JP2003222686A - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP2003222686A
JP2003222686A JP2002020607A JP2002020607A JP2003222686A JP 2003222686 A JP2003222686 A JP 2003222686A JP 2002020607 A JP2002020607 A JP 2002020607A JP 2002020607 A JP2002020607 A JP 2002020607A JP 2003222686 A JP2003222686 A JP 2003222686A
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cans
fixing pin
pair
hole
timepiece
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JP2002020607A
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Koichi Takahashi
宏一 高橋
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装着用バンドの取付構造を利用して一対のカン
の間に切断部が形成された時計ケースの切断部の開きを
防止することができる構造を有する時計を提供するこ
と。 【解決手段】一対のカン12A、12Bには、固定ピン
14の端部を係止する貫通孔121A、121Bが形成
されている。固定ピン14は装着用バンド16を保持す
る棒状の固定ピン本体142と、この固定ピン本体14
2の一方の端部に設けられたつば部141とを有してい
る。一方の貫通孔121Aに固定ピン14のつば部14
1を係合し、他方の貫通孔121Bに固定ピン本体14
2の他方の端部を係止する。固定ピン本体142の他方
の端部には止めねじ15が螺合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断部が設けられ
た時計ケースの開きを防止する構造を有する時計に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来から、時計のバンドの取付けは、バン
ドのバネ棒取付孔に挿入し、バンドを保持したバネ棒を
ケースのカンに取り付けることで行われている。このよ
うなバネ棒は、パイプ状のバネ棒本体とその内部に配置
されるバネとを備えており、バネ棒本体の両端部にはバ
ネによって外方に付勢されるピボットが設けられてい
る。このバネ棒のピボットを工具等で引っ込ませて、時
計ケースのカンまた部分に配置し、工具等の押さえを解
除することで時計ケースのカンに設けられた孔に挿入し
ている。ところで、近年、時計ケースのデザイン化が進
み、環状の時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
に切断部が形成されるデザインの時計が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなデザインの
時計ケースでは、時計の意匠性を向上させることはでき
るるものの、時計ケースに力がかかった場合、例えば、
時計を落下させてしまった場合等に切断部が開いてしま
う虞がある。従来のバネ棒を用いたバンドの取付構造は
カンまた部分に形成された切断部の開きを防止する構造
とはなっていないため、バンドの取付構造とは別に切断
部の開きを防止する部材を設けなければならず、手間が
かかるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、装着用バンドの取付構造
を利用して一対のカンの間に切断部が形成された時計ケ
ースの切断部の開きを防止することができる構造を有す
る時計を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の時計は、少なく
とも一対のカンが設けられた略環状の時計ケースを有す
る時計であって、前記時計ケースの一対のカンの間のカ
ンまた部分には切断部が形成されており、前記一対のカ
ンには各カンに跨って配置される固定ピンの端部が係止
される貫通孔がそれぞれ形成されており、前記固定ピン
は、装着用バンドを保持する棒状の固定ピン本体と、こ
の固定ピン本体の一方の端部に設けられたつば部とを有
し、前記固定ピン本体は一方の貫通孔から前記装着用バ
ンドを介して他方の貫通孔まで挿入されてその他方の端
部に止めねじが螺合され、前記装着用バンドを介して配
置される一対のカンは前記固定ピンのつば部と止めねじ
とで挟持されていることを特徴とする。
【0006】ここで、切断部はケースを閉じた環形状に
成形した後、切断(後加工)することにより形成される
ものでもよく、また、予めケースを切断部を有する形状
(例えば、平面C字型形状)とすることで形成されるも
のでもよい。また、略環形状とは、円環形状に限らず、
六角形状、矩形枠状など全体として周形状を呈する形状
であればよい。本発明では、一対のカンは固定ピンのつ
ば部と、この固定ピンに螺合される止めねじとで挟持さ
れており、一対のカンにはカンの外面(カンまた部分側
の面と反対側の面)から内面(カンまた部分側の面)に
向かった力がかかる。これにより、一対のカンの間のカ
ンまた部分に形成された切断部には閉じる方向に力が働
くこととなり、切断部の開きを防止することができる。
固定ピンのつば部と、この固定ピンに螺合される止めね
じとで切断部の開きを防止しており、一対のカンに対す
る固定ピンの取付構造(装着用バンドの取付構造)を利
用して切断部の開きを防止することができるので、別
途、切断部の開きを防止するための部材を取り付ける場
合に比べ手間を要しない。また、止めねじで固定ピンを
固定することができ、特別な治具等が不要であるため固
定ピンの取付作業が容易となる。
【0007】また、本発明の時計は、少なくとも一対の
カンが設けられた略環状の時計ケースを有する時計であ
って、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
には切断部が形成されており、前記一対のカンには各カ
ンに跨って配置される固定ピンの端部が係止される貫通
孔がそれぞれ形成されており、前記固定ピンは一方の貫
通孔から装着用バンドを介して他方の貫通孔まで挿入さ
れて、その両端部に止めねじが螺合され、前記装着用バ
ンドを介して配置される一対のカンは固定ピンの両端部
の前記止めねじで挟持されているものであってもよい。
【0008】一対のカンは固定ピンの両端部の止めねじ
により挟持されるため、請求項1記載の発明と同様、切
断部が開こうとするとカンの外面(カンまた部分側と反
対側の面)から内面(カンまた部分側の面)に向かって
力がかかり、切断部には閉じる方向に力が働くこととな
る。従って、切断部の開きが防止される。また、一対の
カンへの固定ピンの取付構造を利用して切断部の開きを
防止することができるので、切断部の開き防止に手間を
要しない。
【0009】さらに、本発明の時計は、少なくとも一対
のカンが設けられた略環状の時計ケースを有する時計で
あって、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部
分には切断部が形成されており、前記一対のカンの一方
には貫通孔が形成され、他方には前記一方のカンに対向
するカン内面に開口された雌ねじが形成され、これらの
一対のカンに跨って固定ピンが配置されており、前記固
定ピンは、装着用バンドを保持する棒状の固定ピン本体
と、この固定ピン本体の一方の端部に設けられたつば部
とを有し、前記固定ピン本体は前記貫通孔から前記装着
用バンドを介して挿通されて、その雄ねじが他方のカン
の前記雌ねじに螺合され、前記固定ピンのつば部は一方
のカンの貫通孔に係合されているものであってもよい。
【0010】固定ピンのつば部が貫通孔に係合され、固
定ピン本体の雄ねじが孔の内面に刻設された雌ねじに螺
合されているので、時計ケースの切断部が開こうとして
も、つまり、一方のカンに対して他方のカンが離れよう
としても、他方のカンに螺合された固定ピンのつば部で
一方のカンが係止される。これにより切断部の開きが防
止される。このように固定ピンの取付構造を利用して切
断部の開きを防止することができるので、切断部の開き
防止に手間を要しない。また、固定ピン本体に雄ねじが
刻設されているため、固定ピンをカンに螺合すると同時
に固定することができ、固定ピンの取付作業に手間を要
しない。さらに、固定ピンに雄ねじが刻設されており、
固定ピンを固定するための部材を別途必要としないため
部材点数の削減を図ることができる。
【0011】また、本発明の時計は、少なくとも一対の
カンが設けられた略環状の時計ケースを有する時計であ
って、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
には切断部が形成されており、前記一対のカンの一方に
は貫通孔が形成され、他方には前記一方のカンに対向す
るカン内面に開口された孔と、この前記孔に直交して挿
通する挿通孔とが形成され、これらの一対のカンに跨っ
て固定ピンが配置されており、前記固定ピンは、装着用
バンドを保持する棒状の固定ピン本体と、この固定ピン
本体の一方の端部に設けられたつば部とを有し、前記固
定ピン本体は一方の貫通孔から装着用バンドを介して他
方の貫通孔まで挿入されて、その固定用凹部に前記挿通
孔を介して固定部材が挿入され、前記装着用バンドを介
して配置される一対のカンは、固定ピンの前記つば部
と、前記固定部材とで挟持されているものであってもよ
い。
【0012】一対のカンは、固定ピンのつば部と固定用
凹部に挿入される固定部材で挟持されるため、一対のカ
ンの間のカンまた部分に形成された切断部には閉じる方
向に力が働くこととなる。従って、切断部の開きを防止
することができる。さらに、前述した発明と同様、固定
ピンの一対のカンへの取付構造を利用して切断部の開き
を防止することができるので、切断部の開き防止に手間
を要しない。また、挿通孔は孔に直交して形成されてお
り、固定ピンをその長手方向に直交する方向から固定す
ることができる。すなわち、固定ピンの端部に止めねじ
を取り付けた場合、装着用バンドの回動による固定ピン
の回動方向と、止めねじの螺合方向とが同じであるた
め、固定ピンが装着用バンドの回動に伴って回転する
と、止めねじが緩んでしまう虞がある。これに対し、本
発明では、固定部材は固定ピンの軸方向とは直交する方
向から固定ピンに係合されるので、装着用バンドの回動
により、固定ピンの固定が緩むことがない。従って、耐
久性に優れたものとすることができる。
【0013】また、本発明の時計は、少なくとも一対の
カンが設けられた略環状の時計ケースを有する時計であ
って、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
には切断部が形成されており、前記一対のカンには各カ
ンに跨って配置される固定ピンの端部が係止される貫通
孔がそれぞれ形成されており、前記固定ピンは一方の貫
通孔から装着用バンドを介して他方の貫通孔まで挿入さ
れ、前記一対のカンは、一対のカンに跨って配置される
連結部と、この連結部の両端部から各カンの外面に沿っ
て延長されて、前記貫通孔を覆う被覆部とを備えたカバ
ー部材により挟持されるものであってもよい。
【0014】貫通孔を覆うカバー部材が設けられている
ため、固定ピンが貫通孔から外れてしまうことがない。
また、カバー部材は一対のカンを挟持しているため、こ
のカバー部材により、切断部の開きが防止される。ま
た、前述した発明と同様、固定ピンの取付構造を利用し
て切断部の開きを防止することができるので、切断部の
開き防止に手間を要しない。さらに、このカバー部材を
様々な形状とすることで、時計のデザインのバリエーシ
ョンを増やすことができる。さらに、カバー部材は時計
ケースと別体であるため、時計ケースと異なる表面仕上
げとすることも容易であり、これによっても、時計のデ
ザインのバリエーションが増加する。また、カンがカバ
ー部材により覆われるため、カンが設けられていない時
計のように見え、時計の外観が向上する。
【0015】この際、前記固定ピンの両端部は前記貫通
孔から突出しており、前記カバー部材には前記固定ピン
の両端部を係止する窪みが形成されていることが好まし
い。固定ピンの突出部分がカバー部材に係合されれば、
カバー部材をより強固に一対のカンに取り付けることが
できる。
【0016】また、本発明の時計は、少なくとも一対の
カンが設けられた略環状の時計ケースを有する時計であ
って、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
には切断部が形成されており、前記一対のカンには各カ
ンに跨って配置される固定ピンの端部が係止される貫通
孔がそれぞれ形成されており、前記固定ピンは、装着用
バンドを保持する棒状の固定ピン本体と、この固定ピン
本体の一方の端部に設けられたつば部とを有し、前記固
定ピン本体は一方の貫通孔から前記装着用バンドを介し
て他方の貫通孔まで挿入され、前記固定ピン本体の他方
の端部には、この端部を締め付けるCリングが係合され
ているものであってもよい。
【0017】Cリングは固定ピン本体の他方の端部との
間には摩擦が生じ、これによりCリングは固定ピン本体
の端部に固定される。固定ピン本体の一方の端部に設け
られたつば部は一方の貫通孔に係止され、他方の端部に
取り付けられたCリングは他方の貫通孔に係止されるた
め、固定ピンが所定位置に固定される。これにより、一
対のカンの間の寸法が保たれるため、切断部の開きが防
止される。前述した発明と同様、固定ピンの取付構造を
利用して切断部の開きを防止することができるので、切
断部の開き防止に手間を要しない。
【0018】また、本発明の時計は少なくとも一対のカ
ンが設けられ、略環状の時計ケースを有する時計であっ
て、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分に
は切断部が形成されており、前記一対のカンには各カン
に跨って配置される固定ピンの端部が係止される貫通孔
がそれぞれ形成されており、固定ピンは一方の貫通孔か
ら装着用バンドを介して他方の貫通孔まで挿入され、こ
の状態で固定ピンの両端部が前記貫通孔の両端部が突出
する寸法に設定されているとともに、その両端部には、
固定ピンの長手方向に直交して貫通する固定用孔がそれ
ぞれ形成され、これらの固定用孔には、この固定用孔を
貫通する止め部材がそれぞれ挿入され、前記一対のカン
は前記各止め部材により挟持されるものであってもよ
い。
【0019】一対のカンは固定ピンに挿入される止め部
材により挟持されているため、切断部が開こうとしても
この止め部材により、切断部の開きが防止される。前述
した発明と同様、固定ピンの取付構造を利用して切断部
の開きを防止することができるので、切断部の開き防止
に手間を要しない。また、貫通孔から突出した固定ピン
の端部に止め部材を挿入して固定しているため、固定構
造が単純であり、固定構造が外部から見えるためユーザ
ー自身がバンドの取り替えを行うことも容易となる。
【0020】さらに、本発明の時計は少なくとも一対の
カンが設けられ、略環状の時計ケースを有する時計であ
って、前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分
には切断部が形成されており、前記一対のカンには各カ
ンに跨って配置される固定ピンの端部が係止される貫通
孔がそれぞれ形成されており、前記固定ピンの両端部に
はその長手方向に直交する方向に突出する係合部が形成
されており、この係合部は前記貫通孔の前記カン先端側
の面に形成された溝に係合するものであってもよい。
【0021】ユーザーが時計を装着する際に、バンドは
カンの基端部から先端部に向かった方向に引っ張られる
が、これに伴って固定ピンの両端部に形成された係合部
が貫通孔に形成された溝に係合される。これにより、固
定ピンが一対のカンに固定される。従って、切断部を開
く方向の力がかかっても、係合部が貫通孔に形成された
溝に係合されているため、一対のカンの間に形成された
切断部は所定の間隔で保持され、切断部の開きが防止さ
れる。さらに、固定ピンの一対のカンへの固定構造を利
用して切断部の開きを防止することができるので、切断
部の開き防止に手間を要しない。本発明では、固定ピン
は固定ピンに設けられた係合部を溝に係合することで一
対のカンに固定されるため、固定ピンを固定するための
部材を必要とせず、部品点数の削減を図ることができ
る。
【0022】また、本発明の時計は略環状の時計ケース
を有する時計であって、前記時計ケースの周方向の一部
には切断部が形成され、この切断部を形成する端部に一
対のカンが設けられており、前記一対のカンは、それぞ
れ前記時計ケースの端部から装着用バンドに向かって延
びる基端部と、この基端部から互いに離れる方向に延び
る連結部と、この連結部に連続して設けられ前記装着用
バンドを取り付けるバンド取付部とを有し、前記一対の
カンのバンド取付部の対向する面部には、棒状の固定ピ
ンの端部を係止する孔が形成され、前記一対のカンの前
記基端部には、これらを一体的に挟持する挟持部材が取
り付けられるものであってもよい。
【0023】カンは切断部を形成する端部に設けられて
おり、カンの基端部は挟持部材により挟持されているた
め切断部の開きが防止される。装着用バンドが取り付け
られるカンの基端部を挟持することで切断部の開きを防
止しており、一対のカンを利用して切断部の開きを防止
することができる。また、カンの基端部を利用して切断
部の開きを防止する構造となっており、固定ピンを利用
して切断部の開きを防止する構造ではないため、固定ピ
ンとして従来から使用されているバネ棒を使用すること
もできる。
【0024】このような上述した何れかの時計におい
て、外部送受信装置と無線通信を行う無線通信部を有す
ることが好ましい。従来から、外部送受信装置と無線通
信を行うことができるものとしては非接触型ICカード
があるが、これはカード型のものであるため、紛失、盗
難の危険性があり、使用時にはユーザーがポケット等か
ら取り出さなくてはならないので煩雑であるという問題
がある。これに対し、本発明では、上述した何れかの時
計に無線通信部を設け、無線通信を行うことができるも
のとしているため、盗難、紛失防止、及び携帯性の向上
を図ることができる。
【0025】この際、前記無線通信部は前記時計ケース
の内周側にこの時計ケースの周回方向に沿って配置され
るループアンテナを有していることが好ましい。無線通
信を行うアンテナとしては、バーアンテナ等を利用する
こともできるが、ループアンテナを使用すれば、同程度
の性能を有するバーアンテナを使用する場合に比べ時計
の小型化を図ることができる。また、上述した時計の時
計ケースには切断部が形成されているため、時計ケース
を導電性部材で形成しても、時計ケースの環状方向に沿
った渦電流の発生を防止することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の腕時計1
0を対象とした無線通信システムの全体構成を示す図で
ある。このシステムは、腕時計10と、この腕時計10
と無線通信を行うことのできる外部送受信装置1とを有
する。
【0027】この外部送受信装置1において、制御装置
1Aは外部送受信装置1全体を制御する。送信回路1B
は、制御装置1Aの制御下で送信制御信号を生成し出力
する。受信回路1Cは、アンテナ1Dの受信信号を高周
波回路1Eを介して受け取り、この受信信号から受信デ
ータを復調して制御装置1Aに出力する。高周波回路1
Eは、上記送信制御信号に基づいて送信信号を生成して
アンテナ1Dを介して腕時計10に送信するとともに、
アンテナ1Dによって受信された腕時計10からの受信
信号を受信回路1Cに出力する。
【0028】図2は、腕時計10の無線通信機能を有す
る無線通信部132の構成を示すブロック図である。こ
の腕時計10の無線通信部132においては、アンテナ
133と、このアンテナ133介して通信を行う送受信
手段132RFとを有する。アンテナ133は、所定方
向に向いたループ軸133aを備えた周回状のループ形
状に構成されている。この無線通信部132は、例え
ば、ISO14443等の非接触ICカード規格を用い
て構成することができる。
【0029】送受信手段132RFは、上記アンテナ1
33の両端に接続された同調用コンデンサ135と、集
積回路(IC)等からなる通信モジュール132ICと
から構成されている。
【0030】通信モジュール132ICは、上記アンテ
ナ133に接続された整流回路136Aと、アンテナ1
33に接続され、アンテナ133で受信された受信信号
を復調して受信データを出力する受信回路136Bと、
アンテナ133に接続され、送信データを変調して送信
信号を生成し、アンテナ133へ送る送信回路136C
と、発振回路等から出力されたクロック信号を元に所定
の基準信号を生成する基準信号生成回路136Dと、基
準信号生成回路136Dから送出された基準信号を受
け、受信データのデータ列から受信データ内容を取り出
すとともに、送信データ内容を受けて送信データを形成
する変換処理回路136Eと、変換処理回路136Eか
ら受信データ内容を受けるとともに、変換処理回路13
6Eへ送信データ内容を出力する中央制御回路136F
と、中央制御回路136Fの制御下において送信データ
の暗号化及び受信データの解読を行う暗号処理回路13
6Gと、ID番号やデータ内容の記録を行う不揮発性メ
モリ等からなるメモリ132Mとを有している。
【0031】ここで、整流回路136Aはアンテナ13
3にて受信された搬送波(キャリア信号)から電力を取
り出し、これを電源ラインを通じて各回路へと送るよう
に構成されている。なお、このような受信信号から生成
した電力を供給する電力供給形態ではなく、機器に内蔵
された電池等の電源から電力を供給するように構成して
もよい。また、メモリ132MはEEPROMやフラッ
シュメモリ等の書き換え可能メモリであることが好まし
い。また、腕時計内に固定されたメモリの代りに、或い
は、当該固定されたメモリに加えて、メモリカードなど
のリムーバブルメディアを設けてもよい。また、暗号処
理回路136Gは、DES(Data Encryption Standar
d)、RSA(R. L. Riverst, A. Shamir, L. Adelma
n)等の暗号処理機能を備えている。
【0032】図3には、本実施形態の腕時計10が示さ
れている。腕時計10は略円環状の時計ケース11と、
コレット13とを有する。時計ケース11はその前面側
と背面側が開口しており、この時計ケース11にコレッ
ト13を嵌め込むことで腕時計10が構成される。
【0033】コレット13は、表示部と表示部を駆動す
るムーブメントやIC等からなる駆動部等を有するアナ
ログ時計やデジタル時計の完成体であり、図4にも示す
ように本実施形態ではアナログ時計となっている。コレ
ット13は中空の円柱形状のプラスチックケース131
を有し、このプラスチックケース131の背面側には底
が設けられており、前面側は開口している。前面側には
その開口を覆うように非導電性部材である風防ガラスか
らなる表示窓131Aが設置される。
【0034】プラスチックケース131の内部には、ム
ーブメント104と、ムーブメント104に対して接続
された金属製の巻真(操作軸)105と、巻真105の
外端に取り付けられた時刻修正用の金属製の竜頭(外部
操作部材)106と、表示窓131Aの内側に配置さ
れ、時間情報表示する表示部を構成する文字板107
と、文字板107の背面側に固定された環状の基板10
8とが設置される。
【0035】文字板107は、アンテナ133と時計ケ
ース11外部との間の電波の伝播を可能にするために、
合成樹脂やセラミックスなどの非導電性部材で構成され
ている。竜頭106は、プラスチックケース131の3
時の位置に取り付けられており、プラスチックケース1
31を時計ケース11に嵌め込むと、時計ケース11に
形成された凹部113に配置される。
【0036】ここで、ムーブメント(時間情報表示処理
部)104には、図示しないがウォッチCPU、駆動回
路及び駆動機構が内蔵されている。ムーブメント104
には、必要に応じて、電池や大容量キャパシタ等の電源
が内蔵されていてもよい。また、上記表示窓131A、
文字板107及び上記秒針131B、分針131C及び
時針131D等の指針部分によって表示部が構成され
る。
【0037】図5に示すように、基板108は必要に応
じてガラス繊維やガラス織布などで強化されたエポキシ
樹脂やフェノール樹脂等からなるプリント配線基板やポ
リイミド樹脂等からなるフレキシブル配線基板などで構
成される。環状の基板108の表裏両面上にはループ状
のアンテナ133が形成されている。アンテナ133は
そのループ軸133aに直交する平面上に巻回されてい
る。この図示例では、アンテナ133は、基板108上
に固着された銅箔などの導電パターンによって構成され
ている。
【0038】また、アンテナ111は図中において数周
巻回されたループ状に形成されているが、ループアンテ
ナとしてのターン数や形状は任意である。より具体的に
は、搬送波の周波数が13.56[MHz]である場合
には2〜3ターンのループアンテナでよく、また、周波
数125[kHz]の場合には数百ターンの巻数が必要
となる。
【0039】ループアンテナは開口面積が大きい程アン
テナゲインが向上するので、アンテナ133はプラスチ
ックケース131内のなるべく外周部に形成することが
好ましい。本実施形態では、基板108はプラスチック
ケース131の内面に沿って平面環状に形成され、この
基板108上の外周側にアンテナ133のループが形成
されている。アンテナ133は、アンテナ133のルー
プ軸133aが時計ケース11の周回軸、すなわち環形
状の軸線と略一致するように設置される。基板108の
環形状の内側に設けられた開口内、すなわち、アンテナ
133のループ内には、上記ムーブメント104が配置
されている。
【0040】また、基板108上には上記の通信モジュ
ール132ICが実装され、アンテナ133の両端に接
続されている。なお、アンテナ133と接続された同調
用コンデンサ135もまた基板108上に実装されてい
るが、図示を省略してある。
【0041】なお、無線通信時の通信内容を表示する場
合には、図5に2点鎖線にて示すように、基板108上
に液晶表示パネル等からなる表示体132DPを実装
し、この表示体132DPの表示面を露出させる開口部
を文字板107に設けることが好ましい。これによっ
て、文字板107の開口部から露出する表示体132D
Pの表示面に表示された表示内容を視認することが可能
になる。
【0042】次に、図3及び図6を用いて時計ケース1
1について説明する。時計ケース11は金属製、例え
ば、ステンレス、ブラス、チタン、超硬合金等や導電性
セラミック製の部材からなるものである。時計ケース1
1の6時側と12時側には、装着用バンド16を時計ケ
ース11に取り付けるための一対のカン12A、12B
がそれぞれ設けられている。各カン12A、12Bに
は、各カン12A,12Bに跨って配置される固定ピン
14の端部を係止する貫通孔121A、121Bが形成
されている。
【0043】貫通孔121A、121Bはカン12A、
12Bの内面(カンまた部分112側の面)及び外面
(カンまた部分112側の面と反対側の面)を貫通して
いる。図示しないが、貫通孔121A、121Bの外側
部分は後述する止めねじ15の頭部または固定ピン14
に設けられたつば部141と略同じ径寸法の大径部とさ
れ、内側部分は固定ピン14と略同じ径寸法の小径部と
なっている。また、時計ケース11の一対のカン12
A、12Bの間のカンまた部分112には切断部111
が形成されている。この切断部111は時計ケース11
を閉じた環形状に成形した後、切断(後加工)すること
により形成されるものでもよく、また、予め時計ケース
11を切断部111を有する形状とすることで形成され
るものでもよい。
【0044】固定ピン14は、装着用バンド16を一対
のカン12A、12Bに取り付けるためのものである。
ここで、装着用バンド16は、例えば、金属、ウレタ
ン、ゴム、シリコン、皮、ビニール等の材料からなるも
のである。固定ピン14は装着用バンド16を保持する
棒状の固定ピン本体142と、この固定ピン本体142
の一方の端部に設けられたつば部141とを有してい
る。つば部141は固定ピン14の頭の部分を形成する
ものであり、固定ピン本体142よりも径寸法の大きい
ものとなっている。固定ピン本体142の他方の端部の
内周面には図示しないが、雌ねじが刻設されている。
【0045】固定ピン14は次のようにして一対のカン
12A、12Bに取り付けられる。固定ピン14の固定
ピン本体142を一方の貫通孔121A、装着用バンド
16及び他方の貫通孔121Bに貫通させる。一方の貫
通孔121Aにつば部141を係合し、他方の貫通孔1
21Bに固定ピン本体142の他方の端部を係止する。
次に、カン12Bの外面から内面に向かって他方の貫通
孔121Bに止めねじ15を挿入し、固定ピン本体14
2の他方の端部に螺合する。固定ピン14は、一対のカ
ン12A,12Bに固定され、一対のカン12A、12
Bは固定ピン14のつば部141及び止めねじ15によ
り挟持されることとなる。
【0046】以上のようにして取り付けられた固定ピン
14と止めねじ15の頭部は、図6に示すように各カン
12A、12Bの外面と面一となる。ここで、止めねじ
としては、その頭部が図3、6、及び図7(A)に示し
たマイナスドライバー用の窪みが形成された円形形状の
ねじ(マイナスねじ)に限られず、図7(B)に示すよ
うな頭部が六角形状の六角ねじ15Aや図7(C)に示
すようなの六角形状の窪みが形成された六角穴付きねじ
15Bでもよい。また、これにあわせて、固定ピン14
のつば部141の形状も変えればよい。
【0047】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を奏することができる。 (1)一対のカン12A、12Bは、固定ピン14のつ
ば部141と、この固定ピン14に螺合される止めねじ
15とで挟持されているため、一対のカン12A,12
Bには、カン12A,12Bの外面から内面に向かって
力がかかる。これにより、カンまた部分112に形成さ
れた切断部111にも、この切断部111が閉じる方向
に力がかかることとなり、切断部111の開きが防止さ
れる。
【0048】(2)一対のカン12A,12Bは固定ピ
ン14のつば部141と、この固定ピン14に螺合され
る止めねじ15とで挟持されており、固定ピン14の取
付構造を利用して、切断部111の開きを防止してい
る。従って、別途、切断部111の開きを防止するため
の部材を取り付ける場合に比べ手間を要しない。なお、
時計ケース11にはコレット13が嵌め込まれているた
め、切断部111を閉じる方向の力が働いても、切断部
111が閉じてしまうことはない。
【0049】(3)止めねじ15で固定ピン14を固定
することができ、ドライバー以外の特別な治具等が不要
であるため固定ピン14の取付作業が容易となる。
【0050】(4)止めねじ15の頭部、固定ピン14
のつば部141とカン12A、12Bの外面とが面一と
なっているため、腕時計10の外観が良好なものとな
る。また、止めねじ15の頭部、固定ピン14のつば部
141がカン12A,12Bの外面から突出しないた
め、洋服等に引っかかったりすることがない。
【0051】(5)止めねじ15を締め付けることによ
り、コレット13を容易かつ確実に時計ケース11に保
持させることができる。さらに、止めねじ15を緩め切
断部111を開けば、コレット13を容易に取り外すこ
とができる。従って、コレット13の着脱が容易なた
め、修理やデザインの変更が容易となる。
【0052】(6)装着用バンド16の取付及び切断部
111の開き防止を固定ピン14と止めねじ15との二
種類の部材で行うことができるので、コストの低減を図
ることができる。
【0053】(7)止めねじ15の形状を図7に示すよ
うに異なったものとすることで、腕時計10のデザイン
に変化をつけることができる。
【0054】(8)従来から、外部送受信装置1と無線
通信を行うことができるものとしては非接触型ICカー
ドがあるが、これはカード型のものであるため、紛失、
盗難の危険性があり、使用時にはユーザーがポケット等
から取り出さなくてはならないので煩雑であるという問
題がある。これに対し、本実施形態では、腕時計10に
無線通信部132を設け、無線通信を行うことができる
ものとしているため、盗難、紛失防止、及び携帯性の向
上を図ることができる。
【0055】(9)略環状の時計ケース11のカンまた
部分112には切断部111が形成されているため、時
計ケース11の環形状の軸線の延長方向に磁束が伸びる
方向の磁界が増減したときに生ずる渦電流(ループ電
流)の発生を防止して、上記無線通信の送受信電波の送
信強度及び受信感度の低下を抑制することができる。す
なわち、環状の時計ケースが金属等の導電性部材にて形
成されていて、しかも、切断部111がない場合には図
8に示すように、外来電波若しくはアンテナ133によ
って生ずる電波に起因して、時計ケース近傍の磁界Hが
周期的に変動すると、時計ケースの周回軸方向、つま
り、時計ケースの開口を通過する磁束が変化するので、
電磁誘導によって渦電流(ループ電流)Iが発生する。
この渦電流Iは電波のエネルギーを消費するので、時計
ケース内のプラスチックケース131内のアンテナ13
3の受信感度を低下させるとともに、アンテナ133か
ら送信される電波の強度を低下させる。特に、時計ケー
スの軸線と、アンテナ133のループ軸133aとがほ
ぼ平行に設置されている場合には上記渦電流Iによる影
響は非常に大きくなる。これに対して、本実施形態の場
合には、図9に示すように時計ケース11に切断部11
1が設けられているので、上記渦電流Iは発生せず、従
って電波のエネルギー損も低減され、通信時の送信強度
や受信感度の低下も抑制することができる。特に、固定
ピン14を非導電性部材で形成すれば、時計ケース11
の環形状に沿って発生する渦電流のみならず、固定ピン
14を介して発生する渦電流の発生をも防止することが
できる。このようにすることで、通信品質を確保しなが
ら導電性部材の時計ケース11を用いることができるの
で、高級感を出すことができる。
【0056】(10)無線通信を行うアンテナとして
は、バーアンテナ等を利用することもできるが、アンテ
ナ133をループアンテナとすれば、同程度の性能を有
するバーアンテナを使用する場合に比べ腕時計10の小
型化を図ることができる。
【0057】次に図10を用いて本発明の第二実施形態
を説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と
同一の部分については、同一符号を付してその説明を省
略する。また、以下の実施形態では図示しないが、腕時
計は第一実施形態と同様のコレット13を有している。
前記実施形態では、固定ピン14はつば部141を有す
るものとしたが、本実施形態の腕時計20の固定ピン2
4にはつば部141は設けられておらず、固定ピン24
は円筒棒状のものとなっている。貫通孔221Aに、カ
ン22Aの外面から内面に向かって止めねじ15が挿入
され、この止めねじ15は貫通孔221Aに係止されて
いる固定ピン24の一方の端部に螺合される。同様に、
貫通孔221Bにも止めねじ15が挿入され、貫通孔2
21Bに係止されている固定ピン24の他方の端部に螺
合される。これにより固定ピン24は一対のカン22
A,22Bに固定され、一対のカン22A,22Bは止
めねじ15により挟持されることとなる。
【0058】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を奏することができるほか以下の効果を奏することが
できる。 (11)一対のカン22A,22Bは固定ピン24の両
端部に螺合される止めねじ15により挟持されるため、
カンまた部分112に形成された切断部111には切断
部111の開きが閉じる方向に力がかかることとなる。
これにより、切断部111の開きを確実に防止すること
ができる。
【0059】(12)固定ピン24の取付構造を利用し
て、切断部111の開きを防止しているため、別途、切
断部111の開きを防止するための部材を取り付ける場
合に比べ手間を要しない。
【0060】(13)装着用バンド16の取付と、切断
部111の開き防止とを円筒棒状の固定ピン24と止め
ねじ15との二種類の部材で行うことができるので、コ
ストの低減を図ることができる。
【0061】(14)止めねじ15の形状を異なったも
のとすることで、腕時計20のデザインに変化をつける
ことができる。
【0062】次に図11を用いて本発明の第三実施形態
を説明する。第一実施形態では、各カン12A、12B
には貫通孔121A,121Bが形成されていたが、本
実施形態の腕時計30の一方のカン32Aには、貫通孔
321Aが形成されており、他方のカン32Bにはカン
32B内面に開口した孔321Bが形成されている。こ
の孔321Bの内面には雌ねじが刻設されている。固定
ピン34は、固定ピン本体342と、この固定ピン本体
342の一方の端部に設けられたつば部341とを有す
る。固定ピン本体342の他方の端部の外周面には雄ね
じ343が形成されている。カン32Bに形成された孔
321Bは、貫通する貫通孔であってもよいし、貫通し
ない孔であってもよく、少なくとも固定ピン本体342
の雄ねじ343が螺合される雌ねじが形成されていれば
よい。
【0063】固定ピン34は次のようにして一対のカン
32A,32Bに取り付けられる。固定ピン34の固定
ピン本体342を、一方のカン32Aの貫通孔321
A、装着用バンド16を介して挿通し、その端部の雄ね
じ343を他方のカン32Bの孔321B内に螺合す
る。雄ねじ343のねじ込みに従って固定ピン34のつ
ば部341は貫通孔321Aに係合される。
【0064】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を奏することができる。 (15)固定ピン34のつば部341を貫通孔321A
に係合し、固定ピン本体342の雄ねじ343を孔32
1Bに螺合すると、一対のカン32A,32Bには固定
ピン34の軸方向に力がかかる。時計ケース11の切断
部111が開こうとしても、つまり、一方のカン32A
に対して他方のカン32Bが離れようとしても、他方の
カン32Bに螺合された固定ピン34のつば部341で
一方のカン32Aが係止される。これにより切断部11
1の開きが防止される。
【0065】(16)装着用バンド16を保持する固定
ピン34の取付構造を利用して切断部111の開きを防
止しているため、別途、切断部111の開きを防止する
ための部材を取り付ける場合に比べ手間を要しない。
【0066】(17)固定ピンを固定ピンとは別部材で
ある止めねじ等により固定する場合には、固定ピンを一
対のカンに係止させた後に、止めねじ等でその端部を固
定しなければならない。これに対し、本発明では、固定
ピン34の端部には雄ねじ343が形成されており、こ
の雄ねじ343をカン32Bの孔321Bに螺合するこ
とで固定ピン34が一対のカン32A,32Bに固定さ
れるため、固定ピン34の固定作業に手間を要しない。
【0067】(18)固定ピン34の固定のために固定
ピン34とは別の部材、例えば、止めねじ等を必要とし
ないため部材点数の削減を図ることができる。
【0068】次に図12を用いて本発明の第四実施形態
を説明する。腕時計40の一対のカン42A,42Bの
うち一方のカン42Aには貫通孔421Aが形成され、
他方のカン42Bにはカン42B内面に開口した孔42
1Bが形成されている。また、他方のカン42Bには孔
421Bに直交し、連通する挿通孔422が形成されて
いる。なお、孔421Bは、貫通孔でもよいし、貫通し
ない孔でもよい。少なくとも挿通孔422が設けられた
位置までの長さ寸法を有するものであればよい。
【0069】固定ピン44は丸棒状の固定ピン本体44
2及びこの固定ピン本体442の一方の端部に設けられ
たつば部441とを有する。第一実施形態では固定ピン
14の固定ピン本体142の他方の端部には、雌ねじが
刻設されていたが、本実施形態の固定ピン本体442の
他方の端部には、固定用凹部443が形成されている。
固定用凹部443は固定ピン本体442を貫通する貫通
孔となっており、図示しないが、その内周面には雌ねじ
が刻設されている。
【0070】固定ピン44は次のようにして一対のカン
42A,42Bに取り付けられる。固定ピン44の固定
ピン本体442を一方のカン42Aの貫通孔421A、
装着用バンド16及び他方のカン42Bに通し、固定ピ
ン44のつば部441を貫通孔421Aに係合する。次
に挿通孔422から固定ピン本体442の他方の端部に
形成された固定用凹部443に固定部材であるねじ45
を螺合する。この螺合により、つまり、ねじ45が固定
ピン本体442に対して螺合されることにより、固定ピ
ン44はその軸方向に移動不能に係止される。また、一
対のカン42A,42Bは固定ピン44のつば部441
とねじ45とで挟持されることとなる。
【0071】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を奏することができる。 (19)一対のカン42A,42Bは固定ピン44のつ
ば部441とねじ45とで挟持されるため、一対のカン
42A,42Bの間の寸法が一定間隔に保たれる。これ
により、カンまた部分112に形成された切断部111
も所定の間隔に保持され、切断部111の開きを防止す
ることができる。
【0072】(20)固定ピン44の取付構造を利用し
て切断部111の開きを防止することができるので、別
途、切断部111の開きを防止するための部材を取り付
ける場合に比べ手間を要しない。
【0073】(21)また、挿通孔422は孔に直交し
て形成されており、固定ピン44をその長手方向に直交
方向から固定することができる。すなわち、固定ピンの
端部に止めねじを取り付けた場合、装着用バンド16の
回動による固定ピンの回動方向と、止めねじの螺合方向
とが同じであるため、固定ピンが装着用バンド16の回
動に伴って回転すると、止めねじが緩んでしまう虞があ
る。これに対し、本発明では、固定部材であるねじ45
は固定ピン44の軸方向とは直交する方向から固定ピン
44に螺合されるので、装着用バンド16の回動によ
り、固定ピン44の固定が緩むことがない。従って、耐
久性に優れたものとすることができる。
【0074】(22)固定ピン44を固定するために
は、ねじ45を固定ピン44の固定用凹部443に螺合
するだけでよく、固定ピンの両端部を止めねじ等により
固定する場合に比べ、固定作業に手間を要しない。さら
に、ねじ45の螺合には、ドライバー以外の他特別な治
具を必要としないので固定作業に手間がかからない。
【0075】(23)他方のカン42Bの挿通孔422
が形成されている表面を、ユーザーが装着した際にユー
ザーの腕に当接する面とすれば、腕時計40の装着時に
は挿通孔422が隠れるため外観がよいものとなる。
【0076】次に図13を用いて本発明の第五実施形態
を説明する。図13には本実施形態の腕時計50が示さ
れている。この腕時計50の一対のカン52A,52B
には貫通孔521A,521Bが形成されている。本実
施形態の固定ピン54は丸棒やパイプからなり、第一実
施形態のつば部141は設けられていない。固定ピン5
4は、一対のカン52A,52Bに取り付けた際、貫通
孔521A,521Bから両端部が突出する所定の長さ
寸法を有している。
【0077】この腕時計50には、カバー部材57が取
り付けられる。カバー部材57は、一対のカン52A,
52Bに跨って配置される連結部571と、この連結部
571の両端部から各カン52A,52Bの外面に沿っ
て延長されて、貫通孔521A,521Bを覆う被覆部
572とを備えている。貫通孔521A,521Bから
突出した固定ピン54の端部は、カバー部材57の内側
に形成された窪み573に係止される。カバー部材57
は金属プレートからなるものでもよく、また、プラスチ
ックプレートからなるものでもよい。このカバー部材5
7により一対のカン52A,52Bは挟持されることと
なる。なお、カバー部材57の形状は図13及び図14
(A)の形状に限らず、図14(B)、(C)に例示す
るような様々な形状のものを使用することができる。
【0078】従って、本実施形態によれば以下の効果を
奏することができる。 (24)貫通孔521A,521Bを覆うカバー部材5
7が設けられているため、固定ピン54の軸方向の移動
が規制され、貫通孔521A,521Bに挿入しただけ
の固定ピン54の脱落も確実に防止することができる。
【0079】(25)カバー部材57には固定ピン54
の端部が係止されているため、カバー部材57が一対の
カン52A,52Bから外れてしまうことがない。
【0080】(26)カバー部材57は、単に一対のカ
ン52A,52Bに嵌めることで取り付けることができ
るため、ドライバー等の治具が必要なく取付が簡単であ
る。
【0081】(27)カバー部材57は貫通孔521
A,521Bを覆うように取り付けられており、一対の
カン52A,52Bはカバー部材57により挟持され
る。これにより、一対のカン52A,52Bの間のカン
また部分112に形成された切断部111の開きが防止
される。
【0082】(28)固定ピン54を係止し、一対のカ
ン52A,52Bに固定するためのカバー部材57を利
用して切断部111の開きを防止することができるの
で、別途、切断部111の開きを防止するための部材を
取り付ける場合に比べ手間を要しない。
【0083】(29)また、図14に示すようにカバー
部材57は様々な形状とすることができ、かつ、容易に
交換できるのでこれにより、腕時計50のデザインのバ
リエーションを増やすことができる。
【0084】(30)さらに、カバー部材57は時計ケ
ース11と別体であるため、時計ケース11と異なる表
面仕上げとすることも容易であり、これによっても、腕
時計50のデザインのバリエーションが増加する。例え
ば、カバー部材57の表面を筋目仕上げとし、時計ケー
ス11の表面(リング状の部分)を鏡面仕上げとするこ
とも容易である。
【0085】(31)カン52A,52Bがカバー部材
57により覆われるため、固定ピン54による装着用バ
ンド16の固定部分も見えなくなり、カン52A,52
Bが設けられていないカン無しタイプの時計のように見
え、外観が向上する。
【0086】次に図15を用いて本発明の第六実施形態
を説明する。図15には本実施形態の腕時計60が示さ
れている。この腕時計60の一対のカン62A,62B
には、貫通孔621A,621Bが形成されている。こ
の貫通孔621A,621Bは外側部分が固定ピン64
のつば部641と略同じ径寸法の大径部となっており、
内側部分が固定ピン64の固定ピン本体642と略同じ
径寸法の小径部となっている。固定ピン64は装着用バ
ンド16を保持する棒状の固定ピン本体642と、その
一方の端部に設けられたつば部641とを有する。
【0087】このような固定ピン64は次の様にして一
対のカン62A,62Bに取り付けている。固定ピン6
4の固定ピン本体642をカン62Aの貫通孔621
A、装着用バンド16、カン62Bの貫通孔621Bに
通す。固定ピン64のつば部641を貫通孔621Aに
係合させ、固定ピン本体642の他方の端部を貫通孔6
21Bに係止する。ついで、この貫通孔621Bに金属
製のCリング65を挿入する。これにより、図16に示
すように、Cリング65は固定ピン本体642の他方の
端部を締め付けることとなる。Cリング65は貫通孔6
21Bの小径部の径寸法よりも大きいため、貫通孔62
1Bの小径部に係止される。この貫通孔621Bの小径
部に係止されたCリング65と固定ピン本体642との
間には摩擦が生じ、固定ピン本体642の端部からCリ
ング65が外れなくなる。これにより固定ピン64が一
対のカン62A,62Bに固定される。
【0088】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を奏することができる。 (32)固定ピン本体642の他方の端部に取り付けら
れ、摩擦により固定されたCリング65は、貫通孔62
1Bの小径部に係止されており、また、一方の端部に形
成されたつば部641も貫通孔621Aに係合されてい
るため、固定ピン64は一対のカン62A,62Bに固
定されることとなる。そのため、切断部111が開く方
向に力がかかっても固定ピン64が一対のカン62A,
62Bに固定され、一対のカン62A,62Bの間の寸
法が所定間隔に保たれるので切断部111の開きが防止
される。
【0089】(33)固定ピン64を一対のカン62
A,62Bに固定するためのCリング65を利用して切
断部111の開きを防止することができるので、別途、
切断部111の開きを防止するための部材を取り付ける
場合に比べ手間を要しない。
【0090】(34)固定ピン64とCリング65との
二つの部材で装着用バンド16の取付と、切断部111
の開き防止とを行うことができるので、コストの低減を
図ることができる。
【0091】次に図17を用いて本発明の第七実施形態
を説明する。図17には本実施形態の腕時計70が示さ
れている。この腕時計70の一対のカン72A,72B
には、貫通孔721A,721Bが形成されている。本
実施形態の固定ピン74は第5実施形態の固定ピン54
と同様、貫通孔721A,721Bから突出する長さ寸
法を有している。この固定ピン74の貫通孔721A,
721Bから突出した両端部にはその長手方向に直交し
て貫通する固定用孔743が形成されている。この固定
用孔743に止め部材75を挿入することで、固定ピン
74は一対のカン72A,72Bに固定され、一対のカ
ン72A,72Bは、止め部材75により挟持されるこ
ととなる。止め部材75はプラスチック製や金属製の楕
円形状の部材であり、その長手方向が固定ピン74の長
手方向に直交するように固定用孔743に挿入される。
なお、止め部材75は図17や図18(A)に示すよう
な楕円形状の部材に限らず、図18(B)に示すような
半円柱形状の部材75A、図18(C)に示すようなリ
ング形状部材75B、さらには、図18(D)ように革
ひも75Cを結んだものとしてもよい。
【0092】従って、本実施形態によれば以下の効果を
奏することができる。 (35)一対のカン72A,72Bは固定ピン74を固
定する止め部材75により挟持されるため、切断部11
1が開くような方向に力がかかっても、一対のカン72
A,72Bの間の寸法が所定間隔に保持される。従っ
て、一対のカン72A,72Bの間のカンまた部分11
2に形成された切断部111の開きが防止される。
【0093】(36)固定ピン74の固定に使用される
止め部材75を利用して切断部111の開きを防止する
ことができるので、別途、切断部111の開きを防止す
るための部材を取り付ける場合に比べ手間を要しない。
【0094】(37)貫通孔721A,721Bから突
出した固定ピン74の端部の固定用孔743に止め部材
75を挿入して、一対のカン72A,72Bに固定ピン
74を固定しており、固定構造が外部から見え、固定状
態の確認が容易であり、かつ、ユーザー自身が固定ピン
74を取り外し、装着用バンド16の交換を行うことも
容易となる。
【0095】(38)止め部材75は図17や図18
(A)に示した楕円形状のものに限らず図18(B)か
ら(D)に示すようなものを使用することもできる。こ
のように止め部材75を様々な形状とすることで、時計
のデザインのバリエーションを増やすことができる。さ
らにこのような止め部材をプラスチック製のものとすれ
ば容易に着色することができるのでカラーバリエーショ
ンも増やすことができる。
【0096】(39)固定ピン74は長手方向に直交し
て貫通する固定用孔743に止め部材75を挿入するこ
とにより固定されているため、装着用バンド16の回動
により、固定ピン74の固定が緩むことがなく、耐久性
に優れたものとすることができる。
【0097】次に図19を用いて本発明の第八実施形態
を説明する。図19には本実施形態の腕時計80の要部
が示されている。この腕時計80に使用される固定ピン
84は、棒状の固定ピン本体842と、この固定ピン本
体842の両端部に設けられた係合部となるつば部84
1とを有する。この腕時計80の一対のカン82A,8
2Bには貫通孔821A,821Bが形成されている。
この貫通孔821A,821Bの径寸法は固定ピン84
のつば部841の径寸法と略同じものとなっている。ま
た、貫通孔821A,821Bの外側の端部(カンまた
部分112側と反対側の端部)のカン82A,82Bの
先端側の面には溝822が形成されている。
【0098】固定ピン84は、一方のカン82Aの貫通
孔821A、装着用バンド16及び他方のカン42Bの
貫通孔821Bに通すことで、取り付けられる。ユーザ
ーがこの腕時計80を装着すると、装着用バンド16が
カン82A,82Bの基端部から先端部に向かった方向
(矢印P方向)に引っ張られるが、これに伴って、固定
ピン84の両端部のつば部841が貫通孔821A,8
21Bの溝822に係合する。これにより、固定ピン8
4は一対のカン82A,82Bに固定される。
【0099】従って、本実施形態によれば以下の効果を
奏することができる。 (40)固定ピン84は一対のカン82A,82Bに跨
って配置され、その両端部のつば部841が溝に係合す
ることで一対のカン82A,82Bに固定されているた
め、一対のカン82A,82Bの間の寸法は所定間隔に
保たれる。従って、切断部111を開く方向に力がかか
っても一対のカン82A,82Bの間の寸法が広がって
しまうことが無く、一対のカン82A,82Bの間のカ
ンまた部分112に設けられた切断部111の開きが防
止される。
【0100】(41)固定ピン84の固定構造を利用し
て切断部111の開きを防止しているため、別途、切断
部111の開きを防止するための部材を取り付ける場合
に比べ手間を要しない。
【0101】(42)固定ピン84は固定ピン84に設
けられたつば部841を溝に係合することで一対のカン
82A,82Bに固定されるため、固定ピン84を固定
するための部材を必要とせず、部品点数の削減を図るこ
とができる。
【0102】(43)固定ピン84の取付にはドライバ
ー等の治具が必要ないため、一対のカン82A,82B
への取付が容易となる。
【0103】(44)固定ピンはつば部841ではな
く、その長手方向に突出する係合部が設けられているも
のであればよいが、つば部841が設けられている固定
ピン84を使用すれば、固定ピン84が貫通孔821
A,821Bの周方向に沿って回転してしまってもつば
部841が溝822から外れることがなく、固定ピン8
4を確実に一対のカン82A,82Bに固定することが
できる。
【0104】次に図20を用いて本発明の第九実施形態
を説明する。図20には本実施形態の腕時計90が示さ
れている。この腕時計90の一対のカン92A,92B
は時計ケース11の切断部111を形成する端部に取り
付けられている。一対のカン92A,92Bはそれぞ
れ、切断部111を形成する端部から装着用バンド16
に向かって延びる基端部922と、この基端部922か
ら互いに離れる方向に延びる連結部923と、この連結
部923の端部から直交方向に連続して設けられ、装着
用バンド16が取り付けられるバンド取付部924とを
有している。
【0105】一方のカン92Aの基端部922には、ね
じ孔が形成されており、他方のカン92Bの貫通孔を介
してねじ95に螺合することでこれらの基端部922を
一体的に挟持することができるように形成されている。
一対のカン92A,92Bのバンド取付部924の対向
する面部には、固定ピン94の端部を係止する孔921
が形成されている。固定ピン94はバネ棒であり、図示
しないが、この両端部は内部に挿入されたバネにより付
勢されている。固定ピン94を装着用バンド16に通
し、その両端部を孔921に係止することで、装着用バ
ンド16がバンド取付部924に取り付けられる。
【0106】従って、本実施形態によれば以下の効果を
奏することができる。 (45)切断部111を構成する端部に設けられた一対
のカン92A,92Bの基端部922をねじ95で挟持
しているため、切断部111が開く方向に力がかかって
も、切断部111が開いてしまうことがない。
【0107】(46)カン92A,92Bの基端部92
2を挟持することで切断部111の開きを防止してお
り、一対のカン92A,92Bを利用して切断部111
の開きを防止することができる。
【0108】(47)従来から使用されているバネ棒を
固定ピン94として使用することができ、特殊な構造の
固定ピンを使用する場合に比べ、製造コストの低減を図
ることができる。
【0109】(48)切断部111の開きを防止するた
めに挟持する部分である基端部922とは別の部分のバ
ンド取付部924に装着用バンド16が取り付けられて
いるため、装着用バンド16の交換の際に、ねじ95を
取り外す必要がなく、容易に装着用バンド16の交換を
行うことができる。
【0110】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
第四実施の形態では、挿通孔422にねじ45を挿入す
ることで、固定ピンを固定していたが、本発明では図2
1に示すように、固定部材としてくさび45Aを挿入す
ることで固定ピン44を軸方向に移動不能に固定し、一
対のカン42A,42Bを挟持してもよい。さらには、
図22に示すように固定ピン44の固定用凹部443を
固定ピン44の周方向に沿って形成された溝443'と
し、この溝443'に固定用部材として平面コ字形のリ
ング45Bを嵌め込むことで固定ピン44を固定し、一
対のカン42A,42Bを挟持してもよい。このような
場合、固定部材を固定用凹部443,443'に嵌め込
むだけでよいので、ねじ45を用いて固定ピン44を固
定する場合に比べて固定ピン44の固定が容易となる。
【0111】第五実施形態では固定ピン54は丸棒やパ
イプからなるものとしたが、これに限らず、一方の端部
につば部が設けられているものを使用してもよい。さら
に、固定ピン54の両端部はカバー部材57に係止され
ているとしたが、係止されていなくてもよい。さらに、
図23に示すような腕時計50'としてもよい。この腕
時計50'の時計ケース11の6時側と12時側のカン
また部分112には切断部111が形成されており、こ
の切断部111を形成する端部には一対のカン52
A',52B'が設けられている。切断部111には合成
樹脂等からなる絶縁材58が充填される。固定ピンはそ
の両端部が内部に挿入されたバネにより付勢されている
バネ棒54'である。このような腕時計50'には、装着
用バンドの一部であるバンドの駒57'が取り付けられ
る。この駒57'は貫通孔521A,521Bを覆う被
覆部572と一対のカン52A',52B'に跨って配置
される連結部571'とを有し、カバー部材としての役
割も果たす。駒57'の連結部571'には切断部111
側に突出し、切断部111に挿入されて絶縁材58と当
接する挿入部574が形成されている。バネ棒54'の
両端部を付勢した状態でこの挿入部574に予め挿入
し、駒57'を取り付けると同時に付勢を解除する。こ
れにより、両端部が駒57'の被覆部572に形成され
た窪み573に係止される。
【0112】このようにすれば、第五実施形態と同様の
効果を奏することができる上、バンドの駒57'をカバ
ー部材として利用することができるので、カバー部材を
別途設ける必要が無く部材点数の削減を図ることができ
る。さらに、切断部111には絶縁材58が充填され、
さらには、挿入部574が挿入されているため、切断部
111に切断部111が閉じる方向の力がかかっても切
断部111が閉じてしまうことがない。また、駒57'
の連結部571'にはバネ棒54'を挿入する挿入部57
4が形成されているため、バネ棒54'を絶縁材58に
貫通させることなく取り付けることができる。
【0113】さらに、このバンドの駒57'は図24に
示すように挿入部が形成されていないものであってもよ
い。このような駒57'を使用する場合には、絶縁材5
8を一対のカン52A',52B'の先端側まで充填させ
る。バネ棒54'を絶縁材58を介して一対のカン52
A',52B'に係止させておき、バネ棒54'の端部を
駒57'の被覆部572に形成された窪み573に係止
させることで、バネ棒54'は一対のカン52A',52
B'に固定される。このような構造の駒57'を使用すれ
ば、バネ棒54'の取付けが容易となる。
【0114】さらに、第九実施形態では、基端部922
をねじ95により挟持していたが、図25に示すような
断面コ字形の挟持部材95'を嵌め込むことで基端部9
22を挟持するものとしてもよい。このようにすれば、
挟持部材95'の色や形状を変えることによりデザイン
のバリエーションを増やすことができる。また、治具を
必要とせず、基端部922に嵌め込むだけでよいので取
付が容易となる。
【0115】また、前記実施形態では、時計ケースの形
状を略円環形状としたが、これに限らず、時計ケース1
1の形状は六角形状、矩形枠状など全体として周形状を
呈する形状であればよい。さらに、前記実施形態では時
計ケース11は金属製や導電性セラミック製の部材から
なるものとしたが、これに限らず、非導電性部材、例え
ばプラスチック等からなるものとしてもよい。また、コ
レット13は分針、秒針を有するものとしたが、これに
限らず、分針、時針、秒針の3針を有するものであって
もよく、さらには、カレンダーや曜日の付いたものであ
ってもよい。また、アナログ表示のものに限らず、デジ
タル表示のものであってもよい。
【0116】さらに、前記実施形態の装着用バンド16
の取付構造は、カンまた部分112に切断部111が形
成された一方の一対のカンにのみ適用してもよく、これ
に加えて、カンまた部分に切断部が形成されておらず、
前記一対のカンと対向する他方の一対のカンにも適用し
てもよい。一方の一対のカンにのみ適用する場合には、
他方の一対のカンには従来から使用されているバネ棒を
用いた装着用バンド16の取付構造を適用してもよい。
さらに、前記実施形態では、切断部111は一方の一対
のカンのカンまた部分112のみ形成したが、図21及
び図22に示したように、他方の一対のカンのカンまた
部分112にも形成してもよい。また、前記実施形態で
は、腕時計のアンテナ111はループアンテナとした
が、これに限らず、バーアンテナ等を利用してもよい。
ただし、ループアンテナを使用すれば、同程度の性能を
有するバーアンテナを使用する場合に比べ腕時計の小型
化を図ることができるさらに、前記実施形態の腕時計は
無線通信部を有するものとしたが、無線通信部を有しな
い一般的な腕時計であってもよい。
【0117】
【発明の効果】このような本発明によれば、装着用バン
ドの取付構造を利用して一対のカンの間に切断部が形成
された時計ケースの切断部の開きを防止することができ
る構造を有する時計を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態における無線通信機能を
有する腕時計と外部送受信装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】前記腕時計の無線通信部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】前記実施形態の腕時計を示す分解斜視図であ
る。
【図4】前記腕時計の内部構造を模式的に示す縦断面図
である。
【図5】前記腕時計の内部構造を模式的に示す横断面図
である。
【図6】前記腕時計の要部示す図である。
【図7】前記実施形態の止めねじを示す斜視図である。
【図8】切断部が形成されていない腕時計における時計
ケースが変動磁界中に配置された場合の現象を示す説明
図である。
【図9】本発明の時計ケースが変動磁界中に配置された
場合の現象を示す説明図である。
【図10】本発明の第二実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図11】本発明の第三実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図12】本発明の第四実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図13】本発明の第五実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図14】本発明の第五実施形態のカバー部材を示す平
面図である。
【図15】本発明の第六実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図16】前記実施形態の腕時計の断面図である。
【図17】本発明の第七実施形態の腕時計を示す分解斜
視図である。
【図18】前記実施形態の止め部材を示す斜視図であ
る。
【図19】本発明の第八実施形態の腕時計を示す断面図
である。
【図20】本発明の第九実施形態の腕時計を示す斜視図
である。
【図21】本発明の第四実施形態の腕時計の変形例を示
す斜視図である。
【図22】本発明の第四実施形態の腕時計の変形例を示
す斜視図である。
【図23】本発明の第五実施形態の腕時計の変形例を示
す斜視図である。
【図24】本発明の第五実施形態の腕時計の変形例を示
す斜視図である。
【図25】本発明の第九実施形態の腕時計の変形例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,9
0・・・時計、 11・・・時計ケース、 111・・
・切断部、 112・・・カンまた部分、 12A,1
2B,22A,22B,32A,32B,42A,42
B,52A,52B,62A,62B,72A,72
B,82A,82B,92A,92B・・・カン、 1
21A,121B,221A,221B,321A,4
21A,521A,521B,621A,621B,7
21A,721B,821A,821B・・・貫通孔、
321B,421B・・・孔、 422・・・挿通
孔、 822・・・溝、 922・・・基端部、 92
3・・・連結部、 924・・・バンド取付部、 1
4,24,34,44,54,64,74,84,94
・・・固定ピン、 141,341,441,641,
841・・・つば部、 142,342,442,64
2,842・・・固定ピン本体、 443・・・固定用
凹部、 15・・・止めねじ、 45・・・固定部材、
57・・・カバー部材、 571・・・連結部、 5
72・・・被覆部、 65・・・Cリング、75・・・
止め部材、 95,95'・・・挟持部材、 1・・・
外部送受信装置、 132・・・無線通信部、 133
・・・アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G04G 1/00 307 G04G 1/00 307

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 前記固定ピンは、装着用バンドを保持する棒状の固定ピ
    ン本体と、この固定ピン本体の一方の端部に設けられた
    つば部とを有し、 前記固定ピン本体は一方の貫通孔から前記装着用バンド
    を介して他方の貫通孔まで挿入されてその他方の端部に
    止めねじが螺合され、 前記装着用バンドを介して配置される一対のカンは前記
    固定ピンのつば部と止めねじとで挟持されていることを
    特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 前記固定ピンは一方の貫通孔から装着用バンドを介して
    他方の貫通孔まで挿入されて、その両端部に止めねじが
    螺合され、 前記装着用バンドを介して配置される一対のカンは固定
    ピンの両端部の前記止めねじで挟持されていること特徴
    とする時計。
  3. 【請求項3】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンの一方には貫通孔が形成され、他方には
    前記一方のカンに対向するカン内面に開口された雌ねじ
    が形成され、 これらの一対のカンに跨って固定ピンが配置されてお
    り、 前記固定ピンは、装着用バンドを保持する棒状の固定ピ
    ン本体と、この固定ピン本体の一方の端部に設けられた
    つば部とを有し、 前記固定ピン本体は前記貫通孔から前記装着用バンドを
    介して挿通されて、その雄ねじが他方のカンの前記雌ね
    じに螺合され、前記固定ピンのつば部は一方のカンの貫
    通孔に係合されていることを特徴とする時計。
  4. 【請求項4】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンの一方には貫通孔が形成され、他方には
    前記一方のカンに対向するカン内面に開口された孔と、
    この前記孔に直交して挿通する挿通孔とが形成され、 これらの一対のカンに跨って固定ピンが配置されてお
    り、 前記固定ピンは、装着用バンドを保持する棒状の固定ピ
    ン本体と、この固定ピン本体の一方の端部に設けられた
    つば部とを有し、 前記固定ピン本体は一方の貫通孔から装着用バンドを介
    して他方の貫通孔まで挿入されて、その固定用凹部に前
    記挿通孔を介して固定部材が挿入され、 前記装着用バンドを介して配置される一対のカンは、固
    定ピンの前記つば部と、前記固定部材とで挟持されてい
    ること特徴とする時計。
  5. 【請求項5】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 前記固定ピンは一方の貫通孔から装着用バンドを介して
    他方の貫通孔まで挿入され、 前記一対のカンは、一対のカンに跨って配置される連結
    部と、この連結部の両端部から各カンの外面に沿って延
    長されて、前記貫通孔を覆う被覆部とを備えたカバー部
    材により挟持されることを特徴とする時計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の時計において、 前記固定ピンの両端部は前記貫通孔から突出しており、 前記カバー部材には前記固定ピンの両端部を係止する窪
    みが形成されていることを特徴とする時計。
  7. 【請求項7】 少なくとも一対のカンが設けられた略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 前記固定ピンは、装着用バンドを保持する棒状の固定ピ
    ン本体と、この固定ピン本体の一方の端部に設けられた
    つば部とを有し、 前記固定ピン本体は一方の貫通孔から前記装着用バンド
    を介して他方の貫通孔まで挿入され、 前記固定ピン本体の他方の端部には、この端部を締め付
    けるCリングが係合されていることを特徴とする時計。
  8. 【請求項8】 少なくとも一対のカンが設けられ、略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 固定ピンは一方の貫通孔から装着用バンドを介して他方
    の貫通孔まで挿入され、この状態で固定ピンの両端部が
    前記貫通孔の両端部が突出する寸法に設定されていると
    ともに、その両端部には、固定ピンの長手方向に直交し
    て貫通する固定用孔がそれぞれ形成され、 これらの固定用孔には、この固定用孔を貫通する止め部
    材がそれぞれ挿入され、 前記一対のカンは前記各止め部材により挟持されること
    を特徴とする時計。
  9. 【請求項9】 少なくとも一対のカンが設けられ、略環
    状の時計ケースを有する時計であって、 前記時計ケースの一対のカンの間のカンまた部分には切
    断部が形成されており、 前記一対のカンには各カンに跨って配置される固定ピン
    の端部が係止される貫通孔がそれぞれ形成されており、 前記固定ピンの両端部にはその長手方向に直交する方向
    に突出する係合部が形成されており、この係合部は前記
    貫通孔の前記カン先端側の面に形成された溝に係合する
    ことを特徴とする時計。
  10. 【請求項10】 略環状の時計ケースを有する時計であ
    って、 前記時計ケースの周方向の一部には切断部が形成され、
    この切断部を形成する端部に一対のカンが設けられてお
    り、 前記一対のカンは、それぞれ前記時計ケースの端部から
    装着用バンドに向かって延びる基端部と、この基端部か
    ら互いに離れる方向に延びる連結部と、この連結部に連
    続して設けられて前記装着用バンドを取り付けるバンド
    取付部とを有し、 前記一対のカンのバンド取付部の対向する面部には、棒
    状の固定ピンの端部を係止する孔が形成され、 前記一対のカンの前記基端部には、これらを一体的に挟
    持する挟持部材が取り付けられることを特徴とする時
    計。
  11. 【請求項11】 請求項1から10の何れかに記載の時
    計において、 外部送受信装置と無線通信を行う無線通信部を有するこ
    とを特徴とする時計。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の時計において、 前記無線通信部は前記時計ケースの内周側にこの時計ケ
    ースの周回方向に沿って配置されるループアンテナを有
    していることを特徴とする時計。
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