JP2017024674A - 自動車ドア用モールの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインドフレームに車室外側からモールを取り付ける場合に、モールに対して外力が作用した際にモールが所定の組付位置からずれ難くして外観見栄えを良好に保ち、しかも、モールが脱落等しないようにする。【解決手段】ドアフランジ11dに外側突出部21eと上側段部20eとが設けられている。モール40は、意匠形成部41と、外側突出部21eが挿入された状態で嵌合する嵌合部46と、上側段部20eに対して上方から係合する係合板部43と、ドアフランジ11dの下面に対して下方から当接する下側当接板部44とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車の側部に配設されるドアにモールを取り付ける自動車ドア用モールの取付構造に関し、特に、ウインドフレームにモールを取り付ける構造の技術分野に属する。
自動車の側部に設けられるドアとしては、ウインドガラスの周縁部を保持するウインドフレームを有するドアと、ウインドフレームの無い、いわゆるサッシュレスタイプのドアとがある。ウインドフレームを有するドアの場合、ウインドフレームには、車体の開口部の周縁部とウインドフレームの周縁部との間をシールするためのシール材が配設され、さらに車室外側からモールが取り付けられるようになっている。
ところで、ウインドフレームを有するドアの構造としては、例えば特許文献1〜3に開示されているように様々なものが知られている。特許文献1のウインドフレームにおける車体のルーフに沿って延びる上辺部には、車室外側へ突出するドアフランジが設けられており、このドアフランジには、該ドアフランジを車室外側から覆うようにシール材が配設されている。ドアフランジの基端部の上面には、凹部が形成されており、この凹部に、シール材に設けられた凸状の外周側係合部が係合するようになっている。
また、特許文献2のウインドフレームにも車室外側へ突出するドアフランジが設けられている。ドアフランジの車室外側の端部は上方へ突出する突出部を形成するように屈曲している。このドアフランジには、金属製の板材を成形してなる金属モールが取り付けられている。金属モールの意匠部の上部には、ドアフランジの突出部を収容するように凹状に形成された弾性固定縁部が設けられる一方、意匠部の下部には、ガラスラン保持部が設けられている。
さらに、特許文献3のウインドフレームにも車室外側へ突出するドアフランジが設けられ、このドアフランジの車室外側の端部は上方へ突出する突出部を形成するように屈曲している。特許文献3の図3に示す構成では、ドアフランジの上面に凹部が形成されている。そして、ドアフランジを車室外側から覆うように取り付けられるモールに、ドアフランジの凹部に係合する凸部が形成されている。
特開2012−106715号公報 特許第5248885号公報 特開平7−195942号公報
ところで、特許文献1では、車室外側へ突出するドアフランジの基端部に形成された凹部にシール材の外周側係合部を係合させる構造となっているが、ドアフランジの先端部はシール材に挿入されただけで、シール材に対して固定される構造とはなっていない。従って、例えばガラスを閉じる際などのようにシール材に外力が作用する場合を想定すると、シール材が所定の組付位置からずれてドアの外観見栄えが悪化したり、最悪の場合にはシール材が脱落する恐れがある。
また、特許文献2では、モールがドアフランジの先端部の突出部に取り付けられるようにはなっているが、ドアフランジの基端部に対しては固定されていない。よって、モールに対して外力が作用する場合を想定すると、モールが所定の組付位置からずれたり、最悪の場合にはモールが脱落する恐れがある。
さらに、特許文献3では、ドアフランジの基端部に形成された凹部に、モールの凸部を係合させる構造となっているが、ドアフランジの基端部はモールに挿入されただけで、モールに対して固定されていない。従って、モールに外力が作用する場合を想定すると、モールが所定の組付位置からずれたり、最悪の場合にはモールが脱落する恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウインドフレームに車室外側からモールを取り付ける場合に、モールに対して外力が作用した際にモールが所定の組付位置からずれ難くして外観見栄えを良好に保ち、しかも、モールが脱落等しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ドアフランジの車室外側の端部に上方へ突出する外側突出部を形成し、ドアフランジの上面に上側段部を形成する一方、モールには、ドアフランジの外側突出部が嵌合する嵌合部と、ドアフランジの上側段部に対して上方から係合する係合部と、ドアフランジの下面に対して下方から当接する下側当接部とを設けた。
第1の発明は、
自動車用ドアのウインドフレームに車室外側へ突出するようにドアフランジが設けられ、該ドアフランジに車室外側からモールを取り付ける自動車ドア用モールの取付構造において、
上記ドアフランジの車室外側の端部には、上方へ突出する外側突出部が形成され、
上記ドアフランジの上面における上記外側突出部の形成部位よりも当該ドアフランジの基端部寄りの部位には、当該ドアフランジの上面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された上側段部が設けられ、
上記モールは、車室外側に臨んで意匠を形成する意匠形成部と、該意匠形成部の上部に設けられ、上記外側突出部が挿入された状態で嵌合する嵌合部と、該嵌合部から上記上側段部まで延び、該上側段部に対して上方から係合する係合部と、上記意匠形成部における上記嵌合部よりも下側の部位から延び、上記ドアフランジの下面に対して下方から当接する下側当接部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ドアフランジの外側突出部と上側段部とが車室内外方向に離れて設けられているので、モールの嵌合部と係合部も車室内外方向に離れて設けられることになり、これにより、ドアフランジに取り付けられた状態のモールにおける車室内外方向に離れた複数箇所がドアフランジに対して位置決めされる。そして、モールの下側当接部がドアフランジの下面に当接することで、モールの嵌合部の嵌合状態と、モールの係合部の係合状態を共に維持することが可能になる。これにより、モールに外力が作用した際に、モールの嵌合部をドアフランジの外側突出部に嵌合させたままにすること、及び、モールの係合部をドアフランジの上側段部に上方から係合させたままにすることが可能になる。よって、モールが所定の組付位置からずれ難くなるとともに、モールの脱落等も抑制される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ドアフランジの下面には、当該ドアフランジの下面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された下側段部が設けられ、
上記モールの下側当接部は、上記下側段部に対して車室外側から当接することを特徴とする。
この構成によれば、モールをドアフランジに取り付けた状態で、モールの下側当接部がドアフランジの下側段部に対して車室外側から当接する。これにより、モールの下側当接部がドアフランジに対して位置決めされるので、モールに外力が作用した際に、モールが倒れるように動きにくくなり、モールの位置ずれが抑制される。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記モールの上記嵌合部の内面には、上記ドアフランジに接触して該ドアフランジとの間をシールするためのシール突起が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、モールをドアフランジに取り付けた状態で、ドアフランジの外側突出部に雨水等が付着し難くなるので、錆の発生が抑制される。また、車室外側の騒音等が車室内に侵入し難くなるとともに、モールのガタつきが抑制される。
第4の発明は、第3の発明において、
上記モールにおける係合部は、上記シール突起に比べて硬い硬質樹脂材で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、モールの係合部が硬質樹脂製になるので、ドアフランジの上側段部に係合した状態で該係合部の無用な変形が抑制され、モールがしっかりと位置決めされる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記モールには、上記ウインドフレームの内部において昇降自在に配設されるウインドガラスの周縁部が接触するガラスランが取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、モールとガラスランとを別部材にしたことで、それぞれの成形自由度が向上する。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、
上記モールの上記係合部と上記下側当接部との間には、上記ドアフランジの上記外側突出部を上記嵌合部へ導入するための導入口が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ドアフランジの外側突出部をモールの嵌合部に嵌合させる際、該外側突出部を、モールの係合部と下側当接部との間の導入口に挿入すると、該外側突出部が嵌合部へ導入されるので、モールの取付作業性が良好になる。
第1の発明によれば、ドアフランジの車室外側の端部に上方へ突出する外側突出部を形成し、ドアフランジの上面に上側段部を形成する一方、モールには、ドアフランジの外側突出部が嵌合する嵌合部と、ドアフランジの上側段部に対して上方から係合する係合部と、ドアフランジのフランジの下面に対して下方から当接する下側当接部とを設けたので、モールに対して外力が作用した際にモールが所定の組付位置からずれ難くなり、ドアの外観見栄えを良好に保つことができ、しかも、モールの脱落等を抑制することができる。
第2の発明によれば、モールの下側当接部がドアフランジの下面に設けた下側段部に当接するので、モールに外力が作用した場合にモールが倒れるように動きにくくなり、モールの位置ずれを抑制できる。
第3の発明によれば、モールの嵌合部の内面に、ドアフランジとの間をシールするためのシール突起を設けたので、ドアフランジの外側突出部に雨水等が付着し難くなり、錆の発生を抑制することができる。また、車室外側の騒音等が車室内に侵入し難くなり、車室内の静粛性を向上できるとともに、モールのガタつきを抑制することができる。
第4の発明によれば、モールにおける係合部を硬質樹脂材で構成したので、モールをしっかりと位置決めすることができる。
第5の発明によれば、モールに別体のガラスランを取り付けることができるようにしたので、モールとガラスランとのそれぞれの成形自由度を向上させることができる。
第6の発明によれば、モールの係合部と下側当接部との間に、ドアフランジの外側突出部を嵌合部へ導入するための導入口を形成したので、モールの取付作業性を良好にすることができる。
実施形態1に係るフロントドアを車室外側から見た側面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1におけるII−II線に相当するモールの断面図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図2相当図である。 実施形態4に係る図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る自動車ドア用モールの取付構造が適用された自動車用フロントドア1を車室外側から見た側面図である。尚、この実施形態の説明では、フロントドア1についてのみ説明するが、図示しないリヤドアについても同様な取付構造によってモールを取り付けることが可能になっている。また、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
(ドアの構成)
フロントドア1は、自動車(図示せず)の側部に配設されるものであり、当該自動車の側部において前側に形成された開口部(図示せず)を開閉する。フロントドア1は、該フロントドア1の略下半部を構成するドア本体10と、略上半部を構成するウインドフレーム11とを有している。ドア本体10の前端部は、図示しないが、上下方向に延びる回動軸を有するヒンジを介して車体のピラーに取り付けられている。ドア本体10は、鋼板等からなるインナパネル(図示せず)とアウタパネル10aとで構成されており、内部には、昇降動作するウインドガラス13や、ウインドガラス13を昇降動作させるための昇降装置(図示せず)等が収容されるようになっている。
ウインドフレーム11は、ウインドガラス13の周縁部を保持するサッシュとして機能するものである。この実施形態のウインドフレーム11は、図2に示すように鋼板等をプレス成形してなるインナパネル20及びアウタパネル21を組み合わせて構成されたものである。尚、ウインドフレーム11は、例えばロール成形法によって構成されたものであってもよいが、ウインドフレーム11の形状設計の自由度の面では、インナパネル20及びアウタパネル21を組み合わせて構成したものの方がよい。また、ウインドフレーム11は、共に樹脂材からなるインナパネル20及びアウタパネル21によって構成されたものであってもよい。
図1に示すように、ウインドフレーム11は、前側フレーム縦辺部11aと、後側フレーム縦辺部11bと、フレーム上辺部11cとで構成されている。前側フレーム縦辺部11aは、ドア本体10の上縁における前部から上方へ延びている。後側フレーム縦辺部11bは、ドア本体10の上縁における後部から上方へ延びている。後側フレーム縦辺部11bの方が前側フレーム縦辺部11aよりも上方まで延びている。フレーム上辺部11cは、前側フレーム縦辺部11aの上端から後側フレーム縦辺部11bの上端まで、車体のルーフ側縁部(図示せず)に沿って前後方向に延びている。
ウインドフレーム11の前側フレーム縦辺部11aの前方には、ドアミラー(図示せず)が取り付けられるドアミラー取付部14がドア本体10の上方へ延びるように設けられている。ドアミラー取付部14の上縁部は、ウインドフレーム11のフレーム上辺部11cの前端部と連続するように形成されており、前側へ行くほど下に位置するように傾斜して延びている。
そして、図2に示すように、ウインドフレーム11には、ガラスラン30及びモール40が取り付けられ、このモール40を介してウエザーストリップ50もウインドフレーム11に取り付けられるようになっている。
図2に示すように、インナパネル20の上下方向中間部には、車室内側へ向けて膨出するインナ側膨出部20aが形成されている。インナパネル20におけるインナ側膨出部20aよりも下側の部分は、下方へ延びるように形成されたインナ側接合板部20bである。また、インナパネル20におけるインナ側膨出部20aよりも上側の部分は、車室外側へ延びるインナ側上板部20cである。インナ側上板部20cは、車室外側へ行くほど上に位置するように全体として緩やかに傾斜している。
また、アウタパネル21の上下方向中間部には、車室内側へ向けてインナパネル20のインナ側膨出部20aよりも小さく膨出するアウタ側膨出部21aが形成されている。アウタパネル21とインナパネル20との間には中空部Aが形成されており、ウインドフレーム11は閉断面構造となっている。
アウタパネル21におけるアウタ側膨出部21aよりも下側の部分は、インナ側接合板部20bに沿って下方へ延びるように形成されたアウタ側接合板部21bである。このアウタ側接合板部21bとインナ側接合板部20bとが溶接等によって接合されている。
また、アウタパネル21におけるアウタ側膨出部21aよりも上側の部分は、車室外側へ延びるアウタ側上板部21cである。アウタ側上板部21cは、車室外側へ行くほど上に位置するように全体として緩やかに傾斜している。
インナ側上板部20c及びアウタ側上板部21cの車室外側は上下方向に重ね合わされて互いに溶接等によって接合されている。インナ側上板部20c及びアウタ側上板部21cにより、車室外側へ突出するドアフランジ11dが構成されている。
インナ側上板部20cの上面における車室内側には、内側段部20dが形成され、また、この内側段部20dよりも車室外側には、上側段部20eが形成されている。内側段部20dは、ドアフランジ11dの上面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された部分である。同様に、上側段部20eも、ドアフランジ11dの上面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された部分である。
また、ドアフランジ11dの車室外側の端部には、上方へ突出する外側突出部21eが形成されている。外側突出部21eは、ドアフランジ11dを構成するアウタ側上板部21cの外端部を上方へ屈曲させることによって得られた部分であり、外側突出部21eの上端部は、インナ側上板部20cの上面よりも上方へ突出している。
また、アウタ側上板部21cの下面には、下側段部21dが形成されている。下側段部21dは、ドアフランジ11dの下面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された部分である。この下側段部21dは、インナ側上板部20cに上側段部20eを形成したことに伴ってアウタ側上板部21cに形成されたものであり、下側段部21dの方が上側段部20eよりも車室外側に位置している。
上述したように、ドアフランジ11dに、内側段部20d、上側段部20e、下側段部21d及び外側突出部21eを形成したことにより、ウインドフレーム11が補強されて当該ウインドフレーム11の剛性を高めることができる。そして、詳細は後述するが、この実施形態では、ウインドフレーム11を補強するための上記した構造を利用してモール40をしっかりと取り付けることができるようにしている。
(モールの構成)
モール40は、ウインドフレーム11のフレーム上辺部11cに沿って前後方向に延びるように当該フレーム上辺部11cに取り付けられる長尺状の部材であり、例えば金属調のアクセントをフロントドア1に与えることができるように構成されている。モール40は、例えば硬質樹脂(例えばオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリプロピレンやポリエチレンにタルクやガラス繊維等の補強材を多量に配合したもの等)やアルミニウム合金、鋼材、ステンレス鋼等で構成されている。
尚、モール40が硬質樹脂製の場合は、車室外側に臨む部分(意匠形成部41)にメッキを施したり、金属製板材を取り付けたりすることで金属調にすることもできる。
モール40は、例えば押出成形等によって成形されており、成形後は略直線状に延びる形状であるが、ウインドフレーム11への取付時にフレーム上辺部11cの湾曲した形状に合致するようにモール40を湾曲させながら取り付けるようにする。
図3にも示すように、モール40は、車室外側に臨んで意匠を形成する意匠形成部41と、意匠形成部41の上部から車室内側へ延びるモール上板部42と、モール上板部42から下方へ突出するとともに車室内側へ延びる係合板部(係合部)43と、下側当接板部(下側当接部)44とを備えている。意匠形成部41は、図2に示すようにドアフランジ11dの車室外側の端部を車室外側から覆うように配置される板状の部分である。意匠形成部41の上縁部は、ドアフランジ11dの外側突出部21eの上端部よりも上に位置している。また、意匠形成部41の下縁部は、車室外側から見たとき、アウタパネル21におけるアウタ側膨出部21aが形成された領域を完全に覆うことができるように位置付けられている。意匠形成部41の車室外面は滑らかな面で構成される一方、意匠形成部41の車室内側の面における上下方向中間部には、凹部41aが形成されている。
モール上板部42は、ドアフランジ11dの外側突出部21eを上方から覆うように形成されており、外側突出部21eよりも車室内側まで延びている。係合板部43は、外側突出部21eの下面において車室内外方向の中間部から下方へ延びた後、車室内側へ屈曲してドアフランジ11dの上面に沿って上側段部20eまで延びており、この上側段部20eに対して上方から係合するようになっている。係合板部43により、ドアフランジ11dの上面における上側段部20eまでの領域が覆われることになる。また、係合板部43の車室内側の端部には、ドアフランジ11dの上側段部20eに係合する部分として、屈曲板部47が形成されている。屈曲板部47は、下方へ屈曲した後に上方へ屈曲するように形成されて全体として上方に開放するC字に近似した断面形状を有している。そして、図3にのみ符号で示すが、この屈曲板部47の外面において車室外側の領域(符号47bで示す)は、ドアフランジ11dの上側段部20eに対して車室内側から当接する第1当接面とされている。また、屈曲板部47の外面において第1当接面47bよりも車室内側の領域(符号47aで示す)は、ドアフランジ11dの、上側段部20eよりわずかに車内側の部位に対して上方から当接する第2当接面とされている。また、略C字状の断面を有する屈曲板部47を端部に有する形状とすることで、係合板部43は変形し難い構造とすることができる。
意匠形成部41の上部には、ドアフランジ11dの外側突出部21eが挿入された状態で嵌合する嵌合部46が設けられている。嵌合部46は、意匠形成部41の上部と、モール上板部42と、係合板部43の基部(モール上板部42から下方へ突出する部分)43cとで囲まれた部分で構成されており、外側突出部21eを下から上に向けて挿入することが可能な凹状をなしている。この嵌合部46の内面には、ドアフランジ11dに接触して該ドアフランジ11dとの間をシールするための3つのシール突起46a、46a、46aが設けられている。各シール突起46aは、上記硬質樹脂に比べて軟らかい弾性材、例えば熱可塑性エラストマー(例えばTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)やTPS(スチレン系熱可塑性エラストマー)や軟質樹脂(例えばポリ塩化ビニルやナイロン)や、これらを発泡させたもの等のように、弾性を有し、かつ、止水性も有する材料からなるものである。シール突起46aは、嵌合部46の内面に対して接着されている。また、図2に示すように、シール突起46aは、ドアフランジ11dの外側突出部21eの車室外側の面、内側の面、及び上端面にそれぞれ接触して弾性変形するようになっている。
また、同様なシール突起43aが係合板部43の下面の車内側に設けられており、このシール突起43aは、ドアフランジ11dの上面に接触して弾性変形するようになっている。係合板部43の下面の車内側には、リップ状のシール突起43bも設けられている。
また、下側当接板部44は、意匠形成部41における嵌合部46よりも下側の部位からドアフランジ11dの下面に沿って車室内側へ向けて延び、該ドアフランジ11dの下面に対して下方から当接するようになっている。下側当接板部44は、その車室内側の先端面44aがドアフランジ11dの下側段部21dに対して対向するように形成されており、モール40に対して外力が作用した際には、下側当接板部44の先端面44aが車室外側から下側段部21dに当接するようになっている。尚、下側当接板部44の先端面44aは、下側段部21dに常に当接させるように形成してもよい。また、下側当接板部44の上面には、ドアフランジ11dの下面に接触して弾性変形するシール突起44bが設けられている。
図3にのみ示すが、モール40における係合板部43の第1当接面47bと、下側当接部44の先端面44aとの間には、ドアフランジ11dの外側突出部21eを嵌合部46へ導入するための導入口48が形成されている。モール40を図3に示す取付状態として見た場合に、導入口48はモール40の下面に開口している。また、導入口48の縁部に隣接するように屈曲板部47の下側面が位置している。この屈曲板部47は上述したように略C字状の断面を有しているので、屈曲板部47の下側面も曲面または屈曲面で構成されており、この屈曲板部47の下側面によってドアフランジ11dの外側突出部21eを導入口48に向けて案内することができるようになっている。
また、モール40のモール上板部42の上側面には、上方車外側へ延びる上部リップ45が設けられており、この上部リップ45は、シール突起43aと同様な弾性材で構成されている。
(ガラスランの構成)
図2に示すように、ガラスラン30は、ドアフランジ11dの下側に取り付けられ、ウインドフレーム11の内部において昇降自在に配設されるウインドガラス13の周縁部が接触するようになっている。すなわち、ガラスラン30は、ウインドフレーム11のフレーム上辺部11cに沿って前後方向に延びる長尺状の部材であり、例えばEPDM(エチレンプロピレンゴム)やTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等のように、弾性を有し、かつ、止水性も有する材料からなるものである。
図1に示すように、ガラスラン30は、ウインドフレーム11のフレーム上辺部11cに沿って延びるガラスラン上辺部31と、ウインドフレーム11の前側フレーム縦辺部11aに沿って延びる前側ガラスラン縦辺部32と、ウインドフレーム11の後側フレーム縦辺部11bに沿って延びる後側ガラスラン縦辺部33とを有しており、これらは一体化されている。
前側ガラスラン縦辺部32及び後側ガラスラン縦辺部33の下部は、ドア本体10の内部まで延びて該ドア本体10の下部近傍に位置しており、ドア本体10の内部に設けられた保持部材(図示せず)に保持されている。前側ガラスラン縦辺部32及び後側ガラスラン縦辺部33は、昇降時のウインドガラス13の前縁部及び後縁部の移動方向に延びており、該前縁部及び後縁部が摺接するようになっている。
図2に示すように、ガラスラン30はアウタパネル21の下側部分に沿って上下方向に延びる内側縦壁部36と、内側縦壁部36の上端部から車室外側へ延びる上壁部37と、上壁部37の車室外側の端部から下方へ延びる外側縦壁部38とを備えており、下方に開放している。内側縦壁部36の下端部における車室内側には、インナパネル20のインナ側接合板部20bと、アウタパネル21のアウタ側接合板部21bとが挿入された状態で係合する挿入溝36aが形成されている。また、内側縦壁部36の下端部における車室外側には、ウインドガラス13の車室内面に接触する内側シールリップ36bが上方へ延びるように形成されている。
ガラスラン30の上壁部37の下面には、ウインドガラス13の上縁部に接触する上側シールリップ37aが車室外側へ延びるように形成されている。この上壁部37は、ドアフランジ11dからモール40の下側当接板部44に亘って延びており、上壁部37の上面が下側当接板部44の下面に当接するようになっている。また、更に、ドアフランジ11dの下面にも当接させるようにしてもよい。上壁部37の車室内側の端部は、内側縦壁部36の上端部よりも車室内側へ突出しており、ガラスラン30のウインドフレーム11への取付状態においてアウタ側膨出部21aに挿入されて該アウタ側膨出部21aの外面に係合するようになっている。上壁部37の車室外側には、車室外側、かつ、下方へ延びる延出部37bが形成されている。延出部37bの先端部は、モール40の意匠形成部41の車内側凹部41aに嵌合するようになっている。
ガラスラン30の外側縦壁部38の下端部には、車室外側へ突出する外側突出部38aと、車室内側へ突出してウインドガラス13の車室外面に接触する外側シールリップ38bとが設けられている。外側突出部38aの上部に、モール40の意匠形成部41の下端部が嵌合するようになっている。
(ウエザーストリップの構成)
ウエザーストリップ50は、ウインドフレーム11に対して直接的には取り付けられておらず、モール40に取り付けられることによってウインドフレーム11に取り付けられた状態となる。ウエザーストリップ50はウインドフレーム11の外周に沿ってドア本体10側まで延びており、フロントドア1を囲むように形成されている。
ウエザーストリップ50は全体がガラスラン30よりも更に軟質な弾性材で構成されており、車室内側に中空部Bを有する一方、車室外側には中実の厚肉部51が設けられている。ウエザーストリップ50の下面には、モール40の屈曲板部47の上端部が挿入された状態で嵌合する内側嵌合溝50aが形成されている。また、厚肉部51の車室外側の面には、モール上板部42の車室内側の端部が挿入された状態で嵌合する外側嵌合溝51aが形成されている。厚肉部51の下面は、係合板部43の上面に近接するようになっている。
(モールの取付要領)
次に、上記のように構成されたモール40をドアフランジ11dに取り付ける要領について説明する。図3に示すように、モール40はドアフランジ11dに車室外側から取り付ける。まず、モール40をドアフランジ11dの車室外側に配置し、モール40の導入口48と、ドアフランジ11dの車室外側の端部、即ち外側突出部21eとを対向させる。そして、仮想線で示すように、ドアフランジ11dの外側突出部21eをモール40の導入口48に差し込んでいく。このとき、モール40を弾性変形させて係合板部43と下側当接板部44との間隔を拡げて導入口48を拡大させ、外側突出部21eをさらに深く導入口48に差し込んでいく。すると、図2に示すように、外側突出部21eが嵌合部46に挿入された状態で嵌合する。外側突出部21eの嵌合と同時に、モール40の形状が復元して係合板部43の屈曲板部47の第1当接面47bがドアフランジ11dの上側段部20eに内方から当接し、屈曲板部47の第2当接面47aがドアフランジ11dの上側段部20eよりわずかに車内側の部位に上方から当接して係合するとともに、下側当接板部44がドアフランジ11dの下面に当接する。これにより、係合板部43と下側当接板部44とがドアフランジ11dを上下方向に挟持することになるので、外側突出部21eが嵌合部46から離脱し難くなるとともに、係合板部43の屈曲板部47がドアフランジ11dの上側段部20eから離脱し難くなる。
また、嵌合部46の3つのシール突起46aがドアフランジ11dの外側突出部21eに接触し、係合板部43のシール突起43a、43b及び下側当接板部44のシール突起44bが、それぞれ、ドアフランジ11dの上面及び下面に接触する。
尚、ガラスラン30をウインドフレーム11に取り付ける際には、インナパネル20のインナ側接合板部20bと、アウタパネル21のアウタ側接合板部21bとをガラスラン30の挿入溝36aに挿入して係合させるとともに、モール40の意匠形成部41の下端部に内側突出部38aの上部を嵌合させ、さらに、延出部37bの先端部をモール40の意匠形成部41の凹部41aに嵌合させる。
また、モール40の前部には、前側ガラスラン縦辺部32よりも前方へ延びる前部シール部49aが連なっている。
また、前部シール部49aは、ドアミラー取付部14の上縁部に沿って延びるように形成されている。
また、モール40の後部には、後側ガラスラン縦辺部33よりも後方へ延びる後部シール部49bが連なっている。
また、ウエザーストリップ50をウインドフレーム11に取り付ける際には、内側嵌合溝50aにモール40の屈曲板部47の上端部を嵌合させるとともに、外側嵌合溝51aにモール上板部42の端部を嵌合させる。
(実施形態の作用効果)
以上のように構成されていることから、ドアフランジ11dの外側突出部21eがモール40の嵌合部46から離脱し難くなるとともに、モール40の係合板部43の車内側端部の屈曲板部47がドアフランジ11dの上側段部20eから離脱し難くなる。よって、モール40に対して外力が作用した際にモール40が所定の組付位置からずれ難くなり、フロントドア1の外観見栄えを良好に保つことができ、しかも、モール40の脱落等を抑制することができる。
また、モール40の下側当接板部44がドアフランジ11dの下面に設けた下側段部21dに当接するので、モール40に外力が作用した場合にモール40が倒れるように動きにくくなり、モール40の位置ずれを抑制できる。
また、モール40に、ドアフランジ11dとの間をシールするためのシール突起43a、44b、46aを設けたので、ドアフランジ11dの外側突出部21eに雨水等が付着し難くなり、錆の発生を抑制することができる。また、リップ状のシール突起43bをドアフランジ11dの外側突出部21eの根元部に弾接させるように設けたので、インナパネル20の車外側上端部も、錆の発生を抑制することができる。また、車室外側の騒音等が車室内に侵入し難くなり、車室内の静粛性を向上できる。さらに、モール40のガタつきを抑制して異音の発生を防止することもできる。
また、モール40を硬質樹脂製として係合板部43及び下側当接板部44が硬くなっているので、モール40をしっかりと位置決めすることができる。
また、モール40に別体のガラスラン30を取り付けることができるようにしたので、モール40とガラスラン30とのそれぞれ別材質にすることが容易である。また、図示は省略するが、別体としたため、車体コーナー部等での型成形部形状が複雑化しないという利点もある。
また、モール40の係合板部43の屈曲板部47と下側当接部44との間に、ドアフランジ11dの外側突出部11eを嵌合部46へ導入するための導入口48を形成したので、モール40の取付作業性を良好にすることができる。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る自動車ドア用モールの取付構造を示すものであり、この実施形態2では、モール40の係合板部43に、曲げを容易にするための変形許容部47cを設けている点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
変形許容部47cは、係合板部43における屈曲板部47の形成部位近傍に位置している。変形許容部47cは、屈曲板部47の上下方向への曲げを容易にすることができる構成であればよいが、この実施形態では、変形許容部47cとして、外面に細かな凹凸を形成し、これによって曲げを容易にすることができるようにしている。変形許容部47cを設けることで、モール40の取付時に導入口48の拡大が容易に行えるようになり、ドアフランジ11dの外側突出部21eを嵌合部46に嵌合させる際の作業性が良好になる。尚、変形許容部47cの構成としては、例えば溝や薄肉部を形成したり、孔部を形成したものであってもよい。
この実施形態2の場合も実施形態1と同様にモール40が所定の組付位置からずれ難くなるとともに、モール40の脱落等を抑制することができ、これに加えて取付作業性を良好にすることができる。
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3に係る自動車ドア用モールの取付構造を示すものであり、この実施形態3では、モール40の係合板部43に、柔軟性を有する樹脂製の軟化部47dを設けている点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
軟化部47dは、係合板部43における屈曲板部47の形成部位近傍に位置しており、係合板部43と一体化している。軟化部47dを一体成形する際には、例えば二色成形法等を使用することができる。軟化部47dの材料としては、モール40の他の部分を構成する樹脂材よりも柔軟性を有する材料であればよく、例えばTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等を挙げることができる。
軟化部47cを設けることにより、係合板部43の上下方向への曲げを容易にすることができ、これにより、モール40の取付時に導入口48の拡大が容易に行えるようになり、ドアフランジ11dの外側突出部21eを嵌合部46に嵌合させる際の作業性が良好になる。
この実施形態3の場合も実施形態1と同様にモール40が所定の組付位置からずれ難くなるとともに、モール40の脱落等を抑制することができ、これに加えて取付作業性を良好にすることができる。また、実施形態3において、軟化部47cの外面に実施形態2のような凹凸形状を設けてもよい。
(実施形態4)
図6は、本発明の実施形態4を示す。図6に二点鎖線で示した形状は、図5に示した実施形態3の形状である。実施形態3と実施形態4の違いは、屈曲板部47の軟化部47dから先の部分を、モール40の押出成形時に、あらかじめ、図6の実線で示すように、車体斜め下方向に回転させた状態で成形したものである(これは、見込み設定・ラップ設定等と呼称される)。このように成形したモール40をウィンドフレーム11に取付けると、(見込み設定・ラップ設定している事により)、反発力が発生し、組付後、モール40の、ウィンドフレーム11に対する保持力が更に向上する。この、見込み設定・ラップ設定は、図4に示す実施形態2にも、同様に適用する事が可能である。
尚、実施形態1〜4において、ドアフランジ11dの外側突出部として、アウタパネル21の車室外端部に外側突出部21eを形成した場合について説明しているが、これに限らず、インナパネル20の車室外端部に外側突出部を形成してもよいし、インナパネル20とアウタパネル21の両方の車室外端部に外側突出部を形成してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車ドア用モールの取付構造は、例えばフロントドアやリヤドアにモールを取り付ける場合に適用することができる。
1 フロントドア
11 ウインドフレーム
13 ウインドガラス
20e 上側段部
21d 下側段部
21e 外側突出部
30 ガラスラン
40 モール
41 意匠形成部
43 係合板部(係合部)
44 下側当接板部(下側当接部)
46 嵌合部
46a シール突起
48 導入口

Claims (6)

  1. 自動車用ドアのウインドフレームに車室外側へ突出するようにドアフランジが設けられ、該ドアフランジに車室外側からモールを取り付ける自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記ドアフランジの車室外側の端部には、上方へ突出する外側突出部が形成され、
    上記ドアフランジの上面における上記外側突出部の形成部位よりも当該ドアフランジの基端部寄りの部位には、当該ドアフランジの上面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された上側段部が設けられ、
    上記モールは、車室外側に臨んで意匠を形成する意匠形成部と、該意匠形成部の上部に設けられ、上記外側突出部が挿入された状態で嵌合する嵌合部と、該嵌合部から上記上側段部まで延び、該上側段部に対して上方から係合する係合部と、上記意匠形成部における上記嵌合部よりも下側の部位から延び、上記ドアフランジの下面に対して下方から当接する下側当接部とを備えていることを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
  2. 請求項1に記載の自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記ドアフランジの下面には、当該ドアフランジの下面の車室外側が車室内側に比べて上に位置するように形成された下側段部が設けられ、
    上記モールの下側当接部は、上記下側段部に対して車室外側から当接することを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
  3. 請求項1または2に記載の自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記モールの上記嵌合部の内面には、上記ドアフランジに接触して該ドアフランジとの間をシールするためのシール突起が設けられていることを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
  4. 請求項3に記載の自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記モールにおける係合部は、上記シール突起に比べて硬い硬質樹脂材で構成されていることを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記モールには、上記ウインドフレームの内部において昇降自在に配設されるウインドガラスの周縁部が接触するガラスランが取り付けられていることを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の自動車ドア用モールの取付構造において、
    上記モールの上記係合部と上記下側当接部との間には、上記ドアフランジの上記外側突出部を上記嵌合部へ導入するための導入口が形成されていることを特徴とする自動車ドア用モールの取付構造。
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