JP2014066109A - ドアハンドル装置 - Google Patents
ドアハンドル装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014066109A JP2014066109A JP2012213930A JP2012213930A JP2014066109A JP 2014066109 A JP2014066109 A JP 2014066109A JP 2012213930 A JP2012213930 A JP 2012213930A JP 2012213930 A JP2012213930 A JP 2012213930A JP 2014066109 A JP2014066109 A JP 2014066109A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door handle
- switch
- handle device
- assembled
- button
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Abstract
【課題】簡単に組み立てることができる、安価なドアハンドル装置を提供する。
【解決手段】ドアハンドル装置1は、長尺状に形成され、長手方向一端部にて所定の回動軸周りに回動可能に支持されるドアハンドル本体10と、ドアハンドル本体10の前記一端部の外側面に組み付けられたスイッチ装置20とを備える。スイッチ装置20は、複数の接点及び押圧される押圧部32を有し、押圧部32が押圧されることにより前記複数の接点が短絡又は開放されてオン・オフ状態が切り替わるタクトスイッチ30と、タクトスイッチ30を液密的に収容するケース40とを備える。ケース40にはタクトスイッチ30を外部装置に電気的に接続させる防水コネクタ53が一体的に形成されており、タクトスイッチ30の端子部33と防水コネクタ53のコンタクトピン532とが直結されている。
【選択図】図2
【解決手段】ドアハンドル装置1は、長尺状に形成され、長手方向一端部にて所定の回動軸周りに回動可能に支持されるドアハンドル本体10と、ドアハンドル本体10の前記一端部の外側面に組み付けられたスイッチ装置20とを備える。スイッチ装置20は、複数の接点及び押圧される押圧部32を有し、押圧部32が押圧されることにより前記複数の接点が短絡又は開放されてオン・オフ状態が切り替わるタクトスイッチ30と、タクトスイッチ30を液密的に収容するケース40とを備える。ケース40にはタクトスイッチ30を外部装置に電気的に接続させる防水コネクタ53が一体的に形成されており、タクトスイッチ30の端子部33と防水コネクタ53のコンタクトピン532とが直結されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両のドアハンドル装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1及び特許文献2に記載されているように、押ボタン式の接点スイッチが組み込まれた車両のドアハンドル装置は知られている。このドアハンドル装置は、車両前後方向に延びる長尺状のドアハンドル本体を有している。ドアハンドル本体の長手方向における前端部が車両のドアパネル内に設けられた支持部材に組み付けられる。ドアハンドル本体は、車両高さ方向に延びる回転軸周りに回動可能に前記支持部材に支持される。ドアハンドル本体は中空状に形成されていて、上記の接点スイッチはドアハンドル本体の内部に組み付けられている。接点スイッチは、ドアハンドル本体の長手方向における後端部に位置している。ドアハンドル本体内にはケーブルが配策されており、このケーブルの一端が接点スイッチの端子に接続され、他端がドアハンドル本体の前端部からドアパネル内へ引き出される。また、車両本体には制御装置が設けられており、この制御装置に接続されたケーブルが、接点スイッチに接続されたケーブルの他端にコネクタを介して接続される。制御装置は、接点スイッチが押されたことを検出し、ドアパネル内に設けられたアクチュエータ(ドアロック装置)を駆動してドアを施錠又は解錠する。
上記従来のドアハンドル装置によれば、接点スイッチがドアハンドル本体の後端部(回転軸とは反対側の端部)に組み付けられており、この接点スイッチを車両本体側の制御装置に電気的に接続させるために、ドアハンドル本体内にケーブル(又はフレキシブル基板)を配策しなければならない。このため接続用のケーブルの使用量が増加してコストアップする。また、ケーブルを配策する作業に手間がかかる。
したがって、上記従来のドアハンドル装置によれば、ケーブル(又はフレキシブル基板)を配策することにより材料コストが高くなる。また、その組み立てに多大な工数がかかる。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、簡単に組み立てることができる、安価なドアハンドル装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車両のドアを構成するドアパネルに設けられるドアハンドル装置(1)であって、長尺状に形成され、長手方向一端部にて所定の回動軸周りに回動可能にドアパネルに支持されるドアハンドル本体(10)と、ドアハンドル本体の前記一端部の外側面に配置されるボタン部(62,80A)、及びボタン部が押圧されたことを検知するボタン操作検知部(30,30A)を有するスイッチ装置(20,20A)であって、ドアハンドル本体の前記一端部の外側面に組み付けられるスイッチ装置と、を備えたことにある。
この場合、ボタン操作検知部は、複数の接点及びボタン部が押圧されることによって押圧される押圧部(32,32A)を有し、押圧部が押圧されることにより前記複数の接点が短絡又は開放されてオン・オフ状態が切り替わる接点スイッチ(30,30A)を有し、スイッチ装置は、接点スイッチを液密的に収容するケース(40,40A)を備えるとよい。
本発明によれば、ドアハンドル本体の外側面にスイッチ装置が組み付けられている。したがって、上記従来のドアハンドル装置のようにドアハンドル本体内にケーブルを配策する必要が無い。よって、上記従来のドアハンドル装置と比較して、材料コストが安く、ドアハンドル装置を簡単に組み立てることができる。
なお、上記の外側面とは、ドアハンドル本体のうち外部に露出した部分であり、スイッチ装置を外方から組み付けることができる部分である。この場合、外側面のうち、ドアハンドル本体が車両のドアパネルに組み付けられた状態で車室内方(下記実施形態では下方)に向けられる部分にスイッチ装置が組み付けられるとよい。
また、本発明の他の特徴は、ケースには接点スイッチを外部装置に電気的に接続させるコネクタ(53,53A)のハウジング(531,531A)が一体的に形成されていることにある。この場合、接点スイッチの端子(33)は、コネクタのコンタクトピン(532)に直結されているとよい。これによれば、接点スイッチとコネクタのハウジングが近接しているので、接点スイッチの端子とコネクタのコンタクトピンとを直結できる。したがって、接点スイッチの端子とコネクタのコンタクトピンを接続するケーブル、基板などが不要であり、スイッチ装置の材料コストを安くすることができる。なお、接点スイッチの端子をコネクタのコンタクトピンとして使用することもできる。
また、本発明の他の特徴は、ケース(40,40A)は、接点スイッチが組み付けられるベース部(50,50A)と、ベース部に組み付けられた接点スイッチを覆うようにベース部に組み付けられ、前記ボタン部が押圧されることにより弾性変形して押圧部を押圧するシール部であって、ベース部に当接する当接部(64,64A)にシール部材(65,65A)が一体的に形成されているシール部と、ベース部との間に前記当接部を挟み込むようにベース部に組み付けられ、前記当接部を押圧してシール部材をベース部に密着させるカバー部(70,70A)とを備えたことにある。
この場合、コネクタのハウジングは、ベース部に形成されているとよい。また、この場合、シール部材は、Oリング(65,65A)であるとよい。
これによれば、ケースは、シール部材により液密的に封止されるので、ポッティング剤が不要である。したがって、材料コスト及び製造工数を削減できる。
以下、本発明の一実施形態に係るドアハンドル装置1について説明する。ドアハンドル装置1は、図1及び図2に示すように、車両のドアを開くときに把持されるように把手状に形成されたドアハンドル本体10と、ドアを施錠又は解錠する際に押される押ボタン式のスイッチ装置20を備えている。ドアハンドル装置1は長尺状をなし、その長手方向が車両の前後方向に一致するように車両のドアパネルに組み付けられる。以下の説明では、ドアハンドル本体10の長手方向を前後方向と呼び、スイッチ装置20(より詳しくは、後述する押ボタン部62)の軸線方向(押圧方向)を上下方向と呼ぶ。
ドアハンドル本体10は、図3及び図4に示すように、一体的に形成されている。ドアハンドル本体10の前端部(長手方向一端部)の下面には、凹部11が設けられており、凹部11にスイッチ装置20が組み付けられる。ドアハンドル本体10の前端部には、その上面から凹部11の中央部に貫通する貫通孔12が形成されている。貫通孔12の前方及び後方には、ナットNT,NTが組み付けられるナット支持部13,13が形成されている。また、ドアハンドル本体10の前端部には、前後方向及び上下方向に垂直な方向に延びる軸部14が設けられている。軸部14は、ドアパネル内に設けられた支持部材に組み付けられる。すなわち、ドアハンドル本体10は、軸部14周りに回動可能にドアパネルに組み付けられる。
ドアハンドル本体10の後端部には、下方に延びる係合部15が形成されている。ドアパネル内には、ドアを閉じた状態に保持するラッチ装置が設けられており、ドアハンドル装置1がドアパネルに組み付けられた状態で、係合部15がラッチ装置に係合している。ドアが閉じられている状態で、ユーザがドアハンドル本体10を掴んで車幅方向外側へ引くと、ドアハンドル本体10の後端部が上側(車幅方向外側)へ回動する。これにより、ラッチ装置が係合部15によって駆動されてラッチが解除され、ドアが開く。
スイッチ装置20は、図5乃至図7に示すように、タクトスイッチ30と、タクトスイッチ30を液密的に収容するケース40とを備える。タクトスイッチ30は、箱状に形成されたハウジング31と、ハウジング31内に収容されるとともにハウジング31の上面から上方に突出した押圧部32を備える。ハウジング31内には、図示しない2つの接点が設けられている。タクトスイッチ30は、押圧部32が押圧されていないとき前記2つの接点が開放されていて、押圧部32が押圧されているとき前記2つの接点が短絡するように構成されている。すなわち、押圧部32が押されていないとき、タクトスイッチ30はオフ状態であり、押圧部32が押されているとき、タクトスイッチ30はオン状態である。また、タクトスイッチ30は、2つの端子部33,33を備えている。端子部33,33は、その一端(基端)にてハウジング31内で上記の2つの接点にそれぞれ接続されている。端子部33,33の他端(先端)はハウジング31の外側に突出している。
ケース40は、ベース部50、ゴムボタン60及びカバー70を備えている。ベース部50は、樹脂により一体的に形成されている。ベース部50は、上下方向に垂直な板状に形成された底壁部51を有する。底壁部51の上面の中央部には、タクトスイッチ30が組み付けられるスイッチ支持部52が形成されている。また、底壁部51の下面には、タクトスイッチ30を外部装置(車両本体に設けられた制御部)に電気的に接続させる防水コネクタ53のハウジング531が一体的に形成されている。また、ベース部50は、底壁部51の周縁部に沿って底壁部51の上面から上方に延設された周壁部54を有する。周壁部54には、カバー70が嵌合する嵌合孔541が形成されている。また、周壁部54の前端面及び後端面には、取り付け孔部55,55が形成されている。取り付け孔部55,55には、ねじS,Sがそれぞれ挿入される。そして、ねじS,Sがドアハンドル本体10に組み付けられたナットNT,NTに締結されることにより、スイッチ装置20がドアハンドル本体10に組み付けられる。
ゴムボタン60は、合成ゴムにより一体的に形成されている。ゴムボタン60は、ベース部50内に載置されている。ゴムボタン60は、上下方向に垂直な板状に形成された上壁部61を有する。上壁部61の上面の中央部には、上方へ突出した押ボタン部62が形成されている。押ボタン部62は、図8及び図9に示すように、上方から見て環状に形成された周壁部621と、周壁部621の内側に形成された押ボタン本体部622を有する。押ボタン本体部622の外壁面と周壁部621の内壁面とが、薄肉の接続部623によって接続されている。押ボタン本体部622の下面の前後方向中央部には、凹部622aが形成されている。また、ゴムボタン60は、上壁部61の周縁部に沿って上壁部61の下面から下方に延設された周壁部63を有する。周壁部63は、下方から見て環状に形成されている。したがって、ゴムボタン60内には、周壁部63に囲まれた空間が形成される。周壁部63の下端には、外方に広がるフランジ部64が形成されている。フランジ部64の下面には、Оリング65が一体的に形成されている。なお、ゴムボタン60のうちの押ボタン部62が本発明のボタン部に相当し、ゴムボタン60のうちの押ボタン部62を除く部分(上壁部61、周壁部63、フランジ部64及びOリング65からなる部分)が本発明のシール部に相当する。
カバー70は、樹脂により一体的に形成されている。カバー70は、ベース部50の上側に組み付けられている。カバー70は、上下方向に垂直な板状に形成された上壁部71を有する。上壁部71には上下方向に貫通する貫通孔711が形成されている。また、カバー70は、上壁部71の周縁部に沿って上壁部71の下面から下方に延設された周壁部72を有する。周壁部72は、下方から見て環状に形成されている。周壁部72には嵌合孔541に嵌合する爪部721が突出するように形成されている。
次に、スイッチ装置20の組み立て手順を説明する。まず、防水コネクタ53のコンタクトピン532の一端にタクトスイッチ30の端子部33の他端が圧着、はんだ付けなどによって接続される。そして、コンタクトピン532の他端が防水コネクタ53のハウジング531内に挿入されるとともに、タクトスイッチ30がスイッチ支持部52に組み付けられる。
次に、ゴムボタン60の上壁部61の下面がベース部50の底壁部51の上面に対向するようにして、ゴムボタン60がベース部50の周壁部54に囲まれた領域内に挿入される。これにより、タクトスイッチ30がゴムボタン60に覆われる。なお、凹部622aの上面(底面)がタクトスイッチ30の押圧部32に面するように、凹部622aが押圧部32を囲い、押ボタン本体部622のうち凹部622aの前方及び後方に位置する部分が、ハウジング31の上面に微小の隙間を開けて対峙するように、ゴムボタン60がタクトスイッチ30に被せられる。また、ゴムボタン60がベース部50に挿入された状態では、ベース部50の周壁部54とゴムボタン60の周壁部63との間に環状の隙間が形成される。
次に、カバー70の周壁部72が、ベース部50の周壁部54とゴムボタン60の周壁部63との間に挿入される。挿入時に爪部721が嵌合孔541に嵌め込まれることにより、カバー70がベース部50に固定される。この状態では、フランジ部64の上面が周壁部72の下端面により押圧され、Oリング65が底壁部51の上面に密着する(図6参照)。これにより、タクトスイッチ30がケース40内に液密的に収容される。なお、押ボタン部62は、貫通孔711を通ってカバー70の上面よりも上方に突出している。
次に、スイッチ装置20をドアハンドル本体10に組み付ける手順を説明する。まず、ドアハンドル本体10のナット支持部13,13にナットNT,NTが接着される。次いで、スイッチ装置20の上部が凹部11に挿入され、スイッチ装置20の押ボタン部62が貫通孔12に挿入される。そして、ベース部50の取り付け孔部55,55に挿入されたねじS,SがナットNT,NTに締結される(図10参照)ことにより、スイッチ装置20がドアハンドル本体10の前端部(軸部14に近い端部)の外側面に組付けられる。スイッチ装置20がドアハンドル本体10に組み付けられた状態では、押ボタン部62は、ドアハンドル本体10の上面よりも少し上方に突出している。
ドアハンドル装置1がドアパネルに組み付けられた状態では、スイッチ装置20はドアハンドル本体10の外側面のうち車室内方(下方)に向けられる面に取付けられる。また、防水コネクタ53はドアパネル内に位置している。車両本体にはドアの施錠及び解錠を制御する制御部が設けられており、この制御部とドアハンドル装置1の防水コネクタ53とがケーブルを介して接続される。すなわち、前記ケーブルの一端が制御部に接続され、その他端が防水コネクタ53に接続される。
ユーザが押ボタン本体部622を下方へ押すと、接続部623が弾性変形して、押ボタン本体部622が下方に移動する。このため凹部622aの上面(底面)がタクトスイッチ30の押圧部32を押す。これにより、タクトスイッチ30がオフ状態からオン状態に変化する。また、押ボタン本体部622の下方移動量が、凹部622aの前方及び後方に位置する部分とハウジング31の上面との間の隙間の長さに達した時に、凹部622の前方及び後方の部分がハウジング31に当接する。このため、押ボタン本体部62の押圧時に過大な押圧力が印加されたときには、その押圧力の大部分がハウジング31によって受けられる。これにより、過大な押圧力でタクトスイッチ30が破損することが防止される。タクトスイッチ30に接続されている制御部は、タクトスイッチ30がオフ状態からオン状態に変化したことを検出すると、ドアパネル内に設けられたアクチュエータを駆動して、ドアを施錠(又は解錠)する。
上記のように構成したドアハンドル装置1によれば、ドアハンドル本体10の外側面にスイッチ装置20が組み付けられている。したがって、上記従来のドアハンドル装置のようにドアハンドル本体10内にケーブルを配策する必要が無い。そのため、上記従来のドアハンドル装置と比較して材料コストが安く、ドアハンドル装置1を簡単に組み立てることができる。また、ドアハンドル本体10の把手形状を呈した部分の内部にケーブルや他の電子部品を配策する必要が無いため、把手形状を呈した部分を含めたドアハンドル本体10を車幅方向において薄くすることができる。これにより、ドアハンドル本体10の小型化及び軽量化を図ることができ、ドアハンドル装置1をより安価に提供することができる。また、スイッチ装置20が故障した場合には、ドアハンドル本体10を分解することなく、そのスイッチ装置20を簡単に交換できる。さらに、スイッチ装置20は、車種によって異なる複数種類のドアハンドル本体10に共通に使用することができる。従来では、車種ごとにドアハンドル本体10の形状(例えば、車両前後方向の長さ)が互いに異なる場合、各ドアハンドル本体10内に配策されるケーブルの長さや電子部品の形状を各ドアハンドル本体10の形状に合致させる必要があった。つまり、ドアハンドル本体10ごとにケーブルや電子部品を設計する必要があり、ケーブルや電子部品の種類が多くなる。すなわち、従来では、ケーブルや電子部品を共通化することが困難であった。これに対し、ドアハンドル装置1では、ドアハンドル本体10内にケーブルや電子部品を配策する必要が無く、ドアハンドル本体10の外側面にスイッチ装置20を組み付けるだけなので、ドアハンドル本体10の形状が異なっても、スイッチ装置20は共通に使用することができる。このように、ドアハンドル装置1によれば、車種ごとにケーブルや電子部品を設計する必要が無くなるだけでなく、多くの種類の部品を管理する必要が無くなるので、ドアハンドル装置1をより安価に提供することができる。
また、タクトスイッチ30の端子部33,33が防水コネクタ53のコンタクトピン532,532に直結されている。したがって、スイッチ装置20の内部にケーブル、基板などを配策する必要が無い。そのため、スイッチ装置20の材料コストが安い。
また、スイッチ装置20のゴムボタン60には、Oリング65が一体的に形成されている。そして、カバー70をベース部50に組み付けることによりOリング65が底壁部51の上面に密着し、タクトスイッチ30が液密的にケース40に収容される。そのため、ポッティング剤が不要である。したがって、材料コスト及び製造工数を削減できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、スイッチ装置20は、図11乃至図14に示すようなスイッチ装置20Aに変更可能である。スイッチ装置20Aは、タクトスイッチ30Aと、タクトスイッチ30Aを液密的に収容するケース40Aとを備える。タクトスイッチ30Aは、ダクトスイッチ30と同様に、ハウジング31A及び押圧部32Aを有する。タクトスイッチ30Aの端子部33A,33Aは、上記実施形態のタクトスイッチ30の端子部33,33よりも長く形成されている。タクトスイッチ30Aの他の構成は、タクトスイッチ30と同様である。
ケース40Aは、ベース部50A、ゴムボタン60A、カバー70A及び操作ボタン80Aを備えている。ベース部50Aは、樹脂により一体的に形成されている。ベース部50Aは、上下方向に垂直な板状に形成された底壁部51Aを有する。底壁部51Aの上面には、タクトスイッチ30Aが組み付けられるスイッチ支持部52Aが形成されている。また、底壁部51Aの下面には、コネクタ53Aのハウジング531Aが一体的に形成されている。ベース部50Aは、底壁部51Aの周縁部に沿って底壁部51Aの上面から上方に延設された周壁部54Aを有する。周壁部54Aは、上方から見て環状に形成されている。周壁部54Aには、カバー70Aに嵌合する爪部541Aが突出するように形成されている。
ゴムボタン60Aは、ベース部50Aの周壁部52A上に載置される。ゴムボタン60Aは、合成ゴムにより一体的に形成されている。ゴムボタン60は、上下方向に垂直な板状に形成された上壁部61Aを有する。上壁部61Aは、上方から見て前後方向に長い方形状に形成されている。上壁部61Aの上面の中央部には、上方へ突出した突出部62Aが形成されている。また、ゴムボタン60Aは、上壁部61Aの周縁部に沿って上壁部61Aの下面から下方に延設された周壁部63Aを有する。周壁部63Aは、下方から見て環状に形成されている。周壁部63Aの下端には、外方へ広がるフランジ部64Aが形成されている。フランジ部64Aの側周部には、Оリング65Aが一体的に形成されている。また、周壁部63Aを構成する壁部のうちの長辺側の壁部631A,631Aの前端部及び後端部には、上下方向に延びる板状の支持板部66A,66A及び支持板部67A,67Aがそれぞれ形成されている。支持板部66A,66A及び支持板部67A,67Aの上端面は、上壁部61Aの上面よりも上方に位置している。支持板部66A,66Aの上端部同士が、薄い板状の接続板部68Aによって接続されている。また、支持板部67A,67Aの上端部同士が、薄い板状の接続板部69Aによって接続されている。接続板部68Aの下面と上壁部61Aの上面との間、及び接続板部69Aの下面と上壁部61Aの上面との間には隙間が形成されている。接続板部68Aの後端には切り欠き部681Aが形成され、接続板部69Aの前端には切り欠き部691Aが形成されている。切り欠き部681A及び切り欠き部691Aは、上方から見て半円形にそれぞれ形成されている。
カバー70Aは、後述する操作ボタン80Aが組み付けられたゴムボタン60A及びベース部50Aに被せられる。カバー70Aは、樹脂により一体的に形成されている。カバー70Aは、上下方向に垂直な板状に形成された上壁部71Aと、上壁部71Aの周縁部に沿って上壁部71Aの下面から下方に延設された周壁部72Aを有する。周壁部72Aは、下方から見て環状に形成されている。上壁部71Aには、その上面から下面に貫通する貫通孔711Aが形成されている。周壁部72Aには、嵌合孔721Aが形成されている。
操作ボタン80Aは、ゴムボタン60Aの上部に組み付けられる。操作ボタン80Aは、樹脂により一体的に形成されている。操作ボタン80Aは、前後方向に延びて形成されており、その前端部及び後端部が上方(又は下方)から見て半円形状に形成されている。操作ボタン80Aの下面には、押ボタン部62を収容する凹部801Aが設けられている(図13参照)。また、操作ボタン80Aの前端面及び後端面には、その周方向に沿って、切り欠き部681A及び切り欠き部691Aにそれぞれ嵌合する溝802A及び溝803Aがそれぞれ形成されている。なお、ゴムボタン60Aが本発明のシール部に相当し、操作ボタン80Aが本発明のボタン部に相当する。
次に、スイッチ装置20Aの組み立て手順を説明する。まず、タクトスイッチ30Aの端子部33A,33Aが、円筒状に形成された防水ゴム栓55A,55Aに挿入される。そして、この防水ゴム栓55A,55Aがコネクタ53Aのハウジング531Aに嵌め込まれるとともに、タクトスイッチ30Aがスイッチ支持部52Aに組み付けられる。これにより、防水ゴム栓55A,55Aが、ハウジング531Aの内壁面に密着し、ハウジング531Aからケース40A内に雨水、埃などの異物が侵入することが防止される。このように、スイッチ装置20Aでは、端子部33A,33Aが、コネクタ53Aのコンタクトピンとして用いられる。
次に、ゴムボタン60Aの切り欠き部681A及び切り欠き部691Aに操作ボタン80Aの溝802A及び溝803Aが嵌合されて、操作ボタン80Aがゴムボタン60Aに組み付けられる。次いで、ベース部50Aの周壁部54Aの上端面にゴムボタン60AのОリング部65Aの下端が当接するようにして、ゴムボタン60Aがベース部50Aの周壁部54Aの上に載置される。さらに、カバー70Aがベース部50Aに被せられ、ベース部50Aの爪部521Aがカバー70Aの嵌合孔721Aに嵌め込まれる。このときゴムボタン60AのOリング65Aが、ベース部50Aの周壁部54Aとカバー70Aの上壁部71Aとの間に挟まれることにより、周壁部54A及び上壁部71Aに密着する。これにより、タクトスイッチ30Aが液密的にケース40A内に収容される。
操作ボタン80Aは、ゴムボタン60Aの弾性力により上方へ付勢されている。操作ボタン80Aを下方へ押すと、突出部62Aの下面がタクトスイッチ30Aの押圧部32Aに当接し、押圧部32Aが下方へ押される。これにより、タクトスイッチ30Aがオフ状態からオン状態に変化する。操作ボタン80Aをさらに下方へ押すと、操作ボタン80Aの下面がゴムボタン60Aの上壁部61Aを介してスイッチ支持部52Aの上面に当接する。したがって、操作ボタン80Aに過大な押圧力が印加されても、その押圧力の大部分がスイッチ支持部52Aによって受けられる。これにより、タクトスイッチ30Aが破損することが防止される。上記のように構成したスイッチ装置20Aによっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
10・・・ドアハンドル本体、11・・・凹部、20,20A・・・スイッチ装置、30,30A・・・タクトスイッチ、32,32A・・・押圧部、33,33A・・・端子部、40,40A・・・ケース、50,50A・・・ベース部、53・・・防水コネクタ、53A・・・コネクタ、55A・・・防水ゴム栓、60,60A・・・ゴムボタン、62・・・押ボタン部、65,65A・・・Oリング、70,70A・・・カバー、80A・・・操作ボタン、532・・・コンタクトピン
Claims (7)
- 車両のドアを構成するドアパネルに設けられるドアハンドル装置であって、
長尺状に形成され、長手方向一端部にて所定の回動軸周りに回動可能に前記ドアパネルに支持されるドアハンドル本体と、
前記ドアハンドル本体の前記一端部の外側面に配置されるボタン部、及び前記ボタン部が押圧されたことを検知するボタン操作検知部を有するスイッチ装置であって、前記ドアハンドル本体の前記一端部の外側面に組み付けられるスイッチ装置と、を備えた、ドアハンドル装置。 - 請求項1に記載のドアハンドル装置において、
前記ボタン操作検知部は、複数の接点及び前記ボタン部が押圧されることによって押圧される押圧部を有し、前記押圧部が押圧されることにより前記複数の接点が短絡又は開放されてオン・オフ状態が切り替わる接点スイッチを有し、
前記スイッチ装置は、前記接点スイッチを液密的に収容するケースを備えた、ドアハンドル装置。 - 請求項2に記載のドアハンドル装置において、
前記ケースには前記接点スイッチを外部装置に電気的に接続させるコネクタのハウジングが一体的に形成されている、ドアハンドル装置。 - 請求項3に記載のドアハンドル装置において、
前記接点スイッチの端子は、前記コネクタのコンタクトピンに直結されている、ドアハンドル装置。 - 請求項2乃至4のうちのいずれか1つに記載のドアハンドル装置において、
前記ケースは、
前記接点スイッチが組み付けられるベース部と、
前記ベース部に組み付けられた前記接点スイッチを覆うように前記ベース部に組み付けられ、前記ボタン部が押圧されることにより弾性変形して前記押圧部を押圧するシール部であって、前記ベース部に当接する当接部にシール部材が一体的に形成されているシール部と、
前記ベース部との間に前記当接部を挟み込むように前記ベース部に組み付けられ、前記当接部を押圧して前記シール部材を前記ベース部に密着させるカバー部と、を備えた、ドアハンドル装置。 - 請求項5に記載のドアハンドル装置において、
前記コネクタのハウジングは、前記ベース部に形成されている、ドアハンドル装置。 - 請求項5又は6に記載のドアハンドル装置において、
前記シール部材は、Oリングである、ドアハンドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012213930A JP2014066109A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ドアハンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012213930A JP2014066109A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ドアハンドル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014066109A true JP2014066109A (ja) | 2014-04-17 |
Family
ID=50742751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012213930A Pending JP2014066109A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ドアハンドル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014066109A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160092651A (ko) * | 2015-01-28 | 2016-08-05 | 인팩일렉스 주식회사 | 도어 핸들의 스위치 조립체 |
CN112135950A (zh) * | 2018-05-18 | 2020-12-25 | 有信意大利公司 | 具有优化连接器技术的汽车门手柄装置 |
CN112896003A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-06-04 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种立扶手安装结构 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007182748A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | 開閉判断方法、開閉制御装置およびドアレバー |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012213930A patent/JP2014066109A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007182748A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | 開閉判断方法、開閉制御装置およびドアレバー |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160092651A (ko) * | 2015-01-28 | 2016-08-05 | 인팩일렉스 주식회사 | 도어 핸들의 스위치 조립체 |
KR101685003B1 (ko) * | 2015-01-28 | 2016-12-13 | 인팩일렉스 주식회사 | 도어 핸들의 스위치 조립체 |
CN112135950A (zh) * | 2018-05-18 | 2020-12-25 | 有信意大利公司 | 具有优化连接器技术的汽车门手柄装置 |
CN112896003A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-06-04 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种立扶手安装结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7943870B2 (en) | Switch device | |
WO2014092117A1 (ja) | 防水構造を有する電子機器 | |
KR101428957B1 (ko) | 레버식 커넥터 | |
JP5064055B2 (ja) | 車両用ドアのアウトハンドル装置 | |
JP6559723B2 (ja) | 照明ユニット | |
US7934931B2 (en) | Rotating connector attachment structure | |
CN113764944A (zh) | 屏蔽部件、屏蔽单元和连接器模块 | |
JP2014066109A (ja) | ドアハンドル装置 | |
JP2011225200A (ja) | シフトレバー装置 | |
CN101371410A (zh) | 用于传感器或促动器的连接适配器 | |
US6409353B1 (en) | Adjustable rearview mirror assembly | |
KR200467435Y1 (ko) | 스티어링 휠 스위치 장치 | |
JP3276324B2 (ja) | コネクタの嵌脱構造 | |
JP2012221812A (ja) | コネクタ | |
JP5030223B2 (ja) | プロテクタ | |
CN111313341B (zh) | 电连接部位的罩结构 | |
CN101522482B (zh) | 用于安装电机电子设备的连接支架 | |
CN113937555A (zh) | 连接器组件 | |
JP2012053246A (ja) | 基板実装型の光コネクタ | |
JP5395687B2 (ja) | 回転コネクタ | |
WO2013137485A1 (en) | Housing and Wire Holder Thereof | |
JP5568981B2 (ja) | 端子組付構造 | |
JP6936013B2 (ja) | 照明ユニット | |
JP2008018864A (ja) | ステアリングモジュール | |
JP4920338B2 (ja) | スイッチ装置の取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160531 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161122 |