JP2007296898A - ガラスラン - Google Patents

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JP2007296898A JP2006124664A JP2006124664A JP2007296898A JP 2007296898 A JP2007296898 A JP 2007296898A JP 2006124664 A JP2006124664 A JP 2006124664A JP 2006124664 A JP2006124664 A JP 2006124664A JP 2007296898 A JP2007296898 A JP 2007296898A
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智宏 高瀬
Satoshi Toki
智 土岐
Sukenori Aritake
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Abstract

【課題】ドアガラスのがたつきをより確実に抑制することのできるガラスランを提供する。
【解決手段】ガラスラン1は、ガラス開口部に沿って設けられたチャンネル部DCに嵌込まれる基底部14及び基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16よりなる本体部11と、両側壁部15、16の先端部から本体部11内側に向けて延びる車外側シールリップ12及び車内側シールリップ13とを備える。ガラスラン1の縦辺部を構成する部位(押出成形部3)の車内側側壁部16には、本体部11の内側に向けてガラス開口部内周側に傾斜して直線状に延び、先端部において車内側シールリップ13の裏面と接触可能に設けられたサブリップ31が設けられている。車内側側壁部16のうちサブリップ31が接触し得る部位においては、本体部11の長手方向に沿って延び、押出成形に際し車内側側壁部16と同時形成される複数の突条部41が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
一般に、自動車のガラス開口部周縁にはガラスランが設けられている。ガラスランは、ほぼ直線状(長尺状)に成形された押出成形部と、押出成形部同士を所定の角度をなした状態で接続する型成形部とから構成されており、例えばガラス開口部の形状に沿って前縦辺部、上辺部及び後縦辺部からなる。また、ガラスランは、その断面方向から見ると、基底部及び該基底部からガラス開口部内周方向に延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる略コ字状の本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有する。上記ガラスランは、本体部がガラス開口部に沿って設けられた取付部(チャンネル部)の内周に取着され、ドアガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。
ところで、ドアガラスが昇降する際等に、該ドアガラスが車幅方向に振動してがたつくことがある。これに対し、車内側側壁部から本体部の内側に向けて延びるサブリップを設け、ドアガラスが車内側に大きく変位したときにサブリップが車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面(裏面)と接触するよう構成することで、ドアガラスのがたつきを抑制するといった技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−33822号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ドアガラスが車内側に変位したときに、サブリップが車内側側壁部に圧接されると、サブリップが車内側側壁部に密着して元の位置(本体部内側に突出した位置)に戻らなくなってしまうおそれがある。この場合、ドアガラスに押されて車内側に撓む車内側シールリップをサブリップで支持することができなくなり、上記作用効果が奏されなくなってしまうことが懸念される。
しかも、車内側シールリップの裏面のうちサブリップ(サブリップの先端部)との接触部位が該車内側シールリップの根元部側に設定されており、サブリップは、車内側シールリップに対して正規の位置に戻るための反力を効果的に与えるといったものではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドアガラスのがたつきをより確実に抑制することのできるガラスランを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有し、
前記本体部が、車両のガラス開口部に沿って設けられた取付部の内周に取着されてなるガラスランであって、
少なくともドアガラスの縦辺部に対応する部位の前記車内側側壁部には、前記本体部の内側に向けて前記ガラス開口部内周側に傾斜して直線状に延び、先端部において前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と接触可能に設けられたサブリップが設けられ、
前記車内側側壁部のうち前記サブリップが接触し得る部位において、前記本体部の長手方向に沿って延び、押出成形に際し前記車内側側壁部と同時形成される複数の突条部を備えたことを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、車内側側壁部から本体部の内側に向けて傾斜して直線状に延び、先端部において車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面(車内側シールリップの裏面)と接触可能なサブリップが設けられている。このため、ドアガラスが車内側に変位しようとした場合、車内側シールリップ及びサブリップがともに撓みつつ、協働してドアガラスを押返すようにして支持することとなる。従って、ドアガラスのがたつきを抑制することができる。
また、本手段によれば、車内側側壁部のうちサブリップが接触し得る部位において複数の突条部が形成されている。つまり、サブリップが車内側に大きく撓んだときに接触し得る部位に凹凸が形成されている。このため、サブリップと車内側側壁部との接触面積の総和を小さくすることができる。また、突条部同士の間に形成される隙間によって、サブリップと車内側側壁部との接触部位が分断される(例えば、線接触となる)。これらの作用が相俟って、サブリップが車内側側壁部に密着して元の位置(本体部内側に突出した位置)に戻らなくなってしまうといったおそれを防止することができる。従って、サブリップと車内側シールリップとが協働してドアガラスを支持するという作用効果をより確実に奏せしめることができる。また、サブリップと車内側側壁部とが圧接したり、圧接した状態から離間したりする際に、異音が発生してしまうといったおそれを抑制することができる。
尚、ドアガラスの本体部内側への挿入時において、サブリップの先端部は、車内側シールリップの先端部分(先端部付近)と接触するのが望ましい。この場合、サブリップによって、車内側に撓む車内側シールリップを支持し、車内側シールリップと協働してドアガラスの変位を抑制するといった効果がより確実に奏される。さらには、サブリップの先端部と車内側シールリップの先端部分とが接触するよう設定することで、車内側シールリップがサブリップの反力に乗じて正規の位置に戻りやすい。また、ガラスランのうちドアガラスの上辺部に対応する部位の車内側側壁部についてもサブリップ及び突条部を具備することとしてもよい。さらに、車外側側壁部にも、本体部内側に向けてガラス開口部内周側に傾斜して直線状に延びるサブリップを設けるとともに、該サブリップと当接し得る部位に突条部を設けてもよい。但し、通常は、フラッシュサーフィス化の要望から、ドアガラスの正規の位置が車外側にオフセットされているので、車外側のサブリップ及び突条部は特に設けなくてもよい。
手段2.前記車内側側壁部のうち前記サブリップが接触し得る部位を車内側に凹ませることで収容凹部を形成し、該収容凹部の底部において前記突条部を形成するとともに、
前記車内側側壁部の延出方向と直交する方向において、前記突条部の先端部位置が、前記車内側側壁部のうち前記収容凹部が形成されていない部位の前記本体部内側の面よりも車内側に位置するよう設定したことを特徴とする手段1に記載のガラスラン。
手段2によれば、サブリップの突条部に接触するまでの変形量を大きくすることができ、その分だけドアガラスのがたつきを吸収することができる。
手段3.前記車内側側壁部において前記サブリップが接触し得る部位に対する前記突条部の形成部位の面積の比率が50%以上100%以下となっていることを特徴とする手段1又は2に記載のガラスラン。
例えば、車内側側壁部のうちサブリップが接触し得る部位において局部的に(例えば1つだけ)突条部を形成した場合、サブリップが車内側に大きく撓んで突条部に接触したときに該サブリップが折れ曲がるようにして変形し、突条部が設けられていない車内側側壁部に対してサブリップが比較的大きな面で圧接され、密着してしまうおそれがある。この点、本手段3によれば、複数の突条部が極力広い範囲でサブリップと接触するため、上記おそれを抑止することができる。
尚、突条部は、車内側側壁部のうちサブリップが接触し得る部位において満遍なく(局所的ではなく極力広い範囲にわたって)形成されることが望ましい。但し、個々の突条部(突条部の幅)は小さい方が望ましく、突条部を大きく構成するのではなく、突条部の数を多く(例えば5本以上15本以下)したり、突条部同士の間隔を広げたりすることで、突条部を極力広い範囲で設けることとするのが望ましい。さらに、突条部は先端部(本体部内側の端部)に向けて次第に幅狭となるよう構成されていることとしてもよい。このような構成を採用することで、サブリップと個々の突条部との接触面積を小さくすることができ、例えば、サブリップが突条部に密着して離れにくくなってしまうといったおそれを防止することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はドアの概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの構成を示す図1のJ−J線断面図である。
図1に示すように、自動車用ドア(図ではフロントドア:以下、ドアDFと称する)のガラス開口部Wの外周に対応してガラスラン1が取付けられている。ガラスラン1は、その長手方向にみて上辺部に対応する押出成形部2、前後の縦辺部に対応する押出成形部3,4と、2つの押出成形部2,3及び2,4の端部同士を接続する型成形部5,6(図1で散点模様を付した部分)とに区別される。各押出成形部2〜4は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。型成形部5,6は、2つの押出成形部2,3及び2,4が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように図示しない金型装置にて接続成形される。
図2に示すように、ドアDFは、アウターパネル51及びインナーパネル52と、当該パネル51,52に取付けられたモール部材53とを備えている。より詳しくは、アウターパネル51及びインナーパネル52の端部をそれぞれ車外側に折曲げ、両者を重ね合わせることで形成したフランジ部55に対して、モール部材53がリベット56により取付固定されている。本実施形態では、インナーパネル52とモール部材53とによって断面略コ字状の溝(以下、チャンネル部DCと称する)が形成されている。また、チャンネル部DCは、ドアDFの外周形状に沿うようにして形成されており、このチャンネル部DCによってドアガラスDGが昇降して開閉されるガラス開口部Wが区画される。そして、チャンネル部DCの内周にガラスラン1が装着されるようになっており、本実施形態では取付部を構成する。
また、図2に示すように、前縦辺部を構成する押出成形部3は、チャンネル部DCに嵌め込まれる基底部14及び該基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16よりなる断面略コ字状の本体部11と、車外側側壁部15及び車内側側壁部16の略先端からそれぞれ本体部11の内側(基底部14側)へ延びる車外側シールリップ12及び車内側シールリップ13とを備えている。ガラス開口部Wの閉状態においては、ドアガラスDGとの摺接面である車外側シールリップ12の表面(ガラス開口部W内周側の面)がドアガラスDGの外側面に対して圧接され、車内側シールリップ13の表面(ガラス開口部W内周側の面)がドアガラスDGの内側面に対して圧接される。これにより、ドアガラスDGの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。尚、押出成形部2,4、及び型成形部5,6についても、本体部11及び一対のシールリップ12,13等を備えている。また、本実施形態における本体部11及びシールリップ12,13は、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)により構成されている。
尚、車外側側壁部15は、車内側側壁部16に比べて短く形成されるとともに、それに付随して車外側シールリップ12も車内側シールリップ13に比べて小さく(短く)設定されている。これにより、モール部材53の車外側側面を小さく設定でき、見栄えが向上するとともに、ドアガラスDGが車外側に寄せられ、フラッシュサーフィス化が図られるようになっている。
また、本実施形態では、前縦辺部を構成する押出成形部3の車内側側壁部16から、本体部11の内側に向けてドアガラス開口部Wの内周側に傾斜して直線状に延びるサブリップ31が設けられている。該サブリップ31は、押出成形により車内側側壁部16と同時形成される。押出成形部3のうち、本体部11の内側にドアガラスDGが位置していない部位においては、車内側シールリップ13の裏面とサブリップ31の先端部とが離間しているが、本体部11の内側にドアガラスDGが位置している部位においては、車内側シールリップ13の裏面とサブリップ31の先端部とが接触するよう構成されている。本実施形態では、サブリップ31の先端部が、車内側シールリップ13の裏面の先端部分と接触するよう設定されている。
尚、本実施形態では、本体部11のチャンネル部DCへの取付状態において、サブリップ31の表面(基底部14側の面)とドアガラスDGの内側面とのなす角度が鋭角(本例では約35度)となるよう設定されている。但し、ここで言うサブリップ31の延出角度は、該サブリップ31に対して応力が作用していない状態においてのものである。さらに、サブリップ31は、車内側シールリップ13よりも突出長が短くなっている(本例では、車内側シールリップ13が15mmであるのに対し、サブリップ31が4.0mm)。また、サブリップ31の肉厚は、車内側シールリップ13よりも薄肉となっている(本例では、車内側シールリップ13が2.0mmであるのに対し、サブリップ31が0.7mm)。尚、サブリップ31の表面とドアガラスDGの内側面とのなす角度は25度以上45度以下、車内側シールリップ13の長さは8mm以上20mm以下、車内側シールリップ13の肉厚は0.6mm以上2.2mm以下、サブリップ31の長さは3.0mm以上4.5mm以下、サブリップ31の厚みは0.4mm以上1.0mm以下とするのが好ましい。
また、サブリップ31の先端部には、車内側シールリップ13の裏面に対するサブリップ31の摺動性を向上させるべく、表面処理が施されている。さらに、サブリップ31の裏面(ガラス開口部W側の面)の車内側側壁部16との境界部には、押出成形時に車内側側壁部16と同時形成されるノッチ部32が設けられている。尚、表面処理としては、サブリップ31先端部の表面に摺動層(例えばポリエチレン樹脂層)や塗膜(例えばウレタン塗膜)を形成したり、サブリップ31を構成する材料に摺動性を向上させるための摺動成分を配合したりすること等が挙げられる。
さて、本実施形態では、車内側側壁部16のうちサブリップ31が接触し得る部位において、本体部11の長手方向に沿って延びる複数の突条部41が設けられている。より詳しくは、車内側側壁部16には、サブリップ31が接触し得る部位を車内側に凹ませるようにして形成された収容凹部33が設けられており、該収容凹部33の底面のほぼ全域にわたって9本の突条部41が0.6mmピッチで設けられている。該収容凹部33及び突条部41は、押出成形に際し車内側側壁部16と同時形成される。
また、車幅方向において、突条部41の先端部位置が、車内側側壁部16のうち収容凹部33が形成されていない部位の本体部11内側の面よりも車内側に位置するよう設定されている。尚、本実施形態では、突条部41の収容凹部33底面からの突出長は0.3mm程度である。また、突条部41は、その先端部(本体部11の内側)に向けて次第に幅狭となるよう構成されている。
次に、車内側シールリップ13及びサブリップ31の変形動作について説明する。ガラス開口部Wを閉めるためにドアガラスDGを上昇させていくと、図2の二点鎖線で示すように、ドアガラスDGが本体部11の内側に挿入される。このとき、ドアガラスDGに押されてシールリップ12、13が若干撓むことで、ドアガラスDGの外内面に対してそれぞれシールリップ12、13のドアガラス摺接面が圧接される。本実施形態では、ドアガラスDGが本体部11の内側に挿入された場合に、サブリップ31の先端部が車内側シールリップ13の裏面に接触することとなる。
また、例えば、ドアガラスDGをさらに上昇させていくときにドアガラスDGががたつき、ドアガラスDGが車内側に変位した場合には、該ドアガラスDGに押されて車内側シールリップ13が、車内側シールリップ13と車内側側壁部16との連接部を中心として、車内側側壁部16の基端部側に傾倒するようにして変形する。さらに、当該車内側シールリップ13の変形に連動して(車内側シールリップ13に押されて)、直線状のサブリップ31が、その先端部において車内側シールリップ13の裏面と摺接しながら、サブリップ31と車内側側壁部16との境界部を中心として車内側側壁部16の先端部側に傾倒するようにして変形する。
また、ドアガラスDGが車内側にさらに大きく変位して、車内側シールリップ13及びサブリップ31が車外側にさらに大きく撓んだ場合には、サブリップ31が突条部41と接触することによってドアガラスDGのそれ以上の車内側への変位が規制されることとなる。
尚、後縦辺部を構成する押出成形部4についても押出成形部3と同様に、その車内側側壁部16から本体部11内側に向けてガラス開口部W側に傾斜して直線状に延びるサブリップ31及び複数の突条部41が設けられている。
以上詳述したように、本実施形態では、車内側側壁部16から本体部11の内側に向けて延び、先端部において車内側シールリップ13の先端部分の裏面と接触可能なサブリップ31が設けられている。このため、ドアガラスDGが車内側に変位しようとした場合、車内側シールリップ13及びサブリップ31がともに撓みつつ、協働してドアガラスDGを押返すようにして支持することとなる。従って、ドアガラスDGのがたつきを抑制することができる。さらには、サブリップ31の先端部と車内側シールリップ13の先端部分とが接触するよう設定されているため、車内側シールリップ13がサブリップ31の反力に乗じて正規の位置に戻りやすい。
また、本実施形態によれば、車内側側壁部16のうちサブリップ31が接触し得る部位において複数の突条部41が形成されている。つまり、サブリップ31が車内側に大きく撓んだときに接触し得る部位に凹凸が形成されている。このため、サブリップ31と車内側側壁部16との接触面積の総和を小さくすることができる。また、突条部41同士の間に形成される隙間によって、サブリップ31と車内側側壁部16との接触部位が分断される(いわば線接触となる)。これらの作用が相俟って、サブリップ31が車内側側壁部16に密着して元の位置(本体部11内側に突出した位置)に戻らなくなってしまうといったおそれを防止することができる。従って、サブリップ31と車内側シールリップ16とが協働してドアガラスDGを支持するといった上記作用効果をより確実に奏せしめることができる。また、サブリップ31と車内側側壁部16とが圧接したり、圧接した状態から離間したりする際に、異音が発生してしまうといったおそれを抑制することができる。
また、本実施形態の構成以外にも、例えば、車内側側壁部16のサブリップ31との接触部位に塗膜を形成したり別途の部材を貼着したりして車内側側壁部16に対するサブリップ31の摺動性を向上させることで、サブリップ31と車内側側壁部16との密着の抑制を図ることが考えられる。しかしながら、この場合、サブリップ31や車内側シールリップ13を捲って上記作業を行う必要があるため、作業効率の低下等を招くおそれがある。この点、本実施形態によれば、車内側側壁部16のサブリップ31との接触部位に複数の突条部41が車内側側壁部16と同時形成されるため、上記不具合を防止することができる。
さらに、本実施形態では、車内側側壁部16のうちサブリップ31が接触し得る部位に収容凹部33を形成し、該収容凹部33において突条部41を形成している。さらに、車幅方向において、突条部41の先端部位置が、車内側側壁部16のうち収容凹部33が形成されていない部位の本体部11内側の面よりも車内側に位置するよう(突条部41先端が車内側側壁部16の内面よりも本体部11内側に突出しないよう)設定されている。このため、サブリップ31の突条部41に接触するまでの変形量を大きくすることができ、その分だけドアガラスDGのがたつきを吸収することができる。
また、例えば、車内側側壁部16のうちサブリップ31が接触し得る部位において局部的に(例えば1つだけ)突条部を形成した場合、サブリップ31が車内側に大きく撓んで突条部に接触したときに該サブリップ31が折れ曲がるようにして変形し、車内側側壁部16のうち突条部が設けられていない部位に対してサブリップが比較的大きな面で圧接され、密着してしまうおそれがある。この点、本実施形態によれば、突条部41が収容凹部33の底面のほぼ全域にわたって、すなわち、車内側側壁部16のサブリップ31との接触部位のほぼ全域にわたって突条部41が複数形成されている。従って、複数の突条部41が極力広い範囲でサブリップ31と接触するため、上記おそれを抑止することができる。
加えて、突条部41が先細り状に構成されることにより、サブリップ31と個々の突条部41との接触面積を小さくすることができ、例えば、サブリップ31が突条部41に密着して離れにくくなってしまうといったおそれを防止することができる。
また、例えば、サブリップに複数の突条部が設けられるような場合、比較的薄肉のサブリップが車内側側壁部に圧接したときに、隣接し合う突条部同士が開くようにしてサブリップが変形してしまうことが懸念される。この点、本実施形態のように、サブリップ31よりも厚肉な車内側側壁16に突条部41を設けることにより、上記のような変形を抑制することができ、結果として、サブリップ31と車内側側壁部16とが比較的大きな面で接触してしまうといったおそれを抑止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、インナーパネル52とモール部材53とで構成されるチャンネル部DCに取付けられるタイプのガラスラン1に対してサブリップ31及び突条部41を設けているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示すようなサッシュドアタイプのドアの断面略コ字状のチャンネル部DCに取付けられるガラスランにサブリップ31及び突条部41を設けてもよいし、図4に示すようなプレスドアタイプのドアの断面略コ字状のチャンネル部DCに取付けられるガラスランにサブリップ31及び突条部41を設けてもよい。
(b)また、ガラスラン1のうちドアガラスDGの上辺部に対応する部位(押出成形部2)の車内側側壁部16に対してサブリップ31及び突条部41を設けることとしてもよい。さらに、車外側側壁部15にも、本体部11内側に向けてガラス開口部W内周側に傾斜して直線状に延びるサブリップと、該サブリップと当接し得る部位において形成される突条部とを設けてもよい。
(c)上記実施形態では、突条部41が等間隔(0.6mmピッチ)で形成されているが、突条部41同士の間隔が狭い所と広い所とが存在してもよい。態様例としては、サブリップ31のうちの先端部側と接触する複数の突条部から構成される先端側凹凸部と、サブリップ31のうちの中間位置よりも基端部側と接触する複数の突条部から構成される基端側凹凸部との間に平坦部を設けて離間させるような構成が挙げられる。このような構成を採用することで、サブリップ31と車内側側壁部16との接触面積をより小さくすることができるとともに、例えば、先端側凹凸部のみが設けられる場合に比べ、サブリップ31が折れ曲がるようにして変形してしまうといったおそれを抑制することができる。
(d)上記実施形態では特に言及していないが、車内側側壁部16のうちサブリップ31と接触し得る部位(収容凹部33)よりも該車内側側壁部16の先端部側においても突条部を形成してもよい。このような構成を採用することで、車内側シールリップ13が車内側に大きく撓んで該車内側シールリップ13が車内側側壁部16に圧接された場合に、車内側シールリップ13と車内側側壁部16とが密着してしまうといったおそれを抑制することができる。但し、車内側側壁部16のうち収容凹部33よりも車内側側壁部16の先端部側の部位全域にわたって突条部を形成する場合には、突条部の存在により車内側側壁部16の性能(剛性、弾性等)が大きく変化してしまうおそれがあるので、突条部の形成範囲は極力小さい方が望ましい。
(e)上記実施形態におけるノッチ部32の形状は特に限定されるものではなく、サブリップ31が傾倒するようにして変形しやすいようになっていればよい。また、ノッチ部32を省略してもよい。
(f)上記実施形態における収容凹部33を省略し、車内側側壁部16の内面から本体部11内側に突出するようにして突条部41を設けてもよい。特に、本体部11の内側の幅が、ドアガラスDGの厚みよりもかなり大きく設定されている場合、例えば、図4に示すように、車内側側壁部16のうち少なくともサブリップ31が接触し得る部位が車内側に傾斜しており、当該部位とサブリップ31との間に隙間が大きく形成されている場合には、サブリップ31の車内側側壁部16と接触するまでの変形量が大きくなるため、収容凹部33がなくても上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
(g)上記実施形態では、本体部11及びシールリップ12,13をTPOにより構成しているが、EPDM等の別の素材により構成してもよい。
ドアの概略構成を示す正面模式図である。 ガラスランを示す図1のJ−J線断面図である。 別の実施形態におけるガラスランを示す断面図である。 別の実施形態におけるガラスランを示す断面図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2,3,4…押出成形部、5,6…型成形部、11…本体部、12…車外側シールリップ、13…車内側シールリップ、14…基底部、15…車外側側壁部、16…車内側側壁部、31…サブリップ、32…ノッチ部、33…収容凹部、41…突条部、DG…ドアガラス、DC…チャンネル部、W…ガラス開口部。

Claims (3)

  1. 基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有し、
    前記本体部が、車両のガラス開口部に沿って設けられた取付部の内周に取着されてなるガラスランであって、
    少なくともドアガラスの縦辺部に対応する部位の前記車内側側壁部には、前記本体部の内側に向けて前記ガラス開口部内周側に傾斜して直線状に延び、先端部において前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と接触可能に設けられたサブリップが設けられ、
    前記車内側側壁部のうち前記サブリップが接触し得る部位において、前記本体部の長手方向に沿って延び、押出成形に際し前記車内側側壁部と同時形成される複数の突条部を備えたことを特徴とするガラスラン。
  2. 前記車内側側壁部のうち前記サブリップが接触し得る部位を車内側に凹ませることで収容凹部を形成し、該収容凹部の底部において前記突条部を形成するとともに、
    前記車内側側壁部の延出方向と直交する方向において、前記突条部の先端部位置が、前記車内側側壁部のうち前記収容凹部が形成されていない部位の前記本体部内側の面よりも車内側に位置するよう設定したことを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。
  3. 前記車内側側壁部において前記サブリップが接触し得る部位に対する前記突条部の形成部位の面積の比率が50%以上100%以下となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスラン。
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