JP2007023586A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用自動開閉装置の使い勝手を向上させることである。
【解決手段】 車体の側部に装着されるスライドドアの閉塞端には閉動作するスライドドアの移動経路上にある障害物を検出するための静電センサが設けられ、スライドドアが閉動作するときに静電センサのセンサ出力が挟み込み閾値を超えたときには障害物の挟み込みが判定される。挟み込み閾値はドア位置をパラメータとして設定され、全開位置側における静電センサの感度は全閉位置側における静電センサの感度よりも低く設定される。また、スライドドアの移動速度はドア位置に応じて高速度と低速度とに変化し、スライドドアが高速度で自動閉動作するときの静電センサの感度は低速度で自動閉動作するときの静電センサの感度よりも低く設定される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両に設けられた開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
自動車等の車両には、乗員の乗降等を行うために開閉体としてのドアが設けられており、このようなドアとしては、ヒンジ式の横開きドア、スライド式に開閉するスライドドアあるいは車両後端部に取り付けられるバックドア等がある。
これらのドアは、通常、手動で開閉されるようになっているので、操作者が荷物等を抱えている場合などでは、その開閉操作が困難である。特に、スライド式に開閉するスライドドアにあっては、ドア自体が大きく重い場合が多いので、その開閉を自在に行うことが困難な場合があった。そこで、電動モータ等を駆動源とする自動開閉装置を搭載し、携帯端末等に設けられた開閉スイッチを操作することによりドアを自動的に開閉するようにした車両が開発されている。
このような自動開閉装置には、開閉スイッチ操作後に乗降が行われても、ドアと車両との間に障害物が挟まれることを防止するために、挟み込みに対する安全機構が設けられている。例えば特許文献1に示される自動開閉装置では、超音波や赤外線等の検出波を用いた非接触式の障害物センサをドアの閉塞端に設け、この障害物センサにより自動閉動作するドアの移動経路上にある障害物が検出されたときには、ドアを反転動作あるいは停止等させて障害物の挟み込みを回避するようにしている。
特開2003−278443号公報
このような自動開閉装置においては、スライドドアの自動閉動作中であっても、ドアが全開位置付近にあってドア開口が十分に広いときには、乗員の乗降や荷物の出し入れ等が行われる場合がある。
しかしながら、従来の自動開閉装置では、非接触式の障害物センサの感度は挟み込みが発生し易い全閉位置付近において十分な検出精度を発揮するように設定されるとともに、その感度はドア位置に拘わらず一定とされているので、ドアが全開位置近くにあるときであっても、乗降する乗員や荷物等が不意に障害物センサに近づくと、容易にドアが反転あるいは停止等されてしまうという問題点があった。
本発明の目的は、車両用自動開閉装置の使い勝手を向上させることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車体に設けられた開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記開閉体を開閉駆動する駆動手段と、前記開閉体に設けられ、自動閉動作する前記開閉体の移動経路上にある障害物を検出する非接触式の障害物センサとを有し、前記開閉体が全閉位置側にあるときの前記障害物センサの感度よりも前記開閉体が全開位置側にあるときの前記障害物センサの感度を低くすることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉体の位置に応じて前記開閉体の移動速度を低速度と高速度とに変化させるとともに、前記開閉体が高速度で自動閉動作するときには前記開閉体が低速度で自動閉動作するときよりも前記障害物センサの感度を高くすることを特徴とする。
本発明によれば、自動閉動作する開閉体が全開位置側にあるときには障害物センサの感度は全閉位置側における感度よりも低くなるので、自動閉動作する開閉体が全開位置側にあるときに乗降等を行っても、これが障害物と誤判定されることを抑制して、この車両用自動開閉装置の使い勝手を向上させることができる。
また、本発明によれば、開閉体が高速度で自動閉動作するときには障害物センサの感度が高められるので、開閉体が高速度で移動する際における開閉体と障害物との接触を抑制することができる。さらに、開閉体が低速度で自動閉動作するときには障害物センサの感度が低くされるので、開閉体を自動閉動作させながら乗降等を行っても、これが障害物と誤判定されることを抑制して、この車両用自動開閉装置の使い勝手を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の概略を示す説明図であり、この車両11の車体12の側部には乗降口13が形成され、この乗降口13を開閉するために車体12の側部には開閉体としてのスライドドア14が設けられている。
スライドドア14にはローラアッシー15が装着され、このローラアッシー15は車体12の側部に固定されたガイドレール16に組み込まれており、ローラアッシー15がガイドレール16に沿って移動することにより、スライドドア14は車体12の前後方向に移動自在となっている。つまり、スライドドア14は、図中一点鎖線で示すように、スライドドア14の開閉体の縁部としての閉塞端14aが車体12の開口部としての開口端12aに当接する全閉位置と、図中実線で示すように閉塞端14aが開口端12aから最も離れる全開位置との間で開閉自在となっている。また、ガイドレール16の車両前方側には、車室内側に湾曲する曲部16aが設けられており、この曲部16aにローラアッシー15が案内されることにより、スライドドア14は車両11の側面と同一面に収まるように車体12の内側に引き込まれて閉じられるようになっている。
なお、図示はしないが、ローラアッシー15は図示する部位(センター部)以外にスライドドア14の前端部の上下部分(アッパー部・ロア部)にも設けられており、これらに対応して車体12の上下部位にもアッパー部・ロア部に対応するガイドレールが設けられ、スライドドア14は車体12に計3カ所において支持されている。
スライドドア14を全閉位置と全開位置との間で自動的に開閉するために、車両11には車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする。)が設けられている。この開閉装置21は、スライドドア14を開閉駆動する駆動手段としての駆動ユニット22と、スライドドア14に接続されるケーブル23とを有し、駆動ユニット22はガイドレール16の長手方向の略中間部に位置して車体12に固定されている。
図2は図1に示す車両用自動開閉装置の制御体系を示す説明図であり、駆動ユニット22は電動モータ24と電動モータ24に固定される減速機25とを備え、電動モータ24の出力は減速機25により所定の回転数にまで減速されて出力軸26から出力される。なお、電動モータ24としては、例えばブラシ付き直流モータやブラシレスモータ等の正逆両方向に回転可能な電動モータが用いられる。
出力軸26には円筒形状のドラム27が固定されており、駆動ユニット22に案内されたケーブル23はドラム27の外周面に複数回巻き付けられている。図1に示すように、ガイドレール16の長手方向の両端部にはそれぞれ反転プーリ28a,28bが設けられ、ドラム27から車両前方側に導かれたケーブル23は反転プーリ28aにより移動方向を変換されて車両前方側からスライドドア14に接続され、ドラム27から車両後方側に導かれたケーブル23は反転プーリ28bにより移動方向を変換されて車両後方側からスライドドア14に接続されている。また、ケーブル23の各端部は図示しないテンショナ(張力発生装置)を介してスライドドア14に接続され、これらのテンショナによりケーブル23には所定の張力が付与されるようになっている。なお、ケーブル23とスライドドア14との接続部に限らず、例えば駆動ユニット22等にテンショナを設けるようにしてもよい。また、ケーブル23としては、ケーブルを2本として、各ケーブルの端部をドラム27の外周面に複数回巻き付けたのちドラム27に固定し、夫々のケーブルの反対側の各端部を反転プーリ28a,28bに向けて配索するように構成してもよい。
減速機25には電動モータ24と出力軸26との間の動力伝達経路を断続するクラッチ機構29が設けられ、スライドドア14が手動で開閉操作されるときにはクラッチ機構29は遮断状態に切り替えられ、手動によるスライドドア14の開閉操作を容易に行い得るようになっている。
電動モータ24が作動してドラム27が電動モータ24により回転駆動されると、ドラム27によりケーブル23が駆動され、スライドドア14はケーブル23に引かれながら開方向または閉方向に移動する。例えば、電動モータ24が正転し、図2中で反時計回り方向にドラム27が回転すると、車両後方側のケーブル23がドラム27に巻き取られてスライドドア14はケーブル23に引かれながら開方向に移動する。反対に、電動モータ24が逆転し、図2中で時計回り方向にドラム27が回転すると、ケーブル23の車両前方側がドラム27に巻き取られてスライドドア14はケーブル23に引かれながら閉方向に移動する。このように、スライドドア14はケーブル23を介して駆動ユニット22に接続され、駆動ユニット22によってケーブル23が作動されることにより自動開閉動作されるようになっている。
出力軸26には周方向に多数の磁極が着磁された多極着磁磁石31が固定され、この多極着磁磁石31の近傍には互いに所定の位相差を有して2つのホールIC32a,32bが配置されており、出力軸26が回転するとホールIC32a,32bからは出力軸26の回転数に比例した周期でパルス信号が出力される。
電動モータ24の作動制御つまりはスライドドア14の開閉制御をするために、電動モータ24には制御装置33が接続されている。この制御装置33は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)、ROM、RAMなどのメモリ等を備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有しており、スライドドア14に設けられた開閉スイッチとしての機能を有するドアハンドル34や携帯端末等に設けられた図示しない開閉スイッチからの開閉指令信号等に基づいて電動モータ24の作動を制御するようになっている。
制御装置33には前述のホールIC32a,32bが接続され、ホールIC32a,32bからのパルス信号は制御装置33に入力され、制御装置33は入力されるパルス信号の周期に基づいて電動モータ24の回転速度つまりスライドドア14の移動速度を検出し、パルス信号の出現タイミングに基づいて電動モータ24の回転方向つまりスライドドア14の移動方向を検出するようになっている。また、制御装置33は、スライドドア14が基準位置(例えば全閉位置)にあるときを起点としてホールIC32a,32bからのパルス信号を積算(カウント)することにより、スライドドア14の位置(以下、ドア位置とする)を検出するようになっている。そして、制御装置33は、パルス数から算出したドア位置や移動速度や移動方向あるいはドアハンドル34からの指令信号等をメモリ内に格納された制御プログラムに従って演算し、この演算結果に基づいて、図示しないバッテリ等の電源からの直流電流を電動モータ24に供給して、その作動制御を実行するようになっている。
この開閉装置21には、自動閉動作するスライドドア14の移動経路上にある障害物を検出してスライドドア14と障害物との接触を防止するために、非接触式の障害物センサとしての3つの静電センサ36が設けられている。これらの静電センサ36は、それぞれスライドドア14の閉塞端14aに上下方向に並べて設けられており、それぞれ制御装置33に接続されてその検出信号は制御装置33に入力されるようになっている。
図3は静電センサのセンサ出力と挟み込み閾値との関係を示す特性線図であり、これらの静電センサ36は静電容量型の近接スイッチとなっており、スライドドア14の閉塞端14aと当該閉塞端14aの前方にある物体との距離を静電容量の変化から検出し、物体との距離に応じた検出信号をセンサ出力として出力する。つまり、スライドドア14の閉塞端14aと車体12の開口端12aとの間に障害物が無い場合では、図3中に実線で示すように、スライドドア14が全開位置から全閉位置より所定距離だけ前の範囲にあるときには静電センサ36のセンサ出力はほぼ一定の値となり、そこから、スライドドア14の全閉位置付近に近づくに連れて、車体12の開口端12aを物体として検出することにより、静電センサ36のセンサ出力は急激に上昇する。
制御装置33の図示しないメモリ内には挟み込み閾値を演算するための演算式が格納されており、制御装置33はこの演算式にホールIC32a,32bからのパルス信号を積算することにより検出されるドア位置を算入して、挟み込み閾値を算出する。そして、スライドドアの自動閉動作が開始されたときには、制御装置33は、上述の演算式により演算される挟み込み閾値と静電センサ36から入力される検出信号のセンサ出力とを比較し、静電センサ36のセンサ出力が挟み込み閾値を超えたときには、スライドドア14の閉塞端14aと車体12の開口端12aとの間における障害物の挟み込みが生じたと判定するようになっている。
図4(a)〜(c)はそれぞれスライドドアの閉塞端と車体の開口端との間における障害物の挟み込みの判定手順を示す説明図であり、図4(a)に示すように、スライドドア14の閉塞端14aと車体12の開口端12aとの間に障害物Mがあるときにスライドドア14が自動閉動作を開始し、図4(b)に示すように、スライドドア14が障害物Mに所定距離以内に近づくと、静電センサ36のセンサ出力は大きく上昇して挟み込み閾値を超え、これにより制御装置33により挟み込みが判定される。挟み込みが判定されると、制御装置33により電動モータ24は逆転制御され、図4(c)に示すように、スライドドア14は自動開動作に移行し、障害物Mの挟み込みが回避される。
なお、本実施の形態においては、制御装置33により挟み込みが判定されたときには、スライドドア14を自動開動作に移行させるようにしているが、これに限らず、例えば、スライドドア14を停止させたり、所定の速度まで減速させたりする等、障害物Mの挟み込みを回避できる動作であれば他の動作をさせるようにしてもよい。
図3に一点鎖線で示すように、制御装置33により設定される挟み込み閾値はドア位置をパラメータとして算出され、スライドドア14が全開位置にあるときには、障害物Mが無い場合における静電センサ36のセンサ出力に対するオフセット量αが大きく、スライドドア14のドア位置が全閉位置側に向けて移動するに連れてオフセット量αが減少し、スライドドア14が所定のドア位置よりも全閉位置側にあるときにはオフセット量αは一定に設定されるようになっている。つまり、この開閉装置21では、自動閉動作するスライドドア14が全閉位置付近にあるときには静電センサ36の感度は確実に障害物Mを検出できる程度に設定されるとともに、スライドドア14が障害物Mの挟み込みを生じるおそれが少ない全開位置側にあるときには、静電センサ36の感度は全閉位置側における静電センサ36の感度よりも低く設定されるようになっている。
図3に比較例として破線で示されるように、挟み込み閾値を全開位置から全閉位置の間で、障害物Mがないときにおける静電センサ36のセンサ出力に対して常に一定のオフセット量となるように設定すると、スライドドア14を全開位置から自動閉動作させた直後に乗員等の乗降や荷物の積み下ろし等の作業が行われると、乗員あるいは荷物等が静電センサ36により検出され、図3中に2点鎖線で示すように静電センサ36のセンサ出力が上昇し、これが図中破線で示す挟み込み閾値を超えて挟み込みが検出されてしまう。
これに対して、本発明の開閉装置21では、自動閉動作するスライドドア14が全開位置側にあるときには、障害物Mがないときにおける静電センサ36のセンサ出力に対して挟み込み閾値のオフセット量αはスライドドア14が全閉位置にあるときよりも大きく設定され、つまりスライドドア14が全開位置側にあるときには静電センサ36の感度は全閉位置側における静電センサ36の感度よりも小さく設定されているので、スライドドア14を全開位置から自動閉動作させた直後に乗員等の乗降や荷物の積み下ろし等の作業が行われても、静電センサ36のセンサ出力が容易に挟み込み閾値を超えることはない。したがって、スライドドア14が全開位置付近にあるときに乗員の乗降等が行われても、これが障害物として誤判定されて不意に反転動作されることなくスライドドア14の自動閉動作は継続され、この開閉装置21の使い勝手が向上する。
このように、この開閉装置21では、自動閉動作するスライドドア14が全開位置側にあるときには静電センサ36の感度は低くなるので、スライドドア14が全開位置側にあるときにスライドドア14を自動閉動作させながら乗降等をしても、これが挟み込みとして誤判定されることが抑制される。したがって、乗員等は、スライドドア14を自動閉動作させた後に乗降等をしても、スライドドア14が反転等することがないので、再度のドアハンドル36の操作等が不要となり、また、乗員等の所望の動作が妨げられることもなく、この開閉装置21の使い勝手は向上する。
図5はドア位置に応じたスライドドアの移動速度の変化を示す特性線図であり、この開閉装置21では、全開位置から全閉位置にまで自動閉動作するスライドドア14の移動速度Vは、全開位置から所定距離L1だけ進む間は所定速度まで徐々に増速され、所定距離L1だけ進んでから全閉位置から所定距離L2だけ手前までの範囲では一定とされ、そこから全閉位置に達するまでは徐々に減速されるようになっている。つまり、この開閉装置21では、スライドドア14の移動速度Vは、スライドドア14の位置に基づいて、図5中に破線で示す判定速度よりも遅い低速度と、判定速度よりも速い高速度とに変化するようになっている。なお、判定速度は予め実験等により所定の値に設定され、制御装置33のメモリ内に格納されて、必要に応じてCPUにより参照される。
そして、この開閉装置21では、スライドドア14が高速度で自動閉動作するときには低速度で自動閉動作するときよりも静電センサ36の感度を高くするように、図3に示す挟み込み閾値を補正するようにしている。つまり、スライドドア14が全開位置から自動閉動作を開始すると、挟み込み閾値は全開位置を最大として徐々に小さくなる、つまり全開位置における感度を最低として徐々に感度が上げられていくが、これに加えて、スライドドア14の移動速度が徐々に増加して判定速度を超えたときには、挟み込み判定値はその値が大きくなるように、つまり感度が増すように補正される。
このように、この開閉装置21では、スライドドア14が高速度で自動閉動作し、挟み込みの危険性が高まったときには、静電センサ36の感度がより高められるので、スライドドア14と障害物Mとの接触を効果的に抑制することができる。また、スライドドア14が低速度で自動閉動作し、挟み込みの危険性が低下したときには、静電センサ36の感度が低くされるので、スライドドア14を自動閉動作させながら乗降等をしても、これが挟み込みとして誤判定されることは抑制され、乗員等の所望の動作が妨げられることはなく、この開閉装置21の使い勝手は向上する。
図6(a)、(b)は、それぞれ図3に示す挟み込み閾値の変形例を示す特性線図であり、図7は図5に示すスライドドアの速度制御の変形例を示す特性線図である。
本実施の形態においては、図3に示すように、静電センサの感度は、自動閉動作するスライドドア14が全開位置にあるときに最低となり、そこから徐々に感度が上げられ、スライドドアが所定距離だけ全閉位置側に進んだところからは一定の感度に設定されているが、これに限らず、例えば図6(a)に示すように、静電センサ36の感度を複数の段階に分けて変化させるようにしてもよく、また、図6(b)に示すように、全開位置側の所定の範囲の感度を低下させるようにするなど、全開位置側における感度が全閉位置側における感度よりも低く設定されていればよい。
また、本実施の形態においては、スライドドア14の移動速度は、図5に示すように、全開位置から徐々に増速され、全閉位置直前において徐々に減速されるが、これに限らず、例えば図7に示すように、スライドドア14の移動速度を複数の段階に分けて増速あるいは減速させるようにしてもよく、この場合、各段階毎に高速度あるいは低速度を判定するようにしてもよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態においては、開閉体はスライドドア14とされているが、これに限らず、乗降用のヒンジ式の横開きドアや車両後端部に設けられるバックドア、トランクリッド等としてもよい。
また、本実施の形態においては、障害物センサとして非接触式の静電センサ36が用いられているが、これに限らず、超音波センサや光電スイッチなど、非接触式であれば他のセンサを用いるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、挟み込み閾値はドア位置をパラメータとして、メモリ内に格納された演算式によって算出するようにしているが、これに限らず、ドア位置をパラメータとしてメモリ内に格納したマップを参照して挟み込み閾値を設定するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、挟み込み閾値の算出基準とされるドア位置を駆動ユニット22に設けられたホールIC32a,32bからのパルス信号に基づいて算出するようにしているが、これに限らず、例えば、駆動ユニット22に設けられるエンコーダ等により検出するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の概略を示す説明図である。 車両用自動開閉装置の制御体系を示す説明図である。 静電センサのセンサ出力と挟み込み閾値との関係を示す特性線図である。 (a)〜(c)はそれぞれスライドドアの閉塞端と車体の開口端との間における障害物の挟み込みの判定手順を示す説明図である。 ドア位置に応じたスライドドアの移動速度の変化を示す特性線図である。 (a)、(b)は、それぞれ図3に示す挟み込み閾値の変形例を示す特性線図である。 図5に示すスライドドアの速度制御の変形例を示す特性線図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a 開口端(開口部)
13 乗降口
14 スライドドア(開閉体)
14a 閉塞端(縁部)
15 ローラアッシー
16 ガイドレール
16a 曲部
21 車両用自動開閉装置
22 駆動ユニット(駆動手段)
23 ケーブル
24 電動モータ
25 減速機
26 出力軸
27 ドラム
28a,28b 反転プーリ
29 クラッチ機構
31 多極着磁磁石
32a,32b ホールIC
33 制御装置
34 ドアハンドル
36 静電センサ(障害物センサ)
V 移動速度
L1,L2 所定距離
M 障害物

Claims (2)

  1. 車体に設けられた開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記開閉体を開閉駆動する駆動手段と、
    前記開閉体に設けられ、自動閉動作する前記開閉体の移動経路上にある障害物を検出する非接触式の障害物センサとを有し、
    前記開閉体が全閉位置側にあるときの前記障害物センサの感度よりも前記開閉体が全開位置側にあるときの前記障害物センサの感度を低くすることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉体の位置に応じて前記開閉体の移動速度を低速度と高速度とに変化させるとともに、前記開閉体が高速度で自動閉動作するときには前記開閉体が低速度で自動閉動作するときよりも前記障害物センサの感度を高くすることを特徴とする車両用自動開閉装置。
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