JP2014101061A - 車両用内装材の組付構造 - Google Patents

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鍾鉉 白
Akihito Hayashi
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Abstract

【課題】車体パネルに組み付けられた車両用内装材の撓みを規制しつつ、異音の発生が抑制された車両用内装材の組付構造の提供。
【解決手段】本発明の車両用内装材の組付構造10は、車体パネル3と、この車体パネル3の車室側に組み付けられ、車体パネル3と対向する対向面11aに車体パネル3に向かって突出する突出部2を有する内装材1とを備える。車体パネル3は、突出部2と対向する個所に厚み方向に貫通する貫通孔31と、この貫通孔31を囲む孔縁部32とを有し、突出部2は、基部21側から先端に向かって先細る柱状をなし、内装材1の組み付け時に貫通孔31に挿通され、外周面2cが孔縁部32に押圧されて径方向に縮むように弾性変形することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用内装材の組付構造に関する。
車体パネルの車室側には、車両用内装材としてドアトリムが組み付けられている。この種のドアトリムは、通常、車体パネルとの間に空間が形成されるように組み付けられている。そのため、例えば、乗客の体が触れる等してドアトリムが車室側から押圧された場合には、ドアトリムが車体パネル側(空間側)に反る形で撓んで、乗客に所謂ブカツキ感を与えてしまうことがあった。
そこで、このような撓みを防止するために、従来のドアトリムには、特許文献1等に示されるように、車体パネル側に向かって突出しつつ、車体パネルに当接した状態でドアトリムを撓まないように支える突出部(ボス部)が設けられていた。
なお、前記突出部の先端と、車体パネルとの間には、突出部の寸法誤差、組付誤差等を許容するための隙間(例えば、0.5mm〜1mm程度の隙間)が設けられていた。
特開2004−130840号公報
突出部と車体パネルとの間に隙間が設けられていると、突出部が車体パネルに当接した際に、異音(ガタツキ音)が発生することがあった。特に、車両の振動等によりドアトリムが振動した場合には、突出部が連続的に対して車体パネルに当接して、異音が連続的に発生してしまう事態も懸念されていた。
そこで、このような異音の発生を抑制するために、突出部の先端に、不織布等からなる衝撃吸収部材(異音防止パッド)を接着剤等で取り付ける構成も検討されていた。しかしながら、このような構成では、部品点数及び製造コストの増加を招き、しかも、突出部の先端に衝撃吸収部材を取り付ける作業が煩わしいという問題があった。また、突出部の先端に取り付けられていた衝撃吸収部材が振動等を受けて剥がれ落ちた場合、異音が発生してしまうことも懸念されていた。
本発明は上記事情に基づいて完成されたものであって、車体パネルに組み付けられた車両用内装材の撓みを規制しつつ、異音の発生が抑制された車両用内装材の組付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用内装材の組付構造は、車体パネルと、この車体パネルの車室側に組み付けられ、前記車体パネルと対向する対向面に前記車体パネルに向かって突出する突出部を有する内装材とを備えた車両用内装材の組付構造であって、前記車体パネルは、前記突出部と対向する個所に厚み方向に貫通する形で設けられた貫通孔と、この貫通孔を囲む孔縁部とを有し、前記突出部は、基部側から先端に向かって先細る柱状をなし、前記内装材の組み付け時に前記貫通孔に挿通され、外周面が前記孔縁部に押圧されて径方向に縮むように弾性変形することを特徴とする。
本発明に係る車両用内装材の組付構造は、内装材の組み付け時に、基部側から先端に向かって先細る形状をなした突出部が、車体パネルに設けられている貫通孔に挿通され、かつ貫通孔を囲む孔縁部によって外周面が押圧されて径方向に縮むように弾性変形する。このように突出部が弾性変形した状態で貫通孔に挿通されていると、突出部の外周面が孔縁部に対して常時、当接した状態となるため、内装材の位置が規制されることになる。その結果、例えば、車両走行時等において内装材が振動した場合であっても、突出部と車体パネルとの間に隙間が形成されないため、本発明に係る車両用内装材の組付構造では、突出部が車体パネルに衝突して異音が発生することが防止される。
前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、前記外周面の変位を許容できる中空部を含むものであってもよい。前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、前記外周面の変位を許容できる中空部を含むため、前記突出部は、貫通孔に挿通されて孔縁部に押圧されると、径方向に縮むように弾性変形し易い構成となっている。その結果、内装材の組み付け時において、突出部を貫通孔に挿し込み易くなっている。
前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、先端から基部側に向かって切れ込まれた形をなすスリット部を含むものであってもよい。前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、前記スリット部を含んでいるため、更に、径方向に縮むように弾性変形し易い構成となっている。その結果、内装材の組み付け時において、突出部を貫通孔に更に挿し込み易くなっている。
前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、円筒状をなすと共に、前記スリット部を複数含み、各スリット部は、前記突出部を周方向において等分する形で配されるものであってもよい。前記車両用内装材の組付構造において、突出部が円筒状をなし、そして複数のスリット部が、周方向において突出部を等分する形で配されていると、突出部は、均等に径方向に縮むように弾性変形し易くなる。そのため、前記車両用内装材の組付構造では、内装材の組み付け時において、突出部を更に貫通孔に挿し込み易くなっている。
車両用内装材の組付構造において、前記突出部は、前記対向面上に立設され、前記基部に接続する形で設けられる補強リブを有するものであってもよい。前記車両用内装材の組付構造において、前記突出部が、前記補強リブを備えていると、特に、前記突出部の基部側を、弾性変形に耐え得るように補強することができる。その結果、突出部の基部側が折れる等して破損することが抑制される。
本発明によれば、車体パネルに組み付けられた車両用内装材の撓みを規制しつつ、異音の発生が抑制された車両用内装材の組付構造を提供することができる。
実施形態1に係るドアトリムの斜視図 ドアトリムに設けられた突出部の斜視図 突出部の断面図 ドアインナパネルに対するドアトリムの組付構造の断面図 実施形態2に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図 実施形態3に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図 実施形態4に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図 実施形態5に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図 実施形態6に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図 実施形態7に係るドアトリムに設けられた突出部の斜視図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1乃至図4を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両ドア(ドアインナパネル3)に対するドアトリム1の組付構造10を例示する。
図1は、実施形態1に係るドアトリム1の斜視図であり、図2は、ドアトリム1に設けられた突出部2の斜視図であり、図3は、突出部2の断面図である。また、図4は、ドアインナパネル3に対するドアトリム1の組付構造10の断面図であり、貫通孔31に挿し込まれた状態の突出部2の断面構成が示されている。
ドアトリム1は、車両用内装材として、ドアインナパネル(車体パネルの一例)3の車室内側(車室側)に取り付けられるものであり、全体的には、ドアインナパネル3側に開口した浅底の箱状をなしている。このドアトリム1は、周縁部がドアインナパネル3に宛がわれた状態で、クリップ(不図示)等を介してドアインナパネル3に組み付けられる。そのため、ドアトリム1とドアインナパネル3との間には、空間が形成されている。ドアトリム1は、例えば、合成樹脂材料、或いは合成樹脂材料に天然繊維(ケナフ等)を混合した材料等を所定形状に成型したものからなる。なお、ドアインナパネル3の外側(車室外側)には、図示されないドアアウタパネルが配されている。
ドアトリム1は、ドアインナパネル3の車室内側に対して対向状に配される本体部11を備えている。この本体部11には、図1に示されるように、表側(車室内側)に張り出す形でアームレスト12が設けられている。その他に、本体部11には、インサイドドアハンドル13、スピーカ14、プルハンドル15等が設けられている。
本体部11の車室外側の面(つまり、ドアインナパネル3との対向面)11aにおいて、アームレスト12よりも上方の部分には、ドアインナパネル3側に向かって突出する突出部2が設けられている。なお、本体部11における車室内側を向く面11bが意匠面11bとなっている。突出部2は、本体部11に対して一体的に形成されている。この突出部2は、ドアトリム1がドアインナパネル3に組み付けられた際、ドアインナパネル3に設けられている貫通孔31に挿通された状態となって、ドアトリム1の本体部11がドアインナパネル3側(車室外側)に撓まないように、本体部11の位置を規制する。本実施形態において、突出部2は、アームレスト12の上方において車両の前後方向に並ぶ形で2個設けられている。
貫通孔31は、ドアインナパネル3において、各突出部2と対向する個所にそれぞれ設けられている。そして、この貫通孔31の周りを囲む形で孔縁部(エッジ部)32が本体部11に設けられている。本実施形態の場合、貫通孔31は円形状をなしており、貫通孔31を囲む孔縁部(エッジ部)は円環状をなしている。ドアインナパネル3は、剛性を備えた金属製の板状部材からなり、厚み方向に貫通する形で貫通孔31がドアインナパネル3に設けられている。
突出部2は、全体的には、本体部11の対向面11a側からドアインナパネル3側に向かって先細る形で突出した円筒状をなしている。そのため、突出部2の外周面2cは、ドアインナパネル3側から対向面11a側に向かって上る形で傾斜している。突出部2は、具体的には、対向面11a上に立設された基部21と、この基部21の先側(ドアインナパネル3側)に延設されドアインナパネル3の貫通孔31に挿通される挿通部22とを備えている。突出部2の内側には、基部21及び挿通部22に亘って中空部23が配されている。
挿通部22は、基部21側から先端に向かって先細る円筒状をなしている。そのため、挿通部22の外周面22cは、先端から基部21側に向かって上る形で傾斜している。突出部2では、少なくとも、貫通孔31に挿通される挿通部22が先細りした形状とされる。そして、挿通部22には、車両の左右方向(突出部2の突出方向、突出部2の軸方向X)に沿ってスリット部24が設けられている。スリット部24は、円筒状をなした挿通部22の先端から基部21側に向かって切れ込まれた形をなしている。本実施形態の場合、スリット部24は、挿通部22に2個所設けられている。各スリット部24は、周方向(円周方向)において、円筒状の挿通部22を等分(本実施形態の場合、二等分)する形で設けられている。本実施形態の場合、スリット部24同士は、互いに対向する形で、挿通部22に設けられている。
挿通部22は、突出方向において、直径が貫通孔31の孔径Dよりも小さい先側の小径部22aと、この小径部22aよりも基部21側の部分からなり、貫通孔31の孔径Dよりも直径が大きい大径部22bとを備えている。図3には、貫通孔31に挿通される前の状態の突出部2が示されている。これに対して、図4には、ドアトリム1がドアインナパネル3に組み付けられた際に、突出部2が貫通孔31に挿通された状態が示されている。
突出部2は、本体部11が撓まないようにドアトリム1がドアインナパネル3に組み付けられた際に、挿通部22が貫通孔31に挿通され、かつ大径部22bが孔縁部32により締め付けられて径方向に弾性変形しつつ縮んだ状態で孔縁部32に係止されるように設定されている。突出部2は、上述のように合成樹脂材料等からなるため、可撓性(弾性)を備えている。更に、突出部2には、上述のように中空部23やスリット部24が設けられており、突出部2の挿通部22が径方向に縮むように変位(移動)することが許容されている。そのため、大径部22bが孔縁部32によって締め付けられた際に、突出部2の挿通部22が径方向に縮むように弾性変形することができる。
図3に示されるように、小径部22aの先端径(つまり、突出部2の先端径)d1は、突出部2が貫通孔31に挿通される前の状態(つまり、径方向に縮む形で弾性変形する前の状態)において、貫通孔31の孔径Dよりも小さく設定されている。これに対して、大径部22bの先端径d2は、突出部2が貫通孔31に挿通される前の状態において、貫通孔31の孔径Dよりも大きく設定されている。大径部22bの先端位置(つまり、大径部22bと小径部22aとの境界位置)は、本体部11が撓まないようにドアトリム1がドアインナパネル3に組み付けられた際、孔縁部32の位置又は孔縁部32の位置よりも外側(車室外側)の位置となるように、設定されている。このように大径部22bの先端位置が設定されることにより、突出部2を、径方向に縮む形で弾性変形した状態で、貫通孔31に挿通させることができる。なお、突出部2の長さ(対向面11aからドアインナパネル3側に向かって延びた長さ)は、振動等を受けた際に、突出部2が貫通孔31から引き抜かれない長さに設定されている。
図4に示されるように、貫通孔31に挿通されている状態の突出部2には、外側から締め付けられる形で孔縁部32から力が加えられている。これに対して、孔縁部32には、突出部2が元の形状(つまり、貫通孔31に挿通される前の形状)に戻ろうとするために、突出部2が径方向に拡がろうとする力(弾性力)が加えられている。そのため、突出部2が貫通孔31に挿通されていると、突出部2が備える弾性力により、突出部2(大径部22b)の外周面2cが孔縁部32に対して、常時当接した状態となっている。また、挿通部22の直径は、先端から基部21側に向かって徐々に大きくなるように設定されているため、孔縁部32が挿通部22の傾斜したテーパー状の外周面22cに係止した状態となる。このように突出部2が孔縁部32に係止されることによって、ドアトリム1(本体部11)の撓みが規制される。
例えば、乗客の体が触れる等して、ドアトリム1がドアインナパネル3側に向かって押圧されても、突出部2(挿通部22の大径部22b)の外周面2c(22c)が、孔縁部32に干渉して係止されるため、突出部2が貫通孔31に対して奥深く挿し込まれてドアトリム1が撓むことが抑制されている。
基部21は、突出部2を本体部11に固定する部分であり、貫通孔31に挿通される挿通部22を支える部分となっている。本実施形態の場合、突出部2全体が、基部21側から先端に向かって先細る形となっている。だだし、基部21は、貫通孔31に直接、挿し込まれて孔縁部32に締め付けられる部分ではないため、本実施形態のような先細り状でなくてもよい。例えば、基部21が、真っ直ぐな円筒状をなしていてもよい。また、本実施形態の場合、突出部2のうち、先端からスリット部24が形成されている部分までが挿通部22となっており、それよりも対向面11a側が基部21となっている。
以上のような構成を備えた本実施形態の組付構造10では、突出部2の傾斜した外周面2cが、孔縁部32に対して常時、当接した状態となることにより、ドアトリム1の本体部11が撓まないように規制されている。その結果、例えば、車両走行時等においてドアトリム1が振動した場合、突出部2が孔縁部32内をごく僅かに移動すること(例えば、軸方向Xに沿って前後方向に振動すること)があっても、突出部2はドアインナパネル3から分離されずに、常時、弾性変形した状態で孔縁部32に当接した状態となっている。つまり、突出部2とドアインナパネル3との間には隙間が形成されないため、突出部2がドアインナパネル3に対して衝突することが抑制され、その結果、組付構造10において、異音が発生することが防止される。
また、本実施形態の組付構造10において、突出部2(挿通部22)は、外周面2c(22c)の変位を許容できる中空部23を含むものである。つまり、突出部2は、貫通孔31に挿通されて孔縁部32に押圧されると、径方向に縮むように弾性変形し易い構成となっている。その結果、ドアトリム1のドアインナパネル3に対する組み付け時において、突出部2を貫通孔31に挿し込み易くなっている。
また、本実施形態の組付構造10において、突出部2は、先端から基部21側に向かって切れ込んだ形をなし、中空部23と繋がったスリット部24を含んでいる。そのため、貫通孔31に挿通される先端側の挿通部22が更に、径方向に縮むように弾性変形し易い構成となっている。そのため、ドアトリム1の組み付け時において、突出部2を貫通孔31に挿し込み易くなっている。
また、本実施形態の組付構造10において、突出部2は、円筒状をなすと共に、複数(2個)のスリット部24を含み、複数のスリット部24は、突出部2を周方向において二等分する形で配されている。そのため、突出部2は、径方向に均等に縮み易くなり、突出部2を更に貫通孔31に挿し込み易くなっている。
次いで、本発明の実施形態2乃至7について、図5乃至図10を参照しつつ説明する。なお、以降の実施形態で示される各ドアトリム1A乃至1Fは、実施形態1と同様、ドアインナパネル3に対して組み付けられるものである。
<実施形態2>
図5は、実施形態2に係るドアトリム1Aに設けられた突出部2Aの斜視図である。ドアトリム1Aが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Aが設けられている。本実施形態2の突出部2Aの基本的な構造は、実施形態1と同様である。ただし、突出部2Aが備える挿通部22には、4個のスリット部24Aが設けられている。各スリット部24Aは、周方向(円周方向)において、挿通部22を等分(本実施形態の場合、四等分)する形で設けられている。このように、挿通部22を周方向(円周方向)において、等分するように、スリット部24Aを配置すると、突出部2Aが略均等にバランスよく径方向に縮む形で弾性変形することができる。このように突出部2Aが略均等にバランスよく径方向に縮む形で弾性変形すると、孔縁部32(実施形態1参照)に対しても、略均等にバランスよく突出部2A(挿通部22の大径部22b)が当接することになる。したがって、ドアトリム1Aの組み付け時において、突出部2Aは、軸方向に沿って滑らかに弾性変形した状態で孔縁部32内(貫通孔31内)を移動することができ、貫通孔31に対して差し込まれ易くなっている。
<実施形態3>
図6は、実施形態3に係るドアトリム1Bに設けられた突出部2Bの斜視図である。ドアトリム1Bが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Bが設けられている。本実施形態3の突出部2Bの基本的な構造は、実施形態1と同様である。ただし、突出部2Bが備える挿通部22には、3個のスリット部24Bが設けられている。各スリット部24Bは、周方向(円周方向)において、挿通部22を等分(本実施形態の場合、三等分)する形で設けられている。このように、挿通部22を周方向(円周方向)において、等分するように、スリット部24Bを配置すると、突出部2Bが略均等にバランスよく径方向に縮む形で弾性変形することができる。このように突出部2Bが略均等にバランスよく径方向に縮む形で弾性変形すると、孔縁部32(実施形態1参照)に対しても、略均等にバランスよく突出部2B(挿通部22の大径部22b)が当接することになる。したがって、ドアトリム1Bの組み付け時において、突出部2Bは、軸方向に沿って滑らかに弾性変形した状態で孔縁部32内(貫通孔31内)を移動することができ、貫通孔31に対して差し込まれ易くなっている。
<実施形態4>
図7は、実施形態4に係るドアトリム1Cに設けられた突出部2Cの斜視図である。ドアトリム1Cが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Cが設けられている。本実施形態4の突出部2Cの基本的な構造は、実施形態1と同様である。ただし、本実施形態の場合、基部21側に配されるスリット部24の一端には、円形状の逃がし孔部25が設けられている。この逃がし孔部25は、2つのスリット部24に対して、それぞれ1個ずつ設けられている。逃がし孔部25は、スリット部24と繋がっており、基部21を厚み方向(突出部2の径方向)に貫通する形で設けられている。逃がし孔部25の大きさは、スリット部24の周方向における幅よりも大きく設定されている。このように、逃がし孔部25が形成されていると、突出部2Cが貫通孔31に挿通されて孔縁部32により、突出部2Cの挿通部22(大径部22b)が締め付けられても、スリット部24の根元側(基部21側)の端部に加えられる応力が分散される。つまり、挿通部22の基部21側に応力が集中することが抑制される。その結果、貫通孔31に挿通される突出部2C(特に、挿通部22の基部21側の部分)にひび割れ(クラック)等が発生して、突出部2Cが破損することが抑制される。
<実施形態5>
図8は、実施形態5に係るドアトリム1Dに設けられた突出部2Dの斜視図である。ドアトリム1Dが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Dが設けられている。本実施形態5の突出部2Dの基本的な構造は、実施形態1と同様である。ただし、本実施形態の場合、基部21の外周面には、弾性変形に耐え得るように突出部2Dを補強するための補強リブ26が設けられている。補強リブ26は、基部21の外周面から本体部11の対向面11aに亘って形成されている。補強リブ26は、1つの突出部2Dに対して、4個設けられている。各補強リブ26は、周方向(円周方向)において、基部21を等分(四等分)するような個所に設けられている。このように、突出部2Dに補強リブ26を設けて、特に、突出部2Dの基部21側の強度(剛性)を高めてもよい。なお、補強リブ26の設置個数は、4個に限られず、目的に応じて、適宜、設定することが可能である。
<実施形態6>
図9は、実施形態6に係るドアトリム1Eに設けられた突出部2Eの斜視図である。ドアトリム1Eが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Eが設けられている。本実施形態6の突出部2Eは、基部21Eから先端にかけて先細ると共に内側に角柱状の中空部23Eを有する角筒状をなしている。そのため、挿通部22E(小径部22Ea及び大径部22Eb)も、基部21E側から先端にかけて先細る角筒状をなしている。そして、挿通部22Eには、4個のスリット部24Eが設けられている。各スリット部24Eは、周方向において、挿通部22Eを等分(本実施形態の場合、四等分)する形で設けられている。本実施形態の場合、各スリット部24は、突出部2Eを先端側から見た際、正方形状をなす挿通部22Eの各辺中央にそれぞれ設けられている。なお、本実施形態の場合、ドアインナパネルに設けられる貫通孔(不図示)は四角形状をなし、その貫通孔囲む孔縁部は、四角型の環状をなしている。本実施形態の突出部2Eも、挿通孔に挿通されると、孔縁部によって締め付けられて、径方向に縮む形で弾性変形する。本実施形態のように、円筒状以外の筒状の突出部2Eを用いてもよい。
<実施形態7>
図10は、実施形態7に係るドアトリム1Fに設けられた突出部2Fの斜視図である。ドアトリム1Fが備える本体部11の対向面11a上には、突出部2Fが設けられている。本実施形態7の突出部2Fは、基部21Fから先端にかけて先細る円柱状をなしている。そのため、挿通部22F(小径部22Fa及び大径部22Eb)も、基部21F側から先端にかけて先細る円柱状をなしている。そして、挿通部22Fには、径方向に横切る形で2つの切れ込み27が設けられている。2つの切れ込み27は、互いに垂直に交わる形で、挿通部22Fに設けられている。その結果、挿通部22Fには、周方向(円周方向)において、挿通部22Fを等分(四等分)するようにスリット部24Fが設けられた形となっている。なお、スリット部24Fは、切れ込み27の一部からなり、切れ込み27が互いに交わった部分は、実施形態1等の中空部に相当する部分となっている。このような切れ込み27を挿通部22Fに形成することによっても、突出部2Fの挿通部22Fが径方向に縮むように変位することが許容される。したがって、本実施形態のように、円柱状等の柱状の突出部2Fに、径方向に横切る形で切れ込み27を設けて、突出部2Fの挿通部22Fを径方向に縮むように弾性変形させる構成としてもよい。なお、このような柱状の突出部2Fは、実施形態1等の筒状の突出部と比べて、ヒケ(成型収縮)等の成型不良が発生し易い構造となっている。そのため、突出部の構造としては、実施形態1等のように、内側に中空部を含む筒状が好ましい。筒状の中では、特に、径方向に均等に縮みやすい(均等に弾性変形し易い)円筒状が好ましい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1等では、車両用内装材として、ドアトリムを例示したが、本発明はこれに限られるものではない。本発明は、ドアトリム以外の車両用内装材に対して、適用されてもよい。
(2)上記実施形態1等において、突出部2は先細り状の円筒状であったが、他の実施形態の突出部としては、例えば、先細りした多角形型の筒状をなすものであってもよい。
(3)上記実施形態1において、突出部2は本体部11に2個設けられていたが、本発明はこれに限られない。他の実施形態においては、突出部2を1個設けてもよいし、或いは3個以上設けてもよく、目的に応じて適宜、設定される。
(4)上記実施形態1において、ドアインナパネルに設けられていた貫通孔31の形状は、円形状であったが、本発明はこれに限られるものではない。貫通孔の形状は、挿通される突出部の形状等において、適宜、設定される。貫通孔の形状としては、円形状以外に、例えば、楕円形状(長円形状)、三角形状、四角形状、五角形状、六角形等の多角形状であってもよい。
1…ドアトリム、11…本体部、11a…対向面、12…アームレスト、13…インサイドドアハンドル、14…スピーカ、15…プルハンドル、2…突出部、21…基部、22…挿通部、22a…小径部、22b…大径部、23…中空部、24…スリット部、25…逃がし孔部、26…補強リブ、27…切れ込み、3…ドアインナパネル、31…貫通孔
32…孔縁部、10…車両用内装材の組付構造、D…貫通孔の孔径、X…軸方向

Claims (5)

  1. 車体パネルと、この車体パネルの車室側に組み付けられ、前記車体パネルと対向する対向面に前記車体パネルに向かって突出する突出部を有する内装材とを備えた車両用内装材の組付構造であって、
    前記車体パネルは、前記突出部と対向する個所に厚み方向に貫通する形で設けられた貫通孔と、この貫通孔を囲む孔縁部とを有し、
    前記突出部は、基部側から先端に向かって先細る柱状をなし、前記内装材の組み付け時に前記貫通孔に挿通され、外周面が前記孔縁部に押圧されて径方向に縮むように弾性変形することを特徴とする車両用内装材の組付構造。
  2. 前記突出部は、前記外周面の変位を許容できる中空部を含む請求項1に記載の車両用内装材の組付構造。
  3. 前記突出部は、先端から基部側に向かって切れ込まれた形をなすスリット部を含む請求項2に記載の車両用内装材の組付構造。
  4. 前記突出部は、円筒状をなすと共に、前記スリット部を複数含み、
    各スリット部は、前記突出部を周方向において等分する形で配される請求項3に記載の車両用内装材の組付構造。
  5. 前記突出部は、前記対向面上に立設され、前記基部に接続する形で設けられる補強リブを有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用内装材の組付構造。
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