JP6815929B2 - 開閉体制御システム及び開閉体装置制御方法 - Google Patents

開閉体制御システム及び開閉体装置制御方法 Download PDF

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本発明は、サンルーフ等の車両用開閉体の制御システムに関し、特に、開閉体と連動する遮光部材を備える開閉体システムの動作制御に適用して有効な技術に関する。
従来より、電動サンルーフやオートスライドドア、パワーウインド等の車両用開閉体では、ユーザのスイッチ操作によって開閉体動作の開始/停止を行っている。また、サンルーフ等には、車両の内側に日差しや外部からの視線を遮るため、開閉体の内側にサンシェード等の遮光部材が配置されることも多い。このような遮光部材は、電動にて動作する場合、スイッチ操作により開閉体と連動して作動し、例えば、サンルーフのオープン時には、車内からサンルーフが見えなくならないように、サンシェードがルーフパネルと連動オープンする。すなわち、操作者がサンルーフスイッチをオープン側に操作すると、まず、サンシェードが作動し、室内側からサンルーフが見える状態となったところで、ルーフパネルがオープン動作を開始する。
このようなルーフパネルとサンシェードの連動動作は、パネルとシェードの間の距離に基づいて制御される。この場合、サンルーフスイッチが操作されると、制御装置側では、両者間の距離を算出し、それが所定範囲内の場合には、パネル・シェード間の距離を「近距離」と判定してサンシェードのみを先行させてオープンさせる。そして、両者間の距離が所定値を超えると、パネル・シェード間の距離を「遠距離」と判定し、ルーフパネルをオープンさせる。これにより、サンルーフのオープン動作の際、室内側から操作者がルーフパネルの開閉状態を直接見ながら、サンルーフの動作を調整することが可能となる。
特開2014−46836号公報
しかしながら、このような制御形態の場合、サンルーフをオープンさせる際、スイッチのON/OFFを素早く繰り返すと、ルーフパネルのオープン動作とサンシェードの連動オープン動作が交互に繰り返されるおそれがある。図6は、サンルーフオープン時にスイッチON/OFFが繰り返された場合のルーフパネルとサンシェードの動作を示す説明図である。図6(a)に示すように、サンルーフが閉鎖状態にてサンルーフスイッチがONされると、ルーフパネル51(以下、パネル51と略記する)がチルトアップすると共に、サンシェード52(以下、シェード52)が先行作動する。つまり、制御装置側では、両者が「近距離」と判定し、シェード52のみを作動させる。
その後、シェード52のみが作動中にスイッチがOFFされると、パネル51は停止状態のまま、シェード52はオープン動作を終了する。その状態で再びスイッチがONされると、シェード52が既に開いた状態となっているため、制御装置は、今度は両者が「遠距離」にあると判定し、パネル51を作動させる。そして、パネル51のみが作動中に、スイッチがOFFされると、シェード52が動かないまま、パネル51が停止する(図6(b))。
細かなスイッチ操作が繰り返され、図6(b)の状態から、またスイッチがONされると、この場合はパネル51とシェード52の距離が狭まっているため、図6(a)と同様に、「近距離」状態と判定されシェード52のみが作動する。このとき、さらにスイッチが直ぐにOFFされると、前述同様シェード52のみが作動して停止し、次にスイッチがONされると図6(b)のように、パネル51のみが作動する。従って、スイッチのON/OFFを短時間で繰り返すような操作を行うと、パネル51又はシェード52の片方のみが作動する動作が繰り返され、サンルーフ動作がぎくしゃくした感じとなり、動作仕様を知らない操作者にとっては、違和感を覚える不自然な動作となってしまうという問題があった。
本発明の目的は、サンルーフオープンの際、スイッチのON/OFF操作が素早く繰り返されても、操作者に違和感を覚えさせないようなスムーズなパネル・シェード連動動作が可能な開閉体制御システム及び開閉体の開閉動作制御方法を提供することにある。
本発明の開閉体制御システムは、車両の開口部に配置され、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体の車両内部側に配置され、前記開閉体を覆うように該開閉体の開閉方向に沿って開閉する遮光部材と、前記開閉体を作動させるための第1モータと、前記遮光部材を作動させるための第2モータと、前記第1及び第2モータを制御し、前記開口部を開閉するように前記開閉体を作動させると共に、前記開閉体の動作に伴って前記遮光部材を作動させる制御手段と、前記制御手段に接続され、前記開閉体と前記遮光部材の開閉動作を操作するスイッチと、を備え、前記スイッチのON/OFF操作によって前記開閉体及び前記遮光部材の開閉動作を行う開閉体制御システムであって、前記制御手段は、前記開閉体と前記遮光部材の開閉方向における離間距離を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記離間距離が所定距離未満か否かを判定し、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記第2モータ前記スイッチがOFFされた後も制御するモータ制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチがONされ、開閉体と遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際にスイッチがOFFされた場合、遮光部材と開閉体が開閉方向において所定距離以上離間して停止するように遮光部材を作動させるので、遮光部材と開閉体が停止したとき、両者間の距離を所定距離以上確保できる。このため、スイッチのON/OFF操作を素早く繰り返しても、遮光部材と開閉体の間の距離が所定距離以上となっているので、スイッチONに伴いまず開閉体が作動する。従って、ON/OFF操作を繰り返しても、開閉体又は遮光部材の片方のみが作動する動作が繰り返されることがない。
前記開閉体制御システムにおいて、前記モータ制御部は、前記スイッチがONされ、前記開閉体のみが前記開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記第2モータを制御するようにしても良い。また、前記モータ制御部により、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記遮光部材のみ前記開方向に作動するよう前記第2モータを制御し、前記離間距離が前記所定距離以上の場合、前記開閉体のみ前記開方向に作動するよう前記第1モータを制御するようにしても良い。
また、前記モータ制御部により、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記遮光部材のみ前記開閉体に先行させて前記開方向に作動するよう前記第2モータを制御し、前記離間距離が所定の第1閾値となったとき前記開閉体を前記遮光部材に連動させ、前記離間距離が前記所定距離以上の場合、該離間距離が所定の第2閾値となるまで前記第2モータを停止させた状態で前記開閉体のみ前記開方向に作動するよう前記第1及び第2モータを制御し、前記離間距離が前記第2閾値となったとき前記遮光部材を前記開閉体に連動するよう前記第2モータを制御するようにしても良い。
さらに、前記モータ制御部により、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、前記遮光部材前記開閉体よりも前記開方向側に位置するよう前記第1及び第2モータを制御するようにしても良い。
一方、本発明の開閉体制御方法は、車両の開口部に配置され、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体の車両内部側に配置され、前記開閉体を覆うように該開閉体の開閉方向に沿って開閉する遮光部材と、を有する開閉体装置の動作制御方法であって、前記開閉体及び前記遮光部材は、ユーザのスイッチON/OFF操作によって開閉動作を行い、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記開閉体と前記遮光部材の開閉方向における離間距離が所定距離未満の場合、前記遮光部材と前記開閉体が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記遮光部材を前記スイッチがOFFされた後も作動させることを特徴とする。この場合、前記スイッチがONされ、前記開閉体のみが前記開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記遮光部材を作動させるようにしても良い。
本発明にあっては、スイッチがONされ、開閉体と遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際にスイッチがOFFされた場合、遮光部材と開閉体が開閉方向において所定距離以上離間して停止するように遮光部材を作動させるので、遮光部材と開閉体が停止したとき、両者間の距離を所定距離以上確保できる。このため、スイッチのON/OFF操作を素早く繰り返しても、遮光部材と開閉体の間の距離が所定距離以上となっているので、スイッチONに伴いまず開閉体が作動する。従って、ON/OFF操作を繰り返しても、開閉体又は遮光部材の片方のみが作動する動作が繰り返されることがない。
本発明の開閉体制御システムによれば、スイッチのON/OFF操作によって開閉体及び遮光部材の開閉動作を行う開閉体制御システムにて、スイッチがONされ、開閉体と遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際にスイッチがOFFされた場合、遮光部材と開閉体が開閉方向において所定距離以上離間して停止するように遮光部材を作動させるので、遮光部材と開閉体が停止したとき、両者間の距離を所定距離以上確保できる。このため、スイッチのON/OFF操作を素早く繰り返しても、スイッチONに伴いまず開閉体を作動させることが可能となる。従って、ON/OFF操作を繰り返しても、開閉体又は遮光部材の片方のみが作動する動作が繰り返されることがなく、開閉体や遮光部材のぎくしゃくとした動作を防止することができ、開閉体や遮光部材の動作が自然な感じとなり、操作者の違和感を抑えることが可能となる。
本発明の開閉体装置制御方法によれば、車両開口部を開閉する開閉体と、開閉体を覆うように設けられた遮光部材と、を有し、ユーザのスイッチON/OFF操作によって開閉体や遮光部材が開閉動作を行う開閉体装置の動作制御方法にて、スイッチがONされ、開閉体と遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際にスイッチがOFFされた場合、遮光部材と開閉体が開閉方向において所定距離以上離間して停止するように遮光部材を作動させるので、遮光部材と開閉体が停止したとき、両者間の距離を所定距離以上確保できる。このため、スイッチのON/OFF操作を素早く繰り返しても、スイッチONに伴いまず開閉体を作動させることが可能となる。従って、ON/OFF操作を繰り返しても、開閉体又は遮光部材の片方のみが作動する動作が繰り返されることがなく、開閉体や遮光部材のぎくしゃくとした動作を防止することができ、開閉体や遮光部材の動作が自然な感じとなり、操作者の違和感を抑えることが可能となる。
本発明の一実施の形態である開閉体制御システムが適用されるサンルーフ装置の概略を示す説明図である。 図1のサンルーフ装置を側方から見た構成を示す説明図である。 コントローラの構成を示す機能ブロック図である。 本発明による制御形態を実施した場合のパネルとシェードの動作を示す説明図である。 パネルとシェードの動作関係に差違が生じる場合を示す説明図である。 サンルーフオープン時にスイッチON/OFFが繰り返された場合のルーフパネルとサンシェードの動作を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1,2は、本発明の一実施の形態である開閉体制御システムが適用されるサンルーフ装置(開閉体装置)の概略を示す説明図である。サンルーフ装置1は、自動車(車両)の乗員室の天壁部(屋根部)2に設けられ、図1に示すように、開閉移動可能なルーフパネル3(開閉体、以下、パネル3と略記する)を備えている。天壁部2には開口部4が形成されており、ルーフパネル3はこの開口部4を開閉する。また、開口部4の車室側には、サンシェード5(遮光部材、以下、シェード5)が設けられており、パネル3と同方向に連動して作動するようになっている。
パネル3とシェード5は、それぞれ異なるモータ6,7によって駆動される。モータ6(第1モータ)はパネル3を作動させ、モータ7(第2モータ)はシェード5を作動させる。モータ6,7は、コントローラ(制御手段)8によって制御される。モータ6,7には、回転センサ16,17が設けられており、回転センサ16,17からは、モータの回転に伴ってコントローラ8に対しパルス信号が送出される。コントローラ8は、両モータ6,7の回転センサ16,17から出力されるパルス信号に基づいて、パネル3やシェード5の位置や動作状況を把握し、モータ6,7の動作を制御する。
図3は、コントローラ8の構成を示す機能ブロック図である。コントローラ8は、中央処理装置であるCPU11と、算出データ等を格納するRAM12、データやプログラム等が格納されたROM13を備えている。ROM13には、パネル・シェードの連動制御を実施するための制御プログラムやデータ等が格納されている。また、コントローラ8には、サンルーフ開閉スイッチ9(以下、スイッチ9と略記する)等の外部機器と接続されるインターフェース部14と、CPU11の指示に基づいてモータ6,7を作動させるモータ駆動部15が設けられている。
CPU11には、モータ6,7の各回転センサ16,17からのパルス信号を受信し計数するパルスカウント部21が設けられている。パルスカウント部21の後段には、パネル・シェード位置検出部22と、モータ回転情報算出部23が設けられている。パルスカウント部21にて算出されたパルスカウント値はパネル・シェード位置検出部22に送られ、現在のパネル3やシェード5の位置が検出される。パルスカウント値とパネル3・シェード5の位置とは所定の関係があり、両者の関係はマップ24としてROM13に格納されている。パネル・シェード位置検出部22は、パルスカウント値に基づき、ROM13内のマップ24を参照して、パネル3やシェード5の現在位置を把握する。また、モータ回転情報算出部23は、パルス信号に基づいて、モータ6,7の回転数と回転方向(パネル3・シェード5の移動速度・移動方向に対応)を算出する。
CPU11はさらに、スイッチ9の状態(スイッチ情報)や、パネル3やシェード5の現在位置(パネル・シェード位置情報)、モータ6,7の回転数・回転方向(モータ動作情報)に基づいて、モータ6,7の動作(回転数・回転方向)を決定するモータ制御指令部25が設けられている。モータ制御指令部25には、インターフェース部14からスイッチ情報が、パネル・シェード位置検出部22からはパネル位置情報が、モータ回転情報算出部23からはモータ動作情報がそれぞれ入力される。モータ制御指令部25は、スイッチ情報、パネル・シェード位置情報、モータ動作情報の各情報に基づいて、モータ6,7の動作(回転数・回転方向)を決定し、モータ駆動部15に対し各モータ6,7に対する制御信号を送出する。モータ駆動部15は、モータ制御指令部25からの指示に沿って各モータ6,7の動作を制御し、これによりパネル3やシェード5が作動する。
このようなサンルーフ装置1では、運転者等のユーザ(操作者)がスイッチ9を操作すると、モータ6,7が適宜作動し、パネル3やシェード5の開閉動作が行われる。パネル3とシェード5は、通常、シェード5が先行して開き、それに追従するようにパネル3が作動する。スイッチ9が操作されると、コントローラ8は、まず、パネル・シェード間が所定の離間距離(遠近閾値、例えば、10mm)未満か否かを判定し、遠近閾値未満の場合は、両者が「近距離」に位置すると判断してシェード5のみを作動させる。そして、シェード5が作動し、パネル・シェード間が所定の「第1連動オープン開始距離」(第1連動閾値)となると、コントローラ8は、パネル3を作動させ、パネル3とシェード5が連動状態となって作動する。この場合の「第1連動閾値」は、シェード5が先に作動する場合(「近距離」作動の場合)の連動閾値であり、前述の「遠近閾値」よりも大きい値が設定されている。
一方、シェード5が先行して開き、「遠近閾値」を超え「第1連動閾値」の前でスイッチ9がOFFされた場合は、次にスイッチ9がONされたときには、パネル・シェード間の距離は「遠近閾値」以上となる。このため、コントローラ8は、両者が「遠距離」に位置すると判断してパネル3のみを作動させる。そして、パネル3が作動し、パネル・シェード間が所定の「第2連動オープン開始距離」(第2連動閾値)となると、コントローラ8は、シェード5を作動させ、パネル3とシェード5が連動状態となって作動する。この場合の「第2連動閾値」は、パネル3が先に作動する場合(「遠距離」作動の場合)の連動閾値であり、前述の「遠近閾値」よりも小さい値が設定されている。
上述のような制御形態において、当該サンルーフ装置1では、オープン動作時にスイッチ9のON/OFFが素早く繰り返された場合でも、スイッチON時には常にパネル・シェード間の距離が「遠距離」と判断されるようにシェード5のオープン動作を制御する。すなわち、図6(b)のように、パネル3のみが作動している状態でスイッチ9がOFFされた場合においても、シェード5を停止状態のままとはせずに、パネル・シェード間の距離が「遠距離」となるようにシェード5を動作させる。そしてこれにより、スイッチ操作が素早く繰り返された場合に、図6(a)(b)の状況が繰り返されてしまうことを防止し、違和感のあるルーフ動作を回避する。
図4は、本発明による制御形態を実施した場合のパネル3とシェード5の動作を示す説明図である。まず、サンルーフが閉鎖状態のとき、スイッチ9がONされると、コントローラ8は、図4(a)左図に示すように、パネル3をチルトアップすると共に、シェード5を先行作動させる。この場合、スイッチONに伴い、コントローラ8のパネル・シェード位置検出部22は、パネル3とシェード5との間の距離を算出する。そして、パネル・シェード間が遠近閾値未満の場合、モータ制御指令部25は、両者が「近距離」に位置すると判断してシェード5のみを作動させる。なお、パネル・シェード間の距離算出や、「近距離」、「遠距離」等の判断は、モータ6,7からのパルスカウント値に基づいて行われ、前述の各閾値も、実際はパルスカウント値に換算されて判断される。
サンルーフが閉鎖状態の場合、両者間の距離は近く「近距離」状態であり、図4(a)左図に示すように、シェード5のみが作動する。スイッチ操作に伴いシェード5が作動し、その後、シェード5のみが作動中にスイッチ9がOFFされると、パネル3は停止状態のまま、シェード5はオープン動作を終了する(図4(a)右図)。この図4(a)の動作は、前述の図6(a)の動作と同様である。次に、図4(a)右図の状態から再びスイッチ9がONされると、シェード5のみが既に開いた状態となっており、そのときのパネル・シェード間が遠近閾値以上の場合、コントローラ8は、両者は「遠距離」と判定し、パネル3を作動させる(図4(b)左図:図6(b)左図と同じ)。この際、シェード5は、パネル3が第1連動閾値に至るまで停止状態で待機する。
図4(b)左図の状態から、パネル3のみが作動中にスイッチ9がOFFされると、図6(b)の制御では、シェードが動かないままパネルが停止する。このため、さらにスイッチ9がONされ、パネル・シェード間が遠近閾値未満になっていると、前述のように、コントローラ8は、両者が「近距離」状態にあると判定してシェード5のみが作動する。その結果、その後にスイッチ9が素早く切り替えられると、パネル3又はシェード5の片方のみが作動する動作が繰り返され(図6(a)(b)の繰り返し)、サンルーフ動作がぎくしゃくした感じとなってしまう。
これに対し、本発明による制御では、パネル3のみが作動中にスイッチ9がOFFされた場合、図6(b)の制御とは異なり、パネル3が動作停止する前に、パネル・シェード間の距離が「遠距離」となるように、シェード5が連動オープンする(図4(b)右図)。つまり、パネル3が停止する際に、パネル3とシェード5が所定距離(遠近閾値)以上離間して停止するように、シェード5を開方向に先行作動させ、両者を「遠距離」状態とした上でパネル3とシェード5を停止させる。すると、さらにスイッチ9がONされた場合でも、図4(c)左図に示すように、コントローラ8は、両者が「遠距離」状態にあると判定し、パネル3が作動する。すなわち、パネル3又はシェード5の片方のみが作動することにはならず、スイッチON時にはまずパネル3から動き出す。
また、図4(c)左図の状態から、パネル3のみが作動中にスイッチ9がOFFされた場合も、図4(b)右図のように、シェード5が連動オープンし「遠距離」状態を確保する。つまり、図4(b)と同様の制御が実施され、次回スイッチON時には、図4(c)左図のように、パネル3がまず作動する。さらに、コントローラ8は、パネル・シェード間の距離が第2連動閾値となった時点でシェード5を作動させ、パネル3とシェード5を連動させるが、パネル3とシェード5が同時オープン中にスイッチ9がOFFされた場合も、パネル3よりもシェード5を多く(距離的、時間的に長く)移動させ、「遠距離」状態を確保する。これにより、次回スイッチON時には、やはりパネル3がまず作動する。
一方、前述のように、図4(b)左図の状態から、パネル3とシェード5が接近し第2連動閾値に至ると、シェード5も作動し、両者が連動した状態となる。ところが、その直後にスイッチ9がOFFされると、両者が同時に作動していても、スイッチOFFに伴い、停止時における両者間の距離が「近距離」となったり、「遠距離」となったりする場合がある。前述のように、パネル3とシェード5は、それぞれ異なるモータ6,7にて駆動され、パネル3は、スイッチ操作のON/OFFと共に作動/停止する。これに対し、シェード5は、スイッチONに伴い、所定の制御サイクルTc(例えば20ms、以下、Tc=20msとして説明する)にて駆動され、一度スイッチ9がONされると、少なくとも時間20msは作動する。つまり、パネル3はスイッチ操作と同じ時間作動するのに対し、シェード5はスイッチ操作後20ms単位で作動する。
このため、前回のスイッチON時におけるパネル3とシェード5の位置関係により、スイッチOFF時の両者の位置関係に違いが生じる。図5は、パネル3とシェード5の動作関係に差違が生じる場合を示す説明図であり、(a)は両者がスイッチON時に「近距離」にある場合、(b)は同じく「遠距離」にある場合をそれぞれ示している。図5(a)に示すように、パネル3とシェード5が「近距離」にある場合、例えば、スイッチ9が50msONされると、パネル3は50ms分移動する。一方、シェード5は、「近距離」作動のためパネル3と共に作動し、スイッチONから60ms分(20ms×3)移動する。従って、停止位置における両者の距離が開き(L1)、次のスイッチON時には、「遠距離」状態から作動を開始する。すなわち、この場合は「遠距離」状態が確保され、スイッチONに伴い、まずパネル3から作動する。
これに対し、図5(b)に示すように、パネル3とシェード5が「遠距離」にある場合にスイッチ9が50msONされると、パネル3は50ms分移動するが、シェード5は40ms(20ms×2)しか移動しない。この場合、まずパネル3が作動するが、両者が第2連動閾値に至るまでシェード5は停止しており、両者が連動する時間が短くなり、シェード5の移動は40ms分となる。このため、停止位置における両者の距離が詰まり(L2)、次のスイッチON時には、「近距離」状態から作動を開始してしまうことになる。すると、図6(a)の状態と同じになり、シェード5からの動作となり、動作の違和感は解消されない。
そこで、本発明の制御形態においては、この場合も、停止時にパネル3とシェード5の間の距離が「遠距離」となるように、シェード5を補正移動させる(図5(b)「補正移動」)。つまり、パネル3が停止する際に、シェード5をより多く作動させ、両者間の距離を「遠距離」状態とする。これにより、停止位置におけるパネル・シェード間の距離が開き(L3)、次のスイッチON時には、「遠距離」状態から作動を開始する。その結果、図5(b)の場合も、停止時における「遠距離」状態が確保され、スイッチONに伴い、次はまずパネル3から作動する。
このように、本発明による制御形態では、図4(c)(3回目のスイッチ操作)以降は、スイッチONの際は、パネル3とシェード5が「遠距離」状態から動作が開始される。このため、ON/OFF操作を素早く繰り返しても、スイッチONに伴いまずパネル3が作動する。従って、ON/OFF操作を繰り返しても、パネル3又はシェード5の片方のみが作動する動作が繰り返されることがなく、ぎくしゃくとしたサンルーフ動作を防止することができる。その結果、スイッチ操作とパネル3・シェード5の動作が一定の関係に保たれ、サンルーフ動作が自然な感じとなり、操作者の違和感を抑えることが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、シェード5の動作を20ms単位とする例を述べたが、動作単位の値はあくまでも一例であり、20msには限定されない。また、「近距離」・「遠距離」の判断の閾値も10mmとしたが、これも適宜設定し得ることは言うまでもない。
本発明は、自動車のサンルーフ装置のみならず、産業機器等の車両一般に装備されるスライドドアやパワーウインド等の開閉体にも適用可能である。
1 サンルーフ装置(開閉体装置)
2 天壁部
3 ルーフパネル(開閉体)
4 開口部
5 サンシェード(遮光部材)
6 モータ(第1モータ)
7 モータ(第2モータ)
8 コントローラ(制御手段)
9 サンルーフ開閉スイッチ
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 インターフェース部
15 モータ駆動部
16 回転センサ
17 回転センサ
21 パルスカウント部
22 パネル・シェード位置検出部
23 モータ回転情報算出部
24 マップ
25 モータ制御指令部
51 ルーフパネル
52 サンシェード
Tc 制御サイクル

Claims (7)

  1. 車両の開口部に配置され、前記開口部を開閉する開閉体と、
    前記開閉体の車両内部側に配置され、前記開閉体を覆うように該開閉体の開閉方向に沿って開閉する遮光部材と、
    前記開閉体を作動させるための第1モータと、
    前記遮光部材を作動させるための第2モータと、
    前記第1及び第2モータを制御し、前記開口部を開閉するように前記開閉体を作動させると共に、前記開閉体の動作に伴って前記遮光部材を作動させる制御手段と、
    前記制御手段に接続され、前記開閉体と前記遮光部材の開閉動作を操作するスイッチと、を備え、
    前記スイッチのON/OFF操作によって前記開閉体及び前記遮光部材の開閉動作を行う開閉体制御システムであって、
    前記制御手段は、
    前記開閉体と前記遮光部材の開閉方向における離間距離を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された前記離間距離が所定距離未満か否かを判定し、前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記第2モータ前記スイッチがOFFされた後も制御するモータ制御部と、
    を備えることを特徴とする開閉体制御システム。
  2. 請求項1記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記モータ制御部は、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体のみが前記開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記第2モータを制御することを特徴とする開閉体制御システム。
  3. 請求項1又は2記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記モータ制御部は、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、
    前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記遮光部材のみ前記開方向に作動するよう前記第2モータを制御し
    前記離間距離が前記所定距離以上の場合、前記開閉体のみ前記開方向に作動するよう前記第1モータを制御することを特徴とする開閉体制御システム。
  4. 請求項記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記モータ制御部は、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、
    前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記遮光部材のみ前記開閉体に先行させて前記開方向に作動するよう前記第2モータを制御し、前記離間距離が所定の第1閾値となったとき前記開閉体を前記遮光部材に連動させ、
    前記離間距離が前記所定距離以上の場合、該離間距離が所定の第2閾値となるまで前記第2モータを停止させた状態で前記開閉体のみ前記開方向に作動するよう前記第1及び第2モータを制御し、前記離間距離が前記第2閾値となったとき前記遮光部材前記開閉体に連動するよう前記第2モータを制御することを特徴とする開閉体制御システム。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記モータ制御部は、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材が前記開方向に移動するとき、前記遮光部材前記開閉体よりも前記開方向側に位置するよう前記第1及び第2モータを制御することを特徴とする開閉体制御システム。
  6. 車両の開口部に配置され、前記開口部を開閉する開閉体と、
    前記開閉体の車両内部側に配置され、前記開閉体を覆うように該開閉体の開閉方向に沿って開閉する遮光部材と、を有する開閉体装置の動作制御方法であって、
    前記開閉体及び前記遮光部材は、ユーザのスイッチON/OFF操作によって開閉動作を行い、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体及び前記遮光部材の少なくとも何れか一方が開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記開閉体と前記遮光部材の開閉方向における離間距離が所定距離未満の場合、前記遮光部材と前記開閉体が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記遮光部材を前記スイッチがOFFされた後も作動させることを特徴とする開閉体装置制御方法。
  7. 請求項6記載の開閉体制御方法において、
    前記スイッチがONされ、前記開閉体のみが前記開方向に作動している際に前記スイッチがOFFされ、かつ、前記スイッチがOFFされたときの前記離間距離が前記所定距離未満の場合、前記開閉体と前記遮光部材が、前記所定距離以上離間して停止するよう前記遮光部材を作動させることを特徴とする開閉体制御方法。
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