JP6994815B1 - 砂防堰堤の補強部構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
砂防堰堤の上流側を補強部により補強する砂防堰堤の補強部構築方法であって、
前記補強部は、上流側に位置する補強部に傾斜面を形成する外枠壁と、砂防堰堤と前記外枠壁との間に打設される補強部材とを有し、
前記外枠壁は、該外枠壁を構成する外枠材同士を前記外枠材の上流側から連結具により連結して壁面とし、前記補強部材は、土砂または購入した補強材料にセメントと水、必要に応じて粉末粘土からなる細粒分を混入することにより生成してなり、
前記外枠壁は、前記外枠材を横方向へ当接させて第1外枠壁部を形成し、該第1外枠壁部に前記補強部材を打設し、次いで前記第1外枠壁部の上部に前記外枠材を積み重ねると共に、横方向に当接させて第2外枠壁部を形成し、該第2外枠壁部に補強部材を打設し、前記第1外枠壁部と前記第2外枠壁部とは、前記外枠壁の上流側から連結具を用いて連結してなり、
前記外枠材の横方向への連結と上方向への積み重ね及び横方向への連結を繰り返して外枠壁を構築した、
ことを特徴とし、
または、
前記砂防堰堤は既設の砂防堰堤である、
ことを特徴とし、
または、
前記外枠壁の外側には足場部材を取付け可能な構造あるいは形状に形成した、
ことを特徴とし、
または、
前記外枠材の上流側表面には、前記外枠材表面より内側にくぼませた凹部が設けられ、前記凹部内の連結具により前記外枠材同士を連結する、
ことを特徴とし、
または、
前記凹部には、凹部キャップが取り付けられる、
ことを特徴とするものである。
図1に基づいて、本発明の構成を説明する。
図中の符号1は砂防堰堤であり、本発明では新設砂防堰堤であっても、既設砂防堰堤であってもかまわない。どちらの砂防堰堤であっても補強部3を構築することができるものである。しかし、図1から理解されるように、砂防堰堤1の補強に際しては、上流側が満砂状態になっている砂防堰堤1の補強工(緩衝工)の場合が多いと考えられる。
前記固定部材11を用いて緊結することにより、前記砂防堰堤1と前記外枠壁4との間に補強部材6を打設した際、前記外枠壁4が補強部材6を打設により崩れることがなく、十分な強度を保つことができるのである。また、例えば補強部材6に凍結融解などが生じた場合に、外枠材5が外れて落下する危険性がなく、安全に設置することができるのである。
また、外枠材5としては、例えばコンクリート、コンクリート板、鋼板あるいは金属製網材などが用いられることが考えられる。
また、流動タイプの砂防ソイルセメントは、現場で発生する粗石や巨石を活用することもできる。
図2(a)から理解されるように、外枠壁4は、長方形等の略方形状をなす外枠材5を横方向へ当接させた状態で設置し、第1外枠壁部7を形成している。そして、前記第1外枠壁部7の上部に前記外枠材5を積み重ねると共に、第1外枠壁部7と同様に横方向に当接させた状態で設置し、第2外枠壁部8を形成する。
前記足場用部材12が取り付けられる構造の一例として、連結具10を用いる箇所に前記外枠材5の表面より少し内側にくぼませた凹部13を設け、前記凹部13内にボルトなどの連結具10を用いて、外枠材5同士を連結したり、固定部材11を固定したりする。
そして、複数の前記凹部13に足場用部材12の取り付け部を嵌め込んで取り付けるなどにより、足場を設けることができることとなる。
ここで、足場用部材12の取り付けについては何ら限定はなく、外枠材5の外側、すなわち上流側に取付用の構造や形状を構成して足場用部材12を取り付けてもかまわない。
砂防堰堤1の袖部2の補強に際して、補強部3は満砂線の上側に形成するものとなる。
まず、前記砂防堰堤1の上流側に、前記砂防堰堤1側(内側)に傾斜した状態で外枠材5を設置し、前記外枠材5の内側、すなわち砂防堰堤1側から固定部材11を用いて緊結し固定する。なお、外枠材5としては、例えばコンクリート、コンクリート板、鋼板あるいは金属製網材などが用いられることが考えられる。
図3は、上記の方法により構築した補強部3が土石流等により、第2外枠壁部8より上方が破損した場合を示したものである。
これにより、例えば補強部材6に凍結融解などが生じた場合に、外枠材5が外れて落下する危険性がなく、安全に設置することができる。
前記補修工程を繰り返すことにより、補強部3を補修することができるのである(図8参照)。
その点、本発明を用いた構築方法は、大型重機を使用せず、安全にかつ迅速に補修することができるものである。
2 袖部
3 補強部
4 外枠壁
5 外枠材
6 補強部材
7 第1外枠壁部
8 第2外枠壁部
9 連結プレート
10 連結具
11 固定部材
12 足場用部材
13 凹部
14 凹部キャップ
Claims (5)
- 砂防堰堤の上流側を補強部により補強する砂防堰堤の補強部構築方法であって、
前記補強部は、上流側に位置する補強部に傾斜面を形成する外枠壁と、砂防堰堤と前記外枠壁との間に打設される補強部材とを有し、
前記外枠壁は、該外枠壁を構成する外枠材同士を前記外枠材の上流側から連結具により連結して壁面とし、前記補強部材は、土砂または購入した補強材料にセメントと水、必要に応じて粉末粘土からなる細粒分を混入することにより生成してなり、
前記外枠壁は、前記外枠材を横方向へ当接させて第1外枠壁部を形成し、該第1外枠壁部に前記補強部材を打設し、次いで前記第1外枠壁部の上部に前記外枠材を積み重ねると共に、横方向に当接させて第2外枠壁部を形成し、該第2外枠壁部に補強部材を打設し、前記第1外枠壁部と前記第2外枠壁部とは、前記外枠壁の上流側から連結具を用いて連結してなり、
前記外枠材の横方向への連結と上方向への積み重ね及び横方向への連結を繰り返して外枠壁を構築した、
ことを特徴とする砂防堰堤の補強部構築方法。
- 前記砂防堰堤は既設の砂防堰堤である、
ことを特徴とする請求項1記載の砂防堰堤の補強部構築方法。
- 前記外枠壁の外側には足場部材を取付け可能な構造あるいは形状に形成した、
ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の砂防堰堤の補強部構築方法。
- 前記外枠材の上流側表面には、前記外枠材表面より内側にくぼませた凹部が設けられ、前記凹部内の連結具により前記外枠材同士を連結する、
ことを特徴とする請求項1、請求項2及び請求項3記載の砂防堰堤の補強部構築方法。
- 前記凹部には、凹部キャップが取り付けられる、
ことを特徴とする請求項4記載の砂防堰堤の補強部構築方法。
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