JP5442935B2 - 無線機能付き時計 - Google Patents

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Description

本発明は、無線機能付き時計、特に、所定の電波を受信できるアンテナと、アンテナを収容するための導電性のハウジングを備えた時計に関する。
従来、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計は、すでに知られている。
このような無線機能付き時計として、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計も、また広く知られている。
これらの無線機能付き時計は、他の通信機器と同様に、所定の電波を受信するためのアンテナを備える必要がある。
このため、電波を受信する機能、すなわち、受信感度からすれば、電波を受信するアンテナを収納する筐体であるハウジングを、合成樹脂などの非導電性の素材から構成することが考えられる。
しかしながら、これら無線機能付き時計は、時計であるがために、他の通信機器と異なり、装飾品、または装身具としての美観や高級観が求められる。
このため、電波を受信するアンテナを収納する筐体であるハウジングを、合成樹脂などの非導電性の素材ではなく、導電性の素材、すなわち、金属製の素材を採用することが求められる。
これは、合成樹脂などのハウジングが、その質感、色調、または軽量さから、安価な外観と装着感とを使用者に与えるものであり、これに対して、金属製のハウジングが、高級感のある外観と装着感とを使用者に与えるためである。
この金属製のハウジングに対する要求は、ユーザーに携帯される装身具としての腕時計において、特に著しいものである。
しかしながら、アンテナを、導電性のハウジング、すなわち、金属製のハウジング内に収納した場合には、アンテナ近傍に発生する磁束が導電材料である金属製のハウジングに吸収され、共振現象が妨げられるため、アンテナが標準電波を受信する受信機能が著しく低下してしまうことになる。
このため、従来より、様々な受信感度向上のための提案がなされている。
例えば、特許文献1(特開2002−341057号公報)では、金属製筐体である金属製のハウジングを備える電波時計、特に、電波腕時計が開示されている。
すなわち、図16に示したように、この電波時計100は、ハウジング102を備えている。
なお、本明細書中、「上下方向」とは、図16、または、図2において、上下方向を意味する。従って、上面とは、腕時計を手首に装着した状態において、外方に露出する面であり、下面とは、同状態において手首と相対する面である。
また、「平面方向」とは、上下方向に直交する方向であって、図16において、左右方向を意味するものであり、平面方向が、バンドの長手方向、または、バンドの幅方向と重複する場合もある。
このハウジング102は、金属製の枠体を構成する時計ケース104と、時計ケース104の下面開口部を覆うように密封状態で装着される金属製の裏蓋106と、この時計ケースの上面開口部を覆うように、密封状態で装着される風防(ガラス)108とを備えている。
このハウジング102内には、時計駆動部を構成するムーブメント110と、このムーブメント110の上面に配置され、ムーブメントを光の起電力によって駆動するためのソーラーセル112を備えている。
また、このソーラーセル112の上面には、ソーラーセル112の発電に寄与する波長の外光を、少なくともムーブメント110の駆動に足るだけ透過させる透光機能を有する文字板114を備えている。
さらに、このムーブメント110の側部下方には、標準電波を受信するためのアンテナ116が付設されている。
なお、図示しないが、ムーブメント110より突出して、ソーラーセル112と文字板114とを貫通する針軸に、分針と時針とが配置される。これら分針と時針とは、文字板114と風防108との間に位置して時刻を表示するようになっている。
さらに、時計ケース104は、外方に突出する2組のバンド取り付け部118を備えており、これらのバンド取り付け部118にはそれぞれ、互いに対向するように、一定間隔離間して配置され、時計ケース104より延設された脚部120を備えている。
そして、これらの脚部120のそれぞれの間に、図示しない腕時計のバンドそれぞれが連結されるようになっている。
ところで、このような金属製外装が採用された電波時計100においては、アンテナ116が電波を受信する際に、金属製の時計ケース104において、その環状壁の周方向に沿った渦電流が誘導電流として流れることになる。
この渦電流が、ハウジング102の外部からの電波を相殺してしまい、アンテナ116の受信感度が極めて低下してしまうことになる。
このような現象を回避するために、この特許文献1の電波時計100においては、時計ケース104の環状壁には、時計ケース104を周方向に分断するスリット122を備えている。
すなわち、図16に示したように、時計ケース104は、スリット122によって、上下方向に沿って完全に分断され、結果として、このスリット122によって、時計ケース104は、略C型の枠体の形状となっている。
なお、図16においては、このスリット122を明確にするために省略して、図示はされていないが、このスリット122には、非導電性の合成樹脂から成る絶縁部材が埋め込まれた状態となっている。
すなわち、この絶縁部材によって、時計ケース104の防水性と強度が維持されるように構成されている。
従って、このスリット122を備える電波時計100では、アンテナ116が電波を受信する際に、時計ケース104の環状壁の周方向に沿った渦電流が流れないので、導電性である金属製の時計ケース104を採用した場合にも、アンテナ116の受信が確保されるようになっている。
また、特許文献2(特許第3797338号公報)の電波時計200では、図17に示したように、金属製の導電性の時計ケース202のアンテナ204の両端部204a、204bと対向する肉厚部206、すなわち、時計ケース202の厚みが平面方向に厚い部
分であるかん部206の内壁208を削っている。
これにより、アンテナ204の両端部204a、204bと対向するように、時計ケース202内に平面方向に拡張された空間210a、210bを形成して、アンテナ204の両端部204a、204bと時計ケース202との距離(平面方向に沿った距離)を大きくするように構成している。
このように構成することによって、特許文献2の電波時計200では、アンテナ204に発生する磁束と時計ケース202との干渉が避けられるので、導電性の時計ケース202を採用した場合にも、アンテナ204の受信特性が劣化しないようになっている。また、時計ケース202の肉厚部の内壁を削っているので、時計ケース202の強度が低下しないように構成されている。
特開2002−341057号公報 特許第3797338号公報
しかしながら、特許文献1の電波時計100では、時計ケース104の一部に、スリット122を形成して、このスリット122に合成樹脂からなる絶縁部材を埋め込んだ状態であるので、美観が良好ではなく、高級感に欠けることになり、また、全てを金属で構成した時計ケースに比較して、絶縁部材の部分で強度がどうしても弱くなり、防水性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐薬品性にも劣ることになる。
また、特許文献1の電波時計100では、時計ケース104の一部に、スリット122を形成して、アンテナ116による受信感度を向上するようにしているが、受信時に電波時計100がおかれている場所によっては、または、その周囲の環境によっては、さらには時計の姿勢などによっても、しばしばアンテナが受信できないことがあった。
従って、特許文献1のようにスリット122を備える電波時計100にあっても、そのアンテナ116の受信感度は、いまだ十分な受信感度を得ているとは言い難いものである。
また、特許文献2の電波時計200では、時計ケース202の肉厚部206の内壁208を削って、アンテナ204の両端部204a、204bと時計ケース202との距離を一定に確保するための空間210a、210bを形成しなければならず、時計ケース202がある程度厚さを有する肉厚部206を備えなければならないので、時計ケース202を平面方向に沿って小さくできず、小型化することができず、汎用性にも欠けることになる。
さらに、特許文献2の電波時計200では、時計ケース202の肉厚部206の内壁208を削って、アンテナ204の両端部204a、204bと時計ケース202との距離を一定に確保するための拡張された空間210a、210bを形成している。
従って、時計ケース202を塞ぐ裏蓋は、この拡張された拡張された空間210a、210bをも塞がなければならないので、この拡張された空間210a、210bの形状に対応した形状を有する特殊な形状の裏蓋を作製しなければならない。そのため、特許文献2の電波時計200では、加工性や生産性が低下することになる。
また、このように拡張された空間210a、210bを形成するために、肉厚部を有していない時計ケースの内壁を削ると、時計ケースの内壁が薄くなってしまい、強度の低下を招くことになる。従って、特許文献2の電波時計200では、肉厚部を備える時計ケースのみに適用することが可能であり、肉厚部を備える時計ケースはむしろ限られているので、汎用性に欠けることになる。
本発明は、このような現状に鑑み、美観が良好で、高級感を有し、強度的にも優れ、内部に収容したアンテナが確実に電波を受信することが可能な無線機能付き時計を提供することを目的とする。
また、本発明は、従来のように時計ケースが肉厚部を備える必要がなく、時計ケースを平面方向に沿って小さくでき、時計自体を小型化することが可能であり、しかも、従来のように時計ケースの内壁を削る必要がなく、時計ケースの肉厚部が不要で、裏蓋の形状が特殊な形状にならず、加工性、生産性、汎用性に優れた無線機能付き時計を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の無線機能付き時計は、
無線機能付き時計であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、外部からの電波を受信するためのアンテナとを備え、
前記ハウジングが、少なくとも時計ケースと、時計ケースの下面開口部を覆うように装着される導電性の裏蓋とを備え、
前記裏蓋が、上方向に突設するように形成された中子部材を備え、
前記中子部材が、中子部材を平面方向に貫通し、アンテナの開放端部近傍に対向して配置された開口部を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、中子部材を平面方向に貫通し、アンテナの開放端部近傍に対向して配置された開口部を備えるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、これらの開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
このため、導電性の時計ケースや裏蓋を採用することができるので、美観が良好で、高級感を有し、強度的にも優れ、内部に収容したアンテナが確実に電波を受信することが可能な無線機能付き時計を提供することができる。
また、このように中子部材を平面方向に貫通し、アンテナの開放端部近傍に対向して配置された開口部を備えるだけで良いので、従来のように時計ケースが肉厚部を備える必要がなく、時計ケースを平面方向に沿って小さくでき、時計自体を小型化することが可能である。
しかも、従来のように時計ケースの内壁を削る必要がなく、時計ケースの肉厚部が不要で、裏蓋の形状が特殊な形状にならず、開口部を、例えば、極めて簡単な切削加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
さらに、従来のように時計ケースの内壁を削る必要がないので、肉厚部を備えない、あらゆる時計ケースに適用することができ、汎用性に優れた無線機能付き時計を提供することができる。
本発明における時計ケースを含むハウジングは、金属のような導電性であっても、合成樹脂のような非導電性であってもかまわない。または、ハウジングを構成する部品に、導電性の部品と、非導電性の部品が混在してもかまわない。ハウジングは、少なくとも一部が導電性、または少なくとも一部が非導電性の部材と理解される。
なお、本発明において、導電性の部材とは、「その部材の素材自体が導電性の部材であるもの」、または、「その部材に導電性の被膜が被覆されたもの」を言う。後者の場合、部材の素材自体は、非導電性の素材であっても、導電性の素材であっても、または、非導電性の素材と導電性の素材の組み合わせであってもよい。
逆に、非導電性の部材とは、「その部材の素材自体が非電性の部材であるもの」、または、「その部材に非電性の被膜が被覆されたもの」を言う。後者の場合、部材の素材自体は、非導電性の素材であっても、導電性の素材であっても、または、非導電性の素材と導電性の素材の組み合わせであってもよい。
裏蓋を構成する導電性の材料としては、例えば、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金などが採用される。また、例えば、チタン合金、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどが採用されてもよい。
なお、裏蓋は、全体が導電性の材料から構成する必要はなく、少なくとも、中子部材が導電性の材料から構成される場合を含むものである。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、アンテナの開放両端部に対向して配置された2つの開口部から構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、アンテナの開放両端部に対向する裏蓋の中子部材の部分には、2つの開口部が設けられており、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、これらの2つの開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、アンテナの少なくとも一方の開放端部に対向して配置された開口部から構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、アンテナの少なくとも一方の開放端部に対向する裏蓋の中子部材の部分には、開口部が設けられており、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの少なくとも一方の開放端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの少なくとも一方の開放端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、アンテナの少なくとも一方の開放端部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、アンテナの軸線の延長上に位置することを特徴とする。
このように構成することによって、中子部材の開口部が、アンテナの軸線の延長上に位置するので、アンテナの開放両端部に対向し、アンテナの軸線の延長上に位置する裏蓋の中子部材の部分には、開口部が設けられていることになるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケー
スや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記アンテナの軸線が、アンテナが円弧形状である場合、アンテナの開放両端部分を結ぶ弦であることを特徴とする。
このようにアンテナの軸線が、アンテナが円弧形状である場合、アンテナの開放両端部分を結ぶ弦であれば、アンテナが円弧形状である場合であっても、中子部材の開口部が、アンテナの軸線の延長上に位置することになる。
従って、アンテナの開放両端部に対向し、アンテナの軸線の延長上に位置する裏蓋の中子部材の部分には、開口部が設けられていることになるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
その結果、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部の上下方向に沿った断面が、少なくともアンテナの上下方向に沿った断面より大きく開口されていることを特徴とする。
このように構成することによって、中子部材の開口部の上下方向に沿った断面が、少なくともアンテナの上下方向に沿った断面より大きく開口しているので、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉がより避けられるとともに、開口部を介して、電波がアンテナの開放端部にさらに良好に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度がさらに向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部の上下方向に沿った断面が、少なくともアンテナのコアの上下方向に沿った断面より大きく開口されていることを特徴とする。
このように構成することによって、中子部材の開口部の上下方向に沿った断面が、少なくともアンテナのコアの上下方向に沿った断面より大きく開口しているので、アンテナの開放両端部、すなわち、少なくともアンテナのコア周りに発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、中子部材を平面方向に貫通するように形成した開口孔であることを特徴とする。
このように中子部材の開口部が、中子部材を平面方向に貫通するように形成した開口孔であれば、中子部材の強度を大きく維持することができ、しかも、開口部を、例えば、プレス加工や切削加工などの極めて簡単な加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
また、後述するように、裏蓋の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔を、時計ケースの下端に形成されたネジ孔に合致させて、固定用ネジで固定することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成する場合に、中子部材のネジ部が占める面積を広く確保することができ、時計ケースと裏蓋との螺合による大きい固定力を維持することができ、その
結果、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、中子部材の上端部が開放端となるように、中子部材を平面方向に貫通するように形成したスリットであることを特徴とする。
このように中子部材の開口部が、中子部材の上端部が開放端となるように、中子部材を平面方向に貫通するように形成したスリットであれば、開口部を、例えば、プレス加工や切削加工などの極めて簡単な加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記中子部材の開口部が、平面視において、時計ケースの内壁が描く円の中心Oから、中子部材の周方向に沿った開口部の両端部とを結ぶ2つの半径が成す角度をαとした場合に、角度αが、10°〜80°の範囲にあることを特徴とする。
このような範囲に角度αがあるように、中子部材の開口部を設けることによって、中子部材の開口部が、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置されることになり、アンテナの開放端部近傍に電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、これらの開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
すなわち、角度αが上記の範囲より大きくなれば、中子部材の開口部以外の面積が小さくなって、中子部材の強度が小さくなるとともに、中子部材の開口部以外の面積が減るため、時計ケースと裏蓋との固定力も低下して、時計ケースと裏蓋との固定力が低下してしまい、その結果、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができない。
一方、角度αが上記の範囲より小さくなれば、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して配置できなくなり、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置するよう配置できなくなり、アンテナの受信感度が低下してしまうからである。
この場合、後述するように、裏蓋の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔を、時計ケースの下端に形成されたネジ孔に合致させて、固定用ネジで固定するように構成した場合に好適である。
すなわち、裏蓋を時計ケースにある程度固定した状態で、裏蓋を、時計ケースに対してさらに強く締め込むことによって、裏蓋は、時計回りに回転した位置をとり、逆に、弱い締め込み状態であれば、裏蓋は、反時計回りに回転した位置をとることになる。
従って、裏蓋の時計ケースに対する締め具合の強弱によって、裏蓋と時計ケースとの相対的な位置、すなわち、裏蓋の中子部材の開口部とアンテナの開放両端部との相対的な位置が変わることになる。
このため、裏蓋の時計ケースに対する締め具合が強弱に変化しても、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置するためには、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置するようにするために、このような範囲に角度αがあればよい。
すなわち、角度αが上記の範囲より大きくなれば、中子部材の開口部以外の面積が小さくなって、中子部材の強度が小さくなるとともに、中子部材のネジ部が占める面積が減るため、時計ケースと裏蓋との螺合による固定力も低下して、時計ケースと裏蓋との螺合に
よる固定力が低下してしまい、その結果、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができない。
一方、角度αが上記の範囲より小さくなれば、裏蓋の時計ケースに対する締め具合が強弱に変化した場合に、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して配置できなくなり、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置するよう配置できなくなり、アンテナの受信感度が低下してしまうからである。
この場合、角度αが、好ましくは、20°〜70°の範囲、さらに好ましくは、30°〜60°の範囲、もっとも好ましくは、40°〜50°の範囲にあるのが望ましい。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記アンテナの軸線の延長と時計ケースの内壁が描く円との交点Xと、時計ケースの内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線が、前記角度αを二等分するように構成されていることを特徴とする。
このように、アンテナの軸線の延長と時計ケースの内壁が描く円との交点Xと、時計ケースの内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線が、角度αを二等分するように構成すれば、裏蓋の時計ケースに対する締め具合が強弱に変化しても、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材の開口部が、アンテナの軸線の延長上に位置するので、アンテナの受信感度が低下することがない。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースが、時計ケースの内壁に形成された係合用凹部を備え、
前記裏蓋の中子部材が、時計ケースの係合用凹部内に係合する係合用凸部を備え、
前記時計ケースの係合用凹部内に、裏蓋の中子部材の係合用凸部を係合することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成したことを特徴とする。
このように、時計ケースの係合用凹部内に、裏蓋の中子部材の係合用凸部を係合することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成することによって、裏蓋を時計ケースに固定する際には、時計ケースの係合用凹部内と、裏蓋の中子部材の係合用凸部とが一致するように位置合わせされて、裏蓋の中子部材がケース内に押し込まれる。
これにより、時計ケースの係合用凹部内に、裏蓋の中子部材の係合用凸部が挿入され、裏蓋と時計ケースとが機械的に凹凸係合され、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができる。
従って、時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部とが、位置合わせされて、時計ケースと裏蓋とが互いに固定されるので、時計ケースと裏蓋の相対的な位置が、正確に決定されることになる。
このため、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置することができるため、アンテナの受信感度が低下することがない。
また、本発明の無線機能付き時計は、前記時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に配置されていることを特徴とする。
このように時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に配置することによって、時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部との機械的な凹凸係合によって、中子部材の開口部が形成されていない位置で、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができる。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、2組設けられており、
前記2組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に相互に対向するように配置されていることを特徴とする。
このように2組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に相互に対向するように配置されているので、2組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部との機械的な凹凸係合によって、裏蓋を時計ケースにさらに確実に固定することができる。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、少なくとも3組設けられており、
前記少なくとも3組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に略均等に配置されていることを特徴とする。
このように少なくとも3組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部が、中子部材の開口部が形成されていない位置に略均等に配置されているので、これらの略均等に配置された少なくとも3組の時計ケースの係合用凹部と、裏蓋の中子部材の係合用凸部との機械的な凹凸係合によって、裏蓋を時計ケースにさらに確実に固定することができる。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースが、時計ケースの下端に形成されたネジ孔を備え、
前記裏蓋が、時計ケースのネジ孔に対応して、裏蓋の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔を備え、
前記裏蓋の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔を、時計ケースの下端に形成されたネジ孔に合致させて、固定用ネジで固定することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成したことを特徴とする。
このように裏蓋の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔を、時計ケースの下端に形成されたネジ孔に合致させて、固定用ネジで固定することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成したので、裏蓋を時計ケースに固定する際には、時計ケースのネジ孔と裏蓋の蓋本体の固定ネジ用貫通孔とが一致するように位置合わせされる。
そして、この状態で、固定用ネジを固定ネジ用貫通孔に挿通し、時計ケースのネジ孔に螺合することによって、裏蓋が時計ケースに固定される。この際、時計ケースのネジ孔と裏蓋の蓋本体の固定ネジ用貫通孔とが位置合わせされて、時計ケースと裏蓋とが互いに固定されるので、時計ケースと裏蓋の相対的な位置が、正確に決定されることになる。
このため、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置することができるため、アンテナの受信感度が低下することがない。
また、本発明の無線機能付き時計は、
前記時計ケースが、時計ケースの内壁に形成された雌ネジ部を備え、
前記裏蓋の中子部材が、時計ケースの雌ネジ部に対応して、中子部材の外周部に形成された雄ネジ部を備え、
前記裏蓋の中子部材の外周部に形成された雄ネジ部を、時計ケースの内壁に形成された
雌ネジ部と螺合することによって、裏蓋を時計ケースに固定するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、裏蓋の中子部材の外周部に形成された雄ネジ部を、時計ケースの内壁に形成された雌ネジ部と螺合することによって、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができる。
本発明によれば、中子部材を平面方向に貫通し、アンテナの開放端部近傍に対向して配置された開口部を備えるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材が存在しないので、アンテナの開放両端部と導電性の中子部材との距離が大きくなる。
従って、アンテナの開放両端部に発生する磁束と導電性の中子部材との干渉が避けられるとともに、これらの開口部を介して、電波がアンテナの開放端部に受信され、導電性の時計ケースや裏蓋を採用した場合にも、アンテナの受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
このため、導電性の時計ケースや裏蓋を採用することができるので、美観が良好で、高級感を有し、強度的にも優れ、内部に収容したアンテナが確実に電波を受信することが可能な無線機能付き時計を提供することができる。
また、このように中子部材を平面方向に貫通し、アンテナの開放端部近傍に対向して配置された開口部を備えるだけで良いので、従来のように時計ケースが肉厚部を備える必要がなく、時計ケースを平面方向に沿って小さくでき、時計自体を小型化することが可能である。
しかも、従来のように時計ケースの内壁を削る必要がなく、時計ケースの肉厚部が不要で、裏蓋の形状が特殊な形状にならず、開口部を、例えば、極めて簡単な切削加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
さらに、従来のように時計ケースの内壁を削る必要がないので、肉厚部を備えない、あらゆる時計ケースに適用することができ、汎用性に優れた無線機能付き時計を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の無線機能付き時計の実施例の分解斜視図、図2は、図1の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図、図3は、図1の無線機能付き時計の組み立てた状態のB−B線方向の部分拡大断面図、図4は、図1の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である
なお、図4の上面図では、説明の便宜上、ムーブメント20、ソーラーセル22などの構成部品を省略して図示している。以下の図面においても同様である。
図1〜図4において、符号10は、全体で本発明の無線機能付き時計を示している。
なお、本発明で言う「無線機能付き時計」とは、例えば、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計、これらの無線機能のいずれかを組み合わせて構成した時計を含むものであり、その他の無線機能を含んでもよいことは勿論である。
図1〜図4に示したように、本発明の無線機能付き時計10は、ハウジング12を備えている。
このハウジング12は、金属製の略円筒形状の枠体を構成する時計ケース14と、時計ケース14の下面開口部を覆うように密封状態で装着される金属製の裏蓋16と、この時計ケースの上面開口部を覆うように、密封状態で装着される風防(ガラス)18とを備えている。
このハウジング12内には、時計駆動部を構成するムーブメント20と、このムーブメント20の上面に配置され、ムーブメント20を光の起電力によって駆動するためのソーラーセル22を備えている。
また、このソーラーセル22の上面には、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を、少なくともムーブメント20の駆動に足るだけ透過させる透光機能を有する文字板24を備えている。
さらに、このムーブメント20の側部下方の小径部20aには、標準電波を受信するためのアンテナ26が付設されている。
なお、この実施例では、アンテナ26は、コアとなる棒状の磁芯部材26cと、この磁芯部材の外周に巻かれたコイル26dとより成るバーアンテナとして図示しているが、その他の構成のアンテナ部材から構成することも勿論可能である。
なお、文字板24は、ソーラーセルの発電に寄与する波長の外光を透過する透光機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂、セラミック、ガラス、木材、紙、不織布、織布、または、貝などの非導電性材料で構成することによって、外部からの電波がさらにアンテナ26に到達しやすくなるため、アンテナの受信感度を向上することができる。
さらに、時計ケース14は、外方に突出する2組のバンド取り付け部28を備えており、これらのバンド取り付け部28にはそれぞれ、互いに対向するように、一定間隔離間して配置され、時計ケース14より延設された脚部30を備えている。
そして、これらの脚部30のそれぞれの間に、図示しない腕時計のバンドそれぞれが連結されるようになっている。
なお、ムーブメント20より突出して、ソーラーセル22と文字板24とを貫通する針軸31には、分針11と時針13とが配置される。これら分針と時針とは、文字板24と風防18との間に位置して時刻を表示するようになっている。
また、図2〜図4に示したように、時計ケース14の本体部から内側に突出するように設けられた突出部32が形成されている。
また、この突出部32の上端と、時計ケース14の上端内周側には、風防18を密封状態で固定するための固定(防水)パッキン46が介装されている。
一方、裏蓋16には、内側に突設する中子部材48が形成されており、この中子部材48の外周側には、離間して形成された複数の係合用凸部50が突設されている。そして、時計ケース14の下端近傍の内周側には、この裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50が嵌合する係合用凹部52が形成されている。
また、ムーブメント20の側部上方の大径部20bと、中子部材48の上端部との間には、支持枠54が介装されている。
このように構成することによって、裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50を、時計ケース14の下端近傍の内周側の係合用凹部52に係合することによって、時計ケース14の本体部から内側に突出するように設けられた突出部32と、裏蓋16の中子部材48
の上端部との間で、支持枠54を介して、ムーブメント20、ソーラーセル22、文字板24が、時計ケース14の内部に固定され、収容されるようになっている。
支持枠54は、合成樹脂などの非導電性材料から成る。ハウジングの一部を構成する時計ケース14がステンレスのような導電性材料からなる場合は、支持枠54は、導電性の時計ケース14とアンテナ26との平面方向に沿った隙間を確保し、アンテナ26の受信性能を高く維持する。
また、裏蓋16は、導電性の材料から構成されており、例えば、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、またはこれらの合金などが採用される。また、例えば、チタン合金、ステンレススチール、タンタルカーバイドなどが採用されてもよい。
なお、裏蓋16は、全体が導電性の材料から構成する必要はなく、少なくとも、中子部材48が導電性の材料から構成される場合を含むものである。
なお、図2において、符号51は、裏蓋16と時計ケース14との間を、密封状態で封止するための防水パッキンである。
また、裏蓋16の中子部材48には、図1、図2、図4に示したように、中子部材48を平面方向に貫通し、アンテナ26の開放両端部26a、26bの近傍に対向して配置された開口部34、すなわち、開口部34a、34bが形成されている。
このように構成することによって、中子部材48を平面方向に貫通し、アンテナ26の開放両端部26a、26bの近傍に対向して配置された開口部34a、34bを備えるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材48が存在しないので、アンテナ26の開放両端部26a、26bと導電性の中子部材48との距離が大きくなる。
従って、アンテナ26の開放両端部26a、26bに発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、これらの開口部34a、34bを介して、電波がアンテナ26の開放両端部26a、26bに受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナ26の受信感度が向上することになる。
このため、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用することができるので、美観が良好で、高級感を有し、強度的にも優れ、内部に収容したアンテナが確実に電波を受信することが可能な無線機能付き時計を提供することができる。
また、このように中子部材48を平面方向に貫通し、アンテナ26の開放両端部26a、26bの近傍に対向して配置された開口部34a、34bを備えるだけで良いので、従来のように時計ケース14が肉厚部を備える必要がなく、時計ケース14を平面方向に沿って小さくでき、時計自体を小型化することが可能である。
しかも、従来のように時計ケース14の内壁を削る必要がなく、時計ケース14の肉厚部が不要で、裏蓋16の形状が特殊な形状にならず、開口部34a、34bを、例えば、極めて簡単な切削加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
この場合、この実施例では、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の開放両端部26a、26bに対向して配置された2つの開口部34a、34bから構成したが、図5に示したように、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部、例えば、図5の実施例のように、アンテナ26の開放端部26aに対向して配置された開口部34aから構成しても良い。
このように構成することによって、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部26aに対向する裏蓋16の中子部材48の部分には、開口部34aが設けられており、電波の受信を妨げる導電性の中子部材48が存在しないので、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部26aと導電性の中子部材48との距離が大きくなる。
従って、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部26aに発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部26aを介して、電波がアンテナ26の開放端部に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度が向上することになる。
この場合、図2、図4に示したように、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置するのが望ましい。
このように構成することによって、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置するので、アンテナ26の開放両端部26a、26bに対向し、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置する裏蓋16の中子部材48の部分には、開口部34a、34bが設けられていることになるので、電波の受信を妨げる導電性の中子部材48が存在しないので、アンテナ26の開放両端部26a、26bと導電性の中子部材48との距離が大きくなる。
従って、アンテナ26の開放両端部26a、26bに発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、開口部34a、34bを介して、電波がアンテナ26の開放端部に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナ26の受信感度が向上することになる。
この場合、図6に示したように、アンテナ26の軸線Cが、アンテナ26が円弧形状である場合、アンテナ26の開放両端部26a、26bを結ぶ弦Dであるのが望ましい。
このようにアンテナ26の軸線Cが、アンテナ26が円弧形状である場合、アンテナ26の開放両端部26a、26bを結ぶ弦Dであれば、アンテナ26が円弧形状である場合であっても、中子部材48の開口部34a、34bが、アンテナ26の軸線、すなわち、弦Dの延長上に位置することになる。
また、中子部材48の開口部34の大きさとしては、図2に示したように、中子部材48の開口部34の上下方向に沿った断面Hが、少なくともアンテナ26の上下方向に沿った断面E、すなわち、コアとなる棒状の磁芯部材26cと、この磁芯部材の外周に巻かれたコイル26dを合わせた上下方向に沿った断面Eより大きく開口されているのが望ましい。
このように構成することによって、中子部材48の開口部34の上下方向に沿った断面Hが、少なくともアンテナ26の上下方向に沿った断面Eより大きく開口しているので、アンテナ26の開放両端部26a、26bに発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉がより避けられるとともに、開口部34を介して、電波がアンテナ26の開放端部にさらに良好に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナの受信感度がさらに向上することになる。
また、中子部材48の開口部34の大きさとしては、図示しないが、中子部材48の開口部34の上下方向に沿った断面Hが、少なくともアンテナ26のコアの上下方向に沿った断面F、すなわち、コアとなる棒状の磁芯部材26cに対応する上下方向に沿った断面Fより大きく開口されているのが望ましい。
このように構成することによって、中子部材48の開口部34の上下方向に沿った断面Hが、少なくともアンテナ26のコアの上下方向に沿った断面Fより大きく開口しているので、アンテナ26の開放両端部26a、26b、すなわち、少なくともアンテナのコア周りに発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、開口部34を介して、電波がアンテナ26の開放端部にさらに良好に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナ26の受信感度が向上することになる。
なお、以下の実施例においても、上記の中子部材48の開口部の大きさは同様である。
さらに、この実施例では、中子部材48の開口部34が、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口孔の形状である。
このように中子部材48の開口部34が、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口孔であれば、中子部材48の強度を大きく維持することができ、しかも、開口部34を、例えば、プレス加工や切削加工などの極めて簡単な加工で形成することができ、加工性、生産性に優れる。
また、このように中子部材48の開口部34が、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口孔であれば、後述の図10〜図13に示した実施例3で説明するように、中子部材48の外周部に形成された雄ネジ部48cを、時計ケース14の内壁に形成された雌ネジ部14cと螺合することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定するように構成する場合に、中子部材48の雄ネジ部48cが占める面積を広く確保することができ、時計ケース14と裏蓋16との螺合による大きい固定力を維持することができ、その結果、裏蓋16を時計ケース14に確実に固定することができる。
また、この場合、後述の図10〜図13に示した実施例3で説明するように、中子部材48の開口部34が、平面視において、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oから、中子部材48の周方向に沿った開口部34の両端部34c、34dとを結ぶ2つの半径R1、R2が成す角度をαとした場合に、角度αが、10°〜80°の範囲にあるのが望ましい。
このような範囲に角度αがあるように、中子部材48の開口部34を設けることによって、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の開放端部の近傍に対向して確実に配置されることになり、アンテナ26の開放端部の近傍に電波の受信を妨げる導電性の中子部材48が存在しないので、アンテナ26の開放端部と導電性の中子部材48との距離が大きくなる。
従って、アンテナ26の開放端部に発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、これらの開口部34を介して、電波がアンテナ26の開放端部に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナ26の受信感度が向上することになる。
すなわち、角度αが上記の範囲より大きくなれば、中子部材48の開口部34以外の面積が小さくなって、中子部材48の強度が小さくなるとともに、中子部材48の開口部34以外の面積が減るため、時計ケース14と裏蓋16との固定力も低下して、時計ケース14と裏蓋16との固定力が低下してしまい、その結果、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができない。
一方、角度αが上記の範囲より小さくなれば、裏蓋16の中子部材48の開口部34を
、アンテナ26の開放端部近傍に対向して配置できなくなり、特に、中子部材48の開口部34を、アンテナの軸線Cの延長上に位置するよう配置できなくなり、アンテナ26の受信感度が低下してしまうからである。
この場合、角度αが、好ましくは、20°〜70°の範囲、さらに好ましくは、30°〜60°の範囲、もっとも好ましくは、40°〜50°の範囲にあるのが望ましい。
また、後述の図12、図13に示した実施例2で説明するように、アンテナ26の軸線Cの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成されているのが望ましい。
このように、アンテナ26の軸線Cの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成すれば、裏蓋16の中子部材48の開口部34を、アンテナ26の開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置するので、アンテナ26の受信感度が低下することがない。
さらに、この実施例の場合には、中子部材48の外周側の係合用凸部50と、時計ケース14の下端近傍の内周側の係合用凹部52との組み合わせを2組設けている。
このように、2組の時計ケースの係合用凹部52と、裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50が、中子部材48の開口部34が形成されていない位置に相互に対向するように配置されているので、この2組の時計ケース14の係合用凹部52と、裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50との機械的な凹凸係合によって、裏蓋16を時計ケース14にさらに確実に固定することができるようになっている。
しかしながら、この中子部材48の係合用凸部50と、時計ケース14の係合用凹部52との組み合わせは、上記の実施例のように2組に限定されるものではなく、図示しないが、少なくとも3組の時計ケース14の係合用凹部52と、裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50が、中子部材48の開口部34が形成されていない位置に略均等に配置するようにしてもよい。
このように構成することによって、これらの略均等に配置された少なくとも3組の時計ケース14の係合用凹部52と、裏蓋16の中子部材48の係合用凸部50との機械的な凹凸係合によって、裏蓋16を時計ケース14にさらに確実に固定することができる。
(実施例2)
図7は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の図1と同様な分解斜視図、図8は、図7の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図、図9は、図7の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1〜図4に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、時計ケース14が、時計ケース14の下端に形成されたネジ孔14aを備え、裏蓋16が、時計ケース14のネジ孔14aに対応して、裏蓋16の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔16aを備えている。
そして、裏蓋16の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔16aを、時計ケース14の下端に形成されたネジ孔14aに合致させて、固定用ネジ38で固定することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定するように構成されている。
このように裏蓋16の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔16aを、時計ケース14の下端に形成されたネジ孔14aに合致させて固定用ネジ38で固定することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定するように構成したので、裏蓋16を時計ケース14に固定する際には、時計ケース14のネジ孔14aと裏蓋16の蓋本体の固定ネジ用貫通孔16aとが一致するように位置合わせされる。
そして、この状態で、固定用ネジ38を固定ネジ用貫通孔16aに挿通し、時計ケース14のネジ孔14aに螺合することによって、裏蓋16が時計ケース14に固定される。この際、時計ケース14のネジ孔14aと裏蓋16の蓋本体の固定ネジ用貫通孔16aとが位置合わせされて、時計ケース14と裏蓋16とが互いに固定されるので、時計ケース14と裏蓋16の相対的な位置が、正確に決定されることになる。
このため、裏蓋16の中子部材48の開口部34を、アンテナ26の開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材48の開口部34を、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置することができるため、アンテナ26の受信感度が低下することがない。
また、このように裏蓋16の外周部に形成された固定ネジ用貫通孔16aを、時計ケース14の下端に形成されたネジ孔14aに合致させて、固定用ネジ38で固定することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定するように構成する場合に、中子部材48の雄ネジ部48cが占める面積を広く確保することができ、時計ケース14と裏蓋16との螺合による大きい固定力を維持することができ、その結果、裏蓋16を時計ケース14に確実に固定することができる。
また、この場合にも、実施例1と同様に、中子部材48の開口部34が、平面視において、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oから、中子部材48の周方向に沿った開口部34の両端部34c、34dとを結ぶ2つの半径R1、R2が成す角度をαとした場合に、角度αが、10°〜80°の範囲にあるのが望ましい。
この場合も、実施例1と同様に、角度αが、好ましくは、20°〜70°の範囲、さらに好ましくは、30°〜60°の範囲、もっとも好ましくは、40°〜50°の範囲にあるのが望ましい。
また、実施例1と同様に、後述の図12、図13に示した実施例2で説明するように、アンテナ26の軸線Cの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成されているのが望ましい。
この場合、この実施例2では、図7〜図9に示したように、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の開放両端部26a、26bに対向して配置された2つの開口部34a、34bから構成したが、図示しないが、図5に示した実施例と同様に、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部、アンテナ26の開放端部26aに対向して配置された開口部34aから構成しても良い。
(実施例3)
図10は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の図1と同様な分解斜視図、図11は、図10の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図、図12は、図10の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図、図13は、図10の無線機能付き時計の裏蓋を時計ケースに螺合により固定する状態を説明する上面図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1〜図4に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、時計ケース14が、時計ケース14の内壁に形成された雌ネジ部14cを備え、裏蓋16の中子部材48が、時計ケース14の雌ネジ部14cに対応して、中子部材48の外周部に形成された雄ネジ部48cを備えている。
そして、この中子部材48の外周部に形成された雄ネジ部48cを、時計ケース14の内壁に形成された雌ネジ部14cと螺合することによって、裏蓋16を時計ケース14に固定するように構成されている。
このように構成することによって、裏蓋16の中子部材48の外周部に形成された雄ネジ部48cを、時計ケース14の内壁に形成された雌ネジ部14cと螺合することによって、裏蓋16を時計ケース14に確実に固定することができるようになっている。
この場合、図14に示したように、中子部材48の開口部34が、平面視において、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oから、中子部材48の周方向に沿った開口部34の両端部34c、34dとを結ぶ2つの半径R1、R2が成す角度をαとした場合に、角度αが、10°〜80°の範囲にあるのが望ましい。
すなわち、図12に示したように、裏蓋を時計ケースにある程度固定した状態で、裏蓋を、図13の矢印Hで示したように、時計ケースに対してさらに強く締め込むことによって、裏蓋は、時計回りに回転した位置をとり、逆に、図13の矢印Iで示したように、弱い締め込み状態であれば、裏蓋は、反時計回りに回転した位置をとることになる。
従って、裏蓋の時計ケースに対する締め具合の強弱によって、裏蓋と時計ケースとの相対的な位置、すなわち、裏蓋の中子部材の開口部とアンテナの開放両端部との相対的な位置が変わることになる。
このため、裏蓋の時計ケースに対する締め具合が強弱に変化しても、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して確実に配置するためには、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置するようにするために、このような範囲に角度αがあればよい。
このような範囲に角度αがあるように、中子部材48の開口部34を設けることによって、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の開放端部の近傍に対向して確実に配置されることになり、アンテナ26の開放端部の近傍に電波の受信を妨げる導電性の中子部材48が存在しないので、アンテナ26の開放端部と導電性の中子部材48との距離が大きくなる。
従って、アンテナ26の開放端部に発生する磁束と導電性の中子部材48との干渉が避けられるとともに、これらの開口部34を介して、電波がアンテナ26の開放端部に受信され、導電性の時計ケース14や裏蓋16を採用した場合にも、アンテナ26の受信感度の低下が阻止されることになり、アンテナ26の受信感度が向上することになる。
すなわち、角度αが上記の範囲より大きくなれば、中子部材の開口部以外の面積が小さくなって、中子部材の強度が小さくなるとともに、中子部材のネジ部が占める面積が減るため、時計ケースと裏蓋との螺合による固定力も低下して、時計ケースと裏蓋との螺合による固定力が低下してしまい、その結果、裏蓋を時計ケースに確実に固定することができない。
一方、角度αが上記の範囲より小さくなれば、裏蓋の時計ケースに対する締め具合が強
弱に変化した場合に、裏蓋の中子部材の開口部を、アンテナの開放端部近傍に対向して配置できなくなり、特に、中子部材の開口部を、アンテナの軸線の延長上に位置するよう配置できなくなり、アンテナの受信感度が低下してしまうからである。
この場合、角度αが、好ましくは、20°〜70°の範囲、さらに好ましくは、30°〜60°の範囲、もっとも好ましくは、40°〜50°の範囲にあるのが望ましい。
また、図12、図13に示したように、アンテナ26の軸線Cの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成されているのが望ましい。
このように、アンテナ26の軸線Cの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成すれば、裏蓋16の中子部材48の開口部34を、アンテナ26の開放端部近傍に対向して確実に配置することができ、特に、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の軸線Cの延長上に位置するので、アンテナ26の受信感度が低下することがない。
なお、この場合、図14に示したように、アンテナ26の軸線Cが、アンテナ26が円弧形状である場合には、アンテナ26の開放両端部26a、26bを結ぶ弦Dであり、アンテナ26の軸線Dの延長と時計ケース14の内壁が描く円との交点Xと、時計ケース14の内壁が描く円の中心Oとを結ぶ直線Gが、角度αを二等分するように構成すればよい。
この場合、この実施例3では、図10〜図13に示したように、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の開放両端部26a、26bに対向して配置された2つの開口部34a、34bから構成したが、図示しないが、図5に示した実施例と同様に、中子部材48の開口部34が、アンテナ26の少なくとも一方の開放端部、アンテナ26の開放端部26aに対向して配置された開口部34aから構成しても良い。
(実施例4)
図15は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の部分拡大斜視図である。
この実施例の無線機能付き時計10は、図1〜図4に示した無線機能付き時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の無線機能付き時計10では、図1〜図4に示した実施例では、中子部材48の開口部34が、中子部材48の上端部が開放端34eとなるように、中子部材48を平面方向に貫通するように形成したスリット形状の開口部34となっているが、この実施例では、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口部34'となっている。
なお、図1〜図4に示した実施例のように中子部材48の開口部34が、中子部材48の上端部が開放端34eとなるように、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口部34、この実施例のように、中子部材48を平面方向に貫通するように形成した開口部34'であれば、開口部34、34’を、例えば、プレス加工や切削加工などの極めて簡単な加工で形成することができ、加工性、生産性に優れることになる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、ハウジング12を構成する時計ケース14、裏蓋16を導電性の金属製としたが、導電性の部品と、非導電性の部品が混在してもかまわない。また、ハウジング12は、少なくとも一部が導電性、または、少なくとも一部が非導電性の部材であってもよい。
さらに、本発明におけるハウジング12を構成する部品、例えば、時計ケース14にス
リットが形成されても良く、または、時計ケース14に開口部34を形成せずに、環状部材だけにスリットが形成されてもかまわない。時計ケース14における開口部34の有無にかかわらず、本発明によれば、環状部材の渦電流に起因するアンテナの受信感度の低下が回避されるので、アンテナの受信感度が向上する。このように、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の無線機能付き時計の実施例の分解斜視図である。 図2は、図1の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図である。 図3は、図1の無線機能付き時計の組み立てた状態のB−B線方向の部分拡大断面図である。 図4は、図1の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である。 図5は、本発明の無線機能付き時計の開口部34の配置を示す実施例の上面図である。 図6は、本発明の無線機能付き時計の開口部34の配置を示す実施例の上面図である。 図7は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の図1と同様な分解斜視図である。 図8は、図7の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図である。 図9は、図7の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である。 図10は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の図1と同様な分解斜視図である。 図11は、図10の無線機能付き時計の組み立てた状態のA−A線方向の部分拡大断面図である。 図12は、図10の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である。 図13は、図10の無線機能付き時計の裏蓋を時計ケースに螺合により固定する状態を説明する上面図である。 図14は、図10の無線機能付き時計の裏蓋の中子部材の開口部の配置を示す実施例の上面図である。 図15は、図15は、本発明の別の実施例の無線機能付き時計10の部分拡大斜視図である。 図16は、従来の無線機能付き時計の実施例の分解斜視図である。 図17は、従来の無線機能付き時計の実施例の上面概略図である。
符号の説明
10 無線機能付き時計
12 ハウジング
11 分針
13 時針
14 時計ケース
14a ネジ孔
14c 雌ネジ部
16 裏蓋
16a 固定ネジ用貫通孔
18 風防
20 ムーブメント
20a 小径部
20b 大径部
22 ソーラーセル
24 文字板
26 アンテナ
26a、26b 開放端部
26c 磁芯部材
26d コイル
28 バンド取り付け部
30 脚部
31 針軸
32 突出部
34 開口部
34a、34b 開口部
34c、34d 両端部
34e 開放端
34' 開口部
38 固定用ネジ
46 パッキン
48 中子部材
48c 雄ネジ部
50 係合用凸部
51 防水パッキン
52 係合用凹部
54 支持枠
100 電波時計
102 ハウジング
104 時計ケース
106 裏蓋
108 風防
110 ムーブメント
112 ソーラーセル
114 文字板
116 アンテナ
118 バンド取り付け部
120 脚部
122 スリット
200 電波時計
202 時計ケース
204 アンテナ
204a、204b 両端部
206 肉厚部
206 かん部
208 内壁
210a、201b 空間
C 軸線
D 弦(軸線)
E アンテナ26の上下方向に沿った断面
F アンテナ26のコアの上下方向に沿った断面
G 直線
O 中心
R1、R2 半径
X 交点
α 角度

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、外部からの電波を受信するためのアンテナとを備え、
    前記ハウジングが、少なくとも導電性の時計ケースと、該時計ケースの下面開口部を覆うように装着される導電性の裏蓋とを備え
    記裏蓋は、上方向に突設するように形成された中子部材を備え、
    前記中子部材と前記時計ケースのうち、前記中子部材だけが、平面方向に貫通した開口部を備え、
    前記裏蓋に形成したネジ用貫通孔と、前記時計ケースの下端に形成したネジ孔を合致させて固定用ネジで固定し、前記時計ケースと前記裏蓋とを相対的に位置決めし、前記中子部材の開口部を、前記アンテナの開放端部近傍に対向して配置したことを特徴とする無線機能付き時計。
  2. 前記中子部材の開口部が、アンテナの開放両端部に対向し、該中子部材の上端部まで開口されて配置された2つの開口部から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機能付き時計。
  3. 前記中子部材の開口部の上下方向に沿った断面が、少なくともアンテナの上下方向に沿った断面より大きく開口するように、該中子部材の上端部まで開口されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機能付き時計。
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