JP2009056832A - ガラスラン - Google Patents

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知則 井上
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Abstract

【課題】外観品質の向上を図るとともに、製造工数の増大を抑止しつつ、取付部への容易かつ安定した装着が可能となるガラスランを提供する。
【解決手段】ガラスラン5は、ドアフレームの内周に沿って設けられた取付部4に取着され、基底部14及び該基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16よりなる断面略コ字状の本体部11と、両側壁部15、16の略先端から本体部11内側に延びる一対のシールリップ12、13と、両側壁部15、16の略先端から本体部11外側に延びる一対のモールリップ17、18とを備え、押出成形により長手方向全域が形成される。また、ガラスラン5は、車外側側壁部15及び車内側側壁部16の一部を本体部11のそれ以外の部位よりも軟質な素材により構成することで形成された変形部21を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
一般に、自動車のドアフレームの内周に沿ってガラスランが設けられている。ガラスランは、その断面方向から見ると、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面コ字形の本体部を備えるとともに、本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップを備えている。上記ガラスランは、本体部がドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、両シールリップによって、ドアガラスの内外面の周縁部が挟まれるようにしてシールされる。
近年におけるガラスランは、ほぼ直線状に成形された押出成形部と、押出成形部同士を所定の角度をなした状態で接続する型成形部とから構成されており、例えばドアフレームの形状に沿って前縦辺部、上辺部及び後縦辺部からなる。
しかしながら、ガラスランを押出成形部と型成形部とから構成する場合には、押出成形部と型成形部との接続線が外観に表れてしまい、これに起因して外観品質の低下を招くおそれがある。また、押出成形部と型成形部とでは構成材料が異なる場合もあり、その表面の色・艶が大きく相違してしまい、このような色・艶の相違によっても、外観品質の低下を招いてしまうおそれがある。さらに、押出成形部と型成形部との境界部(接続部)においては段差が形成されやすく、シール性の低下を招くおそれもある。また、押出成形とは別に、型成形を必要とするため、その分製造コスト、製造工数の増大を招いてしまう。
これに対し、ガラスランの長手方向全域を押出成形により略直線状に形成するとともに、コーナー部に対応する部位にスリットを形成し、取付部に対して、コーナー部に対応する部位を折り曲げて装着するという技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−274187号公報
上記特許文献1に記載の技術を採用することで、ガラスランの長手方向において部分的に色・艶の相違が生じたり、長手方向に不要な段差が形成されたりするといった事態を回避することができる。また、型成形を要しない分、製造に要する工数の低減を図ることができる。
しかしながら、上記特許文献1の技術では、型成形工程は不要となるものの、ガラスランをコーナー部の形状に追従させるために、部分的にスリットを形成する工程が別途必要となるため、これに起因して、製造工数、製造コストの増大を招くことが懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外観品質の向上を図るとともに、製造工数の増大を抑止しつつ、取付部への容易かつ安定した装着が可能となるガラスランを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備え、
ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が押出成形体により構成されるとともに、
前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の一部を、前記本体部のそれ以外の部位よりも軟質な素材により構成することで形成された変形部を備えることを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、ガラスランの長手方向全域が押出成形体により構成される。従って、複数の成形体を長手方向に繋ぐことでガラスランを構成する場合とは異なり、接続線が外観に表れてしまうといった事態を回避することができる。また、ガラスランの長手方向(周方向)において部分的に色・艶の相違が生じてしまうといった事態を回避することができる。結果として、外観品質の向上が図られる。また、ガラスランの長手方向に接続による段差が形成されてしまうといったおそれを回避することができ、かかる意味でシール性の向上が図られる。さらに、製造に要する工数の飛躍的な低減、ひいては、製造効率の向上を図ることができる。
また、本手段1によれば、車内側側壁部及び車外側側壁部の一部を本体部のそれ以外の部位よりも軟質な素材により構成することで形成された変形部を備えている。これにより、ガラスランの取付部への取着に際し、コーナー部に対応してガラスランを屈曲させると、変形部が追従的に変形し、ガラスランのうち変形部よりも両側壁部先端側の部位(両側壁部のうち変形部よりもドアガラスにより開閉されるガラス開口部の内周側の部位、及びシールリップ)に対し、変形部よりも両側壁部基端側の部位(両側壁部のうち変形部よりもガラス開口部外周側の部位、及び基底部)を、ガラスランの長手方向においてスムースに変位させることができる。このため、ガラスランのコーナー部に対応する部位にスリットなど形成せずとも無理のないスムースな曲げが可能となる。従って、曲げに伴う応力によって、コーナー部における断面形状(例えばシールリップの形状等)が著しくいびつなものとなってしまうといった事態が回避される。結果として、ガラスランの容易かつ安定した装着が可能となり、ガラスランの機能を十分に発揮させることができる。また、例えば、ガラスランをスムースに屈曲させるべく、ガラスランのうちコーナー部に対応する部位において、本体部やシールリップに対し、スリットや切欠き等を形成する必要がないことから、製造工数、製造コストの低減を図ることができる上、シール性の低下や外観品質の低下を防止することができる。
手段2.前記変形部は、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の一部を発泡材料により構成することで形成されることを特徴とする手段1に記載のガラスラン。
手段2によれば、ガラスランを屈曲させた場合に、上記手段1のように、ガラスランのうち変形部よりも両側壁部先端側の部位に対し、変形部よりも両側壁部基端側の部位を、ガラスランの長手方向においてスムースに変位させることができる上、発泡材料のもつ伸縮性によって、前記両側壁部先端側の部位に対し、前記両側壁部基端側の部位を、基底部から延出する両側壁部の延出方向においてスムースに変位させることができる。従って、ガラスランの容易かつ安定した装着が可能となるといった作用効果が一層確実に奏される。尚、前記本体部のうち前記変形部以外の部位は、ソリッド材料又は微発泡材料により構成されることとしてもよい。この場合、本体部の剛性を確保することができ、ガラスランとしての機能の低下を防止することができる。
手段3.前記変形部は、前記基底部から延びる前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出方向中央部を含む部位に設けられることを特徴とする手段1又は2に記載のガラスラン。
手段3のように変形部を配置することで、ガラスランの屈曲に追従させて変形部を効果的に変形させることができ、無理のないスムースな曲げが可能となるといった上記作用効果が一層確実に奏される。
手段4.前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出方向において、前記変形部の形成範囲は、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出長の1割5分以上5割以下であることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のガラスラン。
手段4に記載のように、変形部の形成範囲を側壁部の延出長の5割以下とすることで、車内側側壁部及び車外側側壁部が変形部において必要以上に変形してしまったり、車内側側壁部及び車外側側壁部の剛性が著しく低下することに起因して、ガラスランの取付部への取付に際し、作業性の低下を招いてしまったりする等の不具合を抑制することができる。また、変形部の形成範囲を側壁部の延出長の1割5分以上とすることで、上記のようにガラスランの屈曲に伴って変形部が追従的に変形し、ガラスランの容易かつ安定した装着が可能となるといった作用効果が確実に奏される。
手段5.前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部のうち少なくとも前記車内側シールリップ及び前記車外側シールリップとの境界部に関しては、ソリッド材料又は微発泡材料により構成されることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
手段5によれば、変形部の変形に伴う応力がシールリップに作用してしまい、シールリップの断面形状がいびつなものとなってしまうといった事態をより確実に防止することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はドアの概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの上辺部を示す図1のJ−J線断面図である。図3はコーナー部におけるガラスランを示す図1のK−K線断面図である。
図1に示すように、自動車のドア用開口部に開閉可能に設けられるフロントドア1(以下、単にドアという)には、昇降可能なドアガラスGと、当該ドアガラスGの外周形状に対応して設けられ、ドアガラスGの昇降を案内するとともに、ドアガラスGが上昇してガラス開口部Wが閉じられたときに、ドアガラスGの外周とドアフレーム2との間をシールするガラスラン5とが設けられている。また、ドア1には、ベルトラインに沿ってガラスウエザストリップ(ベルトラインモール9)が設けられている。
ガラスラン5は、ドアガラスGの上縁部に対応する部位である上辺部6、上辺部6の前端部から下方に延び、ドアガラスGの前縁部に対応する部位である前縦辺部7、及び上辺部6の後端部から下方に延び、ドアガラスGの後縁部に対応する部位である後縦辺部8を備えている。本実施形態におけるガラスラン5は、基本的にソリッドEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)よりなり、前縦辺部7、上辺部6及び後縦辺部8からなる長手方向全域が押出成形によって形成されている。そして、ドアフレーム2の内周に沿って形成された取付部4の内側に当該ガラスラン5が取付けられている。
図2に示すように、ガラスラン5の上辺部6は、本体部11及び車外側シールリップ12及び車内側シールリップ13を備えている。本体部11は、取付部4に嵌め込まれる基底部14と、該基底部14に対し略直交する方向に延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16とを備え、全体として断面略コ字状をなしている。車外側シールリップ12は、車外側側壁部15の略先端から本体部11の内側に向けて延び、車内側シールリップ13は、車内側側壁部16の略先端から本体部11の内側に向けて延びている。そして、ドアガラスGが閉じられた状態においては、車外側シールリップ12がドアガラスGの外側面に対して圧接され、車内側シールリップ13がドアガラスGの内側面に対して圧接される。これにより、ドアガラスGの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。また、車外側側壁部15から車外側に向けて延びる車外側モールリップ17、及び車内側側壁部16から車内側に向けて延びる車内側モールリップ18が設けられている。
尚、本実施形態では、取付部4は、ドアフレーム2を構成するアウタパネル2A及びインナパネル2Bの端部をガラス開口部Wの内周側(図2では下側)に折り曲げることで構成されている。そして、アウタパネル2Aを車外側モールリップ17と車外側側壁部15とで挟み込み、インナパネル2Bを車内側モールリップ18と車内側側壁部16とで挟み込むようにして、本体部11がアウタパネル2Aとインナパネル2Bとの間に嵌め込まれることで、取付部4に対してガラスラン5が取付けられている。このように、アウタパネル2A及びインナパネル2B間にチャンネル部材を介在させない構成(チャンネルレス構造)とすることで、コストの削減及び軽量化が図られている。
また、本実施形態では、ガラスラン5の長手方向全域が押出成形のみによって1本の連続体として形成されていることから、上辺部6、前縦辺部7及び後縦辺部8のいずれについても、本体部11及び一対のシールリップ12、13等を備えており、基本的には同様の断面形状をなしている。
加えて、基底部14の内側面やシールリップ12、13のドアガラス摺動面等には、ドアガラスGの摺動性を向上させるべく表面処理が施されている。表面処理としては、例えば、基底部14の内側面にポリエチレン(PE)テープ等を貼着して摺動層を形成したり、シールリップ12、13の表面に塗膜(例えばウレタン塗膜)を形成したり、シールリップ12、13の表面に植毛したりすること等が挙げられる。
さて、本実施形態では、基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16の延出方向中央部位をスポンジEPDMにより構成することで形成された変形部21が設けられている。変形部21は、押出成形により本体部11のその他の部位と同時に形成され、ガラスラン5の長手方向全域にわたって延在している。さらに、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲は、側壁部15、16の延出長の2割程度であり、側壁部15、16のうちシールリップ12、13との境界部付近、及び基底部14との境界部付近は、上記の通りソリッドEPDMにより構成されている。また、本実施形態では、変形部21を構成するスポンジEPDMが各側壁部15、16を車幅方向に貫通するようにして設けられており、スポンジEPDMが各側壁部15、16の内側面及び外側面に露出した状態となっている。従って、両側壁部15、16の先端部側の部位(ガラス開口部W内周側の部位)と、基端部側の部位(ガラス開口部W外周側の部位)とが変形部21により連結される格好となっている。以下、説明の便宜上、両側壁部15、16のうち変形部21よりもガラス開口部W内周側の部位を内層部23と称し、変形部21よりもガラス開口部W外周側の部位を外層部24と称する。
そして、ガラスラン5の取付部4への取付に際し、コーナー部形状に倣わせてガラスラン5を屈曲させると、図3に示すように、変形部21が追従的に変形し、外層部24が内層部23に対してガラスラン5の長手方向においてスムースに変位するとともに、変形部21が圧縮されて、外層部24が内層部23に近付くようにしてスムースに変位する。また、本実施形態では、変形部21を包含する本体部11は、幅方向中央を中心に対称形状をなしており、車外側側壁部15及び車内側側壁部16に設けられる各変形部21の側壁部15、16の延出方向における形成幅もほぼ均等である。このため、ガラスラン5をコーナー部において屈曲させると、車外側側壁部15及び車内側側壁部16に設けられる各変形部21が同じように変形する。従って、コーナー部において内層部23及びシールリップ12、13に対し、外層部24及び基底部14が相対的に変位する際に、外層部24及び基底部14が傾いてしまうといった事態が起こりにくく、両側壁部15,16に対する基底部14の角度関係を保ちながらスムースに外層部24及び基底部14が変位し得る。結果として、コーナー部において断面形状がいびつなものとなってしまうといった事態をより一層回避しやすくなる。
以上のようにして構成されてなる本実施形態によれば、上辺部6、前縦辺部7、後縦辺部8からなるガラスラン5の長手方向全域が押出成形によって形成されるため、押出成形部と型成形部とを長手方向に繋ぐことでガラスランを構成する場合とは異なり、接続線が外観に表れてしまうといった事態を回避することができる。また、ガラスラン5の長手方向(周方向)において部分的に色・艶の相違が生じてしまうといった事態を回避することができる。結果として、外観品質の向上を図ることができる。また、ガラスラン5の長手方向に接続に起因する不要な段差が形成されてしまうといったおそれを回避することができ、かかる意味でシール性の向上をも図ることができる。さらに、製造に要する工数の飛躍的な低減、ひいては、製造効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、車外側側壁部15及び車内側側壁部16において、スポンジEPDMよりなる変形部21を備えている。これにより、ガラスラン5の取付部4への取着に際し、コーナー部に対応してガラスラン5を屈曲させると、変形部21が追従的に変形し、内層部23(内層部23及びシールリップ12、13)に対し、外層部24(外層部24及び基底部14)を、ガラスラン5の長手方向、及び、側壁部15、16の延出方向においてスムースに変位させることができる。このため、ガラスラン5のコーナー部に対応する部位にスリットなど形成せずとも無理のないスムースな曲げが可能となる。従って、曲げに伴う応力によって、コーナー部における断面形状(例えばシールリップ12、13の形状等)が著しくいびつなものとなってしまうといった事態が回避される。結果として、ガラスラン5の容易かつ安定した装着が可能となり、ガラスラン5の機能を十分に発揮させることができる。また、例えば、ガラスラン5をスムースに屈曲させるべく、ガラスラン5のうちコーナー部に対応する部位において、本体部11やシールリップ12、13に対し、スリットや切欠き等を形成する必要がないことから、製造工数、製造コストの低減を図ることができる上、シール性の低下や外観品質の低下を防止することができる。
また、変形部21は、側壁部15、16の延出方向中央部位に設けられている。このため、ガラスラン5の屈曲に追従させて変形部21を効果的に変形させることができ、無理のないスムースな曲げが可能となるといった上記作用効果が一層確実に奏される。
さらに、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲は、側壁部15、16の延出長の2割程度となっている。このため、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲が広すぎることに起因して、側壁部15、16が変形部21において必要以上に変形してしまったり、側壁部15、16の剛性が著しく低下してしまい、ガラスラン5の取付部4への取付に際して作業性の低下を招いてしまったりする等の不具合を抑制することができる。また、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲が狭すぎることに起因して、上記のようにガラスラン5の屈曲に伴って変形部21が追従的に変形するといった作用効果が十分に奏されなくなってしまうといった事態を防止することができる。
加えて、側壁部15、16のうちシールリップ12、13との境界部付近は、ソリッドEPDMにより構成される。このため、変形部21の変形に伴う応力がシールリップ12、13に作用してしまい、シールリップ12、13の断面形状がいびつなものとなってしまうといった事態をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、変形部21がスポンジEPDMにより構成され、ガラスラン5のその他の部位がソリッドEPDMにより構成されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、側壁部15、16の一部を本体部11よりも軟質な素材により構成することで変形部21を構成できればよい。例えば、変形部21をIRHD硬さ40〜50Hs程度のソリッドEPDMにより構成し、本体部11のその他の部位をIRHD硬さ70〜80Hs程度のソリッドEPDMにより構成してもよい。また、ガラスラン5をオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の別の素材により構成してもよい。
(b)上記実施形態では、側壁部15、16の延出方向中央部位においてスポンジEPDMが各側壁部15、16を車幅方向に貫通するようにして設けられているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、各側壁部15、16の一部を軟質素材により構成することで、各側壁部15、16のその他の部位よりも変形し易い変形部21を形成できればよい。例えば、図4(a)に示すように、側壁部16(側壁部15)の内面側又は外面側だけ(図4(a)では内面側)に露出するようにしてスポンジEPDMよりなる部位を形成することとしてもよい。また、図4(b)に示すように、変形部21の車幅方向中間部位においてソリッドEPDMより構成される部位を残すこととしてもよい。但し、ガラスラン5の屈曲に伴い追従的に形状を変形させるといった観点からすると、変形部21においてソリッドEPDMよりなる部位の少なくとも一部が各側壁部15、16から露出し、かつ、ソリッドEPDMよりなる部位が極力少ないことが望ましく、上記実施形態のように、変形部21をスポンジEPDMのみで構成することがより望ましい。
また、変形部21(変形部21のうちスポンジEPDMよりなる部位)の断面形状についても特に限定されるものではなく、例えば、断面略三角形状、断面略円弧状、断面鋸歯状等に構成することとしてもよい。但し、側壁部15、16の内側面及び外側面において、変形部21とその他の一般部との境界部に余分な段差が形成されないことが望ましい。
(c)さらに、上記実施形態では、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲が側壁部15、16の延出長の2割程度になっているが、特にかかる数値に限定されるものではない。但し、側壁部15、16の延出方向における変形部21の形成範囲は、側壁部15、16の延出長の1割5分以上、5割以下に設定されることが望ましい。すなわち、変形部21の形成範囲を側壁部15、16の延出長の5割以下とすることで、側壁部15、16が変形部21において必要以上に変形してしまったり、側壁部15、16の剛性が著しく低下することに起因して、ガラスラン5の取付部4への取付に際し、作業性の低下を招いてしまったりする等の不具合を抑制することができる。また、変形部21の形成範囲を側壁部15、16の延出長の1割5分以上とすることで、上記のようにガラスラン5の屈曲に伴って変形部21が追従的に変形し、ガラスラン5の容易かつ安定した装着が可能となるといった作用効果が確実に奏される。
(d)上記実施形態では、本体部11が幅方向中央を中心に対称形状をなすこととしているが、必ずしも対称形状でなくてもよい。また、上記実施形態では、フロントドアのガラスラン5に関して特に詳しく説明しているが、リアドアのガラスラン等においても同様に構成してもよい。
ドアの概略構成を示す正面模式図である。 上辺部におけるガラスランを示す図1のJ−J線断面図である。 コーナー部におけるガラスランを示す図1のK−K線断面図である。 別の実施形態におけるガラスランの車内側側壁部を示す部分断面図である。
符号の説明
1…ドア、2…ドアフレーム、4…取付部、5…ガラスラン、6…上辺部、7…前縦辺部、8…後縦辺部、11…本体部、12…車外側シールリップ、13…車内側シールリップ、14…基底部、15…車外側側壁部、16…車内側側壁部、17…車外側モールリップ、18…車内側モールリップ、21…変形部、23…内層部、24…外層部、G…ドアガラス。

Claims (5)

  1. 車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備え、
    ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が押出成形体により構成されるとともに、
    前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の一部を、前記本体部のそれ以外の部位よりも軟質な素材により構成することで形成された変形部を備えることを特徴とするガラスラン。
  2. 前記変形部は、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の一部を発泡材料により構成することで形成されることを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。
  3. 前記変形部は、前記基底部から延びる前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出方向中央部を含む部位に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスラン。
  4. 前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出方向において、前記変形部の形成範囲は、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の延出長の1割5分以上5割以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラスラン。
  5. 前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部のうち少なくとも前記車内側シールリップ及び前記車外側シールリップとの境界部に関しては、ソリッド材料又は微発泡材料により構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
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