JP4954097B2 - 鋼製スリットダムの補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、河川の土石流対策用或いは流木対策用等に好適な鋼製スリットダムが破損した場合の補修をより効率的に行う際に好適な鋼製スリットダムの補修方法に関する。
従来、土石流発生時に巨礫、流木や多量の土砂を捕捉して河川下流への流出を防止可能な透過型砂防堰堤が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の開示技術では、土砂調節機能を保持しながら、土石流発生時に捕捉した礫や土砂の再流出を防ぐ観点から案出されたものであり、河川の縦断方向と、河川の横断方向とに棒状部材を架設して構成したフレームを河床に設置してなる。
また、河川の川幅方向両岸に形成されているコンクリート製の袖部間に梁材を架設した鋼製スリットダムも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2の開示技術では、両川岸に設置した堤体と、当該堤体と連結し両堤体間を川幅方向に渡した桁と、当該桁と川底位置の基礎部とに連結し、所要の川幅方向間隔で鉛直部材を柱状に配置することにより、柱列式の鋼製スリットダム構造を構成している。即ち、このスリットダム構造では、構造の可及的な簡易化、堅牢化、製作コストの低減化を図ることが可能となる。従来、この柱列式のスリットダム構造では、鉛直部材の支点間長さが長く、土石流の衝撃力吸収性能が劣るという欠点があり、これを補うためこの特許文献2の開示技術では、鉛直部材の中間部に水平桁部材を配置する構造が提案されている。
さらに、このような鋼製スリットダムの例としては、例えば特許文献3に示すようなオープン型鋼製砂防堰堤が提案されている。この特許文献3の開示技術では、鋼製砂防ユニットの相互間の間隔をあけた部位に、同間隔部分を遮るように張出部が形成されている。このため、当該間隔を大きく設計、施工でき、その分に応じて堰堤の横断方向に関する鋼製砂防ユニットの割り付け数を有効的に削減して経済的に施工できる。
特開平7−82725号公報 特開2002−121728号公報 特開平11−286922号公報
このような従来の鋼製スリットダムでは、巨礫や流木等が勢いよく衝突した場合に、かかる鋼製スリットダムを構成する鋼管が損傷してしまう場合がある。例えば図13に示すように、繋ぎ材87を備えた鋼製支柱82に対して巨礫や流木等が衝突すると、損傷箇所84が発生する。従来において、このような損傷箇所84が鋼製支柱82に発生した場合には、当該鋼製支柱82をそのまま交換していた。かかる場合には、隣接する他の繋ぎ材83間を接続するフランジ継手94を取り外すとともに、下端のベースプレート85をコンクリート基礎86から掘り起こすことにより、鋼製支柱82を一度撤去する。そして、新たな鋼製支柱82を元の位置に配置し、ベースプレート85をコンクリート基礎86中に埋設し、更に隣接する繋ぎ材83間をフランジ継手94を介して接続することにより、交換作業を完了させる。
特にこの鋼製支柱82の下端がコンクリート基礎86中に埋設されているため、交換作業を行う上で必ずコンクリート基礎86を掘り起こす作業が入る。その結果、施工労力の負担がいきおい増加し、これに伴って施工期間が増大してしまうという問題点があった。
そこで本発明は、上述した課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、損傷した鋼製スリットダムの交換作業をより効率的に実行することが可能な鋼製スリットダムの補修方法を提供することにある。
本発明を適用した鋼製スリットダムの補修方法は、上述した課題を解決するために、河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された基礎用埋設鋼管と、この埋設鋼管の他端に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの補修方法において、埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、上記損傷箇所を含む上記埋設鋼管と、これに接続される鋼管ユニットを共に取り外し、上記埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している上記埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した鋼管ユニット又は新たな鋼管ユニットを接続することを特徴とする。
本発明を適用した鋼製スリットダムの補修方法は、上述した課題を解決するために、河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された埋設鋼管と、この埋設鋼管の他端に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの補修方法において、埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、上記損傷箇所を含む上記埋設鋼管を上記鋼管ユニットから取り外し、上記鋼管ユニットをその他端に取り付けられた他の鋼管ユニットから取り外し、上記埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している上記埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した鋼管ユニット又は新たな鋼管ユニットを接続することを特徴とする。
本発明を適用した鋼製スリットダムの補修方法は、上述した課題を解決するために、河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された基礎用埋設鋼管と、この基礎用埋設鋼管の他端に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの補修方法において、損傷した上記基礎用埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、上記損傷箇所を含む上記基礎用埋設鋼管を上記鋼管ユニットから取り外し、上記基礎用埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記基礎用埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している残置基礎用埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した基礎用埋設鋼管の代替としての補修用鋼管ユニットの下端を取り付けると共に、上記補修用鋼管ユニットの他端を上記鋼管ユニットに接続することを特徴とする。
上述したプロセスで実行する本発明を適用した鋼製スリットダムの補修方法は、埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、損傷した埋設鋼管と、これに接続されている鋼管ユニットを埋設鋼管から取り外し、さらにこの埋設鋼管の切断面に補修部材を装着し、補修部材におけるフランジに、新たな鋼管ユニットを接続するのみで、補修作業を完了させることができる。このため、埋設鋼管のように一端がコンクリート基礎中に埋設されているユニットが損傷した場合においても、これをコンクリート基礎中から掘り起こすことなく補修を実現することができるため、施工労力の負担を軽減させることができ、これに伴って施工期間を減縮させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、河川等に適用される鋼製スリットダムの補修方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明による補修方法の対象となる鋼製スリットダムの構成について図面を参照しながら詳細に説明をする。
本発明を適用した鋼製スリットダムは、例えば図1に示すような河川10に適用されるものである。この河川10は、両岸にコンクリート製の袖部2が形成され、また、川底にはコンクリート基礎3が形成されてなるものであり、この袖部2並びにコンクリート基礎3で囲まれることにより形成された流路を水が上流から下流にかけて流れていくものである。
本発明を適用した鋼製スリットダム1は、両岸の各袖部2にそれぞれ埋設されている第1袖部埋設鋼管11並びに第2袖部埋設鋼管12と、コンクリート基礎3に対して埋設されている基礎用埋設鋼管17と、両岸の各袖部2に埋設された第1袖部埋設鋼管11の間に架設されている鋼管梁13と、両岸の各袖部2に埋設された第2袖部埋設鋼管12の間に架設されている鋼管梁14と、鋼管梁13と鋼管梁14との間に設けられた鋼管ユニット15と、鋼管梁14と基礎用埋設鋼管17との間に設けられた鋼管ユニット16とを備えている。
図2は、鋼製スリットダム1の正面図を示している。第1袖部埋設鋼管11には、その先端にフランジが、また第2袖部埋設鋼管12には、その先端にフランジが取り付けられている。このフランジの形状は、いかなるもので構成されていてもよいが、以下の説明においては、これが円盤形で構成されている場合を例にとり説明をする。
ちなみに、このフランジは、第1袖部埋設鋼管11、第2袖部埋設鋼管12以外の他の基礎用埋設鋼管17、鋼管梁13、鋼管梁14、鋼管ユニット15、鋼管ユニット16の端部において同様に形成されていてもよい。また、これらフランジの接合方法は従来のいかなる方法を適用するようにしてもよい。また、基礎用埋設鋼管17、第1袖部埋設鋼管11、第2袖部埋設鋼管12と、支柱16、鋼管梁13、14との接合は、接合部先端に取り付けた円盤形のフランジを介して、ボルト接合することや、溶接接合としてもよい。また、基礎用埋設鋼管17、第1袖部埋設鋼管11、第2袖部埋設鋼管12の接合部先端を開口して、この開口部に支柱16、15並びに鋼管梁13、14を挿入した鞘管構造としてもよい。また、この第1袖部埋設鋼管11、第2袖部埋設鋼管12の先端には、これらフランジが形成されていることは必須とならず、フランジ接続以外に溶接で接合されていてもよいことは勿論である。
また、鋼管梁13には、下側に向けて分枝した鉛直鋼管25が所定の間隔をおいて設けられている。即ち、この鋼管梁13には鉛直鋼管25がT字状に交差するように設けられている。
鋼管梁14には、上側に向けて分枝した鉛直鋼管35が所定の間隔をおいて設けられている。この鋼管梁14には、下側に向けて分枝した鉛直鋼管37が所定の間隔をおいて設けられている。即ち、この鋼管梁14には鉛直鋼管35、37が十字状に交差するように設けられている。
鋼管ユニット15は、太径で構成される鉛直鋼管31と、この鉛直鋼管31から川幅方向へ向けて両側に分枝された細径で構成される分枝鋼管32とを備えた形状からなる。
鋼管ユニット16は、太径で構成される鉛直鋼管41と、この鉛直鋼管41から川幅方向へ向けて両側に分枝された細径で構成される分枝鋼管42とを備えた形状からなる。
上述した構成からなる鋼製スリットダム1においては、巨礫や流木がこの河川10に流れ込んできたときに、主として鋼管梁13、鋼管梁14や、鉛直鋼管31、41を介してこれを受け止めることができる。即ち、この鋼管梁13、鋼管梁14や、鉛直鋼管31、41は、このような巨礫等を受け止めるだけの強度を備えておく必要があることから、その径は太くする必要があり、望ましくは鋼管梁13、鋼管梁14の径は500mm〜800mm程度、鉛直鋼管31、41の径は400mm〜600mm程度で構成されているものとする。特にこの巨礫を受け止める際には大きな衝撃力が加わることになるが、この衝撃抵抗に対抗するためにも、鋼管梁13等の径を太くしておく必要がある。
次に、本発明を適用した鋼製スリットダム1の補修方法について説明をする。
鋼製スリットダム1に対して巨礫や流木等が勢いよく衝突した結果、かかる鋼製スリットダム1を構成する図3の斜線部分で示される鋼管ユニット16a並びにこの鋼管ユニット16aの下端に取り付けられている斜線部分で示される基礎用埋設鋼管17aが損傷した場合において、これを補修する際には、先ず、損傷した基礎用埋設鋼管17aの損傷箇所より下位を切断する。図3において切断面を示す。斜線で示されている損傷箇所よりも、一点鎖線で示されている切断面は下位に位置していることが分かる。
次に、図4に示すように、この損傷した鋼管ユニット16aを鋼管梁14から取り外す。その結果、基礎用埋設鋼管17aは既に切断面を介して切断されていることから、損傷した基礎用埋設鋼管17cと、鋼管ユニット16aを共に取り外すことができる。これら鋼管ユニット16a並びに損傷した基礎用埋設鋼管17aの切断から上部部分17cの撤去により、損傷箇所は、この鋼製スリットダム1から完全に取り除かれたことになる。鋼製スリットダム1は、損傷箇所を含む基礎用埋設鋼管17cと鋼管ユニット16aとが取り外され、損傷した基礎用埋設鋼管17aのコンクリート基礎3側において残置した部分のみが地表面から突出した状態となる。基礎用埋設鋼管17aは、中空状の鋼管で構成されていることから、切断されることにより、その上端が開口された状態となっている。この切断面は、平滑になるようにグラインダー等で平滑に仕上げを行う。実際に、このグラインダー仕上げを行う関係において、この切断面は、コンクリート基礎3の表面からある程度上位に、より具体的には、コンクリート基礎3の表面から100mm以上、上位に位置した箇所に設定されていることが望ましい。
次に、この基礎用埋設鋼管17aの上端の開口に補修部材50を装着する。
図5は、補修部材50の斜視図を示している。この補修部材50は、基礎用埋設鋼管17の内径未満の外径からなる挿入管51と、挿入管51の上端に取り付けられ、基礎用埋設鋼管17の内径を超える径で構成されるキャップ体52と、キャップ体52の上端に取り付けられたフランジ53とを有する。ちなみに、このフランジ53には、ボルトを挿通させるための挿通孔54が所定間隔に亘って穿設されている。このフランジ53は、他の基礎用埋設鋼管17、鋼管梁13、14、鋼管ユニット15、16の端部に設けられているフランジと整合するサイズ並びに規格で構成されていることが望ましい。また、このキャップ体52と挿入管51との間には、基礎用埋設鋼管17aとキャップ体52とのずれが生じても良いようにキャッププレート56が取り付けられ、その下にコーキング材55が配設されていてもよい。このコーキング材55は、例えばシリコン、ポリサルファイド、ポリウレタン等の弾性材からなる。このコーキング材55を取り付ける際には、例えば接着剤等で別途貼着するようにしてもよい。
このような形状からなる補修部材50を、コンクリート基礎3中に残置している基礎用埋設鋼管17aに装着する際には、先ず図6(a)に示すように、切断面に形成された基礎用埋設鋼管17aの開口に対して、補修部材50における挿入管51の下端を近づける。そして、この挿入管51を基礎用埋設鋼管17a内に挿入する。挿入管51は、基礎用埋設鋼管17aの内径未満の外径からなるため、これを基礎用埋設鋼管17a内へとスムーズに挿入することができる。その結果、図7(b)に示すように、基礎用埋設鋼管17aよりも拡径されたキャップ体52を、基礎用埋設鋼管17aの切断面において係止させつつ、当該基礎用埋設鋼管17aに固定することができる。このキャップ体52の下端には、上述したコーキング材55が配設されていることから、このコーキング材55の弾性収縮を介して、基礎用埋設鋼管17aの切断面とキャップ体52との間に形成される微小なギャップを解消することが可能となる。
次に基礎用埋設鋼管17aに対しては、損傷した鋼管ユニット16aの代わりに、図7に示すように新たな鋼管ユニット16を取り付ける。この新たな鋼管ユニット16を取り付ける際には、上述したフランジ53に穿設された挿通孔54を介してボルトで接合する。また、この新たな鋼管ユニット16は、その上位に位置する鋼管梁14に対してもフランジを介してボルト接合されることになる。
基礎用埋設鋼管17aに取り付けられた補修部材50の上端の位置は、他の基礎用埋設鋼管17との間で同一高さになるように、挿入管51、キャップ体52の長さ等が調整されていることが望ましく、或いは切断面のコンクリート基礎3の表面からの高さが調整されていることが望ましい。その理由として、基礎用埋設鋼管17aに取り付けられた補修部材50の上端の位置は、他の基礎用埋設鋼管17との間で同一高さになるように設定されていれば、同一サイズ、同一規格からなる鋼管ユニット16を、損傷した鋼管ユニット16aの代替としてそのまま用いることができるためである。
このようにして鋼製スリットダム1の補修が完了することになる。ちなみに、上述した補修プロセスでは、基礎用埋設鋼管17a並びに鋼管ユニット16aの双方が損傷した場合を例に挙げて説明をしたが、基礎用埋設鋼管17aのみが損傷し、鋼管ユニット16aが損傷していない場合も同様の手順で補修することになる。
上述したプロセスで実行する本発明を適用した鋼製スリットダム1の補修方法は、基礎用埋設鋼管17aの損傷箇所より下位を切断し、損傷した基礎用埋設鋼管17cと、これに接続されている鋼管ユニット16aを基礎用埋設鋼管17aから取り外し、さらにこの基礎用埋設鋼管17aの切断面に補修部材50を装着し、補修部材50におけるフランジ53に、新たな鋼管ユニット16を接続するのみで、補修作業を完了させることができる。このため、基礎用埋設鋼管17のように一端がコンクリート基礎3中に埋設されているユニットが損傷した場合においても、これをコンクリート基礎3中から掘り起こすことなく補修を実現することができるため、施工労力の負担を軽減させることができ、これに伴って施工期間を減縮させることが可能となる。
なお、上述した鋼管梁13、14、並びに鋼管ユニット15、16の取り外しは、最初に基礎用埋設鋼管17aを切断した後、損傷した基礎用埋設鋼管17cと、これに接続されている鋼管ユニット16aをともに取り外す場合を前提としているが、これに限定されるものではない。例えば、最初に基礎用埋設鋼管17aを切断した後、この基礎用埋設鋼管17aと鋼管ユニット16aとの接続を解除することにより、基礎用埋設鋼管17cのみを単独で分離し、その後鋼管ユニット16aを鋼管梁14から取り外すようにしてもよい。
また、基礎用埋設鋼管17aを切断した後、基礎用埋設鋼管17cと鋼管ユニット16aと鋼管梁14を一緒に取り外すようにしてもよいし、基礎用埋設鋼管17cと鋼管ユニット16aと鋼管梁14と鋼管ユニット15を一緒に取り外すようにしてもよいし、基礎用埋設鋼管17cと鋼管ユニット16aと鋼管梁14と鋼管ユニット15と鋼管梁13を一緒に取り外すようにしてもよい。何れの場合においても、最初に基礎用埋設鋼管17aを切断した後、この基礎用埋設鋼管17aに接続されている鋼管ユニット16aを含むものであればいかなる他の鋼管ユニット15、鋼管梁13、14と一緒に取り外すようにしてもよい。
かかる順序で取り外しを行った後、上述の如く補修部材50を基礎用埋設鋼管17aの切断面に装着することにより、同様の施工労力軽減効果を得ることができることは勿論である。
また、上述した実施の形態では、基礎用埋設鋼管17が損傷した場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第1袖部埋設鋼管11や第2袖部埋設鋼管12が損傷した場合に、この損傷した第1袖部埋設鋼管11や第2袖部埋設鋼管12を切断することも本発明の範囲内である。かかる場合の補修の手順は、損傷した第1袖部埋設鋼管11や第2袖部埋設鋼管12を、上記損傷した基礎用埋設鋼管17aに置き換えたものとして構成される。
本発明を適用した補修方法は、例えば図8に示す鋼製スリットダム6に対して適用することができる。
この鋼製スリットダム6は、流れ方向の上流側と下流側とにそれぞれ複数本も受けられる基礎用埋設鋼管61、62と、基礎用埋設鋼管61、62からそれぞれ水平方向に分枝している繋ぎ材64、65と、繋ぎ材64と繋ぎ材65の間に介装される中間材63と、相互の基礎用埋設鋼管61を連結するための繋ぎ材66、相互の基礎用埋設鋼管62を連結するための繋ぎ材67とを備え、各繋ぎ材64、65、66、67並びに中間材63は、互いにフランジを介してボルト接合される。また、この基礎用埋設鋼管61、62の下端はそれぞれコンクリート基礎3に埋設されている。このような構成からなる鋼製スリットダム6が川幅方向に向けて必要に応じて複数に亘り配列される。なお、これら繋ぎ材64、65、66、67も鋼管ユニットの範疇に入る。
上述した構成からなる鋼製スリットダム6においても同様に、巨礫や流木が上流側から下流側へ流れ込んできたときに、主として基礎用埋設鋼管61、62や各繋ぎ材64、65、66、67を介してこれを受け止めることができる。
このような構成からなる鋼製スリットダム6において、一の基礎用埋設鋼管61aに損傷70が発生した場合における補修方法について説明をする。
先ず、この基礎用埋設鋼管61aにおける損傷70の位置よりも下位を切断する。このときの切断面の位置は、鋼製スリットダム6の例において、図8に示すように、損傷70よりも下位であって、しかも最下位に位置する繋ぎ材64よりも下位とする。次に、この基礎用埋設鋼管61aをクレーン等で支保する。次に、基礎用埋設鋼管61aから分枝している各繋ぎ材64に接続されている繋ぎ材65や中間材63との間でフランジを介したボルト接合を取り外し、また各繋ぎ材66におけるフランジを介したボルト接合を取り外す。これにより、基礎用埋設鋼管61aについて、他の基礎用埋設鋼管61、62との間で連結を解除することができる。次に、この基礎用埋設鋼管61aをクレーン等で吊り上げることにより、これを別の場所へと搬送する。
その結果、図9に示すように、基礎用埋設鋼管61aは、コンクリート基礎3中に残置する基礎用埋設鋼管61bと、切断によって鋼製スリットダム6側から取り外される損傷70を含む基礎用埋設鋼管61cとに分離されることになる。
次に、このコンクリート基礎3中に残置する基礎用埋設鋼管61bの切断面をグラインダーで仕上げ加工することにより平坦化させる。
次に、図10に示すような補修部材50と、取り外した基礎用埋設鋼管61cの代替としての新たな鋼管ユニット61dを準備する。この補修部材50の詳細な構成は、上述した図6と同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。また、鋼管ユニット61dは、水平方向に分枝された各繋ぎ材64、66を有し、下端にはフランジ72が形成されている。このフランジ72は、補修部材50におけるフランジ53に取り付け可能なように、規格やサイズが調整されている。
このうち、先ず補修部材50を、図11に示すように、基礎用埋設鋼管61bの上端に装着する。上述したコーキング材55が配設されていることから、このコーキング材55の弾性収縮を介して、基礎用埋設鋼管61bの切断面とキャップ体52との間に形成される微小なギャップを解消することが可能となる。
次に図12に示すように、新たな鋼管ユニット61dを補修部材50並びに他の基礎用埋設鋼管61、62に取り付ける。特に鋼管ユニット61dを補修部材50に取り付ける際には、フランジ72を補修部材50のフランジ53にボルト接合することにより行う。このようにして鋼製スリットダム6の補修が完了することになる。
上述したプロセスで実行する本発明を適用した鋼製スリットダム6の補修方法も同様に、損傷した基礎用埋設鋼管61aについて、鋼管ユニットとしての他の基礎用埋設鋼管61、62との間で連結を解除し、次に、当該基礎用埋設鋼管61aの損傷箇所より下位を切断し、さらにコンクリート基礎3に残置している基礎用埋設鋼管61bの切断面に補修部材50を装着し、補修部材50におけるフランジ53に、新たな鋼管ユニット61dを接続するのみで、補修作業を完了させることができる。このため、基礎用埋設鋼管61、62のように一端がコンクリート基礎3中に埋設されているユニットが損傷した場合においても、これをコンクリート基礎3中から掘り起こすことなく補修を実現することができるため、施工労力の負担を軽減させることができ、これに伴って施工期間を減縮させることが可能となる。
補修対象としての鋼製スリットダムの斜視図である。 補修対象としての鋼製スリットダムの正面図である。 鋼製スリットダムに対して発生した損傷を示す図である。 最上位から順に鋼管梁、鋼管ユニット、鋼管梁が取り外された状態を示す図である。 補修部材の構成図である。 コンクリート基礎に残置している基礎用埋設鋼管に補修部材を装着する方法について説明するための図である。 残りの鋼管ユニット等を取り付けて補修を完了させるプロセスを説明するための図である。 補修対象としての他の鋼製スリットダムの斜視図である。 他の鋼製スリットダムから、損傷した基礎用埋設鋼管を取り外した状態を示す図である。 補修部材と、取り外した基礎用埋設鋼管cの代替としての新たな鋼管ユニットの構成図である。 補修部材を埋設鋼管の上端に装着するプロセスについて説明するための図である。 新たな鋼管ユニットを補修部材並びに他の埋設鋼管に取り付けるプロセスについて説明するための図である。 従来技術の問題点について説明するための図である。
符号の説明
1 鋼製スリットダム
2 袖部
3 コンクリート基礎
6 鋼製スリットダム
10 河川
11 第1袖部埋設鋼管
12 第2袖部埋設鋼管
13、14 鋼管梁
15、16 鋼管ユニット
17 基礎用埋設鋼管
50 補修部材
51 挿入管
52 キャップ体
53 フランジ
55 コーキング材
56 キャッププレート
61、62 基礎用埋設鋼管
63 中間材
64、65、66、67 繋ぎ材

Claims (4)

  1. 河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された基礎用埋設鋼管と、この基礎用埋設鋼管に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの、損傷した基礎用埋設鋼管を補修する鋼製スリットダムの補修方法において、
    基礎用埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、
    損傷した基礎用埋設鋼管と、これに接続された鋼管ユニットを共に取り外し、
    上記基礎用埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記基礎用埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している上記基礎用埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、
    上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した鋼管ユニット又は新たな鋼管ユニットを接続すること
    を特徴とする鋼製スリットダムの補修方法。
  2. 河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された基礎用埋設鋼管と、この基礎用埋設鋼管の他端に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの補修方法において、
    基礎用埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、
    損傷した基礎用埋設鋼管を上記鋼管ユニットから取り外し、
    上記鋼管ユニットをその他端に取り付けられた他の鋼管ユニットから取り外し、
    上記基礎用埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記基礎用埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している上記基礎用埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、
    上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した鋼管ユニット又は新たな鋼管ユニットを接続すること
    を特徴とする鋼製スリットダムの補修方法。
  3. 河川の川幅方向に形成されている土木構造物体間に配設され、コンクリート基礎に埋設された基礎用埋設鋼管と、この基礎用埋設鋼管の他端に接続された鋼管ユニットとを有する鋼製スリットダムの補修方法において、
    損傷した上記基礎用埋設鋼管の損傷箇所より下位を切断し、
    上記損傷箇所を含む上記基礎用埋設鋼管を上記鋼管ユニットから取り外し、
    上記基礎用埋設鋼管の内径未満の外径からなる挿入管と、上記挿入管の上端に取り付けられ、上記基礎用埋設鋼管の内径を超える径で構成されるキャップ体と、上記キャップ体の上端に取り付けられたフランジとを有する補修部材を、上記切断されてコンクリート基礎に残置している残置基礎用埋設鋼管に上記挿入管を介して挿入し、
    上記補修部材におけるフランジに、上記取り外した基礎用埋設鋼管の代替としての補修用鋼管ユニットの下端を取り付けると共に、上記補修用鋼管ユニットの他端を上記鋼管ユニットに接続すること
    を特徴とする鋼製スリットダムの補修方法。
  4. 上記基礎用埋設鋼管に対して分枝した分枝鋼管が形成されている場合には、上記損傷箇所より下位であって、かつ上記分枝鋼管よりも下位を切断すること
    を特徴とする請求項3記載の鋼製スリットダムの補修方法。
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