JP2004270336A - 防音パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】より広範な周波数領域において高い防音性を発揮することができる防音パネルを提供する。
【解決手段】防音パネル15はパネル基材4 と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シート1 と、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材2 とからなる。制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する。防音パネルは、1枚の防音パネルが木枠11a,11bにより上、中、下に3分割され固定された隣接分割片15a,15b,15c,からなる。防音パネルの固有振動数(fo)[fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}、ここ
でE:パネル基材のヤング率、t:パネル基材の厚さ、m:パネル基材の面密度、L1:分割片の幅、L2:分割片の高さ]は36Hzである。
【選択図】 図1
【解決手段】防音パネル15はパネル基材4 と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シート1 と、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材2 とからなる。制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する。防音パネルは、1枚の防音パネルが木枠11a,11bにより上、中、下に3分割され固定された隣接分割片15a,15b,15c,からなる。防音パネルの固有振動数(fo)[fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}、ここ
でE:パネル基材のヤング率、t:パネル基材の厚さ、m:パネル基材の面密度、L1:分割片の幅、L2:分割片の高さ]は36Hzである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、間仕切りや外壁などに適用される各種パネルに関し、特に防音性に優れたパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、防音パネルとしては、図6に示すように、コア層(61)とこれをサンドイッチする表裏面板(62)(63)とからなる合板(64)と、裏面板(63)に積層されかつ損失計数0.2を有する制振材(65)とからなる防音パネル(66)が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この構造の防音パネルでは、固有振動数は18Hzであり、制振効果が発揮される周波数領域はコインシデンス周波数付近に限られており、それ以外の周波数では音が透過し易く高い遮音性は得られない。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−118092号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑み、より広範な周波数領域において高い防音性を発揮することができる防音パネルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による防音パネルは、固有振動数foができるだけ大きくなるように、パネル基材の形状ないしはサイズを設定し、またはパネル基材に他の材料を付設し、上記課題の解決を達成したものである。
【0007】
請求項1記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、同パネルは縦部材と横部材により分割、固定された複数の隣接分割片からなり、パネルの固有振動数(fo):fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:分割片の幅
L2:分割片の高さ
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の防音パネルは、制振シートと拘束部材が積層一体化されており、この一体物が制振シート側にてパネル基材に貼着されていることを特徴とする請求項1記載の防音パネルである。
【0009】
請求項3記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
パネル基材の反シート側に、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、パネルを固定するフレームが設けられ、フレーム付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
パネル基材の反シート側にパネルを固定する格子状のリブが設けられ、リブ付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:リブの縦部材の間隔
L2:リブの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5記載の防音パネルは、一対のパネル基材と、これらパネル基材でサンドイッチされ、パネルを固定するフレームと、少なくとも一方のパネル基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
フレームは、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、フレームをサンドイッチした基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0012】
パネル基材は石膏ボード、合板などで構成されていてよい。
【0013】
上記分割片およびパネルを固定する縦部材および横部材(フレームおよびリブを含む)としては、通常の木材や鋼材が使用される。
【0014】
制振シート用の有機高分子材料は、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上であれば、特に限定されないが、極性基を有する高分子材料が好ましい。このような高分子材料の例として、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、フッ素系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、フッ素系ポリマー、臭素系ポリマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0015】
有機高分子材料のハロゲン含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、好ましくは20〜70重量%である。
【0016】
有機高分子材料には必要に応じて可塑剤が添加されてもよい。特に有機高分子材料が硬過ぎる場合、可塑剤を添加するのが好ましい。可塑剤としては、通常、塩化ビニル系樹脂に使用されるものが使用でき、例えば、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソノニル、テトラブロモフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤;トリクレジンホスフェート、トリス(1,3−ジシクロ−2−プロピル)ホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート等のトリメリット酸エステル系可塑剤;エポキシ系可塑剤;ポリエステル系可塑剤などが挙げられる。植物油系の可塑剤も好ましい。後述する塩素化パラフィンのブリードアウトを抑制するには、フタル酸系可塑剤が好ましい。これらは単独で用いても、2種類以上組み合わせ用いてもよい。フタル酸系可塑剤以外の可塑剤を用いる場合には、これにフタル酸系可塑剤と併用するのが好ましい。
【0017】
可塑剤の配合量は、有機高分子材料100重量部に対し50〜200重量部、好ましくは60〜180重量部、より好ましくは100重量部以下である。この範囲でブリードアウトが抑制でき、制振効果も発現できる。
【0018】
有機高分子材料には必要に応じて充填材が添加されてもよい。特に、樹脂組成物にある程度の硬さを付与したいときは、充填材を添加するのがよい。充填材としては、鉄粉、アルミニウム粉、銅粉等の金属粉;マイカ、カオリン、モンモリロナイト、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、結晶性炭素(グラファイト等)、バーミキュライト等の無機質充填材などが例示される。これらは、単独で用いられても、2種類以上併用されてもいい。充填材の量は、多すぎると樹脂組成物の制振性が低下するので、有機高分子材料100重量部に対して、好ましくは300重量部以下である。
【0019】
有機高分子材料からなる制振シートの作製方法は、特に限定されず、例えば押出成形法、カレンダー成形法、溶剤キャスト法等の一般的なシート成形方法であってよい。得られたシートを所要サイズにカットして防音パネルの構成に供する。
【0020】
他方、拘束部材は、縦弾性係数が1GPa以上であるものであれば特に限定されないが、制振シート用の有機高分子材料より縦弾性係数が大きい材料がよい。
【0021】
このような拘束部材の例として、鉛、鉄、鋼材(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)等の金属材料;コンクリート、石膏ボード、大理石、スレート板、砂板、ガラス等の無機材料;ポリカーボネート、ポリサルフォン等のビスフエノールA変性樹脂;ポリ(メタ)アクリレートなどのアクリル樹脂;塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等の塩素系樹脂;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系ゴム等のゴム系材料;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステル;スチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン66、アラミド(芳香族ポリアミド)等のポリアミド系樹脂;メラミン系樹脂;ポリイミド系樹脂;ウレタン系樹脂;ジシクロペンタジエン、ベークライト等の熱硬化性樹脂;木、紙等のセルロース系材料;キチン、キトサンなどからなる板材またはシートが挙げられる。
【0022】
これらは単独で用いても、2以上の組み合わせで用いてもよい。拘束部材はガラス繊維、カーボン繊維、液晶などで補強されていてもよく、互いに異なる材料からなる複合板であってもよく、さらに、これらの材料からなる発泡体であってもよい。
【0023】
拘束部材の形状は、好ましくはシート状である。金属製の拘束部材にメッキや塗装を施すのも好ましい。平滑な金属板からなる拘束部材は反射率が大きくなる傾向にあるので、表面に凹凸を設ける、孔を開ける、拘束部材を無機材にする、などにより反射率を低減させるのが好ましい。孔径は、孔が汚れなどで塞がれないようにまた孔内に水が浸透しないように、直径3〜20mm程度にするのがよい。拘束部材が振動していても、拘束部材の縦弾性係数があまり低下しなければ、表面の凹凸や孔開けなどで防音効果は増す傾向にある。
【0024】
制振シートおよび拘束部材の厚みは任意であってよいが、薄すぎると制振性能が劣り、厚すぎると防音壁の厚みが大きくなるので、制振シートの厚みは好ましくは0.1〜10mm、拘束部材の厚みは好ましくは0.01〜10mmである。縦弾性係数100GPa以上の硬い拘束部材の場合は、厚みは好ましくは0.05〜5mmである。
【0025】
有機高分子材料は、塩素含有量20〜65重量%の塩素系高分子材料100重量部と、炭素数10〜50で且つ塩素含有量30〜70重量%の少なくとも1種の塩素化パラフィン100〜550重量部とからなる樹脂組成物であるものが好ましい。
【0026】
有機高分子材料を構成する塩素系高分子材料は、制振シート用の有機高分子材料のうち塩素系のものであってよく、たとえば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
【0027】
塩素系高分子材料の塩素含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、20〜70重量%とするのがよい。
【0028】
有機高分子材料を構成する塩素化パラフィンは、炭素数が10〜50で、塩素含有率が30〜70重量%であるものであれば、限定されず、液状のものでも固体のものでもよい。塩素化パラフィンは、単一物質からなるものでも、2以上の物質の混合物でもよい。
【0029】
塩素化パラフィンの炭素数は、小さすぎると塩素化パラフィンがブリードアウトしてしまい、大きすぎると十分な制振性が発現しないため、好ましくは12〜50であり、塩素化パラフィンが1種類で使用される場合、好ましくは12〜20、より好ましくは12〜16である。
【0030】
塩素化パラフィンの塩素含有量は、少なすぎると、充分な制振性が発現せず、且つ、塩素化パラフィンが塩素系高分子材料と相溶しにくくブリードアウトする恐れがあり、多すぎると、やはり塩素化パラフィンが塩素系高分子材料と相溶しにくくブリードアウトする恐れがあるので、30〜70重量%とするのがよい。塩素化パラフィンの塩素含有量が塩素系高分子材料の塩素含有量に近いほど、制振性が良くなるので、塩素系高分子材料の塩素含有量に従って、塩素化パラフィンの塩素含有量を決めればよい。
【0031】
有機高分子材料において、塩素系高分子材料に対する塩素化パラフィンの量は、少なすぎると十分な制振性が得られず、多すぎると強度が小さくなって樹脂組成物が形態を保持しにくくなるため、塩素系高分子材料100重量部に対して100〜550重量部であることが好ましい。
【0032】
有機高分子材料としては、塩素含有量20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、炭素数12〜16で且つ塩素含有率30〜70重量%の第1塩素化パラフィンおよび炭素数20〜50で且つ塩素含有率30〜70重量%の第2塩素化パラフィンの混合物50〜550重量部(ただし第1塩素化パラフィンの割合が、全塩素化パラフィンのうち40重量%以上を占める)とからなる樹脂組成物が特に好ましい。
【0033】
このように2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、有機高分子材料を構成する塩素系高分子材料は、本制振シート用の有機高分子材料のうち塩素系のものであってよく、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
【0034】
塩素系高分子材料の塩素含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、20〜70重量%とするのがよい。
【0035】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、塩素化パラフィンは、炭素数12〜16で且つ塩素含有率30〜70重量%の第1塩素化パラフィンおよび炭素数20〜50で且つ塩素含有率30〜70重量%の第2塩素化パラフィンの混合物である。このように炭素数が互いに異なる2種の塩素化パラフィンを用いることにより、損失正弦(tanδ)のピーク値をより上昇させ、すぐれた制振性を得ることができる。
【0036】
この場合、第1塩素化パラフィンの割合を第2塩素化パラフィンの割合より大きくすると、損失正弦(tanδ)のピーク値をより上昇させるとともに長期に亘って維持することができ、且つ、塩素化パラフィンの制振シートからのブリードアウトを抑制させることができるので好ましい。
【0037】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、塩素系高分子材料に対する塩素化パラフィン混合物の量は、少なすぎると十分な制振性が得られず、多すぎると強度が小さくなって樹脂組成物が形態を保持しにくくなるため、塩素系高分子材料100重量部に対して50〜400重量部であることが好ましい。
【0038】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物には必要に応じて可塑剤、充填材等が添加されてもよい。可塑剤、充填材の例示および添加量は上述したものと同じであってよい。
【0039】
制振シートと拘束部材の全厚みは0.5〜1mm、面密度は1.9〜4.0(kg/m2 )であることが好ましい。
【0040】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0041】
実施例1
図1(a)において、防音パネル(5) は、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなる制振シート(1) と、制振シート(1) の片面に貼り合わされ、且つ縦弾性係数が1GPa以上であるシート状拘束部材(2) とよりなる積層体(3) が、制振シート(1) 側において厚さ9mmの合板からなるパネル基材(4) の片面全体に、制振シート(1) の粘着性を利用して貼り合わせられたものである。
【0042】
制振シート(1) は、塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、商品名「エラスレン402NA」、塩素含有量40重量%)100重量部と、塩素化パラフィン(旭電化社製、品番「E500」、塩素含有量50重量%、平均炭素数14、炭素数12〜16=99重量%)200重量部と、塩素化パラフィン(味の素ファインテクノ社製、商品名「エンパラ70」、塩素含有率70重量%、平均炭素数26、炭素数20〜50=99重量%)200重量部とをロール練り機で混練し、得られた樹脂混練物を120℃でプレスして、厚み1.0mmのシートに成形したものである。樹脂混練物のtanδは3.5である。
【0043】
積層体(3) は、この制振シート(1) に、シート状拘束部材(2) として厚み0.4mmの鋼板(中村商事社製、縦弾性係数250GPa)を、制振シート(1) の粘着性を利用して貼り合わせて作製したものである。
【0044】
パネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:パネル基材の幅=910mm
L2:パネル基材の高さ=2420mm
は18Hzである。
【0045】
図1(b)において、防音パネル(15)は、図1(a)の防音パネル(5) が木枠(11a)(11b)により上、中、下に3分割され固定された隣接分割片(15a)(15b)(15c) からなる。したがって、図1(b)の防音パネル(15)の総面積は、図1(a)の防音パネル(5)の総面積と同じである。その他の構成は図1(a)の防音パネルと略同じである。
【0046】
防音パネルの固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:分割片の幅=910mm
L2:分割片の高さ=800mm
(木枠の幅:10mm)
は36Hzである。
【0047】
図1(c)において、防音パネル(25)は、図1(b)に示す木枠(21a)(21b)(21c)(21d)により上、中、下の隣接分割片がそれぞれさらに右側、中央、左側に3分割され固定された隣接分割片(25a)(25b)(25c)(25d)(25e)(25f)(25g)(25h)(25i)からなる。したがって、図1(c)の防音パネル(25)の総面積は、図1(a)の防音パネル(5)の総面積と同じである。その他の構成は図1(a)の防音パネルと同じである。
【0048】
防音パネルの固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:分割片の幅=297mm
L2:分割片の高さ=800mm
(木枠の幅:10mm)
は164Hzである。
【0049】
図1(a)の防音パネル(5)(fo=18Hz)、図1(b)の防音パネル(15)(fo=36Hz)および図1(c)の防音パネル(25)(fo=164Hz)をそれぞれ音響透過損失の測定試験に付した。試験方法はJIS A1416に準拠する。
【0050】
測定結果を図2のグラフに示す。このグラフから明らかなように、図1(b)の防音パネル(15)(fo=36Hz)および図1(c)の防音パネル(25)(fo=164Hz)は、従来技術では遮音効果が現れ難かった100〜1000Hzの領域において高い遮音効果を発現する。
【0051】
実施例2
図3において、防音パネル(35)は、実施例1の図1(a)の防音パネル(5)のパネル基材(4) の反シート側に、一対の縦部材(6a)(6b)と縦部材に亘って設けられた上、中、下3本の横部材(6c)(6d)(6e)とからなるフレーム(6)が設けられたものである。フレーム(6)の幅は防音パネル(5)の幅に合致し、一対の縦部材(6a)(6b)はそれぞれ防音パネル(5)の両側に位置している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0052】
フレーム付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:フレームの縦部材の間隔=910mm
L2:フレームの横部材の間隔=297mm
(縦部材、横部材の幅:10mm)
は36Hzである。
【0053】
実施例3
図4において、防音パネル(45)は、実施例1の図1(a)の防音パネル(5)のパネル基材(4) の反シート側に、3本の縦部材と3本の横部材とからなる格子状のリブ(7) が設けられたものである。リブ(7)全体のサイズは防音パネル(5)のサイズに合致している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0054】
リブ付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:リブの縦部材の間隔=220mm
L2:リブの横部材の間隔=598mm
(縦部材、横部材の幅:10mm、リブを面材(12)で固定)
は292Hzである。
【0055】
実施例4
図5において、防音パネル(55)は、一対のパネル基材(34)(44)と、これらパネル基材でサンドイッチされたフレーム(16)と、一対のパネル基材(34)(44)の各片面に設けられた制振シート(1) と、同シート(1) の片面に設けられた拘束部材(2) とからなる。
【0056】
フレーム(16)は、一対の縦部材(16a)(16b)と縦部材に亘って設けられた上、中、下3本の横部材(16c)(16d)(16e)とからなり、フレーム(6)の幅は防音パネル(55)の幅に合致し、一対の縦部材(16a)(16b)はそれぞれ防音パネル(55)の両側に位置している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0057】
フレームをサンドイッチした基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:フレームの縦部材の間隔=910mm
L2:フレームの横部材の間隔=880mm
は Hzである。
【0058】
【発明の効果】
本発明による防音パネルは、コインシデンス周波数付近以外の周波数においても高い防音性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による防音パネルを示す斜視図である。
【図2】実施例1における音響透過損失の測定試験結果を示すグラフである。
【図3】実施例2による防音パネルを示す斜視図である。
【図4】実施例3による防音パネルを示す斜視図である。
【図5】実施例4による防音パネルを解体した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の防音パネルを示す垂直断面図である。
【符号の説明】
(1) :制振シート
(2) :拘束部材
(3) :積層体
(4)(34)(44) :パネル基材
(5)(15)(25)(35)(45)(55) :防音パネル
(15a)(15b)(15c)(25a)(25b)(25c)(25d)(25e)(25f)(25g)(25h)(25i):隣接分割片
(6)(16) :フレーム
(6a)(6b)(11a)(11b)(16a)(16b)(21a)(21b):縦部材
(6c)(6d)(6e)(16c)(16d)(16e)(21c)(21d):横部材
(7) :リブ
(8) :ハンドル
(9) :側壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、間仕切りや外壁などに適用される各種パネルに関し、特に防音性に優れたパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、防音パネルとしては、図6に示すように、コア層(61)とこれをサンドイッチする表裏面板(62)(63)とからなる合板(64)と、裏面板(63)に積層されかつ損失計数0.2を有する制振材(65)とからなる防音パネル(66)が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この構造の防音パネルでは、固有振動数は18Hzであり、制振効果が発揮される周波数領域はコインシデンス周波数付近に限られており、それ以外の周波数では音が透過し易く高い遮音性は得られない。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−118092号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑み、より広範な周波数領域において高い防音性を発揮することができる防音パネルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による防音パネルは、固有振動数foができるだけ大きくなるように、パネル基材の形状ないしはサイズを設定し、またはパネル基材に他の材料を付設し、上記課題の解決を達成したものである。
【0007】
請求項1記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、同パネルは縦部材と横部材により分割、固定された複数の隣接分割片からなり、パネルの固有振動数(fo):fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:分割片の幅
L2:分割片の高さ
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の防音パネルは、制振シートと拘束部材が積層一体化されており、この一体物が制振シート側にてパネル基材に貼着されていることを特徴とする請求項1記載の防音パネルである。
【0009】
請求項3記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
パネル基材の反シート側に、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、パネルを固定するフレームが設けられ、フレーム付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の防音パネルは、パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
パネル基材の反シート側にパネルを固定する格子状のリブが設けられ、リブ付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:リブの縦部材の間隔
L2:リブの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5記載の防音パネルは、一対のパネル基材と、これらパネル基材でサンドイッチされ、パネルを固定するフレームと、少なくとも一方のパネル基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
フレームは、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、フレームをサンドイッチした基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とするものである。
【0012】
パネル基材は石膏ボード、合板などで構成されていてよい。
【0013】
上記分割片およびパネルを固定する縦部材および横部材(フレームおよびリブを含む)としては、通常の木材や鋼材が使用される。
【0014】
制振シート用の有機高分子材料は、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上であれば、特に限定されないが、極性基を有する高分子材料が好ましい。このような高分子材料の例として、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、フッ素系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、フッ素系ポリマー、臭素系ポリマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
【0015】
有機高分子材料のハロゲン含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、好ましくは20〜70重量%である。
【0016】
有機高分子材料には必要に応じて可塑剤が添加されてもよい。特に有機高分子材料が硬過ぎる場合、可塑剤を添加するのが好ましい。可塑剤としては、通常、塩化ビニル系樹脂に使用されるものが使用でき、例えば、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソノニル、テトラブロモフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤;トリクレジンホスフェート、トリス(1,3−ジシクロ−2−プロピル)ホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート等のトリメリット酸エステル系可塑剤;エポキシ系可塑剤;ポリエステル系可塑剤などが挙げられる。植物油系の可塑剤も好ましい。後述する塩素化パラフィンのブリードアウトを抑制するには、フタル酸系可塑剤が好ましい。これらは単独で用いても、2種類以上組み合わせ用いてもよい。フタル酸系可塑剤以外の可塑剤を用いる場合には、これにフタル酸系可塑剤と併用するのが好ましい。
【0017】
可塑剤の配合量は、有機高分子材料100重量部に対し50〜200重量部、好ましくは60〜180重量部、より好ましくは100重量部以下である。この範囲でブリードアウトが抑制でき、制振効果も発現できる。
【0018】
有機高分子材料には必要に応じて充填材が添加されてもよい。特に、樹脂組成物にある程度の硬さを付与したいときは、充填材を添加するのがよい。充填材としては、鉄粉、アルミニウム粉、銅粉等の金属粉;マイカ、カオリン、モンモリロナイト、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、結晶性炭素(グラファイト等)、バーミキュライト等の無機質充填材などが例示される。これらは、単独で用いられても、2種類以上併用されてもいい。充填材の量は、多すぎると樹脂組成物の制振性が低下するので、有機高分子材料100重量部に対して、好ましくは300重量部以下である。
【0019】
有機高分子材料からなる制振シートの作製方法は、特に限定されず、例えば押出成形法、カレンダー成形法、溶剤キャスト法等の一般的なシート成形方法であってよい。得られたシートを所要サイズにカットして防音パネルの構成に供する。
【0020】
他方、拘束部材は、縦弾性係数が1GPa以上であるものであれば特に限定されないが、制振シート用の有機高分子材料より縦弾性係数が大きい材料がよい。
【0021】
このような拘束部材の例として、鉛、鉄、鋼材(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)等の金属材料;コンクリート、石膏ボード、大理石、スレート板、砂板、ガラス等の無機材料;ポリカーボネート、ポリサルフォン等のビスフエノールA変性樹脂;ポリ(メタ)アクリレートなどのアクリル樹脂;塩化ビニル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等の塩素系樹脂;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系ゴム等のゴム系材料;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステル;スチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン66、アラミド(芳香族ポリアミド)等のポリアミド系樹脂;メラミン系樹脂;ポリイミド系樹脂;ウレタン系樹脂;ジシクロペンタジエン、ベークライト等の熱硬化性樹脂;木、紙等のセルロース系材料;キチン、キトサンなどからなる板材またはシートが挙げられる。
【0022】
これらは単独で用いても、2以上の組み合わせで用いてもよい。拘束部材はガラス繊維、カーボン繊維、液晶などで補強されていてもよく、互いに異なる材料からなる複合板であってもよく、さらに、これらの材料からなる発泡体であってもよい。
【0023】
拘束部材の形状は、好ましくはシート状である。金属製の拘束部材にメッキや塗装を施すのも好ましい。平滑な金属板からなる拘束部材は反射率が大きくなる傾向にあるので、表面に凹凸を設ける、孔を開ける、拘束部材を無機材にする、などにより反射率を低減させるのが好ましい。孔径は、孔が汚れなどで塞がれないようにまた孔内に水が浸透しないように、直径3〜20mm程度にするのがよい。拘束部材が振動していても、拘束部材の縦弾性係数があまり低下しなければ、表面の凹凸や孔開けなどで防音効果は増す傾向にある。
【0024】
制振シートおよび拘束部材の厚みは任意であってよいが、薄すぎると制振性能が劣り、厚すぎると防音壁の厚みが大きくなるので、制振シートの厚みは好ましくは0.1〜10mm、拘束部材の厚みは好ましくは0.01〜10mmである。縦弾性係数100GPa以上の硬い拘束部材の場合は、厚みは好ましくは0.05〜5mmである。
【0025】
有機高分子材料は、塩素含有量20〜65重量%の塩素系高分子材料100重量部と、炭素数10〜50で且つ塩素含有量30〜70重量%の少なくとも1種の塩素化パラフィン100〜550重量部とからなる樹脂組成物であるものが好ましい。
【0026】
有機高分子材料を構成する塩素系高分子材料は、制振シート用の有機高分子材料のうち塩素系のものであってよく、たとえば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
【0027】
塩素系高分子材料の塩素含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、20〜70重量%とするのがよい。
【0028】
有機高分子材料を構成する塩素化パラフィンは、炭素数が10〜50で、塩素含有率が30〜70重量%であるものであれば、限定されず、液状のものでも固体のものでもよい。塩素化パラフィンは、単一物質からなるものでも、2以上の物質の混合物でもよい。
【0029】
塩素化パラフィンの炭素数は、小さすぎると塩素化パラフィンがブリードアウトしてしまい、大きすぎると十分な制振性が発現しないため、好ましくは12〜50であり、塩素化パラフィンが1種類で使用される場合、好ましくは12〜20、より好ましくは12〜16である。
【0030】
塩素化パラフィンの塩素含有量は、少なすぎると、充分な制振性が発現せず、且つ、塩素化パラフィンが塩素系高分子材料と相溶しにくくブリードアウトする恐れがあり、多すぎると、やはり塩素化パラフィンが塩素系高分子材料と相溶しにくくブリードアウトする恐れがあるので、30〜70重量%とするのがよい。塩素化パラフィンの塩素含有量が塩素系高分子材料の塩素含有量に近いほど、制振性が良くなるので、塩素系高分子材料の塩素含有量に従って、塩素化パラフィンの塩素含有量を決めればよい。
【0031】
有機高分子材料において、塩素系高分子材料に対する塩素化パラフィンの量は、少なすぎると十分な制振性が得られず、多すぎると強度が小さくなって樹脂組成物が形態を保持しにくくなるため、塩素系高分子材料100重量部に対して100〜550重量部であることが好ましい。
【0032】
有機高分子材料としては、塩素含有量20〜70重量%の塩素系高分子材料100重量部と、炭素数12〜16で且つ塩素含有率30〜70重量%の第1塩素化パラフィンおよび炭素数20〜50で且つ塩素含有率30〜70重量%の第2塩素化パラフィンの混合物50〜550重量部(ただし第1塩素化パラフィンの割合が、全塩素化パラフィンのうち40重量%以上を占める)とからなる樹脂組成物が特に好ましい。
【0033】
このように2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、有機高分子材料を構成する塩素系高分子材料は、本制振シート用の有機高分子材料のうち塩素系のものであってよく、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
【0034】
塩素系高分子材料の塩素含有量は、少なすぎると制振性が低下し、多すぎると制振シートが硬くなりすぎて成形が難しくなるので、20〜70重量%とするのがよい。
【0035】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、塩素化パラフィンは、炭素数12〜16で且つ塩素含有率30〜70重量%の第1塩素化パラフィンおよび炭素数20〜50で且つ塩素含有率30〜70重量%の第2塩素化パラフィンの混合物である。このように炭素数が互いに異なる2種の塩素化パラフィンを用いることにより、損失正弦(tanδ)のピーク値をより上昇させ、すぐれた制振性を得ることができる。
【0036】
この場合、第1塩素化パラフィンの割合を第2塩素化パラフィンの割合より大きくすると、損失正弦(tanδ)のピーク値をより上昇させるとともに長期に亘って維持することができ、且つ、塩素化パラフィンの制振シートからのブリードアウトを抑制させることができるので好ましい。
【0037】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物において、塩素系高分子材料に対する塩素化パラフィン混合物の量は、少なすぎると十分な制振性が得られず、多すぎると強度が小さくなって樹脂組成物が形態を保持しにくくなるため、塩素系高分子材料100重量部に対して50〜400重量部であることが好ましい。
【0038】
上記2種の塩素化パラフィンを含む樹脂組成物には必要に応じて可塑剤、充填材等が添加されてもよい。可塑剤、充填材の例示および添加量は上述したものと同じであってよい。
【0039】
制振シートと拘束部材の全厚みは0.5〜1mm、面密度は1.9〜4.0(kg/m2 )であることが好ましい。
【0040】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0041】
実施例1
図1(a)において、防音パネル(5) は、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなる制振シート(1) と、制振シート(1) の片面に貼り合わされ、且つ縦弾性係数が1GPa以上であるシート状拘束部材(2) とよりなる積層体(3) が、制振シート(1) 側において厚さ9mmの合板からなるパネル基材(4) の片面全体に、制振シート(1) の粘着性を利用して貼り合わせられたものである。
【0042】
制振シート(1) は、塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、商品名「エラスレン402NA」、塩素含有量40重量%)100重量部と、塩素化パラフィン(旭電化社製、品番「E500」、塩素含有量50重量%、平均炭素数14、炭素数12〜16=99重量%)200重量部と、塩素化パラフィン(味の素ファインテクノ社製、商品名「エンパラ70」、塩素含有率70重量%、平均炭素数26、炭素数20〜50=99重量%)200重量部とをロール練り機で混練し、得られた樹脂混練物を120℃でプレスして、厚み1.0mmのシートに成形したものである。樹脂混練物のtanδは3.5である。
【0043】
積層体(3) は、この制振シート(1) に、シート状拘束部材(2) として厚み0.4mmの鋼板(中村商事社製、縦弾性係数250GPa)を、制振シート(1) の粘着性を利用して貼り合わせて作製したものである。
【0044】
パネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:パネル基材の幅=910mm
L2:パネル基材の高さ=2420mm
は18Hzである。
【0045】
図1(b)において、防音パネル(15)は、図1(a)の防音パネル(5) が木枠(11a)(11b)により上、中、下に3分割され固定された隣接分割片(15a)(15b)(15c) からなる。したがって、図1(b)の防音パネル(15)の総面積は、図1(a)の防音パネル(5)の総面積と同じである。その他の構成は図1(a)の防音パネルと略同じである。
【0046】
防音パネルの固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:分割片の幅=910mm
L2:分割片の高さ=800mm
(木枠の幅:10mm)
は36Hzである。
【0047】
図1(c)において、防音パネル(25)は、図1(b)に示す木枠(21a)(21b)(21c)(21d)により上、中、下の隣接分割片がそれぞれさらに右側、中央、左側に3分割され固定された隣接分割片(25a)(25b)(25c)(25d)(25e)(25f)(25g)(25h)(25i)からなる。したがって、図1(c)の防音パネル(25)の総面積は、図1(a)の防音パネル(5)の総面積と同じである。その他の構成は図1(a)の防音パネルと同じである。
【0048】
防音パネルの固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:分割片の幅=297mm
L2:分割片の高さ=800mm
(木枠の幅:10mm)
は164Hzである。
【0049】
図1(a)の防音パネル(5)(fo=18Hz)、図1(b)の防音パネル(15)(fo=36Hz)および図1(c)の防音パネル(25)(fo=164Hz)をそれぞれ音響透過損失の測定試験に付した。試験方法はJIS A1416に準拠する。
【0050】
測定結果を図2のグラフに示す。このグラフから明らかなように、図1(b)の防音パネル(15)(fo=36Hz)および図1(c)の防音パネル(25)(fo=164Hz)は、従来技術では遮音効果が現れ難かった100〜1000Hzの領域において高い遮音効果を発現する。
【0051】
実施例2
図3において、防音パネル(35)は、実施例1の図1(a)の防音パネル(5)のパネル基材(4) の反シート側に、一対の縦部材(6a)(6b)と縦部材に亘って設けられた上、中、下3本の横部材(6c)(6d)(6e)とからなるフレーム(6)が設けられたものである。フレーム(6)の幅は防音パネル(5)の幅に合致し、一対の縦部材(6a)(6b)はそれぞれ防音パネル(5)の両側に位置している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0052】
フレーム付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:フレームの縦部材の間隔=910mm
L2:フレームの横部材の間隔=297mm
(縦部材、横部材の幅:10mm)
は36Hzである。
【0053】
実施例3
図4において、防音パネル(45)は、実施例1の図1(a)の防音パネル(5)のパネル基材(4) の反シート側に、3本の縦部材と3本の横部材とからなる格子状のリブ(7) が設けられたものである。リブ(7)全体のサイズは防音パネル(5)のサイズに合致している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0054】
リブ付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:リブの縦部材の間隔=220mm
L2:リブの横部材の間隔=598mm
(縦部材、横部材の幅:10mm、リブを面材(12)で固定)
は292Hzである。
【0055】
実施例4
図5において、防音パネル(55)は、一対のパネル基材(34)(44)と、これらパネル基材でサンドイッチされたフレーム(16)と、一対のパネル基材(34)(44)の各片面に設けられた制振シート(1) と、同シート(1) の片面に設けられた拘束部材(2) とからなる。
【0056】
フレーム(16)は、一対の縦部材(16a)(16b)と縦部材に亘って設けられた上、中、下3本の横部材(16c)(16d)(16e)とからなり、フレーム(6)の幅は防音パネル(55)の幅に合致し、一対の縦部材(16a)(16b)はそれぞれ防音パネル(55)の両側に位置している。その他の構成は実施例1の図1(a)の防音パネルと同じである。
【0057】
フレームをサンドイッチした基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率=6.3GPa
t:パネル基材の厚さ=9mm
m:パネル基材の面密度=5.4(kg/m2)
L1:フレームの縦部材の間隔=910mm
L2:フレームの横部材の間隔=880mm
は Hzである。
【0058】
【発明の効果】
本発明による防音パネルは、コインシデンス周波数付近以外の周波数においても高い防音性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による防音パネルを示す斜視図である。
【図2】実施例1における音響透過損失の測定試験結果を示すグラフである。
【図3】実施例2による防音パネルを示す斜視図である。
【図4】実施例3による防音パネルを示す斜視図である。
【図5】実施例4による防音パネルを解体した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の防音パネルを示す垂直断面図である。
【符号の説明】
(1) :制振シート
(2) :拘束部材
(3) :積層体
(4)(34)(44) :パネル基材
(5)(15)(25)(35)(45)(55) :防音パネル
(15a)(15b)(15c)(25a)(25b)(25c)(25d)(25e)(25f)(25g)(25h)(25i):隣接分割片
(6)(16) :フレーム
(6a)(6b)(11a)(11b)(16a)(16b)(21a)(21b):縦部材
(6c)(6d)(6e)(16c)(16d)(16e)(21c)(21d):横部材
(7) :リブ
(8) :ハンドル
(9) :側壁
Claims (5)
- パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、同パネルは縦部材と横部材により分割、固定された複数の隣接分割片からなり、パネルの固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:分割片の幅
L2:分割片の高さ
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とする防音パネル。 - 制振シートと拘束部材が積層一体化されており、この一体物が制振シート側にてパネル基材に貼着されていることを特徴とする請求項1記載の防音パネル。
- パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、パネル基材の反シート側に、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、パネルを固定するフレームが設けられ、フレーム付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とする防音パネル。 - パネル基材と、同基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
パネル基材の反シート側にパネルを固定する格子状のリブが設けられ、リブ付きパネル基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:リブの縦部材の間隔
L2:リブの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とする防音パネル。 - 一対のパネル基材と、これらパネル基材でサンドイッチされ、パネルを固定するフレームと、少なくとも一方のパネル基材の少なくとも一部に設けられた制振シートと、同シートの少なくとも片面に設けられた拘束部材とからなり、制振シートは、損失正弦(tanδ)のピーク値が1.5以上である有機高分子材料からなり、拘束部材は1GPa以上の縦弾性係数を有する防音パネルにおいて、
フレームは、一対の縦部材と縦部材に亘って設けられた複数の横部材とからなり、フレームをサンドイッチした基材の固有振動数(fo):
fo=2π(Et3/12m)1/2{(1/2L1)2+(1/2L2)2}
E:パネル基材のヤング率
t:パネル基材の厚さ
m:パネル基材の面密度
L1:フレームの縦部材の間隔
L2:フレームの横部材の間隔
が30Hz以上の範囲にあることを特徴とする防音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003063617A JP2004270336A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 防音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003063617A JP2004270336A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 防音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004270336A true JP2004270336A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33125153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003063617A Pending JP2004270336A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 防音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004270336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132908A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 空気調和機の防音構造 |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063617A patent/JP2004270336A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006132908A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 空気調和機の防音構造 |
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