JP5909165B2 - 車両のドア構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のドアウインドウガラス回りの排水性を改善したドア構造に関するものである。
車両のサイドドアの内側には、ドアヒンジやドアチェッカー等の機械部品が取り付けられているが、これらの機械部品は水分の付着によって錆の発生や凍結を招き、これらが作動不良や異音発生の原因になることが懸念される。このため、ドアウインドウガラスを伝った水滴をドア内部の適正位置から下方に滴下させるようにしたドア構造が案出されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されたドア構造は、ドア本体の上縁部に、ドアウインドウガラスの車外側面に密接するウエストシールが取り付けられ、ドアサッシュの縦壁の車外側面を覆う樹脂部品であるサッシュガーニッシュの側面にウエストシールの長手方向の端部が突き合わされている。この種の構造では、ウエストシール上に滴下した水滴が同モールの長手方向の端部方向に流れ込むと、その水滴がウエストシールとサッシュガーニッシュの突き合わせ部の隙間からそのまま下方に滴下する虞がある。このため、特許文献1に記載のドア構造では、ウエストシールの長手方向の端部の直下位置に臨む水受け部がサッシュガーニッシュに一体に設けられ、ウエストシールの長手方向の端部に流れ込んだ水滴を水受け部で受けて、ドアサッシュの縦壁やガラスランに伝わらせるようになっている。
特開2009−96228号公報
しかし、この従来のドア構造においては、硬質樹脂から成るサッシュガーニッシュに水受け部が一体に設けられているため、サッシュガーニッシュの製造誤差や組付け誤差等によって水受け部の位置が所望の位置から微妙にずれる可能性が考えられる。そして、水受け部の位置が所望の位置からずれると、水滴の伝わる部位が安定せず、導水効果が低下してしまう。
そこでこの発明は、ドア回り部品の製造誤差や組付け誤差等に拘わらず、ウエストシールの長手方向の端部に流れ込んだ水滴を所望の位置からドア本体の下方に安定的に排出することのできる車両のドア構造を提供しようとするものである。
この発明に係る車両のドア構造では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、アウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル4)の車室内側にインナパネル(例えば、実施形態のインナパネル20)を接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラス(例えば、実施形態のドアウインドウガラス6)を昇降可能に収納するドア本体(例えば、実施形態のドア本体5)と、このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュ(例えば、実施形態のドアサッシュ7)と、前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシール(例えば、実施形態のウエストシール10)と、前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材(例えば、実施形態の水滴誘導部材25)と、を備え、前記ドアサッシュは、前記ドアウインドウガラスの側縁部を摺動自在に案内するガラスラン(例えば、実施形態のガラスラン15)と、当該ガラスランを保持するドアサッシュ本体(例えば、実施形態のドアサッシュ本体16)と、を備え、前記水滴誘導部材は、前記ドアサッシュ本体と前記ガラスランの接触境界部(例えば、実施形態の接触境界部P)で両者に当接することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、アウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル4)の車室内側にインナパネル(例えば、実施形態のインナパネル20)を接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラス(例えば、実施形態のドアウインドウガラス6)を昇降可能に収納するドア本体(例えば、実施形態のドア本体5)と、このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュ(例えば、実施形態のドアサッシュ7)と、前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシール(例えば、実施形態のウエストシール10)と、前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材(例えば、実施形態の水滴誘導部材25)と、を備え、前記水滴誘導部材は、前記アウタパネルの内壁面に当接することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、アウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル4)の車室内側にインナパネル(例えば、実施形態のインナパネル20)を接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラス(例えば、実施形態のドアウインドウガラス6)を昇降可能に収納するドア本体(例えば、実施形態のドア本体5)と、このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュ(例えば、実施形態のドアサッシュ7)と、前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシール(例えば、実施形態のウエストシール10)と、前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材(例えば、実施形態の水滴誘導部材25)と、を備え、前記ウエストシールは、前記アウタパネルの上縁部に取り付けられる取付基部(例えば、実施形態の取付基部12)と、この取付基部から前記ドアウインドウガラスの車外側面に向かって斜め上方に突出するシールリップ部(例えば、実施形態のシールリップ部13)と、を備え、前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部で前記シールリップ部の延長位置の下方に配置されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、アウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル4)の車室内側にインナパネル(例えば、実施形態のインナパネル20)を接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラス(例えば、実施形態のドアウインドウガラス6)を昇降可能に収納するドア本体(例えば、実施形態のドア本体5)と、このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュ(例えば、実施形態のドアサッシュ7)と、前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシール(例えば、実施形態のウエストシール10)と、前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材(例えば、実施形態の水滴誘導部材25)と、を備え、前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部から突出した部分が二つ折りに折り曲げられた重ね合わせ部(例えば、実施形態の重ね合わせ部25a)を有し、前記重ね合わせ部が前記ドアサッシュの縦壁に当接しており、前記重ね合わせ部のうちの折り曲げられた部分の先端面(例えば、実施形態の先端面25c)は、前記ウエストシールの長手方向の端面に突き当てられていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、ウエストシールの長手方向の端部に設けられた可撓性の水滴誘導部材がドアサッシュの縦壁に当接する構成とされているため、ドア回り部品に製造誤差や組付け誤差があっても、ウエストシールの長手方向の端部に流れ込んだ水滴を、水滴誘導部材を通して確実に所望の位置からドア本体の下方に排出することができる。
請求項に係る発明によれば、水滴誘導部材がドアサッシュ本体とガラスランの接触境界部で両者に当接するため、水滴誘導部材に流れ込んだ水滴をドアサッシュ本体とガラスランの二部材を通して下方に伝わらせることができる。また、請求項に係る発明によれば、上下方向に沿って延在するドアサッシュ本体とガラスランの接触境界部に水滴を伝わらせることができるため、水滴をより安定的にドア本体の下方に誘導することができる。
請求項に係る発明によれば、水滴誘導部材がアウタパネルの内壁面にも当接するため、水滴誘導部材に流れ込んだ水滴をアウタパネルの内壁面にも伝わらせてより安定的にドア本体の下方に誘導することができる。
請求項5に係る発明によれば、水滴誘導部材がウエストシールの長手方向の端部でシールリップ部の延長位置の下方に配置されているため、シールリップ部の付根部上を伝ってウエストシールの長手方向の端部に流れ込んだ水滴を水滴誘導部材で確実に受け止めて、所望の位置からドア本体の下方に排出することができる。
請求項に係る発明によれば、水滴誘導部材に設けられた肉厚の厚い重ね合わせ部がドアサッシュの縦壁に当接するため、水滴誘導部材とドアサッシュの当接状態を安定させ、水滴を常時安定して所望の位置に誘導することができる。
請求項に係る発明によれば、水滴誘導部材の折り曲げられた部分の先端面がウエストシールの長手方向の端面に突き当てられているため、水滴誘導部材を、水滴を誘導するのに有利な安定姿勢に維持することができる。
この発明の一実施形態のドア構造を採用した車両の斜視図である。 この発明の一実施形態の図1のA矢視に相当する斜視図である。 この発明の一実施形態の図1のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の図3のC−C断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態のウエストシールの長手方向の端部を示す斜視図である。 この発明の一実施形態のウエストシールを、サッシュガーニッシュ、ガラスラン、アウタパネルとともに示す斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前」「後」や「上」「下」については、特別に断らない限り車両についての「前」「後」や「上」「下」を意味するものとする。また、各図面において、矢印UPは車両の上方を指し、矢印FR,LHは車両の前方と左側方をそれぞれ指すものとする。
図1は、後部側のサイドドア1Bに、この実施形態にかかるドア構造を採用した車両の外観を示す図であり、図2は、図1のA矢視に相当する斜視図、図3は、図1のB−B断面に対応する断面図である。なお、図3において、矢印OUTは車体外側を指し、矢印INは車体内側を指すものとする。
図1に示すように、この実施形態の車両では、車体2の側部にドア開口部3が設けられ、そのドア開口部3に前部側のサイドドア1Aと後部側のサイドドア1Bが開閉可能に取り付けられている。サイドドア1A,1Bは、車両外表面を形成するアウタパネル4の車内側にインナパネル20(図3参照。)が接合されたドア本体5と、ドア本体5の上部に一体に取り付けられ、ドアウインドウガラス6の周縁部を保持するドアサッシュ7と、を備えている。図1においては、後部側のサイドドア1Bについてのみ図示しているが、前後のサイドドア1A,1Bのドア本体5内にはドアウインドウガラス6の昇降をガイドするロアサッシュ21が設けられている。各ロアサッシュ21は、ドアサッシュ7の縦壁の下端に連続するように配設されている。なお、図1中11は、ドア本体5内の前部寄りの下方位置に取り付けられたドアチェッカーである。
後部側のサイドドア1Bは、ドアサッシュ7の縦壁の車外側に、樹脂製のサッシュガーニッシュ9A,9Bが取り付けられている。サッシュガーニッシュ9A,9Bの下端は、ドア本体5のアウタパネル4の車外側一般面の上部まで延出している。
また、ドア本体5のアウタパネル4の上縁部には、ドアウインドウガラス6の車外側面に摺動可能に密接して、アウタパネル4とドアウインドウガラス6の間をシールするウエストシール10が取り付けられている。
図4は、図3のC−C断面に対応する断面図である。
図4に示すように、ウエストシール10は、ドア本体5のアウタパネル4の上部の係止フランジ14に挟着固定される断面略U字状の取付基部12と、取付基部12の車内側壁から車室内側に向かって斜め上方に突出して、先端部がドアウインドウガラス6の車外側面に密接するシールリップ部13と、を備えている。ウエストシール10の取付基部12とシールリップ部13とは長手方向に連続して設けられ、これらが前後のサッシュガーニッシュ9A,9Bの側面に突き合わされる位置まで延出している。ウエストシール10の前端部においては、図3に示すように、取付基部12がサッシュガーニッシュ9Aの下端側面(後方に向く側面)に突き当てられている。
ところで、ドアサッシュ7は、図3に示すように、ドアウインドウガラス6の周縁部を摺動自在に保持するゴム弾性体から成るガラスラン15と、このガラスラン15を保持する金属製のドアサッシュ本体16と、を備えている。ドアサッシュ本体16の前方側の縦壁22は、車体後方に開口する断面コ字状に形成され、そのコ字状断面の内側部分に、基本断面が略コ字状の前記ガラスラン15が保持されている。ガラスラン15は、ドアウインドウガラス6の車内側面に密接するインナリップ15aと、ドアウインドウガラス6の車外側面に密接するアウタリップ15bとを有するとともに、コ字状断面の開口側の端部から開口幅方向外側に突出するアウタ側とインナ側の各係止リップ15c,15dを有している。アウタ側とインナ側の各係止リップ15c,15dは、ドアサッシュ本体16の縦壁22のコ字状断面の開口縁に係止される。アウタ側の係止リップ15cの先端部は、ドアサッシュ本体16の縦壁22の車外側面22aの後端部に当接し、上下方向に延在する縦壁22との接触境界部Pを構成している。なお、この実施形態においては、ドアサッシュ本体16の縦壁22とアウタ側の係止リップ15cの縦壁領域がドアサッシュ7の縦壁を構成している。
また、図3に示すように、ドアサッシュ本体16の縦壁22の車外側面22aは、サッシュガーニッシュ9Aのウエストシール10の前端部の突き当てられる端面9aに対して車体前方側にオフセットして配置されている。したがって、ドアサッシュ本体16の縦壁22の車外側面22aは、ウエストシール10の前端部に対しても所定量前方側にオフセットされている。この縦壁22の車外側面22aとウエストシール10の前端部との間の離間したスペースの下方には、図1に示すドアチェッカー11や図示しないドアヒンジ部品が配置されている。
また、図3に示すように、ウエストシール10を保持するアウタパネル4の係止フランジ14は、ウエストシール10の取付基部12の前端部より車体前方側に延出し、サッシュガーニッシュ9Aの下縁の裏面側に回り込んでいる。
ウエストシール10の前端部には、図3に示すように、EPDMゴムを主成分とした発泡ゴムから成る水滴誘導部材25が取り付けられている。この実施形態の水滴誘導部材25は、裏面に粘着剤が塗布された断面方形状の帯状片から成り、その帯状片の先端部が二つ折りに折り曲げられ、裏面に塗布された粘着剤によって相互に固定されている。以下、帯状片のうちの、この二つ折りに折り曲げられて相互に固定されたブロック状部分を重ね合わせ部25aと呼び、残余の長尺な部分を一般部25bと呼ぶものとする。
水滴誘導部材25は、帯状片の一般部25bがウエストシール10の前縁部領域のうちの、シールリップ部13の直下の車室内側面に粘着剤によって接着固定されている。そして、こうしてウエストシール10の前縁部領域に接着固定された水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの車室内側のコーナー部分は、ドアサッシュ本体16の縦壁22の車外側面22aとガラスラン15の係止リップ15cの先端部領域とに、即ち、両者の接触境界部Pの前後に弾性的に当接している。また、水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの車室外側のコーナー部分は、ドア本体5のアウタパネル4のうちの係止フランジ14の車室内側面(内壁面)に当接している。
前述のようにウエストシール10の前縁部領域に接着固定された水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aのうちの、折り返し部分の先端面25c(折り曲げ部の先端部)は、ウエストシール10の取付基部12の先端面(係止フランジ14よりも車室内側に位置される領域の先端面)に突き当てられている。水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの上面は平坦に形成されている。また、水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aは、ウエストシール10のシールリップ部13の付根部の直下の前方側の延長領域に延在している。したがって、シールリップ部13の付根部と取付基部12の間の溝を伝って車体前方側に流れ込んだ水滴は、水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの上面へと流れ込む。
以上の構成において、ドアウインドウガラス6の外側面に当たった水滴がウエストシール10のシールリップ部13の付根部の上面に流れ落ちると、その水滴は、図3及び図6の矢印で示すように、ウエストシール10のシールリップ部13の付根部と取付基部12の間の溝を伝ってウエストシール10の長手方向の端部方向に流れる。こうして、ウエストシール10の前端部に達した水滴は水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの上面に流れ落ち、その重ね合わせ部25aの当接するドアサッシュ本体16の縦壁22及びガラスラン15と、アウタパネル4の係止フランジ14とを伝ってドア本体5の下方に排出される。
したがって、このサイドドア1Bで採用したドア構造においては、ウエストシール10の長手方向の端部から水滴がドア本体5内の下方に直接滴下しないため、水滴がドア本体5内のドアチェッカー11やドアヒンジ部品に付着して錆の発生や凍結を招くことがない。
このサイドドア1Bのドア構造においては、ウエストシール10の前端部に設けられた水滴誘導部材25がドアサッシュ7の縦壁に弾性的に当接する構成とされているため、ドアサッシュ7等のドア回り部品に製造誤差や組付け誤差があっても、ウエストシール10とサッシュガーニッシュ9Aの背部側の隙間に流れ込んだ水滴を、水滴誘導部材25を通して確実にドアチェッカー11やドアヒンジ部品を回避した位置からドア本体5の下方に排出することができる。
特に、この実施形態のドア構造では、水滴誘導部材25の車内側の前部コーナ部付近がドアサッシュ本体16の縦壁22とガラスラン15の係止リップ15cの両者に当接するため、水滴誘導部材25に流れ込んだ水滴をドアサッシュ本体16の縦壁22だけでなく、ガラスラン15も水滴の流下経路として確実にドア本体5の下方に誘導することができる。
さらに、このドア構造において、水滴誘導部材25がドアサッシュ本体16の縦壁22とガラスラン15の係止リップ15cの接触境界部Pを跨いて両者に当接することから、上下方向に延出する両者の接触境界部Pを通して水滴を安定的にドア本体5の下方に誘導することができる。
さらに、この実施形態のドア構造においては、水滴誘導部材25の車外側の前部コーナ部付近が、アウタパネル4の係止フランジ14の車内側面にも当接するため、水滴誘導部材25上に流れ込んだ水滴を、より安定的にドア本体5の下方に誘導することができる。
また、この実施形態のドア構造においては、水滴誘導部材25がウエストシール10の前端部においてシールリップ部13の延長位置の下方に配置されているため、シールリップ部13の付根部上を伝ってウエストシール10の前端部に流れ込んだ水滴を水滴誘導部材25で確実に受け止め、ドアサッシュ本体16やガラスラン15等を通してドア本体5の下方に確実に排出することができる。
また、このドア構造の場合、水滴誘導部材25が発泡性材料(発泡ゴム)によって構成されているため、ウエストシール10の長手方向の端部から水滴誘導部材25上に流れ込む水滴の勢いを発泡性材料の表面や内部の抵抗によって減衰することができる。したがって、これによりウエストシール10から水滴誘導部材25上に流れ込んだ水滴がそのまま水滴誘導部材25の前方を回り込んで下方に滴下するのを防止することができる。
さらに、この実施形態のドア構造の場合、水滴誘導部材25の上面、特に、ウエストシール10の前端部から前方に突出する重ね合わせ部25aの上面が平坦に形成されているため、シールリップ部13の付根部上を伝って流れ込む水滴の量が増加しても、その水滴を水滴誘導部材25の上面で受け止め、ドアサッシュ本体16やガラスラン15等を通して確実にドア本体5の下方に排出することができる。
また、この実施形態のドア構造においては、水滴誘導部材25が可撓性を有する断面方形状の帯状片から成り、ウエストシール10の前端部から前方に突出する部分が二つ折りに折り曲げられて肉厚の厚い重ね合わせ部25aとされるとともに、その重ね合わせ部25aがドアサッシュ本体16やガラスラン15等に弾性的に当接しているため、水滴誘導部材25の他部材との弾性接触状態を安定させ、水滴を常時安定してドアサッシュ本体16やガラスラン15等を通して外部に排出することができる。
さらに、この実施形態のドア構造は、水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aの折り曲げられた部分の先端面25cがウエストシール10の前端面に突き当てられているため、水滴誘導部材25の重ね合わせ部25aを、水滴を誘導するのに有利な安定姿勢に維持ができる、という利点がある。
また、この実施形態では、水滴誘導部材25として、裏面に粘着剤を塗布された断面方形状の帯状片を用いるようにしているため、先端部の重ね合わせ部25aの折り返し量を調整することにより、ウエストシール10の前端部とドアサッシュ7との間の隙間を容易に無くすことができる。さらに、この水滴誘導部材25では先端部の重ね合わせ部25aで粘着剤の塗布面を相互に接合するようにしているため、粘着剤の塗布面が外部に露出してベトつきを生じるのを防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、水滴誘導部材25を用いた排水構造を後部側のサイドドア1Bの前部領域に適用したが、後部側のサイドドア1Bの後部領域や、前部側のサイドドア1Aの同様の領域に適用することも可能である。
また、上記の実施形態においては、水滴誘導部材25がドアサッシュ本体16及びガラスラン15に当接しているが、水滴誘導部材25がドアサッシュ本体16またはガラスラン15のどちらか一方に当接するようにしても良い。
4 アウタパネル
5 ドア本体
6 ドアウインドウガラス
7 ドアサッシュ
10 ウエストシール
12 取付基部
13 シールリップ部
15 ガラスラン
15c アウタ側の係止リップ(縦壁)
16 ドアサッシュ本体
20 インナパネル
22 縦壁
25 水滴誘導部材
25a 重ね合わせ部
25c 先端面

Claims (11)

  1. アウタパネルの車室内側にインナパネルを接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラスを昇降可能に収納するドア本体と、
    このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュと、
    前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシールと、
    前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材と、を備え、
    前記ドアサッシュは、前記ドアウインドウガラスの側縁部を摺動自在に案内するガラスランと、当該ガラスランを保持するドアサッシュ本体と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記ドアサッシュ本体と前記ガラスランの接触境界部で両者に当接することを特徴とする車両のドア構造。
  2. アウタパネルの車室内側にインナパネルを接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラスを昇降可能に収納するドア本体と、
    このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュと、
    前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシールと、
    前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記アウタパネルの一部に当接していることを特徴とする車両のドア構造。
  3. アウタパネルの車室内側にインナパネルを接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラスを昇降可能に収納するドア本体と、
    このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュと、
    前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシールと、
    前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材と、を備え、
    前記ウエストシールは、前記アウタパネルの上縁部に取り付けられる取付基部と、この取付基部から前記ドアウインドウガラスの車外側面に向かって斜め上方に突出するシールリップ部と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部で前記シールリップ部の延長位置の下方に配置されていることを特徴とする車両のドア構造。
  4. アウタパネルの車室内側にインナパネルを接合して成り、前記アウタパネルとインナパネルの間にドアウインドウガラスを昇降可能に収納するドア本体と、
    このドア本体の上部に設けられ、上昇した前記ドアウインドウガラスの周囲を保持するドアサッシュと、
    前記ドア本体の上縁部に沿って装着され、前記ドアウインドウガラスの車外側面に密接して前記ドアウインドウガラスとの隙間をシールするウエストシールと、
    前記ウエストシールの長手方向の端部に設けられ、前記ドアサッシュの縦壁に当接する可撓性の水滴誘導部材と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部から突出した部分が二つ折りに折り曲げられた重ね合わせ部を有し、
    前記重ね合わせ部が前記ドアサッシュの縦壁に当接しており、
    前記重ね合わせ部のうちの折り曲げられた部分の先端面は、前記ウエストシールの長手方向の端面に突き当てられていることを特徴とする車両のドア構造。
  5. 前記ドアサッシュは、前記ドアウインドウガラスの側縁部を摺動自在に案内するガラスランと、当該ガラスランを保持するドアサッシュ本体と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記ドアサッシュ本体と前記ガラスランの接触境界部で両者に当接することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  6. 前記水滴誘導部材は、前記アウタパネルの一部に当接していることを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  7. 前記ウエストシールは、前記アウタパネルの上縁部に取り付けられる取付基部と、この取付基部から前記ドアウインドウガラスの車外側面に向かって斜め上方に突出するシールリップ部と、を備え、
    前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部で前記シールリップ部の延長位置の下方に配置されていることを特徴とする請求項1,2,4のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  8. 前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部から突出した部分が二つ折りに折り曲げられた重ね合わせ部を有し、
    前記重ね合わせ部が前記ドアサッシュの縦壁に当接しており、
    前記重ね合わせ部のうちの折り曲げられた部分の先端面は、前記ウエストシールの長手方向の端面に突き当てられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  9. 前記水滴誘導部材は、上面が平坦に形成されていることを特徴とする請求項3または7に記載の車両のドア構造。
  10. 前記水滴誘導部材は発泡性材料によって構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  11. 前記水滴誘導部材は、前記ウエストシールの長手方向の端部から突出した部分が二つ折りに折り曲げられた重ね合わせ部を有し、
    前記重ね合わせ部が前記ドアサッシュの縦壁に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
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