JP2010173443A - ドアウエザストリップの取付構造 - Google Patents

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悟司 麦島
Hideaki Minoura
秀明 箕浦
Satoshi Inagaki
聡 稲垣
Takashi Sasaki
隆 佐々木
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Abstract

【課題】シール切れの発生及び意匠性の低下の抑制を図るとともに、組付け性の向上を図ることのできるドアウエザストリップの取付構造を提供する。
【解決手段】ドアウエザストリップ5は、ドア2の周縁部に沿って設けられるリテーナ部10に取付けられる取付基部11と、中空状の第1シール部12と、取付基部11からドア2外周側に延出する第2シール部13と、取付基部11から車外側に延出する第3シール部14とを備える。第3シール部14は、取付基部11から車外側に延出する延出部27と、延出部27の先端部からドア2内周側に突出する突部28とを備える。ドアウエザストリップ5の取付状態においては、突部28の先端部が、リテーナ部10のうち、取付基部11の車外側の側辺部(車外側片部22)を係止する車外側係止部34のドア2外周側に設けられ、ドアウエザストリップ5の取付方向に対してほぼ直交する方向に延びる支持部35と圧接する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両のドアに取付けられるドアウエザストリップの取付構造に関するものである。
一般に、自動車等のボディに形成されたドア用開口部を開閉するドアの周縁部にはドアウエザストリップが取付けられる。ドアウエザストリップは、ドア周縁部に沿って設けられたリテーナ部に取付けられる取付基部と、取付基部と一体形成され、中空部を有する中空シール部と、中空シール部よりも車外側において取付基部の上部からドア外周側に向けて延出するシールリップとを備えている。そして、ドアの閉鎖時には、ドアウエザストリップの中空シール部及びシールリップが自動車ボディのドア用開口部の周縁部に圧接することによって、ドアと自動車ボディとの間がシールされる(例えば、特許文献1参照)。
また、ドアウエザストリップは、シールリップよりも車外側において、取付基部の上部から車外側に向けて延びるサブリップを備えている。そして、ドアウエザストリップをリテーナ部に取付けることで、当該サブリップとリテーナ部とが圧接し、リテーナ部とドアウエザストリップとの間がシールされるようになっている。
特開平10−76847号公報
ところで、リテーナ部のうちドアウエザストリップの取付方向に沿って延びる縦壁部に対し、縦壁部の延在方向に対して略直交して延びるサブリップの先端部を当接させる場合、製造誤差によりサブリップが短くなりすぎると、縦壁部とサブリップとが離間してシール切れを起こしてしまうおそれがある。一方、サブリップが長くなりすぎると、サブリップの収まりが悪くなり、サブリップが折れ曲がったり、サブリップの先端がリテーナ部よりも車外側に飛び出したりする等して意匠性の低下を招くおそれがある。
これに対し、前記縦壁部から車内側に向けて、ドアウエザストリップの取付方向に対してほぼ直交する方向に突出する支持部を設け、該支持部に対して、サブリップの裏面(ドア内周側の面)を当接させ、縦壁部とサブリップとの間に若干の隙間を形成することが考えられる。この場合、上記のようにサブリップの長さにばらつきが生じたとしても、シール切れの発生や意匠性の低下を抑制することができる。
しかしながら、サブリップの裏面を支持部に対して確実に面で当接させるべく、サブリップをドア内周側に傾けて形成した場合には、サブリップの裏面に対して摺動剤を塗布することが困難なものとなってしまうおそれがある。この場合、ドアウエザストリップのリテーナ部への組付け時において、サブリップ裏面の摺動剤が塗布されなかった部位とリテーナ部との間に働く摩擦力が大きくなり、組付け性の悪化を招くおそれがある。また、サブリップを捲ってサブリップの裏面に摺動剤を塗布する場合には製造作業性の低下を招くおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シール切れの発生及び意匠性の低下の抑制を図るとともに、組付け性の向上を図ることのできるドアウエザストリップの取付構造を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドアの周縁部に沿って設けられるリテーナ部に取付けられる取付基部と、
前記取付基部と一体成形され、中空部を有してなる第1シール部と、
前記第1シール部よりも車外側において前記取付基部からドア外周側に向けて延出する第2シール部と、
前記第2シール部よりも車外側において前記取付基部のドア外周側の部位から車外側に向けて延出する第3シール部とを備え、
ドアの閉鎖時には、前記第1及び第2シール部が車両本体に形成されたドア用開口部の周縁部に圧接して、前記車両本体と前記ドアとの間がシールされるドアウエザストリップの取付構造であって、
前記リテーナ部は、
前記取付基部の車内側の側辺部を係止する車内側係止部と、
前記取付基部の車外側の側辺部を係止する車外側係止部と、
前記車外側係止部のドア外周側、かつ、前記ドアウエザストリップの前記リテーナ部への取付状態において前記第3シール部の付根部よりもドア内周側に位置し、前記ドアウエザストリップの取付方向に対してほぼ直交する方向に延びる支持部とを備え、
前記第3シール部は、前記取付基部から車外側に向けて延出する延出部と、前記延出部の先端部又はその近傍からドア内周側に向けて前記延出部の延在方向に対して交差する方向に突出する突部とを備え、
前記ドアウエザストリップの取付状態において、前記突部の先端部と前記支持部とが圧接して、前記ドアウエザストリップと前記リテーナ部との間がシールされることを特徴とするドアウエザストリップの取付構造。
手段1によれば、ドアウエザストリップとリテーナ部との間をシールするべく、第3シール部とリテーナ部とを第3シール部(延出部)の延在方向において当接させるのではなく、ドアの内外周方向において第3シール部とリテーナ部とを当接させている。このため、製造誤差等に起因して第3シール部(延出部)の長さがばらついたとしても、シール切れを起こしたり、第3シール部がリテーナ部よりも車外側に飛び出すなどして意匠性の低下を招いたりするといった事態を防止することができる。
また、例えば、第3シール部が略直線状に構成されるとともに、第3シール部の裏面(ドア内周側の面)が支持部と面で当接する場合に比べ、第3シール部と支持部との接触面積を減らすことができる。従って、ドアウエザストリップの組付けに際し、両者間に働く摩擦力を低減させることができ、結果として、ドアウエザストリップの組付け作業性を向上させることができる。
尚、一般にドアウエザストリップの表面には摺動剤が塗布される。本手段の第3シール部に関しては、突部の先端部には摺動剤を比較的容易に(第3シール部を捲らなくても)塗布することができるが、延出部の裏面には上手く摺動剤を塗布することができないことが懸念される。しかしながら、本手段1では、突部の存在により基本的に延出部はリテーナ部と当接しない構成となっているため、延出部の裏面とリテーナ部とが擦れて両者間に摩擦力が作用するといったことがない。従って、延出部の裏面に摺動剤が塗布されなくても、組付け作業性の低下を招くことはない。
尚、リテーナ部は、「前記支持部の車外側端縁からドア外周側に向けて延びる縦壁部を備え」ていることとしてもよい。この場合、縦壁部によって第3シール部や取付基部を覆い隠すことができ、意匠性の向上等を図ることができる。
手段2.前記第2シール部は、前記取付基部からドア外周側かつ車外側に向けて延びる基部と、前記基部の先端部からドア内周側かつ車外側に向けて延びる屈折部とを備え
ドアの閉鎖時において、前記基部と前記屈折部との境界部が前記ドア用開口部の周縁部と当接して前記基部がドア内周側に傾倒変形するとともに、前記屈折部の先端部が前記第3シール部の前記延出部のドア外周側の面と当接する構成であって、
前記ドアウエザストリップの取付状態において、前記第3シール部の前記延出部のドア外周側の面は、ドアを閉鎖する際の前記屈折部の変位方向に対して傾斜して延び、前記屈折部の先端部を車内側に向けて案内する案内面として構成されることを特徴とする手段1に記載のドアウエザストリップの取付構造。
手段2によれば、第2シール部はドアの閉鎖時において第3シール部の延出部のドア外周側の面(外側面)と当接する屈折部を備えている。当該屈折部により、ドアの閉鎖時において第2シール部(基部)と第3シール部(延出部)との間に形成される隙間が閉塞され、外観品質の向上及び風切り音の抑制等が図られる。加えて、ドアの閉鎖時において、第2シール部が、基部の付根部と屈折部の先端部との2点で支持されるため、シール性の向上を図ることができる。
また、第3シール部の延出部は、ドアを閉鎖する際に第2シール部の屈折部を車内側に案内する案内面となっている。このため、例えば、ドアを閉鎖する際に、屈折部が車外側に変位してリテーナ部に当接してしまうことで第2シール部が突っ張ってしまい、ドアを閉め切る際に比較的大きな力を要してしまう(ドアの閉まりが悪くなってしまう)といった事態を回避することができる。
尚、第3シール部のうち、ドアを閉鎖する際に、第2シール部と最初に当接する部位は、第2シール部の基部と屈折部との境界部よりも車内側に位置していることとしてもよい。この場合、ドアの閉鎖時において第2シール部の基部及び屈折部がスムースに追従変形するといった作用効果が一層確実に奏されることとなり、ドアの閉まりが悪くなってしまうといった事態をより確実に防止することができる。
手段3.少なくとも前記第3シール部の前記突部の先端部には摺動剤が塗布されていることを特徴とする手段1又は2に記載のドアウエザストリップの取付構造。
手段3によれば、突部の先端部に摺動剤が塗布されるため、ドアウエザストリップのリテーナ部への組付け作業性を向上させるといった上記手段1の作用効果が一層確実に奏される。尚、「少なくとも前記第3シール部の前記突部の先端部及び前記延出部のドア外周側の面には摺動剤が塗布されていること」としてもよい。この場合、上記作用効果に加え、延出部の外側面に摺動剤が塗布されることにより、ドアを閉鎖する際に第3シール部の延出部によって第2シール部の屈折部を車内側に案内するといった上記手段2の作用効果が一層確実に奏される。
フロントドアが開状態にある自動車の斜視図である。 ドアウエザストリップの正面図である。 取付前のドアウエザストリップを示す図2のJ−J線断面図である。 取付状態かつドアを閉鎖した状態におけるドアウエザストリップを示す断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両としての自動車1には、自動車ボディ3(車両本体)に形成されたドア用開口部4を開閉する自動車ドア(図ではフロントドア:以下、単に「ドア2」という)が設けられている。また、ドア2の外周縁には、ドア2の閉鎖時においてドア2とドア用開口部4の周縁部との間をシールするドアウエザストリップ5が取着されている。
図2に示すように、ドアウエザストリップ5は、ドア2の上辺部に沿って配設される押出成形部6と、ドア2の前後の縦辺部及び下辺部に沿って配設される押出成形部7と、ドア2のコーナー部に配設される型成形部(同図散点模様を付した部分)8、9とを備えている。押出成形部6,7は、図示しない押出成形機により長尺状に形成される。また、型成形部8、9は、隣接する押出成形部6、7の端部同士を接続するようにして所定の金型装置によって形成される。本実施形態では、ドアウエザストリップ5は、スポンジEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム)で構成されている。
図3に示すように、押出成形部6は、ドア2の外周縁に沿って設けられた断面略C字状のリテーナ部10に嵌合される取付基部11と、当該取付基部11の車内側(図3左側)に突出形成され、内部に中空部12aを有してなる第1シール部12と、第1シール部12よりも車外側(図3右側)において取付基部11からドア2の外周側(図3上側)に延出した第2シール部13と、第2シール部13よりも車外側において取付基部11から車外側に延出した第3シール部14とを備えている。本実施形態では、押出成形により、取付基部11、第1シール部12、第2シール部13、及び第3シール部14がいずれも同じ材料で同時に成形される。そして、ドア2の閉鎖時に、第1シール部12及び第2シール部13が自動車ボディ3のドア用開口部4の周縁部に圧接し、これにより、自動車ボディ3とドア2との間がシールされる(図4参照)。
取付基部11は、略平板状の底板部11aと、底板部11aの上面からドア2外周側に向けてそれぞれ延出する車内側側壁部11b及び車外側側壁部11cと、両側壁部11b、11cの先端部間を連結する連結部11dとを備えている。車内側側壁部11b及び車外側側壁部11cは、底板部11aの側辺部よりも内側(底板部11aの車幅方向中央部側)に位置しており、これによって、底板部11aには、車内側側壁部11bよりも車内側に位置する車内側片部21と、車外側側壁部11cよりも車外側に位置する車外側片部22とが形成されている。
第1シール部12は、車内側側壁部11bと連結部11dとの境界部から車内側に延出している。また、第1シール部12のうち、ドア用開口部4の周縁部と当接する部位はその他の部位に比べ曲率が小さく設定されている。さらに、第1シール部12のうち、ドア2の開放時に人目に触れにくい車内側片部21側の部位には、リテーナ部10(後述する車内側係止部33)の外側面に当接する突起18が形成されている。加えて、第1シール部12には、その長手方向に沿って間欠的にエア抜き孔20が形成されている。
第3シール部14は、取付基部11の車外側側壁部11cと連結部11dとの境界部から車外側に向けてほぼ直線状に延出する延出部27と、延出部27の先端部からドア2内周側(車外側片部22側)に向けて延出部27の延在方向とほぼ直交して突出する突部28とを備え、断面略L字状をなしている。また、図4に示すように、第3シール部14の突部28は、ドアウエザストリップ5の取付状態においてリテーナ部10(後述する支持部35)と当接し、これにより、ドアウエザストリップ5とリテーナ部10との間からの雨水等の浸入が防止される構成となっている。
第2シール部13は、第1シール部12よりも車外側、かつ、第3シール部14よりも車内側において取付基部11の連結部11dからドア2外周側かつ車外側に向けて延びる基部24と、基部24の先端部からドア2内周側かつ車外側に向けて延びる屈折部25とを備え、断面略く字状をなしている。図4に示すように、ドア2の閉鎖時には、基部24と屈折部25との境界部がドア用開口部4の周縁部と当接し、基部24がドア2内周側に向けて傾倒変形するとともに、屈折部25の先端部が第3シール部14の延出部27のドア2外周側の面(外側面)と当接する構成となっている。
尚、詳細な説明は省略するが、押出成形部7及び型成形部8,9に関しても、断面形状がやや異なるものの、押出成形部6とほぼ同様に取付基部11や中空状の第1シール部12等を備えた構成となっている。また、取付基部11には、長手方向に沿って所定間隔毎に図示しないクリップが取付けられており、取付基部11を断面略C字状のリテーナ部10に嵌め込むとともに、クリップをリテーナ部10に形成された取付孔に嵌め込むことでドアウエザストリップ5がドア2に取付けられている。
さらに、第3シール部14の延出部27の外側面及び突部28の先端部等を含むドアウエザストリップ5の表面には、摺動剤としてのシリコンオイルがスプレー塗布されており、摺動性の向上が図られている。尚、本実施形態では、シリコンオイルを塗布する塗布工程において、ドアウエザストリップ5の断面形状を変形させることなくシリコンオイルをスプレー塗布する。これにより、例えば、ドアウエザストリップ5の断面形状を変化させつつ摺動剤を塗布する場合に比べ、製造作業性の向上を図ることができる。
また、図4に示すように、リテーナ部10は、取付基部11の底板部11aのドア2内周側の面と対向する底壁部32と、底壁部32の車内側端縁から上方に延出し、先端側が車外側に折り曲げられた車内側係止部33と、底壁部32の車外側端縁から上方に延出し、先端側が車内側に折り曲げられた車外側係止部34と、車外側係止部34の先端縁から車外側に折り返すようにして、車外側係止部34のドア2外周側において、車外側係止部34の先端側の部位と略平行して延びる支持部35と、支持部35の車外側端縁からドア2外周側に向けて延出する縦壁部36とを備えている。本実施形態のリテーナ部10は一枚の金属板を折り曲げることで形成されている。また、車内側係止部33及び車外側係止部34の各先端側の部位、及び支持部35は、ドアウエザストリップ5の取付方向(ドア2の内外周方向:図4では上下方向)に対してほぼ直交する方向に延びている。尚、支持部35は、ドアウエザストリップ5の取付状態において、第3シール部14の延出部27の付根部よりもドア2内周側に位置している。
そして、取付基部11の底板部11aが、底壁部32、車内側係止部33、及び車外側係止部34の内側に嵌め込まれることで、取付基部11(底板部11a)の車内側片部21が車内側係止部33に係止され、車外側片部22が車外側係止部34に係止される。また、第3シール部14の突部28の先端部が支持部35のドア2外周側の面(図4では上面)に当接する。このとき、第3シール部14は、延出部27の付根部を中心に、ドア2外周側(図4では上方)に向けて若干傾動変位する。このように第3シール部14が傾動変位することで、延出部27が、ドア2を閉鎖する際の第2シール部13の屈折部25の変位方向に対して傾斜して延びることとなり、延出部27の外側面は、ドア2を閉鎖する際に屈折部25の先端部を車内側に案内する案内面となる。尚、本実施形態では、縦壁部36によって第3シール部14及び取付基部11が車外側から覆い隠される(ドア2の閉鎖時においては、屈折部25と延出部27との当接部位についても隠される)こととなり、意匠性の向上等を図ることができる。
次に、ドア2を閉鎖する際のドアウエザストリップ5の変形動作について説明する。図4に示すように、ドア2を閉鎖すると、第1シール部12は中空部12aが潰れるようにして変形する。このとき、突起18がリテーナ部10(車内側係止部33)に当接して、第1シール部12の倒れを防止する。
また、第2シール部13に関しては、基部24と屈折部25との境界部がドア用開口部4の周縁部と当接し、基部24がドア2内周側に向けて傾倒変形する。このとき、屈折部25の先端部は、第3シール部14の延出部27の外側面に当接するとともに、当該延出部27に案内されて車内側に変位する。また、第3シール部14のうち、ドア2を閉鎖する際に、第2シール部13と最初に当接する部位は、第2シール部13の基部24と屈折部25との境界部よりも車内側に位置している。当該構成により、ドア2を閉鎖する際に、屈折部25の先端部の車内側への変位が比較的スムースに行われるとともに、屈折部25と延出部27とが当接した後の基部24のドア2内周側への傾倒変位が比較的スムースに行われる。
以上詳述したように、本実施形態では、ドアウエザストリップ5とリテーナ部10との間をシールするべく、第3シール部14とリテーナ部10(縦壁部36)とを第3シール部14の延出部27の延在方向において当接させるのではなく、ドア2の内外周方向において第3シール部14とリテーナ部10(支持部35)とを当接させている。このため、製造誤差等に起因して第3シール部14(延出部27)の長さがばらついたとしても、シール切れを起こしたり、第3シール部14がリテーナ部10(縦壁部36)よりも車外側に飛び出すなどして意匠性の低下を招いたりするといった事態を防止することができる。
また、例えば、第3シール部14が略直線状に構成されるとともに、第3シール部14の裏面(ドア2内周側の面)が支持部35と面で当接する場合に比べ、第3シール部14と支持部35との接触面積を減らすことができる。従って、ドアウエザストリップ5の組付けに際し、両者間に働く摩擦力を低減させることができ、結果として、ドアウエザストリップ5の組付け作業性を向上させることができる。
さらに、第3シール部14の突部28の先端部には、摺動剤としてのシリコンオイルが塗布されており、摺動性の向上が図られている。このため、ドアウエザストリップ5のリテーナ部10への組付け作業性を向上させるといった上記作用効果が一層確実に奏される。尚、突部28の存在によって延出部27の裏面(ドア2内周側の面)に対して摺動剤を上手く塗布できないことが懸念されるが、延出部27は基本的にリテーナ部10と当接しない構成となっているため、延出部27の裏面とリテーナ部10とが擦れて両者間に摩擦力が作用するといったことがない。従って、延出部27の裏面に摺動剤が塗布されなくても、組付け作業性の低下を招くことはない。
また、第2シール部13はドア2の閉鎖時において第3シール部14の延出部27のドア外周側の面(外側面)と当接する屈折部25を備えている。当該屈折部25により、ドア2の閉鎖時において第2シール部13(基部24)と第3シール部14(延出部27)との間に形成される隙間が閉塞され、外観品質の向上及び風切り音の抑制等が図られる。加えて、ドア2の閉鎖時において、第2シール部13が、基部24の付根部と屈折部25の先端部との2点で支持されるため、シール性の向上を図ることができる。
さらに、第3シール部14の延出部27は、ドア2を閉鎖する際に第2シール部13の屈折部25を車内側に案内する案内面となっている。このため、例えば、ドア2を閉鎖する際に、屈折部25が車外側に変位してリテーナ部10に当接してしまうことで第2シール部13が突っ張ってしまい、ドア2を閉め切る際に比較的大きな力を要してしまう(ドア2の閉まりが悪くなってしまう)といった事態を回避することができる。加えて、延出部27の外側面に摺動剤が塗布されている。このため、ドア2を閉鎖する際に第3シール部14の延出部27によって第2シール部13の屈折部25を車内側に案内するといった上記作用効果が一層確実に奏される。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、第3シール部14の突部28が延出部27の先端部から突出しているが、延出部27の途中(略先端部)から突出する構成であってもよい。但し、製造誤差により延出部27の先端部と縦壁部36とが当接してしまうといった事態をより確実に防止するといった観点からすると、突部28が延出部27の先端部から突出することが望ましい。また、上記実施形態では、第2シール部13が略く字状に構成されているが、略直線状に構成してもよい。さらに、第1シール部12の形状についても特に限定されるものではなく、中空状をなしていればよい。例えば、突起18やエア抜き孔20を省略することも可能である。
(b)上記実施形態では、フロントドアのドアウエザストリップ5について具体化したが、例えばリヤドア等その他のドアに取着されるドアウエザストリップにも適用することもできる。また、上記実施形態では、ドアウエザストリップ5をEPDMにより構成しているが、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の他の素材により構成してもよい。さらに、上記実施形態では、取付基部11、第1シール部12、第2シール部13、及び第3シール部14がいずれも同一の材料で構成されているが、部分的に異なる材料を使用してもよい。例えば、第1、第2、及び第3シール部12、13、14をスポンジEPDMで構成し、取付基部11をソリッドEPDM又は微発泡のスポンジEPDMで構成することとしてもよい。
(c)上記実施形態のリテーナ部10は、一枚の金属板を折り曲げることで形成されているが、例えば、車外側係止部34と支持部35とを折り重ねるのではなく、車外側係止部34と支持部35とが一枚の板状体となるように、リテーナ部を型成形によって形成することとしてもよい。
1…自動車、2…ドア、3…自動車ボディ、4…ドア用開口部、5…ドアウエザストリップ、10…リテーナ部、11…取付基部、12…第1シール部、13…第2シール部、14…第3シール部、24…基部、25…屈折部、27…延出部、28…突部、32…底壁部、33…車内側係止部、34…車外側係止部、35…支持部、36…縦壁部。

Claims (3)

  1. 車両のドアの周縁部に沿って設けられるリテーナ部に取付けられる取付基部と、
    前記取付基部と一体成形され、中空部を有してなる第1シール部と、
    前記第1シール部よりも車外側において前記取付基部からドア外周側に向けて延出する第2シール部と、
    前記第2シール部よりも車外側において前記取付基部のドア外周側の部位から車外側に向けて延出する第3シール部とを備え、
    ドアの閉鎖時には、前記第1及び第2シール部が車両本体に形成されたドア用開口部の周縁部に圧接して、前記車両本体と前記ドアとの間がシールされるドアウエザストリップの取付構造であって、
    前記リテーナ部は、
    前記取付基部の車内側の側辺部を係止する車内側係止部と、
    前記取付基部の車外側の側辺部を係止する車外側係止部と、
    前記車外側係止部のドア外周側、かつ、前記ドアウエザストリップの前記リテーナ部への取付状態において前記第3シール部の付根部よりもドア内周側に位置し、前記ドアウエザストリップの取付方向に対してほぼ直交する方向に延びる支持部とを備え、
    前記第3シール部は、前記取付基部から車外側に向けて延出する延出部と、前記延出部の先端部又はその近傍からドア内周側に向けて前記延出部の延在方向に対して交差する方向に突出する突部とを備え、
    前記ドアウエザストリップの取付状態において、前記突部の先端部と前記支持部とが圧接して、前記ドアウエザストリップと前記リテーナ部との間がシールされることを特徴とするドアウエザストリップの取付構造。
  2. 前記第2シール部は、前記取付基部からドア外周側かつ車外側に向けて延びる基部と、前記基部の先端部からドア内周側かつ車外側に向けて延びる屈折部とを備え
    ドアの閉鎖時において、前記基部と前記屈折部との境界部が前記ドア用開口部の周縁部と当接して前記基部がドア内周側に傾倒変形するとともに、前記屈折部の先端部が前記第3シール部の前記延出部のドア外周側の面と当接する構成であって、
    前記ドアウエザストリップの取付状態において、前記第3シール部の前記延出部のドア外周側の面は、ドアを閉鎖する際の前記屈折部の変位方向に対して傾斜して延び、前記屈折部の先端部を車内側に向けて案内する案内面として構成されることを特徴とする請求項1に記載のドアウエザストリップの取付構造。
  3. 少なくとも前記第3シール部の前記突部の先端部には摺動剤が塗布されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアウエザストリップの取付構造。
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