電磁気的に閉じた状態となり、この影響によって、外部からの電波が、アンテナまで到達しにくくなる。
また、下方向に沿った断面積(図35の時計ケース胴体210とベゼル212の斜線部分)が広い、金属製の時計ケース204に発生する渦電流により、比較的大きな誘導電流として流れることになる。これにより、この渦電流が、ハウジング202の外部からの電波を相殺してしまい、アンテナの受信感度が低下してしまい、アンテナの受信感度が低下してしまうことになる。
ところで、このような金属製のハウジングを備えた電波腕時計には、金属製の時計ケース104を複数の部品に分割したものとして、時計ケース、またはベゼルの見返し部分を別体として分割した見返しリングを備えたものがある。見返しリングは、主にハウジング内において風防と文字板との間に配置されるリング状の部材であり、その上面は風防の載置面として機能すると共に、上面から文字板に向けて下方へ延びる傾斜面は、時計の機能表示を示す指標を配置する指標面として機能する。
そして、この見返しリングも、美観や高級観などの各種の点から、金属製のものが採用されることがある。
ところが、上記のような金属製のハウジングを備えた電波腕時計に対して、金属製の見返しリングを適用すると、アンテナの受信感度が大きく低下する問題が生じていた。例えば、特許文献1のように絶縁層を金属性の裏蓋と時計ケースとの間などに設けたりしても、受信感度の低下は必ずしも十分な程度には改善されない。
本発明は、このような現状に鑑み、アンテナ近傍に配置される、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、時計ケースによる外部からの電波の遮蔽を低減でき、また、時計ケースを複数の部品に分割することにより、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に小さな渦電流が発生して、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性である金属製の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上して、アンテナが所定の電波を確実に受信できる無線機能付き時計を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の無線機能付き時計は、
無線機能付き時計であって、
ハウジング内に収容され、外部からの電波を受信するためのアンテナと、
前記ハウジングの少なくとも一部を構成し、少なくとも一部が導電性であり、複数の部品に分割された時計ケースと、
前記時計ケースの複数の部品のうち、少なくとも2つの部品の間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、アンテナ近傍に配置される、最も体積の大きい導電性部品である導電性の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
なお、本発明において、導電性の部材とは、「その部材の素材自体が導電性の部材であるもの」、または、「その部材に導電性の被膜が被覆されたもの」を言う。後者の場合、部材の素材自体は、非導電性の素材であっても、導電性の素材であっても、または、非導電性の素材と導電性の素材の組み合わせであってもよい。
逆に、非導電性の部材とは、「その部材の素材自体が非電性の部材であるもの」、または、「その部材に非電性の被膜が被覆されたもの」を言う。後者の場合、部材の素材自体は、非導電性の素材であっても、導電性の素材であっても、または、非導電性の素材と導電性の素材の組み合わせであってもよい。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースを構成する複数の部品が、
時計ケース胴体と、
少なくとも一部が導電性である見返しリングとを備え、
前記時計ケース胴体と見返しリングとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を備えることを特徴とする。
このように、時計ケースを構成する複数の部品を、時計ケース胴体と、見返しリングとから構成して、時計ケース胴体と見返しリングとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を設けることで、時計ケース胴体と見返しリングとの間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体と見返しリングとからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースを構成する複数の部品が、
少なくとも一部が導電性であるベゼルと、
少なくとも一部が導電性である見返しリングとを備え、
前記ベゼルと見返しリングとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を備えることを特徴とする。
このように、ベゼルと見返しリングとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を設けることで、ベゼルと見返しリングとの間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、ベゼルと見返しリングとからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースを構成する複数の部品が、
時計ケース胴体と、
少なくとも一部が導電性であるベゼルと、
少なくとも一部が導電性である見返しリングとを備え、
前記時計ケース胴体と、ベゼルと、見返しリングとの間のうち、少なくとも2つ部品の間を絶縁するように、これらの部品の間に介在される絶縁領域を備えることを特徴とする。
このように、時計ケース胴体と、ベゼルと、見返しリングとの間のうち、少なくとも2つ部品の間を絶縁するように、これらの部品の間に介在される絶縁領域を設けることで、ベゼルと見返しリングとの間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体と、ベゼルと、見返しリングとからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースを構成する複数の部品が、
時計ケース胴体と、
少なくとも一部が導電性であるベゼルとを備え、
前記時計ケース胴体とベゼルとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を備えることを特徴とする。
このように、時計ケース胴体とベゼルとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を設けることで、時計ケース胴体とベゼルとの間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体とベゼルとからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
以上のように、導電性の見返しリングを導電性の時計ケースやベゼルから絶縁することで、アンテナの受信感度が大幅に向上するが、これは次の作用によると考えられる。アンテナの受信感度は、アンテナの開放端部の直ぐ上に位置し、アンテナの開放端部との上下方向の距離が短い位置にある、導電性部材である見返しリングの影響を強く受けると考えられる。すなわち、アンテナが上方からの電波を受信する際に、見返しリングに誘導電流が流れると、これがアンテナによる電波の受信を阻害するように作用するからである。
しかし、本発明では、見返しリングをその周囲にある導電性の時計ケース胴体やベゼルから絶縁しこれらの間の導通を遮断する絶縁領域を設けたので、見返しリングと、これに隣接する時計ケース胴体やベゼルとの間の電流経路が十分に遮断され、これにより誘導電流に起因する電波の遮蔽作用が大幅に抑制されたものと考えられる。
また、以上のように、導電性のベゼルを導電性の時計ケース胴体や見返しリングから絶縁することで、アンテナの受信感度が大幅に向上するが、これは次の作用によると考えられる。アンテナの受信感度は、アンテナの開放端部の直ぐ上に位置し、アンテナの開放端部との上下方向の距離が短い位置にある、導電性部材であるベゼルの影響を強く受けると考えられる。すなわち、アンテナが上方からの電波を受信する際に、ベゼルに誘導電流が流れると、これがアンテナによる電波の受信を阻害するように作用するからである。
しかし、本発明では、ベゼルをその周囲にある導電性の時計ケースや見返しリングから絶縁しこれらの間の導通を遮断する絶縁領域を設けたので、ベゼルと、これに隣接する時計ケースや見返しリングとの間の電流経路が十分に遮断され、これにより誘導電流に起因する電波の遮蔽作用が大幅に抑制されたものと考えられる。
本発明の構成によれば、導電性の時計ケース胴体やベゼルを備え見返しリングが装着されたあらゆる無線機能付き時計において受信感度が向上するが、特に、裏蓋が導電性である場合などのようにハウジングの下部が導電性である場合において、さらに、ソーラーセルへの外光を透過させる透光機能を付与した場合などのように非導電性の文字板をアンテナの上方に配置した場合において受信感度が顕著に向上する。
また、本発明の構成によれば、導電性の時計ケース胴体や見返しリングを備えベゼルが装着されたあらゆる無線機能付き時計において受信感度が向上するが、特に、裏蓋が導電性である場合などのようにハウジングの下部が導電性である場合において、さらに、ソーラーセルへの外光を透過させる透光機能を付与した場合などのように非導電性の文字板をアンテナの上方に配置した場合において受信感度が顕著に向上する。
本発明において「少なくとも一部が導電性である時計ケース胴体」、「少なくとも一部が導電性であるベゼル」、および「少なくとも一部が導電性である見返しリング」には、素材自体が導電性であるもの、非導電性部材に導電性のコーティングがされたもの、その他の導電性素材と非導電性素材との任意の組み合わせが含まれる。時計ケース、ベゼル、および見返しリングを構成する導電性の材料の具体例としては、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金を挙げることができる。また、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどを用いてもよい。
なお、本発明において絶縁領域は、少なくとも時計ケースと、ベゼルと、見返しリングとにおける導電性部分同士の間の少なくとも2つの部品の間に配置される。本発明において「ハウジング」には、裏蓋を有する場合、裏蓋が一体になった時計ケースである場合、裏蓋がガラスである場合など、様々な場合を含むものである。また、ハウジングを構成する部品に、導電性の部品と、非導電性の部品が混在してもかまわない。ハウジングは、少なくとも一部が導電性の部材と理解される。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、アンテナの上方近傍に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、アンテナにおける両側の開放端部に対向して、それぞれの開放端部の上方近傍に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、アンテナの少なくとも一方の開放端部に対向して、前記開放端部の上方近傍に配置されていることを特徴とする。
ここで「アンテナの上方近傍」とは、アンテナにおける少なくとも一方の開放端部、好ましくは両側の開放端部の上方近傍を含む領域のことである。
ここで、「アンテナの開放端部」とは、アンテナの開放端周囲の領域を含み、例えばアンテナがU字型を成すような円弧形状である場合、アンテナの開放端近傍の円弧部分まで「アンテナの開放端部」に含まれる。
前記絶縁領域は、アンテナの少なくとも一方の開放端部に対向して、該開放端部の上方近傍に配置されていることが好ましく、さらに、アンテナにおける両側の開放端部に対向して、それぞれの開放端部の上方近傍に配置さていることが、受信感度の向上という点ではより好ましい。
ここで「アンテナの開放端部の上方近傍」とは、ハウジングの上下方向におけるアンテナの開放端部の真上の位置およびその近傍であって、例えば、図4および図5に図示したような範囲のことである。
このように、アンテナの開放端部の上方近傍に絶縁領域を配置することで、見返しリングに起因する誘導電流が十分に抑制され、アンテナの受信感度が向上する。
また、このように、アンテナの開放端部の上方近傍に絶縁領域を配置することで、ベゼルに起因する誘導電流が十分に抑制され、アンテナの受信感度が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、少なくとも、時計ケース胴体に形成された見返し受け部の上面と、前記見返し受け部に載置された見返しリングの下面との間に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、時計ケース胴体と見返しリングとが少なくとも接する見返し受け部の上面と見返しリングの下面との境界部分において、そこに介在する絶縁領域によってこれらの間の導通が確実に遮断され、上述したようにアンテナの受信感度が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングと時計ケース胴体との間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁被膜は、見返しリングの全面に形成されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、例えば、絶縁性の塗装被膜、印刷被膜、乾式めっき被膜などが挙げられる。
絶縁被膜の具体例としては、
DLC(Diamond like carbon)被膜;
アクリル系材料、ウレタン系材料、セルロース系材料などの有機材料の絶縁被膜;
クロム化合物を含むクロム化合物系被膜;
酸化アルミ化合物を含む酸化アルミ系被膜などが挙げられる。
このうち、クロム化合物系被膜としては、酸化クロム化合物を含む酸化クロム系被膜、窒化クロム化合物を含む窒化クロム系被膜、炭化クロム化合物を含む炭化クロム系被膜などが挙げられる。
絶縁性の塗装被膜を形成する具体例としては、クリアコートのような、絶縁性の上塗り塗装被膜を施す方法が挙げられる。この場合、メタリック塗装による塗装被膜を施した後、このメタリック塗装被膜の上に、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートを被覆するようにしてもよい。
このような絶縁性の塗装被膜の具体例としては、ポリウレタン樹脂塗料、樹脂を形成するポリマー分子中にフッ素が混入されたフッ素樹脂塗料、ポリ塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散させた塩ビゾル塗料、オイルフリーポリエステル樹脂をシリコーン中間体により変性させたシリコーンポリエステル樹脂からなるシリコーンポリエステル樹脂塗料、または、オイルフリーポリエステル樹脂、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、シリコーンアクリル樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、ラッカー、フェノール樹脂塗料、塩化ゴム系塗料などが挙げられる。
また、絶縁被膜を見返しリングの全面に形成する場合には、ディッピングなどの方法を適用することができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングと時計ケース胴体との間に配置された絶縁部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁部材は、見返しリングまたは時計ケース胴体に貼着されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、合成樹脂やゴムなどからなるシート状などの部材、セラミックなどからなる非導電性の部材が挙げられる。
または、導電性の素材に、非導電性の被膜が被覆されるか、または合成樹脂やゴムなどからなる絶縁シートが貼着された部材であってもよい。この場合、導電性の素材としては、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金を挙げることができる。また、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどを用いてもよい。また、非導電性の被膜としては、前記絶縁被膜の具体例として例示したものを適用することができる。
見返しリングと時計ケース胴体との間に絶縁部材を配置する場合、スペーサとしての独立した絶縁シートをこれらの間に挟む形態であってもよいが、見返しリングと時計ケース胴体との一方に絶縁部材を貼着する形態がより好ましい。具体的には、粘着テープや接着テープを当該部材に貼り付ける形態が挙げられる。
このようにすることで、時計の組み立て時において、見返しリングと時計ケース胴体を組み込み易くなり、作業性が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、少なくとも、ベゼルに形成された見返し受け部の上面と、前記見返し受け部に載置された見返しリングの下面との間に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、ベゼルと見返しリングとが少なくとも接する見返し受け部の上面と見返しリングの下面との境界部分において、そこに介在する絶縁領域によってこれらの間の導通が確実に遮断され、上述したようにアンテナの受信感度が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングとベゼルとの間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁被膜は、見返しリングの全面に形成されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、上記で説明した絶縁被膜を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングとベゼルとの間に配置された絶縁部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁部材は、見返しリングまたはベゼルに貼着されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、上記で説明した絶縁部材を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、少なくとも、時計ケース胴体に形成された見返し受け部の上面と、前記見返し受け部に載置された見返しリングの下面との間、および、ベゼルの内周面と見返しリングの外周面との間に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、時計ケース胴体と見返しリングとが少なくとも接する見返し受け部の上面と見返しリングの下面との境界部分および、ベゼルの内周面と見返しリングの外周面との境界部分において、そこに介在する絶縁領域によってこれらの間の導通が確実に遮断され、上述したようにアンテナの受信感度が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングと、時計ケース胴体と、ベゼルとの間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁被膜は、見返しリングの全面に形成されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、上記で説明した絶縁被膜を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、見返しリングと、時計ケース胴体と、ベゼルとの間の少なくとも2つの部品の間に配置された絶縁部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁部材は、見返しリングと、時計ケース胴体と、ベゼルのうち、いずれかの部品に貼着されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、上記で説明した絶縁部材を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、時計ケース胴体とベゼルとの間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、上記で説明した絶縁被膜を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、時計ケース胴体とベゼルとの間に配置された絶縁部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁部材は、時計ケース胴体またはベゼルに貼着されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、上記で説明した絶縁部材を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケース胴体が、複数の時計ケース胴体部品に分割され、これらの分割された時計ケース胴体部品の間のうち、少なくとも2つ時計ケース胴体部品の間を絶縁するように、これらの時計ケース胴体部品の間に介在される絶縁領域を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、時計ケース胴体を、複数の時計ケース胴体部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、複数の時計ケース胴体部品の間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、上記で説明した絶縁被膜を用いることができる。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁領域は、複数の時計ケース胴体部品の間に配置された絶縁部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の無線機能付き時計では、前記絶縁部材は、複数の時計ケース胴体部品の間の少なくとも一方に貼着されていることを特徴とする。
このように、絶縁領域を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、上記で説明した絶縁部材を用いることができる。
本発明によれば、時計ケースを構成する複数の部品を、時計ケース胴体と、見返しリングとから構成して、時計ケース胴体と見返しリングとの間を絶縁するようにこれらの間に介在される絶縁領域を設けることで、時計ケース胴体と見返しリングとの間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体と見返しリングとからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
従って、本発明の無線機能付き時計は、良好な受信感度を有し、アンテナが所定の電波を確実に受信できる。
図1は、図1は、本発明の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図である。 図2は、図2は、図1の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。 図3は、アンテナの上方近傍の範囲を説明する図である。 図4は、アンテナの開放端部の上方近傍の範囲を説明する図である。 図5は、アンテナの開放端部の上方近傍の範囲を説明する図である。 図6は、実施例1における無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図7は、実施例1における無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図8は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図である。 図9は、図8の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。 図10は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図11は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図12は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図である。 図13は、図12の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。 図14は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図15は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図16は、本発明の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図である。 図17は、図16の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。 図18は、アンテナの上方近傍の範囲を説明する図である。 図19は、アンテナの開放端部の上方近傍の範囲を説明する図である。 図20は、アンテナの開放端部の上方近傍の範囲を説明する図である。 図21は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図17と同様な断面図である。 図22は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図17と同様な断面図である。 図23は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図22と同様な断面図ある。 図24は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図25は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図17と同様な断面図である。 図26は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図25と同様な断面図である。 図27は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。 図28は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。 図29は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。 図30は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。 図31は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図30と同様な断面図である。 図32は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。 図33は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図32と同様な断面図である。 図34は、従来の電波腕時計の断面図である。 図35は、従来の腕時計の断面図である。
符号の説明
10 無線機能付き時計
11 時計ケース胴体
12 ハウジング
13 上部時計ケース胴体
14 時計ケース
15 下部時計ケース胴体
16 裏蓋
18 風防
20 ムーブメント
20a 小径部
20b 大径部
22 ソーラーセル
24 文字板
26 アンテナ
26a,26b 開放端部
28 バンド取り付け部
30 脚部
31 針軸
32 見返し受け部
34 段部
34b 側面部
36 リング
36a 外周面
38 リング本体部
40 延設部
42 テーパー面
46 パッキン
48 中子部材
50 係合突設部
52 係合用凹部
54 支持枠
56 防水パッキン
58 絶縁領域
60 ベゼル収容凹部
61 防水パッキン
62 ベゼル
63 防水パッキン
64 ベゼル本体部
66 延設部
68 テーパー面
70 指針
71 領域
72 領域
100 電波腕時計
102 ハウジング
104 時計ケース
106 裏蓋
108 風防
110 ムーブメント
112 文字板
114 絶縁被膜
116 アンテナ
118 絶縁層
200 腕時計
202 ハウジング
204 時計ケース
206 裏蓋
208 風防
210 時計ケース胴体
212 ベゼル
214 防水パッキン
216 ムーブメント
218 文字板
220 針軸
222 分針
224 時針
226 導電性ペースト
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図、図2は、図1の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。
図1および図2において、符号10は、全体で本実施例の無線機能付き時計を示している。本実施例の無線機能付き時計10は、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波腕時計であり、図1および図2に示したように、ハウジング12を備えている。
このハウジング12は、導電性の略円筒形状の枠体を構成する時計ケース14と、時計ケース14の下面開口部を覆うように密封状態で装着される導電性の裏蓋16と、この時計ケース14の上面開口部を覆うように密封状態で装着される風防(ガラス)18とを備えている。
このハウジング12内には、時計駆動部を構成するムーブメント20が配置され、このムーブメント20の上面には、ムーブメント20を光の起電力によって駆動するためのソーラーセル22が配置されている。
このソーラーセル22の上面には、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を、少なくともムーブメント20の駆動に足るだけ透過させる透光機能を有する文字板24が配置されている。
さらに、このムーブメント20の側部下方の小径部20aには、標準電波を受信するためのアンテナ26が付設されている。アンテナ26は、コアとなる棒状の磁芯部材と、この磁芯部材の外周に巻かれたコイルとからなるバーアンテナとして図示される。
文字板24は、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を透過する透光機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂、セラミック、ガラス、木材、または、貝などの非導電性材料で構成することによって、外部からの電波がさらにアンテナ26に到達しやすくなるため、アンテナの受信感度を向上させることができる。
図1に示したように、時計ケース14は、外方に突出する2組のバンド取り付け部28を備えており、これらのバンド取り付け部28にはそれぞれ、互いに対向するように、一定間隔離間して配置され、時計ケース14より延設された脚部30が設けられている。
そして、これらの脚部30の間に、図示しない腕時計のバンドが連結されるようになっている。なお、ムーブメント20より突出して、ソーラーセル22と文字板24とを貫通する図1の針軸31には、図示しないが、分針と時針とが配置される。これら分針と時針とは、文字板24と風防18との間に位置して時刻を表示するようになっている。
図2に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体11と、導電性の見返しリング36とに分割されている。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32によって形成される段部34上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
この見返しリング36は、見返し受け部32上に配置される見返しリング本体部38と、見返しリング本体部38から、文字板24上に延設され、文字板24上に配置される延設部40とを備えている。また、見返しリング36の内面側には、下方に向かって径が小さくなるテーパー面42が形成され、このテーパー面42上に、時字などの指標が形成される。
また、見返しリング36の上端と、時計ケース胴体11の上端内周側には、風防18を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン46が介装されている。一方、裏蓋16には、内側に突設する中子部材48が形成されており、この中子部材48の外周側には、離間して形成された複数の係合突設部50が突設されている。そして、時計ケース胴体11の下端近傍の内周側には、この裏蓋16の中子部材48の係合突設部50が係合する係合用凹部52が形成されている。
また、ムーブメント20の側部上方の大径部20bと、中子部材48の上端部との間には、支持枠54が介装されている。支持枠54は、合成樹脂などの非導電性材料からなり、導電性の時計ケース胴体11とアンテナ26との平面方向に沿った隙間を確保し、アンテナ26の受信性能を高く維持する。
裏蓋16における中子部材48の係合突設部50を、時計ケース胴体11の係合用凹部52に係合することによって、時計ケース胴体11の内周側に形成されたフランジ形状の見返し受け部32と、裏蓋16の中子部材48の上端部との間で、支持枠54を介して、ムーブメント20、ソーラーセル22、文字板24が、時計ケース胴体11の内部に固定され、収容されるようになっている。
なお、図2において、符号56は、裏蓋16と時計ケース胴体11との間を、密封状態で封止するための防水パッキンである。
本実施例における無線機能付き時計10では、図2に示したように、見返しリング36と時計ケース胴体11との間に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断される。これにより、時計ケース胴体11と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
なお、本実施例では、絶縁領域58を、時計ケース胴体11に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に形成しているが、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間に隙間がありこれらが当接しない場合には、少なくとも見返し受け部32の上面と見返しリング36の下面との間に絶縁領域58が形成されていればよい。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。
この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいて見返しリング36の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。
平面方向から見たアンテナ26の上方近傍の例を図3に示す。同図において、斜線で示した領域71が、アンテナ26の上方近傍である。なお、説明の便宜のために、見返しリング36は、内周側端部のみ二点鎖線で図示している。
また、平面方向から見たアンテナ26の両側の開放端部26a,26bのそれぞれの上方近傍の例を図4に示す。同図において、斜線で示した2つの領域72が、開放端部26a,26bの上方近傍である。絶縁領域58は、これらの位置のそれぞれに少なくとも配置されていることが特に好ましい。
また、平面方向から見たアンテナ26の片側の開放端部26aの上方近傍の例を図5に示す。同図において、斜線で示した領域72が、開放端部26aの上方近傍である。絶縁領域58は、この位置(開放端部26bの上方近傍であってもよい)に少なくとも配置されていることが好ましい。
また、絶縁領域58は、見返しリング36と時計ケース胴体11との間の少なくとも一方の表面に形成された絶縁被膜から構成されていてもよい。
また、後述する図7に示した実施例のように、絶縁被膜は、見返しリング36の全面に形成されていても良い。
このように、絶縁領域を絶縁被膜から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。
このような絶縁被膜としては、例えば、絶縁性の塗装被膜、印刷被膜、乾式めっき被膜などが挙げられる。
絶縁被膜の具体例としては、
DLC(Diamond like carbon)被膜;
アクリル系材料、ウレタン系材料、セルロース系材料などの有機材料の絶縁被膜;
クロム化合物を含むクロム化合物系被膜;
酸化アルミ化合物を含む酸化アルミ系被膜などが挙げられる。
このうち、クロム化合物系被膜としては、酸化クロム化合物を含む酸化クロム系被膜、窒化クロム化合物を含む窒化クロム系被膜、炭化クロム化合物を含む炭化クロム系被膜などが挙げられる。
絶縁性の塗装被膜を形成する具体例としては、クリアコートのような、絶縁性の上塗り塗装被膜を施す方法が挙げられる。この場合、メタリック塗装による塗装被膜を施した後、このメタリック塗装被膜の上に、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートを被覆するようにしてもよい。
このような絶縁性の塗装被膜の具体例としては、ポリウレタン樹脂塗料、樹脂を形成するポリマー分子中にフッ素が混入されたフッ素樹脂塗料、ポリ塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散させた塩ビゾル塗料、オイルフリーポリエステル樹脂をシリコーン中間体により変性させたシリコーンポリエステル樹脂からなるシリコーンポリエステル樹脂塗料、または、オイルフリーポリエステル樹脂、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、シリコーンアクリル樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、ラッカー、フェノール樹脂塗料、塩化ゴム系塗料などが挙げられる。
また、絶縁領域58は、見返しリング36と時計ケース胴体11との間に配置された絶縁部材から構成されていても良い。
また、本発明の無線機能付き時計では、絶縁部材は、見返しリング36または時計ケース胴体11に貼着されていても良い。
このように、絶縁領域58を絶縁部材から構成することで、簡易な構造で、かつ生産性の高い方法によって、アンテナの受信感度を向上させることができる。このような絶縁部材の具体例としては、合成樹脂やゴムなどからなるシート状などの部材、セラミックなどからなる非導電性の部材が挙げられる。
または、導電性の素材に、非導電性の被膜が被覆されるか、または合成樹脂やゴムなどからなる絶縁シートが貼着された部材であってもよい。この場合、導電性の素材としては、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金を挙げることができる。また、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどを用いてもよい。また、非導電性の被膜としては、前記絶縁被膜の具体例として例示したものを適用することができる。
見返しリング36と時計ケース胴体11との間に絶縁部材を配置する場合、スペーサとしての独立した絶縁シートをこれらの間に挟む形態であってもよいが、見返しリング36と時計ケース胴体11との一方に絶縁部材を貼着する形態がより好ましい。具体的には、粘着テープや接着テープを当該部材に貼り付ける形態が挙げられる。
このようにすることで、時計の組み立て時において、見返しリング36と時計ケース胴体11を組み込み易くなり、作業性が向上する。
なお、以下の実施例においても、絶縁領域58の好ましい構成は、基本的には、上記で説明した絶縁被膜、絶縁部材などが適用可能である。
(実施例2)
図6は、実施例1における無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、絶縁領域58を、時計ケース胴体11に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間までの範囲に形成している。
上述したように、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間に隙間がありこれらが当接しない場合には、少なくともこの範囲に絶縁領域58が形成されていればよい。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断される。これにより、時計ケース胴体11と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例3)
図7は、実施例1における無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この無線機能付き時計10は、見返しリング36の全面に絶縁領域58を形成している。このような絶縁領域58は、例えば、見返しリング36の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができ、その形成方法としては、例えば、ディッピングなどを挙げることができる。
この実施例では、絶縁領域58を構成する絶縁被膜が見返しリング36の全面に形成されているため、見返しリング36が時計ケース胴体11の段部34の側面部34bや、見返し受け部32のフランジ内周面と対接する場合であっても、見返しリング36と時計ケース胴体11との間を十分に絶縁することができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例4)
図8は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図、図9は、図8の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、図9に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体11と、導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62とに分割されている。
そして、時計ケース胴体11の上部には、時計ケース胴体11の外縁側上面に載置される形態で、導電性のベゼル62が配置されている。なお、図9中、符号61は、ベゼル62と時計ケース胴体11との間を密封状態で封止するための防水パッキンである。
そして、このベゼル62の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32によって形成される段部34上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
この見返しリング36は、見返し受け部32上に配置される見返しリング本体部38と、見返しリング本体部38から、文字板24上に延設され、文字板24上に配置される延設部40とを備えている。また、見返しリング36の内面側には、下方に向かって径が小さくなるテーパー面42が形成され、このテーパー面42上に、時字などの指標が形成される。
また、見返しリング36の上端と、ベゼル62の上端内周側には、風防18を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン46が介装されている。
本実施例における無線機能付き時計10では、図9に示したように、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、ベゼル62と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、ベゼル62と見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
なお、本実施例では、絶縁領域58を、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に形成しているが、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間に隙間がありこれらが当接しない場合には、少なくとも見返し受け部32の上面と見返しリング36の下面との間に絶縁領域58が形成されていればよい。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62および見返しリング36の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。アンテナ26の上方近傍およびアンテナ26の開放端部の上方近傍は、上述の実施例1において説明した場合と同様であり、その具体例は、平面視において図3〜図5に示した範囲と同様である。
(実施例5)
図10は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図8および図9に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、ベゼル62の全面に絶縁領域58を形成している。このような絶縁領域58は、例えば、ベゼル62の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができ、その形成方法としては、例えば、ディッピングなどを挙げることができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、上記実施例4と同様にアンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例6)
図11は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図8および図9に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、見返しリング36の全面に絶縁領域58を形成している。
このような絶縁領域58は、例えば、実施例2と同様に、見返しリング36の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができる。
このような場合、絶縁領域58を構成する絶縁被膜は、見返しリング36の全面に形成されているため、見返しリング36がベゼル62の段部34の側面部34bや、見返し受け部32のフランジ内周面と対接する場合であっても、見返しリング36とベゼル62との間を十分に絶縁することができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、上記実施例4と同様にアンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例7)
図12は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図、図13は、図12の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図8および図9に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体11と、導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62とに分割されている。
そして、時計ケース胴体11の上面部には、ベゼル収容凹部60が溝状に形成されており、このベゼル収容凹部60内にベゼル62の下部側が嵌合される形態で、導電性のベゼル62が配置されている。なお、図13中、符号61は、ベゼル62と時計ケース胴体11との間を密封状態で封止するための防水パッキンである。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32上に、導電性の見返しリング36が装着されている。この見返しリング36は、見返し受け部32上に配置される見返しリング本体部38と、見返しリング本体部38から、文字板24上に延設され、文字板24上に配置される延設部40とを備えている。また、見返しリング36の内面側には、下方に向かって径が小さくなるテーパー面42が形成され、このテーパー面42上に、時字などの指標が形成される。
また、見返しリング36の上端と、ベゼル62の上端内周側には、風防18を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン46が介装されている。
なお、図13において、符号56は、裏蓋16と時計ケース胴体11との間を、密封状態で封止するための防水パッキンである。
本実施例における無線機能付き時計10では、図13に示したように、時計ケース胴体11に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、見返し受け部32およびベゼル62によって形成された段部34の側面部34b(ベゼル62の内周面)と見返しリング36の外周面36aとの間までの範囲に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通および、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62および見返しリング36の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。アンテナ26の上方近傍およびアンテナ26の開放端部の上方近傍は、上述の実施例1において説明した場合と同様であり、その具体例は、平面視において図3〜図5に示した範囲と同様である。
(実施例8)
図14は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図12および図13に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、見返し受け部32の上面と見返しリング36の下面との間および、ベゼル62の全面に絶縁領域58を形成している。
ベゼル62の全面に形成された絶縁領域58は、例えば、ベゼル62の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができ、その形成方法としては、例えば、ディッピングなどを挙げることができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通および、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例9)
図15は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図12および図13に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、見返しリング36の全面に絶縁領域58を形成している。
このような絶縁領域58は、例えば、図11に示した実施例と同様に、見返しリング36の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができる。
このような場合、絶縁領域58を構成する絶縁被膜は、見返しリング36の全面に形成されているため、見返しリング36が見返し受け部32のフランジ内周面と対接する場合であっても、見返しリング36と時計ケース胴体11との間を十分に絶縁することができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性の時計ケース胴体11と導電性の見返しリング36との間の導通および、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例10)
図16は、本発明の実施例における無線機能付き時計の分解斜視図、図17は、図16の無線機能付き時計を組み立てた状態におけるA−A線の部分断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図8および図9に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、図17に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体11と、導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62とに分割されている。
そして、この実施例の無線機能付き時計10では、図17に示したように、時計ケース胴体11の内縁側上面と、ベゼル62の内縁側下面との間に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性のベゼル62との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、アンテナの受信感度が大幅に向上する。
なお、本実施例では、絶縁領域58を、時計ケース胴体11とベゼル62とが対接する範囲である時計ケース胴体11の内縁側上面とベゼル62の内縁側下面との間に配置しているが、これらの導電性部分が対接する範囲に応じて、少なくとも当該範囲内に絶縁領域58を配置すればよい。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。
この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。平面方向から見たアンテナ26の上方近傍の例を図18に示す。同図において、斜線で示した領域71が、アンテナ26の上方近傍である。なお、説明の便宜のために、見返しリング36は、内周側端部のみ二点鎖線で図示している。
また、平面方向から見たアンテナ26の両側の開放端部26a,26bのそれぞれの上方近傍の例を図19に示す。同図において、斜線で示した2つの領域72が、開放端部26a,26bの上方近傍である。絶縁領域58は、これらの位置のそれぞれに少なくとも配置されていることが特に好ましい。
また、平面方向から見たアンテナ26の片側の開放端部26aの上方近傍の例を図20に示す。同図において、斜線で示した領域72が、開放端部26aの上方近傍である。絶縁領域58は、この位置(開放端部26bの上方近傍であってもよい)に少なくとも配置されていることが好ましい。
(実施例11)
図21は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図17と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図16および図17に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、時計ケース胴体11の上面部に、ベゼル収容凹部60が溝状に形成されており、このベゼル収容凹部60内に、ベゼル62の下部側が嵌合されている。なお、図21中、符号61は、ベゼル62と時計ケース胴体11との間を密封状態で封止するための防水パッキンである。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
この実施例における無線機能付き時計10では、図21に示したように、時計ケース14におけるベゼル収容凹部60の底面と、ベゼル62の下面との間に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性のベゼル62との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例12)
図22は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図17と同様な断面図である。なお、本実施例における無線機能付き時計の分解斜視図は図16と同様である。
本実施例の無線機能付き時計10は、図16および図17に示した実施例の無線機能付き時計と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例における無線機能付き時計10では、図22に示したように、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、ベゼル62と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
なお、本実施例では、絶縁領域58を、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に形成しているが、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間に隙間がありこれらが当接しない場合には、少なくとも見返し受け部32の上面と見返しリング36の下面との間に第2の絶縁領域58が形成されていればよい。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。
この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62および見返しリング36の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。
アンテナ26の上方近傍およびアンテナ26の開放端部の上方近傍は、上述の図16および図17に示した実施例において説明した場合と同様であり、その具体例は、平面視において図18〜図20に示した範囲と同様である。
(実施例13)
図23は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図22と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図21に示した実施例の無線機能付き時計と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この無線機能付き時計10は、時計ケース胴体11の上面部に、ベゼル収容凹部60が溝状に形成されており、このベゼル収容凹部60内に、ベゼル62の下部側が嵌合されている。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
この実施例における無線機能付き時計10では、図23に示したように、ベゼル62と見返しリング36とが対接する、ベゼル62の内周面(段部34の側面部34b)と見返しリング36の外周面との間に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、ベゼル62と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例14)
図24は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図16および図17に示した実施例の無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、見返しリング36の全面に絶縁領域58を形成している。このような絶縁領域58は、例えば、見返しリング36の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができ、その形成方法としては、例えば、ディッピングなどを挙げることができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断され、ベゼル62と見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例15)
図25は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図17と同様な断面図である。なお、本実施例における無線機能付き時計の分解斜視図は図16と同様である。
本実施例の無線機能付き時計10は、図16および図17に示した実施例の無線機能付き時計と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例における無線機能付き時計10では、図25に示したように、時計ケース胴体11の内縁側上面と、ベゼル62の内縁側下面との間に、時計ケース胴体11とベゼル62とを絶縁する絶縁領域58が配置されている。
さらに、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に、見返しリング36とベゼル62とを絶縁する絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11および導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
なお、本実施例では、絶縁領域58を、時計ケース胴体11とベゼル62とが対接する範囲である時計ケース胴体11の内縁側上面とベゼル62の内縁側下面との間に配置しているが、これらの導電性部分が対接する範囲に応じて、少なくとも当該範囲内に絶縁領域58を配置すればよい。
また、本実施例では、絶縁領域58を、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に形成しているが、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間に隙間がありこれらが当接しない場合には、少なくとも見返し受け部32の上面と見返しリング36の下面との間にこれらを絶縁する絶縁領域58が形成されていればよい。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62および見返しリング36の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。
この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62および見返しリング36の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。アンテナ26の上方近傍およびアンテナ26の開放端部の上方近傍は、上述の図16および図17に示した実施例において説明した場合と同様であり、その具体例は、平面視において図18〜図20に示した範囲と同様である。
(実施例16)
図26は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した図25と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図21に示した実施例の無線機能付き時計と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10は、時計ケース胴体11の上面部に、ベゼル収容凹部60が溝状に形成されており、このベゼル収容凹部60内に、ベゼル62の下部側が嵌合されている。なお、図26中、符号61は、ベゼル62と時計ケース胴体11との間を密封状態で封止するための防水パッキンである。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
この実施例の無線機能付き時計10では、図26に示したように、時計ケース胴体11におけるベゼル収容凹部60の底面と、ベゼル62の下面との間に、時計ケース胴体11とベゼル62とを絶縁する絶縁領域58が配置されている。さらに、ベゼル62と見返しリング36とが対接する、ベゼル62の内周面(段部34の側面部34b)と見返しリング36の外周面との間に、見返しリング36とベゼル62とを絶縁する絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11および導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例17)
図27は、本発明の無線機能付き時計の別の実施例を示した絶縁領域周辺の拡大断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図21に示した実施例の無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この無線機能付き時計10は、ベゼル62の全面に絶縁領域58を形成している。このような絶縁領域58は、例えば、ベゼル62の全面に被覆した絶縁被膜として構成することができ、その形成方法としては、例えば、ディッピングなどを挙げることができる。
このような絶縁領域58を設けることによっても、導電性の時計ケース胴体11および導電性の見返しリング36と、導電性のベゼル62との間の導通が遮断され、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケース14などを採用した場合にも、図16および図17に示した実施例と同様にアンテナの受信感度が大幅に向上する。
(実施例18)
図28は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図28に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、時計ケース胴体11と、導電性のベゼル62とに分割されている。
そして、時計ケース胴体11の上面内側部には、ベゼル収容凹部60が段部形状に形成されており、このベゼル収容凹部60内にベゼル62の下部側が嵌合される形態で、導電性のベゼル62が配置されている。
このベゼル62は、ベゼル収容凹部60上に配置されるベゼル本体部64と、ベゼル本体部64から、文字板24上に延設され、文字板24上に配置される延設部66とを備えている。また、ベゼル62の内面側には、下方に向かって径が小さくなるテーパー面68が形成され、このテーパー面68上に、時字などの指標が形成される。
なお、図28中、符号61は、ベゼル62と時計ケース胴体11との間を密封状態で封止するための防水パッキンである。また、ベゼル62の上端内周側には、風防18を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン46が介装されている。
また、ムーブメント20の側部上方の大径部20bと、中子部材48の上端部と、時計ケース胴体11の内側部の間には、支持枠54が介装されている。支持枠54は、合成樹脂などの非導電性材料からなり、導電性の時計ケース胴体11と、アンテナ26と、時計ケース胴体11との平面方向に沿った隙間を確保し、アンテナ26の受信性能を高く維持する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図28に示したように、ベゼル62と時計ケース胴体11との間に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の時計ケース胴体11と導電性のベゼル62との間の導通が遮断される。これにより、時計ケース胴体11とベゼル62との間で絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、時計ケース胴体11とベゼル62とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
この場合、絶縁領域58としては、図1および図2の実施例に示したような絶縁被膜、絶縁部材を採用することができ、また、図10に示した実施例のように、ベゼル62の全面に絶縁領域58を形成することもできることは、上記で説明した全ての実施例と同様である。
絶縁領域58は、平面方向において、時計ケース胴体11、ベゼル62の周方向の全体に渡り連続して形成するようにしてもよいが、周方向における一部に形成してもよい。この場合、アンテナ26の開放端部の近くにおいてベゼル62の誘導電流を効果的に防止するという点では、アンテナ26の上方近傍、特に、アンテナ26の開放端部の上方近傍に少なくとも配置することが望ましい。アンテナ26の上方近傍およびアンテナ26の開放端部の上方近傍は、上述の実施例1において説明した場合と同様であり、その具体例は、平面視において図3〜図5に示した範囲と同様である。
ところで、このような金属製外装が採用され、金属製の時計ケース14を複数の部品に分割されており、時計ケース胴体11と、導電性のベゼル62とに分割された無線機能付き時計10においては、人の手首側でグランドとして機能する裏蓋16と時計ケース胴体11と、ベゼル62とが、防水パッキン61、絶縁領域58によって電気的に絶縁状態となっている場合には、風防18側からの静電気がベゼル62に蓄積してしまうことがある。
この静電気の作用によって、図35の特許文献2の点線で示したように、分針222が風防208側に当接してしまい、分針222が動かない状態が生じたり、静電気の作用によって、このような分針222を伝って、静電気がムーブメント216に達して、ムーブメント216の作動を阻害してしまうことになる。
このため、本願発明では、図28に示したように、最も風防18の近くに配置される指針70における開放端、特に最も針軸31から離れた開放端上面と、風防18の下面との最短距離Lを、指針70の材質、剛性、形状などによるが、腕時計であるならば、好ましくは、400μm以上、より好ましくは450μm以上、さらに好ましくは500μm以上としている。
なお、この場合、距離Lの上限は、腕時計の意匠によって決定されるものである。
また、例えば、図29に示したように、風防18が湾曲している場合には、指針70の直ぐ上方までの距離ではなく、指針70と風防18の最短距離を意味するものである。
また、文字板24として、ソーラー駆動腕時計であるので透光性、非導電性、非磁性材料が主体となるため、時計ケース胴体11やベゼル62など、周囲の導電性部品と絶縁されるようになっている。
これにより、上記のように静電気が、風防18側からの静電気がベゼル62に蓄積した場合にも、が指針70動かない状態が生じたり、静電気の作用によって、このような指針70を伝って、静電気がムーブメント20に達して、ムーブメント216の作動を阻害してしまうことが防止されるようになっている。
(実施例19)
図30は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図30に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、時計ケース胴体11と、導電性のベゼル62とに分割されている。また、この時計ケース胴体11は、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15とに、さらに分割されている。
そして、上部時計ケース胴体13の上面内側部には、ベゼル収容凹部60が段部形状に形成されており、このベゼル収容凹部60内にベゼル62の下部側が嵌合される形態で、導電性のベゼル62が配置されている。
なお、図30中、符号61は、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間を密封状態で封止するための防水パッキン、符号63は、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15との間に介装され、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15との間を密封状態で封止するための防水パッキンある。
この実施例の無線機能付き時計10では、図30に示したように、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、ならびに、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間に、それぞれ絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性のベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、ならびに、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間の導通が遮断される。
これにより、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、ならびに、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間で、それぞれ絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15とベゼル62とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例20)
図31は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図30と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図30に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図31に示したように、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間だけでなく、さらに、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間に、それぞれ絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、ならびに、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間の導通が遮断される。
これにより、上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、ならびに、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間で、それぞれ絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15とベゼル62とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例21)
図32は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図2と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1および図2、図9に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図31に示したように、時計ケース14は、複数の部品に分割されており、時計ケース胴体11と、導電性のベゼル62と、見返しリング36とに分割されている。また、この時計ケース胴体11は、図31に示した実施例と同様に、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15とに、さらに分割されている。
そして、時計ケース胴体11の内周側には、フランジ形状の見返し受け部32が環状に突設されており、この見返し受け部32によって形成される段部34上に、導電性の見返しリング36が装着されている。
なお、図31中、符号61は、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間を密封状態で封止するための防水パッキン、符号63は、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15との間に介装され、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15との間を密封状態で封止するための防水パッキンある。
この実施例の無線機能付き時計10では、図31に示したように、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、ならびに、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間に、それぞれ絶縁領域58が配置されている。
また、図31に示したように、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、ならびに、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断される。
これにより、上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、ならびに、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間で、それぞれ絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
(実施例22)
図33は、本発明の別の実施例における無線機能付き時計の図32と同様な断面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図32に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図32に示したように、ベゼル62と上部時計ケース胴体13との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、ならびに、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間に、それぞれ絶縁領域58が配置されている。
また、図32に示したように、ベゼル62に形成された見返し受け部32の上面と、この見返し受け部32に載置された見返しリング36の下面との間から、段部34の側面部34bと見返しリング36の外周面との間までの範囲に、絶縁領域58が配置されている。
このような絶縁領域58を設けることにより、導電性の上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間、ならびに、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間の導通が遮断される。
これにより、上部時計ケース胴体13と導電性のベゼル62との間、上部時計ケース胴体13と下部時計ケース胴体15との間、下部時計ケース胴体15と裏蓋16との間、ならびに、導電性のベゼル62と導電性の見返しリング36との間で、それぞれ絶縁されることになるので、時計ケースによる外部からの電波が遮蔽されにくくなり、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナの受信感度が向上する。
また、最も体積の大きい導電性部品である金属製の時計ケースを、複数の部品に分割し、これらの間を絶縁することによって、複数の部品に分割しない一体の時計ケースの場合に発生する大きな渦電流に比較して、分割された部品毎に、すなわち、上部時計ケース胴体13と、下部時計ケース胴体15と、ベゼル62と、見返しリング36とからなる環状部材に小さな渦電流が発生することになるので、渦電流によるアンテナの受信感度の低下も低減でき、導電性の時計ケースなどを採用した場合にも、アンテナ26の受信感度は大幅に向上する。
以下、上述した実施例の電波腕時計を用いた試験例について説明する。
<電波腕時計>
見返しリング:黄銅の表面にニッケルメッキを施したもの
時計ケース:ステンレススチール(SUS316L)
裏蓋:ステンレススチール(SUS316L)
絶縁領域:PETフィルム
<試験内容>
上記部材を組み立てて図2の構造をもつ電波腕時計を作製し、ハウジング内に収容されたアンテナの利得を測定した(試験例1)。受信電波は、標準電波(40Hz、60Hz)であった。
比較用として、アンテナをハウジングに収容せず電波を直接受信した(試験例2)。
また、絶縁領域を設けなかった以外は試験例1と同様にして図2の構造をもつ電波腕時計を作製し、ハウジング内に収容されたアンテナの利得を測定した(試験例3)。
その結果、絶縁領域を設けた試験例1では、アンテナをハウジングに収容せず電波を直接受信した試験例2と同程度の受信感度を有しており、絶縁領域を設けなかった試験例3と比較して受信感度が大幅に上昇した。
また、以下、上述した実施例の電波腕時計を用いた試験例について説明する。
<電波腕時計>
ベゼル:ステンレススチール(SUS316L)
見返しリング:黄銅の表面にニッケルメッキを施したもの
時計ケース:ステンレススチール(SUS316L)
裏蓋:ステンレススチール(SUS316L)
絶縁領域:(PETフィルム)
<試験内容>
上記部材を組み立てて図17の構造をもつ電波腕時計を作製し、ハウジング内に収容されたアンテナの利得を測定した(試験例4)。受信電波は、標準電波(40Hz、60Hz)であった。
比較用として、アンテナをハウジングに収容せず電波を直接受信した(試験例5)。
また、絶縁領域を設けなかった以外は試験例1と同様にして図2の構造をもつ電波腕時計を作製し、ハウジング内に収容されたアンテナの利得を測定した(試験例6)。
その結果、絶縁領域を設けた試験例4では、アンテナをハウジングに収容せず電波を直接受信した試験例5と同程度の受信感度を有しており、絶縁領域を設けなかった試験例6と比較して受信感度が大幅に上昇した。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上述した実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変形、変更が可能である。例えば、見返しリングと時計ケースまたはベゼルとの取り付け、文字板と時計ケースとの取り付け、時計ケースと裏蓋との固定、時計ケースまたはベゼルと風防との固定などの方法としては、各種の方法を適用できる。
また、以上の実施例では、文字板24と、ベゼル62、見返しリング36、時計ケース胴体11との間には、絶縁領域58が配置されていないが、例えば、文字板24が導電性を有する金属製などの場合には、文字板24とこれらの部材の間などにも、上記実施例のように絶縁領域58を配置することも可能である。
また、例えば、絶縁領域は、本発明の効果が得られるのであれば適宜の位置に配置することができる。図16および図17の実施例では、時計ケース14の内縁側上面と、ベゼル62の内縁側下面との間に、絶縁領域58を配置したが、これに代えて、時計ケース14の外縁側上面と、ベゼル62の外縁側下面との間に絶縁領域58を配置するようにしてもよい。
また、図21に示した実施例では、時計ケース14におけるベゼル収容凹部60の底面と、ベゼル62の下面との間に絶縁領域58を配置したが、これに代えて、時計ケース14の外縁側上面と、ベゼル62における外側に延出した部分の下面との間に絶縁領域58を配置するようにしてもよい。これらは図25に示した実施例および図26に示した実施例についても同様である。
例えば、時計ケースや見返しリングとベゼルとの取り付け、文字板と時計ケースとの取り付け、時計ケースと裏蓋との固定、ベゼルと風防との固定などの方法としては、各種の方法を適用できる。
実施例において例示した各部品の相対的な位置関係は、必要に応じて適宜に変更できる。また、部品それぞれの機能が達成されれば、部品それぞれの材質や形状は何ら限定されるものではない。
裏蓋と時計ケースとが一体化された単一の部品である態様、文字板と時計ケースとが一体化された単一の部品である態様、および、時計ケースと風防とが一体化された単一の部品である態様も本発明に含まれる。
文字板は、液晶表示ユニットに置換されてもよい。液晶表示ユニットが用いられた場合、表示針は排除されてもよい。本発明における無線機能付き時計の構造は、腕時計に適用された場合に上述の顕著な効果を発揮する。しかしながら、本発明における無線機能付き時計の構造は、腕時計以外に、置き時計や掛け時計にも適用され得る。
上述した実施例では、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計について説明したが、本発明における無線機能付き時計の構造は、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計にも適用され得る。
本発明は、無線機能付き時計、特に、所定の電波を受信できるアンテナと、アンテナを収容するための導電性のハウジングを備えた時計に関し、特に、ハウジングの少なくとも一部を構成し、少なくとも一部が導電性である時計ケースが、複数に分割された部品、例えば、導電性の胴体、導電性のベゼル、導電性の見返しリングを備えた時計に適用できる。

Claims (4)

  1. 導電性の時計ケースと、導電性の裏蓋と、風防と、非導電性の文字板と、アンテナとを備えた無線機能付き時計であって、
    前記時計ケースの内周側に突設した見返し受け部と、該見返し受け部に載置される導電性の見返しリングとの間を絶縁する絶縁領域を備え、
    前記絶縁領域は、前記アンテナの両方の開放端部上方に配置されていることを特徴とする無線機能付き時計。
  2. 前記絶縁領域は、前記アンテナと対向する前記見返し受け部の領域であって、前記アンテナの一方の開放端部と他方の開放端部との間の領域であることを特徴とする請求項1に記載の無線機能付き時計。
  3. 前記時計ケースが、時計ケース胴体とベゼルとから構成され、
    前記ベゼルに前記見返し受け部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機能付き時計。
  4. 前記絶縁領域は、前記見返し受け部の上面と、前記見返し受け部に載置された見返しリングの下面との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機能付き時計。
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