JP2008019570A - 開閉制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアを半開状態から自動スライドさせるのにあたり、ユーザが手動でスライドさせる操作を不要とし、かつ、部品点数の増加を抑えることにより、コストおよび重量の点で有利なスライドドア開閉制御装置を提供すること。
【解決手段】ドライブユニット9を作動させて自動的にスライドドア2を開閉させるコントロールユニット10が設けられたスライドドア開閉制御装置であって、スライドドア2の半開状態検出時に、起動スイッチ54の操作が成されたときには、スライドドア2を全開位置まで開スライドさせる半開時オート開制御を実行し、一方、半開状態検出時に、切換ノブ51のロック状態への切換操作の後に起動スイッチ54の操作が成される閉要求操作が成されたときには、スライドドア2を全閉位置まで閉スライドさせる半開時オート閉制御を実行するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータなどの駆動手段を駆動させて車両に設けられたドアを自動的に開閉させることが可能な開閉制御装置に関する。
車両に設けられたドアを自動的に開閉させる開閉制御として、自動車の車体側面に設けられたスライドドアを自動的に開閉させる開閉制御装置が知られている。
このような開閉制御装置において、全閉位置や全開位置からスライドさせる他に、全開と全閉との途中の半開状態から自動的にスライドさせることができるようにしたものもある。例えば、運転席の開閉スイッチの操作により制御したり、あるいは、スライドドアを半開位置から手動により閉方向や開方向にスライドさせると、その後、モータを駆動させて自動的にスライドさせたりするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−193352号公報
しかしながら、従来技術にあっては、スライドドアの脇に位置するユーザが、半開状態のスライドドアを自動スライドさせるのにあたり、以下に述べるような問題があった。
すなわち、全開位置や全閉位置からスライドさせる場合には、スライド方向が一方向であるが、半開状態からスライドさせる場合には、ユーザが要求するスライド方向を判定する必要がある。
そこで、従来技術では、要求方向を、半開状態からのユーザの手動によるスライドドア方向で判定するようにしている。
このように、半開状態では、まず、ユーザが手動でスライドドアをスライドさせる必要があり、完全な自動化を達成できないという問題があった。
また、従来技術では、運転席で操作する場合のように、開閉スイッチの操作により完全自動化が可能であるが、このような開閉スイッチをドアに設けた場合には、方向性を有したスイッチやその信号を伝達するラインが必要になり、部品点数が増加し、コストおよび重量増を招くという問題が生じる。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、スライドドアを半開状態から自動スライドさせるのにあたり、ユーザがスライドドアを手動でスライドさせることを不要とした完全自動化を達成可能とし、かつ、部品点数の増加を抑えることにより、コストおよび重量の点で有利なスライドドア開閉制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために成されたもので、車体にスライド可能に設けられたスライドドアを、開閉駆動機構を作動させて自動的に開閉させる開閉制御手段が、スライドドアが全開と全閉との途中に配置された半開状態が検出されているときに、ロック状態検出手段によりアンロック状態を検出した後に、起動スイッチの操作が成されたときには、スライドドアを全開位置まで開スライドさせる半開時オート開制御を実行し、一方、半開状態検出時に、ロック状態検出手段によりロック状態を検出した後に前記起動スイッチの操作が成されたときには、スライドドアを全閉位置まで閉スライドさせる半開時オート閉制御を実行することを特徴とするスライドドア開閉制御装置である。
請求項1の発明によれば、スライドドアが全開と全閉との途中に配置された半開状態でロック手段がアンロック状態となっているときに、スライドドアを自動的に開く場合には、起動スイッチの操作を行う。
この場合、開閉制御手段は、半開時オート開制御を実行し、スライドドアを全開位置までスライドさせる。
一方、スライドドアが半開状態でロック手段がアンロック状態となっているときに、スライドドアを自動的に閉じる場合には、ロック状態切換操作手段をロック状態へ切り換える操作の実行後に、起動スイッチの操作を行う。
この場合、開閉制御手段は、半開時オート閉制御を実行し、スライドドアを全閉位置までスライドさせる。
このように、本発明では、スライドドアを半開状態からスライドさせる場合に、ユーザは、スライドドアをスライドさせる操作が不要であり、完全自動化を達成できる。しかも、半開状態からのスライド要求方向の判定を、既存のロック状態検出手段と、方向性を有しない起動スイッチとにより行っており、新規に方向性を有したスイッチを設けるのと比較して、部品点数を抑えて、コストおよび重量の点で有利である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態のスライドドア開閉制御装置は、車体(1)にスライド可能に設けられたスライドドア(2)を、開閉駆動機構(9)を作動させて自動的に開閉させる開閉制御手段(10)が設けられたスライドドア開閉制御装置であって、前記スライドドア(2)には、スライドドア(2)を全閉としたときに車体(1)に係合状態となってスライドドアを閉状態に維持するロック手段(5)と、このロック手段(5)に設けられ、係合解除操作手段(4)を解除操作した際には係合を解除するアンロック状態と、前記係合解除操作手段の解除操作を行っても係合が解除されないロック状態と、に切り換え可能なロック状態切換操作手段(51)と、が設けられ、前記開閉制御手段(10)には、前記ロック手段(5)のロック状態およびアンロック状態に応じて信号を出力するロック状態検出手段(53)と、前記スライドドア(2)の位置を検出するスライドドア位置検出手段(95)と、操作の有無に応じた信号を出力する起動スイッチ(54)と、からの信号が入力され、前記開閉制御手段(10)が、前記スライドドア(2)が全開と全閉との途中に配置された半開状態でロック手段(5)のアンロック状態が検出されているときに、前記起動スイッチ(54)の操作が成されたときには、前記スライドドア(2)を全開位置まで開スライドさせる半開時オート開制御を実行し、一方、前記スライドドア(2)の半開状態およびロック手段(5)のアンロック状態の検出時に、前記ロック手段(5)のロック状態への切換後に前記起動スイッチ(54)の操作が成されたときには、前記スライドドア(2)を全閉位置まで閉スライドさせる半開時オート閉制御を実行することを特徴とするスライドドア開閉制御装置である。
図1〜図6に基づいて本発明の最良の実施の形態の実施例1の開閉制御装置について説明する。
まず、構成について説明する。
この実施例1の開閉制御装置は、図1に示す車体1の左右側面に設けられたスライドドア2を自動的に開閉スライドさせるものである。
なお、図1は、車外側から視た状態を模式的に示しており、車体1の左右に設けられたスライドドア2の左側のもののみを示している。
スライドドア2は、図示は省略するが、前上部、前下部、後中間部の三箇所を車体にスライド可能に支持されている。
このうち、図1では、後中間部のスライド支持構造の概略を示しており、スライドドア2の後中間部に設けられたスライダ2aが車体1のリアフェンダ部1aに設けられたリアレール3に沿って、車両前後方向にスライド可能に支持されている。
また、スライドドア2の図示を省略した内側面および図示の外側面には、開閉操作用のドアハンドル(係合解除操作手段)4が設けられている。
すなわち、このドアハンドル4の解除操作を行ったときには、スライドドア2を閉状態に維持するドアロックユニット5の図示を省略したストライカとラッチとの係合を解除してスライドドア2を開くことが可能となる。
また、ドアロックユニット5には、手動によりロック状態とアンロック状態とに切り換える切換ノブ(ロック状態切換操作手段)51が設けられている。この切換ノブ51は、スライドドア2の車内側面にロック位置とアンロック位置との2位置に切換操作可能に設けられている。なお、図では、実線で示しており、車外側に設けられているように表示しているが、実際には、車内側に設けられている。
そこで、切換ノブ51を、ロック位置に操作した場合、ドアロックユニット5は、ドアハンドル4を解除操作しても、作動部分が空振りして図示を省略したラッチとストライカとの係合を解除できないロック状態となる。一方、切換ノブ51をアンロック位置に操作した場合には、ドアロックユニット5は、ドアハンドル4を解除操作するとラッチとストライカとの係合を解除することが可能なアンロック状態となる。
なお、ドアロックユニット5の内部には、切換ノブ51のロック位置およびアンロック位置への切り換えを電動で行うドアロック用モータ52(図2参照)が設けられている。
さらに、ドアロックユニット5には、ロック状態とアンロック状態とに応じて信号出力状態が切り換わるドアロック状態スイッチ53が設けられているとともに(図2参照)、ドアハンドル4の解除操作が行われたのに連動して信号を出力する起動スイッチ54が設けられている。
車体1には、スライダ2aに駆動力を与えるドライブユニット9が設けられている。このドライブユニット9は、ワイヤ91、駆動ドラム92、ドア駆動用モータ93(図2参照)、クラッチ94(図2参照)、エンコーダ95(図2参照)を備えている。
ワイヤ91は、スライダ2aに接続され、かつ、複数のプーリ96、96,96,96にエンドレス状態で架け渡されている。駆動ドラム92は、ワイヤ91を巻取可能に設けられている。ドア駆動用モータ93は、クラッチ94を介して駆動ドラム92に回転を伝達可能に設けられている。エンコーダ95は、クラッチ94よりもワイヤ91側の位置に設けられており、スライドドア2の移動に伴い、図3に示す2相のパルスを出力する。
したがって、クラッチ94を締結した状態でドア駆動用モータ93を駆動させると、駆動ドラム92がワイヤ91を巻き取ることで、スライドドア2がスライドし、それに伴って、エンコーダ95からパルスが出力される。一方、クラッチ94を解放した状態では、ドア駆動用モータ93が抵抗となることなく手動でスライドドア2をスライドさせることができる。
ドア駆動用モータ93およびドアロック用モータ52の駆動は、コントロールユニット(開閉制御手段)10により制御される。なお、ドア駆動用モータ93およびドアロック用モータ52は、左右のスライドドア2に設けられているが、図面では、一方のスライドドア2に設けられたもののみを示し、他の方のものは、図示を省略している。
図2は、コントロールユニット10を示すシステム構成図である。図示のように、コントロールユニット10は、各種信号を入力して、ドア駆動用モータ93、ドアロック用モータ52、クラッチ94、ブザー(報知手段)7の駆動を制御するマイコン10aを備えている。
また、マイコン10aは、車両状態およびスライドドア2の状態を検出するために、図示のように、エンコーダ95、CAN通信線11、メインスイッチ12、起動スイッチ54、ドアロック状態スイッチ53、ドアスイッチ13に接続されている。
なお、CAN通信線11からは、車両状態を示す各種信号が入力される。
メインスイッチ12は、スライドドア開閉制御装置全体のON/OFFを選択するスイッチであり、このメインスイッチ12がOFFの場合、自動制御がキャンセルされて、スライドドアは手動でのみ開閉可能となる。
ドアスイッチ13は、スライドドア2が全閉であるか否かを示す信号を出力するもので、図1に示すように、スライドドア2により開閉される開口部分の後端部に設けられ、スライドドア2を全閉としたときにOFFとなり、全閉以外でONとなるスイッチである。
なお、スライドドア2は、開閉状態に関わらず常に車体1側と電気的に接続されており、開状態でもドアロック用モータ52を駆動させることができるとともに、スライドドア2側のドアロック状態スイッチ53や起動スイッチ54の信号をコントロールユニット10に出力可能となっている。
次に、図4〜図6のフローチャートによりマイコン10aにおけるスライドドア開閉制御の処理流れを説明する。なお、このスライドドア開閉制御は、メインスイッチ12がONである場合に、実行される。
ステップS1では、スライドドア2が全閉であるか否か、すなわち、ドアスイッチ13がOFFであるか否か判定し、OFFの場合にはステップS2以降のオート開要求判定に進み、ONの場合はステップS5に進む。
オート開要求判定の最初のステップS2では、ドアロック状態スイッチ53の状態に基づいてドアロックユニット5がロック状態であるか否かを判定し、ロック状態では非オート開要求として1回の流れを終え、アンロック状態ではステップS3に進む。
ステップS3では、起動スイッチ54を投入する操作(本実施例1では、ドアハンドル4の操作により起動スイッチ54が投入される)が有るか否か判定し、起動スイッチ54の操作が有る場合には、オート開要求と判定し、ステップS4に進んで、オート開作動を実施し、操作が無い場合には、1回の制御流れを終了する。
このように、スライドドア2が全閉の場合には、ドアロックユニット5がアンロック状態で、かつ、起動スイッチ54の操作(すなわち、ドアハンドル4の操作)が成された場合に、オート開作動が実施される。なお、オート開作動時には、ブザー7によりオート閉作動の開始を報知し、クラッチ94を締結した後に、ドア駆動用モータ93を駆動させてスライドドア2を全開位置までスライドさせる。そして、スライドドア2が全開位置まで達したら、ドア駆動用モータ93の駆動を停止させ、かつ、クラッチ94の締結を解除する。
ステップS1において、スライドドア2が全閉でない場合に進むステップS5では、エンコーダ95の出力値に基づいてスライドドア2が全開であるか否かを判定し、全開である場合には、ステップS6のオート閉要求判定に進み、一方、スライドドア2が全開でない場合には、ステップS8以降の半開時オート開要求と半開時オート閉要求との判定に進む。なお、ステップS8以降の処理が、半開時オート開制御および半開時オート閉制御に相当する。
ステップS6のオート閉要求判定に進んだ場合、起動スイッチ54の操作(ドアハンドル4の操作)が有るか否か判定し、操作が無い場合には、オート閉要求が無いとして1回の制御流れを終了し、一方、起動スイッチ54の操作が有った場合には、オート閉要求と判定し、ステップS15に進んでオート閉作動を実施する。
このように、スライドドア2が全開の場合には、起動スイッチ54の操作が成されると、オート閉作動が実施される。なお、オート閉作動時には、ブザー7によりスライドドア2を閉じることを報知し、クラッチ94を締結させた後に、ドア駆動用モータ93を駆動させスライドドアを全閉位置までスライドさせる。そして、スライドドア2が全閉位置まで達したら、ドア駆動用モータ93の駆動を停止させるとともに、クラッチ94を解放させる。
次に、ステップS5からステップS8以降の半開時オート開要求と半開時オート閉要求との判定に進んだ場合、まず、ステップS8において、ドアロックユニット5がロック状態であるか否か判定し、ロック状態の場合は、ステップS12に進む。
一方、ステップS8において、ドアロックユニット5がアンロック状態である場合には、ステップS9に進み、まず、ドアロックユニット5がアンロック状態からロック状態に切り換わったか否か判定する。ここで、アンロック状態からロック状態の切り換わりが有った場合には、ステップS10に進んで、ドアロックフラグを1にセットし、さらに、次のステップS11でタイマをスタートさせ、その後、ステップS12に進む。なお、このドアロックフラグ1およびタイマは、メインスイッチ12をONとした際に、0に初期設定されている。
一方、ステップS9において、アンロック状態からロック状態の切り換わりが無かった場合には、ステップS12に進む。
次に、ステップS12では、起動スイッチ54の操作(ドアハンドル4の操作)が有ったか否か判定し、操作があった場合には、ステップS13に進み、操作がない場合には、ステップS18以降の中止判定を行う。
この中止判定では、まず、ステップS18において、ステップS11でスタートしたタイマのカウント値が設定値Nsec(例えば、30sec程度の時間)に達したか否か判定し、設定値Nsecに達した場合には、ステップS19に進んで、ドアロックユニット5に対してアンロック状態に切り換える出力を行うとともに、ブザー7によりこれを報知する。すなわち、タイマのカウントが開始されるのは、ドアロックユニット5がアンロック状態からロック状態に切り換えられた時点であって、このようにロック状態に切り換えられても、設定値Nsec内に起動スイッチ54の操作が成されない場合には、ユーザの要求が変わってスライドドア2を閉じる意図が無くなったとして、ドアロックユニット5のロック状態を解除するとともに、この解除処理を実施したことをブザー7により報知する。
一方、ステップS12において、起動スイッチ54の操作があった場合、ステップS13に進んで、ドアロックフラグが1であるか否か判定する。そして、1にセットされている場合には、半開位置からのオート閉要求である半開時オート閉要求と判定してステップS14へ進み、1にセットされていない場合には、半開位置からのオート開要求である半開時オート開要求としてステップS4に進んで、オート開作動を実施させる。
半開時オート閉要求と判定した場合、まず、ステップS14において、他方のスライドドア2のコントロールユニット(図示省略)へ向けて、ロックおよびオート閉作動要求信号を出力する。
次にステップS15では、制御対象のスライドドア2に対してオート閉作動を実施する。次のステップS16では、オート閉作動中に起動スイッチ54の操作(ドアハンドル4の操作)と挟み込み検出が有るか否か判定し、起動スイッチ54の操作あるいは挟み込み検出があった場合には、ステップS17に進んで、ドアロックユニット5に向けてアンロック状態とする出力を行う。なお、挟み込みの検出は、エンコーダ95の出力により全閉よりも前の時点でスライドドア2の速度の低下を検出した場合、およびスライドドア2の前端縁部に設けられた図示を省略した接触センサの出力に基づいて行う。
また、他方のスライドドア2のコントロールユニット(図示省略)において、ドアロックおよびオート閉作動の要求信号が入力された場合の制御流れを図6により説明する。
ステップS21では、スライドドア2が全閉であるか否か判定し、全閉の場合には、1回の流れを終了するが、全閉以外では、ステップS22に進み、ドアロックユニット5をロック状態とする出力を行い、次のステップS23において、オート閉作動を実施する。
次に、ユーザがスライドドア2の脇(車内・車外を問わない)の位置で、スライドドア2を自動的に開閉する場合の作動を場合分けして説明する。
(スライドドア2を全閉からオート開作動させる場合)
スライドドア2を全閉位置から自動的に開く場合、起動スイッチ54の操作、すなわちドアハンドル4の操作を行うだけでよい。なお、このとき、ドアロックユニット5がアンロック状態となっていることが前提である。
この場合、フローチャートのステップS1→S2→S3→S4の処理の流れに基づいて、オート開作動が実施され、スライドドア2は全開位置までスライドする。
(スライドドア2を全開からオート閉作動させる場合)
スライドドア2を全開位置から自動的に閉じる場合、ユーザは、起動スイッチ54の操作、すなわちドアハンドル4の操作を行うだけでよい。
この場合、フローチャートのステップS1→S5→S6→S15の処理の流れに基づいて、オート閉作動が実施され、スライドドア2は全閉位置までスライドする。
(スライドドア2を半開時オート開作動させる場合)
スライドドア2を全開と全閉の途中に停止した半開位置から自動的に開く半開時オート開制御を実施する場合には、ユーザは、起動スイッチ54の操作、すなわちドアハンドル4の操作を行うだけでよい。なお、この場合、ドアロックユニット5は、アンロック状態となっていることが前提である。
この場合、ステップS1→S5→S8→S9→S12→S13→S4の処理の流れに基づいて、オート開作動が実施される。したがって、スライドドア2は、半開位置から自動的に全開位置までスライドされる。
(スライドドア2を半開時オート閉作動させる場合)
スライドドア2を全開と全閉との途中に停止させた半開位置から自動的に閉じる場合には、ユーザは、まず、切換ノブ51をロック側に操作し、かつ、それから設定値Nsecが経過する前に起動スイッチ54の操作、すなわちドアハンドル4の操作を行う。なお、このような半開位置では、ドアロックユニット5がアンロック状態に操作されていることを前提とする。
この場合、切換ノブ51のロック状態への切換操作により、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→S5→S8→S9→S10→S11の処理の流れにより、ドアロックフラグが1にセットされ、かつ、タイマのカウントが開始される。
そして、設定値Nsecが経過する前に起動スイッチ54の操作が成されることにより、ステップS12→S13→S14→S15の流れにより、オート閉作動が実施される。これにより、スライドドア2は、自動的に全閉位置までスライドされる。
また、このとき、ステップS14の処理により、他方のスライドドア2のコントロールユニット(図示省略)にロックおよびオート閉作動の要求が出力される。よって、他方のスライドドア2が全開あるいは途中停止の場合、他方のスライドドア2もオート閉作動が実施されて、全閉状態となる。
このように、本実施例1では、スライドドア2が半開位置で、切換ノブ51のロック操作および起動スイッチ54の操作が有った場合には、半開時オート閉作動要求と見なしてスライドドア2を半開位置から全閉位置へオート閉作動を実施する。同時に、他方のスライドドア2が開いている場合には、この他方のスライドドア2もオート閉作動させ、ドアロックユニット5をロックする。
(半開時オート閉制御の中止時)
スライドドア2が半開位置で、切換ノブ51のロック操作を行ったが、その後、起動スイッチ54の操作が成されなかった場合、ユーザの意思が途中で変わってオート閉作動が中止されたと判定する。この場合、オート閉作動が実施されないとともに、ドアロックユニット5は、アンロック状態に切り換えられて、ユーザの意思に反してロック状態となるのが防止される。
すなわち、この場合には、ステップS1→S5→S8→S9→S10→S11の処理の流れにより、いったん、ドアロックフラグが1にセットされ、タイマのカウントが開始される。その後、起動スイッチ54の操作がないことから、ステップS12→S18の処理が成され、さらに、タイマのカウントを開始して、設定値Nsecが経過しても起動スイッチ54の操作が成されない場合、ステップS18→S19の処理が成され、ブザー7によるアンロック状態への切換の報知が実行され、かつ、ドアロックユニット5をアンロック状態に切り換える出力が成される。
(オート閉作動中の反転スライド時)
オート閉作動中に、このオート閉作動を中止して開方向へ反転させる場合、ユーザは、起動スイッチ54を再度操作すればよい。
すなわち、オート閉作動の実施中では、ステップS15からステップS16へ進む処理の流れとなっている。ここで、起動スイッチ54の操作が成されると、ステップS16→S17→S4の流れとなって、ドアロックユニット5をアンロック状態に切り換える出力が成されるとともに、オート開作動が実施される。よって、スライドドア2は、全開位置までスライドされ、かつ、ドアロックユニット5は、アンロック状態となる。
以上説明してきたたように、本実施例では、ユーザの、全開からのオート閉要求、全閉からのオート開要求、半開からの半開時オート開要求および半開時オート閉要求の判定結果に従って、自動的にスライドドア2を開閉させるようにした。
そして、この判定を起動スイッチ54とエンコーダ95とドアロック状態スイッチ53とドアスイッチ13の出力により行うようにした。これらのうちで、新規に追加されたものは、方向性を有しない起動スイッチ54のみである。
よって、ユーザの開閉要求を、2つの方向性を有したスイッチを用いるのに比べて部品点数を抑えて、コストおよび重量の点で有利である。
しかも、起動スイッチ54は、ドアハンドル4に連動するように設けたため、起動スイッチ54を操作する際には、ユーザは、ドアハンドル4を引く操作だけでよく、スライドドア2を開閉させる際の従来からの操作であり、新規な操作を覚える必要が無く、操作性および汎用性に優れる。加えて、従来のように、スライドドア2をスライドさせる操作が不要であり、完全自動化を達成できる。
さらに、上記の4つのユーザの要求判定を行うのに必要な操作は、半開時オート閉要求時を除き、ドアハンドル4の操作のみであり、半開時オート閉要求の場合のみ、切換ノブ51によるロック操作とドアハンドル4の操作とした。
したがって、ユーザに煩雑な操作を強いることがなく、操作性に優れている。しかも、この追加操作は、ドアロックユニット5をロック状態とする操作であるから、操作として自然な操作であり、この点でも操作性に優れている。
加えて、一方のスライドドア2に対し、半開位置からのオート閉作動を実施させる場合には、他方のスライドドア2が開いている場合には、他方のスライドドア2も連動してオート閉作動が実施されるとともに、ドアロックユニット5がロックされるようにした。このため、左右のスライドドア2を個別に操作するのに比べて、操作の煩わしさを軽減させて操作性を向上させることができる。
また、スライドドア2が半開位置で、切換ノブ51のロック操作が実施されたが、その後、設定値Nsec内に起動スイッチ54の操作が成されない場合には、ユーザの意思が途中で変化して、オート閉制御が中止されたとみなすようにした。そして、この場合には、オート閉作動を実施せず、しかも、ブザー7による報知とともにドアロックユニット5をアンロック状態に切り換えるようにした。
これにより、ユーザの意図と異なってスライドドア2が全閉となったり、ドアロックユニット5がロック状態となったりするのを防止できる。
さらに、オート閉制御の実行時に、起動スイッチ54の操作が成された場合や、あるいは挟み込みの検出時には、ドアロックユニット5をアンロック状態とするとともに、スライドドア2を反転スライドさせるようにした。
このように、オート閉作動を、起動スイッチ54の操作という簡単な操作により反転スライドさせることができるようにしたため、ユーザの意思を容易に反映させやすい。同時に、アンロック状態とすることにより、その後、ユーザがスライドドア2を閉じた際に、ユーザの意思に反してロックされることも回避できる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、起動スイッチ54をドアハンドル4の操作に連動するようにドアロックユニット5の内部に設けたが、これに限定されることはなく、ドアハンドル4の近傍などスライドドア2の外側に設けてもよい。
また、実施例1では、車体1の左右にスライドドア2が設けられたものを示したが、一方のみに設けられているものにも適用することができる。なお、この場合、ステップS14における他方のスライドドアへ要求を出力する処理および図6に示した処理は、不要となる。
本発明の実施の形態の実施例1のスライドドア開閉制御装置の構成を示す車外側から視た状態を模式的に表した構成説明図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のコントロールユニットを示すシステム構成図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置に用いられたエンコーダから出力される信号を示す信号特性図である。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のコントロールユニットにおけるスライドドア開閉制御の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置のコントロールユニットにおけるスライドドア開閉制御の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の実施例1の開閉制御装置における他方のコントロールユニットにおけるスライドドア連動開閉制御の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 車体
2 スライドドア
4 ドアハンドル(係合解除操作手段)
5 ドアロックユニット(ロック手段)
7 ブザー(報知手段)
9 ドライブユニット(開閉駆動機構)
10 コントロールユニット(開閉制御手段)
13 ドアスイッチ(スライドドア位置検出手段)
51 切換ノブ(ロック状態切換操作手段)
52 ドアロック用モータ(ロック状態切換駆動手段)
53 ドアロック状態スイッチ(ロック状態検出手段)
54 起動スイッチ
95 エンコーダ(スライドドア位置検出手段)

Claims (4)

  1. 車体にスライド可能に設けられたスライドドアを、開閉駆動機構を作動させて自動的に開閉させる開閉制御手段が設けられたスライドドア開閉制御装置であって、
    前記スライドドアには、スライドドアを全閉としたときに車体に係合状態となってスライドドアを閉状態に維持するロック手段と、このロック手段に設けられ、係合解除操作手段を解除操作した際には係合を解除するアンロック状態と、前記係合解除操作手段の解除操作を行っても係合が解除されないロック状態と、に切り換え可能なロック状態切換操作手段と、が設けられ、
    前記開閉制御手段には、前記ロック手段のロック状態およびアンロック状態に応じて信号を出力するロック状態検出手段と、前記スライドドアの位置を検出するスライドドア位置検出手段と、操作の有無に応じた信号を出力する起動スイッチと、からの信号が入力され、
    前記開閉制御手段が、前記スライドドアが全開と全閉との途中に配置された半開状態が検出されているときに、前記ロック状態検出手段によりアンロック状態を検出した後に、前記起動スイッチの操作が成されたときには、前記スライドドアを全開位置まで開スライドさせる半開時オート開制御を実行し、一方、前記半開状態検出時に、前記ロック状態検出手段によりロック状態を検出した後に前記起動スイッチの操作が成されたときには、前記スライドドアを全閉位置まで閉スライドさせる半開時オート閉制御を実行することを特徴とするスライドドア開閉制御装置。
  2. 前記スライドドアが、車体の左右両側に設けられ、
    前記開閉制御手段が、一方のスライドドアに対して前記半開時オート閉制御を実行するときに、他方のスライドドアが全閉状態以外の開状態である場合には、他方のスライドドアも全閉位置まで閉スライドさせることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア開閉制御装置。
  3. 前記ロック手段に、駆動手段の駆動力によりロック状態とアンロック状態とに切り換えるロック状態切換駆動手段が設けられ、
    前記開閉制御手段の制御対象として、前記ロック状態切換駆動手段およびユーザに報知を行う報知手段が含まれ、
    前記開閉制御手段は、前記スライドドアの半開状態検出時に、前記ロック状態への切換操作後、あらかじめ設定された設定時間が経過するまでに前記操作が成され無い場合には、前記報知手段による報知出力を行うとともに、前記ロック状態切換駆動手段にアンロック状態に切り換える出力を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライドドア開閉制御装置。
  4. 前記開閉制御手段は、前記半開時オート閉制御による前記スライドドアの閉スライド実施中に、再度、前記操作が行われた場合には、前記スライドドアを開スライドに反転させる出力を行うとともに、前記ロック状態切換駆動手段にアンロック状態に切り換える出力を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドドア開閉制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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