JP2011047492A - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のクリップをもって厚さの異なる複数の対象物に対するガタつきのない留め付けを実現する。
【解決手段】頭部1と複数の脚部2、2…とを備えたグロメットGと、このグロメットG内にその頭部1側から押し込まれる軸体Pとからなり、対象物Pの貫通穴PaにグロメットGの脚部2を挿通させた後に軸体Pを押し込みきることで脚部2を撓み出させ又は脚部2の撓み戻しを阻止して対象物Pに留め付くクリップである。複数の脚部2、2…の少なくとも一つを、軸体Pの前記押し込みにより、その先端側を貫通穴Paの挿通先側の穴縁部Pbから突き出させる位置まで、連れ移動可能な可動脚部20としている。
【選択図】図2

Description

この発明は、グロメットと、このグロメットに押し込まれる軸体とを備えてなるクリップの改良に関する。
パネルに設けられた貫通穴にはめ入れられるグロメットと、このグロメットに押し込まれるピンとからなり、かかる貫通穴にグロメットの脚部をはめ入れた後にこのグロメットに対しピンを押し込みきることでこの脚部を撓み出させて前記パネルに留め付けられるクリップがある。(特許文献1参照)かかるクリップにあっては、脚部を拡開脚片と弾性梁から構成しており、ピンの押し込みにより拡開脚片よりもグロメットの鍔部側で弾性梁が外側に撓み出すようになっている。これにより、この特許文献1のものでは板厚の異なる二種類のパネルに対し、厚手のパネルに対しては主として拡開脚片により、薄手のパネルに対しては弾性梁により留め付くようになっている。しかし、かかる特許文献1のものではこのような二種類のパネルに対応できるに過ぎなかった。
特許第4213550号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、単一のこの種のクリップをもって厚さの異なる複数の対象物に対するガタつきのない留め付けを実現する点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、クリップを、頭部と複数の脚部とを備えたグロメットと、このグロメット内にその頭部側から押し込まれる軸体とからなり、対象物の貫通穴にグロメットの脚部を挿通させた後に軸体を押し込みきることで脚部を撓み出させ又は脚部の撓み戻しを阻止して前記対象物に留め付くクリップであって、
前記複数の脚部の少なくとも一つを、軸体の前記押し込みにより、その先端側を貫通穴の挿通先側の穴縁部から突き出させる位置まで、連れ移動可能な可動脚部としているものとした。
かかる構成によれば、前記対象物の厚さにより前記貫通穴にグロメットの脚部を挿通させたときにこの可動脚部の先端側がこの貫通穴から抜け出さない場合には、グロメット内に軸体を押し込みきることによりグロメットをこのような対象物にガタつきなく本留めさせることができる。
かかる可動脚部を、頭部における脚部の形成側と反対の側に向けて延び出す弾性変形可能な連接片部を介してこの頭部に連接されたものとすることが好ましい態様の一つである。
また、前記軸体を、先端部と、この先端部よりも太い中間部とを備えたものとし、グロメットに対する押し込み操作の過程において両者間の段差部に可動脚部の後述の内側掛合部が引っかかってこの可動脚部を連れ移動させるようにしておくことが好ましい態様の一つである。
また、前記可動脚部の先端側に、その外側に貫通穴の穴縁部への外側掛合部を形成させておくと共に、その内側に軸体が押し込みきられたときにこの軸体の被掛合部に掛合される内側掛合部を形成させておくこともある。この場合にはさらに、前記軸体に、その軸中心線方向において多段をなすようにこの内側掛合部に対する複数の被掛合部を形成させておくこともある。
可動脚部にかかる外側掛合部が形成されていれば、対象物の貫通穴にグロメットの脚部を挿通するようにすると、可動脚部は貫通穴側に外側掛合部を接しさせて撓み込んでこの挿通を許容する。対象物の厚さが頭部と可動脚部の外側掛合部との間の間隔以内であるとき、グロメットを貫通穴に入れ込むと一旦撓み込んだ可動脚部は挿通終了位置で撓み出し頭部とこの外側掛合部との間で対象物を挟んでこの対象物に仮に留め付けられる。可動脚部に内側掛合部を設け、軸体に複数の被掛合部を設けておけば、対象物の厚さに応じてどの位置に可動脚部が連れ移動されてもこの可動脚部を軸体側に掛合させて前記本留め状態をガタつきなく安定的に維持することができる。
以上のように構成されるクリップにさらに、軸体の押し込み前の状態において可動脚部よりも先端を前方に位置させると共に、この軸体を押し込みきった位置で撓み出される固定脚部を備えさせておくこともある。このようにした場合、軸体の押し込みにより可動脚部に加えて固定脚部においても対象物に対して留め付くことから、クリップの対象物に対する留め付け状態は一層安定的なものとされる。
この発明にかかるクリップにあっては、グロメットを構成する脚部の少なくとも一つが前記可動脚部となっていることから、対象物の厚さに応じてこの可動脚部の先端側を移動させてそれぞれの対象物にこの可動脚部を掛合させることができ、これにより単一のクリップでありながら厚さの異なる複数の対象物に対してそれぞれガタつきなく留め付けられる。したがってまた、かかるクリップは、留め付け対象物の寸法誤差が大きい場合であっても、これに柔軟に対応し得る特長を有している。
図1はクリップの分離斜視図である。 図2はクリップの一部破断斜視図である。 図3はグロメットの正面図である。 図4はグロメットの右側面図である。 図5はグロメットの平面図である。 図6はグロメットの底面図である。 図7は軸体の正面図である。 図8は軸体の右側面図である。 図9は軸体の平面図である。 図10は軸体の底面図である。 図11は対象物の貫通穴にクリップを留め付ける過程を示した断面構成図であり、軸体の軸中心線(各図において一点鎖線で示す。)を挟んだ左側は可動脚部の形成位置においての断面であり、右側は仮組用の突起の形成位置での断面となっている。(a)→(c)の順で対象物へのクリップの仮留めがなされ、そこから軸体を押し込むことで(d)→(f)の順で対象物へのクリップの本留めがなされる。 図12は比較的薄手の対象物にクリップを本留めさせたときの断面図である。 図13は図12よりも厚手の対象物にクリップを本留めさせたときの断面図である。 図14は図13よりも厚手の対象物にクリップを本留めさせたときの断面図である。 図15は対象物にクリップを本留めさせたときの固定脚部の形成位置での断面を示しており、、軸体の軸中心線(一点鎖線で示す。)を挟んだ左側では薄手の対象物を、右側では厚手の対象物を、二点鎖線で便宜的に表している。
以下、図1〜図15に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。この実施の形態にかかるクリップは、対象物Pに設けられた貫通穴Paにはめ入れられるグロメットGと、このグロメットGに押し込まれる軸体Pとを備えてなり、かかる貫通穴PaにグロメットGをはめ入れた後にこのグロメットGに対し軸体Pを押し込みきることでこのグロメットGの一部を撓み出させて、あるいは、グロメットGの一部の撓み戻しを阻止して前記対象物Pに留め付けられるものである。
各図においては対象物Pを単一の板体として表しているが、かかるクリップは典型的には、前記貫通穴Paを備えた複数枚の板状の対象物Pの留め合わせに利用される。すなわち、各対象物Pをそれぞれの貫通穴Paを連通させるようにして重ね合わせた状態から、この貫通穴PaにグロメットGをはめ入れ軸体Pを押し込みきることで、前記のように留め付けられるクリップを介して複数の対象物Pの留め合わせをなすことができる。かかるクリップは、軸体Pを構成要素とすることから、一般にピングロメットGと称されている。
この実施の形態にあっては、グロメットGは、頭部1と複数の脚部2、2…とを備えている。また、前記複数の脚部2、2…の一部が、軸体Pの前記押し込みにより、その先端側を貫通穴Paの挿通先側の穴縁部Pbから突き出させる位置まで、連れ移動される可動脚部20となっている。図示の例では、グロメットGは、複数の脚部2、2…のうち、この可動脚部20以外の脚部2を、軸体Pの押し込み前の状態において可動脚部20よりも先端を前方に位置させると共に、この軸体Pを押し込みきった位置で撓み出される固定脚部21としている。図示の例では、グロメットGは、頭部1と、二つの可動脚部20、20と、四つの固定脚部21…21とから構成されている。
頭部1は前記貫通穴Paに入り込まない大きさの円盤状をなすように構成されている。頭部1の中央には略円形の軸体Pの挿入孔1aが形成されている。複数の脚部2、2…は全体として略中空の筒状体を形成しており、この筒状体の筒一端を前記挿入孔1aに連通させるようにして、前記頭部1の一面の略中央から突き出すように設けられている。前記挿入孔1aの直径方向両側にそれぞれ可動脚部20が備えられている。可動脚部20は、かかる頭部1における脚部2の形成側と反対の側に向けて延び出す弾性変形可能な連接片部3を介してこの頭部1に連接されている。具体的には、図示の例では、頭部1には前記挿入孔1aを挟んだ両側にそれぞれ溝内端をこの挿入孔1aに連通させて頭部1の縁部側に延びる割溝1bが形成されている。連接片部3は、この割溝1b内に納まる幅を備えた帯状をなすと共に帯一端3aを割溝1bの溝外端部において頭部1の縁部に一体に連接させている。また、連接片部3は、帯他端3bを挿入孔1a側に位置させると共に、帯一端3aと帯他端3bとの中間位置から帯他端3bとの間を脚部2の形成側を湾曲内側とするように湾曲させて、この箇所を脚部2の形成側と反対の側に向けて延び出させている。可動脚部20はこの連接片部3の帯他端3bに挿入孔1aに位置される基部を一体に連接させている。連接片部3の湾曲箇所を頭部1の面と同面上に位置させる向きにこの湾曲箇所が弾性変形されればされるほど、可動脚部20の先端は挿通孔1aから離れる。すなわち、連接片部3はその帯他端3bを脚部2の形成側に移動させる弾性変形が可能となっており、この弾性変形によって可動脚部20の前記連れ移動が可能とされている。
可動脚部20は、連接片部3と同じ幅を持った帯状をなし、前記筒状体の一部を構成している。この可動脚部20の先端側には、その外側に貫通穴Paの穴縁部への外側掛合部201が形成されていると共に、その内側に前記のように軸体Pが押し込みきられたときにこの軸体Pの被掛合部8aに掛合される内側掛合部202が形成されている。
内側掛合部202は、前記筒状体の内方に突き出す爪状をなすように構成されている。可動脚部20の先端面は前記筒状体の筒軸線に直交する向きの面となっており内側掛合部202の外面はこの先端面に連続したこの筒軸線に直交する向きの面となっている。一方、内側掛合部202の内面は、爪先202aからその基部に向かうに連れて前記筒軸線から次第に離れる向きに傾斜した傾斜面202bとなっている。
一方、外側掛合部201は、可動脚部20の先端側において外側に突き出す隆起部として構成されている。外側掛合部201は、頂部201aを挟んで可動脚部20の先端側に先端側傾斜面201bを、また、頭部1に向けられた側に頭部側傾斜面201cを備えた山状を呈している。図示の例では、貫通穴Paは円形であり、一対の外側掛合部201、201の頂部201a間の間隔は、この貫通穴Paの直径よりも大きくなっている。
また、図示の例では、固定脚部21は、一対の可動脚部20、20の間に、二つづつ設けられている。各固定脚部21は、可動脚部20よりも長く構成されている。また、各固定脚部21はその先端側の内側に掛合部21aを備えている。かかる掛合部21aも前記筒状体の内方に突き出す爪状をなすように構成されている。この掛合部21aの爪先は仮想の一つの円の円弧上に位置されるようになっている。この掛合部21aにおける頭部1の側に向けられた面は、その頂部から基部に向かうに連れて前記筒軸線から次第に離れる向きに傾斜した傾斜面21bとなっている。
また、図示の例では、前記挿入孔1aの内側であって、一対の可動脚部20、20の間において隣り合う固定脚部21の間に形成されたスリット4に臨んだ箇所に、仮組用の突起1cが形成されている。
一方、軸体Pは、前記グロメットG内にその頭部1側から押し込まれる。そして、対象物Pの貫通穴PaにグロメットGの脚部2を挿通させた後にこの軸体Pを押し込みきることで前記脚部2が撓み出さされてクリップが前記対象物Pに留め付くようになっている。
図示の例では、かかる軸体Pは、軸主体5と、操作頭部6とを備えている。軸主体5の一端にフランジ状をなす操作頭部6が形成されている。操作頭部6はグロメットGの挿入孔1aには入り込まない大きさとなっている。軸体Pはこの操作頭部6がグロメットGの頭部1に接する位置までグロメットG内に押し込むことができ、図示の例ではこの位置が軸体Pを押し込みきった位置となっている。
軸主体5は、第一に、その軸中心を挟んだ直径方向両側に、操作頭部6から軸主体5の他端に亘る、その軸中心線に沿って続く溝部5aを備えている。また、第二に、この一対の溝部5a、5aの間にそれぞれ、操作頭部6から軸主体5の他端に亘る、その軸中心線に沿って続くリブ5bを備えている。
そして、かかる軸主体5は、グロメットGの二箇所の前記スリット4にそれぞれ対応する前記リブ5b入り込ませる向きで、このグロメットGに押し込まれるようになっている。図示の例では、かかるリブ5bにおける軸主体5の長さ方向略中程の位置よりもややこの軸主体5の他端側に偏った位置に前記仮組用の突起1cを受け入れてこれに掛合する凹所5cが形成されていると共に、この凹所5cの形成位置では軸主体5の芯部5dとリブ5bとの間に変形用空所5eが形成されている。図示の例では、グロメットGと軸体Pとは、この突起1cを凹所5cに掛合させて、軸主体5の他端側、つまり軸体Pの先端部側をグロメットGの挿入孔1aに入れ込ませた状態で仮組されるようになっている。(図2)この仮組状態においては、軸体PはグロメットGの可動脚部20の内側掛合部202よりもその先端部を頭部1側に位置させることから、この可動脚部20さらには固定脚部21も軸体Pによって撓み出されてはいない。
軸主体5の他端であって、前記リブ5bと溝部5aとの間に位置される四箇所にそれぞれ、外向きに突き出す爪部5fが形成されている。四つの爪部5f、5f…の爪先は仮想の一つの円の円弧上に位置されるようになっている。
図示の例では、グロメットGの四つの固定脚部21、21…の掛合部21aの爪先が位置される仮想の円の直径は、軸主体5の四つの爪部5f、5f…の爪先が位置される仮想の円の直径よりも小さく、さらに、軸主体5の他端側の太さよりも小さくなっている。これにより、図示の例では、前記仮組状態から軸体Pを押し込み操作すると、先ず、前記リブ5bを変形用空所5eにより内向きに変形させて前記凹所5cから突起を抜け出させこの仮組状態の解除がなされる。これにより仮組位置からの軸体Pの押し込みが許容される。仮組位置から軸体Pが押し込まれると固定脚部21の掛合部21aの傾斜面21bに軸体Pの爪部5fが突き当たり、固定脚部21は外向きに撓み出される。図示の例では、軸体PをグロメットG内に押し込みきると、爪部5fが掛合部21aを乗り越え、最大まで撓み出された固定脚部21がやや撓み戻し爪部5fと掛合部21aとが掛合されるようになっている。(図15)これにより、図示の例では、グロメットG内に軸体Pを押し込みきった状態、つまり、対象物Pにクリップを留め付けた状態を安定的に維持できるようになっている。
前記の仮組状態において、軸体Pの軸主体5の溝部5aにグロメットGの可動脚部20が入り込むようになっている。図示の例では、軸体Pの操作頭部6はこの溝部5aの形成位置において割欠かれており、この割欠き部6aによって軸体Pを押し込みきったときに可動脚部20と操作頭部6とが干渉しないようになっている。
かかる溝部5aの溝底は、軸主体5の他端側つまり軸体Pの先端部7側において深く、軸主体5の中間部つまり軸体Pの中間部8において浅くなっている。このように形成される溝部5aにより、軸体Pは、先端部7と、この先端部7よりも太い中間部8とを備えるようになっている。そして、グロメットGに対する軸体Pの押し込み操作の過程において両者間の段差部9に可動脚部20の内側掛合部202が引っかかってこの可動脚部20が連れ移動されるようになっている。すなわち、一対の可動脚部20、20の内側掛合部202間の間隔は、溝部5a内における軸体Pの先端部7の太さと同じかこれより大きく、かつ、溝部5a内における軸体Pの中間部8の太さより小さくなっている。
可動脚部20には前記のような外側掛合部201が形成されていることから、前記仮組状態から対象物Pの貫通穴PaにグロメットGの脚部2を挿通するようにすると、可動脚部20は貫通穴Pa側に外側掛合部201を接しさせて撓み込んでこの挿通を許容する。対象物Pの厚さが頭部1と可動脚部20の外側掛合部201との間の間隔以内であるとき、グロメットGを貫通穴Paに入れ込むと一旦撓み込んだ可動脚部20は挿通終了位置で撓み出し頭部1とこの外側掛合部201との間で対象物Pを挟んでこの対象物Pに仮に留め付けられる。(図11(a)〜(c))この状態から軸体Pを押し込みきると、軸体Pの中間部8により可動脚部20の撓み戻しが阻止され、グロメットGはこの可動脚部20においても対象物Pに本留めされる。図示の例では、前記段差部9は中間部8の側に近づくに連れて次第に軸体Pを太める向きの傾斜を有しており、軸体Pを押し込むと内側掛合部202の傾斜面202bとこの段差部9とが接して可動脚部20は撓み出され内側掛合部202の内方への中間部8の入り込みが許容される。(図11(e)から(f))
対象物Pの厚さが頭部1と可動脚部20の外側掛合部201との間の間隔以上であるとき、前記仮組状態から対象物Pの貫通穴PaへのグロメットGの脚部2を挿通すると可動脚部20は撓み込まされた状態で貫通穴Pa内にある。この状態から軸体Pを押し込み操作すると前記段差部9が内側掛合部202に引っかかって可動脚部20はこの押し込み方向に連れ移動される。連れ移動された可動脚部20の先端側、図示の例では外側掛合部201が、貫通穴Paの挿通先側の穴縁部Pbから突き出されると、可動脚部20の先端側は外側に撓み出されこの撓み出しにより軸体Pのさらなる押し込みが許容されて内側掛合部202の内方に中間部8が位置されるに至る。これにより、対象物Pの厚さが頭部1と可動脚部20の外側掛合部201との間の間隔以上であるときにも、軸体Pを押し込みきることによりグロメットGをこの可動脚部20においても対象物Pに本留めさせることができる。(図13、図14)
この実施の形態にあっては、軸体Pの中間部8には、この軸体Pの軸中心線方向において多段をなすように可動脚部20の内側掛合部202に対する複数の被掛合部8a、8a…が形成してある。図示の例では、前記溝部5aの中間部を構成する溝底に、この溝部5aの幅方向に沿った溝が、前記のように多段をなすように刻設されており、このように設けられる溝により軸体Pの中間部8に複数の被掛合部8a、8a…が形成してある。これによりこの実施の形態にあっては、対象物Pの厚さに応じてどの位置に可動脚部20が連れ移動されてもこの可動脚部20を軸体P側に掛合させて前記本留め状態をガタつきなく安定的に維持できるようにしている。
図示の例では、軸体Pの押し込みにより可動脚部20に加えて固定脚部21においても対象物Pに対して留め付くことから、クリップの対象物Pに対する留め付け状態は一層安定的なものとされる。
クリップを介して二枚の対象物Pを留め合わせた状態からこの二枚の対象物Pを引き離す向きの力が作用された場合、外側掛合部201を貫通穴Paに掛合させている可動脚部20には図11(f)において矢印xで示す向きの力が作用されることから、軸体Pの被掛合部8aに内側掛合部202は一層強く掛合されることになる。このとき、グロメットGと軸体Pとは、操作用頭部6を頭部1に接しさせ、かつ、固定脚部21の掛合部21aを軸体Pの爪部5fに掛合させて一体化されていることから、前記連接片部3に応力が集中してこの連接片部3を破断させてしまうようなことはない。
以上に説明したクリップでは、グロメットGの脚部2を固定脚部21と可動脚部20とから構成させたが、可動脚部20のみからグロメットGの脚部2を構成させるようにしても構わない。また、かかるクリップにおける弾性変形特性を備えるべき箇所へのこの特性の付与は、典型的にはかかるクリップを合成樹脂製とすることで容易に実現し得る。
1 頭部
2 脚部
20 可動脚部
G グロメット
P 軸体

Claims (6)

  1. 頭部と複数の脚部とを備えたグロメットと、このグロメット内にその頭部側から押し込まれる軸体とからなり、対象物の貫通穴にグロメットの脚部を挿通させた後に軸体を押し込みきることで脚部を撓み出させ又は脚部の撓み戻しを阻止して前記対象物に留め付くクリップであって、
    前記複数の脚部の少なくとも一つが、軸体の前記押し込みにより、その先端側を貫通穴の挿通先側の穴縁部から突き出させる位置まで、連れ移動可能な可動脚部となっていることを特徴とするクリップ。
  2. 可動脚部は、頭部における脚部の形成側と反対の側に向けて延び出す弾性変形可能な連接片部を介してこの頭部に連接されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 可動脚部の先端側には、その外側に貫通穴の穴縁部への外側掛合部が形成されていると共に、その内側に軸体が押し込みきられたときにこの軸体の被掛合部に掛合される内側掛合部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリップ。
  4. 軸体には、その軸中心線方向において多段をなすように可動脚部の内側掛合部に対する複数の被掛合部が形成してあることを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
  5. 軸体の押し込み前の状態において可動脚部よりも先端を前方に位置させると共に、この軸体を押し込みきった位置で撓み出される固定脚部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップ。
  6. 軸体は、先端部と、この先端部よりも太い中間部とを備えており、グロメットに対する押し込み操作の過程において両者間の段差部に可動脚部の内側掛合部が引っかかってこの可動脚部が連れ移動されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
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