JP4256814B2 - コンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法 - Google Patents

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この発明は、コンクリートダム、特に土石流対策用の砂防ダムや治山ダムにおいて、土石流等の衝撃力によるダム堤体の破損を防止するコンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法に関する。
従来から、河川環境を良好に維持するために砂防・治山ダムは重要な役割を果たしている。これらのダムには川上から流れてくる土石流が衝突し、その衝撃力により、或いは衝撃力の繰り返しによる疲労により、ダム堤体特にその袖部が損傷・破壊され易い環境にある。コンクリートダムの袖部は巨礫の衝突により、押し流されてしまったり、そこまでいかないとしてもクラックが発生する破壊を生じて、ダムの機能や耐久性が著しく低下する事例が見られる。そこで、従来コンクリートダムの上流側壁面へ土砂や間伐材等を緩衝構造体として設置して衝撃力を緩衝する方法が実施されている。そうした従来技術として、例えば以下のような構造が開示されている。
例えば、特許文献1には、砂防ダムの上流側壁面へ、補強材を埋設したゴムシートを縦長の袋を形成するようにたるませながら所定箇所に止着し、且つ連続して取り付けて各々独立した袋を形成し、その袋内に砂や礫等の充填材を充填させることにより、巨礫の衝突に対してその衝撃力は袋内での充填材の圧縮変形及び袋の伸びによって減衰する構成が開示されている。
また、特許文献2は、ダムの上流側壁面へタイヤ緩衝構造体を設けるもので、前記タイヤ緩衝構造体はタイヤ柱が複数本、川幅方向に平面配置され且つ川の流れ方向に一又は二層に配置し、内部の空洞を保持してコンクリートを充填して成り、土石流が上記タイヤに衝突した際の衝撃力が、タイヤ自体の弾性力と、該タイヤ内の空気が隙間から流出する際に生じる緩衝作用とにより減衰される点が開示されている。
特許第2584812号公報 特許第2923501号公報
上述した通り、ダムの袖部の上流側壁面に緩衝構造体を設けて土石流等の衝撃力を減衰させて吸収する技術は既に公知である。しかし、土砂を緩衝材として用いる方法は、流水や雨により砂が流出して本来の機能を果たさなくなる他、砂に巨礫が混入したり降雨等の水の影響を受けて締め固まるので、永続的な緩衝性を期待できない。また、間伐材を設ける方法においても、間伐材の老朽化に伴って緩衝性能が低下し、緩衝性能を維持するために頻繁にメンテナンスを行う必要が生じて手間が掛かる。
また、特許文献1、2に開示された技術は、いずれの緩衝構造体も材質がゴム製である。高地に設けられるダムの周辺は湿気や乾燥が繰り返すなどの厳しい環境条件化に置かれているため、虫が湧きゴムの表面に亀裂が生じるなど、耐久性が低下するという問題がある。更に、ゴムに含まれる有害な物質が溶け出して下流へ流れたり、高温下で火災を引き起こす可能性もあることから自然環境を破壊する問題点もある。
特に特許文献2の緩衝構造体にタイヤを使用するものは、ダイヤ自体の弾力性が高く柔らかいため、大規模な土石流に持ちこたえるだけの耐久力及び緩衝性能を到底見込めないし、同サイズのタイヤを必要本数準備する作業は困難で時間が掛かる。しかも、積み上げや結束作業が非常に難しく施工性が悪い等々の問題点がある。
本発明の目的は、緩衝構造を鋼製矢板で成る外壁と、緩衝性能に優れた充填材等とで構成して、大規模な土石流にも十分な耐久力と緩衝性能を効果的に発揮させ、且つ前記緩衝性能の長期に渡る安定性を期待でき、施工性も良く、環境性が高いコンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法を提供することにある。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造は、
砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造であって、
コンクリートダムの上流側壁面の中間部分又は中間部から下方に亘って土台コンクリートが設けられ、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁が垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置され、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材が充填されて成ることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造の構築工法は、
砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造の構築工法であって、
コンクリートダムの上流側壁面の中間部分又は中間部から下方に亘って土台コンクリートを設ける段階と、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁を垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置する段階と、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材を充填する段階とから成ることを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造は、
砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造であって、
コンクリートダムの上流側に、該コンクリートダムから一定距離離れた位置の地盤に土台コンクリートが設けられ、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁が垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置され、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材が充填されて成ることを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造の構築工法は、
砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造の構築工法であって、
コンクリートダムの上流側に、該コンクリートダムから一定距離離れた位置の地盤に土台コンクリートを設ける段階と、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁を垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置する段階と、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材を充填する段階とから成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2に記載したコンクリートダムの緩衝構造の構築工法において、
コンクリートダムの上流側壁面にコンクリート型枠を取り付け、前記コンクリート型枠とコンクリートダム壁面との間にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後に型枠を取り外して土台コンクリートを設ける段階を含むことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2若しくは4又は5に記載したコンクリートダムの緩衝構造の構築工法において、
土台コンクリートの上端に溝形状の基礎梁をアンカー材で固定し、同基礎梁の上に柱材を設置し、前記柱材をサポート材と腹起材で支持し、前記基礎梁の上に、高さが異なる鋼製矢板を交互の配置に連結して立て、これを前記柱材とサポート材及び腹起材によって支持させ、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に充填材を背の低い鋼製矢板の上端レベルまで充填し、締め固めた後、締め固めた充填材の頂面にアンカー材を設置し、再び鋼製矢板を立て、充填材を充填し、締め固めてアンカー材を設置する工程を段階的に繰り返し、最終の外壁頂部に堤冠材を設置し、充填材の上面へ天端保護コンクリートを打設することを特徴とする。
請求項1〜6に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法によれば、鋼製矢板で成る外壁と、緩衝性能に優れた充填材とで緩衝構造が構成されているため、大規模な土石流による衝撃力に対して十分大きな耐久力と優れた緩衝性能を効果的に発揮して、ダム堤体の破損を防止することができる。充填材は経年による性能の変化や、材質劣化等の問題が殆どないため、緩衝構造の安定した緩衝性能を長期に亘り期待できる。
また、土台コンクリートの上に外壁を構築してダム壁面との間に充填材を充填するという簡易な工法であるため、施工性が非常に良く、新設、既設を問わず施工及び設置が容易である。
更に、本発明の緩衝構造は、コンクリートダムで使用される材料とほぼ同様のものを用いるので、自然環境を損なうことがなく、コンクリート及び充填材は現地の土砂等を活用できるため環境性にも優れる。
砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造である。
コンクリートダム1の上流側壁面の中間部分又は中間部から下方に亘って土台コンクリート2が設けられ、前記土台コンクリート2の上端の上流側位置に外壁3が垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置され、前記外壁3とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材10が充填されて構成される。
本発明は、既設又は新設の砂防、治山用コンクリートダム1の上流側壁面を土石流や流木等による衝撃力を緩和、吸収する緩衝構造として好適に実施される。
図1は、請求項1に記載した発明に係るコンクリートダムの緩衝構造の全景を示し、図2〜図6はその構築工法を示している。
図1に示すように、本発明の緩衝構造は、衝撃力が集中するコンクリートダム1の袖部1aの前面へ集中的に設置(又は構築)する。なお、コンクリートダム1を構築する工法についての説明は省略し、緩衝構造の構築について説明する。
図2は、コンクリートダム1の上流側壁面の中間部分に土台コンクリート2を設ける段階を示している。図示例ではダム堤体の中間部分にのみ土台コンクリート2を設けた場合を示しているが、この限りではなく、例えば中間部から下方に亘って更に広域に土台コンクリート2を設けても良い。
コンクリートダム1の上流側壁面の所望箇所に彫り込みアンカーを用意し、この彫り込みアンカーにより支持させて土台コンクリート2用のコンクリート型枠21を組み立てる。この型枠21とコンクリートダム1の壁面との間にコンクリートを打設し、同コンクリートが硬化した後に、型枠21を解体して土台コンクリート2を完成する(請求項5記載の発明)。前記土台コンクリート2の幅厚は、例えばコンクリートダム1の袖部1aの幅厚が3mである場合に、2m程度とされる。
なお、コンクリートダム1の上流側壁面と土台コンクリート2との接触面における肌別れを防止するため、土台コンクリート2を設置する前に、予めコンクリートダム1の上流側壁面の所望箇所に差し筋を設けたり、削岩機等により壁面を荒らしておくか、又は上流側壁面へコンクリート接着剤を塗附する等の前処理を実施することが好ましい。
次に、上記土台コンクリート2の上端面の上流側位置に沿って外壁3を垂直方向に、且つコンクリートダム1の袖部1a方向の全長に亘り立設する。以下に、鋼製矢板30a、30bを使用して組み立てる外壁3の構築工法について説明する。
図3は、鋼製矢板30aで組み立てた外壁3の完成状態を部分的に示している。図4と図5は、土台コンクリート2の上に前記外壁3の第一段目の組み立てを行った状態を示している。
土台コンクリート2の上端面の上流側位置に鋼製矢板30a、30bの下端を挿入できその位置を定める上向きに開口した溝形状の基礎梁6を袖部1aの長手方向に配置する。前記基礎梁6には直交する配置にアンカー金具5を複数本接合してあり、土台コンクリート2に予め用意しておいた埋め込みアンカーボルト4を利用して前記アンカー金具5…を固定し、ひいては基礎梁6を固定する。次に、基礎梁6の溝内へ挿入して垂直に立てた柱材7に、下端を前記アンカー金具5とボルト止め等の手段で結合した斜めサポート材8の上部を交わらせ、その交差箇所をボルトで結合して固定する。柱材7にはアングル材等が使用される。前記柱材7は基礎梁6の長手方向に数mおきに立てて各々サポート材8で支持させ、各柱材7に沿って内側に、第一段目及び第二段目の腹起材9a、9bをそれぞれ水平方向に配置し、ボルト止め等の手段で結合して前記柱材7と架設、支持させる。第一段目及び第二段目の腹起材9a、9bはアングル材を使用する。図3中の符号90は腹起材同士の接続金物を指している。
次に、前記基礎梁6の上に、高さが異なる第一段目の鋼製矢板30aと30bを相互の配置に連結して組み立てる。鋼製矢板としては、モジュール長さ寸法(以下、標準モジュール長さと云う=長さ1m、幅寸は355mm、厚さ4〜6mm)の標準鋼製矢板30aと、約1/2モジュール寸法(長さ約50cm、幅寸及び厚さは同じ)の短いハーフ鋼製矢板30bの2種類を使用する。
標準鋼製矢板30aとハーフ鋼製矢板30bは、各々の下端をそれぞれ土台コンクリート2上の基礎梁6の溝内へ挿入し、互い違いに段違い状の千鳥状配置で配置する。隣接する鋼矢板同士はその両側縁に有するグリップ形状のスライドジョイント部J(図6を参照)を接合して前記柱材7に沿って建て込む。図中のハーフ鋼製矢板30bは、第一段目の腹起材9aとボルト止め等の手段で結合する。標準鋼製矢板30aは、第一段目及び第二段目の腹起材9a、9bのいずれとも結合しない。鋼製矢板の建て込み時にスライドジョイント部Jに必要な自由度を残すためである。
続いて、前記ハーフ鋼製矢板30bの上縁に標準鋼製矢板30aをもう一枚建て込み、これを第二段目の腹起材9bとボルト接合して第一段目の組み立てが完了する。第一段目以降の外壁3の組み立ては標準鋼製矢板30aで行う。最終段階では再びハーフ鋼製矢板30bを使用して外壁3の組み立てを行い、頂部を一直線上に形成する。
次に、図7に示すように、第一段目の組み立てを完成した外壁3とコンクリートダム1の壁面との間に緩衝性能を有する充填材10を充填する。
充填材10としては、緩衝性能(クッション効果)を有するクラッシャーランや砂・セメント・水を混合したもの、砂・土砂・水を混合したもの又は土砂・セメント・土を混合したものなど、完成状態が空隙率の大きい材料を使用する。
充填材10を外壁3の内側へ充填する作業は、第二段目の腹起材9bの位置を少し超える垂直高さL(約100cm)のレベルまでを、複数層に区分して段階的に進める(図4参照)。その理由は、充填材10を小分けした層厚に充填し、その層毎の充填材10を振動ローラー等で締め固めると効率的だからである。
充填作業が垂直高さLのレベルに達した段階で、締め固めた充填材10の頂面にアンカー材11を設置する。即ち、第二段目の腹起材9bに予め用意した取付用孔へアンカー材11の一端を引っ掛けて止める等の手法で前記頂面へアンカー材11を設置する。このアンカー材11は、外壁3の自立支持及び形状保持機能を働く。
以下、第2段目以降についても、標準鋼製矢板30aを順次上下左右方向に継ぎ足し、その内側に腹起材9c〜eを固定し、充填材10の充填作業を行い、締め固めてアンカー材11を設置する工程を段階的に繰り返して、緩衝構造を構築する。
外壁3の頂部に関しては、図3に示したように、1/2長さのハーフ鋼製矢板30bを背の低い列(図5参照)へ建て込こんで、上縁を水平方向に一直線上に揃え、その上縁部の上にアングル材等を使用した堤冠材13を取り付ける。
最後に、前段階で締め固めた充填材10の上面へ天端保護コンクリート12を蓋をする如く打設して緩衝構造を完成する(図7参照)。前記天端保護コンクリート12の打設により、当該緩衝構造が土石流等の強い衝撃を受けた時、充填材10が溢れ出るのを防ぎ、充填材10(ソイルセメント)の安定化が図られる。
上記の緩衝構造をコンクリートダム1の上流側壁面に構築すると、大規模な土石流が生じても、先ずは外壁3へ衝突し、次いで外壁3に囲まれた充填材10のクッション効果で衝撃力を緩和し吸収するので、緩衝構造の崩壊を可久的に阻止され、更には袖部1aを含むダム堤体の損傷を防止することができ、砂防効果を十分に発揮する。特に鋼製矢板を外壁材として使用すると、鋼製矢板自体が土石流の衝突によって変形するので衝撃力を効果的に吸収する。加えて、充填材10が経年による性能の変化や材質劣化等の問題が殆どないため緩衝性能を長期に亘り安定して期待できるのである。
図8、図9は請求項3、4に記載したコンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法を示す。この実施例2は実施例1とほぼ同様の技術的思想に立脚するので、以下には両者の相違点を中心に説明する。
実施例2のコンクリートダムの緩衝構造及びその構築工法は、土台コンクリート2がコンクリートダム1(堤体)から一定距離S離れた地盤(又は流石土砂)に設ける点を特徴とする。しかる後に、前記土台コンクリート2の上に緩衝構造を構築する要領は上記実施例1で説明した通りである。
外壁3を鋼製矢板で構築する手法に代わり、コンクリートブロックパネルを組み上げて構築すると、緩衝構造を構築する施工性、作業効率を飛躍的に向上させることが可能である。
本発明に係るコンクリートダムの緩衝構造の実施例1を示した図である。 コンクリートダムの上流側壁面へコンクリート型枠を設置した状態を示した断面図である。 鋼製矢板による外壁の構造を示した斜視図である。 鋼製矢板による外壁を一段目まで組み立てた状況を示す側面図である。 鋼製矢板による外壁を一段目まで組み立てた状況を示す正面図である。 鋼製矢板による外壁の組み立てた状態を示す平面図である。 実施例1のコンクリートダムの緩衝構造の完成段階を示した断面図である。 本発明に係るコンクリートダムの緩衝構造の実施例2を示した図である。 図8のコンクリートダムの緩衝構造の断面を示した図である。
符号の説明
1 コンクリートダム
2 土台コンクリート
21 コンクリート型枠
3 外壁
30a 標準鋼製矢板
30b ハーフ鋼製矢板
4 堤冠材
5 アンカー金具
6 基礎梁
7 柱材
8 サポート材
9 腹起材
10 充填材
11 アンカー材
12 天端保護コンクリート
J スライドジョイント部

Claims (6)

  1. 砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造であって、
    コンクリートダムの上流側壁面の中間部分又は中間部から下方に亘って土台コンクリートが設けられ、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁が垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置され、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材が充填されて成ることを特徴とする、コンクリートダムの緩衝構造。
  2. 砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造の構築工法であって、
    コンクリートダムの上流側壁面の中間部分又は中間部から下方に亘って土台コンクリートを設ける段階と、
    前記土台コンクリートの上端の上流側位置に外壁を垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置する段階と、
    前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材を充填する段階とから成ることを特徴とする、コンクリートダムの緩衝構造の構築工法。
  3. 砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造であって、
    コンクリートダムの上流側に、該コンクリートダムから一定距離離れた位置の地盤に土台コンクリートが設けられ、前記土台コンクリートの上端の上流側位置に、外壁が垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置され、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材が充填されて成ることを特徴とする、コンクリートダムの緩衝構造。
  4. 砂防、治山用のコンクリートダムの上流側壁面を土石流や流木等による衝撃から緩和、吸収する緩衝構造の構築工法であって、
    コンクリートダムの上流側に、該コンクリートダムから一定距離離れた位置の地盤に土台コンクリートを設ける段階と、
    前記土台コンクリートの上端の上流側位置に、外壁を垂直方向に且つダムの袖部の方向に設置する段階と、
    前記外壁とコンクリートダム壁面との間に緩衝性能を有する充填材を充填する段階とから成ることを特徴とする、コンクリートダムの緩衝構造の構築工法。
  5. コンクリートダムの上流側壁面にコンクリート型枠を取り付け、前記コンクリート型枠とコンクリートダム壁面との間にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後に型枠を取り外して土台コンクリートを設ける段階を含むことを特徴とする、請求項2に記載したコンクリートダムの緩衝構造の構築工法。
  6. 土台コンクリートの上端に溝形状の基礎梁をアンカー材で固定し、同基礎梁の上に柱材を設置し、前記柱材をサポート材と腹起材で支持し、前記基礎梁の上に、高さが異なる鋼製矢板を交互の配置に連結して立て、これを前記柱材とサポート材及び腹起材によって支持させ、前記外壁とコンクリートダム壁面との間に充填材を背の低い鋼製矢板の上端レベルまで充填し、締め固めた後、締め固めた充填材の頂面にアンカー材を設置し、再び鋼製矢板を立て、充填材を充填し、締め固めてアンカー材を設置する工程を段階的に繰り返し、最終の外壁頂部に堤冠材を設置し、充填材の上面へ天端保護コンクリートを打設することを特徴とする、請求項2若しくは4又は5に記載したコンクリートダムの緩衝構造の構築工法。
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