JP2011046249A - ドアのシール構造 - Google Patents

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Katsunori Kawai
克紀 河合
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Abstract

【課題】シール性の低下を防止しつつ、ドアを比較的スムースに閉鎖することのできるドアのシール構造を提供する。
【解決手段】自動車ボディ3には、ドア用開口部の周縁部に取付けられるトリム部11と、トリム部11から車外側に突出するボディ側シール部15とを具備するボディ側ウエザストリップ5が設けられる。ボディ側シール部15は、トリム部11から車外側に延出する一対の内周側側壁部21及び外周側側壁部22と、一対の側壁部21、22間を連結するようにして延びるシール壁部23とを備え、弾性変形可能に構成されている。シール壁部23は、一対の側壁部21、22間においてトリム部11側に凸となる湾曲形状をなしている。また、ドア2には、ドア2の周縁部に取付けられる取付基部41と、取付基部41から車内側に突出し、ドア2の閉鎖時においてシール壁部23と圧接するシール突起42とを具備するドア側ウエザストリップ6が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両本体に形成されたドア用開口部の周縁と、当該ドア用開口部を開閉するドアとの間のシール構造に関するものである。
一般に、自動車等の自動車ボディに形成されたドア用開口部周縁にはウエザストリップ(オープニングトリム)が設けられている。さらに、ドアの周縁部にもウエザストリップ(ドアウエザストリップ)が設けられている。そして、ドアの閉鎖時には、オープニングトリムのシール部がドアの周縁部に圧接するとともに、ドアウエザストリップのシール部が自動車ボディのドア用開口部周縁に圧接することによって、ドアと自動車ボディとの間がシールされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−305728号公報
ところで、近年、自動車の軽量化が推し進められており、従ってドアについても軽量化される傾向にある。このため、軽量化されたドアに対して、軽量化される前のドアに対応したウエザストリップが設けられた場合、ドアを閉鎖する際のシール部の反力に起因して、ドアが閉まりにくくなってしまうことが懸念される。その一方で、前記反力を低減させるべく、オープニングトリム及びドアウエザストリップのうち一方を省略した場合には、シール性の低下を招くおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シール性の低下を防止しつつ、ドアを比較的スムースに閉鎖することのできるドアのシール構造を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両の車両本体のドア用開口部周縁に沿って設けられたフランジ部、又は車両のドアの周縁部のうち一方に取付けられる第1取付基部と、前記第1取付基部から突出する第1シール部とを具備する第1ウエザストリップと、
前記フランジ部、又は車両のドアの周縁部のうち他方に取付けられる第2取付基部と、前記第2取付基部から突出する第2シール部とを具備する第2ウエザストリップとを備え、
ドアの閉鎖時において、前記第1シール部と前記第2シール部とが当接し、車両本体のドア用開口部周縁とドアとの間のシールが行われるドアのシール構造であって、
前記第1シール部は、前記第1取付基部から延出する一対の内周側側壁部及び外周側側壁部と、前記一対の側壁部間を連結するようにして延びるシール壁部とを備えて、弾性変形可能に構成され、
前記第2シール部は、ドアの閉鎖時において前記シール壁部に圧接するシール突起を備え、
前記シール壁部は、前記一対の側壁部間において前記第1取付基部側に凸となるようにして湾曲形成されていることを特徴とするドアのシール構造。
手段1によれば、ドアを閉鎖すると、車両本体のドア用開口部周縁又はドア周縁部のうち一方に設けられた第1ウエザストリップの第1シール部のシール壁部と、他方に設けられた第2ウエザストリップのシール突起とが圧接し、シール突起に押圧された第1シール部はシール突起を包むようにして変形することとなる。このように、シール壁部に対してシール突起を圧接させることで、シール突起とシール壁部との接触面積を小さくしても、両者間のシール圧を高めることができる。従って、第1ウエザストリップ及び第2ウエザストリップ以外に車両本体のドア用開口部周縁部とドアとの間のシールを行うウエザストリップを設けなくても十分にシール性を確保することができる。また、シール突起とシール壁部との接触面積を小さくすることで、シール突起がシール壁部に圧接した際の第1シール部の反力を極力低減させることができる。特に、本手段によれば、シール壁部は、第1取付基部側、すなわち、ドアの閉鎖に際してのシール壁部に対するシール突起の相対変位方向側に凸となる湾曲形状をなしているので、上記のような第1シール部の変形が助長されることとなる。従って、ドアの閉鎖時において第1シール部を比較的スムースに変形させることができ、ドアを閉鎖する際の第1シール部の反力に起因して、ドアが閉まりにくくなってしまうといった事態を回避することができる。結果として、シール性を低下させることなく、ドアを比較的スムースに閉鎖することができる。
また、例えば、円筒状のシール部と細い突条部とを平行に圧接させる場合、両者が当接した際に、突条部に対して相対的にシール部が横滑りしてしまい(お互いにそっぽを向いてしまい)、好適に圧接させることができないおそれがある。これに対し、本手段によれば、第1シール部のシール壁部が第1取付基部側に向けて凸となる湾曲形状をなしている。このため、シール壁部とシール突起とが当接した際に、シール壁部によってシール突起が案内され、シール壁部とシール突起とを好適に圧接させることができる。従って、例えば、第1シール部と第2シール部とが若干位置ずれした場合においても、シール壁部とシール突起とを確実に圧接させることができ、組付ラインで車両本体等に対して直接装着される長尺状のウエザストリップとして好適な形状となる。
さらに、例えば、車両本体やドアを構成するパネルによってシール突起を構成する場合、ドア用開口部やドアの外周に沿って一続きにかつ段差なくシール突起を形成することが難しく、車両本体やドアの製造作業性の低下を招くおそれがある。さらに、製造誤差等によってシール突起と第1ウエザストリップとの相対位置がずれた場合、対処のしようがなく、これに起因してシール性の低下等を招くおそれがある。これに対し、本手段では、ウエザストリップでシール突起を構成しているため、取付位置を調整したりすることで、かかる不具合を回避することができる。
尚、第1シール部及び第2シール部はともに弾性材料で構成されていることとしてもよい。この場合、ドアの閉鎖時のシール部間の隙間を確実になくすことができ、シール性をより向上させることができる。
手段2.前記第1シール部は、ドアの閉鎖時において、前記内周側側壁部及び外周側側壁部のうち少なくとも一方が前記第2ウエザストリップに当接状態とされることを特徴とする手段1に記載のドアのシール構造。
手段2によれば、第1ウエザストリップと第2ウエザストリップとで行うシールが、シール壁部とシール突起との間だけではなく、第1シール部の側壁部と第2ウエザストリップの所定部位との間においても行われるため、シール部位を増やすことができ、より一層のシール性の向上を図ることができる。
特に、ドアの閉鎖時においてシール突起よりもドアの外周側に位置する外周側側壁部と第2ウエザストリップとが圧接するよう構成することで、ドアと車両本体との間の隙間に浸入した水のほとんどを、メインのシール部位であるシール突起とシール壁部との圧接部に至らせる前の段階で塞き止めることができる。また、外周側側壁部と第2ウエザストリップとの当接部位を潜ってシール突起とシール壁部との圧接部にまで水が浸入したとしても、かかる水の勢いが弱められているため、シール突起とシール壁部との圧接部でかかる水の室内への浸入をより確実に防止することができる。すなわち、ドアと車両本体との間の隙間に浸入した水がシール壁部に直撃することに起因してシール壁部が変形してしまうといった事態を防止することができるため、シール性の観点からすると、外周側側壁部と第2ウエザストリップとを当接させる効果は大きい。さらに、ドアの閉鎖時においてシール突起よりもドアの内周側に位置する内周側側壁部と第2ウエザストリップとが圧接するよう構成することで、シール性をより一層高めることができる。
手段3.前記第1ウエザストリップは、前記第1シール部の前記内周側側壁部及び外周側側壁部のうち一方が前記第1取付基部又は前記シール壁部から離間した状態で成形されるとともに、
前記一方の側壁部が前記第1取付基部及び前記シール壁部と連結されている中空シール部と、前記一方の側壁部が前記第1取付基部又は前記シール壁部の一方のみと連結されているリップシール部とを備えていることを特徴とする手段1又は2に記載のドアのシール構造。
手段3によれば、第1ウエザストリップは、内周側側壁部及び外周側側壁部のうち一方の側壁部の一端部が固定状態とされていないリップシール部を備えていることから、ドアを閉鎖する際の第1シール部の反力をより低減させることができる。従って、ドアをよりスムースに閉鎖させることができるようになる。
その一方で、第1ウエザストリップは、内周側側壁部及び外周側側壁部の両端部がそれぞれ第1取付基部及びシール壁部に連結され、第1シール部と第1取付基部との間に中空部が形成されることとなる中空シール部を備えていることから、当該中空シール部をより高いシール性が求められる部位など(例えば、コーナー部)に適宜配置することで、シール性を確保することができる。また、上記手段1に記載のように、第1シール部のシール壁部が湾曲形状をなしていることから、中空シール部に関しても、ドアを閉鎖する際の第1シール部の反力を低減させることができる。
手段4.前記リップシール部に関し、前記第1取付基部又は前記シール壁部の一方のみと連結されている前記一方の側壁部は、少なくともドアの閉鎖時において、前記第1取付基部又は前記シール壁部のうち前記一方の側壁部と連結されていない他方と当接状態とされることを特徴とする手段3に記載のドアのシール構造。
手段4によれば、前記一方の側壁部は一方の端部が固定されてはいないものの、ドアの閉鎖時において、第1取付基部及びシール壁部のうち当該一方の側壁部が連結されていない方と当接状態とされるため、他方の側壁部と協働してシール突起に押圧されたシール壁部を支持することができる。これにより、シール壁部が大きく傾倒するようにして変形してしまうといった事態を抑止しつつ、シール突起とシール壁部との間のシール圧を確保することができる。従って、リップシール部におけるシール性の著しい低下を防止することができる。尚、ドアの閉鎖時において、前記一方の側壁部が他方の側壁部に当接するよう構成してもよい。この場合、上記作用効果が一層確実に奏される。
手段5.前記第1取付基部又は前記シール壁部から離間した状態で成形される前記一方の側壁部は、前記第1取付基部又は前記シール壁部のうち前記一方の側壁部と離間した状態で成形される方に形成された被係止部に係止される係止部を備えていることを特徴とする手段3又は4に記載のドアのシール構造。
手段5によれば、係止部と被係止部とを係止状態として中空シール部を形成することができる。また、係止部及び被係止部の存在により、前記一方の側壁部の固定されていない端部の位置決めを行うことができる。このため、単に前記一方の側壁部の固定されていない端部と第1取付基部又はシール壁部とを接着して中空シール部を形成する場合に比べ、中空シール部を形成する際の作業性の向上を図るとともに、部分的に前記一方の側壁部の固定位置が異なってしまう(部分的に前記一方の側壁部の傾斜角度が異なって、第1シール部の断面形状にばらつきが生じてしまう)といった事態を回避し、シール性の低下を防止することができる。
フロントドアが開状態にある自動車の斜視図である。 第1実施形態のウエザストリップを示す断面図である。 第1実施形態のウエザストリップを示す断面図である。 第2実施形態のウエザストリップを示す断面図である。 第2実施形態のウエザストリップを示す断面図である。 第2実施形態のウエザストリップを示す断面図である。 別の実施形態におけるウエザストリップを示す断面図である。 別の実施形態におけるウエザストリップを示す断面図である。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両としての自動車1には、自動車ドア(図ではフロントドア:以下、単に「ドア2」という)が開閉可能に設けられている。また、ドア2に対応する自動車ボディ3(車両本体)のドア用開口部4の周縁部には、第1ウエザストリップとしてのボディ側ウエザストリップ5が設けられ、ドア2の周縁部には、第2ウエザストリップとしてのドア側ウエザストリップ6が設けられている。ボディ側ウエザストリップ5及びドア側ウエザストリップ6は、ソリッドEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)により構成されている。尚、図示は省略するが、ウエザストリップ5、6は、押出成形部と、押出成形部の端末部同士を接続する型成形部とを備え、全体として環状をなしている。
図2に示すように、ボディ側ウエザストリップ5は、車内側側壁部12と、車外側側壁部13と、両側壁部12、13を連結する連結部14とを具備し、断面略U字状をなす第1取付基部としてのトリム部11と、車外側側壁部13から車外側に突出して設けられ、内部に中空部15aを有してなる第1シール部としてのボディ側シール部15とを備えている。また、トリム部11は、車外側側壁部13からドア用開口部4外周側(後述するフランジ部33の付根側)に突出する水切りリップ16を備えている。さらに、車外側側壁部13の内側面(車内側面)には両面テープ19が貼着されている。
ボディ側シール部15は、車外側側壁部13から車外側に向けて略直交する方向に延出する内周側側壁部21及び外周側側壁部22と、内周側側壁部21と外周側側壁部22とを連結するようにして延びるシール壁部23とを備えている。シール壁部23は、内周側側壁部21と外周側側壁部22との間において、中央部がトリム部11(車外側側壁部13)側に凸となるようにして湾曲形成されている。さらに、シール壁部23は、後述するシール突起42が当接することとなる中央部付近が厚肉となっており、内周側側壁部21及び外周側側壁部22に近付くにつれて薄肉となっている。このようにシール突起42との当接部位を厚肉とすることで、当接に際し、当該当接部位の変形が抑制され、両者の接触面積を小さくすることができる。従って、シール壁部23とシール突起42とのシール圧を高めることができ、結果的に、高いシール性を得ることができる。また、外周側側壁部22は、シール壁部23よりも車外側に延出するカバー突起24を備えている。
また、自動車ボディ3のドア用開口部4の周縁部には、自動車ボディ3を構成するインナパネル31及びアウタパネル32が接合されることによりフランジ部33が形成されている。そして、トリム部11の内側にフランジ部33を相対的に嵌め込むことで、トリム部11の弾性力及び両面テープ19の接着力に基づいて、ボディ側ウエザストリップ5がドア用開口部4の周縁部に取付けられている。加えて、ボディ側ウエザストリップ5の取付状態においては、水切りリップ16がフランジ部33に圧接しており、これによって、フランジ部33とトリム部11との間から室内に水が浸入してしまうといった事態を抑止することができる。
ドア側ウエザストリップ6は、ドア2を構成するドアインナパネル40の車内側面に固定される第2取付基部としての取付基部41と、当該取付基部41から車内側(図2左側)に突出形成され、第2シール部を構成するシール突起42と、取付基部41と所定距離を隔てたシール突起42の付根部側の位置から、ドア2の内周側に突出する意匠リップ43とを備えている。シール突起42は、先端部(車内側)に向けて次第に縮径するテーパ状をなしており、シール突起42の先端部の厚み(ドア2の外周方向における幅)は、シール壁部23の幅(側壁部21、22間の距離)の1/3以下、1/5以上となっている。さらに、シール突起42の厚みは、シール壁部23や内周側側壁部21及び外周側側壁部22の厚みよりも大きくなっている。
また、ドア側ウエザストリップ6は、取付基部41の裏面に両面テープ48が貼着されるとともに、長手方向に沿って所定間隔毎に図示しないクリップが取付けられている。そして、クリップをドアインナパネル40に形成された図示しない取付孔に嵌め込むとともに、取付基部41の裏面に貼着された両面テープ48をドアインナパネル40に貼着させることで、ドア側ウエザストリップ6がドア2に取付けられている。加えて、クリップは、取付基部41のうちシール突起42よりもドア2の内周側の部位に取付けられ、意匠リップ43によって覆われている。これによって、クリップが視認されることに起因する意匠性の低下を防止することができる。
本実施形態では、ボディ側ウエザストリップ5及びドア側ウエザストリップ6は、ドア2の閉鎖時において、シール突起42がシール壁部23のほぼ中央部に当接するように相対配置されている。そして、ドア2を閉鎖すると、図3に示すように、シール突起42とシール壁部23とが圧接するとともに、ボディ側シール部15がシール突起42を包むようにして追従的に変形することで、外周側側壁部22のカバー突起24がシール突起42の付根部に圧接し、内周側側壁部21が意匠リップ43に圧接する。これにより、ドア2と自動車ボディ3との間がシールされるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、ドア2を閉鎖すると、ドア用開口部4の周縁部に設けられたボディ側ウエザストリップ5のボディ側シール部15のシール壁部23と、ドア2の周縁部に設けられたドア側ウエザストリップ6のシール突起42とが圧接し、シール突起42に押圧されたボディ側シール部15はシール突起42を包むようにして変形することとなる。このように、シール壁部23に対してシール突起42を圧接させることで、シール突起42とシール壁部23との接触面積を小さくしても、両者間のシール圧を高めることができる。従って、ボディ側ウエザストリップ5及びドア側ウエザストリップ6以外にドア用開口部4の周縁部とドア2との間のシールを行うウエザストリップを設けなくても十分にシール性を確保することができる。
また、シール突起42とシール壁部23との接触面積を小さくすることで、シール突起42がシール壁部23に圧接した際のボディ側シール部15の反力を極力低減させることができる。特に、本実施形態によれば、シール壁部23は、トリム部11(車外側側壁部13)側、すなわち、ドア2の閉鎖に際してのシール壁部23に対するシール突起42の相対変位方向側に凸となる湾曲形状をなしているので、上記のようなボディ側シール部15の変形が助長されることとなる。従って、ドア2の閉鎖時においてボディ側シール部15を比較的スムースに変形させることができ、ドア2を閉鎖する際のボディ側シール部15の反力に起因して、ドア2が閉まりにくくなってしまうといった事態を回避することができる。結果として、シール性を低下させることなく、ドア2を比較的スムースに閉鎖することができる。
また、例えば、ボディ側シール部15が断面円形状に構成される場合、シール突起42がボディ側シール部15に当接した際に、シール突起42に対して相対的にボディ側シール部15が横滑りしてしまい(ボディ側シール部15とシール突起42とが互いにそっぽを向いてしまい)、好適に圧接させることができないおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、ボディ側シール部15のシール壁部23が車外側側壁部13側に向けて凸となる湾曲形状をなしている。このため、シール壁部23とシール突起42とが当接した際に、シール壁部23によってシール突起42がボディ側シール部15の中央部側に案内され、シール突起42とボディ側シール部15とを好適に圧接させることができる。
さらに、例えば、ドア側ウエザストリップ6のシール突起42の代わりに、ドア2を構成するドアインナパネル40によってシール突起を構成する場合、ドア2の外周に沿って一続きにかつ段差なくシール突起を形成することが難しく、ドア2の製造作業性の低下を招くおそれがある。さらに、製造誤差等によってシール突起とボディ側ウエザストリップ5との相対位置がずれた場合、ボディ側ウエザストリップ5の取付位置(フランジ部33の位置)は決まっているため、対処のしようがなく、これに起因してシール性の低下等を招くおそれがある。これに対し、本実施形態では、ドア側ウエザストリップ6でシール突起42を構成しているため、取付位置を調整したりすることでかかる不具合を回避することができる。また、シール突起42についてもボディ側シール部15と同様に弾性材料(EPDM)で構成されていることから、ドア2の閉鎖時の両者間の隙間を確実になくすことができ、シール性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、ドア2の閉鎖時において、内周側側壁部21が意匠リップ43に当接し、外周側側壁部22のカバー突起24がシール突起42の付根部側に当接状態とされる。すなわち、ボディ側ウエザストリップ5とドア側ウエザストリップ6とで行うシールが、シール壁部23とシール突起42との間だけではなく、内周側側壁部21及び外周側側壁部22とドア側ウエザストリップ6の所定部位との間においても行われることとなる。このため、シール部位を増やすことができ、より一層のシール性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、特徴部分であるボディ側ウエザストリップ5を中心に、図4、図5、図6を参照して説明する。尚、基本構成については第1実施形態と同様であるため、便宜上、ボディ側ウエザストリップ5以外の部材については、その説明を省略するとともに、同じ部材名称及び部材番号を用いて説明する。
図4、図6に示すように、ドア用開口部4の周縁部に設けられるボディ側ウエザストリップ5は、車内側側壁部52と、車外側側壁部53と、両側壁部52、53を連結する連結部54とを具備し、断面略U字状をなすトリム部51と、車外側側壁部53から車外側に突出するボディ側シール部55とを備えている。本実施形態では、ボディ側ウエザストリップ5が第1ウエザストリップに相当し、ドア側ウエザストリップ6が第2ウエザストリップに相当する。
ボディ側シール部55は、車外側側壁部53から車外側(図4では右上方)に延出する内周側側壁部61と、内周側側壁部61の車外側端縁からドア用開口部4の外周側(図4では左上方)に延出するシール壁部62と、シール壁部62のドア用開口部4の外周側端縁から車内側に延出する外周側側壁部63とを備えている。また、外周側側壁部63は、シール壁部62よりも車外側に突出するカバー突起64を備えている。尚、シール壁部62は、上記第1実施形態と同様に、内周側側壁部61と外周側側壁部63との間において、車外側側壁部53側に凸となる湾曲形状をなしている。
また、本実施形態のボディ側ウエザストリップ5は、外周側側壁部63がシール壁部62のドア用開口部4の外周側端縁から車内側かつドア用開口部4の内周側に向けて延び、外周側側壁部63の車内側端縁が車外側側壁部53から離間した状態で成形される。さらに、外周側側壁部63は、車内側に凸となるようにして若干湾曲形状をなしている。一方、内周側側壁部61は、車外側側壁部53とシール壁部62とを連結するようにして車外側側壁部53に対してほぼ直交する方向に延在している。
さらに、外周側側壁部63には、車内側端縁において拡径部(厚肉部)が形成されることで構成された係止部66が設けられている。その一方で、車外側側壁部53には、ドア2の開閉方向においてシール壁部62のドア用開口部4の外周側端縁に相対する位置に、係止部66が嵌り込む被係止部67が形成されている。
図6に示すように、本実施形態では、ボディ側ウエザストリップ5のうちドア用開口部4のコーナー部に対応する部位においては、係止部66が被係止部67に係止状態とされることで、外周側側壁部63が車外側側壁部53に固定されている。すなわち、コーナー部形状に合わせてボディ側ウエザストリップ5を湾曲させて取付けることで、当該部位のボディ側シール部55がいびつに変形してしまうことが懸念されるため、ボディ側シール部55の形状を保持してシール性の低下を抑止するべく、ボディ側シール部55が中空状に構成されている。尚、外周側側壁部63の車内側端縁は、係止部66を被係止部67に係止させることのみで車外側側壁部53に固定されてもよいし、さらに、係止部66と被係止部67とを接着剤で固定することとしてもよい。
一方、ボディ側ウエザストリップ5のそれ以外の部位(直線部位)においては、図4に示すように、係止部66が被係止部67に係止されておらず、外周側側壁部63の車内側端縁が自由に変位できるようになっている(成形されたままの状態となっている)。以下、ボディ側ウエザストリップ5のうち、外周側側壁部63が車外側側壁部53に固定されている部位を中空シール部50aと称し、固定されていない部位をリップシール部50bと称する。尚、中空シール部50aとリップシール部50bとの境界部においては、外周側側壁部63に対して図示しない切込み部が形成されている。これによって、中空シール部50aとリップシール部50bとの境界部においてボディ側シール部55の断面形状がいびつになってしまったり、係止部66が被係止部67から外れ易くなってしまったりするといった事態を防止することができる。
また、中空シール部50aに関しては、ドア2の閉鎖時におけるボディ側シール部55の変形動作が上記第1実施形態のボディ側シール部15と同様であり、シール壁部62においてシール突起42に圧接されたボディ側シール部55は、シール突起42を包むようにして変形するとともに、内周側側壁部61及び外周側側壁部63(カバー突起64)がそれぞれドア側ウエザストリップ6に圧接される。
一方、リップシール部50bに関しては、図5に示すように、シール壁部62がシール突起42に圧接されると、シール壁部62が内周側側壁部61との連接部付近を中心に車内側に傾倒するようにして変形する。また、シール壁部62が車内側にある程度傾倒すると、外周側側壁部63の車内側端縁が車外側側壁部53に当接する。これ以降、外周側側壁部63と内周側側壁部61とがともに撓みつつ、協働してシール壁部62を支持することとなる。
さらに、シール壁部62が車内側に傾倒すると、外周側側壁部63の車内側端縁が車外側側壁部53に摺接しつつドア用開口部4の内周側に変位して、内周側側壁部61に当接する。この状態においては、外周側側壁部63によってシール壁部62を支持する力が大きくなる。以上のように構成されることで、シール壁部62が比較的大きく傾倒変形してしまうといった事態を抑止するとともに、シール壁部62とシール突起42との間のシール圧を確保することができる。
また、本実施形態では、ドア2の閉鎖時において、リップシール部50bの内周側側壁部61が、ドア側ウエザストリップ6の意匠リップ43に圧接するよう構成されている。これにより、シール性の向上を図ることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、リップシール部50bに関しては、外周側側壁部63の車内側端縁が車外側側壁部53と離間して固定されていない状態となっていることから、ドア2を閉鎖する際のボディ側シール部55の反力をより低減させることができる。従って、ドア2をよりスムースに閉鎖することができるようになる。
その一方で、中空シール部50aに関しては、内周側側壁部61及び外周側側壁部63の両端部がそれぞれ車外側側壁部53及びシール壁部62に連結され、ボディ側シール部55と車外側側壁部53との間に中空部が形成されることから、リップシール部50bに比べ、比較的高いシール性を得ることができる。本実施形態では、より高いシール性が求められるドア用開口部4のコーナー部に対応して中空シール部50aが形成されており、当該コーナー部のシール性を確保することができる。また、中空シール部50aは、上記第1実施形態と同様の断面形状をなしており、シール壁部62が湾曲形状をなしていることから、当該中空シール部50aに関しても、上記第1実施形態と同様に、シール性の低下を抑制しつつ、ドア2を閉鎖する際のボディ側シール部55の反力を低減させるといった作用効果が奏される。
また、リップシール部50bにおいて、外周側側壁部63は、車内側端縁が固定されてはいないものの、ドア2の閉鎖時において、車外側側壁部53と当接状態とされるため、内周側側壁部61と協働してシール突起42に押圧されたシール壁部62を支持することができる。これにより、シール壁部62が大きく傾倒するようにして変形してしまうといった事態を抑止しつつ、シール突起42とシール壁部62との間のシール圧を確保することができ、従って、リップシール部50bにおけるシール性の著しい低下を防止することができる。特に、本実施形態では、外周側側壁部63の車内側端縁が車外側側壁部53に沿ってドア用開口部4の内周側にある程度摺動すると、外周側側壁部63の車内側端縁が内周側側壁部61に当接するように構成されていることから、上記作用効果が一層確実に奏される。
尚、第2実施形態の中空シール部50aに関しては、断面形状は第1実施形態と同様であるが、ボディ側シール部55の内側に形成される中空部が、リップシール部50bを介して大気と連通しているため、ボディ側シール部55が潰れ変形した際に、中空部の空気がリップシール部50bを介して速やかに大気へと逃がされる。このため、ドア2を閉鎖する際の中空シール部50aにおけるボディ側シール部55の反力をより低減させることができ、ドア2をスムースに閉鎖することができるといった作用効果が一層確実に奏される。
さらに、外周側側壁部63の車内側端縁には係止部66が形成され、車外側側壁部53には係止部66が嵌め込まれる被係止部67が形成されていることから、係止部66と被係止部67とを係止状態として中空シール部50aを形成することができる。また、係止部66及び被係止部67の存在により、外周側側壁部63の車内側端縁の位置決めを行うことができる。このため、単に外周側側壁部63の車内側端縁と車外側側壁部53とを接着して中空シール部50aを形成する場合に比べ、中空シール部50aを形成する際の作業性の向上を図るとともに、部分的に外周側側壁部63の固定位置が異なってしまう(部分的に外周側側壁部63の傾斜角度が異なって、ボディ側シール部55の断面形状にばらつきが生じてしまう)といった事態を回避し、シール性の低下を防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第1実施形態では、ボディ側ウエザストリップ5が、内周側側壁部21と外周側側壁部22とシール壁部23とを備えて中空部15aを有する第1ウエザストリップを構成し、ドア側ウエザストリップ6が、ドア2の閉鎖時にシール壁部23と圧接するシール突起42を備えて第2ウエザストリップを構成しているが、例えば、図7に示すように構成してもよい。すなわち、ドア側ウエザストリップ6が内周側側壁部71と外周側側壁部72とシール壁部73とを備えて中空部74を有する第1ウエザストリップを構成し、ボディ側ウエザストリップ5がドア2の閉鎖時にシール壁部73と圧接するシール突起77を備えて第2ウエザストリップを構成することとしてもよい。この場合にも、上記第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
尚、図7に示すボディ側ウエザストリップ5はその固定にクリップを使用しないため、上記第1実施形態のドア側ウエザストリップ6のような意匠リップ43は設けられていない。さらに、図7に示すドア側ウエザストリップ6の内周側側壁部71及び外周側側壁部72は、それぞれシール壁部73よりも車内側に突出する内周側カバー突起75及び外周側カバー突起76を備えている。また、シール壁部73は、その中央部が取付基部41側に凸となる湾曲形状をなしている。そして、ドア2を閉鎖すると、シール突起77がシール壁部73に圧接するとともに、シール壁部73及び側壁部71、72が追従変形し、カバー突起75、76がシール突起77に圧接することとなる。
また、例えば、ボディ側ウエザストリップ5のシール突起77の代わりに、自動車ボディ3を構成するアウタパネル32によってシール突起を構成する場合、ドア用開口部4に沿って一続きにかつ段差なくシール突起を形成することが難しく、自動車ボディ3の製造作業性の低下を招くおそれがある。さらに、製造誤差等によってシール突起とドア側ウエザストリップ6との相対位置がずれた場合、ドア側ウエザストリップ6の取付位置をずらす必要が生じるが、ドア2(ドアインナパネル40)の形状によっては対処のしようがなく、これに起因してシール性の低下等を招くおそれがある。加えて、当該構成を採用する場合、フランジ部33の先端部(インナパネル31とアウタパネル32との接合部)を隠す部材が別途必要となってしまうおそれがある。これに対し、ボディ側ウエザストリップ5でシール突起77を構成することによって、取付位置を調整したりすることで、これらの不具合を回避することができる。例えば、固定にクリップ及び両面テープを使用する場合には、クリップが固定される取付孔を長孔状に形成してもよい。
(b)上記第2実施形態では、ボディ側ウエザストリップ5が内周側側壁部61とシール壁部62と外周側側壁部63とを備えて第1ウエザストリップを構成し、ドア側ウエザストリップ6がシール突起42を備えて第2ウエザストリップを構成しているが、例えば、図8に示すように構成してもよい。すなわち、ドア側ウエザストリップ6が、取付基部41から車内側に延出する外周側側壁部81と、外周側側壁部81の先端側からドア2の内周側に延出するシール壁部82と、シール壁部82の先端から車外側に延出する外周側側壁部83とを備えて第1ウエザストリップを構成し、ボディ側ウエザストリップ5がドア2の閉鎖時にシール壁部82と圧接するシール突起87を備えて第2ウエザストリップを構成することとしてもよい。この場合にも、上記第2実施形態と同様の作用効果が奏される。
尚、図8に示すドア側ウエザストリップ6の外周側側壁部81及び内周側側壁部83は、それぞれシール壁部82よりも車内側に突出する外周側カバー突起85及び内周側カバー突起86を備えている。また、シール壁部82は、その中央部が取付基部41側に凸となる湾曲形状をなしている。さらに、内周側側壁部83は、シール壁部82から車外側かつドア2の外周側に向けて延び、その車外側の端縁が取付基部41から離間した状態で成形される。また、内周側側壁部83の先端部には係止部83aが形成され、取付基部41には、係止部83aが嵌め込まれる被係止部41aが形成されている。加えて、ドア側ウエザストリップ6のうち、ドア2のコーナー部に取付けられる部位(中空シール部)においては、係止部83aが被係止部41aに係止状態とされ、それ以外の部位(リップシール部60b)においては、成形されたままの状態(係止部83aと被係止部41aとが非係止状態)となっている。そして、ドア2を閉鎖すると、シール突起87がシール壁部82に圧接するとともに、シール壁部82及び側壁部81、83が追従変形し、中空シール部においてはカバー突起85、86がシール突起87に圧接することとなる(リップシール部60bにおいては外周側カバー突起85がシール突起87に近接する)。
(c)また、上記第2実施形態では、外周側側壁部63の端縁がトリム部51から離間した状態で成形される構成であったが、例えば、車外側側壁部53から車外側に延びる外周側側壁部63と、外周側側壁部63からドア用開口部4の内周側に延びるシール壁部62と、シール壁部62から車内側に延びる内周側側壁部61とを備え、内周側側壁部61の端縁がトリム部51から離間した状態で成形されることとしてもよい。当該構成を採用する場合、リップシール部50bにおいて、ボディ側シール部55の内側に水が溜まってしまうといった事態を回避することができる。
(d)さらに、上記第2実施形態では、外周側側壁部63の車内側の端縁がトリム部51から離間した状態で成形される構成であったが、例えば、外周側側壁部63は、トリム部51の車外側側壁部53から車外側かつドア用開口部4の内周側に延出するとともに、車外側の端縁がシール壁部62から離間した状態で成形されることとしてもよい。この場合、外周側側壁部63の車外側の端縁に係止部が設けられ、シール壁部62の車内側面に被係止部が設けられることとしてもよい。この場合、リップシール部50bにおいては、ドア2の閉鎖時に外周側側壁部63の車外側の端縁がシール壁部62の裏面に当接することとしてもよい。
(e)上記第2実施形態では、ドア2の閉鎖時に、リップシール部50bの外周側側壁部63が、トリム部51の車外側側壁部53に当接し、さらには内周側側壁部61に当接するよう構成されているが、当接しないように構成してもよい。例えば、外周側側壁部63がシール壁部62から車内側かつドア用開口部4の外周側に延出し、ドア2の閉鎖時において水切りリップ16(或いはアウタパネル32)に当接するよう構成してもよい。
また、上記第2実施形態において、シール壁部62を内周側側壁部61からドア用開口部4の外周側に向けて若干車外側に傾かせて成形することとしてもよい。この場合、外周側側壁部63を湾曲形状にしなくても、シール壁部62と外周側側壁部63とでなすコーナー部を好適に押出成形することができる。
(f)上記第1実施形態では、ドア2の閉鎖時において、外周側側壁部22(カバー突起24)がシール突起42に圧接し、内周側側壁部21が意匠リップ43に圧接するよう構成されているが、側壁部21、22がドア側ウエザストリップ6に圧接してさえいれば同様の作用効果が奏されるため、ドアウエザストリップ6のその他の部位に側壁部21、22が当接するよう構成されてもよい。尚、側壁部21、22をドア2のドアインナパネル40に圧接させることも考えられるが、ドアインナパネル40の側壁部21、22との当接部位に段差があったり、ドアインナパネル40に製造誤差等が生じたりすると、好適に圧接しなくなってしまうおそれがあるため、ドア側ウエザストリップ6に圧接させることが望ましい。加えて、第2実施形態の中空シール部50aに関しても、ドア2の閉鎖時において、内周側側壁部61及び外周側側壁部63(カバー突起64)がドアウエザストリップ6のその他の部位に圧接するよう構成してもよい。
(g)また、上記第1実施形態において、ドア2を閉鎖した場合に、必ずしも内周側側壁部21及び外周側側壁部22(カバー突起24)がドア側ウエザストリップ6に当接するように構成されていなくてもよい。つまり、内周側側壁部21や外周側側壁部22とドア側ウエザストリップ6との間の隙間が小さくなるだけでも水の浸入を抑制することができる。
但し、ドア2の閉鎖時において、内周側側壁部21及び外周側側壁部22のうち少なくとも外周側側壁部22(カバー突起24)とドア側ウエザストリップ6とが圧接されるよう構成されることが望ましい。つまり、ドア2の閉鎖時においてシール突起42よりもドア2の外周側に位置する外周側側壁部22とドア側ウエザストリップ6とが圧接するよう構成することで、ドア2と自動車ボディ3との間の隙間に浸入した水のほとんどを、メインのシール部位であるシール突起42とシール壁部23との圧接部に至らせる前の段階で塞き止めることができる。また、外周側側壁部22とドア側ウエザストリップ6との当接部位を潜ってシール突起42とシール壁部23との圧接部にまで水が浸入したとしても、かかる水の勢いが弱められているため、シール突起42とシール壁部23との圧接部でかかる水の室内への浸入をより確実に防止することができる。特に、ドア2と自動車ボディ3との間の隙間に浸入した水がシール壁部23に直撃することに起因してシール壁部23が変形してしまうといった事態を防止することができるため、シール性の観点からすると、外周側側壁部22とドア側ウエザストリップ6とを当接させる効果は大きい。さらに、ドア2の閉鎖時においてシール突起42よりもドア2の内周側に位置する内周側側壁部21とドア側ウエザストリップ6とが圧接するよう構成することで、シール性をより一層高めることができる。
尚、第2実施形態に関しても、ドア2を閉鎖しても、内周側側壁部61及び外周側側壁部63(カバー突起64)がドア側ウエザストリップ6に当接しないように構成することとしてもよい。
(h)上記実施形態において、トリム部11の長手方向に沿ってインサートを埋設することとしてもよい。加えて、ドアウエザストリップ6(取付基部41、シール突起42)にインサートを埋設することとしてもよい。また、上記実施形態において、トリム部11から車内側に延出し、ガーニッシュ等の内装部材の端縁を覆う意匠リップを設けることとしてもよい。さらに、上記実施形態において、ドア側ウエザストリップ6の取付基部41からドア用開口部4の外周側に延出し、ドアインナパネル40に圧接する水切りリップを設けることとしてもよい。この場合、ドア側ウエザストリップ6とドアインナパネル40との間に水等が入り込んでしまうといった事態を防止することができる。加えて、第2実施形態において、係止部66及び被係止部67を省略することとしてもよい。但し、車外側側壁部53に対して外周側側壁部63の車内側端縁を接着剤で固定する場合、接着剤が乾くまで車外側側壁部53と外周側側壁部63との当接状態を保持していないといけないので、作業性の向上を図るべく、係止部66及び被係止部67等の位置決めを行える構成を設けることが望ましい。また、上記実施形態において、内周側側壁部21及び外周側側壁部22がボディ側シール部15の外側に膨らむようにして湾曲形成されてもよい。尚、内周側側壁部21及び外周側側壁部22を直線状に構成する場合、湾曲形状に構成する場合に比べ、シール圧を高めるとともに、ボディ側ウエザストリップ5を長期使用した場合に、劣化等に起因してボディ側シール部15の断面形状が比較的大きく変形してしまうといった事態を抑制することができる。
(i)上記実施形態では、ドア2のドアインナパネル40に対し、ドア側ウエザストリップ6の取付基部41が両面テープ48及びクリップで固定されているが、固定方法は特に限定されるものではなく、例えば、両面テープ48又はクリップのどちらか一方で固定されることとしてもよい。尚、固定にクリップを使用しない場合には、意匠リップ43を省略することとしてもよい。また、意匠リップ43を省略した場合には、ボディ側ウエザストリップ5の内周側側壁部21に対し、シール壁部23よりも車外側に突出し、ドア2の閉鎖時にドアウエザストリップ6に圧接するカバー突起を設けることとしてもよい。
また、フランジ部33に対するボディ側ウエザストリップ5の固定方法についても特に限定されるものではなく、例えば、トリム部11の車内側側壁部12及び車外側側壁部13のうち少なくとも一方からトリム部11の内側に向けて延びる保持リップを設け、保持リップによる弾性力等に基づいてボディ側ウエザストリップ5の取付状態が保持されるよう構成してもよい。
(j)上記実施形態では、ウエザストリップ5、6がEPDMにより構成されているが、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の他の素材により構成することとしてもよい。また、例えば、ボディ側ウエザストリップ5がスポンジEPDMで構成され、ドア側ウエザストリップ6がソリッドEPDMで構成されていることとしてもよいし、ボディ側ウエザストリップ5のトリム部11をソリッドEPDMで構成し、ボディ側シール部15をスポンジEPDMで構成し、ドア側ウエザストリップ6をボディ側シール部15よりも高剛性の(発泡の程度が低く、ボディ側シール部15を構成する材料よりも密度が大きい)スポンジEPDM(微発泡材)で構成することとしてもよい。
(k)上記実施形態では、フロントドア2に対応して設けられるウエザストリップ5、6として具体化しているが、リヤドア、バックドア、ラゲッジドア、ルーフドア等の他のドアに対応して適用することも可能である。
1…自動車、2…ドア、3…自動車ボディ、4…ドア用開口部、5…ボディ側ウエザストリップ、6…ドア側ウエザストリップ、11…トリム部、12…車内側側壁部、13…車外側側壁部、14…連結部、15…ボディ側シール部、21…内周側側壁部、22…外周側側壁部、23…シール壁部、24…カバー突起、33…フランジ部、41…取付基部、42…シール突起、50a…中空シール部、50b…リップシール部、61…内周側側壁部、62…シール壁部、63…外周側側壁部、66…係止部、67…被係止部。

Claims (5)

  1. 車両の車両本体のドア用開口部周縁に沿って設けられたフランジ部、又は車両のドアの周縁部のうち一方に取付けられる第1取付基部と、前記第1取付基部から突出する第1シール部とを具備する第1ウエザストリップと、
    前記フランジ部、又は車両のドアの周縁部のうち他方に取付けられる第2取付基部と、前記第2取付基部から突出する第2シール部とを具備する第2ウエザストリップとを備え、
    ドアの閉鎖時において、前記第1シール部と前記第2シール部とが当接し、車両本体のドア用開口部周縁とドアとの間のシールが行われるドアのシール構造であって、
    前記第1シール部は、前記第1取付基部から延出する一対の内周側側壁部及び外周側側壁部と、前記一対の側壁部間を連結するようにして延びるシール壁部とを備えて、弾性変形可能に構成され、
    前記第2シール部は、ドアの閉鎖時において前記シール壁部に圧接するシール突起を備え、
    前記シール壁部は、前記一対の側壁部間において前記第1取付基部側に凸となるようにして湾曲形成されていることを特徴とするドアのシール構造。
  2. 前記第1シール部は、ドアの閉鎖時において、前記内周側側壁部及び外周側側壁部のうち少なくとも一方が前記第2ウエザストリップに当接状態とされることを特徴とする請求項1に記載のドアのシール構造。
  3. 前記第1ウエザストリップは、前記第1シール部の前記内周側側壁部及び外周側側壁部のうち一方が前記第1取付基部又は前記シール壁部から離間した状態で成形されるとともに、
    前記一方の側壁部が前記第1取付基部及び前記シール壁部と連結されている中空シール部と、前記一方の側壁部が前記第1取付基部又は前記シール壁部の一方のみと連結されているリップシール部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアのシール構造。
  4. 前記リップシール部に関し、前記第1取付基部又は前記シール壁部の一方のみと連結されている前記一方の側壁部は、少なくともドアの閉鎖時において、前記第1取付基部又は前記シール壁部のうち前記一方の側壁部と連結されていない他方と当接状態とされることを特徴とする請求項3に記載のドアのシール構造。
  5. 前記第1取付基部又は前記シール壁部から離間した状態で成形される前記一方の側壁部は、前記第1取付基部又は前記シール壁部のうち前記一方の側壁部と離間した状態で成形される方に形成された被係止部に係止される係止部を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載のドアのシール構造。
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