JP2018105025A - 電動スライドドア制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に適切に応じてスライドドアの開閉速度を上昇させることができる、電動スライドドア制御装置を提供する。【解決手段】ユーザによるドアハンドルの操作が所定時間以上継続し、さらに、ドアモータに供給される電流値が電流閾値未満に低下し(S11:YES)、かつ、ドアモータの回転加速度が加速度閾値以上に上昇した場合(S12:YES)、ドアモータに供給される電流が制御されて、スライドドアの開閉速度が上げられる(S14)。【選択図】図3B

Description

本発明は、電動スライドドアの開閉動作を制御する装置に関する。
ワンボックスタイプやミニバンタイプの車両には、後部サイドドアに前後方向のスライドにより開閉するスライドドアが採用され、オプションまたはグレードによっては標準で、そのスライドドアをモータなどの駆動力により開閉(電動開閉)する機能、いわゆる電動スライドドア(パワースライドドア)が装備されている。電動スライドドアは、ドアハンドルの操作などに応じてスライドドアが自動的に開閉するので便利である。それにもかかわらず、スライドドアの開閉速度(移動速度)が遅いため、電動スライドドアを無効に設定して使用しないユーザも多い。
そこで、ユーザが電動スライドドアの素早い開閉を所望する場合には、スライドドアの開閉速度を上げることが望まれる。このニーズに対して、たとえば、ユーザによるドアハンドルの操作が所定時間を超えて継続した場合に、スライドドアの開閉速度を上げることが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013−170395号公報
ところが、従来の提案に係る技術では、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がないときにもドアハンドルを長く操作する癖がある場合、ユーザが予期せずにスライドドアの開閉速度が上昇し、ユーザに違和感を与えるおそれがある。
本発明の目的は、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に適切に応じてスライドドアの開閉速度を上昇させることができる、電動スライドドア制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る電動スライドドアの制御装置は、車両のスライドドアに設けられたドアハンドルの操作に基づいて、モータの駆動力によるスライドドアの開閉動作を制御する装置であって、ドアハンドルの操作が継続している操作継続時間を計測する計測手段と、モータに供給される電流値を取得する電流値取得手段と、モータの回転加速度を取得する加速度取得手段と、ドアハンドルの操作に応じて、スライドドアの開閉動作が開始するようモータに供給される電流を制御し、その後、計測手段により計測される操作継続時間が所定時間以上であり、かつ、電流値取得手段により取得される電流値が電流閾値未満に低下または加速度取得手段により取得される回転加速度が加速度閾値以上に上昇の少なくとも一方が成立した場合に、スライドドアの開閉速度が上昇するようモータに供給される電流を制御する制御手段とを含む。
この構成によれば、ユーザがドアハンドルを操作すると、モータの駆動力によるスライドドアの開閉動作が開始する。その後、ユーザがドアハンドルを長く継続して操作しているだけでは、その操作がユーザの癖による操作である場合やスライドドアの開閉動作を停止させたい意図による操作である場合も考えられ、必ずしもユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図があるとは限らない。これに対し、ユーザがドアハンドルを長く継続して操作しながら、ドアハンドルにスライドドアの移動方向の力を加えた場合、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図があると考えられる。ドアハンドルにスライドドアの移動方向の力が加えられると、その力によりスライドドアの開閉動作がアシストされるので、モータに供給される電流値が低下し、モータの回転加速度が上昇する。
そこで、ユーザによるドアハンドルの操作が所定時間以上継続し、さらに、モータに供給される電流値が電流閾値未満に低下するか、または、モータの回転加速度が加速度閾値以上に上昇するかの少なくとも一方が成立した場合、モータに供給される電流が制御されて、スライドドアの開閉速度が上げられる。これにより、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に適切に応じてスライドドアの開閉速度を上昇させることができ、ユーザが予期せずにスライドドアの開閉速度が上昇することによる違和感をユーザに与えることを抑制できる。
制御手段は、計測手段により計測される操作継続時間が所定時間以上であり、電流値取得手段により取得される電流値が電流閾値未満に低下し、かつ、加速度取得手段により取得される回転加速度が加速度閾値以上に上昇した場合に、スライドドアの開閉速度が上昇するようモータに供給される電流を制御してもよい。
この構成によって、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に対してより適切に応じてスライドドアの開閉速度を上昇させることができる。
本発明によれば、ユーザにスライドドアを素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に適切に応じてスライドドアの開閉速度を上昇させることができ、ユーザが予期しないスライドドアの開閉速度の上昇による違和感をユーザに与えることを抑制でき、スライドドアの開閉動作の安全性も確保することができる。
本発明の一実施形態に係る電動スライドドア制御装置が搭載される車両の右側面図である。 スライドドアの開閉動作の制御に関する電気的構成を示すブロック図である。 スライドドアの開閉動作の制御のための処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 スライドドアの開閉動作の制御のための処理の流れを示すフローチャート(その2)である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動スライドドア制御装置が搭載される車両1の右側面図である。
車両1は、たとえば、ミニバンタイプの自動車である。図1には、車両1の右側面のみが示されているが、車両1の左右の両側面には、フロントドア開口2およびリヤドア開口3が形成されており、そのフロントドア開口2およびリヤドア開口3をそれぞれ開閉するヒンジドア4およびスライドドア5が設けられている。
ヒンジドア4は、その前端部に配置されたヒンジを支点とする揺動により、フロントドア開口2を開閉する。スライドドア5は、図1に二点鎖線と実線とで示されるように、前後方向のスライドにより、リヤドア開口3を開閉する。ヒンジドア4の外表面には、ヒンジドア4を開閉するために操作されるアウトドアハンドル6が設けられている。また、スライドドア5の外表面には、スライドドア5を開閉するために操作されるアウトドアハンドル7が設けられている。
なお、図示されないが、ヒンジドア4およびスライドドア5の車室内側の面にも、それぞれヒンジドア4およびスライドドア5を開閉するために操作されるドアハンドル(インドアハンドル)が設けられている。以下の説明において、スライドドア5のアウトドアハンドル7とインドアハンドルとを区別する必要がないので、これらを総称して「ドアハンドル7」という。
<電動スライドドア>
図2は、スライドドア5の開閉動作の制御に関する電気的構成を示すブロック図である。
スライドドア5には、電動スライドドア(パワースライドドア)が採用されており、電動開閉のためのドアモータユニット11が設けられている。ドアモータユニット11には、たとえば、ドアモータ12と、ドアモータ12の動力によりスライドドア5を前後方向にスライドさせるドア駆動機構13と、スライドドア5の位置を取得するためのドア位置センサ14と、ドアモータ12に供給される電流を取得するためのモータ電流センサ15と、ドアモータ12の回転速度などを取得するためのモータ回転センサ16とが備えられている。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。図2には、スライドドア5の開閉動作を制御するためのECU(スライドドアECU)21のみが示されているが、車両1には、各部を制御するため、複数のECUが搭載されている。スライドドアECU21を含む複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
スライドドアECU21には、ドア位置センサ14、モータ電流センサ15およびモータ回転センサ16の各検出信号が入力される。
ドア位置センサ14は、たとえば、スライドドア5の移動に伴って回転する回転体(ローラなど)に関連して設けられ、その回転体の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する。スライドドアECU21は、ドア位置センサ14から入力されるパルス信号の数に基づいて、スライドドア5の位置を取得する。
モータ電流センサ15は、ドアモータ12に供給される電流に応じた検出信号を出力する。スライドドアECU21は、モータ電流センサ15の検出信号からドアモータ12に流れる電流値を取得する。
モータ回転センサ16は、ドアモータ12のロータの回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する。スライドドアECU21は、モータ回転センサ16の検出信号からドアモータ12の回転数(回転速度)を演算により取得し、さらに、その回転数からドアモータ12の回転加速度を演算により取得する。
また、スライドドアECU21には、ドアハンドルスイッチ31、ドア開閉スイッチ32、ワンタッチスイッチ33およびキーレススイッチ34などのオン/オフ信号が入力される。ドアハンドルスイッチ31、ドア開閉スイッチ32、ワンタッチスイッチ33およびキーレススイッチ34は、いずれもモーメンタリ動作式のスイッチである。
ドアハンドルスイッチ31は、ユーザによりドアハンドル7(図1参照)を手前に引き寄せる操作(以下、単に「操作」という。)がなされている間はオンに保持され、その操作がなされていない間はオフに保持される。
ドア開閉スイッチ32は、ユーザが運転席に着座した状態で操作可能な位置に配置されている。ドア開閉スイッチ32は、スライドドア5の開動作を指示するために押操作される開スイッチと、スライドドア5の閉動作を指示するために押操作される閉スイッチとで構成される。
ワンタッチスイッチ33は、ドアハンドル7またはドアハンドル7の近傍に配置されている。
キーレススイッチ34は、キーをキーシリンダに差し込まずにドアのロック(施錠)/アンロック(開錠)を行えるシステム、いわゆるキーフリーシステム(キーレスエントリシステム)における携帯用のリモートコントローラに設けられている。
たとえば、スライドドア5が全閉位置に位置する全閉状態で、ドアハンドル7の操作、または、ドア開閉スイッチ32の開スイッチ、ワンタッチスイッチ33もしくはキーレススイッチ34の押操作がなされると、スライドドアECU21により、ドアモータ12に流れる電流値およびドアモータ12の回転加速度などに基づいて、スライドドア5が開動作するように、車両1に搭載されているバッテリからドアモータ12に供給される電流が制御される。また、スライドドア5が全開位置に位置する全開状態で、ドアハンドル7の操作、または、ドア開閉スイッチ32の閉スイッチ、ワンタッチスイッチ33もしくはキーレススイッチ34の押操作がなされると、スライドドアECU21により、ドアモータ12に流れる電流値およびドアモータ12の回転加速度などに基づいて、スライドドア5が閉動作するように、車両1に搭載されているバッテリからドアモータ12に供給される電流が制御される。
ドアハンドル7が操作された場合のスライドドア5の開閉動作の制御については、以下で詳細に説明する。
<開閉動作制御>
図3Aおよび図3Bは、スライドドア5の開閉動作の制御のための処理の流れを示すフローチャートである。
車両1のイグニッションスイッチがオンであり、スライドドア5が全開状態、全閉状態または開閉途中での一時保持状態で停止しているときに、スライドドアECU21により、図3Aおよび図3Bに示される処理が実行される。
この処理では、まず、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かが判別される(ステップS1)。ドアハンドルスイッチ31がオンになるまで、その判別が一定の周期で繰り返される(ステップS1のNO)。
ユーザによりドアハンドル7が操作されて、ドアハンドルスイッチ31がオンになると(ステップS1のYES)、次に、第1タイマが作動される(ステップS2)。第1タイマにより、ドアハンドルスイッチ31がオンになってからの経過時間が計測される。
また、ドアハンドルスイッチ31のオンに応じて、スライドドア5の開閉動作(PSD動作)が開始される(ステップS3)。すなわち、スライドドア5が全閉状態または開動作途中での一時保持状態でドアハンドルスイッチ31がオンになった場合には、そのオンに応じて、ドアモータ12に供給される電流が制御されて、スライドドア5の開動作が開始される。スライドドア5が全開状態または閉動作途中での一時保持状態でドアハンドルスイッチ31がオンになった場合には、そのオンに応じて、ドアモータ12に供給される電流が制御されて、スライドドア5の閉動作が開始される。
その後、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが判別される(ステップS4)。
ドアハンドル7の操作が継続されており、ドアハンドルスイッチ31がオンのままである場合(ステップS4のNO)、第1タイマによる計測時間が所定時間以上になったか否か、つまりドアハンドル7の操作が継続している時間(操作継続時間)が所定時間以上になったか否かが判別される(ステップS5)。
第1タイマによる計測時間が所定時間未満である間は(ステップS5のNO)、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが繰り返し判別される(ステップS4)。
第1タイマによる計測時間が所定時間に達する前に、ドアハンドル7の操作が解除されて、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わった場合(ステップS4のYES)、現在のPSD動作が継続される(ステップS6)。
スライドドア5の開動作中は、スライドドア5が全開位置に達したか否かが判別され(ステップS7)、スライドドア5が全開位置に達していなければ(ステップS7のNO)、ドアハンドルスイッチ31が再びオンになったか否かが判別される(ステップS8)。ドアハンドルスイッチ31がオフのままであれば(ステップS8のNO)、スライドドア5が全開位置に達したか否かが再び判別される(ステップS7)。こうして、スライドドア5の開動作中は、スライドドア5が全開位置に達したか否かの判別(ステップS7)と、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かの判別とが交互に繰り返される(ステップS8)。
スライドドア5の閉動作中は、スライドドア5が全閉位置に達したか否かが判別され(ステップS7)、スライドドア5が全閉位置に達していなければ(ステップS7のNO)、ドアハンドルスイッチ31が再びオンになったか否かが判別される(ステップS8)。ドアハンドルスイッチ31がオフのままであれば(ステップS8のNO)、スライドドア5が全閉位置に達したか否かが再び判別される(ステップS7)。こうして、スライドドア5の開動作中は、スライドドア5が全閉位置に達したか否かの判別(ステップS7)と、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かの判別とが交互に繰り返される(ステップS8)。
ドアハンドル7の操作が行われず、ドアハンドルスイッチ31がオンにならずに、スライドドア5が全開位置または全閉位置に達した場合(ステップS7のYES)、PSD動作が終了されて(ステップS9)、この処理が終了となる。
一方、スライドドア5の停止状態でドアハンドル7が操作されて、その操作が所定時間以上にわたって続けられた場合(ステップS5のYES)、電流閾値および加速度閾値が計算される(図3BのステップS10)。
電流閾値の計算のため、PSD動作(スライドドア5の開閉動作)中、スライドドア5が全開位置と全閉位置との間でほぼ等間隔に設定された複数の各位置に位置するときに、ドアモータ12に供給される電流値が取得される。そして、スライドドア5が全開/全閉位置から全閉/全開位置まで途中停止することなく正常にPSD動作が完了した場合に、そのPSD動作中に取得された各電流値がデータフラッシュに記録される。データフラッシュには、FIFO(First In First Out)方式により、各位置における電流値が最新に取得されたものから所定のサンプリング数だけ保存される。
データフラッシュに記録される電流値は、モータ電流センサ15の検出信号から取得される電流値そのものであってもよいし、モータ電流センサ15の検出信号から取得される電流値をスライドドアECU21が他のECUから通信により取得する車両傾き(車両1が所在する路面の勾配)g’に応じて補正した電流値であってもよい。後者の場合、たとえば、次式(1)により求められる電流値Eがデータフラッシュに記録されてもよい。
E=D+k*g’ ・・・(1)
ただし、D:モータ電流センサ15の検出信号から取得される電流値
k:補正係数
なお、車両傾きg’は、車両1に搭載されたGセンサの検出信号から求めることができる。すなわち、Gセンサは、たとえば、錘の変位に応じた信号を車両1の加速度に応じた検出信号として出力するものであり、このGセンサの検出信号から取得される加速度には、車速の変化による加速度成分と、車両傾きg’による加速度成分とが含まれる。一方、車速を微分して求められる加速度は、車速の変化による加速度成分のみである。したがって、Gセンサの検出信号から取得される加速度と車速の微分値との差を求めることにより、車両傾きg’による加速度成分が得られるので、その加速度成分から車両傾きg’を算出することができる。
電流閾値は、スライドドア5の全開位置と全閉位置との間を複数に分割して得られる複数の各区間で計算される。その計算のため、データフラッシュに保存されている電流値を用いて、各区間における電流値の平均値Eaveおよび標準偏差σEが算出される。そして、スライドドア5の開動作時には、次式(2)に従って、各区間の電流閾値Saが算出される。スライドドア5の閉動作時には、次式(3)に従って、各区間の電流閾値Saが算出される。
Sa=Eave−k*g’−4*σE ・・・(2)
Sa=Eave−k*g’+4*σE ・・・(3)
加速度閾値は、スライドドア5の各位置におけるドアモータ12の回転速度目標値から設定される加速度目標値に所定の公差幅を加えることにより算出される。
電流閾値および加速度閾値が算出されると、第3タイマが作動される(ステップS11)。第2タイマにより、電流閾値および加速度閾値の算出後の経過時間が計測される。
また、電流閾値および加速度閾値の計算後、モータ電流センサ15の検出信号から現在の電流値が取得され、その電流値がスライドドア5の現在の位置が含まれる区間の電流閾値未満であるか否かが判別される(ステップS12)。
電流値が電流閾値未満である場合(ステップS12のYES)、ドアモータ12の回転か速度が取得されて、その回転加速度が加速度閾値以上であるか否かが判別される(ステップS13)。
ドアモータ12の回転加速度が加速度閾値未満である場合(ステップS13のNO)、現在のPSD動作が継続される(図6AのステップS6)。
ドアモータ12の回転加速度が加速度閾値以上である場合(ステップS13のYES)、スライドドア5の位置がアシスト受付位置であるか否かが判別される(ステップS14)。スライドドア5の位置が全開位置と全閉位置との間の所定区間内である場合、スライドドア5の位置がアシスト受付位置であると判別され、スライドドア5の位置が所定区間外である場合、スライドドア5の位置がアシスト受付位置ではないと判別される。
スライドドア5の位置がアシスト受付位置ではない場合(ステップS14のNO)、現在のPSD動作が継続される(図6AのステップS6)。
スライドドア5の位置がアシスト受付位置である場合(ステップS14のYES)、スライドドア5の開閉速度が現在の速度から上昇するように、ドアモータ12に供給される電流が制御される(ステップS15)。これにより、スライドドア5が通常のPSD動作時よりも高速で開閉動作(アシスト動作)する。
アシスト動作中、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが監視される(ステップS16)。
アシスト動作は、ドアハンドル7の操作が解除されて、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わるまで継続される。そして、ドアハンドル7の操作が解除されて、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わると(ステップS16:YES)、スライドドア5の開閉速度が低減するように、ドアモータ12に供給される電流が制御されて、通常のPSD動作に戻される(図6AのステップS6)。
一方、通常のPSD動作中に、ドアハンドル7の操作が一旦解除された後に再びなされて、ドアハンドルスイッチ31がオンになった場合(図6AのステップS8のYES)、第2タイマが作動される(ステップS17)。第2タイマにより、ドアハンドルスイッチ31がオンになってからの経過時間が計測される。
その後、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが判別される(ステップS18)。
ドアハンドル7の操作が継続されており、ドアハンドルスイッチ31がオンのままである場合(ステップS18のNO)、第2タイマによる計測時間が所定時間以上になったか否か、つまりドアハンドル7の操作が継続している時間(操作継続時間)が所定時間以上になったか否かが判別される(ステップS19)。
第2タイマによる計測時間が所定時間未満である間は(ステップS19のNO)、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが繰り返し判別される(ステップS18)。
スライドドア5のPSD動作中にドアハンドル7が操作されて、その操作が所定時間以上にわたって続けられた場合(ステップS18のYES)、電流閾値および加速度閾値が計算されて(ステップS10)、前述したステップS11以降の処理が進行する。
一方、スライドドア5のPSD動作中にドアハンドル7が操作された後、第2タイマによる計測時間が所定時間に達する前に、ドアハンドル7の操作が解除されて、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わった場合(ステップS18のYES)、スライドドア5の位置が一時保持受付位置であるか否かが判別される(ステップS20)。スライドドア5の位置が所定位置よりも全開位置側の位置である場合、スライドドア5の位置が一時保持受付位置であると判別され、スライドドア5の位置が所定位置よりも全閉位置側の位置である場合、スライドドア5の位置が一時保持受付位置ではないと判別される。
スライドドア5の位置が一時保持受付位置である場合(ステップS20のYES)、ドアモータ12に供給される電流の制御により、PSD動作が停止されて、スライドドア5の位置が停止した位置に保持される(ステップS21)。これにより、PSD動作中にユーザによるドアハンドル7の短時間の操作が行われる場合、ユーザがスライドドア5を停止させたい意図があると考えられる。この場合に、ユーザの意図に適切に応じて、スライドドア5を停止させることができる。スライドドア5の停止後は、この処理の先頭に戻り、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かが判別される(ステップS1)。
スライドドア5の位置が一時保持受付位置ではない場合(ステップS20のNO)、スライドドア5が開動作中であれば、PSD動作が継続されるよう、スライドドア5が閉動作中であれば、スライドドア5の動作方向が反転するよう、つまりスライドドア5が開動作を行うよう、ドアモータ12に供給される電流が制御される(ステップS22:反転開作動)。その後は、この処理の先頭に戻り、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かが判別される(ステップS1)。
また、ドアハンドル7の操作が第1タイマまたは第2タイマで計測される所定時間以上に続けられて、電流閾値および加速度閾値が計算された後(ステップS10)、電流値が電流閾値以上である場合(ステップS12のNO)、第3タイマによる計測時間が所定時間以上になったか否か、つまり電流閾値および加速度閾値の計算後に電流値が電流閾値以上となるドアハンドル7の操作が所定時間以上継続しているか否かが判別される(ステップS23)。
第3タイマによる計測時間が所定時間未満である間は(ステップS23のNO)、ドアハンドルスイッチ31がオンからオフに切り替わったか否かが判別される(ステップS24)。
ドアハンドル7の操作が継続されており、ドアハンドルスイッチ31がオンのままである場合(ステップS24のNO)、電流値が電流閾値未満であるか否かが再び判別される(ステップS12)。
そして、電流値が電流閾値以上となるドアハンドル7の操作が所定時間以上継続し、第3タイマによる計測時間が所定時間以上になった場合(ステップS23のYES)、ユーザがスライドドア5を開閉動作させようとしているのではなく、その開閉動作を停止させようとしていると考えられる。そこで、かかる場合には、スライドドア5の位置が一時保持受付位置であるか否かが判別される(ステップS20)。
スライドドア5の位置が一時保持受付位置である場合(ステップS20のYES)、ドアモータ12に供給される電流の制御により、PSD動作が停止されて、スライドドア5の位置が停止した位置に保持される(ステップS21)。これにより、ユーザの意図のとおりにスライドドア5を停止させることができる。
一方、スライドドア5の位置が一時保持受付位置ではない場合(ステップS20のNO)、前述したように、スライドドア5が開動作中であれば、PSD動作が継続されるよう、スライドドア5が閉動作中であれば、スライドドア5の動作方向が反転するよう、つまりスライドドア5が開動作を行うよう、ドアモータ12に供給される電流が制御される(ステップS221:反転開作動)。その後は、この処理の先頭に戻り、ドアハンドルスイッチ31がオンになったか否かが判別される(ステップS1)。
<作用効果>
以上のように、ユーザがドアハンドル7を操作すると、ドアモータ12の駆動力によるスライドドア5の開閉動作(PSD動作)が開始する。その後、ユーザがドアハンドル7を長く継続して操作しているだけでは、その操作がユーザの癖による操作である場合やスライドドア5の開閉動作を停止させたい意図による操作である場合も考えられ、必ずしもユーザにスライドドア5を素早く開閉させる意図があるとは限らない。これに対し、ユーザがドアハンドル7を長く継続して操作しながら、ドアハンドル7にスライドドア5の移動方向の力を加えた場合、ユーザにスライドドア5を素早く開閉させる意図があると考えられる。ドアハンドル7にスライドドア5の移動方向の力が加えられると、その力によりスライドドア5の開閉動作がアシストされるので、ドアモータ12に供給される電流値が低下し、ドアモータ12の回転加速度が上昇する。
そこで、ユーザによるドアハンドル7の操作が所定時間以上継続し、さらに、ドアモータ12に供給される電流値が電流閾値未満に低下し、かつ、ドアモータ12の回転加速度が加速度閾値以上に上昇した場合、ドアモータ12に供給される電流が制御されて、スライドドア5の開閉速度が上げられる。これにより、ユーザにスライドドア5を素早く開閉させる意図がある場合に、その意図に適切に応じてスライドドア5の開閉速度を上昇させることができ、ユーザが予期せずにスライドドア5の開閉速度が上昇することによる違和感をユーザに与えることを抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、ユーザによるドアハンドル7の操作が所定時間以上継続し、さらに、ドアモータ12に供給される電流値が電流閾値未満に低下し、かつ、ドアモータ12の回転加速度が加速度閾値以上に上昇した場合に、スライドドア5の開閉速度が上げられるとした。しかしながら、ユーザによるドアハンドル7の操作が所定時間以上継続し、かつ、ドアモータ12に供給される電流値が電流閾値未満に低下するか、または、ドアモータ12の回転加速度が加速度閾値以上に上昇した場合に、スライドドア5の開閉速度が上げられてもよい。
また、前述の実施形態では、スライドドアECU21がそれ単独で1つのECUとして構成されているが、1つのECUにスライドドアECU21の機能と他のECUの機能とが組み込まれてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
5:スライドドア
7:ドアハンドル
12:ドアモータ(モータ)
21:スライドドアECU(電動スライドドア制御装置、計測手段、電流値取得手段、加速度取得手段、制御手段)

Claims (1)

  1. 車両のスライドドアに設けられたドアハンドルの操作に基づいて、モータの駆動力による前記スライドドアの開閉動作を制御する装置であって、
    前記ドアハンドルの操作が継続している操作継続時間を計測する計測手段と、
    前記モータに供給される電流値を取得する電流値取得手段と、
    前記モータの回転加速度を取得する加速度取得手段と、
    前記ドアハンドルの操作に応じて、前記スライドドアの開閉動作が開始するよう前記モータに供給される電流を制御し、その後、前記計測手段により計測される操作継続時間が所定時間以上であり、かつ、前記電流値取得手段により取得される電流値が電流閾値未満に低下または前記加速度取得手段により取得される回転加速度が加速度閾値以上に上昇の少なくとも一方が成立した場合に、前記スライドドアの開閉速度が上昇するよう前記モータに供給される電流を制御する制御手段とを含む、電動スライドドア制御装置。
JP2016253465A 2016-12-27 2016-12-27 電動スライドドア制御装置 Active JP6932427B2 (ja)

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