JP2006044341A - 車体取付用グリップ部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車用ウェザーストリップ100又は自動車用トリムを構成する、断面略逆U字形で、内壁面に車体側板状体を挟持するインナーリップ部11を備えた、長尺の車体取付用グリップ部1において、前記インナーリップ部11の少なくとも車体側板状体と当接する部位は、硬度ショアA20〜50度の熱可塑性エラストマーからなる。
【選択図】図1
Description
例えば、図5に示すように、自動車用ウェザーストリップ100は、車体側板状体200を包み込む断面略逆U字形で長尺のグリップ部4、及び対向する開閉体に弾接する中空シール部2から構成されている。また、グリップ部4の内壁面には、複数のインナーリップ部41が設けられ、さらにグリップ部4には、断面略逆U字形の芯材3が埋設されている。
そして、インナーリップ部41が車体側板状体200を挟持することにより、自動車用ウェザーストリップ100が車体に取付けられている。
グリップ部4の材料としては、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)等のゴム材や、熱可塑性エラストマー(TPE)等の熱可塑性樹脂材が用いられる。
また、中空シール部2の材料としてはスポンジゴムやTPE熱可塑性樹脂材等が用いられる。
前述のように、グリップ部の材料としては、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)や熱可塑性エラストマー(TPE)等が用いられるが、TPEを用いた場合には、EPDMを用いた場合と比較して、車体側板状体をグリップ部に挿入する場合(グリップ部を車体側板状体に嵌着する場合)に、以下の問題が生じる。
すなわち、車体側板状体の挿入時の抵抗力(以下、「挿入力」という)が高くなり、逆に車体側板状体を引き抜くときの抵抗力(以下、「保持力」という)が低くなる、いわば「挿入しにくく、抜けやすい」状態となるのである。
この理由を図6及び図7を用いて説明する。
図6に示すように、自動車用ウェザーストリップ100のグリップ部4の内壁面には、複数のインナーリップ部41が設けられている。このインナーリップ部41は、図7に示すように車体側板状体200が挿入された場合には、グリップ部4の内壁面側に折曲する。
このため車体側板状体200の挿入時には、インナーリップ部41が折曲しにくいため挿入力が高くなり、逆に車体側板状体200の引き抜き時には、インナーリップ部41と車体側板状体200との静摩擦係数がEPDMと比較して小さいため、保持力が低くなるのである。
挿入力を低減させるのは、低硬度の熱可塑性エラストマーを用いることにより、挿入時にインナーリップ部が折曲しやすくなるためである。また、保持力を増加させるのは、低硬度にすると熱可塑性エラストマーを構成するゴム分比率が増加し、車体側板状体との静摩擦係数が増加することによるものである。
従って、静摩擦係数がある値以上の領域で、挿入力と保持力が調和し、実用上支障のないグリップ部を提供することができるものである。
図1は本発明の実施形態1に係る車体取付用グリップ部を用いた自動車用ウェザーストリップの断面図であり、図2は図1に示す自動車用ウェザーストリップを車体側板状体に取付けた状態を示す図である。
自動車用ウェザーストリップ100は、車体側板状体200を包み込む断面略逆U字形で長尺のグリップ部1、及び対向する開閉体に弾接する中空シール部2から構成されている。また、グリップ部1の内壁面には、複数のインナーリップ部11が設けられ、さらにグリップ部1には、断面略逆U字形の芯材3が埋設されている。
ショア硬度A20〜50度の熱可塑性エラストマーとしては、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(TPVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)等があげられる。
また、インナーリップ部11は、車体側板状体200との静摩擦係数が2.0以上であることが好ましい。
また、以上のような構成の自動車用ウェザーストリップ100は、押出成形又は型成形等により製造される。
挿入力を低減させるのは、低硬度の熱可塑性エラストマーを用いることにより、挿入時にインナーリップ部11が曲がりやすくなるためである。また、保持力を増加させるのは、低硬度にすると熱可塑性エラストマーを構成するゴム分比率が増加し、車体側板状体200との静摩擦係数が増加することによるものである。
従って、静摩擦係数がある値以上の領域で、挿入力と保持力が調和し、実用上支障のないグリップ部を提供することができるものである。
表1においては、実施例1〜実施例4として、インナーリップ部11に塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(TPVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)の硬度ショアA20〜50度である熱可塑性エラストマーを用いた場合を示している。
さらに比較例1としてエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)を用いた場合、また比較例2として硬度ショアAが65度である高硬度のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を用いた場合を示している。
一方、硬度ショアAが65度である高硬度のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を用いた比較例2においては、比較例1と比べて、挿入力が高く保持力が低いという実用上支障が生じる結果となっている。
このような比較的小さいグリップ部1においては、剛性向上のためインナーリップ部11の厚さを確保する必要があり、インナーリップ部11とグリップ部1の内壁面との間隔が狭くなるため、インナーリップ部11が折曲しにくくなっているためである。
図3は、実施形態2に係る車体取付用グリップ部を用いた自動車用ウェザーストリップの断面図である。
すなわち、実施形態2においては、グリップ部1のうちインナーリップ部11以外の部分もインナーリップ部11と同様に、ショア硬度A20〜50度の熱可塑性エラストマーからなっている。
芯材3は必ずしも埋設する必要はないが、実施形態2に係るグリップ部1のように、グリップ部全体を低硬度の熱可塑性エラストマーで構成したような場合は、剛性を高めるために、特に芯材3を埋設することが好ましい。
さらに、芯材3を熱可塑性樹脂とすることで、自動車用ウェザーストリップ100の軽量化を図ることができる。
従って、インナーストリップ11のうち、図4に示すように、(a)全体、(b)根元を除く部分、(c)根元の上側を除く部分、(d)上側を除く部分に対して、それぞれ硬度ショアA20〜50度の熱可塑性エラストマーを用いるという構成にすることが可能である。
2 中空シール部
3 芯材
11、41 インナーリップ部
100 自動車用ウェザーストリップ
200 車体側板状体
Claims (4)
- 自動車用ウェザーストリップ又は自動車用トリムを構成する、断面略逆U字形で、内壁面に車体側板状体を挟持するインナーリップ部を備えた、長尺の車体取付用グリップ部において、
前記インナーリップ部の少なくとも車体側板状体と当接する部位は、硬度ショアA20〜50度の熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする車体取付用グリップ部。 - 前記インナーリップ部は、前記車体側板状体との静摩擦係数が2.0以上であることを特徴とする請求項1に記載の車体取付用グリップ部。
- 断面略逆U字形の芯材が埋設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体取付用グリップ部。
- 前記芯材は熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の車体取付用グリップ部。
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JP2004225135A JP2006044341A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | 車体取付用グリップ部 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2004-08-02 JP JP2004225135A patent/JP2006044341A/ja active Pending
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