JP4961983B2 - 開閉制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータなどの駆動手段を駆動させて車両に設けられたドアを自動的に開閉させることが可能な開閉制御装置に関する。
自動車の車体側面に設けられたスライドドアを自動的に開閉させる開閉制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、車体側部に前後スライド可能に支持されたスライドドアと、スライドドアにモータの駆動力を伝達させるケーブルなどを備えた開閉駆動機構と、開閉駆動機構の作動を制御する制御手段と、により自動的に開閉させる技術である。
また、スライドドアには、スライドドアを全閉位置で保持するラッチを手動で解除するアウトサイドハンドルおよびインサイドハンドルが設けられている。さらに、各ハンドルには、ハンドル開操作時に投入される開スイッチと、ハンドル閉操作時に投入される閉スイッチとが設けられている。
そして、これらのスイッチが接続されている制御手段には、これらのスイッチの他にも運転席近くに設置された手動開閉モードとオート開閉モードとを切り換える手動操作切換スイッチや、開用スイッチおよび閉用スイッチが接続されている。
すなわち、制御手段は、手動操作切換スイッチがオート開閉モードに設定されている場合には、開閉駆動機構によりスライドドアを自動的に開閉スライドさせる。すなわち、アウトサイド・インサイド両ハンドルや運転席に設けられた開用スイッチを投入した場合には、開閉駆動機構が開方向に作動して、スライドドアが全開位置まで自動的にスライドする。また、アウトサイド・インサイド両ハンドルや運転席に設けられた閉用スイッチを投入した場合には、開閉駆動機構が閉方向に作動して、スライドドアが自動的に全閉位置までスライドする。
一方、手動操作切換スイッチが、手動開閉モードに設定されている場合には、開閉駆動機構の駆動は行わない。したがって、アウトサイドハンドルやインサイドハンドルを操作することで、開用スイッチおよび閉用スイッチが投入されても、開閉駆動機構が作動することはなく、手動でスライドドアを開閉スライドさせることができる。
特開2003−20859号公報
しかしながら、手動操作切換スイッチのモード切り換えは、運転席において行なう必要がある。このため、運転者が降車した状況では、使用者がモードの切り換えを行なうことができず、その時点における手動操作切換スイッチのモード状態に従わざるを得ないという問題がある。すなわち、手動操作切換スイッチをオート開閉モードとして降車した場合は、ドア開閉時に、オート開閉しか行なうことができない。逆に、手動操作切換スイッチを手動開閉モードにして降車した場合には、ドア開閉時に手動開閉しか行なうことができない。
そこで、本発明は、ドアレバーを操作する使用者の要求に応じ、オート開閉作動による利便性と手動開閉による利便性とを享受することができる開閉制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上述事情に鑑みなされたもので、車体に設けられたドアを、開閉駆動機構により開閉させる際に、ドアレバー操作状態を検出して、ドア手動操作の要求かオート作動の要求かを判断することを特徴としている。
これにより、運転席などに設けられている手動開閉とオート開閉とを切り換えるスイッチを切り換える必要がない。
よって、ドアレバーを操作する使用者の要求に応じ、オート開閉作動による利便性と手動開閉による利便性とを享受することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の開閉制御装置は、車体(1)に設けられたドア(2)と、ドア(2)に設けられ、手動で開閉操作を行なうドアレバー(5)と、ドア(2)に駆動力を与えて自動的にドア(2)を開閉するオート作動を実行可能な開閉駆動機構(6)と、ドア(2)の開閉状態を検出するドア状態検出手段(15)と、前記開閉駆動機構(6)の駆動を制御する制御手段(10)と、を備えた開閉制御装置であって、前記ドアレバー(5)に設けられ、ドアレバー(5)の手動開閉操作とは異なる所定操作により操作信号を出力する操作出力手段(11)を有し、制御手段(10)は、操作出力手段(11)からの信号に基づいてオート作動要求判断し、オート作動停止信号またはオート作動信号を出力する開閉制御を実行することを特徴とする。
図1〜図8に基づいて本発明の最良の実施の形態の実施例1の開閉制御装置について説明する。
まず、構成について説明する。
この実施例1の開閉制御装置は、図2に示す車両MBの車体1の側面に設けられたスライドドア2をスライドさせて、車体1の側面に開口されたドア開口部(図示省略)を開閉させるものである。
なお、スライドドア2は、図示のように、フロントサイドドア3の車両後方に配置されたもので、図示を省略したスライドガイドレールにより車両前後方向にスライド可能に支持されている。
また、スライドドア2の車両前後方向への開閉スライドは、手動と自動の2通りに行なうことができる。すなわち、スライドドア2の車外側には、このスライドドア2を全閉位置で保持するロック機構4のラッチを手動で解除可能なドアレバーとしてのアウトサイドハンドル5が設けられており、このアウトサイドハンドル5を把持し、操作力を加えることで、手動により開閉することができる(図3参照)。
一方、スライドドア2の自動開閉は、車体1の側壁1aの内部に設けられた開閉駆動機構6により行われる。この開閉駆動機構6は、スライドドア2に連結された無端ループ状のケーブルあるいはチェーンなどの駆動伝達部材(図示省略)と、この駆動伝達部材に駆動力を与える駆動手段としてのスライドドアモータ6a(図1参照)と、を備えている。
また、スライドドアモータ6aと駆動伝達部材との間にクラッチ6b(図1参照)が介在され、このクラッチ6bの締結および解放により、スライドドア2に対してスライドドアモータ6aが接続された状態と接続が解除された状態とに切り換え可能に構成されている。なお、このような開閉駆動機構6は、周知であるので詳細な説明は省略する。
アウトサイドハンドル5は、図4に示すように、その前端部(矢印FRが車両前方を示している)が、スライドドア2に設けられた回動軸2aを中心として略車幅方向に回動可能に支持されている。そして、アウトサイドハンドル5は、その中間部に使用者が把持する把持部5aが設けられ、アウトサイドハンドル5の後端部は、スライドドア2のドアアウタパネル2bの内側に収容され、その後端には操作伝達片5bが形成されている。
なお、ドアアウタパネル2bには、図3にも示すように、アウトサイドハンドル5の把持部5aに対向する位置に、その把持を容易とするために車内方向(図4の矢印IN方向)に正面視円形に凹んだ凹部2cが形成されている。
また、アウトサイドハンドル5は、通常は、図示を省略したスプリングなどの付勢手段により、回動可能範囲の中間位置である図4(b)に示すニュートラル位置に配置されており、かつ、このニュートラル位置から同図(c)に示すように、車外方向(矢印OUT方向)に引張操作を行なうことが可能であるとともに、同図(a)に示すように車内方向(矢印IN方向)へ押し操作可能となっている。
また、操作伝達片5bとドアアウタパネル2bとの間には、ロック機構4(図1参照)の入力レバー4aが係合可能に配置されている。すなわち、アウトサイドハンドル5を、同図(c)のように車外方向へ引張操作したときに、操作伝達片5bが入力レバー4aを引っ張ってロック機構4のラッチによるドア閉保持を解除可能に構成されている。
一方、操作伝達片5bの車内方向には、操作出力手段としての押しスイッチ11が設けられている。すなわち、アウトサイドハンドル5を、同図(a)に示すように車内方向へ押し操作したときに、操作伝達片5bが押しスイッチ11を押圧して投入可能に構成されている。また、押しスイッチ11は、投入されるとOFFからONに切り換わって操作信号を出力する。
なお、スライドドア2の車内側には、図5に示すインサイドハンドル7が設けられており、アウトサイドハンドル5と同様に、ロック機構4のラッチによるドア閉保持解除を行なうことができるようになっている。また、このインサイドハンドル7にあっても、アウトサイドハンドル5と同様に押しスイッチ11を設け、後述する開閉制御を実行することができるが、本明細書では、ドアレバーとしてアウトサイドハンドル5を適用し、以下、詳細に説明する。
また、ロック機構4は、図1に示すように、駆動手段としてのドアロックモータ4bを備え、このドアロックモータ4bの駆動によりロックおよびロック解除可能に構成されている。なお、このような手動およびドアロックモータ4bの駆動によりロックおよびロック解除可能なロック機構4は周知であるので詳細な説明は省略する。
ロック機構4のドアロックモータ4b、開閉駆動機構6のスライドドアモータ6aおよびクラッチ6b、押しスイッチ11などは、制御手段としてのオートスライドドアコントローラ10に接続されている。このオートスライドドアコントローラ10は、図示を省略したCPU、ROM、RAMなどを備えた制御部10aと、ドアロックモータ4b,スライドドアモータ6a、クラッチ6bおよび報知手段としてのスピーカ9を駆動させる負荷駆動部10bと、を備えている。
制御部10aには、押しスイッチ11、メインスイッチ12、運転席開閉操作スイッチ13、ドアロック状態検出スイッチ14、ドア位置検出手段15からの信号が入力される。
メインスイッチ12および運転席開閉操作スイッチ13は、図6に示す運転席の横に設けられたフロントサイドドア8の内側面に設置されたスイッチユニット8aに設けられている。メインスイッチ12は、スライドドア2の開閉を上述した自動開閉可能なモードと、この自動開閉を全く行わない手動開閉のみのモードと、を選択するスイッチである。また、運転席開閉操作スイッチ13は、図示を省略した運転席において、スライドドア2を自動で開くオート開作動と自動で閉じるオート閉作動とを選択的に実行させるスイッチである。
ドア位置検出手段15は、本実施例の場合、全閉と全開とその中間の3状態を検出する手段である。したがって、このドア位置検出手段15は、全開と全閉とのそれぞれの位置を検出するスイッチで構成することが可能である。あるいは、開閉駆動機構6においてスライドドア2のスライドに連動して回動する部材から信号を取り出すことにより全閉と全開との間の全ての位置を検出することもできる。
オートスライドドアコントローラ10からは、インテリジェントキーコントローラ20に、アンロック要請信号とロック要請信号とが出力されるようになっている。
インテリジェントキーコントローラ20は、乗員が携帯する携帯機21との信号のやりとりに基づいて、ロック機構4のロック・ロック解除を自動的に切り換える駆動を行なう。すなわち、インテリジェントキーコントローラ20は、アンロック要請信号およびロック要請信号があった際には、アンテナ20aから携帯機21に向けて発信要請信号を出力する。また、携帯機21は、発信要請信号を受けた際には、あらかじめ設定されたID信号を出力する。そこで、インテリジェントキーコントローラ20は、アンテナ20aで受信したID信号が、あらかじめ設定されているID信号と一致している場合に、上記のロック・ロック解除を切り換える駆動を行なう。
次に、オートスライドドアコントローラ10による制御について説明する。なお、実施例1では、メインスイッチ12が投入された状態では、運転席開閉スイッチ13およびアウトサイドハンドル5に設けた押しスイッチ11の操作に基づいて、開閉制御を行なう。この開閉制御のうちで、運転席開閉スイッチ13の操作に応じて、スライドドア2をスライドさせる制御については、従来からの周知の制御であって、本発明の特徴とする制御ではないので説明を省略する。
そこで、オートスライドドアコントローラ10による、本発明の特徴的な開閉制御の流れを図7および図8のフローチャートにより説明する。
ステップS1では、押しスイッチ11がOFFからONに切り換わったか否か、すなわち、アウトサイドハンドル5を押し操作を行って押しスイッチ11が投入状態に切り換わったか否か判断し、切り換わった場合は、次のステップS2に進み、切り換わらない場合は、このステップS1の判断を繰り返す。
ステップS2では、スライドドア2がオート開作動中か否かドア位置検出手段15の検出に基づいて判断し、開作動中であれば、ステップS5に進み、開作動中でなければ、ステップS3に進む。
ステップS3では、スライドドア2の現在位置が、全閉と全開以外の位置である途中位置であるか否か判断し、途中位置であればステップS14に進み、途中位置でなければステップS4に進む。
ステップS4では、スライドドア2の現在位置が全閉であるか否か判断し、全閉であればステップS18に進み、全閉でなければ、すなわち全開の場合はステップS5に進む。
ステップS5では、押しスイッチ11のON時間が、所定の時間以上か否か判断し、所定時間以上の長かった場合はステップS6に進み、所定の時間未満の短かった場合はステップS22に進む。
ステップS6では、インテリジェントキーコントローラ20にロック作動を要請する信号を出力する処理を実行し、かつ、ロック待ちタイマのカウントを開始する。
続くステップS7では、ドアロック状態検出スイッチ14の状態に基づいてスライドドア2がロック状態であるか否か判断し、ロック状態と判断すればステップS9に進み、アンロック状態と判断すればステップS8に進む。
ステップS8では、ロック待ちタイマがカウントアップしたか否か判断し、カウントアップした場合には、ステップS1に戻り、非カウントアップ状態ではステップS7に戻る。
一方、ステップS9では、オート閉作動を開始する。すなわち、オート閉作動では、開閉駆動機構6において、クラッチ6bを締結し、かつ、スライドドアモータ6aを閉方向に回転駆動させる。
続くステップS10では、スライドドア2を閉スライドさせるオート閉作動後にロック状態となる警告をスピーカ9により実施させる。なお、この警告は、音声と警告音との一方あるいは両方により行なう。
続くステップS11では、押しスイッチ11がOFFからONに切り換わったか否か、すなわちアウトサイドハンドル5の押し込み操作が成されたか否か判断し、押しスイッチ11が投入された場合には、ステップS1に戻り、投入されない場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、スライドドア2が全閉位置に到達したか否かを判断し、全閉に到達していない場合はステップS10に戻り、全閉位置に到達した場合には、ステップS13に進んで、オート閉作動を終了する。このオート閉作動の終了では、スライドドアモータ6aの駆動を停止し、かつ、クラッチ6bを解放する。
ステップS3において、YESと判断した場合に進むステップS14では、アンロック待ちタイマのカウントを終了し、かつ、オート開作動を開始する。すなわち、開閉駆動機構6において、クラッチ6bを締結し、かつスライドドアモータ6aを開方向に回転駆動させる。
次のステップS15では、押しスイッチ11がOFFからONに切り換わったか否か判断し、切り換わった場合にはステップS1に戻り、切り換わらない場合にはステップS16に進み、さらにスライドドア2が全開位置に到達したか否か判断し、全開位置に到達するまでは、ステップS15とステップS16を繰り返す。
そして、ステップS16において、全開位置到達と判断された場合にはステップS17に進み、オート閉作動を終了する。
ステップS4において、現在位置が全閉位置と判断された場合に進むステップS18では、スライドドア2がロック状態であるか否か判断し、アンロック状態である場合にはステップS14に進み、一方、ロック状態である場合には、ステップS19に進む。
ステップS19では、インテリジェントキーコントローラ20に向けてアンロック作動を要請する信号を出力し、さらに、アンロック待ちタイマのカウントを開始する。
次のステップS20では、スライドドア2がロック状態であるか否か再度判断し、アンロック状態となっていればステップS14に進み、ロック状態ではステップS21に進む。
ステップS21では、アンロック待ちタイマのカウントが終了したか否か判断し、終了した場合はステップS20に戻り、タイムアップしてタイマが終了すればステップS1に戻る。
ステップS22では、オート閉作動を開始する。
続くステップS23では、押しスイッチ11がOFFからONに切り換わったか否か判断し、切り換わった場合にはステップS1に戻り、切り換わらない場合にはステップS24に進む。
ステップS24では、スライドドア2が全閉位置に到達したか否か判断し、到達しない場合には、ステップS23に戻り、到達した場合には、ステップS25に進んで、オート閉作動を終了する。
次に、実施例1の開閉制御装置の作動について説明する。なお、以下に説明するのは、メインスイッチ12をONとした自動開閉可能なモードにおける作動である。
(手動開閉操作時)
スライドドア2を手動で開閉する際には、使用者は、スライドドア2の外側に設けられているアウトサイドハンドル5を引っ張り、ロック機構4のラッチによるドア閉保持を解除し、スライドドア2を開スライドあるいは閉スライドさせる。
すなわち、使用者は、図4(c)に示すように、アウトサイドハンドル5を引いたときには、アウトサイドハンドル5の操作伝達片が、入力レバー4aに係合してロック機構4のラッチを機械的に解除し、アウトサイドハンドル5に加えた操作力でスライドドア2をスライドさせることができる。
また、このようにアウトサイドハンドル5を引いたときには、アウトサイドハンドル5に連動可能な押しスイッチ11が投入されることはなく、オートスライドドアコントローラ10は、制御を行なうことはない。
したがって、メインスイッチ12をONにしていても、手動でスライドドア2を開閉スライドさせるべくアウトサイドハンドル5を引っ張り操作した場合、オートスライドドアコントローラ10は、使用者は手動開閉の意志があると判断して、オート作動を行なうことはない。
よって、悪天候時など、スライドドア2を、全開にすることなく任意の開度で開閉したい場合や、素早く開閉したい場合などに、メインスイッチ12を切り換えるなどのモード切換操作を行なうことなく、手動で開閉することができる。
(オート作動時)
次に、開閉駆動機構6によるオート作動による利便性を享受したい場合の作動について説明する。
このようにオート作動を行いたい場合には、使用者は、上記の手動の場合とは逆にアウトサイドハンドル5を、図4(a)に示すように、車内方向へ押す操作を行なう。
このアウトサイドハンドル5の押し込み操作により押しスイッチ11が投入された場合には、オートスライドドアコントローラ10では、使用者がオート作動を要求していると判断する。そして、オートスライドドアコントローラ10は、オート作動要求判断時には、さらに、ドア位置検出手段15の検出などに基づいて開作動させるか閉作動をさせるかを判断するオート開閉判断処理を行い、その後、開閉駆動機構6を駆動させる開閉処理を実行する。
具体的には、本実施例1では、ステップS1において、押しスイッチ11が投入された(OFFからONに切り換わった)場合には、使用者がオート作動を要求していると判断し、ステップS2以降の処理へ進む。
そして、これに続くステップS2〜S5の判断に基づいて、使用者がオート開作動を望んでいるかオート閉作動を望んでいるか判断するオート開閉判断処理を行なう。
このオート開閉判断処理において、本実施例1では、スライドドア2が全閉の場合と、手動により途中まで開いている場合とには、オート開作動要求と判断する。
一方、スライドドア2が全開の場合と、オート開スライド中の場合とに、オート閉作動要求と判断する。
以下、オート開作動とオート閉作動のそれぞれについて詳細に説明する。
《オート開作動》
上述したようにオート開作動は、本実施例1では、スライドドア2が全閉かあるいは手動による半開状態の場合に実行するもので、これらの作動を順に説明する。
〈半開位置からのオート開作動〉
まず、スライドドア2が手動により全開の途中まで開かれている状態から、オート開作動を行なう場合を説明する。
このようにスライドドア2の手動半開状態で押しスイッチ11が投入された場合は、図7,8のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S14と流れ、ステップS14の処理によりオート閉作動を開始する。すなわち、クラッチ6bが締結され、かつ、スライドドアモータ6aが開方向に回転駆動され、これによりスライドドア2は、開スライドされる。
そして、このオート開作動を行っている途中に押しスイッチ11が投入されなければ、すなわち、オート開作動の途中で使用者がアウトサイドハンドル5の押し込み操作を行わなければ、ステップS15、S16、S17に基づいて、スライドドア2が全開位置に到達するまで上記オート開作動が行われる。なお、スライドドア2が全開位置に達してオート開作動を終了する際には、スライドドアモータ6aの駆動が停止され、クラッチ6bが解放される。また、このスライドドア2が全開位置に達した状態では、図示を省略したラッチがドア閉保持状態となって、スライドドア2の閉方向へのスライドが規制される。以上でオート開作動を終了し、ステップS1を繰り返す待機状態に戻る。
一方、オート開作動中にアウトサイドハンドル5の押し込み操作が成された場合には、ステップS15およびS1においてYES判断され、オート閉作動に移行するが、その作動の詳細については後述する。なお、ステップS15とステップS1との判断は短時間で成されるため、1回の押し込み操作(押しスイッチ11の投入)で両ステップS15,S1でYESと判断される。
以上のように、スライドドア2を手動で半開状態としたときに、アウトサイドハンドル5の押し込み操作が成されて押しスイッチ11が投入された場合には、オート開作動が実行されてスライドドア2が全開位置までスライドする。
〈全閉位置でロック状態からのオート開作動〉
次に、スライドドア2が全閉でロック機構4がロックされている状態からオート開作動を行なう場合について説明する。
この場合、使用者は、上記と同様にアウトサイドハンドル5の押し込み操作を行って、押しスイッチ11を投入させる。
このように押しスイッチ11が投入された場合、上記のようにスライドドア2が全閉かつドアロック状態である場合、図7,8のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S4と流れる。さらに、ステップS4の判断に基づいて、ステップS18→S19と進み、ステップS19の処理において、インテリジェントキーコントローラ20にアンロック作動を要請し、同時にアンロック待ちタイマのカウントを開始する。
ここで、アンロック要請を受けたインテリジェントキーコントローラ20は、アンテナ20aから発信要請信号を含む電波を出力する。一方、交信エリア内に携帯機21が存在している場合、携帯機21はID信号を含む電波を返信する。
そこで、インテリジェントキーコントローラ20は、受信したID信号と、あらかじめ登録されているIDとを照合し、合致した場合は、ドアロックモータ4bをロック解除方向に駆動させる。
なお、アンロック待ちタイマは、上記のようにインテリジェントキーコントローラ20の制御に基づいてロック機構4のロックが確実に解除されるのに要する時間をカウントするタイマであり、例えば、1秒程度の時間をカウントする。
そして、ロック機構4のロック解除が成されると、ステップS20→S14と進み、アンロック待ちタイマを終了させるとともに、オート閉作動が開始され、さらに、ステップS14〜S17の処理に基づいて、スライドドア2は全開位置までスライドされる。以上でオート開作動を終了し、ステップS1を繰り返す待機状態に戻る。
なお、アンロックタイマのカウントが終了してもロック機構4のロックが解除されない場合には、ステップS20、S21の処理に基づいて、ステップS1に戻る。すなわち、このような場合には、アンロック可能な携帯機21を有する使用者の操作ではないとして、オート開作動を実行しない。すなわち、所定時間内に交信エリア内において、あらかじめ登録された携帯機21の存在が確認できない場合には、ロック解除およびオート開作動を禁止する。
以上のように、スライドドア2が全閉で、ロック機構4がロック状態で、交信エリアに携帯機21が存在している場合には、使用者がアウトサイドハンドル5の押し込み操作を行なうと、オート開作動が成されて、スライドドア2は全開位置までスライドされる。
《オート閉作動》
次に、オート閉作動を行なう場合について説明する。
上述したように、本実施例1では、オート閉作動は、スライドドア2が全開状態である時と、オート開作動中に実行される。
さらに、本実施例1では、オート作動を判断する押しスイッチ11の投入時間、すなわちアウトサイドハンドル5の押し込み時間の長短により、単なるオート閉作動要求と、オート閉作動に加え、ロック機構4をロックする要求と、のいずれであるかを判断するようにしている。本実施例1の場合、押しスイッチ11の投入時間が、例えば0.3秒未満程度の短時間の場合には、オート閉作動のみの要求と判断する。一方、押しスイッチ11の投入時間が、例えば、0.3秒よりも長い時間の場合には、オート閉作動に加えロック機構4のロックを要求していると判断する。
以下に各作動について詳細に説明する。
〈オート閉作動〉
まず、スライドドア2の全開状態における、ロック機構4のロックを伴わないオート閉作動について説明する。
この全開状態からオート閉作動を行なう場合には、使用者は、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を短時間(例えば、0.3秒未満程度の短時間)行なう。この操作により、図7のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S4→S5→S22の流れとなって、オート閉作動が開始される。これにより、開閉駆動機構6のクラッチ6bが締結され、スライドドアモータ6aが閉方向に回転駆動され、スライドドア2が全閉方向にスライドされる。
また、ステップS22に続く、ステップS23〜S25の処理に基づいて、オート閉作動途中に、アウトサイドハンドル5の押し込み操作が成されない場合、オート閉作動は、スライドドア2が全閉位置に到達するまで成される。
なお、オート閉作動中にアウトサイドハンドル5の押し込み操作が成された場合には、ステップS23→S1→S2→S3→S14の流れとなって、オート開作動に移行し、スライドドア2は全開となるまで開スライドされる。このステップS23とステップS1との判断は短時間で成されるため、1回の押し込み操作(押しスイッチ11の投入)で両ステップS23,S1でYESと判断される。
以上のように、スライドドア2の全閉位置において、アウトサイドハンドル5を短時間押し込み操作した場合には、オート閉作動が成される。
〈ロック+オート閉作動〉
次に、スライドドア2の全開状態からオート閉作動に加えてロック機構4のロックを行なう場合について説明する。
この場合、使用者は、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を行い、かつ、この押し込み操作(押しスイッチ11の投入時間)を、所定時間(例えば、0.3秒)よりも長時間操作する。この場合、図7,8のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S4→S5→S6と流れ、ステップS6の処理に基づいて、インテリジェントキーコントローラ20にロック作動を要請し、かつ、ロック待ちタイマのカウントが開始される。
インテリジェントキーコントローラ20は、このロック作動要求を受けて、アンテナ20aから発信要請信号を含む電波を出力する。そして、交信エリア内に携帯機21が存在する場合、携帯機21はID信号を含む電波を返信する。
インテリジェントキーコントローラ20は、受信したID信号と、あらかじめ登録されているIDとを照合し、合致した場合は、ドアロックモータ4bに対してロック方向に駆動させる出力を実施する。したがって、ロック機構4は、アウトサイドハンドル5およびインサイドハンドル7の機械的操作を受け付けないロック状態となる。
さらに、オートスライドドアコントローラ10は、ロック待ちタイマのカウント中にロック機構4がロック状態になれば、ステップS7→S9と流れ、オート閉作動が開始される。なお、ロック待ちタイマのカウント時間は、インテリジェントキーコントローラ20にロック作動要請を出力してから、ロック機構4のロックが確実に成されるのに要する時間であって、例えば、1秒程度の時間である。
オート開作動時には、開閉駆動機構6においてクラッチ6bが締結され、かつ、スライドドアモータ6aが閉方向に回転駆動され、これによりスライドドア2は閉方向に自動的にスライドする。
さらに、このオート閉作動時には、ステップS10の処理に基づいて、スピーカ9により、スライドドア2の全閉の際にドアロックが成されることが、音声および警告音により警告される。
この警告およびオート閉作動は、ステップS10〜S13の処理に基づいて、途中で、アウトサイドハンドル5の押し込み操作、すなわち押しスイッチ11の投入が成されない限り、スライドドア2が全閉位置に到達するまで成される。
なお、オート閉作動中にアウトサイドハンドル5の押し操作が成された場合には、ステップS11→S1→S2→S3→S14の流れとなって、オート開作動に移行し、スライドドア2は全開となるまで開スライドされる。なお、このオート開作動への移行判断、すなわち、ステップS11とステップS1との判断は短時間で成されるため、1回の押し込み操作(押しスイッチ11の投入)で両ステップS11,S1でYESと判断される。
また、インテリジェントキーコントローラ20にロック要求を出力してから所定時間(ロック機構4がロック作動を行なうのに充分な時間、例えば1秒間)を経過してもロック機構4がロックにならなければ、ロック待ちタイマのカウントが終了するため、図7,8のフローチャートのステップS7→S8→S1の流れとなる。したがって、ロック可能な携帯機21を有する使用者の操作ではないとして、オート閉作動は行わない。
以上のように、スライドドア2の全閉位置において、アウトサイドハンドル5を長時間押し込み操作した場合には、オート閉作動が成され、さらに、ロック機構4のロックが成される。
〈オート開作動中のオート閉作動〉
また、前述したように、オート開作動の途中において、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を行った場合にも、オート閉作動が成される。すなわち、この場合、ステップS1→S2→S5との判断が成され、アウトサイドハンドル5の押し込み操作時間が、短時間であるか長時間であるかに応じ、上述したオート閉作動あるいはオート閉作動およびロック作動が成される。
したがって、スライドドア2が手動により半開となっている状態で、オート閉作動を行いたい場合には、使用者は、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を行ってオート開作動を開始させた後に、再び、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を行えば、オート閉作動に移行させることができる。
以上説明したように、実施例1の開閉制御装置では、手動開閉とオート開閉とを切り換えるメインスイッチ12がオート開閉側に設定されている場合において、アウトサイドハンドル5の操作が成された際には、その操作が、引っ張り操作と、この引っ張り操作とは正反対の押し込み操作とのいずれであるかに基づいて、使用者の作動要求が、手動作動の意志を有しているかオート作動を要求しているか、のいずれであるかを判断し、オート作動要求判断時のみ、オート作動を実行するようにした。
したがって、運転席に設けられたメインスイッチ12を切り換えることなしに、オート作動による利便性と、任意の位置までスライドドア2を開いたり、素早く開閉したり、という手動による利便性と、任意に選択的に享受することができる。
また、アウトサイドハンドル5を引くという行為は、使用者の手動操作の意志があることの現れとして適しており、機械的なロックの解除操作方向とも一致している。一方、アウトサイドハンドル5を押し込むという行為は、通常、使用者がスライドドア2を開くために操作する方向と逆方向である。よって、これらをそれぞれ手動操作の意志の現れ、オート作動の要求として捉えることは、使用者の自然な動作に合致していて、合理的である。
さらに、実施例1では、オート作動の場合、スライドドア2の状態に応じて、オート開作動かオート閉作動かを判断するようにしたため、使用者の意志を判断するためのスイッチを押しスイッチ11の1つとすることができる。しかも、この押しスイッチ11は、スライドドア2の内部に設置した。
したがって、ドアレバーとしてのアウトサイドハンドル5の近傍に、このスイッチを設置するのが容易となり、設計自由度に優れる。また、アウトサイドハンドル5を操作する際に、ハンドル操作とスイッチ操作とを同時に行なうことが不要で、操作性に優れる。
しかも、実施例1では、スライドドア2が手動による半開状態では、オート作動要求であるアウトサイドハンドル5の押し込み操作時には、オート開作動要求であると判断して、スライドドア2を開スライドさせるようにした。このように、半開からのオート作動は、必ずいったん開方向に成されるため、閉方向に成されるものに比べて、物の挟み込みが生じにくい。
加えて、実施例1では、オート開作動中にアウトサイドハンドル5の押し込み操作が成された場合には、オート閉作動要求と判断するようにした。したがって、手動による半開からオート閉作動させたい場合には、アウトサイドハンドル5の押し込み操作を行なってオート開作動を開始させた後に、再びアウトサイドハンドル5の押し込み操作を行なえばオート閉作動を行なうことができる。このように、アウトサイドハンドル5の操作に連動するスイッチが押しスイッチ11のみでも、半開状態から、オート開作動とオート閉作動のいずれも行なうことができ、高い利便性を得ることができる。
次に、図9に基づいてこの発明の実施の形態の実施例2の開閉制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、実施例1と相違する部分を中心として説明する。
この実施例2の開閉制御装置は、図9の断面図に示すように、アウトサイドハンドル205に、操作出力手段としての押しスイッチ211を設けた例である。
この押しスイッチ211は、使用者が、手Hでアウトサイドハンドル205の把持部205aを握ったときに、その親指Sで押し操作が容易なように、アウトサイドハンドル205の回動軸2aに近い基端部に配置されている。
また、この実施例2では、アウトサイドハンドル205は、操作力を加えない状態では図示を省略した付勢手段の付勢力で、図9(a)(b)に示す非操作位置に配置され、この非操作位置からは同図(b)において矢印Tで示す引っ張り方向にのみ回動可能にスライドドア2に支持されている。
この実施例2の開閉制御装置にあっても、スライドドア2を手動開閉する場合には、アウトサイドハンドル205を引っ張る。この場合、実施例1と同様に、オートスライドドアコントローラ10には、操作信号が入力されることはなく、オート作動は行なわれない。したがって、半開や素早い開閉など、手動による開閉の利便性を享受することができる。
一方、オート作動を行なう場合には、図9(a)に示すように、押しスイッチ211を押し込む操作を行なう。この場合、オートスライドドアコントローラ10は、押しスイッチ211からの操作信号およびドア位置検出手段15が検出するスライドドア2の状態に基づいて、オート開作動あるいはオート閉作動を行なう。このオート開閉の判断は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
したがって、この実施例2の開閉制御装置にあっても、実施例1と同様の以下に列挙する効果を得ることができる。
オート作動による利便性と手動による利便性とを任意に選択的に享受することができるという効果。
使用者の意志を判断するための操作出力手段としてのスイッチを押しスイッチ211の1つとすることができ、スイッチの設置が容易で、設計自由度に優れるという効果。
半開からのオート作動は、必ずいったん開方向に成されるため、閉方向に成されるものに比べて、物の挟み込みが生じにくいという効果。
アウトサイドハンドル205の操作に連動するスイッチが押しスイッチ211のみでも、半開状態から、オート開作動とオート閉作動のいずれも行なうことができ、高い利便性を得ることができる効果。
さらに、実施例2にあっては、押しスイッチ211を、アウトサイドハンドル205の回動中心に近い側の端部に設置したため、把持部205aを握った状態で、押しスイッチ211の投入操作が容易であり、操作性に優れる。
次に、図10に基づいてこの発明の実施の形態の実施例3の開閉制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、実施例1と相違する部分を中心として説明する。
この実施例3の開閉制御装置は、図10の断面図に示すように、アウトサイドハンドル305に、操作出力手段としての押しスイッチ11と押しスイッチ211とを設けた例である。
すなわち、アウトサイドハンドル305は、実施例1のアウトサイドハンドル5と同様に、中立位置から車内方向と車外方向の両方に回動可能に支持されている。
また、スライドドア2の内部には、アウトサイドハンドル305を中立位置から車内方向へ押し込んだ際に投入される押しスイッチ11が設けられている。さらに、アウトサイドハンドル305の表面の回動軸2a側の端部には、押しスイッチ211が設けられている。
したがって、実施例3の開閉制御装置では、アウトサイドハンドル305を引っ張る操作で、手動によりスライドドア2を開閉することができる。
一方、押しスイッチ211を押す操作か、あるいはアウトサイドハンドル305を押し込む操作により押しスイッチ11を投入した場合には、オート作動を行なうことができる。なお、この実施例3では、両スイッチ11,211のいずれかの操作信号に基づいて実施例1と同様の作動を行なうようにしてもよいし。あるいは、両スイッチ11,211の一方の投入で、オート開作動、他方の投入でオート閉作動を行なうようにしてもよい。
したがって、この実施例3の開閉制御装置にあっても、オート作動による利便性と手動による利便性とを任意に選択的に享受することができるという効果が得られる。
また、実施例3では、2つの押しスイッチ11,211を設けたため、オート開要求時とオート閉要求時とで操作するスイッチを分けることにより、オート開要求とオート閉要求との判断を容易にすることも可能となる。
なお、他の構成および作用効果については、実施例1と同様であり、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1ないし実施例3を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1ないし実施例3に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1〜3では、制御対象となるドアとして、スライドドアを例に挙げて説明したが、バックドアなどの他のドアにも適用することができる。
また、実施例1〜3を説明するにあたり、ドアレバーとして、スライドドア2の外側に設けられたアウトサイドハンドル5,205,305を示したが、ドアの内側に設けられたインサイドハンドル7を適用することもできる。
また、実施例1〜3では、ドアレバーの手動開閉操作としてアウトサイドハンドル5,205,305の引っ張り操作を示し、また、ドアレバーのこの手動開閉操作とは異なる所定操作として、アウトサイドハンドル5の押し込み操作や、押しスイッチ211の押し操作を示した。しかし、手動開閉操作として、これに限定されることはなく、例えば、従来技術のように、開操作時には、ドアハンドルを車両後方に引っ張る操作、閉操作としては、ドアハンドルを車両前方に引っ張る操作としてもよい。この場合、所定の操作としては、押しスイッチを投入する操作とすることができる。
このような構成の一例を図11に示している。すなわち、アウトサイドハンドル405は、図11(a)に示すように、軸dを中心に矢印f方向に回動させるように引っ張った場合と、同図(b)に示すように、軸dを中心に矢印r方向に回動させるように引っ張った場合には、図外のロック機構のラッチが解除される(これは、従来技術と同様である)。そして、アウトサイドハンドル405の中央部には、操作出力手段としての押しスイッチ411が設けられている。この押しスイッチ411は、手Hを、同図(a)(b)のいずれの操作を行なっても親指Sで押し操作が行えるように上下に長い形状に形成しているが、独立した2つのスイッチを上下に設けることもできる。
この図11に示す例では、アウトサイドハンドル405を操作した場合には、手動操作要求であるとして、オート作動は実行しない。また、押しスイッチ411の押し操作が行なわれた場合には、オート作動を実行する。この場合の制御は、実施例1と同様である。また、スイッチを2つ設けた場合には、実施例3で説明したように、一方のスイッチの押し操作でオート閉作動と開作動の一方を要求していると判断し、他方のスイッチの押し操作で、オート閉作動と開作動の他方を要求していると判断することができる。
また、実施例1〜3では、操作出力手段としてのスイッチとして、押し操作で投入される押しスイッチ11,211を示したがこれに限定されない。特に、操作出力手段として、ドアレバーの表面にスイッチを設けた構成では、このスイッチとして、例えば、車両前方と車両後方などの2方向に操作するのに応じて2種類の信号を出力するスイッチを用いてもよい。
また、実施例1では、オート閉作動に加え、ドアロックを行なう場合、オート閉作動を開始した後、警告を実施するようにしたが(ステップS9→S10)、これに限定されない。例えば、まず警告を実施し、その後、再度押しスイッチ11においてOFF→ONの変化があった場合に、オート閉作動を開始するようにしてもよい。
本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置が搭載された車両MBを示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のアウトサイドハンドル5を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のアウトサイドハンドル5を示す断面図であり、(a)は押し込み操作を行なった状態、(b)はニュートラル状態、(c)は引っ張り操作を行なった状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のインサイドハンドル7を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のフロントサイドドア8の内側面に設置されたスイッチユニット8aを示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置における開閉制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置における開閉制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の実施例2の開閉制御装置のアウトサイドハンドル205を示す断面図である。 本発明の実施の形態の実施例3の開閉制御装置のアウトサイドハンドル305を示す断面図である。 本発明の実施の形態の他の例を示す正面図であって、(a)は手動による開操作時と閉操作時との一方を示し、(b)は手動による開操作時と閉操作時との他方を示している。
符号の説明
1 車体
2 スライドドア
4 ロック機構
4b ドアロックモータ(駆動手段)
5 アウトサイドハンドル(ドアレバー)
6 開閉駆動機構(作動手段)
6a スライドドアモータ(駆動手段)
9 スピーカ(報知手段)
10 オートスライドドアコントローラ(作動手段:制御手段)
11 押しスイッチ(操作出力手段)
12 メインスイッチ
13 運転席開閉操作スイッチ
14 ドアロック状態検出スイッチ(ドア状態検出手段)
15 ドア位置検出手段(ドア状態検出手段)
21 携帯機
205 アウトサイドハンドル(ドアレバー)
211 押しスイッチ(操作出力手段)
305 アウトサイドハンドル(ドアレバー)
405 アウトサイドハンドル(ドアレバー)
411 押しスイッチ(操作出力手段)

Claims (13)

  1. 車体に設けられたドアと、
    このドアに設けられ、手動で開閉操作を行なうドアレバーと、
    前記ドアに駆動力を与えて自動的にドアを開閉するオート作動を実行可能な開閉駆動機構と、
    前記ドアレバーに設けられ、前記ドアレバーの手動開閉操作とは異なる所定操作により操作信号を出力する操作出力手段と、
    前記ドアの開閉状態を検出するドア状態検出手段と、
    前記操作出力手段からの信号に基づいて、オート作動による開閉要求判断を行い、オート作動による開閉要求であると判断した場合には、前記ドアの開閉状態に基づいて開作動要求か閉作動要求かを判断するオート開閉判断処理と、この判断結果に基づいて前記開閉駆動機構にオート作動停止信号またはオート作動信号を出力する開閉処理と、を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする開閉制御装置
  2. 前記ドアのロック機構をロック状態とロック解除状態とに切り換える駆動手段を有し、
    前記制御手段は、オート開閉判断処理において開作動要求と判断したときに、前記ロック機構がロック状態であるかロック解除状態であるか判断し、ロック状態の場合には、ロックを解除するとともに、前記開閉駆動機構を作動させることを特徴とする請求項1に記載の開閉制御装置。
  3. 前記制御手段は、交信エリア内にあらかじめ登録された携帯機が存在するか否かを判断し、存在しない場合にはロック解除を禁止することを特徴とする請求項2に記載の開閉制御装置。
  4. 前記ドアのロック機構をロック状態とロック解除状態とに切り換える駆動手段を有し、
    前記制御手段は、オート開閉判断処理において、閉作動要求と判断したときに、前記ドアをオート閉作動させるのみの要求か、オート閉作動の後にロックすることを要求しているかを判断し、ロック要求を伴うと判断した場合には、前記ロック機構をロックするとともに、前記開閉駆動機構を作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  5. 前記制御手段は、交信エリア内にあらかじめ登録された携帯機が存在するか否かを判断し、存在しない場合には前記ロック機構によるロックを禁止することを特徴とする請求項4に記載の開閉制御装置。
  6. 前記制御手段は、ドアロックを伴うオート閉作動を実施する際には、報知手段によりその旨を告知する報知処理を実行することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の開閉制御装置。
  7. 前記制御手段は、ドア全閉状態で前記操作信号の出力があった場合には、オート開作動要求であると判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  8. 前記制御手段は、ドア全開状態において前記操作信号の出力があった場合には、オート閉作動要求であると判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記ドアが全開と全閉との中間位置で、前記操作信号の出力があった場合には、オート開作動要求であると判断することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  10. 前記制御手段は、オート開作動中に前記操作信号の出力があった場合には、オート閉作動要求であると判断することを特徴とする請求項9に記載の開閉制御装置。
  11. 前記ドアレバーは、開閉操作として引張操作を行なうレバーであり、前記操作出力手段として、前記ドアレバーの引張操作とは逆方向の押し操作に連動して操作信号を出力するスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  12. 前記操作出力手段として、前記ドアレバー表面にスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
  13. 前記操作出力手段は、前記ドアレバーの手動開閉操作時の回動方向とは異なる操作方向の操作により操作信号を出力する手段であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の開閉制御装置。
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