JP2006265985A - 巾木 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巾木本体2の上面2cのうちの背面2e側の端部には、巾木本体2の長手方向に沿って延びる突条4を設ける。突条4は、柔軟性を有する樹脂によって構成する。突条4は、上方へ向かうにしたがって巾木本体2の背面2eから後方へ突出するように傾斜させる。突条4の厚さは、上方へ向かって薄くする。
【選択図】図2
Description
第1に、巾木本体の背面の上端部と壁面との間に隙間が生じるという問題である。巾木本体は工場で成形加工されるので、その背面はうねりのない平面になっている。一方、壁面は、現場施工であるため、多少のうねりが不可避である。このため、巾木本体の背面を壁面に押し付けたときには、それらの間の各部に壁面のうねりに対応した隙間が生じる。この隙間は、背面の上端部と壁面との間の各部にも生じ、この隙間が室内から目視される。このため、室内の美観が損なわれるという問題があった。
第2に、シール部材の柔軟性の問題である。床面の各部は、人間の歩行等に伴って上下に変位する。シール部は、床面のこのような変位に追随して常時床面に接触することができるよう、柔軟性を有する樹脂によって形成されている。この場合、床面の変位によりよく追随させるには、シール部材の柔軟性を高くするのが望ましい。しかし、あまり柔軟にすると、シール部材の強度が低下し、簡単に傷付いたり、早期に摩耗してしまう。シール部材の柔軟性と強度とを両立することが困難であるという問題あった。
この場合、上記巾木本体が硬質の樹脂によって所定の強度に形成され、上記突条が柔軟性を有する樹脂によって形成され、上記巾木本体と上記突条とが二色成形法によって一体に成形されていることが望ましい。を特徴とする請求項1に記載の巾木。
上記突条が上方へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜して形成され、上記突条の前後方向の厚さが上方へ向かうにしたがって漸次薄くなっていることが望ましい。
第2の問題を解決するために、第2の発明は、板状をなす巾木本体の下部に、上記巾木本体の下面から下方に突出し、かつ上記巾木本体の長手方向に沿って延びるシール部材が設けられた巾木において、上記シール部材の少なくとも下部が中空の筒状部として形成され、この筒状部の少なくとも下部が柔軟性を有する樹脂によって形成されていることを特徴としている。
この場合、上記シール部材が、上記巾木本体の下部に取り付けられる取付部と、この取付部の下部に設けられた上記筒状部とを有し、上記取付部が所定の剛性を有していることが望ましい。
上記取付部には、上記巾木本体の下面に当接する基準面が形成されていることが望ましい。
上記巾木本体の上面にその長手方向に沿って延びる突条が形成され、この突条の少なくとも上端部が、柔軟性を有し、かつ上記巾木本体の背面から後方に突出させられていることが望ましい。
上記巾木本体が硬質の樹脂によって所定の強度に形成され、上記突条が柔軟性を有する樹脂によって形成され、上記巾木本体と上記突条とが二色成形法によって一体に成形されていることが望ましい。
上記突条が上方へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜して形成され、上記突条の前後方向の厚さが上方へ向かうにしたがって漸次薄くなっていることが望ましい。
また、第2の発明によれば、床面に接触するシール部材の少なくとも下端部が中空の筒状に形成されているから、シール部材の下端部の強度を一定にした場合、シール部材の下端部の柔軟性を高くすることができる。したがって、シール部材の柔軟性と強度とを両立することができる。
図1及び図2は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の巾木1は、巾木本体2、化粧フィルム3、突条4及びシール部材5を備えている。
例えば、上記の実施の形態においては、突条4全体を柔軟に形成しているが、上端部だけを柔軟にしてもよい。
また、突条4を上方へ向かうにしたがって背面2eから離間するように傾斜させているが、突条4を、巾木本体2の上面2cから鉛直上方に突出する基部と、この基部の上端部から室外O側に突出する突出部とによって構成し、突出部の先端面を壁W又は壁紙Wsに押し付けるようにしてもよい。この場合には、少なくとも突出部を柔軟性をもって形成すればよい。
1′ 巾木
2 巾木本体
2a 下面
2b 装着溝
2c 上面
2d 前面
2e 背面
4 突条
4a 背面
5 シール部材
5A 取付部
5B 筒状部
5a 平板部
5b 上面(基準面)
5c 係合部
Claims (9)
- 板状をなす巾木本体の上面にその長手方向に沿って延びる突条が形成され、この突条の少なくとも上端部が、柔軟性を有し、かつ上記巾木本体の背面から後方に突出させられていることを特徴とする巾木。
- 上記巾木本体が硬質の樹脂によって所定の強度に形成され、上記突条が柔軟性を有する樹脂によって形成され、上記巾木本体と上記突条とが二色成形法によって一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の巾木。
- 上記突条が上方へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜して形成され、上記突条の前後方向の厚さが上方へ向かうにしたがって漸次薄くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の巾木。
- 板状をなす巾木本体の下部に、上記巾木本体の下面から下方に突出し、かつ上記巾木本体の長手方向に沿って延びるシール部材が設けられた巾木において、
上記シール部材の少なくとも下部が中空の筒状部として形成され、この筒状部の少なくとも下部が柔軟性を有する樹脂によって形成されていることを特徴とする巾木。 - 上記シール部材が、上記巾木本体の下部に取り付けられる取付部と、この取付部の下部に設けられた上記筒状部とを有し、上記取付部が所定の剛性を有していることを特徴とする請求項4に記載の巾木。
- 上記取付部には、上記巾木本体の下面に当接する基準面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の巾木。
- 上記巾木本体の上面にその長手方向に沿って延びる突条が形成され、この突条の少なくとも上端部が、柔軟性を有し、かつ上記巾木本体の背面から後方に突出させられていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の巾木。
- 上記巾木本体が硬質の樹脂によって所定の強度に形成され、上記突条が柔軟性を有する樹脂によって形成され、上記巾木本体と上記突条とが二色成形法によって一体に成形されていることを特徴とする請求項7に記載の巾木。
- 上記突条が上方へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜して形成され、上記突条の前後方向の厚さが上方へ向かうにしたがって漸次薄くなっていることを特徴とする請求項7又は8に記載の巾木。
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2005
- 2005-03-25 JP JP2005087681A patent/JP2006265985A/ja active Pending
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