JP2002316537A - 車両用モールディング部材 - Google Patents

車両用モールディング部材

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JP2002316537A
JP2002316537A JP2001121298A JP2001121298A JP2002316537A JP 2002316537 A JP2002316537 A JP 2002316537A JP 2001121298 A JP2001121298 A JP 2001121298A JP 2001121298 A JP2001121298 A JP 2001121298A JP 2002316537 A JP2002316537 A JP 2002316537A
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JP2001121298A
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Yasuhiro Fukushima
康宏 福島
Hidekazu Bessho
英一 別所
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Tokai Kogyo Co Ltd
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    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/20Sealing arrangements characterised by the shape
    • B60J10/24Sealing arrangements characterised by the shape having tubular parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/15Sealing arrangements characterised by the material
    • B60J10/16Sealing arrangements characterised by the material consisting of two or more plastic materials having different physical or chemical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/80Sealing arrangements specially adapted for opening panels, e.g. doors

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化され、且つ外観装飾性の良好なモールデ
ィング部材を提供する。 【解決手段】車両用モールディング部材10は、溝部1
3を有する本体部12を有し、溝部13の内壁面から内
側に向かって突出するリップ部31を備えている。本体
部12は、ゴム材料の発泡体で構成され、カーボンブラ
ックを含有し、且つ比重が0.8以上1.0以下に形成
されている。本体部12の外側意匠面に、非発泡材料か
ら成るカバー層16が設けられている。このため、本体
部12が軽量化されて、モールディング部材10全体が
軽量化されるとともに、本体部12の外側意匠面は、カ
バー層16によって良好な装飾性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モールディング
部材に関し、特に車両において防水性、密閉性等を必要
とする部位に適するモールディング部材に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のウェザーストリップ、ウィンドガ
ラスの案内用ランチャンネル等のモールディング部材
は、耐候性やゴム状弾性を備える樹脂又はゴム等で形成
されている。近年、このようなモールディング部材にお
いても軽量化が進められている。例えば、パネル端縁な
どを被覆するとともに挟み付けてシール部を所定部位に
固定するための把持用部分を、通常使用されている比重
約1.2〜1.3程度の非発泡ゴムに代えて、より低比
重の発泡ゴム材料で構成することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、モールディン
グ部材の把持用部分は、シール部が所定の部位に固定さ
れるようにパネル端縁などを所定の強度で挟み付けられ
るだけの強度を保持していることが必要である。また、
モールディング部材の外部に露出する部分は、装飾性が
要求される。
【0004】そこで、本発明では、軽量化され、且つ外
観装飾性の良好なモールディング部材を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、溝部を有する本体部と、前記
本体部の溝部の内壁面から内側に向かって突出するリッ
プ部とを備える車両用モールディング部材であって、前
記本体部は、ゴム材料から成る発泡体で、カーボンブラ
ックを含有し、且つ比重が0.8以上1.0以下に形成
され、前記本体部の外側意匠面に、非発泡材料から成る
カバー層が設けられている車両用モールディング部材を
提供する。このモールディング部材では、本体部は、比
重が0.8〜1.0の範囲に入る発泡体であるために非
発泡のソリッドゴムと同一又は大差のない弾発力を有す
るとともに軽量化されている。そして、この本体部の外
側意匠面、すなわち、このモールディング部材を所定の
部位に装着した状態で外部から視認可能な外面が、非発
泡材料より成るカバー層で被覆されている。このため、
本体部を構成する発泡体の表面に、仮に不規則な多数の
凹凸が生じていても、これらが外部に露出せず、装飾性
の低下を来たさない。さらに、外表面に非発泡のカバー
層が設けられることにより、表面の耐摩耗性などの低下
が抑制されるので、乗降する人の衣服などが外表面に接
触しても、摩耗を生じることがない。また、カバー層に
種々の付加的な意匠を施せば、モールディング部材の外
観装飾性が更に向上する。
【0006】また、請求項2の発明では、長尺な押し出
し成形部の端末に型成形部を連続状に有する車両用モー
ルディング部材であって、前記押し出し成形部は、ゴム
材料から成る発泡体で、カーボンブラックを含有し、且
つ比重が0.8以上1.0以下に形成されている本体部
と、この本体部の外側意匠面に設けられた非発泡材料か
ら成るカバー層とを有し、前記型成形部は、非発泡材料
によって成形されるとともに、その端部で、前記押し出
し成形部の本体部の長手方向の端面の凹凸部に入り込
み、且つ前記カバー層の端面と密着状に結合されること
によって、前記型成形部と前記押し出し成形部とが長手
方向に連続して結合されていることを特徴とする車両用
モールディング部材を提供する。
【0007】このモールディング部材では、長尺な押し
出し成形部の本体部は、その端面に、発泡成形によって
発生する多数の気泡の破断や種々の処理によって形成さ
れた凹凸部を備えている。この凹凸部に型成形部を構成
する非発泡材料が入り込んだ状態で成形されて結合され
ることによって、アンカー効果が得られ、強固な固着状
態が保持される。また、押し出し成形部のカバー層の端
面と型成形部とが密着して結合され、結合強度を低下さ
せることなく固着される。なお、本明細書において、本
体部の長手方向端面の凹凸部とは、切断端面で破断して
露出した気泡に限定されず、本体部に埋め込まれている
芯材などの別途の部材を部分的に除去することで形成さ
れる空洞状の凹部、さらには別途の手段により端面を切
り欠いたり粗くしたりすることによって形成される凹凸
部を含むものとする。
【0008】また、請求項3の発明では、上記いずれか
の車両用モールディング部材であって、前記カバー層
は、非発泡ゴム材料より成る車両用モールディング部材
を提供する。この車両用モールディング部材では、カバ
ー層と本体部とが共にゴム材料で形成されているため、
カバー層と本体部とを加硫接着によって一体化すること
ができ、しっかりと固着したカバー層となる。また、請
求項4の発明では、上記いずれかの車両用モールディン
グ部材であって、前記カバー層は、非発泡の熱可塑性エ
ラストマー樹脂材料より成る車両用モールディング部材
を提供する。この車両用モールディング部材では、カバ
ー層が熱可塑性の合成樹脂材料で形成されているため、
カバー層とゴム材料の本体部とが相溶性を有し、溶融接
着によって一体化することができ、しっかりと固着した
カバー層となる。
【0009】なお、以上の説明において、比重が1.0
を超えると所望の軽量化が達成できず、逆に0.8を下
回ると軽量化には貢献するものの、発泡倍率を大きくす
る必要があり、成形工程におけるモールディング材の形
状、寸法を正確に保持することが困難となり、車両用の
モールディング部材としての実用化ができない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の車両
用モールディング部材は、ドアオープニングトリム、ウ
ェザーストリップ、ガラスラン等種々のシール機能を備
えた長尺状部材を含む。図1に本発明の一実施の形態に
係るドアオープニングトリムが車両に取り付けられてい
る状態を示す。このドアオープニングトリム1は、図
1,2に示すように、長尺状に形成された押し出し成形
部10,10と車体パネル2端縁のコーナー部分の形状
に対応して略L字状に形成された型成形部20とを有
し、これらが長手方向に連続状に一体化されて環状に形
成されている。ドアオープニングトリム1は、図2中紙
面奥側の車体パネルのフランジを被覆する本体部分(1
2,22)と、図2中紙面手前のシール機能を備える部
分(14,24)とを備えている。
【0011】まず、押し出し成形部10について、図3
を参照しながら説明する。押し出し成形部10は、それ
ぞれ長手方向に沿って延びる本体部12と、シール部1
4と、リップ部31とを備えている。本体部12は、車
体パネル2のフランジ9を被覆する部分である。本体部
12は、横断面形状が略U字形に形成されて、車体パネ
ル2のフランジ9が挿入される溝部13を備えている。
溝部13の内壁面は、フランジ9に接触しない大きさに
形成されている。
【0012】なお、本体部12の中には、金属板材から
成る芯材18が本体部12の長手方向全長にわたって埋
め込まれている。この芯材18は、長手方向に沿って一
定のピッチで打ち抜きまたは切り欠きが多数形成され
て、いわゆる竜骨芯材、魚骨芯材となり、いずれの方向
にも自在に曲げられるようになっている。
【0013】本体部12は、ゴム材料から成る発泡体
で、カーボンブラックを含有し、且つ発泡成形前の材料
の比重が1.10〜1.15の範囲の材料からその比重
が0.8以上1.0以下の範囲になるように発泡されて
いる。カーボンブラックとしては、ファーネスカーボン
ブラックなど種々の形態のカーボンブラックを使用し得
る。カーボンブラックの含有量は、特に限定されず、本
体部12に必要とされる係合力を保持できる強度が維持
される。なお、ここで述べた比重は、前述した芯材18
を除いたときの比重を指している。
【0014】本体部12を構成する材料としては、EPDM
(エチレンプロピレンジエン共重合体)、EPM(エチレ
ンプロピレン共重合体)、クロロプレンゴム、SBR(ス
チレン・ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル・ブ
タジエンゴム)等種々のゴム材料が挙げられる。また、
これらの材料に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂が添加されていても良い。例として
は、EPDMにポリプロピレンを添加した材料を用いること
ができ、好ましくは、EPDM100重量部に対してポリプ
ロピレンを10重量部以上30重量部以下含有するポリ
マーアロイを用いることができる。さらに、このとき、
カーボンブラックを80〜140重量部含有させること
が好ましい。この他、熱可塑性エラストマー(TPE)
も使用することができる。本体部12を構成する材料と
しては、さらに、発泡剤が含まれる。発泡剤は、公知の
種々の発泡剤を用いることができ、好ましくは熱分解型
発泡剤が使用される。発泡剤の量は、発泡成形した後の
本体部12(発泡体)の比重が0.8以上1.0以下と
なるように調節される。
【0015】このように形成された本体部12は、好ま
しくは、ショア硬度Aスケール90度未満とされる。シ
ョア硬度Aスケールが90度未満であると、ゴム反発弾
性が向上するため、フランジの保持力やトリム部の耐久
性が良好で、特に高温下での耐久性が向上される。ま
た、本体部を三次元に曲がった形状を呈しているフラン
ジの形状に追従させて取り付けることが容易となり、製
造時には直線状に成形された本体部が、車体への取り付
け時には曲線部を備えるフランジに容易に取り付けられ
る。本体部のショア硬度Aスケールは、より好ましくは
70±5度とされる。なお、本発明においてショア硬度
は、JIS K 6301に基づき、スプリング式硬さ
試験A形(HSA)に従って表示している。
【0016】本体部12の溝部13内には、溝部13に
対向するそれぞれの内壁面から内側に向かって突出する
リップ部31,31が設けられている。リップ部31
は、溝部13内に挿入されたフランジ9に弾性変形しつ
つ当接する部材である。本実施形態のドアオープニング
トリムでは、リップ部31は、本体部12と同一の発泡
体によって一体成形されている。図3に示すように、リ
ップ部31は、溝部13の両内壁面にそれぞれ2条ずつ
設けられており、溝部13の底部側に傾斜して突出する
薄片状に形成されている。
【0017】本体部12の外側意匠面には、カバー層1
6が設けられている。ここで、本体部12の外側意匠面
とは、車両用モールディング部材が所定部位、例えば、
フランジに装着された状態において視認され得る部分
で、車両の室内側、室外側を問わず視認可能な部位が含
まれる。本実施形態では、図3に示すように、カバー層
16は、装着状態において、本体部12の車室側を向く
面及びフランジ9の突出方向を向く面を被覆している。
すなわち、本体部12のシール部14が設けられていな
い外面を覆うように形成されている。なお、カバー層1
6は、本体部12の外側意匠面全体を完全に被覆する形
態に限定されない。例えば、図3に示すように、本体部
12の溝部13の開放側の端縁で、後述するシール部1
4が設けられている側の外側意匠面部分にカバー層16
を設けていなくても良い。
【0018】カバー層16は、種々の非発泡材料より成
る。カバー層16は、耐摩耗性や耐傷つき性に優れる材
料から成り、本体部12との相溶性が良好であることが
好ましく、例えばEPDMを含有する材料が好ましい。
カバー層16がEPDM等のゴム材料、若しくはゴム材
料を含有する材料で形成される形態では、本体部12と
カバー層16とは、加硫接着によって積層状に一体化さ
れる。また、カバー層が熱可塑性エラストマー等の合成
樹脂材料で形成される形態では、本体部12とカバー層
16とは、溶融接着によって積層状に一体化される。こ
れらの一体化の形態では、カバー層16と本体部12の
発泡体との密着度が高く、剥離等が良好に低減される。
【0019】カバー層16は、ゴム材料の発泡体である
本体部12の表面の不規則な凹凸形状の影響を受けず、
カバー層16の表面が平滑になるのに十分な厚さに形成
される。このため、比重が0.8〜1.0程度に発泡さ
れた本体部12に対して、好ましくは、カバー層16
は、0.1mm以上の厚さに形成される。また、カバー
層16は、好ましくは1.0mm以下の厚さに形成され
る。カバー層16が1.0mmを超える厚さに形成され
ると、好ましい軽量化が達成し難い。カバー層16は、
好ましくは、付加的な意匠を備えている。カバー層16
の意匠は、色、表面に付与される立体的な模様、あるい
はこれらの組合わせ等とされる。具体的には、カバー層
16が所望の色に着色された材料で成形されたり、シボ
模様(エンボス模様)などがその表面に付与されたりす
ることによってカバー層16の意匠が形成される。
【0020】シール部14は、図2に示すドア部4が閉
じるときに弾性変形されてドア部4と車体パネル2との
隙間を密閉する部分である。シール部14は、本体部1
2よりも大きい発泡倍率で発泡されており、例えば比重
が0.5〜0.6となる程度に発泡成形された公知の発
泡ゴム材料より成り、内部が中空のチューブ状に形成さ
れて、本体部12の車外側を向く面に一体成形されてい
る。
【0021】また、本体部12の溝部13のシール部1
4が設けられている側の開口端縁部分には、密着部35
が設けられている。密着部35は、図3に示す装着状態
において、車体パネル2に押しつけられて車体パネル2
に密着し、ドアオープニングトリム1と車体パネル2と
の間をシールする。密着部35は、シール部14と同様
の高発泡倍率の発泡材料で構成され、止水の役目を果た
している。
【0022】次に、型成形部20について、図4を参照
しながら説明する。型成形部20は、非発泡材料から射
出成形によって成形され、例えば、図1,2に示すよう
に、押し出し成形部10では、曲げが不可能な曲率の大
きいコーナ部として略L字形に形成されている。型成形
部20は、押し出し成形部10と同様に、トリム部22
と、シール部24とを備えている。型成形部20のトリ
ム部22は、押し出し成形部10の本体部12と同様、
断面略U字形に形成された溝部23を備えている。溝部
23は、本体部12の溝部13と同様、両内壁面がフラ
ンジ9に接触しない幅に形成されている。溝部23の両
内壁面には、厚みを有する弾性部26が内側に向かって
突出して形成されている。弾性部26は、車体パネル2
のフランジ9が溝部23に挿入されるときに、弾性変形
しつつフランジ9に密着状態で係合する。トリム部22
と弾性部26とは、ゴム弾性を備える非発泡材料で一体
に成形されている。
【0023】トリム部22は、押し出し成形部10のカ
バー層16と同様の意匠外面を備えていることが好まし
い。したがって、例えば、カバー層16が非黒色の材料
から成る場合は、トリム部22を構成する材料も同様の
色を有することが好ましい。また、カバー層16にシボ
模様が付与されている場合は、トリム部22の意匠外面
にも同様の模様が備えられることが好ましい。
【0024】シール部24は、トリム部22の車室外側
を向く外面に設けられている。シール部24は、図4に
示すように、車室外側に膨らむように湾曲して成形され
た薄板状部材で、ドア部4に当接してドア部4と車体パ
ネル2とを密閉するように弾性変形可能に形成されてい
る。
【0025】押し出し成形部10と型成形部20との接
着部分を図5(a),(b)に示す。押し出し成形部1
0の本体部12の端面は、内部に多数の気泡を有する発
泡体より成る長尺な本体部12を所定の長さに切断した
ものである。このため、前記切断によって露出した端面
には、切断に伴って破断された多数の気泡が露出してミ
クロ的な多数の凹凸部が形成されている。これにより、
本体部12の端面の実質的な表面積は拡大している。型
成形部20のトリム部22を構成する非発泡材料は、型
成形部20を射出成形する際の高い圧力によって、本体
部12の端面の凹凸部に部分的に入り込んでいる。この
構成、すなわちアンカー効果によって、型成形部20
は、本体部12に固着されている。
【0026】なお、図5に示す本体部12の端面には、
本発明の凹凸部として、さらに空洞状の凹状部33が形
成されている。凹状部33は、魚骨状に形成されている
芯材18の最も端面に近い両側部が、1ピッチ又は2ピ
ッチ分だけ、切り欠き又は打ち抜きを境として端面側か
ら取り除かれることによって形成されている。凹状部3
3には、図5(b)に示すように、型成形部20の射出
成形の際に、前述の気泡による凹凸部と同様に、非発泡
材料が凹状部33に入り込んで、押し出し成形部の本体
部12と機械的に結合されている。なお、押し出し成形
部10と型成形部20とは、加硫接着、溶接接着などの
化学的結合によっても固着される。
【0027】一方、カバー層16は、非発泡材料で形成
されているため、型成形部20のトリム部22を構成す
る非発泡材料と密着状態で結合することができる。カバ
ー層16とトリム部22の非発泡材料との結合形態は、
使用する材料の選択、組み合わせにより、接着、溶着な
ど種々の結合形態を選択し得る。カバー層16及び型成
形部20の両方がゴム材料で構成される場合には、加硫
接着によって結合され、少なくとも一方が樹脂材料で構
成される場合は、溶融接着によって結合されることが好
ましい。このような結合形態では、カバー層16とトリ
ム部22との境界部分が密着した状態で接着し、全体と
しての接着強度を低下させることがない。なお、押し出
し成形部10のシール部14と型成形部20のシール部
24とも同様に、加硫接着又は溶融接着によって結合さ
れることが好ましいが、押し出し成形部10側に、接着
剤等が予め塗布されたうえで、接着されても良い。この
場合、接着強度が更に向上する。
【0028】このドアオープニングトリム1では、押し
出し成形部10の本体部12及びリップ部31がカーボ
ンブラックを含有し、比重0.8以上1.0以下の範囲
の発泡体となるゴム材料で形成されているため、フラン
ジ9に固定状態で係合するために必要な強度を備えると
ともに、軽量化されている。また、この比重の範囲内に
ある発泡体は、発泡倍率が小さいため、押し出し成形時
の形状安定性がそれほど低下せず、非発泡のソリッド材
料を使用して押し出し成形する形態と大差なく容易に製
造することができる。例えば、肉薄の部分も発泡倍率が
低いため、所定の形状に形成することができ、且つ所定
の強度を備えた本体部12を得ることができる。また、
本体部12の外側意匠面には、本体部の押し出し成形と
同時に非発泡材料から成るカバー層16が一体的に設け
られている。このため、本体部12の発泡体の表面が不
規則な凹凸面となっていてもその影響を受けず、カバー
層16の表面には不規則な凹凸面が生じない。また、カ
バー層16には、種々の規則的な立体的模様、色などを
付与することができるので、簡単にドアオープニングト
リム1の意匠外面を装飾し、他の内装部材との調和を図
ることができる。
【0029】このドアオープニングトリム1では、非発
泡の型成形部20と押し出し成形部10の非発泡のカバ
ー層16とが密着して接着される。このため、押し出し
成形部10と型成形部20とを安定して接着させること
ができ、押し出し成形部10と型成形部20との間で、
表面割れの発生が低減されている。また、本体部12の
端面の発泡成形による気泡で形成された凹凸部に、型成
形部20の非発泡材料が入り込んで接着されることによ
り、発泡体の本体部12と型成形部20とがアンカー効
果により機械的に固着される。また、押し出し成形部1
0の端面の表面積が増大し、押し出し成形部10の端面
と型成形部20の端面との接触面積が増大する。このた
め、接着部分が安定化される。この本体部12及びカバ
ー層16での型成形部20との接着によって、全体とし
ての接着強度が向上し、結合部分が分離してしまうこと
が良好に低減されている。
【0030】図5(b)に示すように、魚の骨状に形成
された芯材18の側部を本体部12の端部側から取り除
くことによって、本体部12の長手方向に延びる空洞状
の凹状部33を形成することができる。この凹状部33
によって、押し出し成形部10の端面により大きな凹凸
部が形成され、型成形部20の非発泡材料が押し出し成
形部10により深く入り込む。また、押し出し成形部1
0と型成形部20との接触面積が増大する。この結果、
本体部12と型成形部20との固着がより強固となる。
【0031】このドアオープニングトリム1は、押し出
し成形部10を成形後、所定の長さに切断して、必要に
よっては端部の芯材を除去した後に、その端部を型成形
部20の成形型内に挿入することができる。そして、加
熱して溶融した樹脂を成形型のキャビティに射出充填す
ることで、型成形部20を成形するとともに、押し出し
成形部10と固着することができる。この場合、カバー
層16の表面が平滑なため、型成形部20の成形型の内
面と、押し出し成形部10のカバー層16とを密着して
配置することができる。このため、型成形部20の成形
材料がカバー層16の外面側にはみ出すことによるバリ
の発生を低減して滑らかな接着表面を備えたドアオープ
ニングトリム1が得られる。なお、押し出し成形部10
と型成形部20とを別々で成形し、その後接着等してド
アオープニングトリム1を製造しても良いのは、もちろ
んである。
【0032】なお、本発明のモールディング部材は、上
記実施形態に限定されない。例えば、図6に示すよう
に、リップ部41をカバー層16と同様の非発泡材料で
成形することができる。この場合、リップ部41を発泡
体で形成する場合と比較して容易に弾発力を増大させる
ことができる。したがって、ドアオープニングトリム3
0では、本体部12が非発泡のゴム材料で形成されてい
る場合とほぼ同様の係合力を実現しやすい。
【0033】また、本発明のモールディング部材である
トランクシールを図7に示す。図7に示すトランクシー
ル50は、図1〜5に示すドアオープニングトリム1と
同様、車体パネルのフランジ76を被覆する本体部52
と、車体パネルとトランクパネルとの間をシール可能な
シール部54とを備えている。シール部54は、図3に
示すシール部14と同様であるので、詳細な説明は省略
する。
【0034】本体部52は、横断面が略U字形に形成さ
れて、車体パネルのフランジが挿入される溝部53を備
えた長尺状部材である。本体部52は、発泡体で形成さ
れており、また、図3の押し出し成形部10と同様に、
内部に芯材58が埋め込まれて一体に成形されている。
本体部52の開口端縁の車外側には、車体パネル78と
トランクシール50との間をシールする密着部65が一
体成形されている。密着部65は、シール部54と同様
の高発泡倍率の発泡材料によって弾性変形可能に成形さ
れている。
【0035】溝部53の内壁面には、図3に示す実施形
態と同様、弾性変形可能なリップ部61が各側面に2条
ずつ、計4つ設けられている。4つのリップ部61のう
ち、トランクルーム側及び車外側で溝部53の奥に設け
られている3つのリップ部は、非発泡材料で構成されて
いる。車外側で溝部53の開口部付近に設けられるリッ
プ部61aは、発泡体で形成された芯部61bを有し、
密着部65と同一の高発泡倍率の発泡材料によってリッ
プ状に形成されて成る。このリップ部61aは、密着部
65と連続状に形成されている。
【0036】このトランクシール50の本体部52に
は、シール部54が溝部53の底部の背面に一体に設け
られている。そして、非発泡材のカバー層56は、シー
ル部54が設けられている部分を除く本体部52の外面
全体(外側意匠面)を被覆するように設けられている。
また、カバー層56は、本体部52の開口端縁に設けら
れた密着部65の外面も連続して被覆している。
【0037】トランクシール50では、トランクルーム
の内外が視認されやすく、本体部52の両外側面にカバ
ー層56が設けられて、意匠が付与される。なお、カバ
ー層56に付与される意匠は、均一でなくとも良く、例
えばトランクルーム内を向く側56aと車外を向く側5
6bとで、着色、模様等が異なる意匠を付与しても良
い。また、どちらか一方にのみカバー層56を設けても
良い。このトランクシール50では、3つのリップ部6
1を非発泡材料で構成することで良好な係合力を備えて
いる。また、車外側で溝部53の開口端縁寄りのリップ
部61aは、止水効果を高めるために高発泡倍率の材料
で形成されており、弾発力が小さくなっているが、芯部
61bと協働することによって溝部53のトランクルー
ム側のリップ部61に対抗し得る弾発力が発生する。
【0038】また、本発明は、特に図示しないが、ドア
の窓枠に取り付けられて、開閉自在なウィンドウガラス
の側端縁又は上端縁に密着してシールするガラスラン材
(ランチャンネルとも言う。)にも適用可能である。ガ
ラスランでは、本体部の溝部内にウィンドウガラスが配
置され、リップ部がウィンドウガラスの各面に、ウィン
ドウガラスの移動を妨げること無く密着してシールす
る。ガラスランでは、本体部の外面にカバー層を設ける
ことで、ドアパネル等との結合力を良好に維持させるこ
とができる。また、本体部溝部の開放端側の視認可能な
部分には、意匠を施すこともできる。
【0039】
【発明の効果】本発明では、軽量化され、且つ所定の強
度と装飾性を備えるモールディング部材を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用の
ドアオープニングトリムが、自動車に装着された状態を
示す模式図である。
【図2】図2は、図1に示すドアオープニングトリムの
屈曲部分の一部を拡大した平面図である。
【図3】図3は、図2に示すドアオープニングトリムの
III−III断面図である。
【図4】図4は、図2に示すドアオープニングトリムの
IV−IV断面図である。
【図5】図5(a)は、図2に示すドアオープニングト
リムのV−V断面図である。図5(b)は、図5(a)
の要部の拡大図である。
【図6】図6は、図2に示すドアオープニングトリムの
V−V断面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施の形態に係る車両用
のトランクシール部材の横断面図である。
【符号の説明】
1,30 ドアオープニングトリム 2 車体パネル 4 ドア部 9,76 フランジ 10 押し出し成形部 12,52 本体部 13,53 溝部 14,54 シール部 16,56 カバー層 18,58 芯材 20 型成形部 22 トリム部 23 溝部 24 シール部 26 弾性部 31,41 リップ部 33 凹状部 35,65 密着部 50 トランクシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA26 AA40 CA03 DA10 DA23 EA04B EA04C EA04D EA13 FA01 FA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部を有する本体部と、前記本体部の溝
    部の内壁面から内側に向かって突出するリップ部とを備
    える車両用モールディング部材であって、 前記本体部は、ゴム材料から成る発泡体で、カーボンブ
    ラックを含有し、且つ比重が0.8以上1.0以下に形
    成され、 前記本体部の外側意匠面に、非発泡材料から成るカバー
    層が設けられている車両用モールディング部材。
  2. 【請求項2】 長尺な押し出し成形部の端末に型成形部
    を連続状に有する車両用モールディング部材であって、 前記押し出し成形部は、ゴム材料から成る発泡体で、カ
    ーボンブラックを含有し、且つ比重が0.8以上1.0
    以下に形成されている本体部と、この本体部の外側意匠
    面に設けられた非発泡材料から成るカバー層とを有し、 前記型成形部は、非発泡材料によって成形されるととも
    に、その端部で、前記押し出し成形部の本体部の長手方
    向の端面の凹凸部に入り込み、且つ前記カバー層の端面
    と密着状に結合されることによって、前記型成形部と前
    記押し出し成形部とが長手方向に連続して結合されてい
    ることを特徴とする車両用モールディング部材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の車両用モールディ
    ング部材であって、 前記カバー層は、非発泡ゴム材料より成る車両用モール
    ディング部材。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の車両用モールディ
    ング部材であって、 前記カバー層は、非発泡の熱可塑性エラストマー材料よ
    り成る車両用モールディング部材。
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