JP4327539B2 - 開閉体の閉鎖駆動装置 - Google Patents
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Description
(1) ストライカから離脱し、開閉体の開放位置に相当するオープン位置と、前記ストライカと辛うじて係合し、前記開閉体の半ドア位置に相当するハーフラッチ位置と、前記ストライカと完全に係合し、前記開閉体の全閉位置に相当するフルラッチ位置とに移動可能なラッチと、該ラッチのハーフラッチ位置及びフルラッチ位置で前記ラッチに係合して、前記ラッチの開き方向への回動を阻止するポールと、該ポールが前記ラッチに係合した係合位置に移動したことを検出可能なポールスイッチと、前記ラッチのハーフラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のラッチ領域を検出可能なラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチのフルラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のフルラッチ領域を検出可能なフルラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチをハーフラッチ位置またはその近傍からフルラッチ位置へ移動させうる閉じ方向へ駆動可能なクロージャモータとを有する開閉体の閉鎖駆動装置において、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出したことに応じて、予め定めた時間(Ta)を計時する第1タイマーと、前記時間(Ta)経過後、予め定めた時間(Tb)を計時可能な第2タイマーとを含み、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出してから前記時間(Ta)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出しない場合、前記時間(Ta)経過した時点で、前記クロージャモータを閉じ方向へ駆動制御するとともに前記時間(Tb)を計時し、前記時間(Tb)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出したときには、前記クロージャモータを、前記フルラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのフルラッチ領域を検出し、かつ前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を再び検出するまで閉じ方向へ駆動制御しうるようにした制御手段を設ける。
(1) 請求項1記載の発明によると、開閉体を閉じたとき、ラッチがハーフラッチ位置の手前の位置に停止した場合においても、ラッチのハーフラッチ位置を確認した後、ラッチをフルラッチ位置まで確実に移動させることができる。また、処理能力の高い制御装置、高精度の検出スイッチを用いる必要がないので、コストの低減を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態が適用される自動車(1)を示す。自動車(1)は、乗員が乗降するための開閉体をなすスライドドア(以下、ドアと記す)(2)を有し、このドア(2)の外側面には、ドア(2)を開閉するときに操作されるドアハンドル(3)が設けられている。ドア(2)は、車体におけるドア開口の上下に設けられた前後方向のスライドレール(図示略)及び車体後部側面に設けられた前後方向のスライドレール(5)に案内されて前後方向へ開閉可能に支持されるとともに、車体に設けられた開閉駆動装置(4)をもって、全開位置(開放位置)と半ドア位置との間の領域をスライド移動させられ、またドア(2)に設けられたクロージャ駆動装置(6)をもって、ドア(2)に設けられたドアラッチ装置(7)を駆動させることによって、ドア(2)を半ドア位置から全閉位置まで移動させられるようになっている。開閉駆動装置(4)の正逆回転可能な開閉モータ(4a)及びクロージャ駆動装置(6)のクロージャモータ(17)は、車体に搭載された制御手段(8)によって制御される。なお、開閉駆動装置(4)及びクロージャ駆動装置(6)は、周知の構成が適用されるため、それらの詳細な説明は省略する。
ドアラッチ装置(7)は、ラッチ(15)とポール(16)とを有して構成される。ラッチ(15)は、ドアラッチ装置(7)におけるボディ(図示略)に軸(22)により枢着され、ハーフラッチ係合部(15a)及びフルラッチ係合部(15b)を有するとともに、ストライカ(14)から離脱し、ドア(2)の開放位置に相当する図3に示すオープン位置と、ストライカ(14)と辛うじて係合し、ドア(2)の半ドア位置に相当する図4に示すハーフラッチ位置と、ストライカ(14)と完全に係合し、ドア(2)の全閉位置に相当する図7に示すフルラッチ位置とに移動可能である。
図3は、ラッチ(15)がオープン位置にあり、かつポール(16)がラッチ(15)の外周縁に乗り上げた離脱位置にあるドア(2)の開放位置に相当するオープン状態を示す。このオープン状態のときは、ポールスイッチ(18)、フルラッチ領域検出スイッチ(19)及びラッチ領域検出スイッチ(20)は全てON状態である。
まず、操作スイッチ(13)が操作されて、開閉駆動装置(4)の開閉モータ(4a)が閉じ方向へ回転すると、ドア(2)は開放位置から閉じ方向へ移動する。これに伴って、ラッチ(15)は、ストライカ(14)と係合してオープン位置からハーフラッチ位置へ向けて回動する。これにより、ラッチ領域検出スイッチ(20)は、ラッチ(15)のラッチ領域を検出してON状態からOFF状態に切り替わるとともに、ラッチ領域検出スイッチ(20)のOFF状態への切り替わりに応じて、第1タイマー(11a)は時間(Ta)を計時する。また、これと同時に、開閉制御回路部(9)は、PWM制御のデューティ比を下げる制御を行なう。
まず、操作スイッチ(13)が操作されて、開閉駆動装置(4)の開閉モータ(4a)が閉じ方向へ回転する。これにより、ドア(2)は開放位置から閉じ方向へ移動し、ラッチ(15)は、ストライカ(14)と係合してオープン位置からハーフラッチ位置へ移動する。ラッチ領域検出スイッチ(20)は、ラッチ(15)のラッチ領域を検出してON状態からOFF状態に切り替わり、この切り替わりに応じて、第1タイマー(11a)は時間(Ta)を計時する。これと同時に、開閉制御回路部(9)は、PWM制御のデューティ比を下げる制御を行なう。
(2)スライドドア(開閉体)
(3)ドアハンドル
(4)開閉駆動装置
(4a)開閉モータ
(5)スライドレール
(6)クロージャ駆動装置
(7)ドアラッチ装置
(8)制御手段
(9)開閉制御回路部
(10)クロージャ制御回路部
(11a)第1タイマー
(11b)第2タイマー
(12)電源
(13)操作スイッチ
(14)ストライカ
(15)ラッチ
(15a)ハーフラッチ係合部
(15b)フルラッチ係合部
(16)ポール
(16a)検知レバー
(17)クロージャモータ
(18)ポールスイッチ
(19)フルラッチ領域検出スイッチ
(20)ラッチ領域検出スイッチ
(21)カムレバー
(22)(23)軸
Claims (5)
- ストライカから離脱し、開閉体の開放位置に相当するオープン位置と、前記ストライカと辛うじて係合し、前記開閉体の半ドア位置に相当するハーフラッチ位置と、前記ストライカと完全に係合し、前記開閉体の全閉位置に相当するフルラッチ位置とに移動可能なラッチと、該ラッチのハーフラッチ位置及びフルラッチ位置で前記ラッチに係合して、前記ラッチの開き方向への回動を阻止するポールと、該ポールが前記ラッチに係合した係合位置に移動したことを検出可能なポールスイッチと、前記ラッチのハーフラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のラッチ領域を検出可能なラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチのフルラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のフルラッチ領域を検出可能なフルラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチをハーフラッチ位置またはその近傍からフルラッチ位置へ移動させうる閉じ方向へ駆動可能なクロージャモータとを有する開閉体の閉鎖駆動装置において、
前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出したことに応じて、予め定めた時間(Ta)を計時する第1タイマーと、前記時間(Ta)経過後、予め定めた時間(Tb)を計時可能な第2タイマーとを含み、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出してから前記時間(Ta)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出しない場合、前記時間(Ta)経過した時点で、前記クロージャモータを閉じ方向へ駆動制御するとともに前記時間(Tb)を計時し、前記時間(Tb)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出したときには、前記クロージャモータを、前記フルラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのフルラッチ領域を検出し、かつ前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を再び検出するまで閉じ方向へ駆動制御しうるようにした制御手段を設けたことを特徴とする開閉体の閉鎖駆動装置。 - ストライカから離脱し、開閉体の開放位置に相当するオープン位置と、前記ストライカと辛うじて係合し、前記開閉体の半ドア位置に相当するハーフラッチ位置と、前記ストライカと完全に係合し、前記開閉体の全閉位置に相当するフルラッチ位置とに移動可能なラッチと、該ラッチのハーフラッチ位置及びフルラッチ位置で前記ラッチに係合して、前記ラッチの開き方向への回動を阻止するポールと、該ポールが前記ラッチに係合した係合位置に移動したことを検出可能なポールスイッチと、前記ラッチのハーフラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のラッチ領域を検出可能なラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチのフルラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のフルラッチ領域を検出可能なフルラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチをハーフラッチ位置またはその近傍からフルラッチ位置へ移動させうる閉じ方向へ駆動可能なクロージャモータとを有する開閉体の閉鎖駆動装置において、
前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出したことに応じて、予め定めた時間(Ta)を計時する第1タイマーと、前記時間(Ta)経過後、予め定めた時間(Tb)を計時可能な第2タイマーとを含み、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出してから前記時間(Ta)以内に、前記ポールが係合位置に移動したものの前記ポールスイッチの前記ポールが係合位置に移動したことの検出信号を認識できない場合、前記時間(Ta)経過した時点で、前記クロージャモータを閉じ方向へ駆動制御するとともに前記時間(Tb)を計時し、前記時間(Tb)以内に、前記フルラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのフルラッチ領域を検出したときには、前記クロージャモータを、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出するまで閉じ方向へ駆動制御しうるようにした制御手段を設けたことを特徴とする開閉体の閉鎖駆動装置。 - ストライカから離脱し、開閉体の開放位置に相当するオープン位置と、前記ストライカと辛うじて係合し、前記開閉体の半ドア位置に相当するハーフラッチ位置と、前記ストライカと完全に係合し、前記開閉体の全閉位置に相当するフルラッチ位置とに移動可能なラッチと、該ラッチのハーフラッチ位置及びフルラッチ位置で前記ラッチに係合して、前記ラッチの開き方向への回動を阻止するポールと、該ポールが前記ラッチに係合した係合位置に移動したことを検出可能なポールスイッチと、前記ラッチのハーフラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のラッチ領域を検出可能なラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチのフルラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のフルラッチ領域を検出可能なフルラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチをハーフラッチ位置またはその近傍からフルラッチ位置へ移動させうる閉じ方向へ駆動可能なクロージャモータとを有する開閉体の閉鎖駆動装置において、
前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出したことに応じて、予め定めた時間(Ta)を計時する第1タイマーと、前記時間(Ta)経過後、予め定めた時間(Tb)を計時する第2タイマーとを含み、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出してから前記時間(Ta)以内に、前記ポールが係合位置に移動したものの前記ポールスイッチの前記ポールが係合位置に移動したことの検出信号を認識できない場合、前記時間(Ta)経過した時点で、前記クロージャモータを閉じ方向へ駆動制御するとともに前記時間(Tb)を計時し、前記時間(Tb)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出できないときには、前記クロージャモータを反転制御し、当該反転制御中に前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出したときには、前記クロージャモータを、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を再び検出するまで再び閉じ方向へ駆動制御しうるようにした制御手段を設けたことを特徴とする開閉体の閉鎖駆動装置。 - ストライカから離脱し、開閉体の開放位置に相当するオープン位置と、前記ストライカと辛うじて係合し、前記開閉体の半ドア位置に相当するハーフラッチ位置と、前記ストライカと完全に係合し、前記開閉体の全閉位置に相当するフルラッチ位置とに移動可能なラッチと、該ラッチのハーフラッチ位置及びフルラッチ位置で前記ラッチに係合して、前記ラッチの開き方向への回動を阻止するポールと、該ポールが前記ラッチに係合した係合位置に移動したことを検出可能なポールスイッチと、前記ラッチのハーフラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のラッチ領域を検出可能なラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチのフルラッチ位置の直前位置とフルラッチ位置との間のフルラッチ領域を検出可能なフルラッチ領域検出スイッチと、前記ラッチをハーフラッチ位置またはその近傍からフルラッチ位置へ移動させうる閉じ方向へ駆動可能なクロージャモータと、前記開閉体を開放位置から半ドア位置へ、またはその逆へ移動させうる開閉モータとを有する開閉体の閉鎖駆動装置において、
前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出したことに応じて、予め定めた時間(Ta)を計時する第1タイマーと、前記時間(Ta)経過後、予め定めた時間(Tb)を計時する第2タイマーとを含み、前記ラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのラッチ領域を検出してから前記時間(Ta)以内に、前記ポールが係合位置に移動したものの前記ポールスイッチの前記ポールが係合位置に移動したことの検出信号を認識できない場合、前記時間(Ta)経過した時点で、前記クロージャモータを閉じ方向へ駆動制御するとともに前記時間(Tb)を計時し、前記時間(Tb)以内に、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出できないときには、前記クロージャモータを反転制御するとともに、前記開閉モータを開き方向へ駆動制御し、当該開き方向への駆動制御中に前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を検出したときには、前記開閉モータの開き方向の駆動制御を停止するとともに、前記クロージャモータを、前記ポールスイッチが前記ポールの係合位置を再び検出するまで再び閉じ方向へ駆動制御しうるようにした制御手段を設けたことを特徴とする開閉体の閉鎖駆動装置。 - 制御手段は、ポールスイッチがポールの係合位置を検出し、ラッチ領域検出スイッチがラッチのラッチ領域を検出し、さらにはフルラッチ領域検出スイッチが前記ラッチのフルラッチ領域を検出した場合、クロージャモータを停止制御しうるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開閉体の閉鎖駆動装置。
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