JP5485251B2 - 車両用ルーフモール - Google Patents

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Description

本発明は、車体のルーフに設けられたルーフ溝に装着される車両用ルーフモールに関する。
自動車等の車両には、車体を構成する部材間の隙間を塞いだり或いは装飾の目的で長尺状のモールディング(以下、「モール」と略称する。)が装着される。例えば、自動車等の車体のルーフに設けられたルーフ溝にモールを装着することにより、上記ルーフ溝を上側から覆う長尺なルーフモールが挙げられる。
上記のような車両用ルーフモールの性能として、ルーフモールをルーフ溝に装着する際には装着が容易であり、且つ装着後にはルーフモールがルーフ溝から抜けにくいことが求められている。上記要求を満たし得る技術として、例えば特許文献1には、頭部と脚部とが一体的に形成されたルーフモールにおいて、脚部の両側部に形成された一対の係止片がルーフ溝の両側壁面に圧接して係合する技術が記載されている。
特開2003−182466号公報
ところで、ルーフモールに要求される上記性能をさらに向上させるべく、次のような点が検討課題として挙げられる。(1)ルーフモールがルーフ溝から抜けにくくなるように、弾性変形部を厚くしたり、係止片を形成する材料の硬度を上げたりすると、係止片の弾発力が過度に増大する虞がある。その結果、ルーフモールはルーフ溝から抜けにくくなるものの、ルーフモールをルーフ溝に装着する際に過度の力が必要になる虞がある。(2)一方、ルーフモールをルーフ溝に装着しやすくするために、弾性変形部を薄くしたり、係止片を形成する材料の硬度を下げたりすると、係止片の弾発力が過度に低下する虞がある。その結果、ルーフモールをルーフ溝に装着するのは容易となるものの、装着後にはルーフモールがルーフ溝から抜けやすくなる虞がある。
そこで本発明は、上述した課題を解決するべく創出されたものであり、その目的は、車体のルーフ溝に装着しやすく、且つ装着後にはルーフ溝から抜けにくい車両用ルーフモールを提供することである。
上記目的を実現するべく創出された本発明の車両用ルーフモールは、請求項1に記載のとおり、車体のルーフに設けられたルーフ溝の側壁部に弾発係止するように装着される車両用ルーフモールである。
詳しくは、上記ルーフモールは、該ルーフモールが上記ルーフ溝に装着されたとき、上記ルーフ溝の溝幅方向の少なくとも一部を塞ぐ頭部と、上記頭部の裏面側から上記ルーフ溝の底壁部に向けて突出する脚部と、上記脚部の下端の幅方向両側から上記ルーフ溝の両側壁部に向けてそれぞれ突出するリップ部と、を備えている。上記リップ部は、弾性ポリマー材料からなる本体部を有しており、さらに上記リップ部のうち少なくとも一方は、上記本体部を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部を有しており、上記積層部は、上記リップ部の表層部分であって上記ルーフ溝の側壁部に当接する表層部分の少なくとも一部を構成するように形成され、上記リップ部のうち少なくとも一方には、少なくとも一つの屈曲部が形成されており、上記ルーフモールが上記ルーフ溝に装着されるとき、上記リップ部は上記屈曲部で屈曲して該リップ部の先端部分が上記頭部に向けて変位し、上記屈曲部のうち上記ルーフ溝の底壁部に対向する上記本体部の表面側には、上記ルーフモールの長手方向の全長に亘って連続したノッチが形成され、上記ノッチ上には、上記積層部を形成する弾性ポリマー材料からなる軟質部が形成され、上記軟質部の厚さは、上記積層部のうち該軟質部を除く他の積層部の厚さよりも厚いことを特徴とする。
かかる構成の本発明のルーフモールでは、ルーフ溝の両側壁部に向けてそれぞれ突出するリップ部は、弾性ポリマー材料からなる本体部を有し、さらに上記リップ部のうち少なくとも一方は該本体部を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部とを有しており、該積層部は、上記リップ部の表層部分であって上記ルーフ溝の側壁部に当接する表層部分の少なくとも一部を構成するように形成されている。
従って、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部がルーフ溝の側壁部の上端(底壁部の反対側の端)付近に当接して、該リップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わると、該リップ部は容易に変形する。即ち、上記リップ部は従来のルーフモールのリップ部と比較してより小さい力で頭部方向へと変位するため、かかるリップ部を備える本発明のルーフモールをルーフ溝により小さい力で容易に装着することができる。
さらに、リップ部の本体部は、積層部を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度の高い弾性ポリマー材料から形成されているため、ルーフモールがルーフ溝に装着された状態において、本体部は積層部をルーフ溝の側壁部に強く押しつける。このため、ルーフ溝の側壁部に対するリップ部の摩擦力が大きくなり、ルーフモールに対してルーフ溝から抜ける方向(典型的にはルーフモールの脚部から頭部へと向かう方向)の力が作用した場合であっても、ルーフモールがルーフ溝から抜けることを防止することができる。
さらに、リップ部のうち少なくとも一方には、少なくとも一つの屈曲部が形成されている。このため、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わるとリップ部は屈曲部で容易に屈曲し、ルーフモールをルーフ溝により小さい力で装着することができる。
さらに、屈曲部のうちルーフ溝の底壁部に対向する本体部の表面側には、ルーフモールの長手方向の全長に亘って連続したノッチが形成されている。このため、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わると、ノッチが形成された部分においてリップ部が容易に屈曲し、ルーフモールをルーフ溝により小さい力で装着することができる。
さらに、ノッチ上には、積層部を形成する弾性ポリマー材料からなる軟質部が形成されている。このため、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わるとリップ部は屈曲部でより容易に屈曲する。
さらに、軟質部の厚さは、積層部のうち該軟質部を除く他の積層部の厚さよりも厚い。このため、リップ部の先端部分の剛性を確保しつつ、リップ部を屈曲部において容易に屈曲させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ルーフモールにおいて、上記積層部と上記ルーフ溝の側壁部との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数は、それぞれ上記本体部と上記ルーフ溝の側壁部との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数よりも大きいことを特徴とする。
かかる構成によると、ルーフ溝の側壁部に対するリップ部の摩擦力がより大きくなるため、ルーフモールがルーフ溝に装着された状態において、ルーフモールがルーフ溝から抜けることをより効果的に防止することができる。
好ましい態様では、上記屈曲部の全体が上記軟質部であることを特徴とする。
かかる構成によると、屈曲部の全体が本体部を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度の小さい弾性ポリマー材料からなる軟質部であるため、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わると、リップ部は屈曲部でより容易に屈曲する。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ルーフモールにおいて、上記軟質部は、上記積層部と繋がって一体的に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、リップ部がより容易に変形するため、ルーフモールをルーフ溝により小さい力で装着することができる。
請求項の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールにおいて、上記屈曲部の厚さは、該屈曲部に隣接する部分よりも薄いことを特徴とする。
かかる構成によると、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わると、リップ部は屈曲部に隣接する部分よりも小さい力で屈曲する薄い部分において容易に屈曲する。
請求項の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールにおいて、上記積層部の弾性ポリマー材料は、JIS K7215によるタイプAのデュロメータ硬度が50°以下であることを特徴とする。
かかる構成によると、積層部の弾性ポリマー材料は比較的硬度が低く柔らかいため、ルーフモールをルーフ溝に装着する際にリップ部の先端部分に対して頭部方向の力が加わると、該リップ部は容易に変形する。このため、ルーフモールをルーフ溝により小さい力で装着することができる。
好ましい態様では、上記積層部と上記ルーフ溝の側壁部との間の動摩擦係数は、上記積層部と上記ルーフ溝の側壁部との間の静止摩擦係数よりも小さいことを特徴とする。
ルーフ溝の側壁部に対する積層部の動摩擦係数が小さいほど、ルーフモールをルーフ溝に装着しやすく、ルーフ溝の側壁部に対する積層部の静止摩擦係数が大きいほど、ルーフモールがルーフ溝から抜けにくい。このため、上記のような積層部を備えるルーフモールによると、ルーフモールをルーフ溝により小さい力で装着することができると共に、ルーフモールがルーフ溝から抜けることをより効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態に係るルーフモールが取り付けられた車両を模式的に示す部分的斜視図である。 図1中のII‐II線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係るルーフモールがルーフ溝に装着される前の状態を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るルーフモールがルーフ溝に装着される途中の状態を模式的に示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係るルーフモールの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係るルーフモールがルーフ溝に装着された状態を模式的に示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係るルーフモールの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係るルーフモールがルーフ溝に装着された状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、本発明の実施に必要な事項は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の車両用ルーフモールの好適な実施形態(第1実施形態)を詳細に説明する。
図1は、車両(自動車)10の車体15のルーフ20に設けられたルーフ溝32に装着される本実施形態に係る車両用ルーフモール50の取り付け位置を模式的に示す車両10の部分的斜視図である。図2は、図1におけるII‐II線に沿う断面図である。図3は、本実施形態に係るルーフモール50がルーフ溝32に装着される前の状態を模式的に示す断面図である。図4は、本実施形態に係るルーフモール50がルーフ溝32に装着される途中の状態を模式的に示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両10のルーフ20には一般的な自動車と同様に車両10の長手方向に沿ってルーフ溝32が形成されている。ルーフ溝32は、図2に示すように、ルーフ20を形成するセンタールーフパネル24とサイドルーフパネル28とをスポット溶接等によって一体的に連結することによって形成された凹溝である。そして、該ルーフ溝32に沿って本実施形態に係るルーフモール50が装着されている。
なお、本実施形態のルーフ溝32は、ルーフ溝32の開口部分においてセンタールーフパネル24の側壁部26とサイドルーフパネル28の側壁部30との距離が最も短く、ルーフ溝32の底壁部36に近づくにつれて該距離が長くなるように形成されている。
図2に示すように、本実施形態に係るルーフモール50は、該ルーフモール50がルーフ溝32に装着されたとき、ルーフ溝32の溝幅方向(車両10の幅方向)の少なくとも一部を塞ぐ頭部55と、頭部55の裏面側からルーフ溝32の底壁部36(即ちセンタールーフパネル24の底壁部25とサイドルーフパネル28の底壁部29とから形成されている底壁部36)に向けて突出する脚部60と、脚部60の下端の幅方向(車両10の幅方向)両側からルーフ溝32の両側壁部38,38(即ちセンタールーフパネル24の側壁部26とサイドルーフパネル28の側壁部30)に向けてそれぞれ突出するリップ部65,65と、を備えている。
また、脚部60には、ルーフモール50の線膨張を抑えるために、補強部材として帯板状に形成された金属製の芯材62がルーフモール50の長手方向に沿って埋設されている。なお、本実施形態に係るルーフモール50では、頭部55と、脚部60と、リップ部65の後述する本体部68とはそれぞれ同じ材料で形成されているが、かかる形態に限定されず異なる材料からそれぞれ形成されていてもよい。また、頭部55の表面には、ルーフモール50の製品寿命を向上させるために、耐侯性及び耐摩耗性に優れるポリオレフィン系の熱可塑性エラストマー等の弾性体からなるカバー層が設けられていてもよい。
リップ部65は、弾性ポリマー材料からなる本体部68と、該本体部68を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部70とを有している。積層部70は、ルーフモール50をルーフ溝32に装着したときに、リップ部65の表層部分であってルーフ溝32の側壁部38に当接する表層部分の少なくとも一部(好ましくは側壁部38に当接し得る表層部分の全部)を構成するように形成されている。本実施形態では、図3に示すように、リップ65の先端部分から後述する屈曲部72に至る領域の該リップ部65の表層部分が積層部70によって構成されている。
図3に示すように、自然状態(ルーフモール50がルーフ溝32に装着されていない状態)におけるリップ部65,65の先端部分の間の距離aは、ルーフ溝32の溝幅方向の距離b(即ちルーフモール50がルーフ溝32に装着された状態において、リップ部65がセンタールーフパネル24の側壁部26に当接する部分とリップ部65がサイドルーフパネル28の側壁部30に当接する部分との間の距離をいう)よりも長くなるようにリップ65,65は形成されている。
なお、本実施形態では、リップ部65,65のいずれもが積層部70を有しているが、リップ部65,65のうち少なくとも一方が積層部70を有していればよい。
本体部68を形成する弾性ポリマー材料としては、JIS K7215によるタイプAのデュロメータ硬度が60°以上(通常は60°〜100°程度、例えば70°〜90°程度)程度のポリオレフィン系の熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンープロピレンージエンゴム(EPDM)を主体とする加硫ゴムのような弾性ゴム材料等が挙げられる。なお、本実施形態では、頭部55及び脚部60は、本体部68と同じ材料から一体的に形成されている。
また、積層部70を形成する弾性ポリマー材料としては、本体部68を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料が挙げられる。好ましくはJIS K7215によるタイプAのデュロメータ硬度が50°以下(通常は20°〜50°程度、例えば30°〜40°程度)のTPO、PVC、EPDMを主体とする加硫ゴムのような弾性ゴム材料等が挙げられる。
積層部70とルーフ溝32の側壁部38との間の静止摩擦係数は、本体部68とルーフ溝32の側壁部38との間の静止摩擦係数よりも大きく、且つ積層部70とルーフ溝32の側壁部38との間の動摩擦係数は、本体部68とルーフ溝32の側壁部38との間の動摩擦係数よりも大きいことが好ましい。
さらに、積層部70とルーフ溝32の側壁部38との間の動摩擦係数は、積層部70とルーフ溝32の側壁部38との間の静止摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態においては、リップ部65,65にはそれぞれ屈曲部72,72が形成されている。図4に示すように、ルーフモール50がルーフ溝32に装着されるとき、リップ部65,65は屈曲部72,72で屈曲して該リップ部65の先端部分が頭部55に向けて変位する(図4の矢印Xの方向)。なお、本実施形態ではリップ部65,65のそれぞれに屈曲部72,72が形成されているが、リップ部65,65のうち少なくとも一方に形成されていればよい。また、本実施形態では、一つのリップ部65に一つの屈曲部72が形成されているが、複数の(例えば二以上の)屈曲部が形成されていてもよい。
図3に示すように、本実施形態に係る屈曲部72は、ルーフ溝32の底壁部36に対向する側の少なくとも表層部分が積層部70を形成する弾性ポリマー材料からなる軟質部74によって構成されている。このように屈曲部72の表層部分が本体部68を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度の小さい弾性ポリマー材料からなる軟質部74によって形成されていると、図4に示すように、リップ部65,65の先端部分に対して頭部方向(図4の矢印Xの方向)の力が加わったときにリップ部65,65はそれぞれの屈曲部72において、リップ部が本体部のみで構成されている場合と比較してより容易に屈曲する。
また、軟質部74は、積層部70と繋がって一体的に形成されている。さらに、本実施形態では、軟質部74の厚さは、積層部70の厚さよりも厚く形成されているため、リップ部65,65の先端部分の剛性を確保しつつ、該リップ部65,65を屈曲部72,72において容易に屈曲させることができる。
次に、図2〜図4を参照しつつ本実施形態に係るルーフモール50の機能(作用、効果)について詳細に説明する。
図4に示すように、弾性ポリマー材料から形成されているリップ部65,65のそれぞれの先端部分の間の距離a(図3参照)はルーフ溝32の溝幅方向の距離c(即ちセンタールーフパネル24の側壁部26とサイドルーフパネル28の側壁部30との距離であって最も近い距離をいう)よりも長いため、ルーフモール50をルーフ溝32に装着するとき、リップ部65,65は側壁部38,38に当接して図4の矢印Xの方向に変形する。即ち、リップ部65がルーフ溝32の側壁部38の上端(底壁部36の反対側端)付近に当接した状態でさらにルーフモール50に対してルーフ溝32の底壁部36方向の力が加わるため、リップ部65の先端部分が頭部55の方向(図4の矢印Xの方向)に向けて変位する。このとき、積層部70は本体部68よりも硬度の低い弾性ポリマー材料から形成されているため、リップ部65の表層部分が本体部68を形成する弾性ポリマー材料によって形成されているリップ部と比較してより小さい力でリップ部65を変形させることができる。さらに、リップ部65は積層部70と同様の材料から形成される軟質部74を有する屈曲部72を備えているため、ルーフモール50をルーフ溝32に装着する際に、リップ部65はより小さい力で屈曲部72において容易に屈曲する。このようにして、ルーフモール50をより小さい力でルーフ溝32に装着させることができる。
一方、ルーフ溝32の側壁部38に弾発係止するように装着されたルーフモール50において、リップ部65の本体部68は積層部70を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度の高い弾性ポリマー材料から形成されているため、リップ部65の本体部68が積層部70を形成する弾性ポリマー材料から形成されている場合と比較してより強く積層部70をルーフ溝32の側壁部38に押しつけることができる。これにより、ルーフ溝32の側壁部38に対するリップ部65の摩擦力が大きくなり、ルーフモール50に対してルーフ溝32から抜ける方向(典型的にはルーフモール50の脚部60から頭部55へと向かう方向)の力が作用した場合であっても、ルーフモール50がルーフ溝32から抜けにくくなる。
さらに、本実施形態に係るルーフモール50では、積層部70とルーフ溝32の側壁部38との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数は、それぞれ本体部68とルーフ溝32の側壁部38との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数よりも大きいため、ルーフモール50に対してルーフ溝32から抜ける方向の力が作用した際には、リップ部65の表層部分が本体部68を形成する弾性ポリマー材料によって形成されている場合と比較してより大きな力が作用しなければリップ部65は移動しない。この結果、ルーフモール50がルーフ溝32から抜けることがより効果的に防止される。
ルーフモールの形状は、上記実施形態のものに限定されない。例えば、以下に説明するような変更例が挙げられる。図5は、第2実施形態に係るルーフモール150の構造を模式的に示す断面図である。図6は、第2実施形態に係るルーフモール150がルーフ溝32に装着された状態を模式的に示す断面図である。図7は、第3実施形態に係るルーフモール250の構造を模式的に示す断面図である。図8は、第3実施形態に係るルーフモール250がルーフ溝32に装着された状態を模式的に示す断面図である。
まず、第2実施形態に係るルーフモール150について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係るルーフモール150は、該ルーフモール150がルーフ溝32に装着されたとき、ルーフ溝32の溝幅方向(車両10の幅方向)の少なくとも一部を塞ぐ頭部155と、頭部155の裏面側からルーフ溝32の底壁部36に向けて突出する脚部160と、脚部160の下端の幅方向(車両10の幅方向)両側からルーフ溝32の両側壁部38,38に向けてそれぞれ突出するリップ部165,165と、を備えている。
リップ部165は、上述した第1実施形態に係るルーフモール50と同様に、弾性ポリマー材料からなる本体部168と、該本体部168を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部170とを有している。積層部170は、リップ部165の表層部分であってルーフ溝32の側壁部38に当接する表層部分の少なくとも一部を構成するように形成されている。
本実施形態に係るリップ部165,165にはそれぞれ屈曲部172,172が形成されている。屈曲部172の厚さは、該屈曲部172に隣接する部分よりも薄くなるように形成されている(即ち隣接する部分よりもくびれた形状に形成されている)。
さらに、屈曲部172のルーフ溝32の底壁部36に対向する面側には、ルーフモール150の長手方向の全長に亘って連続したノッチ180が形成されている。本実施形態に係るノッチ180は、断面形状が略半円形状となるように形成されているが、略半長円形状やU字形状であってもよい。
かかる構成によると、上述した第1実施形態と同様に、リップ部165の表層部分に積層部170が形成されているためより小さい力でリップ部165を変形させることができる。さらに、ルーフモール150をルーフ溝32に装着する際にリップ部165の先端部分に対して頭部155方向(図6の矢印Xの方向)の力が加わると、屈曲部172であってノッチ180が形成された部分においてリップ部165が容易に屈曲する。以上より、ルーフモール150をより小さい力でルーフ溝32に装着させることができる。ルーフモール150をルーフ溝32に装着した後の効果は、上述した第1の実施形態と同様である。
次に、第3実施形態に係るルーフモール250について説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態に係るルーフモール250は、該ルーフモール250がルーフ溝32に装着されたとき、ルーフ溝32の溝幅方向(車両10の幅方向)の少なくとも一部を塞ぐ頭部255と、頭部255の裏面側からルーフ溝32の底壁部36に向けて突出する脚部260と、脚部260の下端の幅方向(車両10の幅方向)両側からルーフ溝32の両側壁部38,38に向けてそれぞれ突出するリップ部265,266と、を備えている。
リップ部265は、上述した第1実施形態に係るルーフモール50と同様に、弾性ポリマー材料からなる本体部268と、該本体部268を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部270とを有している。積層部270は、リップ部265の表層部分であってルーフ溝32の側壁部38に当接する表層部分の少なくとも一部を構成するように形成されている。また、リップ部265には屈曲部272が形成されている。本実施形態に係る屈曲部272は、ルーフ溝32の底壁部36に対向する側の表層部分を含む全体が積層部270を形成する弾性ポリマー材料からなる軟質部274によって構成されている。
なお、本実施形態に係るルーフモール250においてリップ部265,266のうちリップ部266は、本体部268のみから構成されておりその表層部分には、リップ部265のように積層部270を有していない。また、図7に示すように、自然状態におけるリップ部265,266の先端部分の間の距離dは、ルーフ溝32の溝幅方向の距離b(図8参照)よりも長くなるようにリップ265,266は形成されている。
かかる構成によると、リップ部265の表層部分に積層部270が形成されているためより小さい力でリップ部265を変形させることができる。さらに、ルーフモール250をルーフ溝32に装着する際にリップ部265の先端部分に対して頭部255方向(図8の矢印Xの方向)の力が加わると、軟質部274から構成されている屈曲部272においてリップ部265が容易に屈曲する。以上より、ルーフモール150をより小さい力でルーフ溝32に装着させることができる。
一方、ルーフ溝32に装着されたルーフモール250において、リップ部265の大部分は積層部270を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度の高い弾性ポリマー材料から形成された本体部268であるため、リップ部の本体部268が積層部を形成する弾性ポリマー材料から形成されている場合と比較して積層部270をルーフ溝32の側壁部38により強く押しつけることができる。さらに、リップ部266は本体部268から構成されており、かつ屈曲部がないため、変形しにくい。このため、ルーフモール250をサイドルーフパネル28から一定の距離に装着することができる。
以上、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 車両(自動車)
15 車体
20 ルーフ
24 センタールーフパネル
25 底壁部
26 側壁部
28 サイドルーフパネル
29 底壁部
30 側壁部
32 ルーフ溝
36 底壁部
38 側壁部
50 ルーフモール
55 頭部
60 脚部
62 芯材
65 リップ部
68 本体部
70 積層部
72 屈曲部
74 軟質部
150 ルーフモール
155 頭部
160 脚部
165 リップ部
168 本体部
170 積層部
172 屈曲部
180 ノッチ
250 ルーフモール
255 頭部
260 脚部
265,266 リップ部
268 本体部
270 積層部
272 屈曲部
274 軟質部

Claims (5)

  1. 車体のルーフに設けられたルーフ溝の側壁部に弾発係止するように装着される車両用ルーフモールであって、
    前記ルーフモールは、該ルーフモールが前記ルーフ溝に装着されたとき、
    前記ルーフ溝の溝幅方向の少なくとも一部を塞ぐ頭部と、
    前記頭部の裏面側から前記ルーフ溝の底壁部に向けて突出する脚部と、
    前記脚部の下端の幅方向両側から前記ルーフ溝の両側壁部に向けてそれぞれ突出するリップ部と、を備えており、
    前記リップ部は、弾性ポリマー材料からなる本体部を有しており、さらに前記リップ部のうち少なくとも一方は、前記本体部を形成する弾性ポリマー材料よりも硬度が低い弾性ポリマー材料から形成された積層部を有しており、
    前記積層部は、前記リップ部の表層部分であって前記ルーフ溝の側壁部に当接する表層部分の少なくとも一部を構成するように形成され
    前記リップ部のうち少なくとも一方には、少なくとも一つの屈曲部が形成されており、前記ルーフモールが前記ルーフ溝に装着されるとき、前記リップ部は前記屈曲部で屈曲して該リップ部の先端部分が前記頭部に向けて変位し、
    前記屈曲部のうち前記ルーフ溝の底壁部に対向する前記本体部の表面側には、前記ルーフモールの長手方向の全長に亘って連続したノッチが形成され、
    前記ノッチ上には、前記積層部を形成する弾性ポリマー材料からなる軟質部が形成され、
    前記軟質部の厚さは、前記積層部のうち該軟質部を除く他の積層部の厚さよりも厚いことを特徴とする車両用ルーフモール。
  2. 前記積層部と前記ルーフ溝の側壁部との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数は、それぞれ前記本体部と前記ルーフ溝の側壁部との間の静止摩擦係数及び動摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の車両用ルーフモール。
  3. 前記軟質部は、前記積層部と繋がって一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ルーフモール。
  4. 前記屈曲部の厚さは、該屈曲部に隣接する部分よりも薄いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用ルーフモール。
  5. 前記積層部の弾性ポリマー材料は、JIS K7215によるタイプAのデュロメータ硬度が50°以下であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の車両用ルーフモール。
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