JP3715235B2 - 車両用ルーフモール - Google Patents

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    • B60R13/04External Ornamental or guard strips; Ornamental inscriptive devices thereon

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はルーフパネルに設けられたルーフ溝に嵌込まれて装着される車両用ルーフモールに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用ルーフモールにおいては、ルーフパネルのルーフ溝の少なくとも一部を塞ぐ頭部と、その頭部の裏面側から突出された脚部と、を一体状に有し、脚部の両側部に、根元部が厚肉でかつ先端部に向けてしだいに薄肉となって弾性変形可能な一対の係止リップが突出された構造のものが知られている。
このような構造を有するルーフモールにおいては、ルーフパネルのルーフ溝に対し、一対の係止リップを湾曲状に弾性変形させながら嵌込まれることで、その一対の係止リップの弾発力によってルーフパネルのルーフ溝に固定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の車両用ルーフモールにおいては、一対の係止リップの弾性変形による弾発力を小さくすることで、ルーフパネルのルーフ溝に容易に嵌込んで装着することができる反面、ルーフパネルのルーフ溝から外れやすくなる不具合が生じる。
これとは逆に、一対の係止リップの弾性変形による弾発力を大きくすることで、ルーフパネルのルーフ溝から外れ難くすることができる反面、ルーフパネルのルーフ溝に嵌込むことが困難となる不具合が生じる。
【0004】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ルーフパネルのルーフ溝に容易に嵌込んで装着することができるとともに、ルーフ溝から抜け出る方向の力が作用したときでも外れにくい構造を備えた車両用ルーフモールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る車両用ルーフモールは、ルーフパネルに設けられたルーフ溝に嵌込まれて装着される車両用ルーフモールであって、
前記ルーフ溝の溝幅方向の少なくとも一部を塞ぐ頭部と、その頭部の裏面側から突出する脚部とを一体状に有し、
前記脚部の両側部には、前記ルーフ溝の両側壁面に向けてそれぞれ突出する突出部が形成され、
前記突出部の両突出端近傍には、付け根部分に薄肉状の弾性変形部を有する一対の係止片がそれぞれ突出し、
自由状態において、前記一対の係止片の先端間の距離寸法は前記ルーフ溝の溝幅寸法よりも大きく設定され、
前記弾性変形部を弾性変形させながら前記一対の係止片が上側に互いに閉じる方向に回動して前記ルーフ溝に嵌込まれた装着状態において、前記一対の係止片が前記弾性変形部の弾性変形による弾発力により前記ルーフ溝の両側壁面に圧接する構成にし、
前記突出部は、前記脚部の両側部から斜め下向にそれぞれ突出する第1突出片と、前記脚部の下端部の両側部からそれぞれ突出し、かつ前記第1突出片の先端部に一体状に結合された第2突出片とを備え、
前記脚部と前記第1、第2突出片によって囲まれた部分に空洞部が形成されている。
したがって、ルーフパネルのルーフ溝にルーフモールを装着する場合、脚部の両側部に突設された突出部先端部近傍の弾性変形部を弾性変形させながら一対の係止片をルーフ溝内に押し込む。これによって、一対の係止片が、弾性変形部を支点として上側に向けて互いに閉じる方向に回動しながらルーフ溝の溝内の所定位置まで容易に嵌込まれて装着される。
ルーフモールの装着状態において、弾性変形部の弾性変形による弾発力により一対の係止片がルーフ溝の両側壁面に圧接して係合する。そして、一対の係止片と、ルーフ溝の両側壁面との係合力(摩擦力)によって、ルーフ溝にルーフモールが所定の装着状態に保持される。
また、ルーフモールの装着状態において、ルーフモールに対し、引き抜き力が作用した場合、一対の係止片とルーフ溝の両側壁面との接触部の摩擦力によって一対の係止片が上方に滑って移動することが阻止される。
このため、ルーフモールに対し、引き抜き力が作用した場合には、一対の係止片が、弾性変形部を支点として互いに拡開する方向に回動しようとするがルーフ溝の側壁面によって拡開が阻止される。これによって、一対の係止片には、同係止片の突出方向に圧縮が作用するが、その係止片が梁として働いて圧縮力を受け止めるため、一対の係止片が座屈変形することがない。
この結果、一対の係止部とルーフ溝の両側壁面との接触部には前記装着状態よりも大きい摩擦力が発生し、その摩擦力によってルーフモールの外れが防止される。
【0006】
また、突出部は、脚部の両側部から斜め下向にそれぞれ突出された第1突出片と、前記脚部の下端部の両側部からそれぞれ突出されかつ前記第1突出片の先端部に一体状に結合された第2突出片とを備え、前記脚部と第1、第2突出片によって囲まれた部分に空洞部が形成されている。
したがって、脚部、第1突出片及び第2突出片によって囲まれた部分に空洞部が形成されているため、突出部を形成するための材料を空洞部によって節減することができる。また、突出部に弾性や柔軟性を付与して挿入性を向上できる。
【0007】
請求項2の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項1に記載の車両用ルーフモールにおいて、第1突出片は弾性変形可能な薄肉の連結部によって脚部の側部に一体に結合されている。
したがって、脚部とともに一対の係止片をルーフ溝の溝内に押し込む際、第1突出片は、薄肉の連結部を支点としかつ第2突出片を 弾性変形させながら互いに閉じる方向に回動することが可能となる。このため、突出部が中実で剛性が高い構造となっている場合に比べ、モール装着部の溝内に対する一対の係止片の嵌込みが一層容易となる。
【0008】
請求項3の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項1又は2に記載の車両用ルーフモールにおいて、頭部、脚部、突出部、弾性変形部及び一対の係止片はオレフィン系熱可塑性エラストマによって形成されている。
したがって、オレフィン系熱可塑性エラストマは、EDEMを主体とするゴム単体、あるいは他のエラストマよりも比重が小さいので、適度の弾性を保ちかつ軽量なルーフモールが得られる。
【0009】
請求項4の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールにおいて、一対の係止片及びその薄肉状の弾性変形部は、突出部よりも軟質でかつ弾性に富む材料から形成されている。
したがって、一対の係止片と、ルーフ溝の両側壁面との間には所要とする弾発力とこれに伴う摩擦力を長期間にわたって安定して維持させることが可能となる。
【0010】
請求項5の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールにおいて、頭部の車幅方向外側の先端部分には頭部の車幅方向中央部よりも軟質の弾性材料よりなる覆い部が一体に形成されている。
したがって、覆い部がルーフパネルに接して弾性変形した状態で取り付けられても、その弾性変形による弾発力を小さくすることができる。このため、ルーフ溝の深さ方向の寸法にバラツキがあったり、あるいはルーフモール自体の高さ方向の寸法にバラツキがあったとしても、そのバラツキを覆い部の容易な弾性変形によって吸収することができる。すなわち、前記バラツキが原因となって、覆い部とルーフパネルとの間に不測の隙間が発生することが防止される。
また、覆い部の弾性変形による弾発力(反力)が弱いのでルーフ溝に対しルーフモールが外れる方向の上方に持ち上げられる不具合も軽減される。
【0011】
請求項6の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項5に記載の車両用ルーフモールであって、覆い部は、その付け根部が薄肉状に形成されている。
したがって、覆い部は、薄肉状の付け根部において小さい力で容易に弾性変形することで、ルーフ溝の深さ方向の寸法にバラツキがあったり、あるいはルーフモール自体の高さ方向の寸法にバラツキがあったとしても、そのバラツキを覆い部の薄肉状の付け根部の容易な弾性変形によって一層良好に吸収することができる。しかも、覆い部の薄肉状の付け根部の弾性変形による弾発力によってルーフ溝に対しルーフモールが外れる方向の上方に持ち上げられる不具合も一層軽減される。
【0012】
請求項7の発明に係る車両用ルーフモールは、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールにおいて、頭部は、その頭部本体部分と、その頭部本体部分の表面に層状に設けられかつ頭部本体部分よりも耐候性並びに耐摩耗性に富む材料よりなるカバー層とを一体状に有している。
したがって、厳しい環境に晒された場合においても、耐候性、耐摩耗性に富むカバー層によって頭部本体部分が保護され、その頭部本体部分の本来の機能が長期間にわたって維持される。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図5にしたがって説明する。
図1は車両のルーフパネルを斜め上方から表した斜視図である。図2はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが所定位置間で嵌込まれて装着された状態を示す図1のII−II線に沿う横断面図である。図3はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールを押し込んで装着される直前の状態を示す横断面図である。図4はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる初期の状態を示す横断面図である。図5はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる途中の状態を示す横断面図である。なお、図2、図4及び図5において、ルーフモールの二点鎖線はルーフモールの自由状態の形状を表している。
図1と図2において、車両のルーフパネル1の両サイド部近傍は、ルーフセンターパネル2とルーフサイドパネル3とがスポット溶接等によって一体に連結されている。そして、ルーフセンターパネル2とルーフサイドパネル3の連結部には、車体の前後方向に長く延びかつ段差溝状をなす凹部4が形成され、その凹部4の深溝部には、その上方から車両用ルーフモール20が嵌込まれて装着されるルーフ溝5が形成されている。
【0014】
すなわち、この実施の形態1において、ルーフセンターパネル2の左右両側部近傍から外端縁に向けて、凹部4の上段の内側壁部6、内側段差部8、下段の内側壁部10、上側底壁部13、及び下段の第1外側壁部11がプレス加工等によってそれぞれ曲げ形成されている。
また、ルーフサイドパネル3の内側部近傍から内端縁に向けて、上段の外側壁部7、外側段差部9、下段の第2外側壁部12及び下側底壁部14がプレス加工等によってそれぞれ曲げ形成されている。そして、ルーフセンターパネル2とルーフサイドパネル3は、その上側底壁部13と下側底壁部14とが上下に重ね合わされた状態でスポット溶接等によって一体に連結されることによって、段差溝状をなす凹部4が形成されるようになっている。
また、凹部4の深溝部をなすルーフ溝5において、その下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11とが横断面略ハの字状をなして対向している。これによって、ルーフ溝5は、その溝底部が広く、溝開口部が狭い横断面略アリ溝状に形成されている。
【0015】
ルーフ溝5の上方から押し込むことによって嵌込まれ装着される長尺なルーフモール20は、合成樹脂、ゴム、あるいはこれらの混合材料からなる長尺なモール本体21と、そのモール本体21の長手方向に埋設された帯状、棒状の金属材等よりなり、モール本体21よりも伸縮が少なく、かつ剛性を有する芯材35と、を一体に備えて構成されている。
この実施の形態1において、モール本体21は、頭部22、脚部30、突出部41及び一対の係止片50をそれぞれ一体に備え、オレフィン系熱可塑性エラストマ(TPO)等の弾性体よりなり、かつ押出成形によって長尺に一体成形されている。
【0016】
頭部22は、凹部4の幅方向の少なくとも一部を塞ぐものであり、車幅方向外側の先端部分には薄肉状の付け根部26を有する覆い部27が一体に形成されている。そして、覆い部27を含む頭部22の幅寸法は、凹部4の内側段差部8上面と外側段差部9上面との間に跨って被せられる程度の大きさに設定されている。
また、頭部22は、頭部本体部分23と、その頭部本体部分23の表面(上面)に層状に設けられかつ頭部本体部分23よりも耐候性並びに耐摩耗性に富むオレフィン系熱可塑性エラストマ等の弾性体よりなるカバー層28を一体状に有している。
また、覆い部27においても、その覆い部本体部分27aと、その覆い部本体部分27aの表面(上面)に層状に設けられかつ覆い部本体部分27aよりも耐候性並びに耐摩耗性に富むオレフィン系熱可塑性エラストマ等の弾性体よりなるカバー層29が、前記頭部22のカバー層28と連続して一体状に形成されている。
また、覆い部本体部分27aは、頭部本体部分23よりも軟質で弾性に富み容易に弾性変形するオレフィン系熱可塑性エラストマ等の弾性体より形成されている。
【0017】
頭部22の裏面(下面)には、ルーフ溝5に向けて脚部30が一体状に突出されている。この脚部30の内部の長手方向に沿って前記芯材35が埋設されている。
脚部30の中間部から下部に向けてしだいに肉厚が減少するようにして傾斜部31が脚部30の両側に形成され、その傾斜部31の下端部に連続して薄肉状の先端部32が形成されている。そして、脚部30の両側部には、その傾斜部31から先端部32の両側部にわたってルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に向けてそれぞれ突出する突出部41が形成される。
【0018】
図2と図3に示すように、突出部41は、脚部30の傾斜部31の上端(脚部30の両側部の略中間高さ位置)から斜め下向にそれぞれ突出された第1突出片43と、脚部30の先端部32の端縁(下縁)の両側部からそれぞれ若干斜め上向きに突出されかつ第1突出片43の先端部近傍に交差して一体状に結合された第2突出片45とを備えて構成されている。そして、脚部30の傾斜部31、第1突出片43及び第2突出片45によって囲まれた部分に、横断面形状が略三角形あるいは、略四角形をなす空洞部42が長手方向に連続してそれぞれ形成されている。
また、この実施の形態1において、第1突出片43の肉厚寸法は、第2突出片45の肉厚寸法よりも適宜に大きく設定されており、これによって第1突出片43は、第2突出片45よりも撓みにくく形成されている。さらに、第1突出片43の付け根部分は弾性変形可能な薄肉の連結部44によって脚部30の側部に一体に連結されている。
【0019】
図3に示すように、脚部30の両突出部41の突出端近傍(この実施の形態1では第1突出片43の下端部)には、薄肉状の弾性変形部51を付け根部に有する一対の係止片50が上向き傾斜状をなしてそれぞれ突出している。
これら一対の係止片50は、薄肉状の弾性変形部51よりも厚肉で、係止片50の突出方向(弾性変形部51から係止片50の先端を結ぶ方向)に座屈しにくい略繭形状に形成されている。そして、一対の係止片50の下側面には、ルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に圧接可能な係止部52がそれぞれ形成されている。
また、図3に示すように、ルーフモール20の自由状態において、一対の係止片50の先端の間の距離寸法はルーフ溝5の溝幅寸法(最大溝幅寸法)よりも適宜に大きく設定されている。
【0020】
すなわち、図2に示すように、ルーフ溝5にルーフモール20が装着された状態において、弾性変形部51の弾性変形による弾発力により一対の係止片50の係止部52がルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に弾性的に圧接して係合するようになっている。そして、一対の係止片50の係止部52と、ルーフ溝5の両側壁面との係合力(摩擦力)によって、ルーフ溝5にルーフモール20が所定の装着状態に保持されるようになっている。
また、この実施の形態1において、一対の係止片50及びその薄肉状の弾性変形部51は、突出部41よりも軟質で弾性に富み小さい力で容易に弾性変形するオレフィン系熱可塑性エラストマ(TPO)等の弾性体より形成されている。
【0021】
また、この実施の形態1において、頭部22の頭部本体部分23、脚部30、及び突出部41は、JIS・K7215によるデュロメータ硬さがHDA95〜100程度のオレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性体(例えば、リケンテクノス株式会社製造の商品名レオストマーとして販売されているオレフィン系熱可塑性エラストマー)よりなる。
また、カバー層28、29は、頭部本体部分23、脚部30、及び突出部41よりも耐候性、耐摩耗性に富みかつJIS・K7215によるデュロメータ硬さがHDA100程度のオレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性体(例えば、リケンテクノス株式会社製造の商品名アクティマーとして販売されているオレフィン系熱可塑性エラストマー)よりなる。このような、耐候性、耐摩耗性に富むオレフィン系熱可塑性エラストマーには、耐候安定剤(紫外線吸収材、光安定剤等)や滑剤(シリコーン)等が混入されている。
また、頭部22の覆い部本体部分27a、一対の係止片50及び弾性変形部51は、頭部本体部分23、脚部30、及び突出部41よりも軟質で弾性に富み、圧縮永久歪みが少なくルーフパネルの上塗り塗装面に対する摩擦力が大きいJIS・K7215によるデュロメータ硬さがHDA70程度のオレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性体(例えば、三井化学株式会社製造の商品名ミラストマーとして販売されているオレフィン系熱可塑性エラストマー)よりなる。
【0022】
この実施の形態1に係る車両用ルーフモール20は上述したようにして構成される。したがって、上塗り塗装が施されたルーフパネル1のルーフ溝5にルーフモール20を装着する場合、まず、図3に示すように、ルーフモール20をルーフ溝5の溝上方に臨ませる。
次に、図4と図5に示すように、ルーフモール20に押圧力を加えて脚部30の両側部に設けた突出部41の先端部近傍の弾性変形部51を弾性変形させながら一対の係止片50をルーフ溝5の溝内に押し込むことによって、一対の係止片50が、弾性変形部51を支点として上側に向けて互いに閉じる方向に回動し、ルーフ溝5の溝内に嵌込まれる。
このようにして、一対の係止片50は、その弾性変形部51を支点として上側に向けて互いに閉じる方向(図4において矢印X方向)に回動しながらルーフ溝5の溝内の所定位置まで容易に嵌込まれる。
そして、図2に示すように、脚部30の先端部32の下端と、突出部41の第2突出片45との結合部、あるいは、第1突出片43の下端部がルーフ溝5の溝底部に当接する所定位置まで一対の係止片50が嵌込まれる。この際、頭部22の内側部(図2において右側部)は僅かではあるが弾性的に変形してその先端部下面が凹部4の内側段差部8の上面に当接する。また、頭部22の覆い部27は、その薄肉状の付け根部26において弾性的に変形し、同覆い部27先端の下面が凹部4の外側段差部9の上面に当接する。
前記したようにして、ルーフ溝5にルーフモール20を容易に装着することができる。
【0023】
図2に示すように、ルーフモール20の装着状態において、弾性変形部51の弾性変形による弾発力により一対の係止片50の係止部52がルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に圧接して係合する。そして、一対の係止片50の係止部52と、ルーフ溝5の両側壁面との係合力(摩擦力)によって、ルーフ溝5にルーフモール20が所定の装着状態に保持される。
【0024】
一方、図2に示すように、ルーフモール20の装着状態において、ルーフモール20に対し、図中、矢印F方向に引き抜き力が作用した場合、一対の係止片50の係止部52とルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)との接触部の摩擦力によって一対の係止片50が上方に滑って移動することが阻止される。
このため、ルーフモール20に対し、図2において矢印F方向に引き抜き力が作用した場合には、一対の係止片50が、弾性変形部51を支点として互いに拡開する方向(図2において矢印Y方向)に回動しようとするがルーフ溝5の両側壁面によって拡開が阻止される。これによって、一対の係止片50には、同係止片50の突出方向に圧縮が作用するが、その係止片50が梁として働いて圧縮力を受け止めるため、一対の係止片50が座屈変形することがない。
この結果、一対の係止部52とルーフ溝5の両側壁面との接触部には前記装着状態よりも大きい摩擦力が発生し、その摩擦力によってルーフモール20の外れが防止される。なお、一対の係止片50の突出方向に圧縮力が作用する際、その圧縮力が弾性変形部51を経て突出部41に伝達されるが、その突出部41の第1突出片43及び第2突出片45は所定値以下の力においてはほとんど変形することがない。
【0025】
また、この実施の形態1において、ルーフ溝5は、その溝底部が広く、溝開口部が狭い横断面アリ溝状に形成されている場合には、ルーフ溝5に対しルーフモール20がより一層外れ難くなる。
【0026】
また、この実施の形態1において、図3に示すように、脚部30の両側部よりそれぞれ突出される突出部41は、脚部30の傾斜部31の上端(脚部30の両側部の略中間高さ位置)から斜め下向にそれぞれ突出された第1突出片43と、脚部30の先端部32の端縁(下縁)の両側部からそれぞれ若干斜め上向きに突出されかつ第1突出片43の先端部近傍に交差して一体状に結合された第2突出片45とを備えて構成されている。そして、脚部30、第1突出片43及び第2突出片45によって囲まれた部分に、横断面形状が略三角形あるいは、略四角形をなす空洞部42がそれぞれ形成されている。このため、突出部41を形成するための材料を空洞部42によって節減して、重量軽減を図ることができる。また、第1突出片43及び第2突出片45に幾分の弾性や柔軟性をもたせることもできるので、ルーフ溝5の溝内に対する一対の係止片50の嵌込みが容易となる。
【0027】
また、この実施の形態1において、第1突出片43の肉厚寸法は、第2突出片45の肉厚寸法よりも適宜に大きく設定されており、これによって第1突出片43は、第2突出片45よりも撓みにくく形成されている。
特に、第1突出片43の付け根部分は弾性変形可能な薄肉の連結部44によって脚部30の側部に一体に連結されている。
したがって、脚部30とともに一対の係止片50をルーフ溝5の溝内に押し込む際、第1突出片43は、薄肉の連結部44を支点としかつ第2突出片45を撓ませながら互いに閉じる方向に回動することが可能となる。このため、突出部41が中実で剛性の高い構造となっている場合に比べ、ルーフ溝5の溝内に対する一対の係止片50の嵌込みが一層容易となる。
【0028】
また、この実施の形態1において、一対の係止片50及び弾性変形部51は、頭部本体部分23、脚部30、及び突出部41よりも軟質で弾性に富み、圧縮永久歪みが少なく塗装面に対する摩擦力が大きい弾性体より形成されている。このため、一対の係止片50の係止部52と、ルーフ溝5の両側壁面との間には所要とする摩擦力を長期間にわたって不足なく維持させることが可能となり、ルーフモール20の外れ防止に効果が大きい。
【0029】
また、この実施の形態1において、頭部22の内側部(図2において右側部)は僅かではあるが弾性的に変形してその下面が凹部4の内側段差部8の上面に当接する。一方、頭部22の覆い部27は、その薄肉状の付け根部26において容易に弾性変形し、同覆い部27先端側の下面が凹部4の外側段差部9の上面に当接する。
このため、凹部4及びルーフ溝5の深さ方向の寸法にバラツキがあったり、あるいはルーフモール20自体の高さ方向の寸法にバラツキがあったとしても、そのバラツキを薄肉状の付け根部26の容易な弾性変形によって吸収することができる。すなわち、前記バラツキが原因となって、覆い部27の下面と凹部4の外側段差部9の上面との間に不測の隙間が発生することが防止される。
【0030】
また、覆い部本体部分27aは、頭部本体部分23よりも軟質で弾性に富む弾性体より形成されているため、覆い部本体部分27aの弾性変形による弾発力を小さくすることができる。このため、覆い部本体部分27aの弾性変形による弾発力によってルーフ溝5に対しルーフモール20が上方に持ち上げられる不具合も軽減することができる。
また、この実施の形態1において、頭部22及び覆い部27において、頭部本体部分23及び覆い部本体部分27aの表面に耐候性、耐摩耗性に富むカバー層28、29が層状に設けられている。このため、厳しい環境に晒された場合においても、耐候性、耐摩耗性に富むカバー層28、29によって頭部本体部分23及び覆い部本体部分27aが保護され、これら頭部本体部分23及び覆い部本体部分27aの本来の機能が長期間にわたって維持され、耐久性に優れたものとなる。
【0031】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2を図6〜図8にしたがって説明する。
図6はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが所定位置間で嵌込まれて装着された状態を示す横断面図である。図7はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが装着される前の状態を示す横断面図である。図8はルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる途中の状態を示す横断面図である。
図6〜図8に示すように、この実施の形態2に係る車両用ルーフモール20においても、前記実施の形態1と略同様にして、合成樹脂、ゴム、あるいはこれらの混合材料からなる長尺なモール本体21と、そのモール本体21の長手方向に埋設された帯状、棒状の金属材等よりなり、モール本体21よりも伸縮が少なく、かつ剛性を有する芯材35と、を一体に備えて構成されている。そして、モール本体21は、頭部22、脚部30、突出部41及び一対の係止片50をそれぞれ一体に備え、オレフィン系熱可塑性エラストマ等の弾性体よりなり、かつ押出成形によって一体成形されている。
特に、この実施の形態2と、実施の形態1との相異点は、頭部22の頭部本体部分23、覆い部27の覆い部本体部分27a、脚部30、突出部41、弾性変形部51及び一対の係止片50が同一材質のオレフィン系熱可塑性エラストマより形成されている。
また、脚部30は、その根元部(上端部)から先端部(下端部)に向けてしだいに肉厚が減少するように形成され、脚部30の両側部には、その上部近傍から先端部にわたってルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に向けてそれぞれ突出する突出部41が形成されている。
【0032】
また、図7に示すように、突出部41は、脚部30の両側部の上部から薄肉の連結部44を介して斜め下向にそれぞれ突出された第1突出片43と、脚部30の下縁の両側部からそれぞれ若干斜め下向きに突出されかつ第1突出片43の先端部近傍に交差して一体状に結合された第2突出片45とを備えて構成されている。そして、脚部30、第1突出片43及び第2突出片45によって囲まれた部分に、横断面形状が略三角形をなす空洞部42がそれぞれ形成されている。
また、第1突出片43の肉厚寸法は、第2突出片45の肉厚寸法よりも2倍前後に大きく設定されており、これによって第1突出片43は、第2突出片45よりも撓みにくく形成されている。
【0033】
脚部30の両突出部41の突出端近傍には、薄肉状の弾性変形部51を付け根部に有する一対の係止片50が上向き傾斜状をなしてそれぞれ突出される。
これら一対の係止片50は、薄肉状の弾性変形部51よりも厚肉で座屈しにくい略繭形状に形成されている。
また、図7に示すように、ルーフモール20の自由状態において、一対の係止片50の先端の間の距離寸法はルーフ溝5の溝幅寸法(最大溝幅寸法)よりも適宜に大きく設定される。
そして、図6に示すように、ルーフ溝5にルーフモール20が装着された状態において、弾性変形部51の弾性変形による弾発力により一対の係止片50の係止部52がルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)に圧接して係合するようになっている。
この実施の形態2のその他の構成においても、実施の形態1と略同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0034】
上述したように構成されるこの実施の形態2の車両用ルーフモール20においても、図8に示すように、ルーフモール20に押圧力を加えて脚部30の両側部に設けた突出部41の先端部近傍の弾性変形部51を弾性変形させながら一対の係止片50をルーフ溝5の溝内に押し込むことによって、一対の係止片50が、弾性変形部51を支点として上側に向けて互いに閉じる方向に回動し、ルーフ溝5の溝内に嵌込まれる。
このようにして、一対の係止片50は、その弾性変形部51を支点として上側に向けて互いに閉じる方向に回動しながらルーフ溝5の溝内の所定位置まで容易に嵌込まれる。
【0035】
また、図8に示すように、脚部30とともに一対の係止片50をルーフ溝5の溝内に押し込む際、弾性変形部51の弾性変形によって所定値以上に荷重が突出部41に作用する場合がある。この際、前記した実施の形態1と略同様にして、突出部41は、その第1突出片43が薄肉の連結部44を支点としかつ第2突出片45を弾性変形させながら互いに閉じる方向に回動する。このため、突出部41が中実で剛性が高い構造となっている場合に比べ、ルーフ溝5の溝内に対する一対の係止片50の嵌込みが一層容易となる。
そして、図6に示すように、突出部41の第1突出片43と第2突出片45との結合部下端部がルーフ溝5の溝底部に当接する所定位置まで一対の係止片50が嵌込まれる。この際、頭部22の内側部(図6において右側部)は僅かではあるが弾性的に変形してその下面が凹部4の内側段差部8の上面に当接する。
また、頭部22の覆い部27は、その薄肉状の付け根部26において弾性的に変形し、同覆い部27先端部の下面が凹部4の外側段差部9の上面に当接する。
これによって、ルーフ溝5にルーフモール20を容易に装着することができる。
【0036】
図6に示すように、ルーフモール20の装着状態において、ルーフモール20に対し、図中、矢印F方向に引き抜き力が作用した場合、実施の形態1でも述べたように、一対の係止片50の係止部52とルーフ溝5の両側壁面(下段の内側壁部10と下段の第1外側壁部11)との接触部の摩擦力によって一対の係止片50が上方に滑って移動することが阻止される。
このため、ルーフモール20に対し、図中、矢印F方向に引き抜き力が作用した場合には、一対の係止片50が、弾性変形部51を支点として互いに拡開する方向に回動しようとするがルーフ溝の側壁面によって拡開が阻止される。これによって、一対の係止片50には、同係止片50の突出方向に圧縮が作用するが、その係止片50が梁として働いて圧縮力を受け止めるため、一対の係止片50が座屈変形することがない。
この結果、一対の係止部52とルーフ溝5の両側壁面との接触部には前記装着状態よりも大きい摩擦力が発生し、その摩擦力によってルーフモール20の外れが防止される。
【0037】
なお、この発明は、前記実施の形態1及び2に限定するものではない。
例えば、前記実施の形態1及び2においては、凹部4が横断面段差溝状に形成され、その凹部4の深溝部のルーフ溝5にルーフモール20が上方から嵌込まれて装着される場合を例示したが、この発明に係る車両用ルーフモールは、凹部が横断面段差溝状に形成されることなく、ルーフパネルにルーフ溝5が横断面略U字状に形成される場合においても装着可能である。
また、頭部22に覆い部27を必ずしも形成しなくてもよく、また、頭部22のカバー層28や覆い部27のカバー層29についても必要に応じて設ければよい。さらに、脚部30の両側部から突出される突出部41を中実状に形成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の発明によれば、ルーフパネルのルーフ溝に容易に嵌込んで装着することができる。
しかも、ルーフモールの装着状態において、ルーフモールに対しルーフ溝から抜け出る方向の力が作用したときでもルーフ溝からルーフモールが外れにくくなる。
また、脚部の両側部に突出部を形成するための材料を空洞部によって節減することができ、材料コストや重量軽減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明に加え、モール装着部の溝内に対する一対の係止片の嵌込みが一層容易となる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明に加え、適度の弾性を保ちかつ軽量なルーフモールが得られる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明に加え、一対の係止片と、ルーフ溝の両側壁面との間には所要とする摩擦力を長期間にわたって不足なく維持させることが可能となり、ルーフモールの外れ防止に効果が大きい。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明に加え、ルーフ溝の深さ方向に寸法のバラツキ等があったとしても、そのバラツキを覆い部の弾性変形によって吸収することができるとともに、ルーフサイドパネルに弾性変形して当接している場合においても、その覆い部の弾性変形による弾発力によってルーフ溝に対しルーフモールが上方に持ち上げられる不具合を軽減することができる。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載の発明に加え、前記バラツキを覆い部の薄肉状の付け根部の弾性変形によって一層良好に吸収することができるとともに、覆い部の薄肉状の付け根部の弾性変形による弾発力によってルーフ溝に対しルーフモールが上方に持ち上げられる不具合を一層軽減することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明に加え、
厳しい環境に晒された場合においても、耐候性、耐摩耗性に富むカバー層によって頭部本体部分を保護することができるため、頭部本体部分の本来の機能を長期間にわたって維持して、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用ルーフモールが装着された車両のルーフパネルを上方から表した斜視図である。
【図2】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが所定位置間で嵌込まれて装着された状態を示す図1のII−IIに沿う横断面図である。
【図3】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールを押し込んで装着される直前の状態を示す横断面図である。
【図4】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる初期の状態を示す横断面図である。
【図5】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる途中の状態を示す横断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る車両用ルーフモールがルーフパネルのルーフ溝に装着された状態を示す横断面図である。
【図7】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが装着される前の状態を示す横断面図である。
【図8】 同じくルーフパネルのルーフ溝に車両用ルーフモールが嵌込まれる途中の状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル
4 凹部
5 ルーフ溝
20 車両用ルーフモール
22 頭部
27 覆い部
28 カバー層
30 脚部
41 突出部
42 空洞部
43 第1突出片
44 薄肉の連結部
45 第2突出片
51 弾性変形部

Claims (7)

  1. ルーフパネルに設けられたルーフ溝に嵌込まれて装着される車両用ルーフモールであって、
    前記ルーフ溝の溝幅方向の少なくとも一部を塞ぐ頭部と、その頭部の裏面側から突出する脚部とを一体状に有し、
    前記脚部の両側部には、前記ルーフ溝の両側壁面に向けてそれぞれ突出する突出部が形成され、
    前記突出部の両突出端近傍には、付け根部分に薄肉状の弾性変形部を有する一対の係止片がそれぞれ突出し、
    自由状態において、前記一対の係止片の先端間の距離寸法は前記ルーフ溝の溝幅寸法よりも大きく設定され、
    前記弾性変形部を弾性変形させながら前記一対の係止片が上側に互いに閉じる方向に回動して前記ルーフ溝に嵌込まれた装着状態において、前記一対の係止片が前記弾性変形部の弾性変形による弾発力により前記ルーフ溝の両側壁面に圧接する構成にし、
    前記突出部は、前記脚部の両側部から斜め下向にそれぞれ突出する第1突出片と、前記脚部の下端部の両側部からそれぞれ突出し、かつ前記第1突出片の先端部に一体状に結合された第2突出片とを備え、
    前記脚部と前記第1、第2突出片によって囲まれた部分に空洞部が形成されていることを特徴とする車両用ルーフモール。
  2. 請求項1に記載の車両用ルーフモールであって、
    第1突出片は弾性変形可能な薄肉の連結部によって脚部の側部に一体に結合されていることを特徴とする車両用ルーフモール。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ルーフモールであって、
    頭部、脚部、突出部、弾性変形部及び一対の係止片はオレフィン系熱可塑性エラストマによって形成されていることを特徴とする車両用ルーフモール。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールであって、
    一対の係止片及びその薄肉状の弾性変形部は、突出部よりも軟質でかつ弾性に富む材料から形成されている車両用ルーフモール。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールであって、
    頭部の車幅方向外側の先端部分には頭部の車幅方向中央部よりも軟質の弾性材料よりなる覆い部が一体に形成されていることを特徴とする車両用ルーフモール。
  6. 請求項5に記載の車両用ルーフモールであって、
    覆い部は、その付け根部が薄肉状に形成されていることを特徴とする車両用ルーフモール。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ルーフモールであって、
    頭部は、その頭部本体部分と、その頭部本体部分の表面に層状に設けられかつ頭部本体部分よりも耐候性並びに耐摩耗性に富む材料よりなるカバー層とを一体状に有していることを特徴とする車両用ルーフモール。
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