JP6680708B2 - 車両用内装部品 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装部品に関するものである。
車両用内装部品として、車両ドアの内張りパネルであるドアトリムが周知である。
特許文献1のドアトリムは、2つの樹脂材のうちの一方であるドアトリムロアに突設されるボスを他方であるドアトリムアッパに設けられる取付孔に挿入し、これらボスと取付孔とを溶着させることにより、製造される。
特開2010−14204号公報
特許文献1のドアトリムは、ドアトリムロアとドアトリムアッパとを仮組した状態で、すなわち、取付孔にボスを挿入しただけの状態で、機器にセットされて溶着されることにより製造される。しかしながら、仮組状態のドアトリムロア及びドアトリムアッパは、取付孔にボスが挿入されただけ状態であるから互いの位置関係が保持されず、ひいては仮組状態が解消されやすい。仮組状態が解消されると、再度仮組が必要であるため、ドアトリム全体の製造に時間を要することが懸念される。
なお、この課題は、ドアトリムに限らず、2つの樹脂材を使用して構成される全ての車両内装部品において同様に発生しうる課題である。
本発明の目的は、製造にかかる時間の長化を抑制する車両用内装部品を提供することにある。
上記課題を解決するために、車両用内装部品は、第1樹脂材に設けられる突起と、前記突起の側部に設けられて、前記突起の先端側から基端側に向かうにつれて徐々に外側に向かって張り出す係止爪と、弾性変形可能な第2樹脂材に設けられて前記突起の外形より大きく且つ前記突起及び前記係止爪を合わせた外形より小さい内形を有し、前記係止爪が通過するとき、内形が拡がるように弾性変形し、前記係止爪の通過後に弾性復帰する挿入孔部と、を備え、前記突起と前記挿入孔部との溶着を通じて前記第1樹脂材と前記第2樹脂材とが一体化されることを要旨とする。
この構成によれば、第1樹脂材と第2樹脂材とを仮組する際、突起は、その先端側から挿入孔部に挿入される。この際、挿入孔部は、係止爪が通過するとき内形が拡がるように弾性変形し、係止爪の通過後に弾性復帰するので、係止爪の通過後、係止爪と挿入孔部との係合により、突起は、その基端側への変位が抑制される。したがって、第1樹脂材と第2樹脂材との相対的な変位が抑制される。これにより、第1樹脂材と第2樹脂材との仮組後、これら両者の仮組状態は解消されにくい。その結果、第1樹脂材と第2樹脂材との仮組から溶着までにかかる時間の長化が抑制され、ひいては車両用内装部品全体の製造にかかる時間の長化が抑制される。
上記構成において、前記挿入孔部は、その内壁を構成する弾性爪と、前記弾性爪を挟む一対のスリットとを有することが好ましい。
この構成によれば、一対のスリットという簡易な構成により、当該一対のスリットの間に挟まれる弾性爪が係止爪の通過に伴い弾性変形しやすくなる。弾性爪の弾性変形により、当該弾性爪の先端部から、弾性爪が突設される内壁と対向する位置の内壁までの距離が延びる、すなわち、挿入孔部が拡がる。また、係止爪の通過後、弾性爪の弾性復帰により、係止爪と挿入孔部とが係合する。これにより、第1樹脂材と第2樹脂材とを仮組させやすく、また仮組後、両者の仮組状態は解消されにくい。
上記構成において、前記挿入孔部は、前記突起が挿入される挿入孔と対となるように前記挿入孔と同方向に貫通する弾性変形案内孔を有することが好ましい。
この構成によれば、挿入孔部を、挿入孔とこれと対をなす弾性変形案内孔という簡易な構成により、係止爪が挿入孔を通過するとき、挿入孔と弾性変形案内孔とを隔てる部位が弾性変形案内孔を縮めるように弾性変形し、係止爪の通過後、当該部位が弾性復帰する。これにより、第1樹脂材と第2樹脂材とを仮組させやすく、また仮組後、両者の仮組状態は解消されにくい。
上記構成において、前記挿入孔部は、前記突起が挿入される挿入孔と対となるように前記挿入孔と同方向に凹設された弾性変形案内溝を有することが好ましい。
この構成によれば、挿入孔部を、挿入孔とこれと対をなす弾性変形案内溝という簡易な構成により、係止爪が挿入孔を通過するとき、挿入孔と弾性変形案内溝とを隔てる部位が弾性変形案内溝を縮めるように弾性変形し、係止爪の通過後、当該部位が弾性復帰する。これにより、第1樹脂材と第2樹脂材とを仮組させやすく、また仮組後、両者の仮組状態は解消されにくい。
上記構成において、前記係止爪の基端側はアンダーカットされていることが好ましい。
この構成によれば、係止爪は、アンダーカット形状であるため、係止爪と挿入孔部との協働により、係止爪の基端側への変位が規制される。すなわち、より仮組した第1樹脂材と第2樹脂材とが外れにくくなる。また、第1樹脂材と第2樹脂材とが仮組したことを認識しやすい。
上記課題を解決するために、車両用内装部品は、第1樹脂材に設けられる突起と、弾性変形可能な第2樹脂材に設けられて前記突起が挿入される挿入孔部と、を備え、前記挿入孔部は、前記突起の挿入方向に向かうにしたがい内壁の対向距離が前記突起の外形より長い状態から短い状態となるように傾斜することが好ましい。
この構成によれば、突起が挿入孔部に挿入されるとき、挿入孔部の内壁に挟持されるので、第1樹脂材と第2樹脂材とを仮組させやすく、また仮組後、両者の仮組状態は解消されにくい。
本発明の車両用内装部品は、製造にかかる時間の長化が抑制されるという効果を有する。
ドアトリムの概略を示す正面図。 第1の実施形態における第1係合部を示す斜視図。 第1の実施形態における第2係合部を示す斜視図。 (a)(b)(c)は、第1の実施形態における第1係合部と第2係合部との係合過程を示す断面図、(d)は、(b)の一部拡大図。 第2の実施形態における第2係合部を示す斜視図。 (a)(b)(c)は、第2の実施形態における第1係合部と第2係合部との係合過程を示す断面図。 第3の実施形態における第2係合部を示す斜視図。 (a)(b)(c)は、第3の実施形態における第1係合部と第2係合部との係合過程を示す断面図。 第4の実施形態における第1係合部を示す斜視図。 第4の実施形態における第2係合部を示す斜視図。 (a)(b)は、第4の実施形態における第1係合部と第2係合部との係合過程を示す断面図。
<第1の実施形態>
以下、車両用内装部品をドアトリムに具体化した第1の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、車両ドアの内張りであるドアトリム1は、第1樹脂材10と第2樹脂材20とを備える。これら第1樹脂材10及び第2樹脂材20は、それぞれ弾性変形可能な比較的柔らかい樹脂とされている。なお、第1樹脂材10と第2樹脂材20は、異なる材質の樹脂材であってもよいし、同じ材質の樹脂材であってもよい。
第1樹脂材10は、その中央部に車幅方向に貫通する貫通孔10aを有する。貫通孔10aは、内装デザインに依存する形状を呈するものであって、ここでは、車幅方向視において、前方側の曲率が後方側の曲率よりも大きい楕円状とされている。また、第1樹脂材10は、貫通孔10aを囲うように適宜配置された複数の第1係合部11を有する。
第2樹脂材20は、貫通孔10aの内形よりも若干大きい外形を有する楕円状である。第2樹脂材20は、その外縁部に沿って適宜配置された第1係合部11と同数の第2係合部21を有する。この第2係合部21が設けられる位置は、第1係合部11と対応する。
第1樹脂材10及び第2樹脂材20は、第1係合部11及び第2係合部21が係合することにより、互いに対して変位しにくくなるように仮組され、後にこの係合した第1係合部11及び第2係合部21を溶着させることにより、一体化されてドアトリム1を構成する。
次に、第1係合部11及び第2係合部21について詳述する。
図2及び図4(a)(b)(c)(d)の各図に示すように、第1係合部11は、第1樹脂材10の車幅方向外面10bに突設された円筒状の突起12を備える。
突起12は、基端部12a、中央部12b、及び先端部12cから構成され、先端部12cの外径は、基端部12a及び中央部12bの外径より若干小さく設定されている。なお、基端部12aの外径及び中央部12bの外径は、等しく設定されている。
また、第1係合部11は、突起12の中央部12bから径方向外側に向かって突設された係止爪13と、突起12の基端部12aと外面10bとを繋ぐ板状のリブ14とを備える。
係止爪13は、突起12の先端側から基端側に向かうにつれて徐々に突出長が延びる傾斜面13aと、傾斜面13aの基端側に連続し、外面10bに対して平行延びる係止面13bとを有する。この係止面13bは、いわゆるアンダーカットの形状とされている。
なお、本例では、突起12に突設される係止爪13の突設方向を車両上下方向における上向きとして、以下、各種構成の説明を行う。
リブ14は、突起12を中心として、車両上下方向及び前後方向に位置するように十字状に4つ設けられており、それぞれの上端面14aは、外面10bと平行に設定されている。したがって、リブ14の上端面14aは、係止爪13の係止面13bと平行な位置関係とされている。なお、上端面14aと係止面13bとの間の距離は、後述する弾性爪23の板厚よりも若干長く設定されている。
図3及び図4(a)(b)(c)(d)の各図に示すように、第2係合部21は、第2樹脂材20に車幅方向に貫通する挿入孔22を備える。
挿入孔22は、車幅方向視において、長方形の一辺が半円状の弧を描く態様の孔とされている。すなわち、挿入孔22の内壁は、円弧面22a、これと対向する壁面22b、及び円弧面22aと壁面22bとを繋ぐ一対の対向面22cとにより構成されている。なお、円弧面22aは車両上下方向下側に、壁面22bは上側に、一対の対向面22cは前側及び後側に位置している。
また、第2係合部21は、壁面22bから円弧面22a側に向かうように突設される板状の弾性爪23を備える。
弾性爪23の先端部は、車幅方向内側(第1樹脂材10側)に向かうにつれて徐々に突設長が短くなるように傾斜する案内面23aとされている。
なお、弾性爪23は、その先端部と円弧面22aとの間の距離が第1係合部11を構成する突起12の中央部12bの外径よりも長く、且つ当該中央部12bの外径と係止爪13の突設長とを足し合わせた寸法よりも短くなるように、その突設寸法が設定されている。
また、弾性爪23の前後方向寸法は、一対の対向面22c同士の間の距離よりも短く設定されている。このため、弾性爪23の前後方向両側、すなわち、弾性爪23と一対の対向面22cとの間には、一対のスリット24が設定されている。これにより、弾性爪23は、壁面22bとの接続部分である基端部23bを中心に車幅方向に弾性変形可能とされている。
なお、一対の対向面22c同士の間の距離は、突起12の中央部12bの外径よりも長く設定されている。
次に、ドアトリム1の製造について説明する。
図4(a)(b)(c)(d)の各図に示すように、第1樹脂材10の第1係合部11を構成する突起12と、第2樹脂材20の第2係合部21を構成する挿入孔22とが車幅方向に対向するように、第1樹脂材10及び第2樹脂材20を配置し、これら両者を近づける。これにより、突起12は、挿入孔22に挿入される。
突起12が挿入孔22に挿入される際、突起12の先端部12cは、基端部12a及び中央部12bよりも外径が小さいため、突起12は、挿入孔22にスムーズに挿入される。
また、この際、中央部12bに突設される係止爪13が弾性爪23と接触する。正確には、係止爪13の傾斜面13aと弾性爪23の案内面23aとが接触する。傾斜面13a及び案内面23aは、突起12の挿入方向、すなわち車幅方向外側への変位を案内するように傾斜しているので、突起12は、弾性爪23を車幅方向外側に弾性変形させつつ、挿入孔22にスムーズに挿入される。
係止爪13の係止面13bとリブ14の上端面14aとの間の距離が、第2樹脂材20の板厚、すなわち弾性爪23の板厚よりも若干長く設定されているため、さらに突起12の挿入孔22への挿入が進むと、傾斜面13aと案内面23aとの接触が解消されて、弾性爪23が弾性復帰する。
これにより、弾性爪23は、係止面13bと上端面14aとの間に位置する。したがって、弾性爪23の車幅方向外側への変位は傾斜面13aにより、車幅方向内側への変位は上端面14aにより、それぞれ規制される。これにより、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組が終了する。
仮組された第1樹脂材10及び第2樹脂材20は、第1樹脂材10だけを把持しても、第2樹脂材20が脱落しにくい。したがって、この仮組された第1樹脂材10及び第2樹脂材20を一体的に移動させやすく、また、第1係合部11及び第2係合部21を溶着させるための機器、例えば超音波溶着装置にセットさせやすい。
最後に、第1係合部11及び第2係合部21が溶着されることにより、第1樹脂材10及び第2樹脂材20が一体化されてドアトリム1の製造が終了する。製造されたドアトリム1は、車両ドアの内側に固定される。
以上、説明したように、第1樹脂材10及び第2樹脂材20の仮組、すなわち第1係合部11と第2係合部21との係合をスムーズに行うことができるので、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組にかかる時間が長化するおそれが少ない。結果として、ドアトリム1の製造にかかる時間の長化が抑制される。
なお、図4(d)に示すように、突起12は、円筒状とされている。このため、突起12は、外径が縮むように弾性変形しやすいので、より挿入孔22への突起12の挿入が容易となり、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組にかかる時間の長化が抑制される。
なお、突起12が円筒とされていることにより、突起12が折れやすくなるが、本例では、突起12の基端部12aをリブ14で補強しているため、突起12の折れが発生しにくい。
<第2の実施形態>
次に、ドアトリム1の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態と、前述の第1の実施形態との主たる相違点は、第2係合部の構成である。そのため、第2実施形態において、前述の第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付すとし、その説明を割愛する。
図5及び図6(a)(b)(c)の各図に示すように、第2係合部51は、挿入孔52を備える。この挿入孔52の内壁は、円弧面52a、この円弧面52aに対向する壁面52b、円弧面52aと壁面52bとを繋ぐように延びる一対の対向面52cとされている。
円弧面52a及び一対の対向面52cは、上記第1の実施形態における円弧面及び一対の対向面と同様の構成である。
壁面52bと一対の対向面52cとの接続部分には、車両前後方向に延びる一対のスリット54が設けられている。
この壁面52bと円弧面52aとの間の距離は、第1係合部11を構成する突起12の中央部12bの外径よりも長く、且つ当該中央部12bの外径と係止爪13の突設長とを足し合わせた寸法よりも短く設定されている。
なお、壁面52bの下部は、車幅方向内側に向かうにつれて円弧面52aから遠ざかるように傾斜する案内面53とされている。
また、第2係合部51は、弾性変形案内孔55を備える。この弾性変形案内孔55は、壁面52bよりもさらに上側に設けられて車両前後方向に延びるとともに、車幅方向に貫通する長孔である。したがって、弾性変形案内孔55と壁面52bとの間は、車両前後方向に延びる弾性片56により隔てられている。なお、弾性片56の板厚は、第2樹脂材20の板厚と等しく設定されている。
次に、ドアトリムの製造について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の部分については、その説明を割愛する。
図6(a)(b)(c)の各図に示すように、突起12が挿入孔52に挿入される際、中央部12bに突設される係止爪13が弾性片56と接触する。正確には、係止爪13の傾斜面13aと弾性片56の案内面53とが接触する。傾斜面13a及び案内面53は、突起12の挿入方向、すなわち車幅方向外側への変位を案内するように傾斜しているので、突起12は、弾性片56を弾性変形案内孔55が縮むように車幅方向外側に弾性変形させつつ、挿入孔52にスムーズに挿入される。
係止爪13の係止面13bとリブ14の上端面14aとの間の距離が、第2樹脂材20の板厚、すなわち弾性片56の板厚よりも若干長く設定されているため、さらに突起12の挿入孔52への挿入が進むと、傾斜面13aと案内面53との接触が解消されて、弾性片56が弾性復帰する。
これにより、弾性片56は、係止面13bと上端面14aとの間に位置する。したがって、弾性片56の車幅方向外側への変位は傾斜面13aにより、車幅方向内側への変位は上端面14aにより、それぞれ規制される。これにより、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組が終了する。
上記第1の実施形態では、弾性爪23がその基端部23bを基準に弾性変形するため、弾性爪23が弾性復帰する条件は、弾性爪23の突設寸法(先端部と基端部23bとの間の寸法)と、挿入孔22から突出する係止爪13と弾性爪23の基端部23bとの間の距離に依存する。
その点、本構成を採用すれば、突起12が挿入孔52を貫通したとき、弾性片56が弾性復帰する。上記第1の実施形態の場合と比較して、挿入孔52から突出する突起12の突出寸法を短くすることができる。
<第3の実施形態>
次に、ドアトリム1の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態と、前述の第1及び第2の実施形態との主たる相違点は、第2係合部の構成である。そのため、第3実施形態において、前述の第1及び第2の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付すとし、その説明を割愛する。なお、同一の符号を付しているが、係止爪13の係止面13bとリブ14の上端面14aとの間の距離は、後述する突壁の分だけ長く設定されている。
図7及び図8(a)(b)(c)の各図に示すように、第2係合部71は、挿入孔72を備える。この挿入孔72の内壁は、円弧面72a、この円弧面72aに対向する壁面72b、円弧面72aと壁面72bとを繋ぐように延びる一対の対向面72cとされている。これら円弧面72a、壁面72b、及び一対の対向面72cの構成は、スリットが省略されていること、壁面72bが車幅方向外側に向かうにつれて円弧面72a側に傾斜している以外、上記第2の実施形態における円弧面、壁面、及び一対の対向面と同様の構成である。
また、第2係合部71は、壁面72bに連続するように車幅方向外側に延びる突壁を備える。この壁面72bから突壁にかかる部位を弾性片73とする。また、第2係合部71は、上記第2の実施形態における弾性変形案内孔に相当する位置に設けられる弾性変形案内溝74を備える。
弾性変形案内溝74は、車幅方向外側の面に凹設されている。したがって、弾性変形案内溝74により、当該部分の板厚は、第2樹脂材20の板厚よりも薄い。
次に、ドアトリムの製造について説明する。なお、上記第1及び第2の実施形態と同様の部分については、その説明を割愛する。
図8(a)(b)(c)の各図に示すように、突起12が挿入孔52に挿入される際、中央部12bに突設される係止爪13が弾性片73と接触する。傾斜面13a及び弾性片73は、突起12の挿入方向、すなわち車幅方向外側への変位を案内するように傾斜している。このため、弾性片73は、他の部位よりも板厚が薄い弾性変形案内溝74を基点に挿入孔72が拡がるように弾性変形するので、突起12は、挿入孔72にスムーズに挿入される。
なお、さらに突起12の挿入孔72への挿入を進めると、弾性片73が弾性復帰する。これにより、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組が終了する。
<第4の実施形態>
次に、ドアトリム1の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態と、前述の第1〜3の実施形態との主たる相違点は、第1係合部及び第2係合部の構成である。そのため、第4実施形態において、前述の第1〜3の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付すとし、その説明を割愛する。
図9及び図11(a)(b)の各図に示すように、第1係合部11は、上記第1〜3の実施形態に設けられた係止爪が省略されたことが主たる相違点である。なお、別途、第1係合部11の相違点は、突起12の先端部12cの外径が基端部12a及び中央部12bと等しく設定されたこと、リブ14の上端面14aと突起12の中央部12bとの間に三角リブ14bが設けられたことである。
図10及び図11(a)(b)の各図に示すように、第2係合部101は、矩形状の車幅方向に貫通する矩形状の挿入孔102と、挿入孔102の車両上下方向両側の内壁に連続する一対の弾性片103とを備える。
一対の弾性片103は、車幅方向外側に向かうに連れて近接するように傾斜している。
なお、挿入孔102の内壁間の寸法は、突起12の外径より長く設定されている。また、一対の弾性片103の先端部同士の間の寸法は、突起12の外径より短く設定されている。
次に、ドアトリム1の製造について説明する。
図11(a)(b)の各図に示すように、突起12は、挿入孔102に挿入される。
突起12が挿入孔102に挿入される際、挿入孔102の内壁間の寸法は、突起12の外径より長く設定されているため、突起12は、挿入孔102にスムーズに挿入される。
この際、一対の弾性片103の先端部同士の間の寸法は、突起12の外径より短く設定されているため、これら一対の弾性片103は、その先端部同士の間の距離が拡がるように弾性変形する。これにより、突起12は、一対の弾性片103の弾性復帰しようとする弾性力により挟持され、突起12と弾性片103との相対的な変位が抑制される。これにより、第1樹脂材10と第2樹脂材20との仮組が終了する。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態において、突起12は、円筒状とされたが、中実、すなわち円柱状であってもよい。
また、突起の外形は、円に限らない。すなわち、突起の外形は、楕円、矩形、多角形など、挿通孔に挿入可能な形状であれば、適宜変更可能である。
・上記各実施形態において、第1樹脂材10及び第2樹脂材20ともに弾性変形しやすい比較的軟質の樹脂材とされたが、第1樹脂材10は、弾性変形しない、若しくは弾性変形しにくい比較的硬質の樹脂材であってもよい。ただし、第1樹脂材10及び第2樹脂材20は、溶着される樹脂材である必要がある。
・上記各実施形態において、第1樹脂材10に突起を有する第1係合部が、第2樹脂材20に挿通孔を有する第2係合部が、それぞれ設けられる構成であったが、第1樹脂材10に第2係合部が、第2樹脂材20に第1係合部が、それぞれ設けられる構成であってもよい。
・上記各実施形態において、リブ14は省略してもよい。
・上記各実施形態において、突起12の外径は、一定であってもよい。
・上記各実施形態において、挿入孔22,52,72は、それぞれ内壁に円弧面を有していたが、これは必須構成ではない。挿入孔22,52,72は、突起12が挿入される形状であればよい。
・上記各実施形態において、係止爪13は省略してもよい。なお、係止爪13を設けることにより、弾性爪23及び弾性片56,73が弾性復帰するため、第1樹脂材10と第2樹脂材20とが相対変位しにくい仮組状態になったことを認識しやすい。
・上記各実施形態において、車両用内装部品としてドアトリムを例示したが、ラゲージサイドトリム、インストルメントパネル、アームレスト等に適用してもよい。
・上記各実施形態において、突起の突出方向や係止爪が延びる方向などを車両の上下、前後、幅方向内側或いは外側を用いて説明したが、これは説明上方向を規定したものである。すなわち、突起の突出方向や係止爪が延びる方向などを限定するものではない。
1…ドアトリム(車両用内装部品)、10…第1樹脂材、11…第1係合部、12…突起、13…係止爪、14…リブ、20…第2樹脂材、21,51,71,101…第2係合部、22,52,72,102…挿入孔(挿入孔部)、23…弾性爪、24…スリット(挿入孔部)、54…スリット、55…弾性変形案内孔(挿入孔部)、56,73…弾性片、74…弾性変形案内溝(挿入孔部)、103…弾性片(挿入孔部)。

Claims (5)

  1. 第1樹脂材に設けられる突起と、
    前記突起の側部に設けられて、前記突起の先端側から基端側に向かうにつれて徐々に外側に向かって張り出す係止爪と、
    弾性変形可能な第2樹脂材に設けられる挿入孔部と、を備え、
    前記挿入孔部は、前記突起の外形より大きく且つ前記突起及び前記係止爪を合わせた外形より小さい内形を有するとともに前記突起が挿入される挿入孔と、前記挿入孔と対となるように前記挿入孔と同方向に貫通する弾性変形案内孔と、を有し、
    前記挿入孔部は、前記係止爪が前記挿入孔を通過するとき、前記挿入孔の内形が拡がるように弾性変形し、前記係止爪が前記挿入孔を通過した後に弾性復帰し、
    前記突起と前記挿入孔部との溶着を通じて前記第1樹脂材と前記第2樹脂材とが一体化される車両用内装部品。
  2. 第1樹脂材に設けられる突起と、
    前記突起の側部に設けられて、前記突起の先端側から基端側に向かうにつれて徐々に外側に向かって張り出す係止爪と、
    弾性変形可能な第2樹脂材に設けられる挿入孔部と、を備え、
    前記挿入孔部は、前記突起の外形より大きく且つ前記突起及び前記係止爪を合わせた外形より小さい内形を有するとともに前記突起が挿入される挿入孔と、前記挿入孔と対となるように前記挿入孔と同方向に凹設された弾性変形案内溝と、を有し、
    前記挿入孔部は、前記係止爪が前記挿入孔を通過するとき、前記挿入孔の内形が拡がるように弾性変形し、前記係止爪が前記挿入孔を通過した後に弾性復帰し、
    前記突起と前記挿入孔部との溶着を通じて前記第1樹脂材と前記第2樹脂材とが一体化される車両用内装部品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用内装部品において、
    前記係止爪の基端側はアンダーカットされている車両用内装部品。
  4. 第1樹脂材に設けられる突起と、
    弾性変形可能な第2樹脂材に設けられて前記突起が挿入される挿入孔を有する挿入孔部と、を備え、
    前記挿入孔部は、前記突起の挿入方向に向かうにしたがい前記挿入孔の内壁の対向距離が前記突起の外形より長い状態から短い状態となるように傾斜した前記挿入孔の内壁からなる挟持部を有し、
    前記突起及び前記挟持部のうち、前記挟持部による前記突起の挟持のみによって、前記突起と前記挿入孔部との相対的な変位が抑制される車両用内装部品。
  5. 請求項4に記載の車両用内装部品において、
    前記挟持部は、前記挿入方向に対して直交する方向の両側において、前記挿入孔の内壁に連続する一対の弾性片によって構成され、
    前記一対の弾性片は、前記挿入方向に向かうにしたがい互いに近接するように傾斜する車両用内装部品。
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