JP2009121054A - スライドドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアの開き始めにおけるドアガラスと車体のピラーとの間の挟み込みを防止することである。
【解決手段】車両上下方向に対して傾斜するフロントピラーを備えた車体と、この車体の側部にフロントピラーの側に開くように設けられたフロントドアと、フロントピラーに対応して傾斜する傾斜辺を備えた外形形状に形成されフロントドアに開閉自在に設けられるドアガラスとを備えた車両に設けられ、フロントドアを自動的に開閉するフロントドア開閉装置において、フロントドアの開度を検出するための回転センサおよび全閉スイッチと、ドアガラスの開度を検出するドア開度検出スイッチとを設け、これらのセンサやスイッチによりフロントドアが全閉位置にあり、且つドアガラスが所定の作動許可開度以下の開度で開かれていることが検出されたときには、ドア開閉スイッチの操作に拘わらずフロントドアの自動開動作を禁止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車体の側部に設けられるスライドドアを該車体の側部に沿って自動的に開閉するスライドドア開閉装置に関し、特に、スライドドアに設けられるドアガラスと車体のピラーとの間に生じる挟み込みを防止するための技術に関する。
自動車等の車両ではその車体の側部にドアを設け、このドアを開閉して運転席や助手席、後部座席等への乗降を行うようにしている。このようなドアとしてはヒンジを用いた横開きのドアが多く用いられるが、開閉に必要なスペースを縮小し、また、大きな開度を確保するために、ガイドレールや4節リンク等を用いてドアを車体の側部に沿ってスライド式に開閉させるようにしたスライドドアが用いられる場合がある。例えば、特許文献1には、車体の側部に設けられるフロントドアを全閉位置から車体の側部に沿って車両前方側に開くようにした車両が開示されている。
一方、スライドドアの開閉操作を容易にするために、電動モータ等の駆動源によりスライドドアを自動的に開閉させるようにしたスライドドア開閉装置が開発されている。この場合、スライドドアや携帯端末等に設けられるドア開閉スイッチが操作されると、スライドドアは全閉位置から全開位置または全開位置から全閉位置へ自動的に開閉するようになっている。
また、通常、フロントドアにはドアガラスが開閉自在に設けられており、この場合、車体のフロントピラー(Aピラー)は車両上下方向に対して車両後方側に傾斜しているので、フロントドアに設けられるドアガラスは車両前方側の一辺がピラーに対応して傾斜する多角形状に形成されている。
特開2005−14801号公報
しかしながら、特許文献1に示されるように、ドアガラスの車両前方側の一辺が車体のフロントピラーに対応して傾斜状に形成されている車両では、ドアガラスが所定の開度にまで開かれると、ドアガラスの当該傾斜辺の部分と車体のピラー(フロントドアの窓枠)との間に隙間が生じることになる。そのため、ドアガラスが所定の開度にまで開かれた状態でフロントドアが車両前方側に開かれると、その開き始めにおいて当該ドアガラスの傾斜辺とピラーとの間で障害物の挟み込みを生じるおそれがあった。
本発明の目的は、スライドドアの開き始めにおけるドアガラスと車体のピラーとの間の挟み込みを防止することにある。
本発明のスライドドア開閉装置は、車両上下方向に対して傾斜するピラーを備えた車体と、該車体の側部に設けられ該側部に沿って前記ピラーの側に開くスライドドアと、一辺が前記ピラーに対応して傾斜状に形成され前記スライドドアに上下開閉自在に設けられるドアガラスとを備えた車両に設けられ、前記スライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、前記スライドドアを開閉駆動する駆動源と、前記スライドドアの開閉を指令するドア開閉スイッチと、前記スライドドアの開度を検出するドア開度検出手段と、前記ドアガラスの開度を検出するガラス開度検出手段と、前記ドア開閉スイッチからの指令信号に基づいて前記スライドドアを自動開閉動作させるとともに、前記ドア開度検出手段により前記スライドドアが全閉位置にあることが検出され、且つ前記ガラス開度検出手段により前記ドアガラスが作動許可開度以下の開度で開かれていることが検出されたときには、前記ドア開閉スイッチの操作にかかわらず前記スライドドアの自動開動作を禁止する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記スライドドアには前記ドアガラスの外形形状に対応して形成された窓枠が設けられ、前記ガラス開度検出手段により前記ドアガラスが前記作動許可開度以上の開度で開かれていることが検出された状態のもとで前記スライドドアが自動開動作されたときには、前記制御手段は前記スライドドアを全開位置より手前の安全確認開度で停止させることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記スライドドアが前記安全確認開度で停止した後に前記ドア開閉スイッチが開側に再度操作されたときには、前記制御手段は全閉位置から前記安全確認開度までの移動速度よりも低速度で前記スライドドアを全開位置にまで自動開動作させることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記駆動源と前記スライドドアとの間の動力伝達経路を断続するクラッチ機構を備え、前記制御手段により前記スライドドアの自動開動作が禁止された状態のもとで前記スライドドアに設けられるドアハンドルが操作されたときには、前記クラッチ機構を動力遮断状態に切り替えて前記スライドドアの手動による開閉操作を可能とすることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、車両上下方向に対して傾斜するピラーを備えた車体と、該車体の側部に設けられ該側部に沿って前記ピラーの側に開くスライドドアと、一辺が前記ピラーに対応して傾斜状に形成され前記スライドドアに上下開閉自在に設けられるドアガラスとを備えた車両に設けられ、前記スライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、前記スライドドアを開閉駆動する駆動源と、前記スライドドアの開閉を指令するドア開閉スイッチと、前記スライドドアの開度を検出するドア開度検出手段と、前記ドアガラスの開放を検出するガラス開放検出手段と、前記ドアガラスを開閉駆動するドアガラス駆動装置と、前記ドア開閉スイッチからの指令信号に基づいて前記スライドドアを自動開閉動作させるとともに、前記ドア開度検出手段により前記スライドドアが全閉位置にあることが検出され、且つ前記ガラス開放検出手段により前記ドアガラスが開かれていることが検出された状態のもとで前記ドア開閉スイッチが操作されたときには、前記ドアガラス駆動装置によって前記ドアガラスを全閉位置まで自動閉動作させてから、前記スライドドアを全開位置にまで自動開動作させる制御手段とを有することを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記スライドドアは前記車体の前方に向けて開かれるフロントドアであることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記スライドドアが自動開閉動作しているときには、前記ドアガラスの開閉が禁止されることを特徴とする。
本発明によれば、ドアガラスが作動許可開度以下の開度で開かれているときには、ドア開閉スイッチの操作にかかわらずスライドドアの全閉位置からの自動開動作を禁止するようにしたので、スライドドアの開き始めにドアガラスと車体のピラーとの間で障害物の挟み込みを生じることを防止することができる。
また、本発明によれば、スライドドアにドアガラスの外形形状に沿って形成された窓枠が設けられている場合において、ドアガラスが作動許可開度以上の開度で開かれた状態のもとでスライドドアが自動開動作されたときには、スライドドアを全閉位置よりも手前の安全確認開度で停止させるようにしたので、窓枠と車体のピラーとの間で障害物の挟み込みを生じることを防止することができる。
さらに、本発明によれば、スライドドアが安全確認開度で停止した後に再度ドア開閉スイッチが開側に操作されたときには、全閉位置から安全確認開度までの移動速度よりも低速度でスライドドアを自動開動作させるようにしたので、スライドドアを安全に全開位置にまで開くことができる。
さらに、本発明によれば、制御手段によりスライドドアの自動開動作が禁止された状態においても、スライドドアに設けられるドアハンドルを操作することにより、スライドドアを手動で開閉することができる。これにより、スライドドアをいつでも開くことを可能とし、このスライドドア開閉装置の操作性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、ドアガラスが開かれていることが検出された状態のもとでドア開閉スイッチが操作されたときには、ドアガラスを全閉位置まで自動閉動作させてからスライドドアを自動開動作させるようにしたので、ドアガラスと車体のピラーとの間で障害物の挟み込みを生じることを防止することができる。
さらに、本発明によれば、スライドドアが自動開閉動作しているときにはドアガラスの開閉を禁止するようにしたので、スライドドアの開閉動作中に不意にドアガラスが開いて、当該ドアガラスと車体のピラーとの間または窓枠と車体のピラーとの間で挟み込みが生じることを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるフロントドア開閉装置が搭載された車両の側面図であり、図2は図1に示す車両のフロントドアが開かれた状態の側面図である。
図1、図2に示すように、この車両11の車体12の側部には乗降用の開口部13が設けられ、この開口部13を開閉するために、車体12の側部にはスライドドアとしてのフロントドア14が設けられている。このフロントドア14は図中破線で示す開閉機構15により車体12に支持され、この開閉機構15の作動により、図1に示す全閉位置と図2に示す全開位置との間で車体12の側部に沿って車両前後方向にスライド式に開閉するようになっている。
開閉機構15の詳細については図示しないが、例えば、車体12に固定されるガイドレールに沿ってフロントドア14を案内するガイドレール式、リンク機構を用いたリンク式またはこれらを組み合わせた形式のもの等が用いられる。
フロントドア14を自動的に開閉するために、車両11にはスライドドア開閉装置としてのフロントドア開閉装置21が設けられている。
図3は図1に示すフロントドア開閉装置の制御体系を示すブロック図であり、このフロントドア開閉装置21(以下、開閉装置21とする)は駆動ユニット22を備えている。この駆動ユニット22は駆動源としての電動モータ23を備えており、この電動モータ23の動力は、例えばケーブルや駆動リンク等の駆動機構(不図示)を介してフロントドア14に伝達されるようになっている。これにより、フロントドア14は電動モータ23により駆動されて自動開閉動作するようになっている。
電動モータ23の作動つまりフロントドア14の開閉動作を制御するために、電動モータ23には制御手段としての制御装置24が接続されている。この制御装置24としては、CPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータが用いられている。
なお、符号25は車両11に搭載されたバッテリ等の電源であり、符号26は開閉装置21のメインスイッチ、符号27はサーキットブレーカ、符号28は接地端子である。
制御装置24にはフロントドア14の開閉を指令するためのドア開閉スイッチ31が接続されており、ドア開閉スイッチ31が操作されると、制御装置24は当該スイッチ31からの指令信号に基づいて電動モータ23の作動を制御するようになっている。つまり、制御装置24は、ドア開閉スイッチ31が開側に操作されると電動モータ23を開方向に作動制御してフロントドア14を自動開動作させ、ドア開閉スイッチ31が閉側に操作されると電動モータ23を閉方向に作動制御してフロントドア14を自動閉動作させるようになっている。
なお、ドア開閉スイッチ31はフロントドア14や車室内等に設けられるが、例えば制御装置24と無線により通信可能な携帯端末等に設けるようにしてもよい。
フロントドア14の開度を検出するために、開閉装置21にはドア開度検出手段としての回転センサ32が設けられている。この回転センサ32はそれぞれ制御装置24に接続される一対のホールセンサ33a,33bと電動モータ23の出力軸等に固定されて電動モータ23とともに回転するリングマグネット34とを備えており、各ホールセンサ33a,33bはそれぞれリングマグネット34の外周に対向配置されている。リングマグネット34には複数の磁極が周方向に並べて着磁されており、電動モータ23が作動してリングマグネット34が回転すると、各ホールセンサ33a,33bから電動モータ23の回転数つまりフロントドア14の移動距離に比例した数のパルス信号が出力されるようになっている。また、各ホールセンサ33a,33bはリングマグネット34に対して互いに周方向に所定角度ずれて配置されており、各ホールセンサ33a,33bから出力されるパルス信号の位相は互いに90度ずれるようになっている。
各ホールセンサ33a,33bが出力するパルス信号は制御装置24に入力され、制御装置24は入力されたパルス信号の周期に基づいてフロントドア14の移動速度を認識するようになっている。また、制御装置24は、全閉位置等を基準としてこれらのパルス信号をカウント(積算)することにより、フロントドア14の移動距離つまり開度を認識するようになっている。さらに、制御装置24は、各ホールセンサ33a,33bの出力するパルス信号の出現順に基づいて、フロントドア14の移動方向を認識するようになっている。
回転センサ32に加えて、制御装置24にはドア開度検出手段としての全閉スイッチ35と全開スイッチ36とがさらに接続されている。フロントドア14が全閉位置にまで閉じられたときには、全閉スイッチ35がオンされ、制御装置24はフロントドア14が全閉位置にあることを認識するようになっている。また、フロントドア14が全開位置にまで開かれたときには、全開スイッチ36がオンされ、制御装置24はフロントドア14が全開位置にあることを認識するようになっている。
このように検出されたフロントドア14の移動速度、開度および移動方向に基づいて、制御装置24はフロントドア14を所定の移動速度で自動開閉動作させるように電動モータ23の作動を制御する。
フロントドア14には車両11の上下方向に向けて開閉自在にドアガラス41が設けられている。フロントドア14の内部にはパワーウインド装置42が設けられており、このパワーウインド装置42には図示しないドアガラス開閉スイッチが接続されている。図示しないドアガラス開閉スイッチが操作されると、当該スイッチの操作に基づいてパワーウインド装置42が作動し、ドアガラス41はパワーウインド装置42により駆動されて自動的に開閉されるようになっている。また、パワーウインド装置42は制御装置24に接続されており、フロントドア14が自動開閉動作しているときには、制御装置24からの指令により、その作動が禁止されるようになっている。つまり、フロントドア14が自動開閉動作しているときには、制御装置24によりドアガラス41の開閉が禁止され、ドアガラス開閉スイッチが操作されてもドアガラス41は自動開閉動作しないようになっている。
なお、パワーウインド装置42の詳細については図示しないが、例えば、ドアガラス41を開閉自在に支持するウインドレギュレータとウインドレギュレータを駆動する電動モータとを備えたもの等が用いられる。
図1、図2に示すように、車体12のフロントフェンダー12aとルーフ12bとを連ねるピラーつまりフロントピラー12cは、その下端部(フロントフェンダー12aの側の端部)よりも上端部(ルーフ12bの側の端部)の方が車両11の後方側に位置するように車両上下方向に対して車両後方側に傾斜しており、これに対応してドアガラス41はその車両前方側の一辺つまり傾斜辺41aがフロントピラー12cに対応して車両後方側に傾斜する外形形状に形成されている。また、フロントドア14にはドアガラス41の外形形状に対応した形状の窓枠43(サッシ)が一体に設けられており、ドアガラス41が全閉位置にまで閉じられたときには、当該ドアガラス41の外縁が窓枠43に当接するようになっている。
なお、窓枠43のドアガラス41との当接部分には、図示しない公知のウェザーストリップが配設されており、ドアガラス41が全閉した状態では雨水の浸入を防ぐようになっている。
図3に示すように、ドアガラス41の開度を検出するために、開閉装置21にはガラス開度検出手段としての一対のガラス開度検出スイッチ44a,44bが設けられている。これらのガラス開度検出スイッチ44a,44bはいわゆるリミットスイッチとなっており、それぞれフロントドア14に配置されている。一方のガラス開度検出スイッチ44aはドアガラス41が全閉位置にあるときにオンされて検出信号を出力するようになっており、他方のガラス開度検出スイッチ44bはドアガラス41が所定の作動許可開度にまで開かれたときにオンされて検出信号を出力するようになっている。これらのガラス開度検出スイッチ44a,44bは制御装置24に接続されており、ガラス開度検出スイッチ44aからの検出信号が入力されると制御装置24はドアガラス41が全閉位置にあることを認識し、ガラス開度検出スイッチ44bからの検出信号が入力されると制御装置24はドアガラス41が作動許可開度以上の開度にまで開かれていることを認識するようになっている。
ここで、作動許可開度は、これ以上の開度であればフロントドア14の全閉位置からの開き始めにおいてもドアガラス41の傾斜辺41aとフロントピラー12cとの間で障害物の挟み込みを生じない開度として、予め実験等の結果に基づいて設定されている。
図3に示すように、駆動ユニット22には電動モータ23とフロントドア14との間の動力伝達経路を断続するためにクラッチ機構としての電磁クラッチ45が設けられている。この電磁クラッチ45の電磁コイル45aは制御装置24に接続されており、電磁コイル45aへの通電が制御装置24に制御されることにより、電磁クラッチ45は動力伝達状態と動力遮断状態とに切り替えられるようになっている。
なお、クラッチ機構としては電磁クラッチ45に限らず、電動モータ23とフロントドア14との間の動力伝達経路を遮断できる構造のものであれば他の形式のクラッチ機構であってもよい。
フロントドア14にはドアハンドル46が設けられており、このドアハンドル46を操作することにより、フロントドア14を全閉位置に保持するための図示しないドアロック機構を手動でアンロック動作(解錠)させることができるようになっている。また、図3に示すように、ドアハンドル46にはハンドルスイッチ46aが設けられており、ドアハンドル46が操作されるとハンドルスイッチ46aがオンされるようになっている。ハンドルスイッチ46aは制御装置24に接続されており、ハンドルスイッチ46aからの操作信号が制御装置24に入力されると、制御装置24は電磁クラッチ45を動力遮断状態に切り替えるようになっている。これにより、ドアハンドル46が操作されると、図示しないドアロック機構が解錠されるとともに電磁クラッチ45により電動モータ23とフロントドア14との間の動力伝達経路が遮断され、フロントドア14の手動による開閉操作が可能とされる。
なお、図示はしないが、ドアハンドル46はフロントドア14の車室内側にも設けられており、車室内側のドアハンドル46の操作によっても図示しないドアロック機構がアンロック動作されるとともにハンドルスイッチ46aがオンされるようになっている。また、フロントドア14が開閉装置21により自動開閉動作されるときには、ドアロック機構は図示しないリリーサ機構により自動的にアンロック動作されることになる。
図4はドアガラスが作動許可開度以下の開度で開かれた状態を示す説明図であり、図5はドアガラスが作動許可開度以上の開度で開かれた状態のもとでフロントドアが安全確認開度にまで開かれた状態を示す説明図である。
この車両11ではフロントドア14は全閉位置から車体12のフロントピラー12cの側つまり車体12の前方に向けて開かれるようになっている。一方、ドアガラス41はその傾斜辺41aがフロントピラー12cに対応して傾斜する外形形状に形成されているので、ドアガラス41が所定の作動許可開度以下の開度で開かれているときには、図4に示すように、ドアガラス41の傾斜辺41aと車体12のフロントピラー12cとの間に隙間が生じることになる。そのため、ドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれている状態のもとでフロントドア14が全閉位置から自動開動作されると、その開き始めにおいて、ドアガラス41の傾斜辺41aと車体12のフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みを生じるおそれがある。
そのため、この開閉装置21では、フロントドア14が全閉位置にあり、且つ、ドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれている場合には、ドア開閉スイッチ31が開側に操作されても、フロントドア14を自動開動作させないようにしている。つまり、回転センサ32と全閉スイッチ35との検出信号により、フロントドア14が全閉位置にあることを制御装置24が認識し、且つ、両方のガラス開度検出スイッチ44a,44bがオフされてこれらの検出スイッチ44a,44bの検出信号からドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれていることを制御装置24が認識したときには、ドア開閉スイッチ31の操作に拘わらず、制御装置24は電動モータ23の作動を禁止するようになっている。これにより、ドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれてドアガラス41の傾斜辺41aと車体12のフロントピラー12cとの間に隙間が生じた状態で、不意にドア開閉スイッチ31が開側に操作されても、フロントドア14が自動開動作することがない。したがって、フロントドア14の開き始めにおける当該隙間への障害物の挟み込みを防止することができる。
このように、この開閉装置21では、ドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれているときには、ドア開閉スイッチ31が開側に操作されても、フロントドア14は全閉位置から自動開動作されないので、フロントドア14の開き始めにドアガラス41とフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みが生じることを防止することができる。
一方、この開閉装置21では、ドアガラス41が作動許可開度以上に開かれている場合には、フロントドア14の全閉位置からの自動開動作が可能とされる。しかしながら、ドアガラス41が作動許可開度以上に開かれた状態で、フロントドア14が全開位置にまで開かれると、今度はフロントドア14に設けられる窓枠43の車両後方側の部分と車体12のフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みが生じるおそれがある(図5参照)。
そのため、この開閉装置21では、ドアガラス41が作動許可開度以上の開度で開かれている状態のもとでフロントドア14が自動開動作された場合には、フロントドア14が全閉位置よりも手前の安全確認開度にまで開かれたときに当該フロントドア14の自動開動作を停止させるようにしている。これにより、窓枠43とフロントピラー12cとの間で不意に障害物Mの挟み込みを生じることを防止することができる。
ここで、安全確認開度は、フロントドア14の窓枠43の車両後方側の部分と車体12のフロントピラー12cとの間に障害物Mの挟み込みを生じない程度の隙間が確保される開度として予め実験等の結果に基づいて設定されている。また、フロントドア14が安全確認開度にまで開かれたことは、回転センサ32の各ホールセンサ33a,33bからのパルス信号の積算値に基づいて検出される。
このように、この開閉装置21では、ドアガラス41が作動許可開度以上の開度で開かれた状態のもとでフロントドア14が自動開動作されたときには、フロントドア14を全閉位置よりも手前の安全確認開度で停止させるようにしたので、窓枠43とフロントピラー12cとの間における障害物Mの挟み込みを防止することができる。
また、この開閉装置21では、当該制御によりフロントドア14が安全確認開度で停止した後に、ドア開閉スイッチ31が開側に再度操作されたときには、制御装置24により電動モータ23を作動制御して、フロントドア14を安全確認開度から全閉位置に向けて通常の移動速度よりも低速度で自動開動作させるようになっている。つまり、ドア開閉スイッチ31の再操作によりフロントドア14を安全確認開度から全閉位置に向けて移動させるときには、制御装置24は通常の移動速度つまり全閉位置から安全確認開度にまで移動する際の移動速度よりも低速度でフロントドア14を全閉位置にまで移動させるようになっている。これにより、挟み込みを生じるおそれがある安全確認開度と全閉位置との間の範囲では、操作者が意思をもってドア開閉スイッチ31を再び開側に操作したときのみ、フロントドア14は通常よりも低速度で開かれることになるので、その安全性を高めることができる。
このように、この開閉装置21では、フロントドア14が安全確認開度で停止した後に再度ドア開閉スイッチ31が開側に操作されたときには、通常の移動速度よりも低速度でフロントドア14を全開位置にまで自動開動作させるようにしたので、挟み込みを生じるおそれのある移動範囲においても、フロントドア14を安全に全開位置にまで開くことができる。
ところで、前述のように、フロントドア14が全閉状態のもとでドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれた場合には、ドア開閉スイッチ31を操作してもフロントドア14を自動開動作させることができなくなる。しかしながら、この場合であっても、フロントドア14に設けられるドアハンドル46を操作することにより、フロントドア14を手動で開閉操作することができる。つまり、ドアハンドル46が操作されると、図示しないドアロック機構がアンロック動作されるとともに電磁クラッチ45が動力遮断状態に切り替えられ、フロントドア14を手動で開閉することができるようになる。したがって、制御装置24により開閉装置21によるフロントドア14の自動開動作が禁止された場合であっても、乗員等はいつでもフロントドア14を手動で開閉することができる。
このように、この開閉装置21では、開閉装置21によるフロントドア14の自動開動作が禁止された場合であっても、ドアハンドル46を操作することによりフロントドア14をいつでも手動で開閉することができるので、この開閉装置21の操作性を高めることができる。
図6は本発明の開閉装置のフロントドアを開く際の制御手順を示すフローチャート図である。以下に、図6に基づいて、この開閉装置21のフロントドア14を開く際の制御手順について説明する。
フロントドア14が全閉位置に閉じられている状態のもと、ステップS1においてドア開閉スイッチ31が開側に操作つまりオンされると、ステップS2においてドアガラス41が全閉状態か否かが判断される。ステップS2においてドアガラス41が全閉状態であると判断されると、ステップS3において電磁クラッチ45がオンつまり動力伝達状態に切り替えられ、次いで、ステップS4において電動モータ23が開方向に作動してフロントドア14の自動開動作が開始される。そして、ステップS5においてフロントドア14が全開位置に達したと判断されると、ステップS6において電動モータ23が停止されるとともにステップS7において電磁クラッチ45がオフつまり動力遮断状態に切り替えられてフロントドア14の自動開動作が終了する。このように、ドアガラス41が全閉状態のときには、フロントドア14は通常の自動開動作により全閉位置から全開位置にまで自動的に開かれる。
一方、ステップS2においてドアガラス41が全閉状態ではないと判断された場合には、ステップS8においてドアガラス41が作動許可開度以上の開度にまで開かれているか否かが判断される。そして、ステップS8においてドアガラス41が作動許可開度以上の開度にまで開かれていると判断されると、ステップS9において電磁クラッチ45がオンされるとともにステップS10において電動モータ23が開方向に作動してフロントドア14の自動開動作が開始される。このように、ドアガラス41が開かれている場合であっても、その開度が作動許可開度以上であればフロントドア14は自動開動作される。
ドアガラス41が作動許可開度以上に開かれた状態でフロントドア14の自動開動作が開始されると、ステップS11においてパワーウインド装置42の作動つまりドアガラス41の開閉が禁止される。これにより、フロントドア14の自動開閉動作中に不意にドアガラス41が開閉して、当該ドアガラス41とフロントピラー12cとの間または窓枠43とフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みが生じることを防止することができる。
次に、ステップS12において自動開動作するフロントドア14が安全確認開度にまで開かれたか否かが判断され、ステップS12においてフロントドア14が安全確認開度にまで開かれたと判断されると、ステップS13において電動モータ23の作動が停止され、フロントドア14は安全確認開度で停止する。このように、ドアガラス41が作動許可開度以上に開かれた状態で自動開動作した場合には、フロントドア14は全閉位置よりも手前の安全確認開度で一旦その自動開動作が停止される。
なお、フロントドア14が安全確認開度で停止すると、ステップS14においてパワーウインド装置42の作動禁止が解除され、パワーウインド装置42によるドアガラス41の開閉が可能とされる。
フロントドア14が安全確認開度で停止すると、ステップS15においてドア開閉スイッチ31が開側に再度操作つまりオンされたか否かが判断される。そして、ステップS15においてドア開閉スイッチ31が再操作されたと判断されると、ステップS16においてドアガラス41が全閉状態か否かが判断され、ドアガラス41が全閉状態ではないと判断されると、ステップS17において電動モータ23が低速で作動を開始する。これにより、フロントドア14は通常の移動速度よりも低速度で安全確認開度から全開位置に向けて自動開動作する。そして、ステップS18においてフロントドア14が全開位置にまで開かれたと判断されると、ステップS6において電動モータ23が停止されるとともにステップS7において電磁クラッチ45がオフされてフロントドア14の自動開動作が終了する。このように、ドアガラス41が開かれた状態のときには、フロントドア14は通常よりも低速度で安全確認開度から全開位置に向けて自動開動作する。
なお、ステップS16においてドアガラス41が全閉状態であると判断された場合には、窓枠43とフロントピラー12cとの間における挟み込みのおそれがないので、ルーチンはステップS4に飛ばされ、フロントドア14は通常の移動速度で安全確認開度から全開位置にまで自動開動作することになる。
一方、ステップS8においてドアガラス41が作動許可開度以下の開度であると判断された場合つまりドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれていると判断された場合には、ステップS19においてハンドルスイッチ46aがオンされたか否か、つまりドアハンドル46が操作されたか否かが判断される。そして、ドアハンドル46が操作されていないと判断された場合には、ルーチンはステップS1に戻される。つまり、フロントドア14が全閉位置にあり、且つ、ドアガラス41が作動許可開度以下の開度で開かれている場合には、ドアガラス41が全閉位置にまで閉じられるか作動許可開度以上の開度にまで開かれた状態で再度ステップS1においてドア開閉スイッチ31が開側に操作されるまで、フロントドア14の自動開動作が禁止される。
これに対して、ステップS19においてドアハンドル46が操作されたと判断されると、ステップS20において電磁クラッチ45がオフされ、ステップS21においてフロントドア14は手動モードで開閉可能とされる。同様に、フロントドア14が安全確認開度で停止した状態のもとでステップS15においてドア開閉スイッチ31が再操作されない場合であっても、ステップS22においてハンドルスイッチ46aがオンされた、つまりドアハンドル46が操作されたと判断されると、ステップS23において電磁クラッチ45がオフされ、ステップS24においてフロントドア14は手動モードで開閉可能とされる。このように、開閉装置21によるフロントドア14の自動開動作が禁止され、またはフロントドア14が安全確認開度で停止した場合であっても、ドアハンドル46を操作することによりフロントドア14をいつでも手動で開閉することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、前述の実施の形態と同一の箇所についてはその説明は省略する。
この実施の形態では、ドアガラス41が開かれていることを検出するために、ガラス開度検知スイッチ44bをガラス開放検出手段として使用している。このガラス開度検知スイッチ44bは制御装置24に接続され、ガラス開度検知スイッチ44bからの検出信号が入力されると制御装置24はドアガラス41が開かれていること(開放されていること)を認識するようになっている。
そして、この開閉装置21では、フロントドア14が全閉位置にあり、且つ、ドアガラス41が開かれている状態のもとでドア開閉スイッチ31が開側に操作されると、ドアガラス駆動装置としてのパワーウインド装置42によってドアガラス41を全閉位置まで自動閉作動させてからフロントドア14を自動開動作させるようにしている。つまり、回転センサ32と全閉スイッチ35との検出信号により、フロントドア14が全閉位置にあることを制御装置24が認識し、且つ、両方のガラス開度検出スイッチ44a,44bがオフされてこれらの検出スイッチ44a,44bの検出信号からドアガラス41が開かれていることを制御装置24が認識した状態のもとでドア開閉スイッチ31が開側に操作されると、制御装置24はパワーウインド装置42によってドアガラス41を全閉位置まで自動閉作動させてからフロントドア14を自動開動作させるようにしている。これにより、ドアガラス41が開かれてドアガラス41の傾斜辺41aと車体12のフロントピラー12cとの間に隙間が生じた状態で、不意にドア開閉スイッチ31が開側に操作されても、ドアガラス41が開放したままの状態でフロントドア14が自動開動作することがない。したがって、フロントドア14の開き始めにおける当該隙間への障害物Mの挟み込みを防止することができる。
また、この開閉装置21では、ドアガラス41が開かれていることが検出された状態のもとでドア開閉スイッチ31が操作されたときには、ドアガラス41を全閉位置まで自動閉動作させてからフロントドア14を自動開動作させるようにしたので、ドアガラス41とフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みが生じることを防止することができる。
図7は本発明の他の実施形態の開閉装置のフロントドアを開く際の制御手順を示すフローチャート図である。以下に、図7に基づいて、この開閉装置21のフロントドア14を開く際の制御手順について説明する。
フロントドア14が全閉位置に閉じられている状態のもと、ステップS31においてドア開閉スイッチ31が開側に操作つまりオンされると、ステップS32においてドアガラス41が全閉状態か否かが判断される。ステップS32においてドアガラス41が全閉状態であると判断されると、ステップS33において電磁クラッチ45がオンつまり動力伝達状態に切り替えられ、次いで、ステップS34において電動モータ23が開方向に作動してフロントドア14の自動開動作が開始される。そして、ステップS35においてフロントドア14が全開位置に達したと判断されると、ステップS36において電動モータ23が停止されるとともにステップS37において電磁クラッチ45がオフつまり動力遮断状態に切り替えられてフロントドア14の自動開動作が終了する。このように、ドアガラス41が全閉状態のときには、フロントドア14は通常の自動開動作により全閉位置から全開位置にまで自動的に開かれる。
一方、ステップS32においてドアガラス41が全閉状態ではない、つまり開放されていると判断された場合には、ステップS38においてドアガラス駆動装置としてのパワーウインド装置42が閉方向に作動してドアガラス41の自動閉動作が開始される。自動閉動作するドアガラス41が、ステップS39において全閉状態にまで閉じられたと判断されると、ステップS33において電磁クラッチ45がオンつまり動力伝達状態に切り替えられ、次いで、ステップS34において電動モータ23が開方向に作動してフロントドア14の自動開動作が開始される。そして、ステップS35においてフロントドア14が全開位置に達したと判断されると、ステップS36において電動モータ23が停止されるとともにステップS37において電磁クラッチ45がオフつまり動力遮断状態に切り替えられてフロントドア14の自動開動作が終了する。これにより、ドアガラス41が開かれたままの状態でのフロントドア14が自動開動作することがなくなり、当該ドアガラス41とフロントピラー12cとの間または窓枠43とフロントピラー12cとの間で障害物Mの挟み込みが生じることを防止することができる。
なお、ステップS38においてパワーウインド装置42が閉方向に作動してドアガラス41の自動閉動作が開始された際には、ドアガラス41と窓枠43との間に生じる挟み込みを防止するために、公知の挟み込み防止制御が行われるようになっている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、フロントドア14の開度の検出は電動モータ23の回転を検出する回転センサ32や全閉スイッチ35により行うようにしているが、これに限らず、本発明の制御に必要なフロントドア14の開度を検出できるものであれば、例えば、フロントドア14が安全確認開度にまで開かれたことをリミットスイッチにより検出するなど、他の構成により検出するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、ドアガラス41の開度検出や開放検出はガラス検出スイッチ44a,44bにより行うようにしているが、これに限らず、本発明の制御に必要なドアガラス41の開度を検出できるものであれば、例えば、パワーウインド装置42に設けられる図示しない電動モータの回転を検出する回転センサの出力によって、ドアガラス41が作動許可開度以上まで開かれたことの検出、あるいはドアガラス41の開放状態を検出するなど、他の構成により検出するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、スライドドアは車体12の前方に向けて開くフロントドア14とされているが、これに限らず、傾斜するピラーの側に開くスライドドアであれば、例えばセダンタイプの車両のリヤドアやワンボックスタイプの車両の側面ドア等に本発明を適用してもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ドアガラス41は車両前方側の一辺がフロントピラー12cに対応して傾斜する外形形状に形成されているが、これに限らず、その外形の一部が車体12のフロントピラー12cに対応する形状に形成され、作動許可開度以下の開度で開かれたときにフロントピラー12cとの間に隙間を生じる外形形状であれば、他の外形形状であってもよい。
本発明の一実施の形態であるフロントドア開閉装置が搭載された車両の側面図である。 図1に示す車両のフロントドアが開かれた状態の側面図である。 図1に示すフロントドア開閉装置の制御体系を示すブロック図である。 ドアガラスが作動許可開度以下の開度で開かれた状態を示す説明図である。 ドアガラスが作動許可開度以上の開度で開かれた状態のもとでフロントドアが安全確認開度にまで開かれた状態を示す説明図である。 本発明の開閉装置のフロントドアを開く際の制御手順を示すフローチャート図である。 本発明の他の実施形態の開閉装置のフロントドアを開く際の制御手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a フロントフェンダー
12b ルーフ
12c フロントピラー(ピラー)
13 開口部
14 フロントドア(スライドドア)
15 開閉機構
21 フロントドア開閉装置(スライドドア開閉装置)
22 駆動ユニット
23 電動モータ(駆動源)
24 制御装置(制御手段)
25 電源
26 メインスイッチ
27 サーキットブレーカ
28 接地端子
31 ドア開閉スイッチ
32 回転センサ(ドア開度検出手段)
33a,33b ホールセンサ
34 リングマグネット
35 全閉スイッチ(ドア開度検出手段)
36 全開スイッチ
41 ドアガラス
41a 傾斜辺
42 パワーウインド装置
43 窓枠
44a,44b ガラス開度検出スイッチ(ガラス開度検出手段)
45 電磁クラッチ(クラッチ機構)
45a 電磁コイル
46 ドアハンドル
46a ハンドルスイッチ
M 障害物

Claims (7)

  1. 車両上下方向に対して傾斜するピラーを備えた車体と、該車体の側部に設けられ該側部に沿って前記ピラーの側に開くスライドドアと、一辺が前記ピラーに対応して傾斜状に形成され前記スライドドアに上下開閉自在に設けられるドアガラスとを備えた車両に設けられ、前記スライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、
    前記スライドドアを開閉駆動する駆動源と、
    前記スライドドアの開閉を指令するドア開閉スイッチと、
    前記スライドドアの開度を検出するドア開度検出手段と、
    前記ドアガラスの開度を検出するガラス開度検出手段と、
    前記ドア開閉スイッチからの指令信号に基づいて前記スライドドアを自動開閉動作させるとともに、前記ドア開度検出手段により前記スライドドアが全閉位置にあることが検出され、且つ前記ガラス開度検出手段により前記ドアガラスが作動許可開度以下の開度で開かれていることが検出されたときには、前記ドア開閉スイッチの操作にかかわらず前記スライドドアの自動開動作を禁止する制御手段とを有することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  2. 請求項1記載のスライドドア開閉装置において、前記スライドドアには前記ドアガラスの外形形状に対応して形成された窓枠が設けられ、前記ガラス開度検出手段により前記ドアガラスが前記作動許可開度以上の開度で開かれていることが検出された状態のもとで前記スライドドアが自動開動作されたときには、前記制御手段は前記スライドドアを全開位置より手前の安全確認開度で停止させることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  3. 請求項2記載のスライドドア開閉装置において、前記スライドドアが前記安全確認開度で停止した後に前記ドア開閉スイッチが開側に再度操作されたときには、前記制御手段は全閉位置から前記安全確認開度までの移動速度よりも低速度で前記スライドドアを全開位置にまで自動開動作させることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記駆動源と前記スライドドアとの間の動力伝達経路を断続するクラッチ機構を備え、前記制御手段により前記スライドドアの自動開動作が禁止された状態のもとで前記スライドドアに設けられるドアハンドルが操作されたときには、前記クラッチ機構を動力遮断状態に切り替えて前記スライドドアの手動による開閉操作を可能とすることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  5. 車両上下方向に対して傾斜するピラーを備えた車体と、該車体の側部に設けられ該側部に沿って前記ピラーの側に開くスライドドアと、一辺が前記ピラーに対応して傾斜状に形成され前記スライドドアに上下開閉自在に設けられるドアガラスとを備えた車両に設けられ、前記スライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、
    前記スライドドアを開閉駆動する駆動源と、
    前記スライドドアの開閉を指令するドア開閉スイッチと、
    前記スライドドアの開度を検出するドア開度検出手段と、
    前記ドアガラスの開放を検出するガラス開放検出手段と、
    前記ドアガラスを開閉駆動するドアガラス駆動装置と、
    前記ドア開閉スイッチからの指令信号に基づいて前記スライドドアを自動開閉動作させるとともに、前記ドア開度検出手段により前記スライドドアが全閉位置にあることが検出され、且つ前記ガラス開放検出手段により前記ドアガラスが開かれていることが検出された状態のもとで前記ドア開閉スイッチが操作されたときには、前記ドアガラス駆動装置によって前記ドアガラスを全閉位置まで自動閉動作させてから、前記スライドドアを全開位置にまで自動開動作させる制御手段とを有することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記スライドドアは前記車体の前方に向けて開かれるフロントドアであることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記スライドドアが自動開閉動作しているときには、前記ドアガラスの開閉が禁止されることを特徴とするスライドドア開閉装置。
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