JP2017136979A - 自動車用ドアのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトライン部のシール材とガラスランとの間のシール性を確保できるようにしながら、ベルトライン部のシール材の組付作業性を良好にする。【解決手段】ベルトラインシール材20に、ガラスランに当接してベルトラインシール材20の組付位置を当該ベルトラインシール材20の長手方向について正規の組付位置とするためのブロック部52が設けられている。【選択図】図13

Description

本発明は、プレス成形された自動車用ドアに設けられるシール構造に関し、特に、ガラスランとベルトライン部のシール構造の技術分野に属する。
従来より、ウインドガラスの周縁部を支持するウインドフレームを備えた自動車用ドアが知られている(例えば特許文献1、2参照)。ウインドフレームには、ウインドガラスの周縁部に接触するシール材からなるガラスランが上下方向に延びるように設けられている。また、ドアのベルトライン部には、ガラスランとは別体のシール材が該ベルトライン部に沿って車両の前後方向に延びるように設けられている。そして、ベルトライン部シール材は、その前部及び後部がそれぞれ前側ガラスラン及び後側ガラスランに接触した状態でドアに組み付けられている。
特開2014−51225号公報 特許第3746866号公報
ところで、ベルトライン部のシール材とガラスランとの間のシール性を向上させるために、ベルトライン部のシール材の端部に、容易に弾性変形可能なリップ形状部を設けて該リップ形状部をガラスランに押し当てることによって該ガラスランの外面に沿うように弾性変形させることが考えられる。
しかしながら、ベルトライン部のシール材の端部にリップ形状部を設けた場合には、そのリップ形状部が容易に変形してしまうものであることから、作業者の力加減によってシール材がドアの前後方向に容易に移動することになり、シール材の前後方向の位置が定まり難くなる。例えばシール材が正規の組付位置よりも前側に移動した場合には、シール材の後端部が後側ガラスランに十分に密着せず、後側ガラスランとの間のシール性が確保できないという問題が発生する。このことを防止するためには、ベルトライン部のシール材を一旦組み付けた後、該シール材の前後方向の位置を調整するか、前後方向の位置を見定めながら該シール材を組み付けて行かなければならず、組付作業が煩雑になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下方向に延びるガラスランとベルトライン部に設けられるシール材とを別体にしてドアパネルに組み付ける場合に、ベルトライン部のシール材とガラスランとの間のシール性を確保できるようにしながら、ベルトライン部のシール材の組付作業性を良好にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ベルトラインシール材の端部に組付位置設定用当接部を設け、この当接部をガラスランに当接させることによってベルトラインシール材の組付位置を正規の組付位置とするようにした。
第1の発明は、
ウインドガラスを支持するウインドフレームに、上下方向に延びる複数のガラスランが互いに間隔をあけて組み付けられるとともに、上記ガラスランの間のベルトライン部に該ベルトライン部に沿って延びるベルトラインシール材が組み付けられる自動車用ドアのシール構造において、
上記ベルトラインシール材の長手方向の一端部及び他端部には、該ベルトラインシール材が正規の組付位置にあるときに上記ガラスランに接触して弾性変形する第1シールリップ形状部及び第2シールリップ形状部がそれぞれ設けられ、
上記ベルトラインシール材の長手方向の一端部及び他端部の少なくとも一方には、上記ガラスランに当接して上記ベルトラインシール材の組付位置を当該ベルトラインシール材の長手方向について正規の組付位置とするための組付位置設定用当接部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ガラスランをウインドフレームに組み付けた後にベルトラインシール材を組み付ける際に、ベルトラインシール材の組付位置設定用当接部をガラスランに当接させる。これにより、ベルトラインシール材の組付位置が正規の組付位置となる。これにより、ベルトラインシール材を組付後に位置調整することなく、また、位置を見定めながらベルトラインシール材を組み付けることなく、ベルトラインシール材が容易に正規の位置に組み付けられる。したがって、ベルトラインシール材の第1シールリップ形状部及び第2シールリップ形状部がそれぞれガラスランに接触して弾性変形してシール性が確保される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記組付位置設定用当接部は、上記ベルトラインシール材に設けられたブロック部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、組付位置設定用当接部の剛性が高まるので、組付位置設定用当接部をガラスランに当接させた際に変形し難くなり、ベルトラインシール材の組付位置が正確に定まるようになる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ベルトラインシール材は、上記ベルトライン部に沿って延びる側壁部を有し、
上記側壁部を長手方向から見たとき、上記組付位置設定用当接部の少なくとも一部が上記側壁部と重複する範囲に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、組付位置設定用当接部が側壁部の重複する範囲に位置していることで、組付位置設定用当接部に対して押圧力が作用した際に、組付位置設定用当接部が側壁部によって支持されることになり、組付位置設定用当接部の変形や変位や抑制される。よって、ベルトラインシール材の組付位置が正確に定まるようになる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記組付位置設定用当接部は、上下方向に延びる当接面を有し、
上記当接面の車室内外方向の寸法は、上記ベルトラインシール材の上記側壁部の車室内外方向の寸法よりも長く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、組付位置設定用当接部の当接面の幅が広くなるので、多少の組付誤差を吸収して当接面をガラスランに確実に当接させることが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記ベルトライン部は、車両前後方向に延びるとともに、車両前側へ向かって下降傾斜しており、
上記ベルトラインシール材の前端部に上記組付位置設定用当接部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ベルトライン部の傾斜方向に沿ってベルトラインシール材を組み付けることになり、このとき、ベルトライン部に沿ってベルトラインシール材も同様に傾斜することになる。つまり、ベルトラインシール材の下に位置する部分である前端部に組付位置設定用当接部が設けられることになるので、ベルトラインシール材をベルトライン部の下降傾斜方向に自然に移動させていくことで組付位置設定用当接部をガラスランに当接させることが可能になる。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、
上記ベルトラインシール材は、弾性材で構成されて上記ウインドガラスに接触するシール部と、該シール部を構成する弾性材よりも硬い硬質材からなる芯材とを有しており、上記芯材は長手方向に伸縮不能であることを特徴とする。
この構成によれば、ベルトラインシール材が変形し難くなって組み付け時の取り扱いが容易になるため、組み付け性が更に向上するとともに、前後にグラスランがある場合に、それら前後のグラスランに対する隙発生防止性能がさらに向上する。
第1の発明によれば、ベルトラインシール材に、ガラスランに当接して該ベルトラインシール材の組付位置を正規の組付位置とするための組付位置設定用当接部を設けたので、ベルトラインシール材とガラスランとの間のシール性を確保しながら、ベルトラインシール材の組付作業性を良好にすることができる。
第2の発明によれば、組付位置設定用当接部がブロック部で構成されているので、組付位置設定用当接部の変形を抑制することができ、ベルトラインシール材の組付位置を正確に定めることができる。
第3の発明によれば、ベルトラインシール材の側壁部を長手方向から見たとき、組付位置設定用当接部が側壁部と重複する範囲に設けられているので、組付位置設定用当接部の変形や変位を抑制することができる。これにより、ベルトラインシール材の組付位置を正確に定めることができる。
第4の発明によれば、組付位置設定用当接部の当接面の幅を広くすることができるので、多少の組付誤差を吸収して当接面をガラスランに確実に当接させることができる。
第5の発明によれば、ベルトライン部が前側へ下降傾斜しており、ベルトラインシール材の前端部に組付位置設定用当接部を設けているので、ベルトラインシール材をベルトライン部の下降傾斜方向に自然に移動させていくことで組付位置設定用当接部をガラスランに当接させることができ、組付作業性をより一層良好にすることができる。
第6の発明によれば、ベルトラインシール材が硬質材からなる芯材を有しており、芯材が長手方向に伸縮不能であることから、ベルトラインシール材が変形し難くなって組み付け時の取り扱いが容易になるため、組み付け性をさらに向上させることができるとともに、前後にグラスランがある場合に、それら前後のグラスランに対する隙発生防止性能をさらに向上させることができる。
実施形態に係る自動車用ドアを備えた自動車の左側面図である。 右側リヤドア用インナパネルを車室内側から見た側面図である。 右側リヤドア用インナパネルのベルトライン部の前側の拡大図である。 前側ガラスランが組み付けられた図2相当図である。 前側ガラスランが組み付けられた図3相当図である。 後側ガラスラン及びベルトラインシール材が組み付けられた図2相当図である。 前側ガラスラン及びベルトラインシール材が組み付けられた図3相当図である。 図6におけるVIII−VIII線断面図である。 図6におけるA−A線及びB−B線断面を示す見取図である。 図6におけるX−X線断面図である。 左側ベルトラインシール材の側面図である。 左側ベルトラインシール材の正面図である。 左側ベルトラインシール材の前部を車室外側かつ上方から見た拡大斜視図である。 組付完了状態における左側ベルトラインシール材と前側ガラスラン及び後側ガラスランとの相対位置関係を模式的に示す概略図である。 図7におけるXV−XV線断面図である。 実施形態の変形例1に係るベルトラインシール材の前部を車室外側かつ上方から見た拡大斜視図である。 実施形態の変形例2に係る左側ベルトラインシール材の前部近傍を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車100の左側面図である。この自動車100の側部の左右両側には、それぞれフロントドア101とリヤドア102とが配設されている。フロントドア101とリヤドア102は、本発明の自動車用ドアであり、各々の前端部が図示しないヒンジを介して回動可能に車体に取り付けられている。この実施形態では、本発明をリヤドア102に適用した場合について説明するが、これに限らず、フロントドア101に適用することも可能である。また、左右いずれのドア101、102に適用することもできる。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
(リヤドアの構成)
リヤドア102は、該リヤドア102の略下半部を構成するドア本体103と、略上半部を構成するウインドフレーム104とを有しており、このリヤドア102には、ウインドガラスGが昇降可能に設けられている。ドア本体103の前端部が上記ヒンジを介して車体に取り付けられる。ドア本体103の内部には、ウインドガラスGを昇降動作させるためのウインドレギュレータ(図示せず)が収容されている。ウインドガラスGは、下降した状態で開状態となり、ドア本体103の内部に収容される。リヤドア102は、該右側リヤドア102の車室内側を構成するプレス成型品からなるインナパネル(ドアパネル)105(図2〜図7に車両右側のものを示す)と、該リヤドア102の車室外側を構成するプレス成型品からなるアウタパネル(ドアパネル)106(図1に車両左側のものを示す)とを備えている。インナパネル105及びアウタパネル106は、例えば鋼鈑等からなるものであり、左右対称形状である。
図1に示すように、ウインドフレーム104は、ウインドガラスGの周縁部を支持する枠状のものであり、ウインドガラス用開口部108を形成している。ウインドフレーム104は、前側フレーム縦辺部104aと、後側フレーム縦辺部104bと、フレーム上辺部104cとを有している。前側フレーム縦辺部104aは、リヤドア102の前部において上下方向に延びており、その断面は後側に開放されている。後側フレーム縦辺部104bは、リヤドア102の後部において上下方向に延びており、その断面は前側に開放されている。前側フレーム縦辺部104a及び後側フレーム縦辺部104bの下部はドア本体103の内部に達しており、ウインドガラスGを下降させた際にドア本体103の内部まで案内することができるようになっている。また、フレーム上辺部104cは、前側フレーム縦辺部104aの上端部から後側フレーム縦辺部104bの上端部まで延びるとともに下側に開放されており、ウインドガラスGの形状に対応して後側へ行くほど下に位置するように傾斜している。
リヤドア102のベルトライン部107は、ウインドガラス用開口部108の下縁部に沿って延びる部分である。この実施形態では、ベルトライン部107が後側へ行くほど上に位置するように、即ち、前側へ向かって下降傾斜しながら延びているが、これは車両のデザイン上の要求によるものであり、略水平に延びていてもよい。図2に示すように、インナパネル105のウインドガラス用開口部108の周縁部、即ち、ウインドフレーム104の内周側には、略全周に亘って内周側フランジ109が設けられており、この内周側フランジ109の下部は前後方向に延びている。
図2に示すように、インナパネル105は、ウインドフレーム104を構成する部分と、ドア本体103を構成する部分とが一体にプレス成型されてなるものである。このインナパネル105の上半部であるウインドフレーム104を構成する部分には、車室内側へ膨出するフレーム膨出部104dが形成されている。また、インナパネル105におけるベルトライン部107を構成する部分の下側には、車室内側へ膨出するベルトライン膨出部107aが形成されている。ベルトライン膨出部107aは前後方向に延びている。ベルトライン膨出部107aの前部はフレーム膨出部104dの前部と連続し、ベルトライン膨出部107aの後部はフレーム膨出部104dの後部と連続している。これにより、ウインドフレーム104の周縁部の断面を車室内外方向に拡大させてウインドフレーム104の強度を向上させることができる。
内周側フランジ109の下側にある角部、即ち、ベルトライン部107の前側の角部には前側切欠部111が設けられ、ベルトライン部107の後側の角部には後側切欠部112が設けられている。前側切欠部111及び後側切欠部112が設けられている理由は次のとおりである。すなわち、上述したようにフレーム膨出部104d及びベルトライン膨出部107aを形成する際に、これら膨出部104d、107aの膨出度合いが大きくなるとウインドフレーム104及びその近傍の絞りがきつくなる。そして、プレス成型する際に、内周側フランジ109の下側の2つの角部のように曲率が小さな角部においてはシワ等が発生し易くなり、成型不良を招き易いという問題がある。内周側フランジ109に前側切欠部111及び後側切欠部112を設けることで、シワ等が発生し易い部分を予め除去してプレス成型することができるようになるので、成型不良が抑制される。この実施形態では、前側切欠部111及び後側切欠部112を大型にして絞りがきつくても成型不良が発生しないようにしている。
図3に示すように、前側切欠部111の後側縁部111aは、前側へ行くに従って下に位置するように下降傾斜している。前側縁部111bは、後側縁部111aの前部に連なって略円弧を描くように延びている。
図4〜図7に示すように、内周側フランジ109の前側において上下方向に延びる部分には、該内周側フランジ109に沿って上下方向に延びる前側ガラスラン10が設けられている。また、図6に示すように、前側ガラスラン10から所定距離だけ後方に離れた部分には、上下方向に延びる後側ガラスラン30が設けられている。さらに、図6及び図7に示すように、内周側フランジ109におけるベルトライン部107には、前後方向に延びるベルトラインシール材20が設けられている。
また、図10に示すように、インナパネル105の車室内側には、ドアトリム120が取り付けられるようになっている。ドアトリム120の上部における車室外面には、車室外側へ突出する取付部121が設けられている。
(ガラスランの構成)
次に、前側ガラスラン10について説明する。前側ガラスラン10は、ウインドガラスGの前縁部と、ウインドフレーム104の前側フレーム縦辺部104aとの間をシールするためのものであり、弾性材で構成されている。この弾性材としては、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の熱可塑性エラストマーや、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のゴムを挙げることができる。
図8に示すように、前側ガラスラン10は、前側フレーム縦辺部104aの内部において車室外側に配置される外側壁部11と、車室内側に配置される内側壁部12と、外側壁部11及び内側壁部12を連結する連結壁部13とを有している。外側壁部11及び内側壁部12は、前側フレーム縦辺部104aの内面に沿って延びている。外側壁部11の先端部である後端部には、ウインドガラスGの車室外面に摺接する一対の外側シールリップ11a、11aが設けられている。また、内側壁部12の車室外面には、ウインドガラスGの車室内面に摺接する内側シールリップ12aが設けられている。内側壁部12の先端部である後端部には、内周側フランジ109を覆うように屈曲した後、前方へ向けて延びる被覆板部14が設けられている。前側ガラスラン10における被覆板部14が形成された部位の水平断面は前方に開放する略U字に近い断面となる。
図5に示すように、前側ガラスラン10におけるベルトライン部107に対応する部位は、車室内外方向に分岐して延びるように形成されており、内周側フランジ109の前側切欠部111の前側縁部111bを前側ガラスラン10が車室内外方向から挟むようになっている。これにより、前側ガラスラン10の分岐部分における車室内側部分10aが内周側フランジ109の車室内側に位置し、前側ガラスラン10の分岐部分における車室外側部分10bが内周側フランジ109の車室外側に位置することになるので、前側ガラスラン10によるシール効果を前側切欠部111の前側縁部111bよりも下方まで得ることが可能になるとともに、前側ガラスラン10が内周側フランジ109に確実に位置決めされることになる。
この実施形態では、前側ガラスラン10の車室内側部分10aの長さは、車室外側部分10bの長さよりも短く形成されており、具体的には、ベルトライン膨出部107aの上部に達する長さとされている。また、前側ガラスラン10の車室内側部分10aの下縁部10cは、前側へ行くほど上に位置するように傾斜して延びている。尚、前側ガラスラン10の車室内側部分10aの下縁部の形状は、略水平に延びる形状であってもよく、傾斜した形状に限られるものではない。また、前側ガラスラン10を車室内側部分10aと車室外側部分10bとに分岐させる際には、前側ガラスラン10に切れ込み10d(図5に示す)を入れるようにすればよい。
尚、後側ガラスラン30の断面形状は、前側に開放するようになっている点で前側ガラスラン10の断面形状と異なっているが、基本的には前側ガラスラン10の断面形状と同様な形状となっている。また、後側ガラスラン30は、図6に示すように上下方向に延びる支持部材31に組み付けられるようになっている。
(ベルトラインシール材の構成)
次にベルトラインシール材20について説明する。図6に示すようにベルトラインシール材20は、ベルトライン膨出部107aに沿って前側ガラスラン10から後側ガラスラン30に亘って延びており、具体的には、後側へ行くほど上に位置するように傾斜している。図9や図10に示すように、ベルトラインシール材20は、内周側フランジ109よりも車室内側に位置する車室内側壁部21と、内周側フランジ109よりも車室外側に位置する車室外側壁部22と、上壁部23とを有している。車室内側壁部21及び車室外側壁部22は、共に上下方向に延びている。車室内側壁部21の下端部は、車室外側壁部22の下端部よりも下方に位置している。上壁部23は車室内側壁部21の上部と車室外側壁部22とに連続している。
車室内側壁部21の下部と車室外側壁部22の下部との間は下方に開放されている。これにより、ベルトラインシール材20には、内周側フランジ109が挿入されるパネル挿入溝24が下方に開放するように形成されることになる。このパネル挿入溝24は、ベルトラインシール材20の前後方向(長手方向)両端部に亘って形成されている。尚、内周側フランジ109は、上側へ行くほど車室内側に位置するように緩やかに傾斜している。
車室内側壁部21の車室外面には、前後方向に延びる一対の内側係止リップ21a、21aが上下方向に間隔をあけて設けられている。また、車室外側壁部22の車室内面には、前後方向に延びる一対の外側係止リップ22a、22aが上下方向に間隔をあけて設けられている。車室内側壁部21と車室外側壁部22の間、即ちパネル挿入溝24に挿入された内周側フランジ109には、内側係止リップ21a、21a及び外側係止リップ22a、22aが弾接することによって係止するようになっている。
また、車室内側壁部21の車室内面には、ドアトリム120の上部に設けられた取付部121に係合する上側係合部21bと下側係合部21cとが設けられている。ドアトリム120の取付部121は、上側係合部21b及び下側係合部21cによって上下方向に挟持されるようになっている。
車室外側壁部22の車室外面には、上側シールリップ22bと下側シールリップ22cとが車室外側へ突出するように設けられている。上側シールリップ22b及び下側シールリップ22cは、本発明のシール部に相当するものであり、上記ガラスラン10と同様な弾性材で構成されている。上側シールリップ22b及び下側シールリップ22cの突出方向先端側がウインドガラスGの車室内面に接触してシール性が確保されるようになっている。
図11に示すように、ベルトラインシール材20の前部及び後部は、開閉する金型(図示せず)で成形された型成形部A、Bとされる一方、これら型成形部A、Bの間の部分は、長手方向両端に亘って略同一断面を有するように押し出し成形された押出成形部Cである。つまり、同図に示すように、前側境界線L1と後側境界線L2との間が押出成形部Cであり、前側境界線L1よりも前側部分が前側型成形部Aであり、後側境界線L2よりも後側部分が後側型成形部Bである。押出成形部Cは、図9及び図10に示すように上側シールリップ22b及び下側シールリップ22cを構成する弾性材(例えば、JIS A硬度60度〜80度のTPS、TPO等のTPEやEPDM等のゴム)よりも硬い硬質材からなる芯材29を有している。芯材29は、例えばコ字状の断面を有しており、ベルトラインシール材20の車室内側壁部21、上壁部23及び車室外側壁部22に埋め込まれている。芯材29を構成する硬質材としては、例えばアルミニウム合金、鋼材、ステンレス鋼、硬質樹脂(例えばタルクやガラス繊維を混合した樹脂)等を使用することができ、長手方向について分断することなく連続しており、組付時に作業者が手で引っ張っても長手方向には寸法変化を起こさない、即ち長手方向に伸縮不能な強度を持っている。一方、前側型成形部A及び後側型成形部Bは、弾性材で構成されている。
図11に示すように、後側型成形部Bの上部には、後側ガラスラン30の外面に接触する後側シールリップ形状部40が上方へ突出するように形成されている。後側シールリップ形状部40は、後側ガラスラン30が入り込むように、上方から見たときに後側に開放する略U字状をなすように延びている。また、後側シールリップ形状部40は、上側へ行くほど後に位置するように形成されている。ベルトラインシール材20が正規の組付状態にあるときに、後側シールリップ形状部40が後側ガラスラン30の外面に接触して弾性変形し、該外面に密着するようになっている。
前側型成形部Aの上部には、前側ガラスラン10の外面に接触する前側シールリップ形状部50が上方へ突出するように形成されている。また、前側シールリップ形状部50は、前方へも突出するように形成されている。前側シールリップ形状部50は、前側ガラスラン10が入り込むように、上方から見たときに前側に開放する略U字状をなすように延びている。また、前側シールリップ形状部50は、上側へ行くほど前に位置するように形成されている。ベルトラインシール材20が正規の組付状態にあるときに、前側シールリップ形状部50が前側ガラスラン10の外面に接触して弾性変形し、該外面に密着するようになっている。
図12及び図13に示すように、ベルトラインシール材20における前側ガラスラン10側の端部、即ち、前側型成形部Aには、内周側フランジ109における前側切欠部111の後側縁部111a及び前側縁部111bがパネル挿入溝24の内部に侵入するのを抑制するストッパ部51が設けられている。
ストッパ部51は、ベルトラインシール材20の車室内側壁部21の前部から車室外側壁部22の前部に亘るように形成され、車室内側壁部21と上記車室外側壁部22とが該ストッパ部51により連結されている。また、ストッパ部51は、ベルトラインシール材20の上部まで延びており、上壁部23と一体化されている。従って、パネル挿入溝24の前部はストッパ部51によって閉塞されることになる。尚、ストッパ部51は、上壁部23と一体化されていなくてもよい。この場合、ストッパ部51は、車室内側壁部21の下端部付近と車室外側壁部22の下端部付近とを繋ぐブリッジ状になる。
ストッパ部51の下端面51aは、ベルトラインシール材20の長手方向の外側へ行くほど(本実施形態では前側へ行くほど)上に位置するように傾斜している。ストッパ部51の下端面51aの傾斜方向は、内周側フランジ109における前側切欠部111の前側縁部111bの傾斜方向と同方向となっている。尚、ストッパ部51の下端面51aの傾斜角度と、前側切欠部111の前側縁部111bの傾斜角度とは異なっていてもよいし、同じであってもよい。また、ストッパ部51の下端面51aは、水平方向に延びる面であってもよい。
また、前側型成形部Aの車室外側には、ブロック部52が設けられている。ブロック部52は、車室外側壁部22の前端部に沿うように上下方向に長く形成されている。ベルトラインシール材20の前方から見たとき、ブロック部52の少なくとも一部が車室外側壁部22の前端部と重複する範囲に位置している。これにより、ブロック部52に対して前方から後方へ向かう押圧力が作用した際に、ブロック部52が車室外側壁部22によって支持されることになり、ブロック部52の変形や変位が抑制される。
ブロック部52は、ストッパ部51よりも前方へ突出するように形成されている。ブロック部52の前後方向の肉厚は、ストッパ部51の前後方向の肉厚よりも厚く設定されている。ブロック部52の前面は上下方向に延びており、前側ガラスラン10の外面に当接する当接面52aとされている。この当接面52aの車室内外方向の寸法は、車室外側壁部22の厚み寸法(車室内外方向の寸法)よりも長く設定されている。これにより、多少の組付誤差を吸収して当接面52aを前側ガラスラン10に確実に当接させることが可能になる。また、厚肉のブロック部52を設けたことでベルトラインシール材20の前部近傍の剛性が向上するので、後述するように前側ガラスラン10にブロック部52を当接させた際に変形し難くなり、正確な位置決めが可能になる。
ベルトラインシール材20を組み付ける際に、ブロック部52の当接面52aが前側ガラスラン10の外面に対してその後方から当接することで、ベルトラインシール材20の前後方向の位置決めが行われるようになっている。具体的には、ブロック部52の前方への突出量である該ブロック部52の当接面52aの前後方向の位置は、該当接面52aが前側ガラスラン10の外面に当接した状態でベルトラインシール材20が正規の組付位置となるように配置されており、この実施形態では、前側シールリップ形状部50が前側ガラスラン10の外面に弾接し、かつ、後側シールリップ形状部40が後側ガラスラン30の外面に弾接するようになっている。つまり、ブロック部52の当接面52aは、前側ガラスラン10に当接してベルトラインシール材20の組付位置を該ベルトラインシール材20の長手方向について正規の組付位置とするための組付位置設定用当接部である。
尚、この実施形態では、ブロック部52を前側ガラスラン10に当接させてベルトラインシール材20の組付位置を設定するようにしているが、これに限らず、例えば、図示しないが、ベルトラインシール材20の後端部に、ブロック部及び当接面を設けておき、この当接面を後側ガラスラン30に前側から当接させることによってベルトラインシール材20の組付位置を正規の組付位置とするようにしてもよい。
(ガラスラン及びベルトラインシール材の組付要領)
次に前側ガラスラン10、後側ガラスラン30及びベルトラインシール材20を右側リヤドア102に組み付ける要領について説明する。はじめに、前側ガラスラン10及び後側ガラスラン30を右側リヤドア102に組み付ける。詳しくは、図8に示すように、前側ガラスラン10の外側壁部11、内側壁部12及び連結壁部13をウインドフレーム104の前側フレーム縦辺部104aの内部に押し込むとともに、被覆板部14によって内周側フランジ109を覆う。そして、図5に示すように、前側ガラスラン10の車室内側部分10aを内周側フランジ109の車室内側に配置し、車室外側部分10bを内周側フランジ109の車室外側に配置する。後側ガラスラン30も基本的には前側ガラスラン10と同様にして組み付けることができる。
前側ガラスラン10及び後側ガラスラン30を右側リヤドア102に組み付けた後、ベルトラインシール材20を組み付けていく。このとき、ベルトラインシール材20のパネル挿入溝24に、内周側フランジ109におけるベルトライン部107を挿入していくのであるが、ベルトラインシール材20の長さが上述したように前側ガラスラン10及び後側ガラスラン30の間隔よりも若干長いことから、ベルトラインシール材20を組付後の状態よりもきつく傾斜させた状態で組み付けることになる。例えば、ベルトラインシール材20の前端部を後端部よりも下にした場合、内周側フランジ109におけるベルトライン部107の前部には前側切欠部111が形成されているので、前側切欠部111が無い箇所に比べてベルトラインシール材20の前端部が下に変位し易い形態となっている。この実施形態では、ベルトラインシール材20の前端部に、ストッパ部51が設けられていて、内周側フランジ109における前側切欠部111の後側縁部111a及び前側縁部111bがパネル挿入溝24の内部に侵入するのが抑制される。これにより、ベルトラインシール材20の前端部が必要以上に下方へ変位することはない。詳細には、組付時に、ベルトラインシール材20の前側シールリップ形状部50が位置する高さは、前側切欠部111の上端部に、ストッパ部51の下端部から上壁部23の上端部までの寸法を加えた高さになるため、前側シールリップ形状部50が切れ込み10dの下端よりも高いところになる。したがって、ベルトラインシール材20の前側シールリップ形状部50が、前側ガラスラン10の分岐部分である車室内側部分10aと車室外側部分10bとの間である切れ込み10dに入り込まなくなるので、組付作業性が良好になる。また、図示しないが、前側ガラスラン10に切れ込み10d量が少なく又は切れ込み10dが無く、車室内側部分10aの下端部が前側切欠部111の上端部付近に位置している場合においても、同様にベルトラインシール材20の組付作業性が良好になる。
また、図14に示すように、ベルトラインシール材20のブロック部52の当接面52aを前側ガラスラン10の被覆板部14の最後部面に対してその後方から当接させる。これにより、ベルトラインシール材20の前後方向の位置決めが行われる。また、図15に示すように、ブロック部52(同図において黒色に塗りつぶした部分)を前側グラスラン10の被覆板部14に接触させて押圧する際、そのときに寸法S1(例えば、約1mm)だけ被覆板部14を押圧するようにする。尚、ウインドフレーム104の端部と、前側グラスラン10の被覆板部14の内面との間に形成される隙の前後寸法S2も、1mm程度とするのが好ましい。つまり、寸法S1と寸法S2とは同じとしなくてもよいが、ベルトラインシール材20の車両前後方向の位置決めを容易にするため、同じにするのが好ましい。
さらに、ベルトラインシール材20の組付時には、ストッパ部51の下端面51aが、前側切欠部111の後側縁部111aと同方向に傾斜しているので、ストッパ部51の下端面51aを前側切欠部111の後側縁部111aに略平行に沿うように移動させて組み付けることが容易になる。
そして、ベルトラインシール材20が正規の組付状態となるように、該ベルトラインシール材20の後側を下方へ移動させながら、ベルトラインシール材20のパネル挿入溝24に、内周側フランジ109を挿入していく。
以上説明したように、この実施形態によれば、ベルトラインシール材20に、前側ガラスラン10に当接して該ベルトラインシール材20の組付位置を正規の組付位置とするためのブロック部52を設けたので、ベルトラインシール材20と前側ガラスラン10との間のシール性を確保しながら、ベルトラインシール材20の組付作業性を良好にすることができる。
また、ベルトライン部107が前側へ下降傾斜しており、ベルトラインシール材20の前端部にブロック部52を設けているので、ベルトラインシール材20をベルトライン部107の下降傾斜方向(前方)に自然に移動させていくことでブロック部52を前側ガラスラン10に当接させることができ、組付作業性をより一層良好にすることができる。
また、ベルトラインシール材20の前端部に、内周側フランジ109の角部に形成された前側切欠部111の縁部111a、111bが該ベルトラインシール材20の内部に侵入するのを抑制するためのストッパ部51を設けている。これにより、ベルトラインシール材20が組付不良となるのを抑制して組付作業性を良好にすることができる。
また、ベルトラインシール材20の車室内側壁部21と車室外側壁部22とをストッパ部51により連結することができるので、車室内側壁部21、車室外側壁部22及びストッパ部51の全体の変形を抑制することができる。また、ストッパ部51がベルトラインシール材20の上壁部23と一体化しているので、このことによってもストッパ部51の変形が抑制される。従って、ストッパ部51を設けたことによる作用効果をより一層高めることができる。
また、図16に示す実施形態の変形例1のように、ベルトラインシール材20のストッパ部51を省略してもよい。この場合、ベルトラインシール材20のパネル挿入溝24が前側にも開放されることになり、特に、内周側フランジ109の前側切欠部111が小さな場合や、前側グラスラン10の被覆板部14の切れ込み10d量が少ない又は切れ込み10dが無い等の場合に本変形例を適用することができる。
また、図17に示す変形例2では、ベルトラインシール材20のブロック部52を押出成形部で構成するようにしてもよい。この変形例2では、ベルトラインシール材20の押出成形された部分を前方へ延長して、その延長した部分の一部を切り欠くことによってブロック部52の形状を得るようにしている。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ドアのシール構造は、例えば、自動車の側部に配設されるドアにガラスラン及びベルトラインシール材を別々に組み付ける際に適用することができる。
10 前側ガラスラン
20 ベルトラインシール材
22 車室外側壁部
30 後側ガラスラン
40 後側シールリップ形状部(第2シールリップ形状部)
50 前側シールリップ形状部(第1シールリップ形状部)
52 ブロック部(組付位置設定用当接部)
52a 当接面
102 リヤドア(自動車用ドア)
104 ウインドフレーム
107 ベルトライン部
G ウインドガラス

Claims (6)

  1. ウインドガラスを支持するウインドフレームに、上下方向に延びる複数のガラスランが互いに間隔をあけて組み付けられるとともに、上記ガラスランの間のベルトライン部に該ベルトライン部に沿って延びるベルトラインシール材が組み付けられる自動車用ドアのシール構造において、
    上記ベルトラインシール材の長手方向の一端部及び他端部には、該ベルトラインシール材が正規の組付位置にあるときに上記ガラスランに接触して弾性変形する第1シールリップ形状部及び第2シールリップ形状部がそれぞれ設けられ、
    上記ベルトラインシール材の長手方向の一端部及び他端部の少なくとも一方には、上記ガラスランに当接して上記ベルトラインシール材の組付位置を当該ベルトラインシール材の長手方向について正規の組付位置とするための組付位置設定用当接部が設けられていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  2. 請求項1に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    上記組付位置設定用当接部は、上記ベルトラインシール材に設けられたブロック部で構成されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  3. 請求項1または2に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    上記ベルトラインシール材は、上記ベルトライン部に沿って延びる側壁部を有し、
    上記側壁部を長手方向から見たとき、上記組付位置設定用当接部の少なくとも一部が上記側壁部と重複する範囲に設けられていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  4. 請求項3に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    上記組付位置設定用当接部は、上下方向に延びる当接面を有し、
    上記当接面の車室内外方向の寸法は、上記ベルトラインシール材の上記側壁部の車室内外方向の寸法よりも長く設定されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    上記ベルトライン部は、車両前後方向に延びるとともに、車両前側へ向かって下降傾斜しており、
    上記ベルトラインシール材の前端部に上記組付位置設定用当接部が設けられていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    上記ベルトラインシール材は、弾性材で構成されて上記ウインドガラスに接触するシール部と、該シール部を構成する弾性材よりも硬い硬質材からなる芯材とを有しており、上記芯材は長手方向に伸縮不能であることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
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