JP2006029030A - 幅木およびそれを用いた防音床 - Google Patents

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昭 坂田
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Abstract

【課題】 従来の幅木で起こっていた、実生活における掃除または子供の悪戯等で軟質部材の一部のみが設定した方向と逆側に反り元に戻らないという不具合を解消するとともに、床から壁への振動が伝わり難く遮音性能に優れた幅木を提供する。
【解決手段】 床基盤上に防音材を介して床材を載設した防音床において、壁面と床面との境界部に設置する幅木であって、壁面に付設して設け床面と当接する軟質部材を下部に備えた幅木において、前記軟質部材の床面当接部が中空構造であることを特徴とする幅木。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床基盤上に防音材を介して床材を載設した防音床の壁面と床面との境界部において、隙間の目隠しとして用いる幅木およびそれを用いた防音床に関する。
近年、コンクリート製の床基盤を有する住宅等において、防音のために、床基盤上に防音材を介して、床材を載設した防音床の普及が進んでいる。
防音床には、防音二重床、防音直貼り床がある。
防音二重床は床基盤上に支持脚を介して床板材を載設した構造であり、支持脚に弾性体を配して振動吸収機能を持たせ防音材としている、またはゴムシート等の弾性体からなる防音材を床板材と積層している。
一方、防音直貼り床は、床基板上に支持脚を介せず直に床板材を載設した構造であり、ゴムシート等の弾性体からなる防音材を床板材と積層させている。
通常、防音二重床または防音直貼り床等の防音床を施工する際に、外観上、隙間が生じないように、防音床は床面と壁面との境界部隙間の目隠しのために、床面外周上部と対する壁面下部に、幅木下部を床面と当接させるように床面と壁面との境界部に幅木を設置することが行われる。しかしながら、幅木下部を床面と当接させることで、床の震動が幅木を介して壁面に伝わってしまい、遮音性能が低下しては、防音床の意味をなさない。遮音性能を低下させないためには、幅木を介して壁面に伝わる床面震動を極力伝え難くする工夫が必要である。
また、防音直貼り床、防音二重床では遮音性能を得るためにゴム等の弾性体を用いており、そのため荷重が加わると床面は沈む。床面が沈んだ際、幅木との隙間が生じないために、幅木には常に床面と接触を保つように床面変位に追従する機能が必要である。
床基盤の上に防音材を介して床板材を敷設した二重床構造とした際に、床面と壁面との隙間の目隠しに用いる幅木に関して、幅木が常に床面と接触を保つように床面変位に追従し床面に当接する機能を有するとともに、壁に伝わる床面震動を低減するために幅木下部に軟質部材を備えた幅木が、特許文献1または特許文献2にて知られている。
例えば、特許文献1に記載の文献においては、幅木の表側下端縁から裏側に傾斜するように垂下するとともに表側に膨らむように湾曲した軟質材からなるヒレを用い、震動伝達を抑制している。また、特許文献2に記載の文献においては、幅木本体部と床当接部からなり、壁に固着される幅木本体部と壁に固着されない床当接部が連結され、床当接部の高さ方向の全部又は一部が弾力性容易変形材からなり、弾力性容易変形材によって床と壁を絶縁状態に維持することで震動伝達を抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載の幅木においては、設定した状態では、軟質部材が壁側に反っているが、実生活における掃除または子供の悪戯等が原因で、幅木下部のヒレ状の軟質部材が部分的に設定した状態と逆の壁の反対側に反る不具合が発生し易い。また、特許文献2に記載の幅木においては、実生活における掃除または子供の悪戯等が原因で、設定と逆方向の壁側に反り元に戻らない不具合が発生し易い。
これら不具合の発生状況を、図3を用いて説明する。
最初に、床材、壁材および幅木の位置関係を説明する。図3は床材、壁材および幅木の位置関係を示した図である。図3に示すように、防音二重床においてはコンクリート等の床基盤1に支持脚2を介して、床板材3を敷設する。床板材3の壁際端部4と壁材5との間に隙間を設け、該隙間を覆うように、壁材5に沿って幅木6を付設する。幅木6の下部には床面と壁面の隙間を封止するとともに、床面の変位に追従し床面に当接するためのヒレ状の軟質部材7を備えている。
図4は、従来の幅木を壁に付設した際に軟質部材が壁側に反った状態の部分拡大図である。図5は、従来の幅木を壁に付設した際に軟質部材が壁と反対側に反った状態の部分拡大図である。
図4に示すように、幅木下部のヒレ状の軟質部材7を壁側に反った状態、または、図5に示すように壁とは反対側に反った状態に設定して施工したとしても、実生活における掃除または子供の悪戯等が原因で幅木下部のヒレ状の軟質部材7が部分的に設定した状態と逆側に反りやすく、元に戻り難い。
また、遮音性能を向上させるためには、幅木下部のヒレ状の軟質部材7を床面8と緩やかに接触させる必要があるが、ヒレ状の軟質部材7の反りが壁5側から壁5と反対側、またはその逆に変化する地点は、床面に対するヒレ状の軟質部材7の反発力が強くなるため、震動が伝わりやすい部位となり、遮音性能を低下させる。即ち、ヒレ状の軟質部材7が部分的に逆側へ反ると、床3から壁5へ振動が伝わり易くなり、防音床の遮音性能が低下する。
実公平7−52869号公報 特開2003−193589号公報
本発明は、従来の幅木で起こっていた、実生活における掃除または子供の悪戯等で軟質部材の一部のみが設定した方向と逆側に反り元に戻らないことが原因で、床の振動が壁に伝わり防音床の遮音性能が低下するという不具合を解消するために、床から壁への振動が伝わり難く遮音性能に優れた幅木およびそれを用いた防音床を提供することを目的とする。
本発明の幅木において、幅木下部に備えた軟質部材を中空構造としたことで、幅木下部の軟質部材を床面と当接させた際に、従来の幅木のヒレ状の軟質部材で部分的に起こった、設定した方向と逆側へ反って元に戻らなくなることがなくなり、ヒレ状の軟質部材の反る方向が変化する部位のように震動が伝わりやすい部位が生じることもない。
即ち、本発明は、床基盤上に防音材を介して床材を載設した防音床において、壁面と床面との境界部に設置する幅木であって、壁面に付設して設け床面と当接する軟質部材を下部に備えた幅木において、前記軟質部材の床面当接部が中空構造であることを特徴とする幅木である。
更に、本発明は、上記の幅木を用いてなることを特徴とする防音二重床または防音直貼り床である。
本発明の幅木は、幅木下部に備えた軟質部材が中空構造を有するので、従来のヒレ状の軟質部材を用いた幅木で起こっていた実生活における掃除または子供の悪戯等で軟質部材の一部のみが逆側に反り元に戻らなくなるという不具合がなくなるともに、軟質部材の形状変化による床から壁への振動が伝わり難く遮音性能に優れる。
図1は、本発明の実施形態を示す幅木周辺の部分拡大図である。
図1に示すように、幅木6の下部に中空構造、即ち、中空部9を有する軟質部材10を備えている。幅木6の下部に用いる軟質部材10の床面8への当接部を中空構造としたことにより、従来のヒレ状の軟質部材を用いた場合に起こっていた、床面8に当接させたヒレ状の軟質部材が反る方向が変化する地点で軟質部材の反発力が強くなり振動を伝えることはなく、幅木6を介して壁5に伝わる振動が増加せず、遮音性能の低下が防止される。
図2は、図1とは形状を変えた実施形態を示す幅木周辺の部分拡大図である。軟質部材10の形状は、図1のように完全な中空構造でなく、図2のように中空部9に切れ込みがあっても良い。中空部9に切れ込みがあると、軟質部材10自体の丈夫さは低下するが、床面8の変位に対しての追従性能に優れる。本発明の幅木6の軟質部材10が有する中空構造には、中空部9に切れ込みのある中空構造を含む。
また、本発明の幅木6の本体部11の材料としては、壁材に合わせた外観とすることが好ましく、ABS、即ち、アクリル−ブタジエンースチレン樹脂、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂、または、合板、LVL、即ち、単板積層材等の木質材料、および、これらの混合材料等が挙げられる。軟質部材10は弾性を有する樹脂を用いることが好ましく、軟質塩ビ樹脂、ウレタン樹脂、各種ゴム等が挙げられる。
幅木6の本体部11は、壁面に接着する等の固着手段で壁5に付設し、床面8の変位に追従し床面8と壁5との隙間を目隠しし、振動を吸収し伝えないための中空構造を有する軟質部材10を下部に備える。本発明の幅木6の本体部11と軟質部材10の接合方法には、別々に作製したものを単に嵌合状に嵌め込んで固定する方法、または接着固定する方法等が挙げられる。また、本発明の幅木6の本体部11が、ABS、硬質塩ビ樹脂であり、軟質部材10が軟質塩ビ樹脂である等、共押出し可能な材料であれば、共押出し成型により幅木の本体部11と軟質部材10とが同時に成型される。
また、本発明の幅木6において、軟質部材10が中空構造であるので、軟質部材10が設定した状態から外れて押し潰れたように変形する、殆ど変形しないこと、または床面8と軟質部材10との間に隙間が空くこと等があっても、外観上の見栄えもさほど悪くはならない。
また、本発明の幅木6において、軟質部材10が設定した状態から外れて、若干潰れたように変形した部分が生じ、且つ殆ど変形しない部分が生じたとしても、それら部分の間においての形状変化は極端ではなく連続した形状変化となるので、床面8に対する反発力の急激な変化は起こらず、遮音性能が低下する懸念は少ない。
実施例1
床基盤1上に、図3に示す構造の二重床を作製した。床板材3には木質化粧板12とパーティクルボード13とを積層したものを使用した。床板材3の総厚みは32mmである。支持脚2において、脚部14は合成樹脂で形成し、支持脚2の床基盤1に対する接触部には、ネオプレンゴムからなる防振ゴム15を防音材として振動の吸収遮蔽のために挟んだ。支持脚2の全長、即ち、高さは60mmである。
図1示すように、床板材3の壁際端部4と壁5との間に3mmの隙間を設け、床板材3の上に、本体部11下部に中空構造の軟質部材10を備えた本発明の幅木の本体部11を壁に接着し、幅木6下部の軟質部材10が床面8外周を押接するように壁5に付設した。幅木6の厚みは7mmである。幅木6の長さ100cm当たり、長さ10cmについて、全周にわたり幅木6下部の軟質部材10を壁の反対方向に引っ張ったところ、際だった形状変化は無く、外観上の見栄えが悪くなることはなかった。
また、作製した二重床の、幅木6下部の軟質部材10を壁5と反対方向に引っ張る前後について、JIS A 1418−1(2000)に基づく床衝撃音遮断性能試験(軽量衝撃音の遮断性能)を実施したところ、軟質部材6の引っ張りを実施する前後で二重床の遮音性能に差は無く、即ち、遮音性能が低下することなく、防音二重床として十分に機能するものであった。
比較例1
図4に示すように、幅木6以外は実施例1と同じ構成とした二重床に、壁5方向に反るヒレ状の軟質部材7を下部に有した幅木を実施例1と同様の状態となるよう壁5に付設した。幅木6の長さ100cm当たり、長さ10cmについて、全周にわたり幅木6下部のヒレ状の軟質部材7を壁5と反対方向に引っ張ったところ、図5に示すように、引っ張った部分のヒレ状の軟質部材7は軟質部材7の反った向きが部分的に異なることとなり元に戻らず、外観上の見栄えが悪くなった。また、実施例1と同様に幅木6下部のヒレ状の軟質部材7を壁5と反対側に引っ張る前後の二重床についてJIS A 1418−1(2000)に基づく床衝撃音遮断性能試験(軽量衝撃音の遮断性能)を実施したところ、軟質部材7の引っ張りを実施した後の二重床は実施前と比較すると、周波数125Hz、250Hzにおける測定値において、音圧レベルで約2dB減衰しなくなり、遮音性能が低下していた。
本発明の実施形態を示す幅木周辺の部分拡大図である。 図1とは形状を変えた実施形態を示す幅木周辺の部分拡大図である。 床材、壁材および幅木の位置関係を示した図である。 従来の幅木を壁に付設した際に軟質部材が壁側に反った状態の部分拡大図である。 従来の幅木を壁に付設した際に軟質部材が壁と反対側に反った状態の部分拡大図である。
符号の説明
1 床基盤
2 支持脚
3 床板材
4 (床板材の)壁際端部
5 壁
6 幅木
7 ヒレ状の軟質部材
8 床面
9 中空部
10 (本発明の)軟質部材
11 (幅木)本体部
12 木質化粧版
13 パーティクルボード
14 脚部
15 防振ゴム

Claims (2)

  1. 床基盤上に防音材を介して床材を載設した防音床において、壁面と床面との境界部に設置する幅木であって、壁面に付設して設け床面と当接する軟質部材を下部に備えた幅木において、前記軟質部材の床面当接部が中空構造であることを特徴とする幅木。
  2. 請求項1に記載した幅木を用いてなることを特徴とする防音二重床または防音直貼り床。
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Cited By (4)

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