JP5130658B2 - ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
一般に、自動車のガラス開口部周縁にはガラスランが設けられている。ガラスランは、ほぼ直線状(長尺状)に成形された押出成形部と、押出成形部同士を所定の角度をなした状態で接続する型成形部とから構成されており、例えばガラス開口部の形状に沿って前縦辺部、上辺部及び後縦辺部からなる。また、ガラスランは、その断面方向から見ると、基底部及び該基底部からガラス開口部内周方向に延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる略コ字状の本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有する。上記ガラスランは、本体部がガラス開口部に沿って設けられた取付部(チャンネル部)の内周に取着され、ドアガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。
なお、ガラスランを構成する素材としては、エチレン−α−オレフィン非共役ジエン共重合体(EPDM)や、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等が知られている。
ところで、ドアガラスが昇降する際等に、該ドアガラスが車幅方向に振動してがたつくことがある。これに対し、車内側側壁部から本体部の内側に向けて延びるサブリップを設け、ドアガラスが車内側に大きく変位したときにサブリップが車内側シールリップの裏面と接触するよう構成するといった技術がある(例えば、特許文献1参照。)。この場合、サブリップの表面に車内側シールリップが折り重なるようにして車内側シールリップ及びサブリップがともに撓みつつ、協働してドアガラスを押返すようにして支持することとなり、ドアガラスのがたつきを抑制するといった作用効果が奏される。
特開2000−33822号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、サブリップの先端部が車内側シールリップよりも基底部側に相対移動することが可能であるため、場合によっては、車内側シールリップの表面がサブリップの裏面と接触するようにして、反対に折り重なってしまうおそれがある。この場合、車内側シールリップがサブリップによって車内側側壁部側に寄せられた状態となってしまい、シール性の低下が懸念される。さらには、車内側シールリップの車内側への変形量が大幅に低減してしまい、車内側シールリップ及びサブリップが協働してドアガラスを押返すようにして支持するといった作用効果が十分に奏されなくなってしまうことが懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドアガラスのがたつきをより確実に抑制することのできるガラスランを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有し、
前記本体部が、車両のガラス開口部に沿って設けられた取付部の内周に取着されてなるガラスランであって、
少なくともドアガラスの縦辺部に対応する部位の前記車内側側壁部には、前記本体部の内側に向けて前記ガラス開口部内周側に傾斜しつつ延び、先端部において前記車内側シールリップの裏面と接触可能に設けられたサブリップが設けられ、
前記車内側シールリップの先端部には押出成形に際して前記車内側シールリップと同時形成され、前記車内側側壁部側に突出する規制突起が設けられており、
前記車内側シールリップがドアガラスに押されて傾倒した場合、前記サブリップは、その先端部において前記車内側シールリップの裏面と摺接しながら、車内側側壁部の先端部側に傾倒するよう構成されており、
前記規制突起の突出長を、前記サブリップの厚みの0.5倍以上1.8倍以下に設定したことを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、車内側側壁部から本体部の内側に向けて延び、先端部において車内側シールリップの裏面と接触可能なサブリップが設けられている。このため、ドアガラスが車内側に変位しようとした場合、車内側シールリップ及びサブリップがともに撓みつつ、協働してドアガラスを押返すようにして支持することとなる。従って、ドアガラスのがたつきを抑制することができる。
また、車内側シールリップの先端部には車内側側壁部側に突出する規制突起が設けられている。このため、車内側シールリップの裏面に接触したサブリップ先端部の車内側シールリップ先端部側への相対移動が規制されることとなる。従って、サブリップの先端部が車内側シールリップよりも基底部側に位置してしまい、場合によっては、車内側シールリップ(の先端部)がサブリップ(の先端部)よりも車内側側壁部側に位置するようにして(車内側シールリップの表面がサブリップの裏面と接触するようにして)、反対に折り重なってしまうといったおそれを抑制することができる。結果として、車内側シールリップとサブリップとが反対に折り重なることに起因するシール性の低下やドアガラスのがたつき抑制効果の低減等の不具合を抑止することができる。
また、規制突起によりサブリップ先端部の車内側シールリップ先端側への移動が規制されるため、車内側シールリップのうちサブリップの先端部と最初に接触する部位を極力先端部側に設定することができる。このように設定することで、車内側シールリップ及びサブリップがともに撓みつつ、協働してドアガラスを押返すようにして支持するといった作用効果がより確実に奏される。
また、規制突起の突出長をサブリップの厚みの0.5倍以上とすることで、サブリップ先端部の車内側シールリップ先端部側への相対移動をより確実に規制することができる。
また、規制突起の突出長をサブリップの厚みの1.8倍以下とすることで、規制突起の存在によって車内側シールリップと車内側側壁部との距離が近くなり、サブリップ及び車内側シールリップの車内側への変形量が小さくなってしまうといった事態を極力抑制することができる。従って、ドアガラスのがたつきを吸収するといった作用効果が低減してしまうおそれを抑制することができる。
手段.前記規制突起を前記サブリップよりも厚肉としたことを特徴とする手段1に記載のガラスラン。
手段によれば、規制突起の剛性を高めることができ、サブリップ先端部の車内側シールリップ先端側への相対移動をより確実に規制することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はドアの概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの構成を示す図1のJ−J線断面図である。
図1に示すように、自動車用ドア(図ではフロントドア:以下、ドアDFと称する)のガラス開口部Wの外周に対応してガラスラン1が取付けられている。ガラスラン1は、その長手方向にみて上辺部に対応する押出成形部2、前後の縦辺部に対応する押出成形部3,4と、2つの押出成形部2,3及び2,4の端部同士を接続する型成形部5,6(図1で散点模様を付した部分)とに区別される。各押出成形部2〜4は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。型成形部5,6は、2つの押出成形部2,3及び2,4が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように図示しない金型装置にて接続成形される。
図2に示すように、ドアDFは、アウターパネル51及びインナーパネル52と、当該パネル51,52に取付けられたモール部材53とを備えている。より詳しくは、アウターパネル51及びインナーパネル52の端部をそれぞれ車外側に折曲げ、両者を重ね合わせることで形成したフランジ部55に対して、モール部材53がリベット56により取付固定されている。本実施形態では、インナーパネル52とモール部材53とによって断面略コ字状の溝(以下、チャンネル部DCと称する)が形成されている。また、チャンネル部DCは、ドアDFの外周形状に沿うようにして形成されており、このチャンネル部DCによってドアガラスDGが昇降して開閉されるガラス開口部Wが区画される。そして、チャンネル部DCの内周にガラスラン1が装着されるようになっている。尚、本実施形態では、チャンネル部DCが取付部を構成する。
また、図2に示すように、前縦辺部を構成する押出成形部3は、チャンネル部DCに嵌め込まれる基底部14及び該基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16よりなる断面略コ字状の本体部11と、車外側側壁部15及び車内側側壁部16の略先端からそれぞれ本体部11の内側(基底部14側)へ延びる車外側シールリップ12及び車内側シールリップ13とを備えている。ガラス開口部Wの閉状態においては、ドアガラスDGとの摺接面である車外側シールリップ12の表面(ガラス開口部W内周側の面)がドアガラスDGの外側面に対して圧接され、車内側シールリップ13の表面(ガラス開口部W内周側の面)がドアガラスDGの内側面に対して圧接される。これにより、ドアガラスDGの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。尚、押出成形部2,4、及び型成形部5,6についても、本体部11及び一対のシールリップ12,13等を備えている。また、本実施形態における本体部11及びシールリップ12,13はTPOにより構成されている。
尚、車外側側壁部15は、車内側側壁部16に比べて短く形成されるとともに、それに付随して車外側シールリップ12も車内側シールリップ13に比べて小さく(短く)設定されている。これにより、モール部材53の車外側側面を小さく設定でき、見栄えが向上するとともに、ドアガラスDGが車外側に寄せられ、フラッシュサーフィス化が図られるようになっている。
また、本実施形態では、前縦辺部を構成する押出成形部3の車内側側壁部16から、本体部11の内側に向けてドアガラス開口部Wの内周側に傾斜して直線状に延びるサブリップ31が設けられている。該サブリップ31は、押出成形により車内側側壁部16と同時形成される。また、押出成形部3のうち、本体部11の内側にドアガラスDGが位置していない部位においては、車内側シールリップ13とサブリップ31とが離間しているが、本体部11の内側にドアガラスDGが位置している部位においては、車内側シールリップ13の裏面とサブリップ31の先端部とが接触するよう構成されている。本実施形態では、サブリップ31の先端部が、車内側シールリップ13の裏面(車内側側壁部16側の面)の略先端部分と接触するよう設定されている。
尚、本実施形態では、本体部11のチャンネル部DCへの取付状態において、サブリップ31の表面(基底部14側の面)とドアガラスDGの内側面とのなす角度が鋭角(本例では約35度)となるよう設定されている。但し、ここで言うサブリップ31の延出角度は、該サブリップ31に対して応力が作用していない状態においてのものである。さらに、サブリップ31は、車内側シールリップ13よりも突出長が短くなっている(本例では、車内側シールリップ13が15mmであるのに対し、サブリップ31が4.0mm)。また、サブリップ31の肉厚は、車内側シールリップ13よりも薄肉となっている(本例では、車内側シールリップ13が2.0mmであるのに対し、サブリップ31が0.7mm)。尚、サブリップ31の表面とドアガラスDGの内側面とのなす角度は25度以上45度以下、車内側シールリップ13の長さは8mm以上20mm以下、車内側シールリップ13の肉厚は0.6mm以上2.2mm以下、サブリップ31の長さは3.0mm以上4.5mm以下、サブリップ31の厚みは0.4mm以上1.0mm以下とするのが好ましい。
また、サブリップ31の先端部には、車内側シールリップ13に対するサブリップ31の摺動性を向上させるべく、表面処理が施されている。さらに、サブリップ31の裏面(ガラス開口部W側の面)と車内側側壁部16との境界部にはノッチ部32が設けられている。また、車内側側壁部16には、サブリップ31が車内側に大きく撓んで車内側側壁部16に寄せられた場合に、該サブリップ31を収容可能な収容凹部33が形成されている。上記ノッチ部32や収容凹部33は、押出成形時に車内側側壁部16と同時形成される。尚、表面処理としては、サブリップ31先端部の表面に摺動層(例えばポリエチレン樹脂層)や塗膜(例えばウレタン塗膜)を形成したり、サブリップ31を構成する材料に摺動性を向上させるための摺動成分を配合したりすること等が挙げられる。
さて、車内側シールリップ13には、その先端部において車内側側壁部16側に突出する規制突起41が設けられている。該規制突起41は、押出成形により車内側シールリップ13と同時形成される。また、本実施形態では、規制突起41の肉厚d1が、サブリップ31の肉厚d2よりも厚くなっている。加えて、規制突起41の突出長は、サブリップ31の厚みの1.0倍以上1.5倍以下に設定されている。
次に、車内側シールリップ13及びサブリップ31の変形動作について説明する。ガラス開口部Wを閉めるためにドアガラスDGを上昇させていくと、図2の二点鎖線で示すように、ドアガラスDGが本体部11の内側に挿入される。このとき、ドアガラスDGに押されてシールリップ12、13が若干撓むことで、ドアガラスDGの外内面に対してそれぞれシールリップ12、13が圧接される。また、本実施形態では、ドアガラスDGが本体部11の内側に挿入された場合、サブリップ31の先端部が車内側シールリップ13の裏面(先端部よりも若干基端部側の部位)に接触することとなる。
また、例えば、ドアガラスDGをさらに上昇させていくときにドアガラスDGががたつき、ドアガラスDGが車内側に変位した場合には、該ドアガラスDGに押されて車内側シールリップ13が、車内側シールリップ13と車内側側壁部16との連接部を中心として、車内側側壁部16の基端部側に傾倒する。さらに、当該車内側シールリップ13の変形に連動して(車内側シールリップ13に押されて)、サブリップ31が、その先端部において車内側シールリップ13の裏面と摺接しながら、サブリップ31と車内側側壁部16との境界部を中心として車内側側壁部16の先端部側に傾倒する。
尚、後縦辺部を構成する押出成形部4についても押出成形部3と同様に、その車内側側壁部16から本体部11内側に向けてガラス開口部W側に傾斜しつつ延びるサブリップ31、及び車内側シールリップ13の先端部から車内側側壁部16側に突出する規制突起41が設けられている。
以上詳述したように、本実施形態では、車内側側壁部16から本体部11の内側に向けて延び、先端部において車内側シールリップ13の裏面と接触可能なサブリップ31が設けられている。このため、ドアガラスDGが車内側に変位しようとした場合、車内側シールリップ13及びサブリップ31がともに撓みつつ、協働してドアガラスDGを押返すようにして支持することとなる。従って、ドアガラスDGのがたつきを抑制することができる。
また、車内側シールリップ13の先端部には、該車内側シールリップ13の裏面に接触したサブリップ31先端部の、車内側シールリップ13先端部側への相対移動を規制する規制突起41が設けられている。従って、サブリップ31の先端部が車内側シールリップ13よりも基底部14側に位置してしまい、場合によっては、車内側シールリップ13(の先端部)がサブリップ31(の先端部)よりも車内側側壁部16側に位置するようにして(車内側シールリップ13の表面がサブリップ31の裏面と接触するようにして)、反対に折り重なってしまうといったおそれを抑制することができる。結果として、車内側シールリップ13とサブリップ31とが反対に折り重なることに起因して、シール性が低下してしまったり、ドアガラスDGのがたつき抑制効果が低減してしまったり、フラッシュサーフィス化を図れなくなってしまったりするおそれを抑止することができる。
加えて、車内側側壁部16には、サブリップ31が車内側に大きく撓んで車内側側壁部16に寄せられた場合に、サブリップ31を収容可能な収容凹部33が形成されている。このため、上記のように規制突起41が設けられる場合であっても、サブリップ31の車内側側壁部16に接触するまでの変形量が小さくなってしまうといったおそれをより確実に防止することができる。
また、規制突起41によりサブリップ31先端部の車内側シールリップ13先端側への移動が規制されるため、車内側シールリップ13のうちサブリップ31の先端部と最初に接触する部位を極力先端部側に設定することができる。このように設定することで、車内側シールリップ13及びサブリップ31がともに撓みつつ、協働してドアガラスDGを押返すようにして支持するといった作用効果がより確実に奏される。
さらに、本実施形態の構成以外にも、車内側シールリップを長くすることで、サブリップと車内側シールリップとが反対に折り重なってしまうといったおそれを抑制することが考えられる。しかしながら、この場合、車内側シールリップが撓んだときに、該車内側シールリップの先端部が基底部等に接触してしまうことが懸念され、これに起因して、ドアガラスの摺動性の悪化等の不具合を招くおそれがある。この点、本実施形態によれば、車内側シールリップ13をそれ程長くしなくてもサブリップ31の車内側シールリップ13先端部側への摺動を規制することができるため、上記不具合を回避することができる。さらには、車内側シールリップ13が長すぎることによってドアガラスDGが車外側に寄せられすぎてしまい、摺動性の低下を招いてしまうといったおそれを回避することができる。
また、本実施形態では、規制突起41の突出長が、サブリップ31の厚みの1.0倍以上1.5倍以下に設定されている。このため、サブリップ31先端部の車内側シールリップ13先端部側への相対移動をより確実に規制することができる。その上、規制突起41の存在によって車内側シールリップ13と車内側側壁部16との距離が近くなり、サブリップ31及び車内側シールリップ13の車内側への変形量が小さくなってしまうといった事態を極力抑制することができる。従って、ドアガラスDGのがたつきを吸収するといった作用効果が低減してしまうおそれを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、規制突起41がサブリップ31よりも厚肉となっている。このため、規制突起41の剛性を高めることができ、サブリップ31先端部の車内側シールリップ13先端側への相対移動をより確実に規制することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、インナーパネル52とモール部材53とで構成されるチャンネル部DCに取付けられるタイプのガラスラン1に対してサブリップ31及び規制突起41を設けているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示すようなタイプのガラスランにサブリップ31及び規制突起41を設けてもよいし、図4に示すようなタイプのガラスランにサブリップ31及び規制突起41を設けてもよい。また、アウターパネルに取付固定される断面略コ字状のモール部材に取付けられるタイプのガラスランにサブリップ31及び規制突起41を設けてもよい。
(b)また、ガラスラン1のうちドアガラスDGの上辺部に対応する部位(押出成形部2)の車内側側壁部16に対してサブリップ31及び車内側シールリップ13の先端部から突出する規制突起41を設けることとしてもよい。さらに、車外側側壁部15にも、本体部11内側に向けてガラス開口部W内周側に傾斜しつつ延びるサブリップ及び車外側シールリップの先端部から車外側側壁部側に突出する規制突起を設けてもよい。
(c)上記実施形態では特に言及していないが、ドアガラスDGが本体部11の内側に挿入され、かつ、ドアガラスDGが車内側に変位していない状態において、サブリップ31の先端部と規制突起41(規制突起41のうち車内側シールリップ13の基端部側の辺部)とが接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
(d)上記実施形態におけるノッチ部32の形状は特に限定されるものではなく、サブリップ31が傾倒するようにして変形しやすいようになっていればよい。また、ノッチ部32を省略してもよい。
(e)上記実施形態における収容凹部33を省略してもよい。特に、本体部11の内側の幅が、ドアガラスDGの厚みよりもかなり大きく設定されている場合、例えば、図4に示すように、車内側側壁部16のうち少なくともサブリップ31が接触し得る部位が車内側に傾斜しており、当該部位とサブリップ31との間に隙間が大きく形成されている場合には、サブリップ31の車内側側壁部16と接触するまでの変形量が大きくなるため、収容凹部33がなくても上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
(f)上記実施形態では、本体部11及びシールリップ12,13をTPOにより構成しているが、EPDM等の別の素材により構成してもよい。
(g)また、図5に示すように、車内側シールリップ13には、サブリップ31の先端部と最初に接触する部位よりも基端部側において、押出成形に際して車内側シールリップ13と同時形成され、車内側側壁部16側に突出する傾倒規制突起42が設けられていることとしてもよい。このように、傾倒規制突起42を設けることで、ドアガラスDGの車内側への変位に起因して車内側シールリップ13及びサブリップ31が変形する際に、サブリップ31の先端部が傾倒規制突起42に接触し、該サブリップ31の車内側シールリップ13基端部側への摺動が規制される。そして、サブリップ31の先端部が傾倒規制突起42に接触して支持されている状態においては、車内側シールリップ13、車内側側壁部16、及びサブリップ31によって擬似的に中空部(擬似中空部)が形成され、ドアガラスDGがさらに車内側に変位した場合には、サブリップ31が全体的に撓むようにして変形することとなる。従って、ドアガラスDGを押返そうとする力がより確実に作用することとなり、ドアガラスDGのがたつきを抑制するといった作用効果がより確実に奏される。加えて、擬似中空部が形成されることにより、遮音性の向上が図られる。
また、上記構成によれば、ドアガラスDGが本体部11内側に挿通され車内側へ変位する過程において、結果的に中空部(擬似中空部)が形成されるのではあるが、該中空部は押出成形によって形成されるものではない。このため、押出成形によって中空部を形成することに起因して、形状にばらつきが生じやすくなってしまうといったおそれを防止することができる。従って、ばらつきに起因する各種不具合を防止することができる。
尚、規制突起41と傾倒規制突起42との間にサブリップ31の先端部を位置させることができるように、規制突起41と傾倒規制突起42との間の距離は、サブリップ31の先端部の肉厚よりも大きく設定されている。
ドアの概略構成を示す正面模式図である。 ガラスランを示す図1のJ−J線断面図である。 別の実施形態におけるガラスランを示す断面図である。 別の実施形態におけるガラスランを示す断面図である。 別の実施形態におけるガラスランを示す断面図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2,3,4…押出成形部、5,6…型成形部、11…本体部、12…車外側シールリップ、13…車内側シールリップ、14…基底部、15…車外側側壁部、16…車内側側壁部、31…サブリップ、32…ノッチ部、33…収容凹部、41…規制突起、DG…ドアガラス、DC…チャンネル部、W…ガラス開口部。

Claims (2)

  1. 基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを有し、
    前記本体部が、車両のガラス開口部に沿って設けられた取付部の内周に取着されてなるガラスランであって、
    少なくともドアガラスの縦辺部に対応する部位の前記車内側側壁部には、前記本体部の内側に向けて前記ガラス開口部内周側に傾斜しつつ延び、先端部において前記車内側シールリップの裏面と接触可能に設けられたサブリップが設けられ、
    前記車内側シールリップの先端部には押出成形に際して前記車内側シールリップと同時形成され、前記車内側側壁部側に突出する規制突起が設けられており、
    前記車内側シールリップがドアガラスに押されて傾倒した場合、前記サブリップは、その先端部において前記車内側シールリップの裏面と摺接しながら、車内側側壁部の先端部側に傾倒するよう構成されており、
    前記規制突起の突出長を、前記サブリップの厚みの0.5倍以上1.8倍以下に設定したことを特徴とするガラスラン。
  2. 前記規制突起を前記サブリップよりも厚肉としたことを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。
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