JP4173685B2 - 電波時計 - Google Patents

電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP4173685B2
JP4173685B2 JP2002136889A JP2002136889A JP4173685B2 JP 4173685 B2 JP4173685 B2 JP 4173685B2 JP 2002136889 A JP2002136889 A JP 2002136889A JP 2002136889 A JP2002136889 A JP 2002136889A JP 4173685 B2 JP4173685 B2 JP 4173685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
antenna
opening
case
timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002136889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003329785A (ja
Inventor
賢司 花井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002136889A priority Critical patent/JP4173685B2/ja
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to US10/508,533 priority patent/US20050180266A1/en
Priority to EP03712895.6A priority patent/EP1489472B1/en
Priority to CNB03806958XA priority patent/CN100456175C/zh
Priority to KR10-2004-7015419A priority patent/KR20040094887A/ko
Priority to PCT/JP2003/003584 priority patent/WO2003081347A1/ja
Publication of JP2003329785A publication Critical patent/JP2003329785A/ja
Priority to HK05109985.3A priority patent/HK1078142A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP4173685B2 publication Critical patent/JP4173685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Support Of Aerials (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時刻情報を含む所定の電波を受信して時刻を表示する電波時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
標準電波等を受信する電子時計、すなわち時刻情報を含む標準電波(搬送波)を受信し、この電波から時刻情報を取り出すことにより、正確な時刻を得ることのできる電波時計はすでに知られている。この時刻情報を含む電波は、各国毎に周波数が異なり、例えば日本では郵政省の管轄下において、40kHzの標準電波が発信されている。
図1は、このような電波時計の機能の概略を示す一例である。
この電波時計は、アンテナ1、電波時計受信機2、CPU3、および表示駆動部4から構成される。その他図示していないが時分針または液晶等による表示部が含まれる。
【0003】
アンテナが時刻情報を含む電波を受信する。そして、電波時計受信機が、アンテナで受信した電波を増幅検波することにより、電波から時刻情報を取り出して出力する。受信機から出力された時刻情報に基づき、CPUが現在時刻データを出力する。CPUから出力された現在時刻データに基づき、表示駆動部が表示部に現在時刻を表示する。
CPUに対して、たとえばリセット等の操作情報を入力するための入力装置5が備えられてもよい。
【0004】
電波に含まれている時刻情報(タイムコード)は、60秒周期のパルス信号であり、1秒ごとに、200、500、800(msec)のいずれかの幅を有するパルスが1つ乗っている。これらパルスの組み合わせにより、60秒で時刻情報が得られる。CPU3は、受け取ったパルス信号から1秒ごとのパルスのパルス幅を読み取っていくことにより、時刻情報(現在時刻)を取得する。そして、CPUは、取得した時刻情報により、表示駆動部4を介して表示部における表示時刻を修正する。
よって、電波時計は、受信した時刻情報に基づき、表示時刻が所定間隔毎に修正されることにより、常に正確な時刻を表示できる。
【0005】
このような電波時計として、アンテナ、電波時計受信機、CPU、表示駆動部および表示部を、アンテナ収納体であるケースの中に収納した腕時計が、すでに提供されている。このケースの素材には、アンテナが電波を受信するために合成樹脂やセラミックなどの非伝導性材料が主として用いられてきた。
即ち、金属などの伝導材料からなるケース内部にアンテナを収納すると、アンテナからの磁界によって、金属ケースに起電力が発生して、ケースに電流が誘起される。その電流により磁界が乱れて、アンテナが標準電波を受信できなくなるほどに、アンテナの受信機能が低下してしまうからである。
【0006】
しかしながら、このようなアンテナの受信障害を避けるため、合成樹脂製のケースを用いると、ケースの耐傷性、あるいは耐薬品性の低下をまねくばかりか、装身具としての腕時計に必要とされる高級感や美観も損なわれることになる。
このため、ケースに金属を用いた電波腕時計が提案されている。
【0007】
図2は、ケースの一部に金属を用いた電波腕時計の構造の一例を示す。
この腕時計のケース10は、胴11と裏蓋12と風防13とから概略構成されている。図示しないバンドに連結された胴内部に、ムーブメント14が公知の手段で配置されている。ムーブメントの上方には、時刻表示部である文字板15と針16が、同じく公知の手段で配置されている。そして、ムーブメントの下方で、かつ裏蓋の上方に位置して、磁気長波アンテナであるバーアンテナ17が配置されている。このバーアンテナは、フェライト材からなる磁芯部材18と、この磁芯部材に巻回されたコイル20とよりなり、合成樹脂製の保持部材の上面に固定されている。
【0008】
ムーブメント14は、前述した電波時計受信機、CPU、および表示駆動部を備え、導線21によってバーアンテナ17と電気的に導通される。従って、バーアンテナが受信した標準電波に基づいて、ムーブメントのCPUが、表示駆動部における、図示しないギア機構を動作させて、表示部の針16の位置を常に修正するように駆動する。
なお、ここで、上下方向とは、図2における上下を基準とする。
【0009】
胴11は導電材料で中空でない、即ちソリッド金属、たとえばソリッドステンレスからなる。胴の最上部には、非導電材料であるガラスからなる風防13が、接着等の公知の手段で固定される。文字板15は、非導電材料である合成樹脂やセラミックなどからなる。裏蓋12は、胴11に固定されたステンレスからなる環状の縁枠22と、縁枠内に固定されたガラス23とからなる。
このように、この腕時計は、ケースの上下面には非導電材料が視認されるものの、ケースの側面部分を金属で構成しているため、装身具としての高級感や美観を損なわないという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図2に示される腕時計は、ケースの胴に金属を採用しているため、金属部材のそばにアンテナを配置するという不利は避けられない。従って、ケースの全てを非導電材料で構成した場合に比較すれば、この腕時計のバーアンテナの受信性能は40%近く低下してしまう。そのため、標準電波の送信局からの距離が遠い場所などのように、標準電波を受信しにくい環境下にあっては、この電波腕時計は、しばしば標準電波を受信できない。
【0011】
また、バーアンテナの受信性能に障害が生じないように、金属胴の内壁とアンテナとの隙間を大きくすると、ケースが、手首に装着するには不釣り合いなほど、大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、
第1の目的は、金属などの導電材料を外観として視認できるように構成するにも拘らず、時刻情報等、所定の情報を含んだ電波を良好に受信することのできる電波時計装置、信号受信装置を提供することにある。
【0012】
また、第2の目的は、金属などの導電材料を外観として視認できるように構成し、しかも小型にできる電波時計装置、信号受信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明電波時計は、アンテナ及び時計装置を内蔵する非導電性のケースと、ケースの外側に取り付けられた、少なくとも1つの導電性の外装部とを備え、
少なくとも1つの前記外装部に、前記アンテナの受信を確保するための、少なくとも1つの開口部を備え、
前記アンテナは、磁芯部材とこの磁芯部材に巻かれたコイルとよりなるバーアンテナであり、
前記開口部が、前記磁芯部材の軸線を含む少なくとも1つの平面に沿って、前記バーアンテナが平行に投影される部分に設けられる軸線投影開口部であることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、アンテナを収容するケースは、非導電性であり、ケースの外側を覆う外装部が金属などの導電性である。よって、ケースそのものが導電性材料である場合と比べ、アンテナと導電性材料との距離を大きくできるので、アンテナの受信障害が生じにくい。これにより、アンテナが良好に電波を受信できる電波時計を提供できる。
【0015】
また、ケースを大きくせずとも、アンテナと導電性材料との距離を大きくできるので、従来に比べてケースを小さくすることができる。
【0016】
さらにまた、金属などの導電性の外装部により、電波時計に金属感のある外観が付与される。これにより、たとえば、あたかもケースが金属の無垢であるように視認されるので、合成樹脂などの非導電性材料をケースに用いながらも、高級感や美観を損なわない。
なお、ここで、外装部とは、塗装、物理的めっき、あるいは化学的めっきなどのようなコーティングではなく、ケースと別体の部材を意味する。
【0017】
また、本発明の電波時計は、複数の外装部がケースの上面、側面、および下面を覆うように構成できる。これにより、ケースの上面や側面の外観ばかりか、下面の外観にも金属感が付与された電波時計が得られる。
【0018】
また、本発明の電波時計は、外装部が、ケースの上面に配置される上部外装部と、ケースの下面に配置される下部外装部とを備えるようにすれば、ケースの上面ばかりか、下面をも、外装部で容易に覆うことができる。
【0019】
また、本発明電波時計は、アンテナが磁芯部材と磁芯部材に巻かれたコイルとよりなるバーアンテナであり、外装部が、磁芯部材の軸線を含む少なくとも1つの平面に沿って、バーアンテナが平行に投影される部分には配置されないことを特徴とする。これにより、導電性の外装部を用いつつ、外装部に誘起される電流に起因して、アンテナの受信機能が劣化することが回避される。
【0020】
この場合、この外装部が、少なくともバーアンテナの端部それぞれと相対する部分に配置されないことは、アンテナの良好な受信を確保するために必要とされる。
【0021】
これを達成するためには、本発明の電波時計は、外装部における少なくとも1つに、アンテナの受信を確保するための、少なくとも1つの開口部を備えることができる。
【0022】
また、開口部として、磁芯部材の軸線上に設けられ、外装部の外縁から切り欠けられて形成された軸線上開口部を備えると、アンテナの良好な受信が確保される。
【0023】
また、開口部として、磁芯部材の軸線を含む少なくとも1つの平面に沿って、バーアンテナが平行に投影される部分に設けられる軸線投影開口部を備えても、アンテナの良好な受信が確保される。
【0024】
軸線投影開口部は、バーアンテナが投影された影の大きさ以上の大きさで開口することが、アンテナの良好な受信を確保するためには好ましい。
【0025】
また、軸線投影開口部は、少なくともバーアンテナの端部それぞれと相対して開口することが、アンテナの良好な受信を確保するために必要とされる。このように構成すると、アンテナの良好な受信を確保しつつ、ケースにおける導電性の金属部で覆われる部分の面積が広なるので、電波時計に充分な金属感が付与される。
【0026】
この場合、軸線投影開口部は、バーアンテナの端部においてコイルから露出する磁芯部材の露出端部が投影された影の大きさ以上の大きさで開口することが、アンテナの良好な受信を確保するために好ましい。
【0027】
また、本発明の電波時計は、ケースに形成され、開口部内に挿入される挿入部を備えることができる。これにより、開口部を備える外装部が、ケースにガタツキなく強固に取り付けられると共に、外装部がケースに確実に位置決めされる。
【0028】
この場合、この挿入部の外端面が、開口部を備える外装部の表面と、ほぼ同一表面となることが好ましい。これにより、電波時計の外観が向上するばかりか、開口部の縁が使用者の肌を傷つけることが回避されるので、安全性が損なわれない。
【0029】
また、外装部とケースとのガタツキがない強固な固定や確実な位置決め、あるいは電波時計の美観の維持を考えれば、この挿入部が、開口部とほぼ相似形状であることが好ましい。
【0030】
また、本発明の電波時計は、上部外装部がケースの側面を覆う側面部を備え、側面部に軸線上開口部が配置されるように構成できる。また、下部外装部に軸線投影開口部が配置されるように構成すれば、軸線投影開口部が視認されにくいので、電波時計の美観が損なわれない。
【0031】
さらに、軸線投影開口部が、上部外装部にバーアンテナが投影された影の大きさ以上の大きさで開口し、下部外装部にバーアンテナの端部それぞれと相対して開口するようにすれば、アンテナの良好な受信が確実に確保される。この場合、上部外装部に開けられた大きな開口部は、非導電性の文字板が視認される時刻表示部とすることができるので、電波時計の美観が損なわれることはない。
【0032】
また、本発明の電波時計は、外装部が、ケースに形成された溝内に挿入されるように構成できる。さらにまた、本発明の電波時計は、外装部が、ケースに突設された段部に係合されるように構成できる。すると、外装部がケースに強固に取り付けられると共に、外装部がケースに確実に位置決めされる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図3は本発明を腕時計に適用した第1実施形態を上部より見た分解斜視図、図4は下部より見た分解斜視図、図5は上部より見た斜視図、図6は下部から見た斜視図、図7は腕時計の12時6時線に沿う断面図、図8は3―9時線に沿う断面図である。
【0034】
本発明による腕時計は、アンテナ収納体としての腕時計ケース25と、その上部に固定された上部外装部26と下部に固定された下部外装部27を有する。ケース25は胴30、裏蓋31、風防32よりなり、胴30及び裏蓋31は合成樹脂、ゴム、セラミック等の非導電性材料で作られ、風防32は非導電性材料のガラス又は合成樹脂で作られ、図7に示すように胴30の段部30aにパッキン39を介して固定されている。
【0035】
胴30は平面視長方形の角筒状で側方に竜頭34が突出している。ケース内には図7、8に示すように時刻表示部としての文字板35、指針36、ムーブメント37、バーアンテナ38が収納されている。文字板35は合成樹脂、セラミック、ガラス等の非導電性材料からなり、胴30の段部40とムーブメント37の上面に挟まれて支持されている。ムーブメント37は下部が小さく広い段部41が形成されている。裏蓋31は図12、13に示すように内側に環状突起43を有し、ねじ42でパッキン46を介して胴に固定され(図12)、環状突起43がムーブメント37の段部41を押し上げ、ムーブメントと文字板を胴30の段部40に押圧固定している(図8、図12)。
【0036】
バーアンテナ38は磁芯部材44とそれに巻かれたコイル45とよりなり、図13に示すように胴30の短辺に平行に広い段部41の下に接着され、即ちバーアンテナはケース内の下部の低位置に収納されている。
【0037】
胴30はムーブメント37、文字板35、針36及び風防32を収納する為、軸線方向に大きな厚みを有している。
【0038】
図3、4に示すように胴30の外壁下部には対向両長辺において突条50a、50b及び挿入部51が突設され、対向短辺において対称的にL形突条50c、50dが突設され、各突条50a、50b、50c、50dの上に段部52が形成されている。各突条の表面と挿入部の表面は同じ高さになっている。挿入部51は図13に示すようにバーアンテナ38の軸線に対向し、この部分を厚肉としている。胴30の上面には、図3に示すように長方形の環状突出挿入部53が形成されている。
裏蓋31の下面には図4に示すように、長方形の突出挿入部54が形成され、之を囲んで凹部55が設けられている。
【0039】
一方、上部外装部26は図3、4に示すように外周壁56、上面開口部57及び胴の挿入部51が挿入する側面開口部58が形成されている。即ち挿入部51と開口部58はほぼ相似形である。更に短辺の上部より突出部60が設けられている。側面開口部58の下辺は切り欠かれて切欠58aが形成され、この切欠により、開口部を囲む環状の電流の発生を防ぎ、アンテナの受信能力の低下を防ぐことができる。
また、下部外装部27は下面開口部61、短辺より立上る固定板63及びそれより突出する一対の連結脚62を有する。
【0040】
次に、全体の組立方法について説明する。図3において下部外装部27の固定板63が胴30の短辺に嵌められ、図5に示すように連結脚62がL形突条50c、50dの間に挿入される。更に裏蓋31の挿入部54が開口部61に係合し、開口部の枠部が凹部55に挿入される。そして下部外装部27はねじ65により胴30に固定される。
【0041】
次に樹脂製の棒状の絶縁部材66がL形突条50c、50d上に載せられ、之を挟んで上部外装部26が胴30に被せられる。之により、開口部57に胴30の上面挿入部53が挿入され、開口部58に挿入部51が挿入される。また突出部60が連結脚62の間に挿入される。この時、図10に示すように突出部60は連結脚62に接触することなく、上下外装部26、27の絶縁は確保される。従ってアンテナ38を囲む環状の電流の発生を防ぎアンテナの受信能力の低下を防いでいる。次に、ねじ67により上部外装部26は胴に固定され組立が完了する。図5においてバンド70は連結脚62にピン70aで連結される。
組立状態においては、図6乃至図10に示すように胴30の挿入部51、突条50a〜50dの外壁は上部外装部26の外壁と同一平面で接続し段差がない。また、下部外装部27の下面も裏蓋31の下面と同一平面となっている。従って、腕時計の装着時に使用者の肌を傷つけることがない。
【0042】
図9、13に示すようにアンテナ38の磁芯部材44の軸線AXの延長上には上下外装部26、27は存在しない。これを達成するために、図示された例では、上部外装部26における軸線AXの延長上に2つの軸線上開口部58が設けられたが、このような開口部が下部外装部に設けられても良い。
また、外装部には開口部57、61が設けられ、図14に示すように磁芯部材44の軸線AXを含む少なくとも1つの平面、特に軸線を通る上下方向の平面73に沿って、バーアンテナが平行に投影される部分には外装部が配置されていない。図示された例では、軸線投影開口部57および61が、軸線を通る上下方向の平面73に沿って設けられたが、軸線AXを通る、上下方向以外の平面に沿って、軸線投影開口部が外装部に設けられても良い。あるいは、軸線AXを通る、複数の平面に沿って、図示された例より、さらに多くの軸線投影開口部が外装部に設けられても良い。
【0043】
以上の構成により、導電性の外装部を用いながらも外装部に誘起される電流に起因するアンテナの受信機能が劣化することが回避される。
また上下外装部26及び27は絶縁部材66によって短絡が防止され、環状電流による受信機能低下も防いでいる。
【0044】
図15は本発明の第2実施形態を示す分解斜視図、図16はケースの上部斜視図、図17はケースの下部斜視図、図18は組立てられた腕時計の下部斜視図である。
前記の第1実施形態では、下部外装部に設けられた開口部61はケースに対し大きな面積を有している。そこで実験により開口部が最小限如何なる面積まで減少できるかを求めた結果によるものが、第2実施形態である。
【0045】
以下、第1実施形態と異なる部分について説明し、同一部分にはそれと同一符号を付して説明を省略する。
第1実施形態におけるL形突条50c、50dは図16に示すように上部が連結されて一体となって絶縁突起69となり、前記の絶縁部材66が省略されている。
【0046】
図15に示すように下部外装部71に一対の開口部72が形成されている。この開口部72は図20に示すように、少なくともバーアンテナ38の磁芯部材44の露出部の下方投影部を含む部分に形成されている。即ち、磁芯部材の露出端部が投影された影の大きさ以上の大きさで開口することがアンテナの良好な受信を確保するために好ましい。
【0047】
一方、裏蓋75の下面には図15、17に示すように、開口部72に挿入される一対の挿入部76が形成され、また下部外装部71が挿入される凹部77が形成されている。
その他の形状構造は第1実施形態と同じで、組立方法も同じであるので、説明を省略する。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、アンテナを収容するケースは、非導電性であり、ケースの外側を覆う外装部は金属などの導電性である。従って、ケースそのものが導電性材料である時計と比べ、アンテナと導電性材料との距離を大きくできるので、アンテナの受信障害が生じにくく、アンテナが良好に電波を受信できる電波時計を提供することができる。
【0049】
また、ケースを大きくすることなく、アンテナと導電性材料との距離を大きくできるので、従来に比べてケースを小さくすることができる。
【0050】
さらにまた、金属などの導電性の外装部により、電波時計に金属感のある外観が付与される。これにより、たとえば、あたかもケースが金属の無垢であるように視認されるので、合成樹脂などの非導電性材料をケースに用いながらも、高級感や美観を損なわない。
なお、ここで、外装部とは、塗装、物理的めっき、あるいは化学的めっきなどのようなコーティングではなく、ケースと別体の部材を意味する。
【0051】
更に、複数の外装部がケースの上面、側面、および下面を覆うように構成できる。
これにより、ケースの上面や側面の外観ばかりか、下面の外観にも金属感が付与された電波時計が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電波時計の機能の概略を示すブロック図である。
【図2】ケースの一部に金属を用いた電波腕時計を示す断面図である。
【図3】本発明を腕時計に適用した第1実施形態を上部より見た分解斜視図である。
【図4】下部より見た分解斜視図である。
【図5】上部より見た斜視図である。
【図6】下部から見た斜視図である。
【図7】腕時計の12時6時線に沿う断面図である。
【図8】図8は3―9時線に沿う断面図である。
【図9】長辺部の側面図である。
【図10】短辺部の側面図である。
【図11】平面図である。
【図12】アンテナを通る線に沿う切断側面図である。
【図13】アンテナを通る線に沿う切断平面図である。
【図14】アンテナの磁芯部材の端面図である。
【図15】本発明の第2実施形態を示す分解斜視図である。
【図16】ケースの上部斜視図である。
【図17】ケースの下部斜視図である。
【図18】組立てられた腕時計の下部斜視図である。
【図19】切断面図である。
【図20】下部より見た平面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 電波時計受信機
3 CPU
4 表示駆動部
5 入力装置
10 ケース
11 胴
12 裏蓋
13 風防
14 ムーブメント
15 文字板
16 針
17 バーアンテナ
18 磁芯部材
20 コイル
21 導線
22 縁枠
23 ガラス
25 腕時計ケース
26 上部外装部
27 下部外装部
30 胴
30a 段部
31 裏蓋
32 風防
34 竜頭
35 文字板
36 指針
37 ムーブメント
38 バーアンテナ
39 パッキン
40 段部
41 段部
42 ねじ
43 環状突起
44 磁芯部材
45 コイル
46 パッキン
50a、50b 突条
50c、50d L形突条
51 挿入部
52 段部
53 環状突出挿入部
54 突出挿入部
55 凹部
56 外周壁
57 上面開口部
58 側面開口部
58a 切欠
60 突出部
61 下面開口部
62 連結脚
63 固定板
65 ねじ
66 絶縁部材
67 ねじ
69 絶縁突起
70 バンド
70a ピン
71 下部外装部
72 開口部
73 上下方向の平面
75 裏蓋
76 挿入部
77 凹部

Claims (15)

  1. アンテナ及び時計装置を内蔵する非導電性のケースと、ケースの外側に取り付けられた、少なくとも1つの導電性の外装部と、を備えた電波時計であって、
    少なくとも1つの前記外装部に、前記アンテナの受信を確保するための、少なくとも1つの開口部を備え、
    前記アンテナは、磁芯部材とこの磁芯部材に巻かれたコイルとよりなるバーアンテナであり、
    前記開口部が、前記磁芯部材の軸線を含む少なくとも1つの平面に沿って、前記バーアンテナが平行に投影される部分に設けられる軸線投影開口部である電波時計。
  2. 請求項1に記載の電波時計であって、
    複数の前記外装部が前記ケースの上面、側面、および下面を覆う電波時計。
  3. 請求項1に記載の電波時計であって、
    前記外装部が、前記ケースの上面に配置される上部外装部と、前記ケースの下面に配置される下部外装部とを備える電波時計。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電波時計であって、
    前記開口部として、前記磁芯部材の軸線上に設けられ、前記外装部の外縁において切り欠けられて形成された軸線上開口部をさらに含む電波時計。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の電波時計であって、
    前記軸線投影開口部が、前記バーアンテナが投影された影の大きさ以上の大きさで開口する電波時計。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の電波時計であって、
    前記軸線投影開口部が、少なくとも前記バーアンテナの端部それぞれと相対して開口する電波時計。
  7. 請求項に記載の電波時計であって、
    前記軸線投影開口部が、前記バーアンテナの端部において前記コイルから露出する前記磁芯部材の露出端部が投影された影の大きさ以上の大きさで開口する電波時計。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電波時計であって、
    前記ケースに形成され、前記開口部内に挿入される挿入部を備える電波時計。
  9. 請求項に記載の電波時計であって、
    前記挿入部の外端面が、前記開口部を備える前記外装部の表面と、ほぼ同一表面となる電波時計。
  10. 請求項に記載の電波時計であって、
    前記挿入部が、前記開口部とほぼ相似形状である電波時計。
  11. 請求項に記載の電波時計であって、
    前記ケースの下部側面に前記外装部の下面を受ける突条が形成された電波時計。
  12. 請求項11に記載の電波時計であって、
    前記挿入部と前記突条の外側面が前記上部外装部の外側面とほぼ同一平面である電波時計。
  13. 請求項に記載の電波時計であって、
    前記下部外装部に前記軸線投影開口部が配置される電波時計。
  14. 請求項13に記載の電波時計であって、
    前記軸線投影開口部が、前記上部外装部に前記バーアンテナが投影された影の大きさ以上の大きさで開口し、前記下部外装部に前記バーアンテナの端部それぞれと相対して開口する電波時計。
  15. 請求項1から3のいずれかに記載の電波時計であって、前記外装部が、前記ケースに形成された凹部内に挿入される電波時計。
JP2002136889A 2002-03-26 2002-05-13 電波時計 Expired - Lifetime JP4173685B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136889A JP4173685B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 電波時計
EP03712895.6A EP1489472B1 (en) 2002-03-26 2003-03-25 Radio timepiece
CNB03806958XA CN100456175C (zh) 2002-03-26 2003-03-25 电波表
KR10-2004-7015419A KR20040094887A (ko) 2002-03-26 2003-03-25 전파 시계
US10/508,533 US20050180266A1 (en) 2002-03-26 2003-03-25 Radio timepiece
PCT/JP2003/003584 WO2003081347A1 (fr) 2002-03-26 2003-03-25 Montre radio
HK05109985.3A HK1078142A1 (en) 2002-03-26 2005-11-09 Radio timepiece

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136889A JP4173685B2 (ja) 2002-05-13 2002-05-13 電波時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003329785A JP2003329785A (ja) 2003-11-19
JP4173685B2 true JP4173685B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=29698800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002136889A Expired - Lifetime JP4173685B2 (ja) 2002-03-26 2002-05-13 電波時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4173685B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4964884B2 (ja) * 2006-08-10 2012-07-04 シチズンホールディングス株式会社 無線機能付き時計
JP5442935B2 (ja) * 2007-03-19 2014-03-19 シチズンホールディングス株式会社 無線機能付き時計
CN107301446A (zh) * 2017-05-19 2017-10-27 云士康(深圳)智能科技有限公司 电子标签标记饰品的方法
JP2019128270A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 セイコーエプソン株式会社 携帯型電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003329785A (ja) 2003-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1407510B1 (en) Wristwatch with antenna
JP2673577B2 (ja) 時 計
JP3526874B2 (ja) 携帯型電子機器のアンテナ装置
KR20020046176A (ko) 금속 케이스에 장착된 밀봉 콘테이너를 포함하는 시계와같은 휴대용 물체
US7813712B2 (en) Electronic device having metal outer case and antenna therein
JP2009250667A (ja) 電波受信装置
EP1577719B1 (en) Radio-controlled clock/watch
EP1489472B1 (en) Radio timepiece
JP4173685B2 (ja) 電波時計
JP2000105285A (ja) 携帯型電子時計のアンテナ構造
JP2010066044A (ja) 電波受信装置
EP2187274B1 (en) Radio controlled timepiece
JP4173687B2 (ja) 電波時計
JP2006112866A (ja) 機器ケース、腕時計ケース及び電波腕時計
JP5861755B2 (ja) 電波時計
JP4382379B2 (ja) 電波時計
JP4258173B2 (ja) 無線機能付き腕時計
JP2005274359A (ja) 電波時計
JP4784498B2 (ja) アンテナ装置及びアンテナ装置の製造方法
JP3797338B2 (ja) 無線機能付き腕時計
JP2004212083A (ja) 電波時計のケース構造
JP4952398B2 (ja) 電子機器
JP3988784B2 (ja) 無線機能付き腕時計
JP4305205B2 (ja) アンテナ装置
JP6181837B2 (ja) 携帯型電波時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080714

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4173685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term