JP2005096668A - ガラスランの組付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディビジョンバーからの外れを防止し、ドアへの組み付けに際しての作業性の飛躍的な向上を図ることのできるガラスランの組付構造を提供する。
【解決手段】車両のリヤドアの窓枠部分の内周縁部に組付けるガラスラン2は、一対の側壁部19と基部18とによって形成される断面略コ字形状の本体部を備えている。また、ガラスラン2は、押出成形された前部鉛直部3及び後部鉛直部4と、型成形された前部コーナー部6及び後部コーナー部7によって構成されており、後部鉛直部4がディビジョンバー10に取着されるようになっている。後部コーナー部7の基部18には、突起31が一体形成されている。一方、ディビジョンバー10の長手方向上端には、突起31に対応した切欠き34が形成されている。突起31を切欠き34に係止させることで、ガラスラン2とディビジョンバー10が仮組付され、両者のリヤドアへの組付け時に、ガラスラン2がディビジョンバー10から外れるといった事態の抑制を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアに取付けられるガラスランの組付構造に関するものである。
一般に、自動車等の車両のドアガラスの周縁は、ガラスランによって保持されている。ガラスランは、ドアの窓枠形状に即して前側部、上側部及び後側部からなり、全体として略コ字形状をなしている。また、その断面形状は、略コ字状の本体部と、本体部の両側壁の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有している。そして、本体部が車両のドアに設けられた窓枠であるサッシュ等の内周縁部に取着され、ドアガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。
特に、リヤドアにおいては、その後部に対応する部位にディビジョンバーと称される略直線状のサッシュが設けられるものがあり、ガラスランの一部(後側部)は、ディビジョンバーに対し嵌め込まれ、リヤドアに固定される。
前記ガラスランは、ドアガラスが開閉される際に、ガラスランに対するドアガラスの相対移動に伴って、摺動抵抗により上下に移動してしまうおそれがある。このため、本体部の側壁に形成した係止凸部と、サッシュに形成したL字形状の切り起こしとを係止させることによって、上下方向への移動を抑制するものもある(特許文献1参照。)。
特開2001−206069号公報
ところで、ガラスランを予めディビジョンバーに取付けて、サブアッセンブリとしたうえで、ディビジョンバーと共にガラスランをドアに組付ける場合がある。この場合、例えばガラスランの前側部をドアのサッシュに嵌め込むと、上側部が車両前方に引っ張られる。それに伴って、後側部の上部が車両前方へと引っ張られる。前記背景技術に記載の係止手段は、上下方向への移動を抑制するものであって、車両前方への移動規制を目的としていない。このため、図7に示すように後側部42の上部がディビジョンバー43から外れてしまうといった不具合を生じるおそれがある。ひいては、外れた後側部42をディビジョンバー43へ再度嵌め直す必要があり、作業性の悪化を引き起こすおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ディビジョンバーから外れを防止し、組み付けに際しての作業性の飛躍的な向上を図ることのできるガラスランの組付構造を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両用ドアの窓枠部分に設けられ、自身の長手方向の一部がディビジョンバーに取着されるガラスランの組付け構造であって、前記ガラスランは、一対の側壁部と、前記一対の側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、少なくとも前記ディビジョンバーの長手方向端部またはその近傍における前記基部と、前記ディビジョンバーの前記基部に面する部分との離間を抑制し、前記ガラスランの前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向への移動による前記ディビジョンバーからの外れを抑制可能な移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
上記手段1によれば、ガラスランは、車両用のドアの窓枠部分に設けられ、一対の側壁部と基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備している。また、ガラスランの長手方向の一部は、ディビジョンバーに取着される。ディビジョンバーの長手方向端部またはその近傍には、基部と、ディビジョンバーの基部に面する部分との離間を抑制する移動規制手段が設けられている。これにより、ディビジョンバーに取着されていない部分のガラスランがディビジョンバーの長手方向に直交する方向へ引っ張られる場合においても、ガラスランがディビジョンバーから外れるといった不具合を抑制できる。その結果、外れたガラスランを再度ディビジョンバーに取着させる必要がなく、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。なお、移動規制手段としては、接着剤、両面テープ等の貼り付けによるものや、クリップ、ねじ、リベット等の別体により固定するものでもよいし、ガラスランやディビジョンバーに一体的に形成されたものでもよい。また、各手段に記載のディビジョンバーは、車両の窓を分割するために設けられる略直線状のサッシの1種である。
手段2.車両用ドアの窓枠部分に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備え、一方の鉛直部がディビジョンバーに取着されてなるガラスランの組付構造であって、前記ガラスランは、ドアガラス面に略平行に形成される一対の側壁部と、前記ドアガラス面に略直交して前記側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、前記ディビジョンバーの前記水平部に近い側の長手方向端部、または、その近傍において、前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向、かつ、前記ドアガラス面に略平行な方向へのガラスランの移動を規制するべく、前記基部と前記ディビジョンバーを係止する移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
上記手段2によれば、ガラスランは、車両用のドアの窓枠部分に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備えており、一対の側壁部と基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備している。また、一方の鉛直部は、ディビジョンバーに取着される。ディビジョンバーの前記水平部に近い側の長手方向端部、またはその近傍には、基部及びディビジョンバーを係止する移動規制手段が設けられている。これにより、ガラスランの水平部がディビジョンバーの長手方向に直交する方向、かつ、ドアガラス面に略平行な方向へ引っ張られる場合においても、鉛直部がディビジョンバーから外れるといった不具合を抑制できる。その結果、外れた鉛直部を再度ディビジョンバーに取着させる必要がなく、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
手段3.車両用ドアの窓枠部分の内周縁部に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備え、一方の鉛直部がディビジョンバーに取着されてなるガラスランの組付構造であって、前記ガラスランは、ドアガラス面に略平行に形成される一対の側壁部と、前記ドアガラス面に略直交して前記側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、前記ディビジョンバーの一端は、前記一方の鉛直部と前記水平部とを繋ぐコーナー部まで延びており、前記コーナー部に対応する部位に、前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向、かつ、前記ドアガラス面に略平行な方向へのガラスランの移動を規制するべく、前記基部と前記ディビジョンバーを係止する移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
上記手段3によれば、ガラスランは、車両用のドアの窓枠部分の内周縁部に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備えており、一対の側壁部と基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備している。また、一方の鉛直部は、ディビジョンバーに取着され、ディビジョンバーの一端が一方の鉛直部と前記水平部とを繋ぐコーナー部まで延びている。該コーナー部には、基部とディビジョンバーを係止する移動規制手段が設けられている。これにより、ガラスランの水平部がディビジョンバーの長手方向に直交する方向、かつ、ドアガラス面に略平行な方向へ引っ張られる場合においても、鉛直部がディビジョンバーから外れるといった不具合を抑制できる。その結果、外れた鉛直部を再度ディビジョンバーに取着させる必要がなく、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
手段4.前記移動規制手段は、前記基部及び前記ディビジョンバーのうちいずれか一方に設けられた係止部材と、他方に設けられた被係止部材とによって構成されることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のガラスランの組付構造。
上記手段4によれば、基部及びディビジョンバーのうちいずれか一方に係止部材が設けられると共に、他方に被係止部材が設けられる。そして、係止部材が被係止部材に係止されることにより、基部及びディビジョンバーの移動が規制されると共に、ガラスランに対するディビジョンバーの取着及び位置決めを容易に、かつ、確実に行なうことができる。
手段5.前記係止部材、前記被係止部材は、それぞれ前記基部、前記ディビジョンバーに対し、一体的に形成されたものであることを特徴とする手段4に記載のガラスランの組付構造。
上記手段5によれば、前記係止部材、前記被係止部材が、それぞれ前記基部、ガラスランに対し、一体的に形成されたものである。このため、別途の係止部材、被係止部材を用意する必要がなく、そのうえ、位置ずれの抑制を図ることもできる。そのため、手段4に記載の作用効果が一層確実に奏される。
手段6.前記移動規制手段は、前記基部に設けられた突起と、前記ディビジョンバーに設けられた切欠きまたは孔とによって構成され、前記突起は、先端部と付根部とを具備し、前記切欠きまたは孔の幅は、前記先端部の最大幅より狭く、前記付根部が入り込み可能に形成されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかにの記載のガラスランの組付構造。
上記手段6によれば、基部は、先端部と付根部とを具備した突起を備えており、ディビジョンバーは、切欠きまたは孔を備えている。切欠きまたは孔から突起の先端部を突出させ、切欠きまたは孔内に突起の付根部を入り込ませることで、基部とディビジョンバーとを係止させることができる。なお、「前記基部に設けられた突起と、前記ディビジョンバーに設けられた切欠きまたは孔とによって」に代えて、「前記基部に設けられた切欠きまたは孔と、前記ディビジョンバーに設けられた突起とによって」としてもよく、同様の作用効果を得ることができる。
手段7.前記ガラスランは、ドアベルトラインに沿って設けられる(剛直性を有する)シール部材に対して、別体であり、前記切欠きは、前記ディビジョンバーの長手方向端部に向けて開口していることを特徴とする手段6に記載のガラスランの組付構造。
上記手段7によれば、ディビジョンバーに設けられた切欠きは、ディビジョンバーの長手方向端部に向けて開口している。このため、ガラスランの突起をディビジョンバーの長手方向にガラスランをスライドさせるだけで容易に嵌め込むことができる。また、ガラスランと、ドアベルトラインに沿って設けられるシール部材とは別体となっている。シール部材が剛直性を有し、ガラスランとシール部材とが、一体となっている場合には、ガラスランをドアに組付ける際に、ガラスランの移動可能な軌跡が規制されるため、ディビジョンバーの長手方向にガラスランが移動しやすい傾向にある。この場合、例えば、ディビジョンバー端部に開口した切欠きに基部の突起を係止させるといった簡易な構造では、一旦係止させた突起が切欠き内を開口方向へ移動して外れてしまうおそれがある。この点、手段7では、シール部材が、ガラスランとは別体となっているため、ガラスランがディビジョンバーの長手方向に移動しにくい。従って、ディビジョンバー端部に開口した切欠きに基部の突起を係止させるといった簡易な構造であっても、突起が外れるといった不具合の抑制を図ることができる。
手段8.前記ガラスランは、予めディビジョンバーに取着されてアッセンブリ状態とされた後に前記ドアに組み付けられることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のガラスランの組付構造。
上記手段8によれば、ガラスランは、ドアに組付ける前にディビジョンバーを取着させてアッセンブリとされる。このような場合であっても、移動規制手段により、ガラスランとディビジョンバーは外れにくい状態となっているため、組付時だけでなく、アッセンブリの取り回し時にも、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図2,3に示すように、自動車用ドア(図ではリヤドア:以下、単に「ドア」という)1の窓枠部分に対応して、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)よりなるガラスラン2が組み付けられる。より詳しく説明すると、ドア1には、その外周形状に即した窓枠であるサッシュが設けられており、該サッシュに本実施の形態のガラスラン2が組み付けられる。
ガラスラン2は、その長手方向にみて押出成形部と型成形部(図3で散点模様を付した部分)とに区別される。すなわち、押出成形部は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部はコーナー部分に対応しており、隣接する押出成形部同士が所定の角度(例えば約90度)をなした状態で相互に接続されるように金型装置にて形成されている。このように、ガラスラン2は押出成形部及び型成形部によって構成されているのであるが、具体的には、車両の前方側であるドア1の前部に対応し、略鉛直方向に延びる鉛直部としての前部鉛直部3、車両の後方側に対応し、略鉛直方向に延びる鉛直部としての後部鉛直部4、及び、ドア1の上部に対応し、略水平方向に延びる水平部としての上部水平部5が押出成形部であり、前部鉛直部3と上部水平部5とを繋ぐ前部コーナー部6、及び、後部鉛直部4と上部水平部5とを繋ぐコーナー部としての後部コーナー部7とが型成形部によって構成されている。
ガラスラン2のうち、前部鉛直部3及び上部水平部5に関しては、一般的なサッシュ(図示略)に対し組み付けられている。これに対し、車両の後方側に対応し、略鉛直方向に延びる後部鉛直部4に関しては、ディビジョンバー10に対して取着されている。ディビジョンバー10は、略直線状のサッシュの一種であり、次のような意義を有する。すなわち、リヤドア1は、その一部が後部タイヤの上方に配置されるため、リヤドア1の後方下部は凹んだ湾曲形状となっている(図2等参照)。かかるリヤドア1に対し、後部ドアガラスを単純にウインドウ形状に合わせて設計すると、ドアガラスを下降させることができない。このため、ウインドウ部分を前部と後部に2分割して、前部のドアガラスGを昇降可能とし、後部のドアガラスを固定状態とすることが一般的に行われる。この場合、前部と後部の境界部分にディビジョンバー10が設けられる。つまり、ディビジョンバー10は、昇降可能な前部のドアガラスGの周縁に対応して設けられるガラスラン2の後部鉛直部3を取付けるためのサッシュとしての役割を果たすものである。なお、ディビジョンバー10は、ドア1のインナパネル11及び該インナパネル11に溶接されたインナリーンフォース12に対し図示しない固定ボルト等によって固定される(図4参照)。
図4は、ガラスラン2のディビジョンバー10への組付状態を説明するための一般断面図であり、図2のJ−J線断面図である。ガラスラン2は、断面略コ字状の本体部15及び一対のシールリップ16,17を備えている。本体部15は、基部18及び該基部18から延びる一対の側壁部19,20よりなっている。また、シールリップ16,17は、前記両側壁部19,20の略先端からそれぞれ本体部15の内側に延びており、これによりドアガラスGの車内側及び車外側がシールされるようになっている。さらに、両側壁部19,20には、本体部15の外側に向かって延びる保持リップ21,22,23が具備されている。なお、押出成形部だけでなく、型成形部もほぼ同様の断面形状をなしている。
ディビジョンバー10は、ドアガラスGの面に略平行なアウタ側壁部26とインナ側壁部27と、両側壁部26,27を連結する中央壁部28とを備え、全体として断面略H字形状に形成されている。中央壁部28によって2つに分けられたエリアのうち、一方にガラスラン2が嵌め込まれている。ディビジョンバー10のエリア形状に準じて、ガラスラン2の断面形状が設計されており、ガラスラン2は、保持リップ21,22,23等による接触摩擦抵抗によってディビジョンバー10から比較的移動し難く、外れにくい状態となっている。
さて、図1(a)に示すように、ガラスラン2のディビジョンバー10に嵌め込まれる部分のうち、前記後部コーナー部7の基部18には、本体部15の外側に向かって突出する係止部材としての突起31が一体成形されている。該突起31は、細く短い付根部32と、略鏃形状の先端部33とを備えている。前記突起31に対応して、ディビジョンバー10の中央壁部28の上端には、図1(b)に示すような上端が開口する被係止部材としての切欠き34が形成されている。切欠き34の幅は、付根部32が入り込み可能であり、先端部33の最大幅より狭くなるように設計されている。そして、切欠き34に付根部32が入るように突起31が取付けられることで、ガラスラン2がディビジョンバー10に固定されるようになっている。なお、本実施の形態では、突起31及び切欠き34によって、移動規制手段が構成されている。
次に、ガラスラン2の組付け時の手順について説明する。まず、ガラスラン2をディビジョンバー10に取付け、サブアッセンブリとする。この際には、図1(a),(b)に示すように、ディビジョンバー10の中央壁部28の上方からガラスラン2の突起31を切欠き34に嵌め込む。これにより、ディビジョンバー10の少なくとも上部に対するガラスラン2の上下方向の位置が正確に決められると共に、後部コーナー部7がディビジョンバー10に固定される。次いで、後部鉛直部4をディビジョンバー10に嵌め込む。
続いて、サブアッセンブリ状態のガラスラン2(ディビジョンバー10の取付けられたガラスラン2)をドア1のサッシュに取付ける。このとき、後部コーナー部7が、上部水平部5の方へ、すなわち、車両前方へと引っ張られることがある。これに対し、本実施の形態では、後部コーナー部7の前記突起31を切欠き34に固定させているため、ディビジョンバー10から後部コーナー部7や該後部コーナー部7に続いて後部鉛直部4までもが外れてしまうといった不具合を生じることなく安定した取付が可能となる。
このように、本実施の形態によれば、予め、ガラスラン2の後部コーナー部7に具備された突起31をディビジョンバー10に形成された切欠き34に組付けて、ガラスラン2とディビジョンバー10をサブアッセンブリ(仮組付け状態)としている。このため、ディビジョンバー10の取付けられたガラスラン2をドア1のサッシュに取付ける際には、後部コーナー部7が車両前方へと引っ張られても、ガラスラン2がディビジョンバー10から外れるといった不具合を抑制できる。その結果、ガラスラン2の組付けを円滑に行うことができ、ひいては作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
さらに、突起31は、後部コーナー部7に設けられているため、後部コーナー部7を型成形する際に同時に形成される。また、切欠き34も、ディビジョンバー10を形成する際に、一体的に形成される。このため、別途に突起31や切欠き34のための部材を設ける必要がない。そのうえ、一体的に形成されるため、後部コーナー部7に対する突起31の位置、ディビジョンバー10に対する切欠き34の位置のずれが抑制される。従って、突起31と切欠き34の係止にあたり、正確な位置決めをさせることができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施の形態では、リヤドア1用のガラスラン2について具体化したが、組み付けられるドアの部位は何ら限定されるものではなく、ディビジョンバーの装着される部位であれば、例えばフロントドアに取着されるガラスランにも適用することもできる。
(b)上記実施の形態では、ガラスラン2の主要部分をEPDMにより構成しているが、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等の他の素材により構成してもよい。
(c)上記実施の形態では、ディビジョンバー10の切欠き34は、略コ字形状となっているが、形状はこれに限定されず、例えば、図5(a),(b)に示すような形状の切欠き35,36にしてもよいし、切欠きでなく、図5(c)に示すような孔37を設けてもよい。
(d)上記実施の形態では、ガラスラン2の突起31の先端部33は略鏃形状をなしているが、形状はこれに限定されず、例えば、図6(a)〜(c)に示すような形状の先端部38,39,40でもよい。
(e)上記実施の形態では、ガラスラン2に対し突起31を、ディビジョンバー10に対し切欠き34を設けることとしたが、両者の関係を逆にしてもよい。例えば、ガラスラン2に切欠きや孔を形成し、該切欠きや孔に係止可能な切り起こしによる突起をディビジョンバー10に形成することとしてもよい。
(f)また、突起または切欠きは、型成形時に同時にかつ一体的に設けることが望ましいが、ガラスラン2またはディビジョンバー10に対し、それぞれ一体的に設けられている必要はなく、別体で構成することとしてもよい。例えば、ねじ、リベット、接着剤、両面テープ等で両者2,10を取着することとしてもよい。
一実施の形態におけるガラスランとディビジョンバーとの取付を説明するための図であって、(a)はガラスランの斜視図であり、(b)はディビジョンバーの斜視図である。 ガラスラン等の全体構成を示すドアの斜視図である。 ガラスラン構成を示す模式的な側面図である。 ガラスラン及びディビジョンバー等の組付構成を示す図2のJ−J線断面図である。 ディビジョンバーの上端の部分側面図であって、(a)、(b)は別の形態の切欠きを示す側面図であり、(c)は切欠きに代えて孔を設けた場合の側面図である。 (a)〜(c)は、別の形態の突起を示す後部コーナー部の部分断面図である。 ガラスランがディビジョンバーから外れる様子を示すドアの斜視図である。
符号の説明
1…ドア、2…ガラスラン、3…鉛直部としての前部鉛直部、4…鉛直部としての後部鉛直部、5…水平部としての上部水平部、7…コーナー部としての後部コーナー部、10…ディビジョンバー、15…本体部、18…基部、19,20…側壁部、31…係止部材としての突起、32…付根部、33…先端部、34…被係止部材としての切欠き。

Claims (6)

  1. 車両用ドアの窓枠部分に設けられ、自身の長手方向の一部がディビジョンバーに取着されるガラスランの組付け構造であって、
    前記ガラスランは、一対の側壁部と、前記一対の側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、
    少なくとも前記ディビジョンバーの長手方向端部またはその近傍における前記基部と、前記ディビジョンバーの前記基部に面する部分との離間を抑制し、前記ガラスランの前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向への移動による前記ディビジョンバーからの外れを抑制可能な移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
  2. 車両用ドアの窓枠部分に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備え、一方の鉛直部がディビジョンバーに取着されてなるガラスランの組付構造であって、
    前記ガラスランは、ドアガラス面に略平行に形成される一対の側壁部と、前記ドアガラス面に略直交して前記側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、
    前記ディビジョンバーの前記水平部に近い側の長手方向端部、または、その近傍において、前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向、かつ、前記ドアガラス面に略平行な方向へのガラスランの移動を規制するべく、前記基部と前記ディビジョンバーを係止する移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
  3. 車両用ドアの窓枠部分の内周縁部に設けられ、略水平方向に延びる水平部と、該水平部の両端から略鉛直方向に延びる一対の鉛直部とを備え、一方の鉛直部がディビジョンバーに取着されてなるガラスランの組付構造であって、
    前記ガラスランは、ドアガラス面に略平行に形成される一対の側壁部と、前記ドアガラス面に略直交して前記側壁部を連結する基部とを備えた断面略コ字形状の本体部を具備し、
    前記ディビジョンバーの一端は、前記一方の鉛直部と前記水平部とを繋ぐコーナー部まで延びており、
    前記コーナー部に対応する部位に、前記ディビジョンバーの長手方向に略直交する方向、かつ、前記ドアガラス面に略平行な方向へのガラスランの移動を規制するべく、前記基部と前記ディビジョンバーを係止する移動規制手段を設けたことを特徴とするガラスランの組付構造。
  4. 前記移動規制手段は、前記基部及び前記ディビジョンバーのうちいずれか一方に設けられた係止部材と、他方に設けられた被係止部材とによって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラスランの組付構造。
  5. 前記係止部材、前記被係止部材は、それぞれ前記基部、前記ディビジョンバーに対し、一体的に形成されたものであることを特徴とする請求項4に記載のガラスランの組付構造。
  6. 前記移動規制手段は、前記基部に設けられた突起と、前記ディビジョンバーに設けられた切欠きまたは孔とによって構成され、
    前記突起は、先端部と付根部とを具備し、
    前記切欠きまたは孔の幅は、前記先端部の最大幅より狭く、前記付根部が入り込み可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかにの記載のガラスランの組付構造。
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