JP4951702B2 - ルーフモール - Google Patents

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この発明は、車体におけるルーフパネルとサイドパネルとの溶接部に設けられる溝に取り付けられるルーフモールに関するものである。
一般的な自動車等の車両には、構成部材間の隙間を塞いだりあるいは装飾目的のため、細長く成形された各種のモールディングが装着されている。例えば図6に示すように、車体は、天面をなすルーフパネル10の側縁部と主に側面をなすサイドパネル11の上縁部とを溶接することで構成され、これらの溶接部が車体の屋根Rの両側縁に前後に延在するようになっている。屋根Rでは、ルーフパネル10とサイドパネル11との溶接部が上方に開放する溝状に形成され、この溝12にルーフモールディング(以下、ルーフモールという)50が嵌め込まれ、このルーフモール50によって溝12を塞いでいる(例えば特許文献1参照)。
前記ルーフモール50は、押し出し成形によって形成された弾力性を有する樹脂やゴム等からなるモール本体部52と、このモール本体部52に埋め込まれた金属等の芯材60とから構成されている。すなわち、ルーフモール50は、モール本体部52に該モール本体部52より剛性が高い芯材60を挿入することで、形状の安定化を図って溝12への装着作業を容易にし、溝12への取り付け後の反り等を抑制している。
前記モール本体部52は、溝12の上方に開放する開口12aを塞ぐ蓋部54と、溝12に挿入されて、溝12に対して該溝12の幅方向に嵌合する脚部56と、上下方向に延在し、蓋部54と脚部56との間を繋ぐ柱部58から構成され、全体として断面「エ」の字状に形成されている(図6参照)。なお、芯材60は、モール本体部52の柱部58に挿入されている。蓋部54は、溝12の開口12aの幅(左右)寸法より大きく設定され、上方に臨む意匠面54aが、例えば中央部から左右の端部に向かうにつれてなだらかに低くなる凸形状に形成されている。また、蓋部54は、下面が左右の端部に向かうにつれて上方傾斜するように形成され、柱部58と接続する根元部分が比較的肉厚になっている。そして、ルーフモール50は、前後の端部から脚部56を切り取って、溝12の内側に設けたクリップ(図示せず)に柱部58を挟持することで、前後の端部を位置決めし、脚部56が溝12に嵌り込むことで中間部分が保持されている。
特開2001−122047号公報
前記ルーフモール50は、蓋部54の根元部分が厚くなっているので、該蓋部54を構成する合成樹脂等の材料の量が増えて、結果として意匠面54aにヒケ等の外観不良が起き易くなる。特に、断面矩状の芯材60を左右方向に長手辺が延在する横置きすると(図6参照)、柱部58の幅寸法が大きくなり、これに伴って蓋部54の根元部分も厚くなってしまうので、前記問題が生じ易くなる。
すなわち本発明は、従来の技術に係るルーフモールに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、変形が起き難いルーフモールを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のルーフモールは、
車体の屋根に設けられた溝に取り付けられるルーフモールにおいて、
前記溝の開口を覆う蓋部と、
前記溝に挿入されて、該溝の幅方向に嵌合する脚部と、
前記蓋部と前記脚部とを向かい合わせて繋ぐ1本の柱部と、
断面矩形状の板形状に形成され、前記蓋部と前記脚部との離間方向に沿って矩形断面の長手辺が延在する縦姿勢で前記柱部に挿入された1本の芯材とを備え、
前記蓋部および前記脚部は、前記柱部から前記溝の幅方向両側に延出するように夫々形成されると共に、該柱部を挟んで溝の幅方向に対称な形状に形成され、該蓋部は、両方の延出端における脚部側が前記溝の開口縁に夫々当接するように設定され、
前記柱部は、幅方向の両側面が平行に延在するよう形成されて、前記蓋部における脚部側に臨む被覆面と柱部における対応の側面とが、円弧状のテーパ面を介して連なり、
前記蓋部は、前記被覆面が前記延出端における前記開口縁への当接部位と比べて前記テーパ面に連なる接続部位側が凹むように形成されると共に、外方に臨む意匠面における該被覆面に対応する部位が前記延出端を除いて該被覆面と平行に延在するよう形成され、
前記芯材は、前記柱部において前記蓋部側に偏倚させると共に、該柱部におけるテーパ面に連なる接続部位に対して該蓋部側の端縁を揃えて配置され、
前記テーパ面に連なる接続部位での前記蓋部の厚み寸法と、前記テーパ面に連なる接続部位での前記柱部の厚み寸法とが、等しくなるよう形成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、1本の芯材を蓋部と脚部との離間方向に長手辺を沿わせた縦姿勢で柱部に挿入しているので、芯材を横姿勢で挿入した場合と比べて柱部の厚み寸法を薄く設定することが可能となる。これにより、蓋部における柱部との接続部位を、柱部の厚みに合わせて薄く設定することができ、蓋部の外方に臨む意匠面のヒケ等の外観不良を抑制することができる。しかも、蓋部において厚くなりがちな柱部との接続部位について、脚部側に臨む被覆面が延出端より接続部位側を凹ませて形成されているので、蓋部における接続部位側の凹み部分が所謂肉盗みとなり、蓋部の意匠面の外観不良をより高いレベルで抑えることができる。蓋部は、被覆面の形状と平行な関係で意匠面が形成されているので、蓋部の肉厚差に起因する意匠面の外観不良を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、前記脚部は、前記溝の幅より大きく形成されると共に、前記柱部との接続部位の厚み寸法が、該柱部の厚み寸法と等しくなるよう形成されることを要旨とする
請求項3に係る発明では、前記脚部は、前記柱部を挟んで前記溝の幅方向に対称な形状に形成されると共に、該脚部の幅寸法は、底部と比べて幅狭に設定された溝の開口よりも大きく設定されることを要旨とする
本発明に係るルーフモールによれば、蓋部の厚みを薄く設定することができるので、該蓋部を構成する材料の収縮等に起因する外観不良を抑制できる。
本発明の好適な実施例に係るルーフモールの一部を示す側面図である。 図1のX−X線断面図である。 図1のY−Y線断面図である。 実施例のルーフモールを溝に取り付けた状態で示す概略断面図である。 実施例のルーフモールの一部を示す斜視図である。 従来のルーフモールを示す断面図であって、溝へ取り付けた状態を示す。
次に、本発明に係るルーフモールにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、図4に示すように、車体の屋根Rの左右両端の夫々に前後に延在すると共に上方に開口するように形成された溝12に取り付けられるルーフモール20を例に挙げて説明し、車体への取り付け姿勢を基準として前後左右上下を指称する。
図1〜3に示すように、実施例のルーフモール20は、合成樹脂やゴム等の材料(以下、モール材料という)で構成されるモール本体部(本体部)22と、金属や硬質な合成樹脂等の材料からなり、モール本体部22に挿入された芯材30とから基本的に構成されている。ルーフモール20は、車体の屋根Rの前後に亘って延在する溝12に合わせて形成された長尺な部材であって、例えばモール本体部52の押し出し成形に合わせて芯材30を挿入することで、一体的に形成されている(図5参照)。モール本体部22は、溝12にある程度追従可能な可撓性および弾力性を有するモール材料からなるものが好ましく、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、各種のオレフィン系エラストマーあるいはスチレン系エラストマー等を単体または組み合わせて採用可能である。一方、芯材30は、モール本体部22の形状を安定させる剛性およびモール本体部22を構成するモール材料より線膨張係数が小さい寸法安定性を有する必要がある。そのため、芯材30は、モール本体部22を構成するモール材料よりも硬質で、かつある程度の可撓性を有する合成樹脂や金属材料が用いられる。
前記モール本体部22は、溝12の上方に開放した開口12aを覆う蓋部24と、溝12に挿入され、該溝12の幅(左右)方向に嵌合する脚部26と、蓋部24と脚部26とを繋ぐ柱部28とを備えている(図1または図2参照)。モール本体部22は、蓋部24と脚部26とが柱部28を挟んで向かい合うように配置されている。モール本体部22は、左右方向に破断した断面形状が、左右に延在する蓋部24および左右に延在する脚部26を繋ぐ上下に延在する柱部28によって、略「エ」の字状になるように形成されている(図2または図5参照)。実施例のモール本体部22は、柱部28を挟んで左右対称な形状であって、前後の端部(後述する取付部22a(図1参照))を除いてどの位置で破断しても同一断面形状になっている。
前記蓋部24は、ルーフパネル10の上面に沿う板面を有する板状部分である。蓋部24は、その幅寸法が溝12の幅寸法と同一または大きく設定され、実施例では、溝12における開口12aの幅寸法より僅かに大きく構成されている(図4参照)。蓋部24は、柱部28から左右(溝12の幅方向)に夫々延出した延出片25,25を有し、左右の延出片25の延出端における脚部26側に臨む下面(以下、被覆面という)24aが溝12の開口端に対応的に当接するようになっている。蓋部24は、溝12の外方に臨む意匠面(上面)24bが、柱部28側から延出端側に向かうにつれて脚部26側に湾曲するよう形成されており、全体として中央部が最も高くなる凸形状になっている(図2参照)。また、左右の延出片25は、被覆面24aが延出端と比べて柱部28に接続する部位(以下、単に接続部位という)側を凹ませて形成されている。ここで、各延出片25は、被覆面24aが柱部28から離間するにつれて脚部26側に偏倚するように湾曲形成されている。また、各延出片25は、意匠面24bにおける接続部位から延出端に向かう所要範囲が、被覆面24aの形状に沿って延在するように形成され、各延出片25が柱部28側から離れるにつれて脚部26側に湾曲する形状に構成されている。実施例の延出片25は、被覆面24aが延出端を除いて意匠面24bと平行な関係で延在し、被覆面24aと意匠面24bとが平行に延在する範囲において厚み寸法が等しくなっている。また、実施例の蓋部24は、延出端において意匠面24bの曲率が被覆面24aと比べて大きくなることで、延出片25が延出端に向かうにつれて先細り形状になっている。
前記柱部28は、蓋部24と交差する方向に延在するように形成されている(図2参照)。すなわち、柱部28は、溝12の深さ方向に延在し、ルーフモール20を溝12に取り付けた際に、溝12に挿入されるようになっている(図4参照)。柱部28は、蓋部24の中央部に接続し、該蓋部24への接続部分が脚部26側から蓋部24側に向かうにつれて左右になだらかに広がっている。実施例の柱部28は、該柱部28の上端部側面が脚部26側から蓋部24側に向かうにつれて円弧状に湾曲しつつ互いに離間するテーパ面28aとなり、上端部を除く左右の側面が互いに平行な関係で延在するよう形成されている。そして、柱部28は、上端部の接続部分を除く一般部分の溝12の幅方向に沿う厚み寸法が一定になるように形成されている。なお、以下の説明において特に断りのない場合は、蓋部24の厚み寸法Dfは、蓋部24において柱部28のテーパ面28aの上端が接続する部位での上下方向(溝12の深さ方向)に沿う寸法を指す。また、柱部28の厚み寸法Dhとは、柱部28においてテーパ面28aとなる接続部分と一般部分とが繋がる部位(テーパ面28aの下端)での左右方向(溝12の幅方向に沿う方向)の寸法を指す。そして、ルーフモール20は、蓋部24の厚み寸法Dfと柱部28の厚み寸法Dhとを等しくなるよう設定してもよい(図2参照)。
前記脚部26は、蓋部24に向かい合って延在する板状部分であって、その幅寸法が溝12の幅寸法と同一または大きく設定され、実施例では、溝12の幅寸法より大きくなっている。脚部26は、柱部28から左右に夫々延出した当接片27を有し、左右の延出端が溝12の側面に弾力的に当接するようになっている(図4参照)。各当接片27は、先端部が蓋部24側に屈曲する断面略「く」の字状に形成され、根元部分が柱部28との接続部から離間するにつれて細くなる一方、先端部の厚みが一定になるよう構成されている。モール本体部22は、蓋部24、柱部28および脚部26の厚み寸法Df,Dh,Daが等しくなるように設定してもよい(図2参照)。なお、脚部26の厚み寸法Daは、柱部28および脚部26に連なるテーパ面の下端での寸法を指す。
前記芯材30は、断面矩形状の長尺な部材であって、溝12の前後方向の長さに合わせたモール本体部22の長手全体に亘って配設されている(図1参照)。また、芯材30は、蓋部24と脚部26との離間方向に沿って矩形断面の長手辺が延在する縦姿勢で柱部28に挿入されている。芯材30は、柱部28の左右方向の中央部に配置され、芯材30の側方を覆う被覆層の肉厚が左右で同じに設定されている。実施例では、柱部28の厚み寸法が2.0mmに設定され、厚さ0.5mmの芯材30に対して被覆層の肉厚が0.75mmに設定されている。また、芯材30は、柱部28において蓋部24側に偏倚するように配置され、実施例では、柱部28のテーパ面28aの下端(始まり)と芯材30の上端がおおよそ揃っている。
前記ルーフモール20は、溝12の前後に対応する前後の端部の夫々に、溝12に設けられたクリップ等の固定具(図示せず)に保持される取付部22aを有している(図1参照)。取付部22aは、芯材30の下側で柱部28の下部および脚部26をカットした形状であって、蓋部24と柱部28の残りの部分から断面略「T」字形状になっている(図3参照)。なお、取付部22aは、断面「エ」の字状に形成したモール本体部22を切断して形成しても、最初から断面「T」字状に形成しても、どちらでもよい。そして、ルーフモール20は、取付部22aをなす柱部28が固定具に把持されると共に、脚部26が溝12の側面に弾力的に当接することで、蓋部24で開口12aを覆って溝12に取り付けられる。
前記ルーフモール20は、モール本体部22が部位によって物性が異なるように構成されている。実施例のモール本体部22は、蓋部24の意匠面24bを構成する意匠層32と、脚部26の先端部を構成する当接層34と、意匠層32および当接層34以外の部分を構成する一般層36とで、物性が異なるように設定されている(図2または図5参照)。意匠層32は、蓋部24の上部(柱部28が接続する面と反対側)に設けられ、蓋部24の下部を構成する一般層36と比べて薄く設定されている。意匠層32は、溝12に取り付けた際に外方に露出する部位となるので、一般層36と比べて耐候性がよいものが採用される。当接層34は、脚部26における根元部分の中途から先端部にかけて設けられ、該脚部26の屈曲部を挟んで先端部の全部と根元部分の一部が当接層34で構成されている。当接層34は、溝12に取り付けた際に該溝12に当接する部位および当接する部位を支持する部位となるので、一般層36と比べて弾力性があるものが採用される。モール本体部22は、意匠層32、当接層34および一般層36の夫々を異なるモール材料で構成しても、グレードの異なる同一のモール材料で構成しても、どちらでもよい。実施例のモール本体部22は、全体としてオレフィン系エラストマー(TPO)が採用され、意匠層32、当接層34および一般層36の夫々に合わせて、該オレフィン系エラストマーの物性が異なるよう調整されている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るルーフモール20の作用について説明する。実施例のルーフモール20によれば、芯材30を蓋部24と脚部26との離間方向に長手辺を沿わせた縦姿勢で柱部28に挿入しているので、芯材30を横姿勢で挿入した場合と比べて柱部28の厚み寸法Dhを薄く設定することが可能となる。これにより、蓋部24における柱部28との接続部位を、柱部28の厚みに合わせて薄く設定することができ、蓋部24の外方に臨む意匠面24bのヒケ等の外観不良を抑制することができる。しかも、蓋部24において厚くなりがちな柱部28との接続部位について、脚部26側に臨む被覆面24aが延出端より接続部位側を凹ませて形成されているので、蓋部24における接続部位側の凹み部分が所謂肉盗みとなり、蓋部24の意匠面24bの外観不良をより高いレベルで抑えることができる。
また、蓋部24は、意匠面24bにおける接続部位を含む所要範囲を被覆面24aの形状に沿って形成してあるので、蓋部24の接続部位側の厚みが等しくなり、蓋部24の肉厚差に起因する意匠面24bの外観不良を抑えることができる。しかも、蓋部24の接続部位のような異なる部位が交差する部分では、接続部位同士の厚みを揃えることで、接続部位での意匠面24bのヒケを抑制できる。すなわち、モール本体部22は、蓋部24の厚み寸法Dfと柱部28の厚み寸法Dhとが等しく設定することで、柱部28と蓋部24との肉厚差に起因する蓋部24の意匠面24bの外観不良を抑えることができる。
前記取付部22aは、脚部26が設けられていないので、他の部位と比べて蓋部24の成形収縮の影響を受け易いが、前述の如く蓋部24の成形収縮自体が抑えられているので、取付部22aにおいて反り等の変形を抑制することができる。しかも、芯材30が蓋部24の成形収縮に起因する反り方向に剛性が高くなる縦姿勢で挿入されているので、芯材30によって変形をより高いレベルで抑制することができる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することができる
(1)芯材の表面は、平滑に形成しても、ローレット加工等により凹凸を設けてもよい。芯材の表面に凹凸を設けることで、モール本体部を構成するモール材料との馴染みがよくなり、芯材の剥離を抑制することができる。
()本願でいう厚み寸法が「等しい」あるいは「平行」とは、数学的な同一関係に限定されず、意匠面のヒケを抑制する本願発明の目的を達成できる範囲で略同一の関係も含む。
12 溝,12a 開口,22a 取付部,24 蓋部,24a 被覆面,
24b 意匠面,26 脚部,28 柱部,28a テーパ面,30 芯材,
R 屋根,Df (蓋部の)厚み寸法,Dh (柱部の)厚み寸法,Da (脚部の)厚み寸法

Claims (3)

  1. 車体の屋根に設けられた溝に取り付けられるルーフモールにおいて、
    前記溝の開口を覆う蓋部と、
    前記溝に挿入されて、該溝の幅方向に嵌合する脚部と、
    前記蓋部と前記脚部とを向かい合わせて繋ぐ1本の柱部と、
    断面矩形状の板形状に形成され、前記蓋部と前記脚部との離間方向に沿って矩形断面の長手辺が延在する縦姿勢で前記柱部に挿入された1本の芯材とを備え、
    前記蓋部および前記脚部は、前記柱部から前記溝の幅方向両側に延出するように夫々形成されると共に、該柱部を挟んで溝の幅方向に対称な形状に形成され、該蓋部は、両方の延出端における脚部側が前記溝の開口縁に夫々当接するように設定され、
    前記柱部は、幅方向の両側面が平行に延在するよう形成されて、前記蓋部における脚部側に臨む被覆面と柱部における対応の側面とが、円弧状のテーパ面を介して連なり、
    前記蓋部は、前記被覆面が前記延出端における前記開口縁への当接部位と比べて前記テーパ面に連なる接続部位側が凹むように形成されると共に、外方に臨む意匠面における該被覆面に対応する部位が前記延出端を除いて該被覆面と平行に延在するよう形成され、
    前記芯材は、前記柱部において前記蓋部側に偏倚させると共に、該柱部におけるテーパ面に連なる接続部位に対して該蓋部側の端縁を揃えて配置され、
    前記テーパ面に連なる接続部位での前記蓋部の厚み寸法と、前記テーパ面に連なる接続部位での前記柱部の厚み寸法とが、等しくなるよう形成される
    ことを特徴とするルーフモール。
  2. 前記脚部は、前記溝の幅より大きく形成されると共に、前記柱部との接続部位の厚み寸法が、該柱部の厚み寸法と等しくなるよう形成される請求項1記載のルーフモール。
  3. 前記脚部は、前記柱部を挟んで前記溝の幅方向に対称な形状に形成されると共に、該脚部の幅寸法は、底部と比べて幅狭に設定された溝の開口よりも大きく設定される請求項1または2記載のルーフモール。
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