JP6416649B2 - ルーフモールの取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のルーフパネルとルーフサイドパネルとの接合部であるルーフ溝に取り付けられるルーフモールの取付方法に関する。
車両のルーフパネルには、ルーフサイドパネルが接合されている。これらの接合部は車両前後方向に延びて溝形状のルーフ溝になっている。特許文献1には、ルーフ溝に、樹脂製のルーフモールを取り付けた構成が開示されている。
特許文献1に記載のルーフモールは、車両前後方向に延びており、ルーフ溝に取り付けられたときにルーフ溝を覆う頭部と同頭部の裏面から突出した脚部とを有している。脚部の先端には、二股に分かれたリップ部が設けられている。二股に分かれたリップ部の各先端は、車幅方向において互いに反対方向に延びており、リップ部の車幅方向における長さ(幅)は、ルーフ溝の車幅方向における長さ(幅)よりも長くなっている。このため、脚部がルーフ溝に挿入されるとルーフ溝の壁面に当接したリップ部が弾性変形してルーフ溝に挟まれた状態になる。
このようにルーフモールが取り付けられると、脚部がルーフ溝により保持された状態になり、ルーフモールがルーフ溝に固定される。なお、特許文献1に記載のルーフ溝は、車幅方向における長さ(幅)が上方側ほど狭くなっている。このため、一旦脚部が挿入されるとリップ部の先端がルーフ溝の壁面に引っかかり、ルーフモールがルーフ溝から抜けにくくなる。
特開2013‐112169号公報
ところで、ルーフモールの形状やルーフ溝の形状は製造公差によりばらつきが生じる。このため、特許文献1に記載の構成において、例えばルーフ溝の車幅方向における長さ(幅)がリップ部の車幅方向における長さ(幅)に対して広がってしまうと、ルーフモールの脚部をルーフ溝に挿入したときにリップ部を十分に弾性変形させることができないおそれがある。そのため、リップ部が弾性変形したときにルーフ溝の壁面に作用する反力が小さくなり、脚部をルーフ溝内に保持する保持力が弱くなってルーフモールがルーフ溝から外れやすくなってしまうおそれがある。
また、ルーフモールは、樹脂によって成形されているため、熱等の影響を受けて劣化するおそれがある。ルーフモールが劣化すると弾性力が低下するため、ルーフモールの劣化が進行した場合には、脚部をルーフ溝内に保持する保持力が弱くなり、ルーフモールがルーフ溝から外れやすくなってしまうおそれがある。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ルーフモールをルーフ溝から外れにくくすることのできるルーフモールの取付方法を提供することにある。
上記課題を解決するためのルーフモールの取付方法は、樹脂からなり、車両前後方向に延びる板状の頭部と、同頭部から突出した脚部と、同脚部の先端に設けられて、二股に分かれた各先端が車幅方向において互いに反対方向に延びるリップ部と、を有するルーフモールを、車両のルーフパネル及びルーフサイドパネルの接合部であって車両前後方向に延びて、車幅方向における長さがリップ部の車幅方向における長さよりも短いルーフ溝に嵌め込むことにより、ルーフ溝を前記頭部によって覆うルーフモールの取付方法であって、ルーフモールを構成する樹脂よりも硬い樹脂からなるクリップをリップ部に組み付けて、リップ部を同クリップにより被覆した後に、クリップとリップ部とを弾性変形させながら脚部をルーフ溝に挿入することによって、ルーフモールをルーフ溝に嵌め込む。
上記方法によれば、クリップによりリップ部が被覆された状態でルーフモールがルーフ溝に嵌め込まれるため、脚部がルーフ溝に挿入されると、クリップとリップ部とが弾性変形してルーフ溝に圧入された状態になる。
したがって、リップ部よりも一回り大きいクリップがルーフ溝に嵌め込まれることになるため、製造公差によってルーフモールやルーフ溝の形状がばらついた場合であっても、脚部をルーフ溝内に保持する保持力が低下することを抑えることができる。
また、クリップはリップ部よりも硬いため、クリップが弾性変形したときにルーフ溝に作用する反力は、リップ部が弾性変形したときにルーフ溝に作用する反力よりも大きい。このように、クリップの弾性力がリップ部の弾性力より大きくなっているため、リップ部のみを備える場合に比べて、脚部をルーフ溝内に保持する保持力が向上する。そのため、熱による劣化が生じてクリップの弾性力が低下しても、ルーフモールがルーフ溝から外れにくくなる。
したがって、上記方法によれば、ルーフモールをルーフ溝から外れにくくすることができる。
一実施形態としてのルーフモールの取付方法によって取り付けられたルーフモールとルーフ溝との構成を示す断面図。 ルーフモールに組み付けられる分割クリップの斜視図。 他の視点から見た分割クリップの斜視図。 分割クリップ同士を組み合わせたときの各分割クリップの上面図。 ルーフモールへのクリップの組み付け態様を示す斜視図。 クリップが組み付けられたルーフモールの断面構造を示す斜視図。 クリップが組み付けられたルーフモールをルーフ溝に嵌め込んでいるときのルーフモールの断面図。 別例のクリップの斜視図。 同クリップのルーフモールへの組み付け態様を示す斜視図。 他の例のクリップを構成する各分割クリップの上面図。 同クリップを構成する分割クリップ同士を組み合わせたときの各分割クリップの上面図。 同クリップをルーフモールに組み付けたときの状態を示す斜視図。 他の例のクリップにおける1対の分割クリップのうち一方の分割クリップの上面図。 同一対の分割クリップのうち他方の分割クリップの上面図。 図13における15−15線に沿った断面図。 一方の分割クリップの側面図。 他方の分割クリップの側面図。 同クリップのルーフモールへの組み付け態様を示す上面図。 同クリップをルーフモールに組み付けたときの同クリップの上面図。 同クリップが組み付けられたルーフモールをルーフ溝に嵌め込んだ状態を示すルーフモールの断面図。 他の例のクリップの斜視図。 同クリップが組み付けられたルーフモールをルーフ溝に嵌め込んでいるときのルーフモールの断面図。
以下、ルーフモールの取付方法の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両のルーフパネル1には、ルーフサイドパネル2が接合されている。これらの接合部は車両前後方向(図1の奥行き方向)に延びて溝形状のルーフ溝3になっている。車幅方向(図1の左右方向)における寸法を幅とすると、ルーフ溝3の幅は、上方側ほど狭くなっている。ルーフ溝3には、ルーフモール4が取り付けられている。
なお、ルーフ溝3はルーフパネル1の車幅方向の両端部に設けられており、各ルーフ溝3にそれぞれルーフモール4が取り付けられている。車両前方から車両を見たときに左側に位置するルーフ溝3及びルーフモール4の構成は、車両前方から車両を見たときに右側に位置するルーフ溝3及びルーフモール4の構成に対して左右対称になっている。このため、本実施形態では、図1に示す車両前方から車両を見たときに左側に位置するルーフ溝3及びルーフモール4の構成について説明し、車両前方から車両を見たときに右側に位置するルーフ溝3及びルーフモール4の構成についてはその説明を省略する。
ルーフモール4には、車両前後方向に延びる板状の頭部5が設けられている。頭部5の幅は、ルーフ溝3の開口の幅よりも広くなっている。頭部5には、同頭部5から下方に突出した脚部6が設けられている。脚部6の先端には、二股に分かれた各先端が車幅方向において互いに反対方向に延びているリップ部7が設けられている。リップ部7の幅は、ルーフ溝3の幅よりも広く、リップ部7の先端がルーフ溝3の壁面に当接して弾性変形している。また、リップ部7には、車幅方向における中央部分に、車両前後方向に延びる溝8が設けられている。なお、ルーフモール4は樹脂からなり、頭部5、脚部6、及びリップ部7が一体に成形されている。
また、リップ部7の車両前後方向における一部には、ルーフモール4を構成する樹脂よりも硬い樹脂からなるクリップ9が組み付けられている。リップ部7は、このクリップ9によって被覆されている。クリップ9の幅はルーフ溝3の幅よりも広くなっている。このため、クリップ9は、ルーフ溝3の壁面に当接して弾性変形している。このように、ルーフモール4はリップ部7及びクリップ9が弾性変形してルーフ溝3に圧入されている。なお、本実施形態に用いられるクリップ9は、同じ形状の分割クリップ10を2つ組み合わせることによって構成されている。
次に、図2〜図4を参照して、分割クリップ10の構成について説明する。
図2に示すように、分割クリップ10は、一端が折り返されており、上壁11と下壁12とが相対向する湾曲部13を有している。上壁11には、肉抜き孔14が形成されている。また、下壁12には、分割クリップ10同士を係合するための継ぎ手部15が設けられている。
図2及び図3に示すように、継ぎ手部15には、下方に延びる支持壁16が設けられている。支持壁16には、上側係合壁17と下側係合壁18とが並んで設けられている。上側係合壁17は、支持壁16の上端から突出して延びおり、同上側係合壁17の上下方向の寸法である厚さは支持壁16の厚さよりも薄い。そのため、上側係合壁17は、その上面が下壁12の上面と面一になっている一方で、上側係合壁17の下面と支持壁16の下面との間には段差が形成されている。
図3に示すように、上側係合壁17における下側係合壁18側の端部には、その下面から下方に突出して支持壁16の下端まで連続して延びる当接片19が設けられている。なお、上側係合壁17の下面には、当接片19と支持壁16とが当接する角部に、上下に貫通する係合孔20が形成されている。また、図2に示すように、上側係合壁17の上面には、車幅方向における中央部分に同上側係合壁17の一端から他端まで連続して延びる凸部21が形成されている。
一方、下側係合壁18は、支持壁16の下端から突出して延びており、同下側係合壁18の厚さは支持壁16の厚さよりも薄い。そのため、図2に示すように、下側係合壁18の上面と下壁12の上面との間には段差が形成されている一方で、図3に示すように、下側係合壁18は、その下面が支持壁16の下面と面一になっている。また、下側係合壁18は、上側係合壁17と所定の隙間22を隔てて設けられている。この隙間22の形状は、継ぎ手部15同士を対向させて2つの分割クリップ10を組み合わせるときに、互いの分割クリップ10の上記当接片19が隙間22に嵌り合うようになる形状に形成されている。また、下側係合壁18の車幅方向の長さは、上側係合壁17の車幅方向における長さと略同じである。なお、上側係合壁17の厚さと下側係合壁18の厚さとを加算した厚さは、支持壁16の厚さと略等しくなっている。
また、図2に示すように、下側係合壁18における上側係合壁17側の端部には、その上面から上方に突出した係合片23が設けられている。係合片23の高さは、上側係合壁17の厚さ、すなわち係合孔20の長さと略同一である。
また、下側係合壁18における上側係合壁17とは反対側に位置する端部には、支持壁16から突出して延びる横支持部24が設けられている。
図4に示すように、この分割クリップ10を2つ係合させることによってクリップ9が構成される。すなわち、継ぎ手部15が対向するように分割クリップ10を2つ並べ、各分割クリップ10の継ぎ手部15同士を係合させることによって、クリップ9を構成する。各分割クリップ10が係合した状態では、各分割クリップ10は、一方の分割クリップ10の上側係合壁17が他方の分割クリップ10の下側係合壁18の上に重なる。また、他方の分割クリップ10の上側係合壁17が一方の分割クリップ10の下側係合壁18の上に重なる。そして、各上側係合壁17の係合孔20に各下側係合壁18の係合片23が挿通されている。係合片23の高さは係合孔20の高さと略同一であるため、係合片23は係合孔20から突出しない。
また、一方の分割クリップ10の上側係合壁17に設けられた当接片19は、他方の分割クリップ10に設けられた隙間22に嵌め合わされている。また同様に、他方の分割クリップ10の上側係合壁17に設けられた当接片19は、一方の分割クリップ10に設けられた隙間22に嵌め合わされている。そして、上側係合壁17の厚さと下側係合壁18の厚さとを加算した厚さが、支持壁16の厚さと略等しいため、継ぎ手部15において重ねられた上側係合壁17は、その上面が下壁12の上面と面一になっている。また、上側係合壁17同士の上面も面一であるため、各上側係合壁17に設けられた凸部21が連続している。
また、一方の分割クリップ10に設けられた上側係合壁17は、他方の分割クリップ10に設けられた下側係合壁18の横支持部24及び上側係合壁17によって挟まれた状態で支持されている。同様に、他方の分割クリップ10に設けられた上側係合壁17は、一方の分割クリップ10に設けられた下側係合壁18の横支持部24及び上側係合壁17によって挟まれた状態で支持されている。
次に、図5〜図7を参照して、ルーフモール4の取付方法について説明する。
図5に示すように、ルーフモール4をルーフ溝3に取り付けるときには、まず、ルーフモール4の車両前後方向における一部に、リップ部7を挟むようにして2つの分割クリップ10を組み付ける。
図6に示すように、こうして分割クリップ10が組み付けられると、分割クリップ10同士が係合してクリップ9を構成する。この状態では、クリップ9によってリップ部7が被覆された状態になる。また、クリップ9の継ぎ手部15に設けられた凸部21は、リップ部7に設けられた溝8に係止される。これにより、ルーフモール4に対してクリップ9が回転することが抑制される。
そして、ルーフモール4にクリップ9を組み付けてリップ部7をクリップ9により被覆した後に、図7に示すように、ルーフモール4の脚部6をルーフ溝3に挿入する。ルーフ溝3の幅は、リップ部7及び同クリップ9を被覆するクリップ9の幅よりも狭いため、こうしてルーフモール4の脚部6をルーフ溝3に挿入すると、クリップ9とリップ部7とがルーフ溝3の壁面に当接して弾性変形する。そして、これらクリップ9及びリップ部7を弾性変形させつつ脚部6をルーフ溝3に挿入することにより、ルーフモール4をルーフ溝3に嵌め込む。
図1に示すように、こうしてルーフモール4をルーフ溝3に嵌め込むと、ルーフモール4の頭部5によってルーフ溝3が塞がれるとともに、クリップ9とリップ部7とが弾性変形してルーフ溝3に圧入された状態になる。これにより、ルーフモール4がルーフ溝3に固定される。
次に、本実施形態のルーフモール4の取付方法の作用について説明する。
上記の取付方法によれば、クリップ9によりリップ部7が被覆された状態でルーフモール4がルーフ溝3に嵌め込まれるため、脚部6がルーフ溝3に挿入されると、クリップ9とリップ部7とが弾性変形してルーフ溝3に圧入された状態になる。
したがって、リップ部7よりも一回り大きいクリップ9がルーフ溝3に嵌め込まれることになるため、製造公差によってルーフモール4やルーフ溝3の形状がばらついた場合であっても、脚部6をルーフ溝3内に保持する保持力の低下が抑えられる。
また、クリップ9はリップ部7よりも硬いため、クリップ9が弾性変形したときにルーフ溝3に作用する反力は、リップ部7が弾性変形したときにルーフ溝3に作用する反力よりも大きくなる。このように、クリップ9の弾性力がリップ部7の弾性力より大きくなっているため、リップ部7のみを備える場合に比べて、脚部6をルーフ溝3内に保持する保持力が向上する。そのため、熱による劣化が生じてクリップ9の弾性力が低下しても、ルーフモール4がルーフ溝3から外れにくくなる。
また、同形状の2つの分割クリップ10を係合することによってクリップ9を構成している。このため、1つの型を用いてクリップ9を製造することが可能になり、異なる部品を2つ成形してこれらを組み合わせることによってクリップを構成する場合に比べて、クリップ9の製造が容易になる。
また、クリップ9を2つの分割クリップ10に分割可能にしているため、リップ部7を挟むようにしてそれぞれの分割クリップ10を組み付けることができる。そのため、リップ部7の形状を変更しなくても容易にクリップ9を組み付けることが可能となる。したがって、汎用性の高いクリップ9を提供できる。
また、分割クリップ10の継ぎ手部15には、上側係合壁17と下側係合壁18とが設けられており、各分割クリップ10を組み合わせたときに、一方の分割クリップ10の上側係合壁17が他方の分割クリップ10の下側係合壁18の横支持部24によって車両前後方向に挟まれた状態になる。このため、各分割クリップ10を係合した状態で、各分割クリップ10の位置が車両前後方向にずれてしまうことが抑制される。
ところで、ルーフモール4をルーフ溝3から外れにくくするためには、リップ部7を従来のものに比べて硬い樹脂により成形することが考えられる。しかしながら、ルーフモール4は頭部5、脚部6、及びリップ部7が一体成形されているため、硬い樹脂で成形すると、ルーフモール4全体が硬くなる。ルーフ溝3の開口は、ルーフパネル1の曲面に沿って湾曲した形状を有している場合がある。そのため、こうしたルーフ溝にルーフモール4を嵌め込んだときに、ルーフモール4の頭部5によってルーフ溝3を覆うためには、頭部5を湾曲させつつルーフモール4を嵌め込む必要がある。しかしながら、上述したようにルーフモール4全体を硬くしてしまうと、頭部5が湾曲しにくくなるため、ルーフモール4の組み付け性が悪化する。さらに、ルーフモール4をルーフ溝3に取り付けるときには、リップ部7を弾性変形させることから、リップ部7の全体を硬くしてしまうと、ルーフ溝3に挿入する際の反力が大きくなり、組み付け性が悪化することになる。
これに対し、上記の取付方法では、ルーフモール4の車両前後方向における一部にクリップ9を組み付けて、ルーフモール4の一部を硬くしている。このため、ルーフモール4の全体が硬くなることがなく、ルーフモール4の組み付け性の悪化が抑えられる。
以上説明した一実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)リップ部7をクリップ9により被覆した後に、ルーフモール4をルーフ溝3に嵌め込むことによってルーフモール4をルーフ溝3に取り付けるようにしている。これにより、リップ部7よりも一回り大きいクリップ9がルーフ溝3に嵌め込まれることになり、製造公差によってルーフモール4やルーフ溝3の形状がばらついた場合であっても、脚部6をルーフ溝3内に保持する保持力が低下することを抑えることができる。また、リップ部7よりも弾性力の大きなクリップ9によりルーフモール4が保持されるため、熱による劣化が生じてクリップ9の弾性力が低下しても、ルーフモール4がルーフ溝3から外れにくくなる。したがって、ルーフモール4をルーフ溝3から外れにくくすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・上記の取付方法に用いられるクリップ9の形状は上述したものに限られない。例えば、以下のように変更してもよい。
図8に示すように、クリップ30は、板状の下壁31を有している。下壁31には、車両前後方向における一端部に、車幅方向に延びて上方に折り返された形状の第1の湾曲部32が形成されている。また、下壁31には、車両前後方向における他端部に、車幅方向において第1の湾曲部32とは反対方向に延びて上方に折り返された形状の第2の湾曲部33が形成されている。下壁31の両端部には、その上面に、車両前後方向に延びる凸部34がそれぞれ形成されている。
こうしたクリップ30は、例えば次のようにしてルーフモール4に組み付けることができる。
図9に二点鎖線で示すように、まず、クリップ30の下壁31の上面がリップ部7の下面に当接するように、ルーフモール4に対して斜めに配設する。そして、図9に実線で示すように、第1の湾曲部32及び第2の湾曲部33にリップ部7を挿通しつつ、クリップ30をリップ部7の下面に沿って水平に回転させる。そして、クリップ30とルーフモール4とが平行になるまで回転させて、クリップ30の凸部34をリップ部7の溝8に係止させる。これにより、リップ部7が各湾曲部32,33に挿通されてクリップ30によって被覆されるとともに、溝8によってクリップ30の回転が規制されてクリップ30がルーフモール4に対して回転して外れてしまうことが抑制される。
こうした構成によれば、クリップ30が1つの部品からなるため、同クリップ30の製造が容易になる。また、クリップ30が1つの部品からなり、クリップ30を回転させることによって第1の湾曲部32と第2の湾曲部33とをリップ部7に容易に組み付けることができるため、ルーフモール4へのクリップの組み付けが容易になる。
また、クリップを2つの分割クリップによって構成する場合には、図10に示す構成を採用することができる。
図10の上側に示すように、一方の分割クリップ40には、図10の左右方向に延びる連結部41が設けられており、同連結部41の両端は、図10の上下方向に互いにずれている。これら両端にはクリップ部42,47が設けられている。連結部41の左端に設けられたクリップ部42には、図10における上端に湾曲部43が設けられている。湾曲部43は、下端側に折り返された形状を有している。また、クリップ部42には、図10における下端に継ぎ手部44が設けられている。継ぎ手部44には、左端に下側係合壁45が設けられており、右端に上側係合壁46が設けられている。下側係合壁45の構成は上記実施形態の下側係合壁18の構成と同様であり、上側係合壁46の構成は上記実施形態の上側係合壁17の構成と同様であるため、下側係合壁45及び上側係合壁46には上記実施形態と同様の符号を付してそれらの構成については説明を省略する。
一方、連結部41の右端に設けられたクリップ部47には、図10における下端に湾曲部48が設けられている。湾曲部48は、上端側に折り返された形状を有している。また、クリップ部47には、図10における上端に継ぎ手部49が設けられている。継ぎ手部49には、右端に下側係合壁50が設けられており、左端に上側係合壁51が設けられている。下側係合壁50の構成は上記実施形態の下側係合壁18の構成と同様であり、上側係合壁51の構成は上記実施形態の上側係合壁17の構成と同様であるため、下側係合壁50及び上側係合壁51には上記実施形態と同様の符号を付してそれらの構成については説明を省略する。なお、一方の分割クリップ40の形状は、回転中心Oを中心として点対称である。
また、図10の下側に示すように、他方の分割クリップ52には、図10の左右方向に直線状に延びる連結部53が設けられており、同連結部53の両端にはクリップ部54,59が設けられている。連結部53の左端に設けられたクリップ部54には、図10における下端に湾曲部55が設けられている。湾曲部55は、上端側に折り返された形状を有している。また、クリップ部54には、図10における上端に継ぎ手部56が設けられている。継ぎ手部56には、左端に上側係合壁57が設けられており、右端に下側係合壁58が設けられている。下側係合壁58の構成は上記実施形態の下側係合壁18の構成と同様であり、上側係合壁57の構成は上記実施形態の上側係合壁17の構成と同様であるため、下側係合壁58及び上側係合壁57には上記実施形態と同様の符号を付してそれらの構成については説明を省略する。
一方、連結部53の右端に設けられたクリップ部59には、図10における上端に湾曲部60が設けられている。湾曲部60は、下端側に折り返された形状を有している。また、クリップ部59には、図10における下端に継ぎ手部61が設けられている。継ぎ手部61には、右端に上側係合壁62が設けられており、左端に下側係合壁63が設けられている。下側係合壁63の構成は上記実施形態の下側係合壁18の構成と同様であり、上側係合壁62の構成は上記実施形態の上側係合壁17の構成と同様であるため、下側係合壁63及び上側係合壁62には上記実施形態と同様の符号を付してそれらの構成については説明を省略する。
図11に示すように、これらの分割クリップ40,52は、他方の分割クリップ52の上に一方の分割クリップ40を重ねることによって係合される。
これにより、一方の分割クリップ40の左端に設けられたクリップ部42の継ぎ手部44と、他方の分割クリップ52の左端に設けられたクリップ部54の継ぎ手部56とが係合し、一方の分割クリップ40の右端に設けられたクリップ部47の継ぎ手部49と、他方の分割クリップ52の右端に設けられたクリップ部59の継ぎ手部61とが係合する。
これにより、図12に示すように、ルーフモール4に組み付けられるクリップ64が構成される。なお、ルーフモール4への組み付けは例えば、以下のようにして行うことができる。
まず、一方の分割クリップ40の連結部41がリップ部7の下面に当接するように、一方の分割クリップ40をルーフモール4に対して斜めに配設する。そして各湾曲部43,48にリップ部7を挿通しつつ、一方の分割クリップ40をリップ部7の下面に沿って水平に回転させる。そして、一方の分割クリップ40とルーフモール4とが平行になるまで回転させて、同クリップ40の凸部21をリップ部7の溝8に係止させる。こうして一方の分割クリップ40を組み付けると、次に他方の分割クリップ52の連結部53が一方の分割クリップ40の連結部41の下面に当接するように、他方の分割クリップ52を一方の分割クリップ40に対して斜めに配設する。そして、他方の分割クリップ52の各湾曲部55,60にリップ部7を挿通しつつ、他方の分割クリップ52を一方の分割クリップ40の下面に沿って水平に回転させる。そして、他方の分割クリップ52をルーフモール4と平行になるまで回転させて、各分割クリップ40,52を係合させる。こうした状態では、各分割クリップ40,52の凸部21がリップ部7の溝8に係止される。これにより、図12に示すように、クリップ64が構成され、このクリップ64の湾曲部43,48,55,60によってリップ部7が被覆される。
こうした構成によれば、クリップ64に4つの湾曲部43,48,55,60が形成されるため、クリップ64がリップ部7に組み付けられたときに外れにくくなる。
また、図13〜図20に示す構成を採用してもよい。
図13に示すように、一方の分割クリップ90には、図13の左右方向に延びる連結部91が設けられており、同連結部91の両端は、図13の上下方向に互いにずれている。連結部91の中央部には、貫通孔93が設けられている。貫通孔93の中には所定距離離間して設けられた扇形状の3つの扇壁92が設けられている。
図15に示すように、扇壁92の厚さは連結部91の厚さよりも薄く、扇壁92の下面は連結部91の下面と面一になるように接続されている。そして、扇壁92は、先端に向かうほど上方に位置するように上下方向に対して傾斜して延びている。このため、貫通孔93は、上方ほど径が小さくなっている。
また、図13に示すように、貫通孔93の径方向外側には、同貫通孔93の周方向と同じ方向に延びる2つの溝95が形成されている。同溝95には、内周壁96から外周壁97に向かって突出した係止部98がそれぞれ形成されている。係止部98は、内周壁96に対して略垂直に突出した垂直壁99を有している。なお、各溝95の形状は、貫通孔93を中心として点対称に形成されている。
連結部91の両端にはクリップ部101,106が設けられている。連結部91の左端に設けられたクリップ部101には、図13における上端に湾曲部102が設けられている。湾曲部102は、下端側に折り返された形状を有している。湾曲部102の先端には、上方に突出した挟持片103が形成されている。挟持片103は、車両前後方向において連結部91側ほど図13の下方に位置するように湾曲している。
また、クリップ部101には、図13における下端に下側係合壁104が設けられている。図13及び図16に示すように、下側係合壁104は、湾曲部102と下側係合壁104とを接続するクリップ部101の連結壁105の下面から下方に突出し、車幅方向に延びている。
一方、連結部91の右端に設けられたクリップ部106には、図13における下端に湾曲部107が設けられている。湾曲部107は、上端側に折り返された形状を有している。湾曲部107の先端には、上方に突出した挟持片108が形成されている。挟持片108は、車両前後方向において連結部91側ほど図13の上方に位置するように湾曲している。
また、クリップ部106には、図13における上端に下側係合壁109が設けられている。図13及び図16に示すように、下側係合壁109は、湾曲部107と下側係合壁109とを接続するクリップ部106の連結壁110の下面から下方に突出し、車幅方向に延びている。なお、クリップ部101,106の形状は、貫通孔93を中心として点対称である。
また、図14に示すように、他方の分割クリップ111には、図14の左右方向に直線状に延びる連結部112が設けられている。連結部112の中央部には、貫通孔93に挿通される係止片113と、溝95に挿通される凸片114とが設けられている。
図17に示すように、係止片113には、連結部112から突出した軸部115と、同軸部115の先端に接続されて軸部115よりも拡径された頭部116とが設けられている。頭部116の径は、貫通孔93の上端の径よりも大きい。また、軸部115の長さは、連結部91の厚さと略同一である。
図14に示すように、連結部112の両端にはクリップ部117,120が接続されている。連結部112の左端に接続されたクリップ部117には、上端側に折り返された形状を有する湾曲部118が設けられている。また、湾曲部118の先端には、上方に突出した挟持片119が形成されている。挟持片119は、車両前後方向において連結部112側ほど図14の上方に位置するように湾曲している。なお、図17に示すように、クリップ部117は、連結部112の上面に接続されており、クリップ部117の下面は、連結部112の下面よりも上方に位置している。連結部112の下面からこのクリップ部117の下面までの高さは、一方の分割クリップ90に設けられた下側係合壁104,109の厚さと略等しい。
一方、連結部112の右端に設けられたクリップ部120には、下端側に折り返された形状を有する湾曲部121が設けられている。また、湾曲部121の先端には、上方に突出した挟持片122が形成されている。挟持片122は、車両前後方向において連結部112側ほど図14の下方に位置するように湾曲している。なお、図17に示すように、クリップ部120は、連結部112の上面に接続されており、クリップ部120の下面は、連結部112の下面よりも上方に位置している。連結部112の下面からこのクリップ部120の下面までの高さは、一方の分割クリップ90に設けられた下側係合壁104,109の厚さと略等しい。
図18に示すように、これら分割クリップ90,111は、他方の分割クリップ111の上に一方の分割クリップ90を重ねて、他方の分割クリップ111に設けられた係止片113を貫通孔93に挿通することで係合される。このとき、係止片113の頭部116の径は、扇壁92によって狭められた貫通孔93の上端の径よりも大きいため、係止片113が貫通孔93に挿通されると、貫通孔93を構成する扇壁92が弾性変形して貫通孔93の径が大きくなる。そして、係止片113の頭部116が貫通孔93を通過すると、扇壁92が復元して、貫通孔93の径を小さくする。これにより、貫通孔93の径が頭部116の径よりも小さくなり、係止片113が貫通孔93から抜けてしまうことが抑制される。その結果、一方の分割クリップ90と他方の分割クリップ111とが係止された状態に維持される。
また、こうして一方の分割クリップ90と他方の分割クリップ111とが組み付けられた状態では、一方の分割クリップ90に設けられた各溝95に他方の分割クリップ111に設けられた凸片114が挿通された状態になる。
次に、こうした分割クリップ90,111のルーフモール4への組み付け態様について説明する。
まず、一方の分割クリップ90の貫通孔93に他方の分割クリップ111の係止片113を挿通して各分割クリップ90,111を組み付ける。そして、他方の分割クリップ111の係止片113の頭部116をルーフモール4の溝8に当接させて位置決めを行い、一方の分割クリップ90の上面をルーフモール4の下面に当接させる。なお、図18に示すように、各分割クリップ90,111は、ルーフモール4に対して斜めに配設する。そして、各湾曲部102,107,118,121にリップ部7を挿通しつつ、各分割クリップ90,111を係止片113及び貫通孔93を中心としてそれぞれ水平に回動させる。
これにより、図19に示すように、クリップ123が構成され、このクリップ123の湾曲部102,107,118,121によってリップ部7が被覆される。
そして、図20に示すように、こうしてクリップ123を組み付けた状態で、ルーフモール4をルーフ溝3に圧入する。
こうした構成によっても、クリップ123に4つの湾曲部102,107,118,121が形成されるため、クリップ123がリップ部7に組み付けられたときに外れにくくなる。
また、クリップ123には、溝95に挿通される凸片114が形成されている。そして、溝95には、内周壁96から垂直に突出した垂直壁99を有する係止部98が設けられている。このため、各分割クリップ90,111を回動させて、凸片114を溝95内において係止部98の垂直壁99側に移動させると、垂直壁99によって凸片114の周方向への移動範囲が制限される。このため、他方の分割クリップ111は、一方の分割クリップ90に対して回動可能な範囲が制限され、クリップ123がリップ部7から外れにくくなる。
また、各分割クリップ90,111がルーフモール4に組み付けられた状態では、一方の分割クリップ90に設けられた挟持片103と他方の分割クリップ111に設けられた挟持片119とが対向し、一方の分割クリップ90に設けられた挟持片108と他方の分割クリップ111に設けられた挟持片122とが対向する。図19に示すように、挟持片103,119の間の幅や挟持片108,122の間の幅は、ルーフモール4の脚部6の幅よりも若干狭くなっている。このため、ルーフモール4にクリップ123が組み付けられた状態では、各挟持片103,108,119,122によって脚部6が挟まれた状態になる。このため、ルーフモール4の脚部6からの反力によって各分割クリップ90,111には、各挟持片103,108,119,122が離間する方向に回転させようとする力が作用する。すなわち、図19に矢印で示すように、湾曲部102,121を上に、湾曲部107,118を下にそれぞれ移動させる方向に力が作用する。
このため、こうしたクリップ123が組み付けられたルーフモール4をルーフ溝3に組み付けると、脚部6からの上記反力によって、各湾曲部102,107,118,121がルーフ溝3の壁面に押しられる。このため、ルーフモール4の保持力が増大して、ルーフモール4がルーフ溝3から一層外れにくくなる。
また、クリップを2つの分割クリップによって構成する場合には、図21及び図22に示す構成を採用してもよい。
図21に示すように、クリップ70は、同一形状の2つの分割クリップ71からなる。図21の左側に示すように、一方の分割クリップ71には、一端が折り返されて上壁72と下壁73とが相対向する湾曲部74が設けられている。上壁72には、肉抜き孔75が形成されている。湾曲部74には、上方に大きく湾曲したストッパ部76が設けられている。また、下壁73には、図21の右側に示す他の分割クリップ71と係合するための継ぎ手部77が設けられている。なお、一方の分割クリップ71と他方の分割クリップ71とは同形状であるため、以下では、一方の分割クリップ71の構成のみを説明し、他方の分割クリップ71の構成については共通の符号を付してその説明を省略する。
一方の分割クリップ71の継ぎ手部77には、上側係合壁78及び下側係合壁79が車幅方向に交互に並んで複数設けられている。すなわち、継ぎ手部77において、図21における上端から順に第1の上側係合壁781、第1の下側係合壁791、第2の上側係合壁782、第2の下側係合壁792、第3の上側係合壁783、及び第3の下側係合壁793が設けられている。第1の上側係合壁781と第1の下側係合壁791とは連続しており、第1の上側係合壁781の下面には、第1の下側係合壁791との接続部分に下方に突出した第1の当接片801が設けられている。また、第1の下側係合壁791と第2の上側係合壁782とは、所定の隙間を隔てて設けられている。また、第2の上側係合壁782と第2の下側係合壁792との間にも所定の隙間が形成され、第2の上側係合壁782の下面には、第2の下側係合壁792側に位置する端部に下方に突出した第2の当接片802が設けられている。また、第2の下側係合壁792と第3の上側係合壁783とは連続しており、第3の上側係合壁783の下面には、第2の下側係合壁792との接続部分に下方に突出した第3の当接片803が設けられている。また、第3の上側係合壁783と第3の下側係合壁793とは、所定の隙間を隔てて設けられている。
第1の上側係合壁781及び第2の上側係合壁782の上面には、それぞれ凸部81が形成されている。また、第2の上側係合壁782には、係合孔82が形成されており、第2の下側係合壁792の上面には、係合孔82の内部空間と同形状の係合片83が設けられている。
また、第3の下側係合壁793には、第3の上側係合壁783の反対側に位置する端部に横支持部84が設けられている。
そして、この分割クリップ71を2つ係合させることによってクリップ70を構成する。すなわち、分割クリップ71を継ぎ手部77同士が対向するように2つ並べ、各分割クリップ71の継ぎ手部77を係合することによって、クリップ70を構成する。これら分割クリップ71が係合した状態では、一方の分割クリップ71の第1の上側係合壁781が他方の分割クリップ71の第3の下側係合壁793の上に重なる。また、一方の分割クリップ71の第2の上側係合壁782が他方の分割クリップ71の第2の下側係合壁792の上に重なる。また、一方の分割クリップ71の第3の上側係合壁783が他方の分割クリップ71の第1の下側係合壁791の上に重なる。また、一方の分割クリップ71の第1の下側係合壁791が他方の分割クリップ71の第3の上側係合壁783の下に重なる。また、一方の分割クリップ71の第2の下側係合壁792が他方の分割クリップ71の第2の上側係合壁782の下に重なる。また、一方の分割クリップ71の第3の下側係合壁793が他方の分割クリップ71の第1の上側係合壁781の下に重なる。したがって、一方の分割クリップ71と他方の分割クリップ71は、継ぎ手部77において互いに上下に重なった状態で係合される。
ところで、図22に示すように、リップ部7に分割クリップ71を組み付けてクリップ70を構成した後に、ルーフモール4の脚部6をルーフ溝3に挿入すると、クリップ70は、弾性変形しながらルーフ溝3に押し込まれる。こうしてルーフ溝3にルーフモール4を組み付けるときには、図22に矢印で示すように、クリップ70の湾曲部74を上方に押す力が作用する。そして、こうした上方へ作用する力は、リップ部7を支点として分割クリップ71の継ぎ手部77を下方に押す力として作用する。このため、こうした力が大きくなると、分割クリップ71同士の係合が解除され、リップ部7からクリップ70が外れてしまうおそれある。
この点、上記構成では、クリップ70の湾曲部74に、上方に大きく湾曲したストッパ部76が設けられている。このため、湾曲部74が上方に湾曲すると、同湾曲部74のストッパ部76が頭部5の裏面に当接する。このため、ルーフモール4をルーフ溝3に嵌め込むときに、クリップ70の湾曲部74が上方に湾曲しにくくなり、分割クリップ71の継ぎ手部77に作用する力が過大になることが抑えられる。その結果、リップ部7からクリップ70が外れてしまうことを抑制できる。
・ルーフモール4に組み付けるクリップの数は適宜変更することができる。例えば1つでもよく、2つ以上であってもよい。
・クリップにリップ部7の溝に係止される凸部34,81を設けなくてもよい。
・リップ部7に溝8を設けなくてもよい。
・クリップを3つ以上に分割するようにしてもよい。
1…ルーフパネル、2…ルーフサイドパネル、3…ルーフ溝、4…ルーフモール、5…頭部、6…脚部、7…リップ部、8…溝、9…クリップ、10…分割クリップ、11…上壁、12…下壁、13…湾曲部、14…肉抜き孔、15…継ぎ手部、16…支持壁、17…上側係合壁、18…下側係合壁、19…当接片、20…係合孔、21…凸部、22…隙間、23…係合片、24…横支持部、30…クリップ、31…下壁、32…第1の湾曲部、33…第2の湾曲部、34…凸部、40…一方の分割クリップ、41…連結部、42…クリップ部、43…湾曲部、44…継ぎ手部、45…下側係合壁、46…上側係合壁、47…クリップ部、48…湾曲部、49…継ぎ手部、50…下側係合壁、51…上側係合壁、52…他方の分割クリップ、53…連結部、54…クリップ部、55…湾曲部、56…継ぎ手部、57…上側係合壁、58…下側係合壁、59…クリップ部、60…湾曲部、61…継ぎ手部、62…上側係合壁、63…下側係合壁、64…クリップ、70…クリップ、71…分割クリップ、72…上壁、73…下壁、74…湾曲部、75…肉抜き孔、76…ストッパ部、77…継ぎ手部、78…上側係合壁、781…第1の上側係合壁、782…第2の上側係合壁、783…第3の上側係合壁、79…下側係合壁、791…第1の下側係合壁、792…第2の下側係合壁、793…第3の下側係合壁、801…第1の当接片、802…第2の当接片、803…第3の当接片、81…凸部、82…係合孔、83…係合片、84…横支持部、90…一方の分割クリップ、91…連結部、92…扇壁、93…貫通孔、95…溝、96…内周壁、97…外周壁、98…係止部、99…垂直壁、101…クリップ部、102…湾曲部、103…挟持片、104…下側係合壁、105…連結壁、106…クリップ部、107…湾曲部、108…挟持片、109…下側係合壁、110…連結壁、111…他方の分割クリップ、112…連結部、113…係止片、114…凸片、115…軸部、116…頭部、117…クリップ部、118…湾曲部、119…挟持片、120…クリップ部、121…湾曲部、122…挟持片、123…クリップ。

Claims (1)

  1. 樹脂からなり、車両前後方向に延びる板状の頭部と、同頭部から突出した脚部と、同脚部の先端に設けられて、二股に分かれた各先端が車幅方向において互いに反対方向に延びるリップ部と、を有するルーフモールを、
    車両のルーフパネル及びルーフサイドパネルの接合部であって車両前後方向に延びて、車幅方向における長さが前記リップ部の車幅方向における長さよりも短いルーフ溝に嵌め込むことにより、
    前記ルーフ溝を前記頭部によって覆うルーフモールの取付方法であって、
    前記ルーフモールを構成する樹脂よりも硬い樹脂からなるクリップを前記リップ部に組み付けて、前記リップ部を同クリップにより被覆した後に、前記クリップと前記リップ部とを弾性変形させながら前記脚部を前記ルーフ溝に挿入して、前記ルーフモールを前記ルーフ溝に嵌め込むルーフモールの取付方法。
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