JP5161648B2 - 鋼製スリットダムとその補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、河川の土石流対策用或いは流木対策用に好適な鋼製スリットダムに関するものである。
従来より、河川においては、種々のタイプの鋼製スリットダムが提案されている。この鋼製スリットダムは、河川を流下してくる流下物のうち、比較的粒径の細かい土や砂等の中小礫、微小礫を積極的に下流側に透過させてダム上流の貯砂容量を確保しつつ、粒径の大きな礫、流木等のみを捕捉して、これら大きな礫等の下流側への流出を防止可能とするものである。
図13、14は、このような鋼製スリットダム100の代表的な実施形態の一例を示すものである。鋼製スリットダム100は、河川Rの幅方向に間隔を空けて形成されるコンクリート構造体101と、コンクリート構造体101間に配置されるスリットダム本体102とを備えている。スリットダム本体102は、複数の鋼管部材103を組み合わせた骨組構造として形成されるものであり、コンクリート基礎104上に立設される柱部材121と、河川Rの流れ方向に隣り合う柱部材121間に架設される奥行部材123と、河川Rの川幅方向に隣り合う柱部材121間に架設される水平部材125とを備えている。
この鋼製スリットダム100においては、主として上流側に配置される柱部材121によって大きな礫等を捕捉し、中小礫や微小礫は透過させている。
近年においては、このような複数の鋼管部材からなるスリットダム本体102に対して、更に他の部材を設けることにより、中小礫の捕捉を容易とした鋼製スリットダム100が提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
特許文献1においては、リングネットやエキスパンドメタル、H形鋼等によって構成される間隙形成部材を、スリットダム本体の上流側に取り付けることによって、スリットダム本体の各鋼管部材が形成する格子目よりも小さな格子目をスリットダム本体の上流側に形成し、これによって、中小礫の捕捉を容易にした構成が開示されている。
特許文献2においては、複数本の縦桟、横桟をそのまま、又は格子状に組んで構成される中小礫捕捉部材を、スリットダム本体102の上流側に取り付けることによって、中小礫の捕捉を容易にした構成が開示されている。
特開2005−201019号公報 特開2007−191936号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示の技術は、スリットダム本体の上流側側面の広い範囲を、リングネットからなる間隙形成部材や、複数本の縦桟、横桟を格子状に組んだ中小礫捕捉部材のような一体的な部材によって覆う構造としている。このため、各種礫体との衝突後に損傷した間隙形成部材、中小礫捕捉部材の一部のみの交換による補修が必要な場合に、補修の必要のない他の部分まで交換することになってしまい、補修時に余計な補修コストが発生してしまうという問題点がある。これを解決するために、H形鋼からなる間隙形成部材のような単一部材を複数取り付けるという方法も考えられるが、この場合は、補修時は勿論のこと施工時において、単一の部材を一つずつ取り付ける作業が発生してしまい、施工時、補修時の作業性の観点から好ましい方法とはいえない。
また、特許文献1や特許文献2に開示の技術は、H形鋼からなる間隙形成部材や中小礫捕捉部材が、スリットダム本体の鋼管部材を上流側から交差して覆うような構造とされている。これは、礫体を捕捉する機能を有する部材を、その交差部で二重に用いていることを意味しており、その分において鋼製スリットダムの構築に無駄な材料が用いられて材料コストの高騰を招いていることになる。また、このような構造の場合、スリットダム本体の鋼管部材が各種礫体からの衝突荷重に対する衝撃吸収機能を十分に発揮できないという問題点がある。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、スリットダム本体に対して中小礫の捕捉を容易とする部材を取り付ける場合において、係る部材が損傷しても補修作業が容易であるとともに、その補修コストを抑えることができ、更には無駄な材料の使用を極力低減することが可能な鋼製スリットダムを提供することにある。
本発明者は、上述した課題を解決するために、川幅方向並びに河川の流れ方向に間隔を空けて互いに略平行に設けられた複数の柱部材と、流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられた複数の奥行部材と、奥行部材の軸方向に沿って取り付けられる受け部材と、端部が受け部材に設けられた複数のスペーサの間に配置されて、複数の奥行部材間に架設される横架部材とを備えることを特徴とする鋼製スリットダムを発明した。
本願請求項1に記載の鋼製スリットダムは、河川の川幅方向に間隔を空けて形成された土木構造体間に配置される鋼製スリットダムにおいて、上記川幅方向並びに河川の流れ方向に間隔を空けて設けられた複数の柱部材と、上記流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられた複数の奥行部材と、上記奥行部材の軸方向に沿って取り付けられる受け部材と、端部が上記受け部材に設けられた複数のスペーサの間に配置されて、上記複数の奥行部材間に架設される横架部材とを備え、上記受け部材は、上記スペーサ上に亘って取り外し可能に配置される蓋部材を有することを特徴とする。
本願請求項2に記載の鋼製スリットダムは、河川の川幅方向に間隔を空けて形成された土木構造体間に配置される鋼製スリットダムにおいて、上記川幅方向並びに河川の流れ方向に間隔を空けて設けられた複数の柱部材と、上記流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられた複数の奥行部材と、上記奥行部材の側面に軸方向に沿って取り付けられる受け部材と、端部が上記受け部材に設けられた複数のスペーサの間に配置されて、上記複数の奥行部材間に架設される横架部材とを備え、上記横架部材は、複数の奥行部材に対して交差することなく、当該複数の奥行部材の間に配置されることを特徴とする。
本願請求項3に記載の鋼製スリットダムは、本願請求項1又は2に記載の発明において、上記受け部材は、平板状の底板と、上端にフランジ部を有するとともに上記底板上において上記奥行部材の軸方向に間隔を空けて配置される複数のスペーサと、該複数のスペーサのフランジ部上に亘って配置される蓋部材とを有することを特徴とする。
本願請求項4に記載の鋼製スリットダムは、本願請求項3に記載の発明において、上記横架部材は、その端部が上記底板及び/又は上記スペーサに対して載置されることによって、上記複数の奥行部材間に架設されることを特徴とする。
本願請求項5に記載の鋼製スリットダムは、本願請求項3又は4に記載の発明において、上記スペーサは、上記底板並びに上記奥行部材に対して溶接により固定されていることを特徴とする。
本願請求項6に記載の鋼製スリットダムは、本願請求項3〜5の何れか1項に記載の発明において、上記蓋部材は、上記スペーサのフランジ部に対してボルト接合により固定されていることを特徴とする。
本願請求項7に記載の鋼製スリットダムは、本願請求項1〜6の何れか1項に記載の発明において、上記スペーサは、複数枚の鋼板を組み合わせることにより構成されてなることを特徴とする。
また、本願発明者は、本願請求項1〜7の何れか1項に記載の鋼製スリットダムの損傷した横架部材を補修する鋼製スリットダムの補修方法であって、損傷した横架部材が間に配置されている上記複数のスペーサ上に亘って配置されている蓋部材を取り外すとともに、損傷した横架部材を当該複数のスペーサ間から取り除き、新たに用意した横架部材の端部を上記受け部材における複数のスペーサの間に配置して、上記複数の奥行部材間に当該新たに用意した横架部材を架設し、上記複数のスペーサ上に亘って蓋部材を配置するとともに、当該複数のスペーサに対して当該蓋部材を固定することを特徴とする、本願請求項8に記載の鋼製スリットダムの補修方法を発明した。
本願請求項1の発明によれば、中小礫の捕捉を容易とする部材である横架部材41が損傷した場合に、交換による補修が必要な部材以外は交換することなく補修が完了するため、補修作業を容易に行うことができるとともに、余計な補修コストの発生を抑えることが可能となる。
また、横架部材41は、スリットダム本体3の鋼管部材30の上流側から交差して覆うように設けられているのではなく、複数の奥行部材34、35の間に配置される構造とされている。このため、礫体を捕捉する機能を有する部材が無駄に用いられておらず、その分において材料コストを抑えることが可能となっている。また、このような交差部が形成されない構造とされているため、スリットダム本体3の奥行部材34、35が各種礫体からの衝突荷重に対する衝撃吸収荷重を十分に発揮させることができる。
また、一般に、鋼製スリットダム1は、その構築される場所の周囲の地形等に応じて、各横架部材41間の間隔等を適宜調整することが求められるところ、本発明においては、複数のスペーサ45の間隔を調整するのみで、各横架部材41の間隔を調整可能となっている。
本願請求項1、3の発明によれば、一組の受け部材43を介して奥行部材34、35間に架設されている複数の横架部材41の交換による補修が必要な場合において、この一組の受け部材43における蓋部材49の取り外し、取り付けと、横架部材41の交換とによって補修作業を完了させることができ、補修作業を非常に簡単に行なうことのできる構造とされている。
また、横架部材41を容易に補修することができる構造とされているため、横架部材41の変形、損傷を前提とした低強度、低剛性、小サイズの安価な部材を横架部材41に用いることができ、鋼製スリットダムの構築時、補修時の材料コストを抑えることが可能となる。
本願請求項4の発明によれば、中小礫の捕捉を容易とする部材である横架部材41は、その端部41aが底板44やスペーサ45に対して載置された状態で配置されており、これら底板44やスペーサ45、更にはスリットダム本体3の鋼管部材30に対して非固定の状態で架設されている。このため、本発明における横架部材41は、他の部材に対して拘束されていない状態となっており、他の部材との間に生じる温度変化による温度応力の影響を受けにくい構成とされている。このため、更に低強度、低剛性、小サイズの部材を横架部材41に対して用いることができ、鋼製スリットダム1の構築時、補修時における材料コストを更に抑えることが可能となる。
本願請求項5の発明によれば、スペーサ45は、図5に示すように、溶接により底板44並びに奥行部材34、35に対して固定されている。これは、スペーサ45が間隔保持材としての機能のみでなく、底板44をリブ補強する機能をも併せ持っていることを意味している。これにより、巨礫等との衝突により横架部材41に加えられた衝撃力が底板44を介してスリットダム本体3、コンクリート基礎4に伝達される場合において、底板44がこの衝撃力に対して十分に抵抗させることができる。
本願請求項6の発明によれば、補修作業時において溶接部の切断作業や溶接作業が不要となり、補修時の作業性に優れている。また、補修作業時にフランジ部46と蓋部材49とをボルト接合する際に、もともとこれらに取り付けられていたボルトナットを再利用することができ、補修作業に必要となる部材数を抑えることができ補修コストを低減させることが可能となる。
本願請求項7の発明によれば、形鋼や角形鋼管により構成した場合と比較して、設計上の自由度を向上させるとともに、鋼製スリットダム1の構築時の費用を抑えることが可能となる。
以下、本発明を適用した鋼製スリットダムを実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、鋼製スリットダム1の一部横断正面図を示しており、図2は、図1のA−A線断面図を示している。
鋼製スリットダム1は、河川Rの川幅方向に間隔を空けて形成されたコンクリート等からなる土木構造体5と、土木構造体5間に配置され、複数の鋼管部材30を組み合わせて形成される骨組構造のスリットダム本体3とを備えている。スリットダム本体3は、土木構造体5間のコンクリート基礎7の上に配置されている。
図3は、スリットダム本体3の一部横断正面図を示しており、図4は、図3のB−B線断面図を示している。
スリットダム本体3は、河川Rの川幅方向や河川Rの流れ方向に間隔を空けてコンクリート基礎7上に立設される柱部材31、32、33と、河川Rの流れ方向に間隔を空けて立設された柱部材31、32、33の上部に亘って設けられる奥行部材34、35と、河川Rの川幅方向に間隔を空けて設けられた柱部材31、32、33や奥行部材34、35の間に架設される水平部材36とを備えている。
本実施の形態においては、図4に示すように、柱部材として、河川Rの上流側から下流側にかけて順に上流側柱部材31、中間柱部材32、下流側柱部材33が間隔を空けて立設されている。何れの柱部材31、32、33も一端側がコンクリート基礎7内に埋め込み固定され、他端側が他の鋼管部材30に対して連結された状態となっている。下流側柱部材33の上端部高さは、上流側柱部材31、中間柱部材32の上端部高さよりも高く構成されている。
本実施の形態においては、図4に示すように、奥行部材として、上流側柱部材31と中間柱部材32との間に架設される上流側奥行部材34と、中間柱部材32と下流側柱部材33との間に架設される下流側奥行部材35とが設けられている。上流側奥行部材34は、その上流側奥行部材34を構成する鋼管部材30の軸方向と河川Rの流れ方向とが略平行をなして設けられている。下流側奥行部材35は、中間柱部材32と下流側柱部材33の上端部高さが異なることにより、その下流側奥行部材35を構成する鋼管部材30の軸方向が河川Rの流れ方向に対して傾斜して設けられていることになる。
これらの上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の側面には、図1、図2に示すように、その軸方向に沿って受け部材43が取り付けられている。また、河川Rの川幅方向に間隔を空けて、互いに略平行に設けられている複数の上流側奥行部材34や、複数の下流側奥行部材35の間には、横架部材41が架設されている。横架部材41は、その両側に設けられている一組の受け部材43を介して、複数の上流側奥行部材34、下流側奥行部材35間に架設されている。
図5は、横架部材41のスリットダム本体3に対する架設状態を示している。また、図6は、図5のC部の拡大断面図を示している。また、図7は、図5のD−D線断面図を示している。
受け部材43は、底板44と、スペーサ45と、蓋部材49とを備えている。
底板44は、スリットダム本体3の上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の側面において、上流側奥行部材34や下流側奥行部材35を構成する鋼管部材30の軸方向に沿って取り付けられている。この底板44は、所定長さの平板状の鋼板から構成されている。この底板44は、図7に示すように、溶接Wによってその上下面が上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の側面に固着されている。なお、ここでいう上流側奥行部材34の軸方向とは、図5における矢印E1が示す方向のことであり、下流側奥行部材35の軸方向とは、図5における矢印E2が示す方向のことをいう。
スペーサ45は、底板44上において、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の軸方向に間隔を空けて複数に亘って配置されている。このスペーサ45は、図6、図7に示すように、本実施の形態において、複数枚の平板状の鋼板を組み合わせることにより構成されている。スペーサ45は、底板44に対して直交して配置され、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の軸方向に間隔を空けて配置される二枚の側板45aと、二枚の側板45aの上端に亘って配置される天板45bとを備えている。
スペーサ45を構成する側板45aは、図6、図7に示すように、溶接Wによって底板44、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35に固着されており、天板45bは、側板45a、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35に対して溶接Wにより固着されている。側板45aには、天板45bには、ボルト挿通用の挿通孔45cが形成されている。底板44の端部44a上に配置されるスペーサ45は、一枚の側板45aと、その側板45aの上端において配置、固定される天板45bとを有して構成されている。なお、受け部材43に対するスペーサ45の側板45aの角度は特に限定するものではない。
スペーサ45は、その下端が底板44に対して固定されており、その上端にフランジ部46を有している。本実施の形態におけるスペーサ45のフランジ部46とは、天板45bのことをいう。一つの底板44上に配置される複数のスペーサ45は、図5に示すように、それぞれのフランジ部46の上面が略同一平面を形成するように配置されている。
受け部材43は、底板44上にスペーサ45が間隔を空けて複数に亘って配置されることによって、図6に示すように、各スペーサ45と、底板44と、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35を構成する鋼管部材30とによって囲まれて形成される収容空間47を有している。この収容空間47は、河川Rの川幅方向に間隔を空けた上流側奥行部材34、下流側奥行部材35に対して一組形成されていることになる。この収容空間47は、川幅方向に間隔を空けて互いに略平行な上流側奥行部材34、下流側奥行部材35が互いに対向する方向に開口された状態となっている。
この一組の収容空間47内には、図7に示すように、横架部材41の両側の端部41aが配置されている。これは、横架部材41の端部41aが、底板44上における複数のスペーサ45の間に配置されること意味しており、これによって、河川Rの川幅方向に間隔をあけた上流側奥行部材34、下流側奥行部材35間に、一組の受け部材43を介して横架部材41が架設されることになる。
蓋部材49は、底板44との間において横架部材41の端部41aを挟むように、複数のスペーサ45のフランジ部46上に亘って配置されている。蓋部材49は、所定長さの平板状の鋼板から構成されている。蓋部材49は、略同一平面を形成するように配置されたスペーサ45のそれぞれのフランジ部46上面に対して、その蓋部材49の下面を当接させた状態で配置されている。蓋部材49は、底板44と同様に、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35の軸方向に沿って配置されている。
蓋部材49には、図6に示すように、ボルト挿通用の挿通孔49aが予め形成されている。蓋部材49の挿通孔49aと、スペーサ45の挿通孔45cとは、互いに対応した位置に配置されるように予めその形成される位置が調整されており、スペーサ45と蓋部材49とは、これら挿通孔45c、49aにボルトを挿通した後にボルト接合することにより固定されている。なお、蓋部材49の挿通孔49aやスペーサ45の挿通孔45cは、スペーサ45のフランジ部46上面に蓋部材49を配置後にドリル等によって穴あき加工を施すことよって形成されていてもよい。
底板44との間において横架部材41の端部41aを挟むように蓋部材49が配置されていることにより、スペーサ45間に形成されている収容空間47の上部が塞がれており、これにより、収容空間47内に配置された横架部材41の端部41aが抜け止め状態とされることになる。この場合において、横架部材41の端部41aは、底板44やスペーサ45に対して載置された状態で、底板44上における複数のスペーサ45間に配置されていることになる。
底板44には、図6に示すように、二枚の側板45aによって挟まれた箇所に、板厚方向に貫通する水抜き孔44bが形成されている。また、スペーサ45の側板45aには、底板44と、上流側奥行部材34や下流側奥行部材35と、スペーサ45の側板45aとがなす隅部において、切り欠き45dが形成されている。この切り欠き45dは、各スペーサの側板45aに形成されている。これらの水抜き孔44b、切り欠き45dは、底板44上や底板44と側板45aとの間に水が貯まった場合にこれを受け部材43外に流して逃がすために設けられている。このような効果が発揮されれば、これら水抜き孔44b、切り欠き45dの形成される位置、形状等については、何ら限定するものではない。
次に、上述した構成からなる鋼製スリットダム1の構築方法について説明する。この鋼製スリットダム1の構築方法について説明するにあたっては、特に横架部材41を架設するために必要となる手順に主眼をおいて説明する。
まず、スリットダム本体3や土木構造体5を河川Rの河床上に構築する。スリットダム本体3は、例えば、各柱部材31、32、33や奥行部材34、35等を構成する鋼管部材30を工場等において作製し、これを施工現場となる河川Rへ搬送し、現場にて組立てる。この場合において本実施の形態では、図8に示すように、上流側奥行部材34、下流側奥行部材35に対して、溶接等によって底板44、スペーサ45を工場で予め取り付けることとしている。これによって、現場にて底板44やスペーサ45を別々に取り付ける作業を省略でき、現場作業での施工性を向上させている。なお、底板44、スペーサ45は、現場にて上流側奥行部材34、下流側奥行部材35に対して別々に取り付けてよいのは勿論である。
現場では、まず、河川Rの河床上にコンクリートを打設、固化させた後、その上に各柱部材31、32、33の下端を配置し、更にこれら柱部材31、32、33に対して奥行部材34、35や水平部材36を架設してスリットダム本体3を構築する。この後に、スリットダム本体3の下端から所定高さにまでコンクリートを打設して、コンクリート基礎7内にスリットダム本体3の下端を埋設、定着させる。各鋼管部材30は、それぞれの端部に設けられたフランジ継手を当接させてボルト接合したり、鋼管部材30同士を所定位置に突き合わせて配置した後に溶接によって接合することとなる。土木構造体5は、スリットダム本体3の構築と平行して行なわれ、土木構造体5がコンクリート構造物の場合、河川Rの川幅方向に間隔をあけた所定位置にコンクリートを打設、固化させて構築される。
次に、図9に示すように、底板44上における複数のスペーサ45の間に横架部材41の端部41aを配置し、河川Rの川幅方向に間隔を空けて互いに略平行な上流側奥行部材34、下流側奥行部材35間に横架部材41を架設する。この場合、横架部材41の端部41aは、底板44やスペーサ45に対して載置させる状態で配置することになる。
最後に、図10に示すように、底板44との間において横架部材41の端部41aを挟むように蓋部材49を配置し、この蓋部材49をスペーサ45のフランジ部46に対してボルト接合等によって固定する。これによって、複数の奥行部材34、35間に一組の受け部材43を介して横架部材41が架設され、鋼製スリットダム1の構築が完了することになる。
次に、上述のような構成からなる鋼製スリットダム1の横架部材41が損傷した場合における補修作業の工程について説明する。
まず、損傷した横架部材41が間に配置されている複数のスペーサ45に対して固定されている蓋部材49を、スペーサ45から取り外す。蓋部材49がスペーサ45に対してボルト接合されているのみである場合、これに取り付けられているナットを取り外すのみで蓋部材49を取り外すことができる。
次に、損傷した横架部材41を複数のスペーサ45間から取り除く。そして、新たに用意した横架部材41の端部41aを、横架部材41が取り除かれた底板44上におけるスペーサ45間に配置する。総ての損傷した横架部材41を新たな横架部材41に交換した後は、再度、底板44との間において横架部材41の端部41aを挟むように蓋部材49を配置し、この蓋部材49をスペーサ45のフランジ部46に対してボルト接合等によって固定する。これによって、補修作業が完了することになる。
なお、横架部材41のみでなく、受け部材43の底板44、スペーサ45等も補修の必要がある場合は、この補修作業時において損傷した部材を切断して、新たに各部材を取り付けることとなる。
次に、このような構成からなる鋼製スリットダム1の作用効果について説明する。
巨礫、中小礫や微小礫が河川Rの上流側から下流側に向けて流下してきた場合、巨礫は主としてスリットダム本体3の鋼管部材30によって捕捉され、中小礫は主として横架部材41によって捕捉され、微小礫はそのまま下流側に向けて透過されることになる。この場合に、巨礫や中小礫等との衝突により横架部材41に加えられる衝撃力は、横架部材41からスペーサ45や底板44を介してスリットダム本体3に伝達され、最終的にコンクリート基礎4から周囲の地盤に伝達されることになる。
ここで、本発明においては、中小礫の捕捉を容易とする部材である横架部材41が損傷した場合に、交換による補修が必要な部材以外は交換することなく補修が完了するため、補修作業を容易に行うことができるとともに、余計な補修コストの発生を抑えることが可能となる。
また、本発明における横架部材41は、スリットダム本体3の鋼管部材30の上流側から交差して覆うように設けられているのではなく、複数の奥行部材34、35の間に配置される構造とされている。このため、礫体を捕捉する機能を有する部材が無駄に用いられておらず、その分において材料コストを抑えることが可能となっている。また、このような交差部が形成されない構造とされているため、スリットダム本体3の奥行部材34、35が各種礫体からの衝突荷重に対する衝撃吸収荷重を十分に発揮させることができる。
また、一般に、鋼製スリットダム1は、その構築される場所の周囲の地形等に応じて、各横架部材41間の間隔等を適宜調整することが求められるところ、本発明においては、複数のスペーサ45の間隔を調整するのみで、各横架部材41の間隔を調整可能となっている。
また、本発明においては、一組の受け部材43を介して奥行部材34、35間に架設されている複数の横架部材41の交換による補修が必要な場合において、この一組の受け部材43における蓋部材49の取り外し、取り付けと、横架部材41の交換とによって補修作業を完了させることができ、補修作業を非常に簡単に行なうことのできる構造とされている。
また、本発明は、横架部材41を容易に補修することができる構造とされているため、横架部材41の変形、損傷を前提とした低強度、低剛性、小サイズの安価な部材を横架部材41に用いることができ、鋼製スリットダムの構築時、補修時の材料コストを抑えることが可能となる。
また、本発明において中小礫の捕捉を容易とする部材である横架部材41は、その端部41aが底板44やスペーサ45に対して載置された状態で配置されており、これら底板44やスペーサ45、更にはスリットダム本体3の鋼管部材30に対して非固定の状態で架設されている。このため、本発明における横架部材41は、他の部材に対して拘束されていない状態となっており、他の部材との間に生じる温度変化による温度応力の影響を受けにくい構成とされている。このため、更に低強度、低剛性、小サイズの部材を横架部材41に対して用いることができ、鋼製スリットダム1の構築時、補修時における材料コストを更に抑えることが可能となる。
また、本発明におけるスペーサ45は、図5に示すように、溶接により底板44並びに奥行部材34、35に対して固定されている。これは、スペーサ45が間隔保持材としての機能のみでなく、底板44をリブ補強する機能をも併せ持っていることを意味している。これにより、巨礫等との衝突により横架部材41に加えられた衝撃力が底板44を介してスリットダム本体3、コンクリート基礎4に伝達される場合において、底板44がこの衝撃力に対して十分に抵抗させることができる。なお、底板44のリブ補強の効果を得られないこととなるが、スペーサ45の下側にもフランジ部を設け、この下側のフランジ部を受け部材43に対してボルト接合等によって固定することとしてもよい。また、リブ補強の効果を得るために、底板44の下面に補強リブを溶接により固定し、更にこの補強リブを奥行部材34、35に溶接により固定することとしてもよい。
また、本発明におけるスペーサ45のフランジ部46と蓋部材49とは、ボルト接合により固定されているため、補修作業時において溶接部の切断作業や溶接作業が不要となり、補修時の作業性に優れている。また、補修作業時にフランジ部46と蓋部材49とをボルト接合する際に、もともとこれらに取り付けられていたボルトナットを再利用することができ、補修作業に必要となる部材数を抑えることができ補修コストを低減させることが可能となる。
なお、本発明におけるスペーサ45と蓋部材49とは、図6に示すように、蓋部材49の上面からボルトを挿通させて、蓋部材49の挿通孔49a、スペーサ45の挿通孔45cを挿通されたボルト下部の雄ネジに対して、スペーサ45のフランジ部46の下面からナットを螺合させることにより固定されている。ここで、スペーサ45は、フランジ部46の下面のナットの接合状態を確認可能となるように、図7に示すような方向Fに向けて開口されている。このため、この開口からスペーサ45と蓋部材49とを連結しているボルトナットの接合状態の管理が容易となる。なお、ここでいう方向Fとは、川幅方向に間隔を空けて配置されている上流側奥行部材34、下流側奥行部材35が互いに対向する方向のことをいう。
次に、本発明を適用した鋼製スリットダム1の各構成要素の詳細について説明する。
本発明の鋼製スリットダム1は、河川Rに対して適用される。この河川Rは、上流側から下流側に向けて流水しており、泥流、土、砂等の比較的粒径の細かい中小礫、微小礫や、流木、落石等の粒径の大きい巨礫を含む各種の流下物が流下している。大雨、台風等に伴う集中豪雨によって土石流が発生した場合、非常に大きな運動エネルギー、流速を有する巨礫等が土石流中に多く含まれて流下することとなる。
スリットダム本体3を構成する各鋼管部材30の配置態様としては、横架部材41の両側において、横架部材41の端部41aを受け部材43を介して取り付け可能な奥行部材34、35が配置されていれば、その他の柱部材31、32、33が河川Rの流れ方向や河川Rの川幅方向に間隔を空けて配置される個数や水平面に対する傾斜角等について何ら限定するものではない。また、上述の実施形態においては、柱部材31、32、33や奥行部材34、35、水平部材36を組み合わせて形成される一つのユニットとしてのスリットダム本体3を、河川Rの川幅方向の両側の土木構造体5間に一つ配置する例を示したが、このようなユニットとしてのスリットダム本体3を川幅方向に間隔を空けて複数個に亘って配置するようにしてもよい。
また、横架部材41を架設することになる鋼管部材30は、水平面に対して、傾斜又は略平行とされて配置されている。これにより、図9に示すように、スペーサ45間に形成される収容空間47が上方に向けて開口された状態となり、横架部材41の架設作業時において、横架部材41の端部41aを底板44やスペーサ45上に載置させてその位置を安定させた後に、蓋部材49とスペーサ45との間でのボルト締結作業を行うことが可能となっている。
スリットダム本体3の形態としては、例えば、図11に示すように、上述の実施形態の例から上流側奥行部材34を省略して、奥行部材37のみとしたような形態や、図12に示すように、図11に示す形態の奥行部材37の一端をコンクリート基礎7に埋め込み配置してこれを奥行部材38とした形態が挙げられる。図11、図12に示す何れの形態の場合においても、横架部材41は奥行部材37、38間に架設されることになる。このように、架設材41は、河川Rの流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられ、かつ、河川Rの川幅方向に間隔を空けて互いに略平行に設けられた奥行部材間であれば、特にその架設される位置について限定するものではない。なお、この場合において、横架部材41が架設されることとなる奥行部材は、河川Rの上流側に面する奥行部材とすることが好ましく、これによって、巨礫等との衝突時に受ける荷重を柱部材31、32、33等を介して有効にコンクリート基礎7にまで分散させることができる。
また、スリットダム本体3を構成する鋼管部材30は、上述の実施形態において、その形状が断面円形からなるものであったが、断面角形であってもよい。
土木構造体5は、いわゆる袖部と呼ばれるものであり、河川R周囲の基礎地盤上に立設された剛性に優れた構造体である。土木構造体5は、コンクリートの他に、例えば、鉄鋼、石材等によって形成されていてもよいが、公知の材質であれば特に限定するものではない。また、土木構造体5の大きさ、形態は任意の設計事項であり、特に限定するものではない。
横架部材41は、断面円形、角形の鋼管から構成されており、巨礫等との衝突時において横架部材41そのものが変形することにより衝突時の衝撃を吸収し易い構成とされている。なお、このような衝突時の衝撃を容易に吸収する機能が発揮されないことになるが、横架部材41は、各種断面形状の形鋼等の棒状、板状の部材によって構成されていてもよく、特にその形状等について限定するものではない。また、上述の実施形態では、横架材41が河川Rの川幅方向に間隔を空けて互いに略平行な上流側奥行部材34、下流側奥行部材35間において、河川Rの流れ方向に向けて間隔を空けて複数配置された例を説明したが、横架材41の架設される本数については特に限定するものではない。また、横架材41を鋼管から構成する場合、その肉厚、直径については特に限定するものではないが、製造コスト、材料コストを低減させる観点から、例えば、スリットダム本体3を構成する鋼管部材30の直径、肉厚に対して1/2〜3/4程度で構成することが好ましい。
スペーサ45は、その上側において蓋部材49の下面を当接させて配置可能なフランジ部46を有するものであり、複数枚の鋼板を組み合わせて構成する場合の他に、T形鋼、溝形鋼、H形鋼、Z形鋼等のフランジ部を有する各種断面形状の形鋼で構成されていてもよいし、角形鋼管で構成されていてもよく、特にその形状等について限定するものではない。
なお、一般に、各種断面形状の形鋼や角形鋼管は、鋼板と比較して、大きさ、板厚等の各種寸法の制約があるうえ、コスト高とされている。このため、スペーサ45は、複数枚の鋼板を組み合わせて構成することが好ましく、これにより、形鋼や角形鋼管により構成した場合と比較して、設計上の自由度を向上させるとともに、鋼製スリットダム1の構築時の費用を抑えることが可能となる。
蓋部材49は、上述の実施形態においては、鋼板から構成されている場合を例に説明したが、この他にも非鉄系の金属製、合成樹脂製等のいかなる材質から構成されていてもよい。また、蓋部材49の形状についても何ら限定するものではない。
なお、受け部材43は、上記の実施の形態において説明したような構造に限定するものではない。例えば、受け部材43のスペーサ45は、底板44や奥行部材34、35に固定されずに蓋部材49に固定されていてもよい。
本発明を適用した鋼製スリットダムの一部横断正面図である。 図1のA−A線断面図である。 スリットダム本体の構成を示す一部横断正面図である。 図3のB−B線断面図である。 横架部材のスリットダム本体に対する架設状態を説明するための一部縦断側面図である。 図5のC部拡大図である。 図5のD−D線断面図である。 横架部材を架設させる際の手順について説明するための図である。 横架部材を架設させる際の手順について説明するための他の図である。 横架部材を架設させる際の手順について説明するための他の図である。 本発明の他の実施形態例について説明するための一部縦断側面図である。 本発明の他の実施形態例について説明するための一部縦断側面図である。 従来技術について説明するための一部横断正面図である。 従来技術について説明するための一部縦断側面図である。
符号の説明
1 鋼製スリットダム
3 スリットダム本体
5 土木構造体
7 コンクリート基礎
30 鋼管部材
31、32、33 柱部材
34、35 奥行部材
36 水平部材
41 横架部材
41a 横架部材の端部
43 受け部材
44 底板
44a 底板の端部
44b 水抜き孔
45 スペーサ
45a 側板
45b 天板
45c 挿通孔
45d 切り欠き
46 フランジ部
47 収容空間
49 蓋部材
49a 挿通孔

Claims (8)

  1. 河川の川幅方向に間隔を空けて形成された土木構造体間に配置される鋼製スリットダムにおいて、
    上記川幅方向並びに河川の流れ方向に間隔を空けて設けられた複数の柱部材と、
    上記流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられた複数の奥行部材と、
    上記奥行部材の軸方向に沿って取り付けられる受け部材と、
    端部が上記受け部材に設けられた複数のスペーサの間に配置されて、上記複数の奥行部材間に架設される横架部材とを備え、
    上記受け部材は、上記スペーサ上に亘って取り外し可能に配置される蓋部材を有すること
    を特徴とする鋼製スリットダム。
  2. 河川の川幅方向に間隔を空けて形成された土木構造体間に配置される鋼製スリットダムにおいて、
    上記川幅方向並びに河川の流れ方向に間隔を空けて設けられた複数の柱部材と、
    上記流れ方向に間隔を空けた複数の柱部材の上部に亘って設けられた複数の奥行部材と、
    上記奥行部材の側面に軸方向に沿って取り付けられる受け部材と、
    端部が上記受け部材に設けられた複数のスペーサの間に配置されて、上記複数の奥行部材間に架設される横架部材とを備え、
    上記横架部材は、複数の奥行部材に対して交差することなく、当該複数の奥行部材の間に配置されること
    を特徴とする鋼製スリットダム。
  3. 上記受け部材は、平板状の底板と、上端にフランジ部を有するとともに上記底板上において上記奥行部材の軸方向に間隔を空けて配置される複数のスペーサと、該複数のスペーサのフランジ部上に亘って配置される蓋部材とを有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の鋼製スリットダム。
  4. 上記横架部材は、その端部が上記底板及び/又は上記スペーサに対して載置されることによって、上記複数の奥行部材間に架設されること
    を特徴とする請求項3に記載の鋼製スリットダム。
  5. 上記スペーサは、上記底板並びに上記奥行部材に対して溶接により固定されていること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の鋼製スリットダム。
  6. 上記蓋部材は、上記スペーサのフランジ部に対してボルト接合により固定されていること
    を特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の鋼製スリットダム。
  7. 上記スペーサは、複数枚の鋼板を組み合わせることにより構成されてなること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の鋼製スリットダム。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の鋼製スリットダムの損傷した横架部材を補修する鋼製スリットダムの補修方法であって、
    損傷した横架部材が間に配置されている上記複数のスペーサ上に亘って配置されている蓋部材を取り外すとともに、損傷した横架部材を当該複数のスペーサ間から取り除き、
    新たに用意した横架部材の端部を上記受け部材における複数のスペーサの間に配置して、上記複数の奥行部材間に当該新たに用意した横架部材を架設し、
    上記複数のスペーサ上に亘って蓋部材を配置するとともに、当該複数のスペーサに対して当該蓋部材を固定すること
    を特徴とする鋼製スリットダムの補修方法。
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