JP2005113371A - 車両ドア制御装置 - Google Patents

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功一 廣田
Takaya Goyama
隆弥 合山
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Abstract

【課題】 車両ドアを全閉状態から開駆動あるいは開状態から全閉状態へ閉駆動を滑らかに行うと共に、操作フィーリングの向上を図る。
【解決手段】 車両ボディ側のストライカ19に係脱自在なラッチ20を有し、ラッチ20をストライカ19に対して係合させることにより、車両ドア11を全閉状態に拘束するラッチ機構18と、クラッチ23を介して車両ドア11を開閉駆動するドア駆動機構14と、制御ユニット15とを備え、制御ユニット15によりラッチ20の係合を解除した後に、ドア駆動機構14により車両ドア11を車幅方向に自動開閉させる車両ドア制御装置10において、制御ユニット15は、車両ドア11を開駆動時には、ラッチ20がストライカ30と非係合状態となる前にクラッチ23に通電を行い、クラッチ23を接続することにより、車両ドア11を駆動する構成とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用ドアの開閉に係わる制御を行う車両用ドア制御装置に関するものである。
従来、車両における車両ドア制御装置では、ドア内に設けられた駆動源によりドアロックにおけるラッチ(車両ドアを全閉状態で拘束する部材)を車両ボディ側に設けられたストライカに対して係合するハーフラッチ位置から、ストライカに対して完全係合するフルラッチ位置へと車両ドアを閉方向に動かすクローザ装置と、ドア内に設けられドアロック装置におけるポール(ラッチの回動を規制する部材)をラッチから離脱する方向に回動させることによりドアロック装置のロック状態を解除するロック解除装置とを備えたものが知られている。この様な装置では、車両ドアを電動駆動によって全閉状態から開方向に動作させる場合、ロック解除装置を作動させ、ドアロック装置を解除した後に、車両ドアの開閉を行うドア開閉駆動機構を駆動させると共に、電動駆動により車両ドアを閉方向に動作させる場合には、ラッチがハーフライッチ位置に至るまで閉方向に車両ドアをドア開閉駆動機構により移動させ、ラッチがハーフラッチ位置に達した後、閉止装置(クローザ装置)によりラッチを強制的にフルラッチ位置まで回動させて、車両ドアを全閉状態にする自動扉開閉装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開昭58−178779号公報(第1頁、第7頁、第1図)
一般的に、車両においては、車両ドアと車両ボディとの間でのシール性を確保するため、車両ドアの室内側の周縁にはウェザーストリップが設けられており、車両ドアを電動にて開方向または閉方向に駆動を行う場合には、このウェザーストリップから受ける反力に抗して車両ドアはドア位置が保持されなくてはならず、車両ドアの開閉要求があった場合には、その開閉要求の指示に基づき、車両ドアは開閉駆動される。
上記した公報の如く、ストライカに対するラッチの係合を解除(リリース状態)すると、ドア駆動機構の駆動によって、車両ドアが開方向に電動により動き始めるまでの間、ウェザーストリップの反力によって車両ドアは開方向へと動かされるものとなる。この様な場合、ドア駆動機構により自動で車両ドアを全閉状態から開駆動を始める開駆動の初期時、または、車両ドアが開状態から全閉状態への閉駆動時における全閉間際には、車両ドアはウェザーストリップによる反力を受けるものとなる。このため、車両ドアの動きがウェザーストリップの反力によって不安定な動きとなり得えることから、車両ドアを電動駆動時のフィーリングが良くないものとなってしまう。
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、全閉状態から車両ドアを開駆動時または車両ドアが開状態から全閉状態への閉駆動時において、車両ドアの動きを滑らかに行うと共に、操作フィーリングの向上を図ることを課題とする。
上記した課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、車両ボディ側の係止部材に係脱自在なラッチを有し、該ラッチを前記係止部材に対して係合させることにより、車両ドアを全閉状態に拘束するラッチ機構と、クラッチを介して前記車両ドアを駆動するドア駆動機構と、前記ラッチの状態を検出するラッチ状態検出手段と、該ラッチ状態検出手段に基づいて、前記ドア駆動機構と前記ラッチ機構を制御する制御ユニットとを備え、該制御ユニットにより前記ラッチの係合を解除し、ドア駆動機構によって前記車両ドアを車幅方向に自動開閉させる車両ドア制御装置において、前記制御ユニットは、前記車両ドアを開駆動時には、前記ラッチが非係合状態となる前に前記クラッチを接続し、前記ドア駆動機構によりヒンジを中心として前記車両ドアを駆動させる構成としたことである。
この場合、制御ユニットは、クラッチの伝達トルク制御を行い、クラッチを接続時からラッチが係止部材に対して非係合状態になるまで伝達トルクを段階的に減少させるか、または、クラッチに滑りが発生する所定の伝達トルクを維持させると良い。
また、上記した課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、車両ボディ側の係止部材に対してラッチを回動させるクローザ機構を含み、前記ラッチを前記係止部材に対して係合させることにより車両ドアを拘束するラッチ機構と、ドア駆動モータの駆動力をクラッチを介して伝達し、前記車両ドアを駆動するドア駆動機構と、前記係止部材に対して、前記ラッチが非完全係合と成るハーフラッチ状態を検出するハーフラッチ状態検出手段と、前記係止部材に対して、前記ラッチが完全係合と成るフルラッチ状態を検出するフルラッチ状態検出手段と、前記ラッチ状態に基づいて、前記ドア駆動機構と前記ラッチ機構を制御する制御ユニットとを備える車両ドア制御装置において、前記制御ユニットは、前記車両ドアを閉駆動時には、ハーフラッチ状態を検出した場合に前記ドア駆動モータを停止し、前記クローザ機構を始動した後に、前記クラッチを非係合状態とする構成としたことである。
この場合、クローザ機構が始動すると状態変化し、クローザ機構の初期位置への復帰を検出する元位置状態検出手段を備え、元位置状態検出手段による状態変化時に、クラッチを非係合状態とすると良い。
また、ドア駆動モータを停止し、所定時間後に前記クラッチを非係合状態とすると良い。
更に、制御ユニットは、ドア駆動モータ停止後にクラッチの伝達トルク制御を行い、所定時間は伝達トルクを段階的に減少させると良い。
請求項1に記載の発明によれば、制御ユニットによって、ラッチが非係合状態となる前にクラッチを接続し、ドア駆動機構によりヒンジを中心として車両ドアを駆動させる構成とした。このことから、ラッチがストライカに対して非係合状態となる前に(例えば、車外/室内操作スイッチによって、ドア開側となるオープン側に操作されると同時もしくはそれよりも多少の遅延をもって)車両ドアを電動駆動する際に動力伝達を行うクラッチが係合状態となり接続される。クラッチが係合状態となると、車両ドアと車両ボディとの間のシール性を確保するウェザーストリップの反力に抗して全閉状態へと引き込まれた車両ドアを全閉状態から車幅方向(開方向)に動作させる場合において、ウェザーストリップの反力により、ヒンジを中心として開方向に開動作させようとする力が働くものとなるが故に、この様な状況下において、車両ドアを電動にて駆動するクラッチが接続されていないと、車両ドアはウェザーストリップの反力を受けて車両ドアが開方向へと動こうとする。しかしながら、車両ドアがこの様な動きをさせない様、ラッチが非係合状態となる前より、制御ユニットによってクラッチを接続するようにしたので、開駆動時にウェザーストリップの反力によって、車両ドアが不本意に開方向へ動かされることを防止することができる。それ故に、車両ドアを全閉状態から開方向へと駆動する場合、全閉状態からの車両ドアの動きが不安定となって、その動きがぎくしゃく感を与えることがなくなる。このことから、車両ドアの駆動を滑らかに行うことができ、フィーリング向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御ユニットは、クラッチの伝達トルク制御を行い、クラッチを接続時からラッチが係止部材に対して非係合状態になるまで伝達トルクを除々に減少させるか、または、クラッチに滑りが発生する所定の伝達トルクを維持させることにより、車両ドアを開駆動時のフィーリング向上を図ることができる。この伝達トルクはクラッチに通電を行う電圧または電流のデューティ比を変えれば良いので、簡単な制御により成される。
この場合、ストライカに対するラッチの非係合状態からドア駆動機構による電動駆動への移り変わりの際、クラッチの伝達トルクに寄与するクラッチ通電のデューティ比を除々に減少させることにより、クラッチの伝達トルクを除々に減少させる。これによって、クラッチの係合する力(結合力)を除々に減少させてから車両ドアを電動駆動に切り替える、若しくは、クラッチの滑りを利用して車両ドアを開方向に駆動するようにしたので、ウェザーストリップの反力によって車両ドアが急に開方向に動かされることなく、クラッチの結合力を利用して車両ドアを開駆動することができ、その動きを滑らかな動きとすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、制御ユニットは、車両ドアを閉駆動時にはハーフラッチ状態検出手段によりハーフラッチ状態を検出した場合(例えば、ドア開状態から半ドア状態になった場合)には、ドア駆動モータの駆動による車両ドアの閉駆動を停止する。その後、クローザ機構を始動した後にクラッチの状態を非係合状態としたので、車両ドアが半ドア状態となって全閉状態となる前に、ドア駆動モータ停止後においてクローザ機構の駆動が開始されるまでの状態では、クラッチを係合状態とした。これにより、ドア駆動モータによる車両ドアの閉駆動からクローザ機構による閉駆動の切り替えを連携して、うまく行うことができる。
つまり、車両ドアが半ドア状態となり、その後、クローザ機構の駆動により全閉状態となるまでの間では、車両ドアはウェザーストリップの反力を受けて、ヒンジを中心として開方向に車両ドアを動作させようとする力が働く。この様な状況下において、車両ドアを電動駆動するクラッチが接続されていないと、車両ドアはウェザーストリップの反力により車両ドアが開方向へと動こうとするが、この様な動きをさせない様、クローザ機構の駆動が開始される始動時にはクラッチの状態を係合状態としたので、車両ドアを閉駆動時のウェザーストリップの反力によって、車両ドアが開方向へ動かされることを防止することができる。それ故に、車両ドアを開状態から全閉状態へと電動動作させる場合には、車両ドアの動きにぎくしゃく感がなくなり、車両ドアの駆動を滑らかに行うことができ、フィーリング向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、クローザ機構の始動を元位置状態検出手段により検出し、この元位置状態検出手段からの信号に基づいて車両ドアを駆動するドア駆動モータの制御を行うことによって、車両ドアの駆動を滑らかに行うことができ、フィーリング向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ドア駆動モータを停止し、所定時間後にクラッチを非係合状態とすれば、ドア駆動モータを停止後、所定時間の間はクラッチが係合状態となるので、ウェザーストリップの反力をクラッチの接続によって、確実に抑えることができる。
請求項6の発明によれば、制御ユニットは、ドア駆動モータ停止後にクラッチの伝達トルク制御を行い、伝達トルクを段階的に減少させれば、ドア駆動モータの停止から、徐々にクラッチの伝達トルクを減少させることにより、閉動作を引き渡すクローザ機構へ無用な負荷を与えることがなく、クローザ機構を滑らかに動作させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、車両ドア制御装置10を車両ドア11に取り付けた場合での車両ドア11への配置を示すブロック図である。ここに示す車両ドア制御装置10は、駆動を行う機構が車両ボディ(フロント側のピラー)16に対して取り付けられ、ピラー16に取り付けられたヒンジ30を中心にして、車両の車幅方向に開閉動作する車両ドア11を、ドア開閉駆動機構14を駆動させることによって、レバー17を介して電動駆動し、ドア開閉を行うものである。
車両ドア11はピラー16に対して、車両の鉛直方向の上下において一対のヒンジ30を中心として開閉自在となっており、その一対のヒンジ30の中央における車両ドア11の前方には、レバー17を介して車両ドア11を車幅方向に電動駆動するドア開閉駆動機構14が設けられている。一方、車両ドア11の後方(図1に示す左側)には、乗員が乗降を行う開口の後方端には形状がコ字状を呈する係止部材であるストライカ19が車両側に取り付けられている。このストライカ19に対して引っかかり、ストライカ19と係脱を行うラッチ20を内部に有するラッチ駆動機構18が、車両ドア11の後方内部に取り付けられている。このドア開閉駆動機構14は、図2の一点鎖線内に示される複数の部材から構成されており、ドア開閉駆動機構14およびラッチ駆動機構18は、車外操作スイッチ(例えば、アウトサイドハンドル)12や室内操作スイッチ(例えば、インサイドハンドル)13等からのオープン/クローズの操作(操作要求となる)を受けて、車両ドア11のアウターパネルとインナーパネルとの間に配設される制御ユニット15の動作によって、ドア開閉に係わる制御が成される。
次に、ドア開閉駆動機構14について、図2を参照して詳細に説明する。
ドア開閉駆動機構14は、ドア駆動モータ21の正転駆動により車両ドア11が開方向に開き、逆転駆動により車両ドア11が閉方向に駆動される。ドア開閉駆動機構14は、上下一対のヒンジ30の間に設けられて車両ボディのピラーの位置で一端が揺動自在となったレバー17を駆動することによって、レバー17の長さが可変となり車両ドア11の開閉駆動が成される様になっている。ドア開閉駆動機構14は、ドア駆動モータ21の回転力を減速する減速機構22,24、印加電圧/電流のデューティ比(Duty)により電磁結合力を変化させるクラッチ23(23a,23b)、および、レバー17を図2に示す左右方向に動作させて車両ドア11を車幅方向に回動させるレバー駆動機構25とを内部に備えている。この様なドア開閉駆動機構14は、レバー17の自由端をレバー駆動機構25によって押し引きすることにより、車両ドア11を車幅方向に開閉駆動させる。この場合、ドア駆動モータ21による駆動力は、出力軸21aを介して減速機構22に伝えられ、減速機構22によって減速される。その後、クラッチ23のモータ側のクラッチ23aに伝達される。クラッチ23aには対向してクラッチ23aと係脱自在なクラッチ23bが設けられており、この一対のクラッチ23を係脱させることにより、その駆動力の接続/遮断を行い、減速機構24およびレバー駆動機構25に対してその駆動力が伝達される/遮断により伝達されない構成となっている。クラッチ23はここでは電磁クラッチを用いており、クラッチ23に対して通電を行うことによって、2つの対向するクラッチ23a,23bが互いに係合する。この場合、クラッチ23に通電する電圧/電流によって、クラッチ23が係合する力(結合力)が変化する。クラッチ23は車外操作スイッチ12や車内操作スイッチ13のオープン/クローズ操作による状態に基づき、制御ユニット15からの指令により、車両ドア11を開方向または閉方向に電動駆動する、もしくは、クラッチ23に行う通電を停止し、手動による操作へと切り替えるものである。
例えば、2枚のクラッチ23a、23bが通電により互いに係合している状態では、車両ドア11の開方向または閉方向への電動駆動が行え、クラッチ23a,23bが非係合となっている状態では、車両ドア11を手動により開閉操作することが可能となっている。
クラッチ23に伝達されたドア駆動モータ21の駆動力は、減速機構24を介して、もう一度減速され、その後、レバー駆動機構25に伝えられ、最終的にレバー17の自由端を押し引きすることにより、車両ドア11を開方向または閉方向に電動駆動にて動作させることができる。この様な構成において、出力軸21aの回転をクラッチ23を介してトルク伝達し、クラッチ後の出力軸21bの回転状態を検出するため、出力軸21bと所定間隔離れ対向する位置にドア開度センサ27が設けられている。ドア開度センサ27は、例えば、ホール素子を備えるものであり、ホール素子に対向する出力軸21bには周囲に数極の極性を有する永久磁石を設け、出力軸21bの回転を検出する構成となっている。このドア開度センサ27はホール素子を通過する磁束の変化によりONおよびOFFを繰り返すパルス信号を出力し、そのパルス信号を制御ユニット15にて検出し、割り込み処理等により所定周期(例えば、数msec)にてカウントすることにより、車両ドア11が全閉位置から全開位置までの間で全閉位置(零点となる位置)を基準として、どれだけ開方向に開いたのかがわかる。
一方、ラッチ駆動機構18は、ポール29を回動させるオープナモータ31およびクローザ機構を駆動するクローザモータ32を内部に備えており、制御ユニット15により駆動される構成となっている。ラッチ20はクローザモータ32によって軸26を中心にして回動自在であり、ポール29は、図8の如く、オープナモータ31により反時計方向に回動自在となっている。ラッチ20は図8の動作説明図に示す様に、ラッチ20の近傍に配設されたラッチレバー35に回動が成される。ラッチレバー35にはケーブル36が外周面に沿って係止されており、ケーブル36が機械的に引っ張られることによって、ラッチレバー35は回動する。一方、ラッチレバー35の外周には押圧部37が設けられ、この押圧部37によりラッチ20の径方向に突出した被押圧部38が押圧されることによって、ラッチ20の回動が成される。
また、ラッチ駆動機構18にはラッチ20の回動する軸26と平行な軸28でラッチ20に外周面で当接してラッチ20の回動規制を行うポール29が、ラッチ20と当接自在となるラッチ近傍に設けられており、ポール29の位置によりラッチ20の回動が規制される(図8の(c)ハーフラッチ状態、(d)フルラッチ状態)。また、ポール29は、図2に示すポール29の状態が、ラッチ20の時計方向の回動が規制される状態(ロック位置)となるよう、図示しないばねにより付勢されており、ポール29はオープナモータ31により時計方向の回動が成されると、その規制が外されてラッチ20とポール29の係合が外れる状態(リリース状態)となる。
ラッチ駆動機構18には、ストライカ19に対するラッチ20の係合状態によって、ドア開状態(図8の(a))、車両ドア11が半ドア状態前の状態(図8の(b))、車両ドア11が半ドア位置にあるハーフラッチ状態(図8の(c))、フルラッチ状態(図8の(d))等を検出したり、ポール29の状態を検出したり、ラッチ駆動機構18の初期状態を検出するスイッチ類40が備わっている。このスイッチ類40には、例えば、図3に示すスイッチ類40のタイミングチャートに示す如く、スイッチ状態が切り替わる様になっている。即ち、ポールスイッチ43は、ラッチ20の回動が規制される状態でOFFし、ラッチ20が回転中にはONする(第1領域と第2領域の間でONに切り替わる)。ハーフラッチスイッチ(ハーフラッチSW)42は、車両ドア11の半ドア状態から少し開き側となる(例えば、ラッチ20とストライカ19との係合が完全に非係合な状態となる)位置になるまでOFFし、その後、車両ドア11がその位置以上に開いているときONとなる。また、フルラッチスイッチ(フルラッチSW)41は、ラッチ20のフルラッチ状態を検出するものであり、車両ドア11の全閉位置から全閉位置の直前(例えば、ハーフラッチSW42の状態変化する位置よりも全閉側)ではOFFし、ポールSW43がONしている間にOFFからONに切り替わるタイミングの間において、信号状態がOFFからONに切り替わる。このフルラッチSW41およびハーフラッチSW42は一体化され、ラッチ20が回動する軸26と同軸上に、図8の如く、ロータリーSW45として設けられている。更に、元位置スイッチ(元位置SW)44は、ラッチ20を回動させるラッチレバー35の初期位置(図8の(a))を検出するスイッチであり、クローザモータ32が作動後にONし、ラッチレバー35が初期位置に戻るとOFFとなる。
ポールSW43について、図7に示す状態説明図を用いて補足して説明すると、ポールSW43はハーフラッチSW42がONからOFF切り替わるハーフラッチ状態を含んでその近傍に第1領域が設けられておりと共に、フルラッチSW41がONからOFFに切り替わるフルラッチ状態を含んでその近傍に第2領域が設けられ、ポールSW43はこの第1領域および第2領域にポール位置があるとONとなり、それ以外の領域ではOFFとなる。車両ドア11に関しては、図8の如く閉駆動時には、ハーフラッチSW42がOFFであり、ポールSW43が第1領域でONとなった後にONからOFFに切り替わった位置が半ドア状態、フルラッチSW41がOFFとなり、ポールSW43が第2領域でONとなった後にONからOFFに切り替わった位置が全閉状態の位置となる。
次に、図4を参照して、車両ドア制御装置10のシステム構成について説明する。
この車両ドア制御装置10は、制御ユニット15によりドア開閉の制御が成される構成となっている。制御ユニット15は車両のバッテリーから所定電源(+B:例えば、12V)が供給されており、ドア駆動に係わる制御を司るCPU2、センサやスイッチ類からの信号を入力する入力回路3〜5、外部装置の駆動を行う駆動回路6,7,8、クラッチ23に通電を行ってデューティ比によるクラッチ制御を行うPWM制御回路9を内部に備えている。入力回路3には車外操作スイッチ2からの信号(アウトサイドハンドルの開閉操作による開操作信号/閉操作信号)が入力されると共に、室内操作スイッチ13からの信号(インサイドハンドルの開閉操作による開操作信号/閉操作信号)が入力される。この車外/室内操作スイッチは、これに限定されるものではないが、シーソースイッチをここでは用いている。入力回路5にはドア開度センサ(ドア駆動モータの出力軸の回転を検出するホール素子)27からの信号が入力されていると共に、入力回路4にはハーフラッチスイッチ42、フルラッチスイッチ41、ポールスイッチ43、元位置スイッチ44からの状態信号が入力され、これらの状態信号はCPU2に入力されている。
一方、駆動回路6にはポール29をリリース状態に駆動するオープナモータ31およびラッチ20を駆動するクローザモータ32が接続され、これらのモータ31,32に対してCPU2から駆動信号が出力される構成となっている。また、駆動回路7はドア駆動モータ21に対してCPU2から駆動信号が出力されると共に、駆動回路8を介してCPU2はクラッチ23に対して通電が行えるようになっている。この場合、クラッチ23は印加される駆動電圧/電流がデューティにより結合力が変化するPWM制御で駆動され、デューティ比の設定により、クラッチ23の係合する力(結合力)を自由に変えられる。
次に、制御ユニット15のCPU2が実行する、車両ドア11の電動による開閉駆動について説明する。尚、図5に示すフローチャートの説明では、車両ドア11の電動駆動を行う際、動力伝達を行うクラッチ23a,23bを互いに係合させて、ドア駆動モータ21の駆動力を車両ドア11に対して伝え、電動駆動する場合の発明要所ついての説明を行う。このため、制御ユニット15の通常行う処理(例えば、メインルーチンでのイニシャル処理、各種センサ/スイッチの入力処理、ドア位置演算処理、ドアロック装置との連携処理、手動操作時おけるクラッチ23の非通電処理等)については説明を省略する。また、以下のフローチャートの説明では、プログラムが実行する各ステップを、単に「S」と簡略化して説明を行う。
(第1実施形態)
図5に示すドア駆動処理におけるフローチャートでは、S1にて図示しないアウトサイドハンドルに設けられた車外操作SW12がクローズ側に操作されたか、或いは、図示しないインサイドハンドルに設けられた室内操作SW13がクローズ側に操作され、ドア閉側への操作(クローズ操作)があったか否かを、制御ユニット15はチェックする。ここで、クローズ操作が行われた場合にはプログラムはS18以降のクローズ処理に進むが、S1にて、クローズ操作が行われていない場合には、S2以降の処理を実行する。
S2では、今度は上記した操作SW12,13によるドア開側への操作(オープン操作)が行われたかがチェックされる。ここで、操作SW12,13によるオープン操作が行われない場合には、電動駆動によるドア駆動処理を終了して、電動駆動による方法で車両ドア11を駆動しない。しかし、オープン操作が行われたのを検出した場合には、S3以降のオープン処理を行う。
このS3以降のオープン処理では、まず、S3にて車両ドア11の位置がドア開状態であるか否かが、フルラッチSW41、ハーフラッチSW42とポールSW43の状態に基づきチェックされる。ここで、ドア位置が開状態となっているか否かの判断は、例えば、一例として図3に示す様に、フルラッチSW41がON且つハーフラッチSW42がON且つポールSW43がOFFの状態によって、この状態にある場合には制御ユニット15にて車両ドア11が完全に開状態にあると見なされる。ここで、ドア位置が開状態になっている場合には、S4以降で実際の電動駆動処理が実行される。即ち、S16にてクラッチ23に対して制御ユニット15は通電を開始し、クラッチ23に対してデューティ比100%で通電を行う。このデューティ比100%は滑りの発生しないクラッチ23の完全係合状態を意味し、次のS17にてドア駆動モータ21の作動を開始して、プログラムはS13へと進む。
一方、S3にて、車両ドア11が完全に開状態となっていない場合(例えば、全閉状態、或いは、ポールSW43がONした後にOFFとなるまでの半ドア状態)になった場合、S4にてクラッチ23への通電におけるデューティ比を100%として、クラッチ23への通電を開始する。このクラッチ23への通電と同時にオープナモータ31への通電を行って、ポール29がラッチ20と非係合となる様、図2に示す軸28を中心として、ポール29を反時計方向に回動させ、この動作によって、ラッチ20をリリース状態にする。リリース状態にすると、ポール29のラッチ20との係合を解除して、ラッチ20の回動をオープン状態にした時間を検出するために、S6にてラッチオープン検出タイマをクリアする。
その後、S7にて今度はハーフラッチSW42の状態を検出し、ハーフラッチSW42がON、即ち、車両ドア11が半ドア状態よりも多少開いた側にあるかがチェックされ、ハーフラッチSW42がONである場合には、S8にてクラッチ23への通電をデューティ比100%で通電を行い、クラッチ23を係合状態にして、S9にてドア駆動モータ21の駆動を開始する。S10ではラッチオープン検出タイマを所定周期でカウントし、ラッチ20をオープン状態にしてからの時間をカウントした後、プログラムの処理はS11に進む。
一方、ハーフラッチSW42がOFFである場合には、クラッチ23に通電を行ったデューティ比を0.5%ずつ低下させたものを、今回のクラッチ通電を行うデューティ比とした後、S28にて今回のデューティ比の更新を行う。そして、S29にてラッチオープン検出タイマをクリアした後、プログラムの処理はS11に進む。
次に、S11にて、制御ユニット15はこのラッチオープン検出タイマの経過時間をチェックする。ここで、ラッチオープン検出タイマの経過時間がドア駆動モータ21の駆動開始時間より所定時間T3を経過していない場合には、S7に戻りハーフラッチSW42の状態を検出する。一方、ラッチオープン検出タイマの経過時間がドア駆動モータ21が駆動開始されてから所定時間T3経過すると、そのタイミングで図3に示す如く、S12にてオープナモータ31の作動を停止する。つまり、ドア開駆動時において、ドア駆動モータ21が駆動されてから所定時間T3が経過してからオープナモータ31を停止するようにしている。
次に、S13では車両ドア11が開方向に駆動され、開方向での最終的な位置であるドア全開になったかが、制御ユニット15によりチェックされる。このドア全開の状態は、ドア開度センサ27から出力されるパルス信号を開方向ではインクリメントし、閉方向ではデクリメントしてカウントをすることにより、車両ドア11の現在でのドア位置が検出できる。この場合、そのカウント値が実験的に求められた全開を示す所定カウント値となった場合に、ドア全開として判断される。制御ユニット15はドア全開になるまで車両ドア11を電動駆動し、その後、ドア全開位置になると、S14にてドア駆動モータの作動を停止する。そして、S15にて電動駆動を行う場合のクラッチ23への通電を停止し、電動駆動による開駆動における動作を終了する。
一方、S1にてクローズ操作がなされている場合には、S18以降のクローズ処理を行う。クローズ処理では、S18にて車両ドア11の位置が開状態となっているか否かが制御ユニット15によりチェックされる。ここで、ドア開状態であるか否かは、上記したS3と同様な方法で、フルラッチSW41、ハーフラッチSW42およびポールSW43の状態から判断される。この場合、ドア開度センサ27からのパルス信号に基づき、カウントはオープン側でインクリメント、クローズ側でデクリメントし、ドア全閉ではカウント値が零となる方法によってもドア位置の検出は可能である。
S18にてドア開状態でない場合には、この電動駆動によるドア駆動処理を終了するが、ドア開状態である場合には、S19にてクラッチ23の通電をデューティ比100%として完全係合した状態で、S20にてドア駆動モータ21への作動を開始する。その後、ハーフラッチSW42がOFFになるまで、この状態を維持し、ハーフラッチSW42がOFFとなったら、S22にてドア駆動モータ21の駆動を停止し、S23にてクラッチ23への通電を停止する。その後、車両ドア11の状態は半ドア状態よりラッチ20がストライカ19と係合することが可能な状態となるので、この状態でクローザモータ32を駆動して、ラッチ20を図2に示す反時計方向に回動させ、車両ドア11をウェザーストリップの反力に抗して閉側に引き込む。その後、S25にてクローザ作動終了条件が成立した(例えば、フルラッチSW41がONからOFFに切り替わった)か否かがチェックされ、クローザ作動終了条件が成立しない場合にはその状態を維持し、クローザ作動終了条件が成立した場合には、S26にてクローザモータ32を停止させ、ラッチ20の動きを規制した後、このドア駆動処理を終了する。
(第2実施形態)
図5の変形例とした第2実施形態の処理を、図6に示す。この図6は、図5のS4〜S15までのオープン処理の変形例であり、第1実施形態である図5のS8における処理およびS27〜S28の処理が第1実施形態と異なり、その他の処理については、第1実施形態である図5に示す処理と同じであるので、詳細な説明を省略する。
この第2実施形態では、クラッチ23の滑りを利用して、車両ドア11を開方向に動作させるものであり、クラッチ23に滑りが発生する状態とするため、クラッチ23の伝達トルクを所定の伝達トルクとする方法を用いた。このために、デューティ比100%でクラッチ23に対して通電を行うのではなく、所定のデューティ比(例えば、50%程)で通電を行うことによって、クラッチ23の結合力を完全結合時と比べ約半分に減少させ、図3の破線で示すデューティ比でクラッチ23への通電を行うことによって、車両ドア11の開駆動時のフィーリング向上を図ることができる。この場合、デューティ比を一定とするので、図5に示すデューティ比を除々に減少させるS27,S28における処理は省略することが可能である。第1実施形態ではラッチ20の状態を非係合状態としてから、電動駆動へ切り替える際、デューティ比を除々に減少させ、クラッチの係合する力(結合力)を除々に減少させるものとしたが、第2実施形態ではS8の処理にて、クラッチ23に滑りが発生するデューティ比50%でクラッチ23に対して通電を行い、クラッチ23の滑りを利用して車両ドア11を開方向にゆっくりと作動させる様にした。このため、ウェザーストリップの反力により車両ドア11が開方向に動かされる場合に比べると、クラッチ23の滑りを利用して開駆動を行う方が、フィーリング的にもより滑らかな動きとすることができる。
(第3実施形態)
次に、図5および図6に示すS18〜S26までのクローズ処理の変形例について、図9の第3実施形態を参照して説明する。
図9に示すクローズ処理では、車両ドア11がドア開状態であるかが、S30にてチェックされる。ドア開状態であるか否は、上記したS3の判断と同様に、フルラッチSW41がON且つハーフラッチSW42がON且つポールSW43がOFFの状態によりチェックされる。ここで、車両ドア11のドア位置が完全な開状態になっていない場合には、この図9に示すクローズ処理を終了する。しかし、現在のドア位置が開状態となっている場合には、S31にてクラッチ23に対してデューティ比100%で通電を行い、その後、S32ではクラッチ接続後ドア駆動モータ21を作動させる。そして、S32にて車両ドア11を電動にて閉駆動を開始する。次のS33ではタイマクリアを行い、ここでは、ドア駆動モータ21を停止してからクローザモータ32の駆動を開始するまで待機する時間をカウントするクローザ作動待機タイマを、ドア駆動モータ作動時にはクリアすると共に、ドア駆動モータ停止後、接続され係合状態にあるクラッチ23を、非係合状態とするタイミングをカウントするクラッチOFF待機タイマをクリアする。その後、S34にてハーフラッチSW41の状態を制御ユニット15は検出する。ここで、車両ドア11を閉駆動時にハーフラッチSW41が、図7に示す如く、半ドア状態になる直前でOFFになったかがS34にてチェックされる。S34にてハーフラッチSW41の状態がチェックされ、まだONの状態であるとその状態を保持し、OFFになるとS35を実行する。S35ではポールSW43がONとなった第1領域を通過した後、ONからOFFへ状態変化したか(半ドア状態となったか)が制御ユニット15によりチェックされる。ここで、まだポールSW43のONからOFFへの状態変化がないと、今の状態を保持するが、S35にてポールSW43のONからOFFへの状態変化があると、S36にて半ドア状態になった途中でドア駆動モータ21の駆動を停止する。即ち、ドア駆動モータ21は、ハーフラッチSW42がOFF且つポールSW43が閉駆動時に第1領域を通過してONからOFFに状態変化したタイミングで、制御ユニット15により停止される。
その後、ドア駆動モータ21が停止すると、制御ユニット15はクローザ機構のクローザモータ32の作動を開始するために、クローザ作動待機タイマの状態をチェックする。S37ではクローザ作動待機タイマが所定時間T1を経過したかがチェックされる。ここで、クローザ作動待機タイマが所定時間T1をまだ経過していない状態では、S38にてクローザ作動待機タイマのカウントを所定周期で行う。やがて、クローザ作動待機タイマのカウント値が所定時間T1を経過すると、S39にてクローザモータ32を始動させ作動を開始する。即ち、クローザモータ32はドア駆動モータ21が停止した後、所定時間T1待ってから駆動が開始される。
次に、クローザ機構を始動後、S40では今度は元位置SW44の状態をチェックする。この元位置SW44がOFFからONに切り替わるタイミングをプログラム処理では待ち、元位置SW44が半ドア状態の領域にてOFFからONに切り替わったら、図7の如く、S41にてクラッチ23への通電を停止し、クラッチ23a,23bの係合を非係合状態とする。その後、S42にてクローザ作動条件が成立した(例えば、フルラッチSW41がONからOFFに切り替わり、ポールSW43が第2領域から外れる際にONからOFFに状態変化した)か否かがチェックされる。ここで、クローザ作動終了条件が成立しない場合には、現状を維持するが、S42にてクローザ作動終了条件が成立すると、S45にてクローザモータ32の作動を停止し、図9に示すクローズ処理を終了する。
つまり、この第3実施形態では、ハーフラッチSW42がOFF且つポールSW43が第1領域を外れる際にONからOFFとなると、S38にてドア駆動モータ21の駆動を停止する。その後、元位置SW44がOFFからONに切り替わったらクラッチ23への通電を停止するものである。この様なクローズ処理の制御を行うことにより、車両ドア11を閉方向に駆動する際、ドア駆動モータ21の停止からクローザ機構のクローザモータ32への駆動開始の間で受け渡し制御を行う場合、車両ドア11の閉駆動時においてラッチ20がストライカ19と係合し始める位置からウェザーストリップには変形が発生し、そのウェザーストリップの反力によって、車両ドア11には開方向へと押し戻される力が作用する。しかし、この様な場合には、クラッチ23の係合が保たれる制御を行っているので、ウェザーストリップの反力は車両ドア11の閉方向への駆動に悪影響を及ぼさず、車両ドア11の閉方向の駆動はその状態が保持され、車両ドア11の動きを滑らかな動きとすることができる。
(第4実施形態)
図10は、図9の一点鎖線の処理の変形例を示した第4実施形態のフローチャートである。図9に示す第3実施形態では、元位置SW44のOFFからONに切り替わるタイミングによって、クラッチ23への通電を停止するようにしたが、図10ではドア駆動モータ停止後、図7に示す如く、所定時間T2経過すると自動的にクラッチ23を停止させるものとした。即ち、S36(図10ではAで示す)の処理後、S50では、クローザ作動待機タイマの状態を制御ユニット15はチェックする。ここで、クローザ作動待機タイマが所定時間T1経過していない状態では、S52にてクローザ作動待機タイマを所定周期にてカウントすると共に、S53にてドア駆動モータ停止後にクラッチ23に通電を停止する時間をカウントするクラッチOFF待機タイマをカウントして、所定時間T1経過するのを待つ。やがて、S50にてクローザ作動待機タイマのカウント値が所定時間T1経過した場合には、クローザモータ32の作動を開始する。
その後、S54では、今度はクラッチOFF待機タイマの状態を制御ユニット15はチェックし、クラッチOFF待機タイマが所定時間T2経過していない場合には、S55にてクラッチOFF待機タイマを所定周期でカウントし、所定時間T2が経過するのを待つ。やがて、クラッチOFF待機タイマが所定時間T2経過すると、図7の如く、S56にてクラッチ23への通電を停止し、クラッチ23を非係合状態とした後、Bの処理(即ち、図9に示すS42)に戻る。
この様な図10に示す制御を行うことにより、ラッチ20がストライカ19と係合し始める位置からウェザーストリップの反力によって、車両ドア11には開方向に押し戻される力が働くが、その力の影響をクラッチ23の接続により抑え、閉駆動時において車両ドア11の動きを滑らかな動きとすることができる。
(第5実施形態)
図11は、更なる第3実施形態の一点鎖線の処理における変形例である。上記した第4実施形態では、ドア駆動モータ停止後、所定時間T2でクラッチ23を非係合状態としたが、図11に示す第5実施形態では、ドア駆動モータ停止後からクラッチ23の伝達トルクを徐々に減少させることによって、クローザモータ32ヘの動力伝達において、過大な負荷が制御が引き渡されるクローザモータ32に伝わらないものとした。
即ち、S36(図10ではAで示す)の処理後、S60ではクローザ作動待機タイマの状態が、制御ユニット15によりチェックされる。ここで、クローザ作動待機タイマのカウント値が所定時間T1を経過していない状態では、S62にはクローザ作動待機タイマを所定周期にてカウントすると共に、S63にてクラッチOFF待機タイマを同時にカウントする。その後、今回のクラッチデューティを前回のクラッチデューティに比べて0.5%減らしたものを、今回のデューティ比としてクラッチ23に通電を行う。その後、S65では、新旧のクラッチ23の通電におけるデューティ比の更新を行い、クローザ作動待機タイマのカウント値が所定時間T1経過するまで待機する。
その後、S66ではクラッチOFF待機タイマの状態が制御ユニット15によりチェックされる。ここで、クラッチOFF待機タイマがドア駆動モータ停止後、所定時間T2経過していない場合には、S68にてクラッチOFF待機タイマを所定周期にてカウントすると共に、S69にて今回のクラッチデューティを前回のクラッチ23のデューティ比に比べて、0.5%減らしたものを今回のデューティ比として出力し、クラッチ23に対して通電を行う。その後、S70ではクラッチデューティの更新を行う。
一方、クラッチOFF待機タイマがドア駆動モータ停止後、所定時間T2経過した場合には、S67にてクラッチ通電を停止し、Bの処理(即ち、図9に示すS42)に戻る。
以上、説明した様に、上記した実施形態において、車両ドア11は車幅方向にヒンジ30を中心として回動するドアとして説明したが、これに限定されるものではなく、車両に対して上下方向に回動自在なドアに対しても適用が可能である。また、本実施形態において、車両ドア11は前方のドアに適用したが、車両の前後方向における後方のドアあるいは中央のドアであっても良い。
本発明の一実施形態における車両ドア制御装置を車両ドアに取り付けた場合の配置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における車両ドア制御装置の駆動構成を示すブロック図である。 図2に示すラッチ機構におけるスイッチ類のオープン処理でのスイッチ状態を示すタイミングチャートである。 図1に示す制御ユニットの内部構成と外部接続を示すシステム構成図である。 図1に示す制御ユニットが実行するドア駆動処理を示すフローチャートである。 図5に示すドア駆動処理の第2実施形態のフローチャートである。 図2に示すラッチ機構におけるスイッチ類のクローズ処理でのスイッチ状態を示すタイミングチャートである。 図7に示すクローズ処理におけるラッチとポールとの位置関係を示す状態説明図である。 図6に示すクローズ処理の第3実施形態におけるフローチャートである。 図6に示すクローズ処理の第4実施形態におけるフローチャートである。 図6に示すクローズ処理の第5実施形態におけるフローチャートである。
符号の説明
10 車両ドア制御装置
11 車両ドア
12 車外操作スイッチ
13 室内操作スイッチ
14 ドア開閉駆動機構(ドア駆動機構)
15 制御ユニット
16 ピラー(車両ボディ)
17 レバー
18 ラッチ機構
19 ストライカ(係止部材)
20 ラッチ
23(23a,23b) クラッチ
30 ヒンジ
32 クローザモータ(クローザ機構)
40 スイッチ類
41 フルラッチSW(フルラッチ状態検出手段)
42 ハーフラッチSW(ハーフラッチ状態検出手段)
43 ポールSW(ポール状態検出手段)
44 元位置SW(元位置状態検出手段)

Claims (6)

  1. 車両ボディ側の係止部材に係脱自在なラッチを有し、該ラッチを前記係止部材に対して係合させることにより、車両ドアを全閉状態で拘束するラッチ機構と、
    クラッチを介して前記車両ドアを駆動するドア駆動機構と、
    前記ラッチの状態を検出するラッチ状態検出手段と、
    該ラッチ状態検出手段に基づいて、前記ドア駆動機構と前記ラッチ機構を制御する制御ユニットとを備え、該制御ユニットにより前記ラッチの係合を解除し、前記ドア駆動機構によって前記車両ドアを車幅方向に自動動作させる車両ドア制御装置において、
    前記制御ユニットは、前記車両ドアを開駆動時には、前記ラッチが非係合状態となる前に前記クラッチを接続し、前記ドア駆動機構によりヒンジを中心として前記車両ドアを駆動させることを特徴とする車両ドア制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記クラッチの伝達トルク制御を行い、前記クラッチを接続してから前記ラッチが前記係止部材に対して非係合状態になるまで伝達トルクを段階的に減少させるか、または、クラッチに滑りが発生する所定の伝達トルクを維持することを特徴とする請求項1に記載の車両ドア制御装置。
  3. 車両ボディ側の係止部材に対してラッチを回動させるクローザ機構を含み、前記ラッチを前記係止部材に対して係合させることにより車両ドアを拘束するラッチ機構と、
    ドア駆動モータの駆動力をクラッチを介して伝達し、前記車両ドアを駆動するドア駆動機構と、
    前記係止部材に対して、前記ラッチが非完全係合と成るハーフラッチ状態を検出するハーフラッチ状態検出手段と、
    前記係止部材に対して、前記ラッチが完全係合と成るフルラッチ状態を検出するフルラッチ状態検出手段と、
    前記ラッチ状態に基づいて、前記ドア駆動機構と前記ラッチ機構を制御する制御ユニットとを備える車両ドア制御装置において、
    前記制御ユニットは、前記車両ドアを閉駆動時には、ハーフラッチ状態を検出した場合に前記ドア駆動モータを停止し、前記クローザ機構を始動した後に、前記クラッチを非係合状態とすることを特徴とする車両ドア制御装置。
  4. 前記クローザ機構が始動すると状態変化し、前記クローザ機構の初期位置への復帰を検出する元位置状態検出手段を備え、
    前記元位置状態検出手段による状態変化時に、前記クラッチを非係合状態とすることを特徴とする請求項3に記載の車両ドア制御装置。
  5. 前記ドア駆動モータを停止し、所定時間後に前記クラッチを非係合状態とすることを特徴とする請求項3に記載の車両ドア制御装置。
  6. 前記制御ユニットは、前記ドア駆動モータ停止後に前記クラッチの伝達トルク制御を行い、伝達トルクを段階的に減少させることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の車両ドア制御装置。
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