JP2013170395A - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に、利用者が所望する適切な速度で開閉体を作動させることのできる車両用開閉体制御装置を提供すること。
【解決手段】ドアECUは、操作入力の継続時間tを計測し(ステップ201)、当該継続時間tが所定時間t0を超える場合(t≧t0、ステップ202:YES)には、その駆動モードを通常モードから高速作動モードに切り替える(高速フラグセット、ステップ203)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関するものである。
従来、例えば、特許文献1に示されるドア開閉装置のように、駆動源を有して車両の開閉体を開閉作動させる車両用開閉体制御装置が知られている。また、この従来例では、ドアに設けられたハンドルの操作速度を検出する。そして、その操作速度に基づいてドアの作動速度を決定する。
即ち、ドアハンドルの操作速度と利用者が所望するドアの作動速度との間には相関がある。従って、上記構成によれば、直感的な操作入力によって、容易に開閉体の作動速度を切り替えることができる。そして、これにより、利用者の利便性を向上させることができる。
特許第4161898号公報
しかしながら、多くの場合、車両用の操作部材は、経年変化により操作力が変化することから、その操作速度が必ずしも利用者の意図を反映するものにならない可能性がある。また、ドア等のように、その作動位置を全閉位置(又は全開位置)で拘束する開閉体については、そのロック機構(ラッチ機構)を解除するために強い操作力が要求される。このため、その操作速度を意図的に調整することは困難である。そして、その操作速度を検出するための構成が製造コストを押し上げる要因にもなることから、この点において、なお改善も余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より確実に、利用者が所望する適切な速度で開閉体を作動させることのできる車両用開閉体制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体を開閉すべく操作される操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力を検知する操作入力検知手段と、前記操作入力の検知に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた車両用開閉体制御装置において、前記操作入力の継続時間を計測する計測手段を備え、前記制御手段は、前記開閉体の作動速度が異なる複数の駆動モードで前記駆動手段を制御可能であるとともに、前記継続時間が所定時間を超えた場合には、該所定時間を超える前のモードよりも前記作動速度の速い高速作動モードに前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
即ち、利用者の多くは、過去の経験等から、その「操作入力の継続時間と作動速度の上昇との間に相関がある」ことを感覚的に受け入れやすい傾向がある。そして、その継続時間の計測は、操作入力手段の形式や構造、或いは経年変化の影響を受け難いという利点がある。従って、上記構成によれば、直感的な操作によって、より確実に、利用者が所望する適切な速度で開閉体を開閉作動させることができる。その結果、操作性及び利便性を更に向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記駆動モードを前記高速作動モードに切り替えた後、前記操作入力が途絶した場合には、前記高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
上記構成によれば、操作入力を継続している間のみ、その開閉体の作動速度が速くなる。その結果、直感的な操作によって、より確実に、利用者が所望する適切な速度で開閉体を作動させることができる。また、併せて高い安全性を確保することができる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記開閉体が停止したときの前記駆動モードが前記高速作動モードである場合には、該高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
上記構成によれば、開閉体の作動速度が速い状態で、その開作動制御又は閉作動制御が開始されることを防ぐことができる。その結果、利用者が所望する適切な速度で開閉体を作動させることができる。また、併せて高い安全性を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、前記開閉体の作動位置を検出する作動位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記開閉体の全開位置又は全閉位置の少なくとも何れか一方に対応する減速領域を設定し、前記開閉体が前記減速領域に突入したときの前記駆動モードが前記高速作動モードである場合には、該高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
上記構成によれば、開閉体が停止前に減速することで、その質感が向上する。そして、特に全閉作動時においては、その開閉体による挟み込み荷重を軽減することができる。
請求項5に記載の発明は、前記操作入力手段は、前記開閉体に設けられたハンドル装置を備えるとともに、前記制御手段は、前記ハンドル装置の可動部材を動作させる前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記操作入力手段は、押圧式のスイッチを備え、前記制御手段は、前記スイッチを押圧する前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
請求項7に記載の発明は、前記操作入力手段は、接触式のスイッチを備え、前記制御手段は、前記スイッチに接触する前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を要旨とする。
上記各構成によれば、継続的に操作しやすく、且つ直感的に理解しやすい方法で、その開閉体の作動速度を切り替えることができる。その結果、操作性及び利便性を向上させることができる。特に、請求項5の発明は、既存の構成を利用することで、その製造コストの上昇を抑えることができる。そして、請求項6及び請求項7の発明についても、それぞれ、簡素な構成で実装可能という利点がある。
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、前記駆動モードを報知する報知手段を備えること、を要旨とする。
上記構成によれば、その実行中の駆動モードが報知される。そして、これにより、例えば、開閉体の作動速度が速くなったことを利用者に知らしめて、その注意を喚起することができる。
請求項9に記載の発明は、前記開閉体の開閉作動に対応する二方向の操作入力が可能なハンドル装置を備えること、を要旨とする。
上記構成によれば、その開閉体の作動方向に一致する直感的な操作入力で、開閉体を作動させることができる。そして、その操作入力の継続時間に基づいて、作動速度を切り替えることができるようにすることで、より一層、その操作性及び利便性を向上させることができる。
本発明によれば、より確実に、利用者が所望する適切な速度で開閉体を作動させることが可能な車両用開閉体制御装置を提供することができる。
本発明にかかるドア制御装置の概略構成図。 ドア開閉制御の態様を示すフローチャート。 第1の実施形態における作動速度可変制御の処理手順を示すフローチャート(操作入力の継続に基づくモード移行判定)。 第1の実施形態における作動速度可変制御の処理手順を示すフローチャート(作動停止に基づくモード移行判定及び駆動モードの切替)。 全閉位置及び全開位置に対応して設定された減速領域の説明図。 第1の実施形態における作動速度可変制御の処理手順を示すフローチャート(減速領域への突入に基づくモード移行判定)。 第1の実施形態における作動速度可変制御の作用説明図。 第2の実施形態における作動速度可変制御の処理手順を示すフローチャート(操作入力の途絶に基づくモード移行判定)。 第2の実施形態における作動速度可変制御の作用説明図。 押圧式のスイッチ及び接触式のスイッチを備えたドアハンドルの概略構成図。 二方向の操作入力が可能なドアハンドルの概略構成図。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、開閉体としてのスライドドア1は、車両前後方向に移動することにより車両のボディ側面に設けられた開口部(図示略)を開閉できるように構成されている。具体的には、このスライドドア1は、車両前方側(同図中、左側)に移動することにより、ボディの開口部を閉塞する閉状態となり、車両後方側(同図中、右側)に移動することにより、その開口部を介して乗降可能な開状態になる。そして、スライドドア1の外表面(意匠面)を構成するアウターパネル2には、当該スライドドア1を開閉すべく操作されるハンドル装置としてのドアハンドル3が設けられている。
詳述すると、スライドドア1には、当該スライドドア1を全閉位置で拘束するためのフロントロック5a及びリアロック5b(全閉ロック)が設けられている。また、スライドドア1には、当該スライドドア1を全開位置で拘束するための全開ロック5cが設けられている。そして、これらの各ロック機構(ラッチ機構)5は、リモコン6から延びるワイヤ等の伝達部材を介して機械的にドアハンドル3と連結されている。
具体的には、操作入力手段を構成するドアハンドル3には、可動式のハンドグリップ10が設けられており、ドアハンドル3に対する操作入力は、その把持部を構成するハンドグリップ10の動作に基づいて、各ロック機構5へと伝達される。尚、このハンドグリップ10は、スライドドア1の開方向となる車両後方側に操作することにより、その先端側(車両前方側の端部)が引き起こされる周知の構成を有している。そして、その操作力に基づいてスライドドア1の拘束が解除されることにより、全閉位置にあるスライドドア1の開方向への移動、又は全開位置にあるスライドドア1の閉方向への移動が許容されるようになっている。
また、スライドドア1には、当該スライドドア1を駆動して開閉作動させることが可能な駆動手段としてのドア開閉アクチュエータ(開閉ACT)20が設けられている。そして、このドア開閉アクチュエータ20は、その駆動源であるモータ21に対し、制御手段としてのドアECU22が駆動電力を供給することにより、その駆動対象となるスライドドア1を開閉作動させることが可能となっている。
詳述すると、本実施形態のドアハンドル3には、ハンドグリップ10の動作に基づいて作動する接点式の操作検知スイッチ23が設けられており、ドアECU22は、この操作検知スイッチ23が出力する操作入力信号Scに基づいて、ドアハンドル3に対する操作入力(の有無)を検知する。また、ドアECU22には、作動位置センサ25が接続されており、ドアECU22は、この作動位置センサ25の出力信号(作動位置信号Sp)に基づいて、スライドドア1の作動位置(開閉位置)を検出する。そして、ドアECU22は、その検知したドアハンドル3に対する操作入力、及び検出したスライドドア1の作動位置に基づいて、当該スライドドア1を開閉作動(又は停止)させるべく、ドア開閉アクチュエータ20の作動を制御する。
即ち、本実施形態では、上記操作検知スイッチ23とドアECU22とにより操作入力検知手段が構成されている。また、作動位置センサ25とドアECU22とにより作動位置検出手段が構成されている。そして、これらの各構成(駆動手段、制御手段、操作入力手段(ハンドル装置)、操作入力検知手段及び作動位置検出手段)によって、車両用開閉体制御装置としてのドア制御装置30が構成されている。
次に、本実施形態におけるドア開閉制御の態様及びその処理手順について説明する。
図2のフローチャートに示すように、ドアECU22は、先ず、操作入力信号Scに基づく操作入力検知処理(ステップ101)、及び作動位置信号Spに基づく作動位置検出処理(ステップ102)を実行する。次に、ドアECU22は、ドアハンドル3に対する操作入力の有無を判定し(ステップ103)、操作入力がある(検知した)と判定した場合(ステップ103:YES)には、続いてスライドドア1が全開位置にあるか否かを判定する(ステップ104)。そして、スライドドア1が全開位置にあると判定した場合(ステップ104:YES)には、ドア開閉アクチュエータ20によりスライドドア1を閉作動させるべく、その閉作動制御を実行する(ステップ105)。
尚、上記ステップ103において、操作入力が無い(検知していない)と判定した場合(ステップ103:NO)、ドアECU22は、ステップ104以降の各処理を実行しない。
一方、上記ステップ104において、スライドドア1が全開位置にないと判定した場合(ステップ104:NO)、ドアECU22は、続いてスライドドア1が全閉位置にあるか否かを判定する(ステップ106)。そして、全閉位置にあると判定した場合(ステップ106:YES)には、ドア開閉アクチュエータ20によりスライドドア1を開作動させるべく、その開作動制御を実行する(ステップ107)。
また、ドアECU22は、上記ステップ106においてスライドドア1が全閉位置にないと判定した場合(ステップ106:NO)、即ちスライドドア1が全閉位置又は全閉位置から移動した位置にある場合には、続いてスライドドア1が作動中であるか否かを判定する(ステップ108)。そして、作動中である、即ち閉作動制御又は開作動制御の実行中であると判定した場合(ステップ108:YES)には、そのスライドドア1の作動を停止させるべく停止制御を実行する(ステップ109)。
そして、ドアECU22は、上記ステップ108においてスライドドア1が作動中ではない、つまり既に停止していると判定した場合(ステップ108:NO)には、ドア開閉アクチュエータ20によりスライドドア1を開作動させるべく、その開作動制御を実行する(ステップ110)。
本実施形態のドアECU22は、上記ステップ101〜ステップ110に示される演算処理を周期的に実行する。そして、本実施形態のドア制御装置30は、これにより、その状況に応じてスライドドア1を開作動又は閉作動させることによって、利用者の負担を低減することが可能となっている。
(作動速度可変制御)
次に、本実施形態における作動速度可変制御の態様について説明する。
本実施形態のドアECU22は、スライドドア1の作動速度が異なる複数の駆動モードでドア開閉アクチュエータ20(図1参照)を制御する機能を有している。具体的には、ドアECU22は、その駆動モードとして、基本的な駆動モードとなる通常モードと、この通常モードよりもスライドドア1の作動速度が速い高速作動モードとを備えている。そして、上記のようなスライドドア1の開閉制御(開作動制御又は閉作動制御)は、これら二つの駆動モードのうちの通常モードで開始されるようになっている。
また、本実施形態のドアECU22は、ドアハンドル3に設けられた操作検知スイッチ23の出力する操作入力信号Scに基づいて、ドアハンドル3に対する操作入力の継続時間(t)を計測する。具体的には、計測手段としてのドアECU22は、利用者がハンドグリップ10を引き起こすようにドアハンドル3を操作した時点から、そのハンドグリップ10を手放した時点までを操作入力の継続時間(t)として計測する。そして、この操作入力の継続時間(t)が所定時間(t0)を超えた場合には、その駆動モードを開閉制御開始時の通常モードから高速作動モードに切り替える構成となっている。
詳述すると、図3のフローチャートに示すように、ドアECU22は、操作入力の継続時間計測処理を実行すると(ステップ201)、その継続時間tが所定時間t0を超えるか否かを判定する(ステップ202)。そして、操作入力の継続時間tが所定時間t0を超える場合(t≧t0、ステップ202:YES)には、その駆動モードを高速作動モードに切り替えるべく、高速フラグをセットする(ステップ203)。
本実施形態のドアECU22は、上記ステップ201〜ステップ203の各処理を、その操作入力検知処理(図2参照、ステップ101)のサブルーチンとして実行する。そして、上記ステップ203において高速フラグがセットされた場合には、実行中の閉作動制御(図2参照、ステップ105)又は開作動制御(図2参照、ステップ107及びステップ110)において、その駆動モードが、通常モードから高速作動モードに切り替えられるようになっている。
尚、上記ステップ202において、操作入力の継続時間tが所定時間t0に満たない場合(t<t0、ステップ202:NO)には、ステップ203の処理は実行されない。そして、これにより、高速フラグがセットされることなく閉作動制御又は開作動制御が実行されることによって、その駆動モードが通常モードで維持される。
具体的には、図4のフローチャートに示すように、ドアECU22は、その実行する開閉制御において、先ず高速フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ301)。そして、高速フラグがセットされていない場合(ステップ301:NO)には、その開閉制御を通常モードで実行する(ステップ302)。
一方、上記ステップ301において、高速フラグがセットされている場合(ステップ301:YES)、ドアECU22は、続いてスライドドア1が停止しているか否かを判定する(ステップ303)。そして、スライドドア1が停止している場合(ステップ303:YES)には、高速フラグをリセットして(ステップ304)、その開閉制御を通常モードで実行する(ステップ302)。
即ち、本実施形態では、スライドドア1の作動位置に関わらず、当該スライドドア1が停止することで、高速フラグがリセットされる。そして、その駆動モードが通常モードに切り替わることで、その開閉制御が、常に通常モードで開始されるようになっている。
そして、本実施形態のドアECU22は、上記ステップ303において、そのスライドドア1が停止していない、即ち作動中であると判定した場合(ステップ303:YES)に、その開閉制御を高速作動モードで実行する構成となっている(ステップ305)。
尚、本実施形態のドア制御装置30は、スライドドア1の開閉作動時、当該スライドドア1が作動中であることを示す作動音として、図示しないスピーカーを介し、その作動速度に応じて間隔が変化するパルス音を出力する機能を有している。具体的には、報知手段としてのドアECU22は、上記通常モード(ステップ302)においては、そのパルス間隔が広くなるように設定し、高速作動モード(ステップ305)においては、そのパルス間隔が狭くなるように設定する。そして、本実施形態では、このパルス間隔の変化によって、その駆動モードを報知する構成になっている。
また、図5に示すように、本実施形態では、スライドドア1の全開位置及び全閉位置の近傍には、それぞれ減速領域α1,α2が設定されている。具体的には、これらの減速領域α1,α2は、スライドドア1が全閉位置又は全開位置に到達するまでの残りの距離(X)が所定値X0以下となる範囲に設定されている。そして、本実施形態のドアECU22は、これら減速領域α1,α2にスライドドア1が突入したときの駆動モードが高速作動モードである場合には、その駆動モードを当該高速作動モードから通常モードに切り替えるようになっている。
詳述すると、図6のフローチャートに示すように、ドアECU22は、高速フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ401)、高速フラグがセットされている場合(ステップ401:YES)には、先ずスライドドア1の作動位置が全閉側の減速領域α1にあるかを判定する(ステップ402)。また、このステップ402において、スライドドア1の作動位置が全閉側の減速領域α1にあると判定した場合(ステップ402:YES)、ドアECU22は、続いてスライドドア1が閉作動中であるかを判定する(ステップ403)。そして、スライドドア1が閉作動中であると判定した場合、即ちスライドドア1が全閉側の減速領域α1に突入した場合(ステップ403:YES)には、高速フラグをリセットする(ステップ404)。
一方、上記ステップ402において、スライドドア1の作動位置が全閉側の減速領域α1にはないと判定した場合(ステップ402:NO)、ドアECU22は、スライドドア1の作動位置が全開側の減速領域α2にあるかを判定する(ステップ405)。また、このステップ405において、スライドドア1の作動位置が全開側の減速領域α2にあると判定した場合(ステップ405:YES)、ドアECU22は、続いてスライドドア1が開作動中であるかを判定する(ステップ406)。そして、スライドドア1が開作動中であると判定した場合、即ちスライドドア1が全開側の減速領域α2に突入した場合(ステップ406:YES)には、上記ステップ404において高速フラグをリセットする。
尚、上記ステップ403において、スライドドア1が閉作動中ではないと判定した場合(ステップ403:NO)、及び上記ステップ406において、スライドドア1が開作動中ではないと判定した場合(ステップ406:NO)には、ドアECU22は、上記ステップ404の処理を実行しない。また、上記ステップ405において、スライドドア1の作動位置が全開側の減速領域α2にない、即ち何れの減速領域α1,α2にもないと判定した場合(ステップ405:NO)には、上記ステップ406の処理を実行しない。そして、上記ステップ401において、高速フラグがセットされていないと判定した場合(ステップ401:NO)には、ステップ402以降の処理を実行しない。
本実施形態のドアECU22は、上記ステップ401〜ステップ406の各処理を、その作動位置検出処理(図2参照、ステップ102)のサブルーチンとして実行する。即ち、上記ステップ404において高速フラグがリセットされた場合には、実行中の閉作動制御(図2参照、ステップ105)又は開作動制御(図2参照、ステップ107及びステップ110)において、その駆動モードが、高速作動モードから通常モードに切り替えられる。そして、本実施形態のドア制御装置30では、これにより、その減速領域α1,α2に突入したスライドドア1が減速するようになっている。
次に、上記のように構成された本実施形態のドア制御装置の作用について説明する。
図7に示すように、ドアハンドル3に対する操作入力が検知されることにより、通常モードでスライドドア1の開閉制御が開始される(t=0)。本実施形態では、その後、この操作入力が継続した場合、即ち利用者がドアハンドル3(のハンドグリップ10)を操作し続ける「所謂長引き操作」を行うことによって、その継続時間tが計測される。そして、その長引き操作が所定時間t0を超えて継続していることが確認された後、駆動モードが高速作動モードに切り替わることによって、そのスライドドア1の作動速度が上昇する。
尚、本実施形態では、この継続確認後において、その操作入力が途絶した場合(t=t1)、即ち利用者がドアハンドル3(のハンドグリップ10)を手放した後も、その高速作動モードが維持される。
また、本実施形態では、その後、スライドドア1が減速領域に突入し、その駆動モードが高速作動モードから通常モードに切り替わることにより、スライドドア1の作動速度が減速される(t=t2)。そして、その減速された状態のままスライドドア1が停止位置となる全閉位置又は全開位置に到達するようになっている(t=t3)。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ドアECU22は、操作入力の継続時間tを計測し(ステップ201)、当該継続時間tが所定時間t0を超える場合(t≧t0、ステップ202:YES)には、その駆動モードを通常モードから高速作動モードに切り替えるべく、高速フラグをセットする(ステップ203)。
即ち、利用者の多くは、過去の経験等から、「操作入力の継続時間と作動速度の上昇との間に相関がある」ことを感覚的に受け入れやすい傾向がある。そして、その継続時間の計測は、操作入力手段となるドアハンドル3の形式や構造、或いは経年変化の影響を受け難いという利点がある。従って、上記構成によれば、直感的な操作によって、より確実に、利用者が所望する適切な速度でスライドドア1を開閉作動させることができる。その結果、操作性及び利便性を更に向上させることができる。
(2)ドアハンドル3は、可動式のハンドグリップ10を備える。そして、ドアECU22は、このハンドグリップ10を引き起こすような操作入力の継続時間(t)に基づいて、その駆動モードの切替を実行する。
上記構成によれば、継続的に操作しやすく、且つ直感的に理解しやすい方法で、そのスライドドア1の作動速度を切り替えることができる。その結果、操作性及び利便性を向上させることができる。そして、既存の構成を利用することで、その製造コストの上昇を抑えることができる。
(3)ドアECU22は、駆動モードを高速作動モードに切り替えた後、その操作入力が途絶した場合においても、その高速作動モードを維持する。これにより、利用者がドアハンドル3(のハンドグリップ10)を手放した後も、作動速度の速い状態が持続する。その結果、ハンドグリップ10を引き続ける手間を省いて、その利便性を向上させることができる。
(4)ドアECU22は、スライドドア1が停止したときの駆動モードが高速作動モードである場合には、その駆動モードを通常モードに復帰させる。このような構成にすることで、スライドドア1の作動速度が速い状態で、その開作動制御又は閉作動制御が開始されることを防ぐことができる。その結果、利用者が所望する適切な速度でスライドドア1を開閉作動させることができる。また、併せて高い安全性を確保することができる。
(5)スライドドア1の全開位置及び全閉位置の近傍には、それぞれ減速領域α1,α2が設定される。そして、ドアECU22は、これら減速領域α1,α2にスライドドア1が突入したときの駆動モードが高速作動モードである場合には、その駆動モードを高速作動モードから通常モードに切り替える。
上記構成によれば、スライドドア1が停止位置となる全開位置又は全閉位置の前で減速することで、その質感が向上する。そして、特に全閉作動時においては、そのスライドドア1による挟み込み荷重を軽減することができる。
(6)ドア制御装置30は、スライドドア1の開閉作動時、当該スライドドア1が作動中であることを示す作動音として、その作動速度に応じて間隔が変化するパルス音を出力する機能を有する。
上記構成によれば、利用者に対して実行中の駆動モードを報知することができる。その結果、例えば、スライドドア1の作動速度が速くなったことを利用者に知らしめて、その注意を喚起することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、ドアECU22は、その駆動モードを通常モードから高速作動モードに切り替えた後、ドアハンドル3に対する操作入力が途絶した場合には、その駆動モードを通常モードに復帰させる。
具体的には、図8のフローチャートに示すように、ドアECU22は、高速フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ501)、高速フラグがセットされている場合(ステップ501:YES)には、ドアハンドル3に対する操作入力が途絶したか否かを判定する(ステップ502)。そして、その操作入力が途絶している場合(ステップ502:YES)には、高速フラグをリセットする(ステップ503)。
尚、ドアECU22は、上記ステップ502において、操作入力が途絶していないと判定した場合、即ちその操作入力が継続している場合(ステップ502:NO)には、上記ステップ503の処理を実行しない。そして、上記ステップ501において、高速フラグがセットされていない場合(ステップ501:NO)には、上記ステップ502及びステップ503の処理を実行しない。
本実施形態のドアECU22は、上記ステップ501〜ステップ503の各処理を、その操作入力検知処理(図2参照、ステップ101)のサブルーチンとして実行する。
即ち、上記ステップ502においてドアハンドル3に対する操作入力が継続していると判定された場合(ステップ502:NO)には、その高速フラグがセットされたままとなることで、その高速作動モードが維持される。そして、上記ステップ503において高速フラグがリセットされた場合には、実行中の閉作動制御又は開作動制御において、その駆動モードが、通常モードから高速作動モードに切り替えられるようになっている。
次に、上記のように構成された本実施形態のドア制御装置の作用について説明する。
図9に示すように、ドアハンドル3に対する操作入力が検知されることにより、通常モードでスライドドア1の開閉制御が開始される(t=0)。また、この操作入力が継続することで、その継続時間tが計測される。そして、その継続時間tが所定時間t0を超えて継続していることが確認された後、駆動モードが高速作動モードに切り替わることによって、そのスライドドア1の作動速度が上昇する。
さらに、本実施形態では、その後、ドアハンドル3に対する操作入力が途絶するまで、即ち利用者がドアハンドル3(のハンドグリップ10)を手放すまで、その駆動モードが高速作動モードに維持される(t=t1)。そして、操作入力が途絶した後は、駆動モードが通常モードに復帰することで、そのスライドドア1の作動速度が減速されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、利用者がドアハンドル3に対する操作入力を継続している間のみ、そのスライドドア1の開閉作動が速くなる。その結果、利用者が所望する適切な速度でスライドドア1を開閉作動させることができる。また、併せて高い安全性を確保することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、本発明を、車両のボディ側面に設けられたスライドドア1を開閉作動させるドア制御装置30に具体化した。しかし、これに限らず、スイング式のドア、或いは車両後部に設けられたバックドアやラゲッジドア等、その他のドア制御装置に適用してもよい。そして、サンルーフ装置やパワーウィンドウ装置等、ドア以外の開閉体を対象とする車両用開閉体制御装置に適用してもよい。
・上記各実施形態では、スライドドア1の外表面となるアウターパネル2に設けられたドアハンドル3、即ちアウトサイドハンドルをハンドル装置とした。しかし、これに限らず、本発明は、車室内に設けられたハンドル装置、即ちインサイドハンドルについて適用してもよい。
・上記各実施形態では、ドアハンドル3には、その可動部材であるハンドグリップ10の動作に基づいて操作入力信号Scを出力する接点式の操作検知スイッチ23が設けられる。そして、ドアECU22は、この操作入力信号Scに基づいて、ドアハンドル3に対する操作入力の継続時間tを計測することにより、その駆動モードを切り替えることとした。
しかし、これに限らず、例えば、図10に示すように、ドアハンドル33の意匠面33aに、押圧式のスイッチ34や接触式のスイッチ35を設け、これらの各スイッチ34,35が出力する操作入力信号Scに基づいて、その操作入力の継続時間tを計測する。尚、押圧式のスイッチ34としては、押ボタン34aを押すことでオン状態となり当該押ボタン34aを離すことでオフ状態に復帰する周知のプッシュスイッチを用いるとよい。また、接触式のスイッチ35については周知の静電容量センサを用いるとよい。そして、そのスイッチ34を押圧する操作入力の継続時間、又はそのスイッチ35に接触する操作入力の継続時間に基づいて、その駆動モードを切り替える構成としてもよい。
即ち、このようなスイッチ34,35に対する「所謂長押し操作」もまた、上記ハンドグリップ10に対する「所謂長引き操作」と同様、継続的に操作しやすく、且つその長押し操作によってスライドドア1の作動速度を切替可能であることが直感的に理解しやすい。従って、このような構成としても上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、簡素な構成で実装可能という利点がある。
・また、図10に示す例では、各スイッチ34,35は、ドアハンドル33の意匠面33aに設けられることとしたが、例えば、スライドドア1の意匠面を構成するアウターパネル2、或いは車室内等、その設置される位置については、必ずしもこれに限るものではない。
・さらに、これら押圧式のスイッチ34及び接触式のスイッチ35については、それぞれ単独で、或いは、上記ハンドグリップ10の動作に対応する操作検知スイッチ23を含め、適宜選択し、任意に組み合わせて使用してもよい。
・上記各実施形態では、操作入力手段を構成するハンドル装置として、その先端側(車両前方側の端部)が引き起こされるように動作するハンドグリップ10を備えたドアハンドル3を用いることとした。しかし、これに限らず、例えば、図11に示されるドアハンドル43のように、二方向の操作入力が可能なハンドル装置を用いる構成に具体化してもよい。
即ち、このドアハンドル43は、その操作入力に基づいて、車両後方側(同図中、右側)及び車両前方側(同図中、左側)の二方向に動作するハンドグリップ50を備えている。具体的には、ハンドグリップ50は、車両後方側に操作されることにより、その後端50aを支点として、先端50bが車両後方側に引き起こされるように動作する(動作位置P1)。また、ハンドグリップ50は、車両前方側に操作されることにより、その先端50bが、その当接するハンドルキャップ52のテーパ面52a上を摺動する態様で車両前方側に動作する(動作位置P2)。そして、このドアハンドル43は、その操作入力が途絶した場合、即ち利用者がハンドグリップ50を手放した場合には、図示しない付勢部材によって、そのハンドグリップ50が中立位置(P0)に復帰するように構成されている。
このようなハンドル装置を用いることで、全閉位置から開作動させる場合のみならず、全開位置から閉作動させる場合についても、そのスライドドア1の作動方向に一致する直感的な操作入力で、そのロック機構による拘束を解除することができるようになる。また、その操作方向に応じた方向にスライドドア1を開閉作動させることができるようになる。そして、その操作入力の継続時間に基づいて、作動速度を切り替えることができるようにすることで、より一層、その操作性及び利便性を向上させることができる。
・上記各実施形態では、ドアハンドル3に対する操作入力検知処理(図2参照、ステップ101)をスライドドア1の作動位置検出処理(ステップ102)よりも先に実行することとしたが、その実行順は逆であってもよい。
・上記各実施形態では、スライドドア1の全開位置の近傍及び全閉位置の近傍に、それぞれ減速領域α1,α2が設定されることとしたが、何れか一方のみに減速領域を設定する構成であってもよい。
・上記各実施形態では、スライドドア1の開閉作動時、当該スライドドア1の作動速度に応じて間隔が変化するパルス音を出力することにより、その駆動モードを報知することとした。しかし、これに限らず、音量(大小)や音程(高低)等が変化する構成であってもよい。また、音出力以外にも、例えば、光出力(点滅間隔、色調)等により、その報知を行う構成としてもよい。そして、その駆動モードを報知しない構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、ドアECU22は、その駆動モードとして、通常モード及び高速作動モードを備えることとした。しかし、これに限らず、3つ以上の駆動モードを備える構成であってもよい。
尚、この場合、複数段階のモード切替についても、これを排除しない。そして、「高速作動モードへの切替」については、その操作入力の継続時間tが所定時間t0を超える前のモードが何れであれ、そのモードよりもスライドドア1の作動速度の速い別のモードに切り替われるものであればよい。
また、減速領域α1,α2にスライドドア1が突入したときの駆動モードが高速作動モードである場合には、その駆動モードを通常モードに復帰させることとしたが、高速作動モードよりもスライドドア1の作動速度の遅いモードであれば、その切替先は、必ずしも通常モードでなくともよい。同様に、スライドドア1が停止した場合、或いは操作入力が途絶した場合(上記第2の実施形態)における駆動モードの切替についても、その切替先は、切替前の高速作動モードよりも作動速度の遅いモードであれば、必ずしも通常モードでなくともよい。そして、これら「高速作動モードよりも作動速度の遅いモード」は、それぞれ異なるモードであってもよい。
・操作入力の継続時間の長さに応じて、よりスライドドア1の作動速度が速いモードに切り替える構成としてもよい。尚、この場合、高速作動モードとして、複数のモードを備える構成とするとよい。このような構成とすることで、その操作入力を長く継続するほど、作動速度が速くなる。その結果、より適切に、利用者が所望する速度でスライドドア1を開閉作動させることができる。
・上記各実施形態に示した「スライドドア停止時(図4参照)」「スライドドア減速領域突入時(図6参照)」「操作入力途絶時(図8参照)」における駆動モードの切替処理は、それぞれ単独で、或いは適宜選択し、任意に組み合わせて実行してもよい。例えば、上記第2の実施形態のように、操作入力の途絶によって、その駆動モードを高速作動モードから通常モードに切り替える場合、減速領域突入による通常モードへの切替処理は行わなくともよい。また、このような通常モードへの切替処理を実行しない構成についても、これを排除しない。そして、その処理手順、例えば、何れのサブルーチンとして実行するか、或いはその高速フラグのリセット判定をまとめて実行するか等についても、適宜変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記制御手段は、前記駆動モードを前記高速作動モードに切り替えた後、前記操作入力が途絶した場合においても前記高速作動モードを維持すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
上記構成によれば、利用者が操作入力を中止した後も作動速度の速い状態が持続する。その結果、操作入力を続ける手間を省いて、その利便性を向上させることができる。
(ロ)前記スイッチは、前記ハンドル装置の意匠面に設けられること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。これにより、そのハンドル装置を用いた一連の操作において、そのスイッチに対する操作入力を行うことができる。
(ハ)前記スイッチは、前記開閉体の意匠面に設けられること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。これにより、その意匠性を高めることができる。
(ニ)前記制御手段は、前記継続時間の長さに応じて、より前記開閉体の作動速度の速がモードに切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
上記構成によれば、その操作入力を長く継続するほど、開閉体の作動速度が速くなる。その結果、より適切に、利用者が所望する速度で開閉体を作動させることができる。
1…スライドドア(開閉体)、2…アウターパネル、3…ドアハンドル(操作入力手段、ハンドル装置)、10…ハンドグリップ(可動部材)、20…ドア開閉アクチュエータ(駆動手段)、22…ドアECU(制御手段、操作入力検知手段、作動位置検出手段、計測手段、報知手段)、23…操作検知スイッチ(操作入力検知手段)、25…作動位置センサ(作動位置検出手段)、30…ドア制御装置(開閉体制御装置)、33…ドアハンドル(操作入力手段、ハンドル装置)、34…押圧式のスイッチ(操作入力検知手段)、34a…押ボタン、35…接触式のスイッチ(操作入力検知手段)、43…ドアハンドル、50…ハンドグリップ、α1,α2…減速領域、Sc…操作入力信号、Sp…作動位置信号、t…継続時間、t0…所定時間。

Claims (9)

  1. 車両の開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体を開閉すべく操作される操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力を検知する操作入力検知手段と、前記操作入力の検知に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた車両用開閉体制御装置において、
    前記操作入力の継続時間を計測する計測手段を備え、
    前記制御手段は、前記開閉体の作動速度が異なる複数の駆動モードで前記駆動手段を制御可能であるとともに、前記継続時間が所定時間を超えた場合には、該所定時間を超える前のモードよりも前記作動速度の速い高速作動モードに前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記制御手段は、前記駆動モードを前記高速作動モードに切り替えた後、前記操作入力が途絶した場合には、前記高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記制御手段は、前記開閉体が停止したときの前記駆動モードが前記高速作動モードである場合には、該高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉体の作動位置を検出する作動位置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記開閉体の全開位置又は全閉位置の少なくとも何れか一方に対応する減速領域を設定し、前記開閉体が前記減速領域に突入したときの前記駆動モードが前記高速作動モードである場合には、該高速作動モードよりも前記作動速度の遅いモードに前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記操作入力手段は、前記開閉体に設けられたハンドル装置を備えるとともに、
    前記制御手段は、前記ハンドル装置の可動部材を動作させる前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記操作入力手段は、押圧式のスイッチを備え、
    前記制御手段は、前記スイッチを押圧する前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記操作入力手段は、接触式のスイッチを備え、
    前記制御手段は、前記スイッチに接触する前記操作入力の継続時間に基づいて前記駆動モードを切り替えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記制御手段は、前記駆動モードを報知する報知手段を備えること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉体の開閉作動に対応する二方向の操作入力が可能なハンドル装置を備えること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
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