JP3101039B2 - 防音床材 - Google Patents
防音床材Info
- Publication number
- JP3101039B2 JP3101039B2 JP03340448A JP34044891A JP3101039B2 JP 3101039 B2 JP3101039 B2 JP 3101039B2 JP 03340448 A JP03340448 A JP 03340448A JP 34044891 A JP34044891 A JP 34044891A JP 3101039 B2 JP3101039 B2 JP 3101039B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- specific gravity
- sbr
- high specific
- plywood
- Prior art date
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- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、防音床材に関し、詳し
くは床表面に及ぶ衝撃を緩衝し、かつ吸収することで大
幅な防音効果を得ようとする技術に係るものである。
くは床表面に及ぶ衝撃を緩衝し、かつ吸収することで大
幅な防音効果を得ようとする技術に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、マンション等のコンクリート系の
集合住宅では床仕上げ材としてカーペットから木質系の
床材へと移行しつつある。これは、カーペットではダニ
が発生する等して衛生及び健康上問題があり、また、掃
除などのメンテナンスも面倒であり、加えて木質に対す
る憧れ等の理由によるものと思われ、木質系の床材の需
要が増している。そして木質系の床材においては反りが
発生しやすく、また、高い剛性にて音が伝播しやすい等
の問題があった。このような問題を解消するのに、特願
平１ー１３１９６７号のように、合板基材に溝を多数本
形成することで、反りを抑制し、剛性を大幅に軽減し、
撓み性を付与するようにしたものを提案している。
集合住宅では床仕上げ材としてカーペットから木質系の
床材へと移行しつつある。これは、カーペットではダニ
が発生する等して衛生及び健康上問題があり、また、掃
除などのメンテナンスも面倒であり、加えて木質に対す
る憧れ等の理由によるものと思われ、木質系の床材の需
要が増している。そして木質系の床材においては反りが
発生しやすく、また、高い剛性にて音が伝播しやすい等
の問題があった。このような問題を解消するのに、特願
平１ー１３１９６７号のように、合板基材に溝を多数本
形成することで、反りを抑制し、剛性を大幅に軽減し、
撓み性を付与するようにしたものを提案している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、硬質の木質系の床材の問題は解
消されるが、硬質の床材の表面に生じる衝撃音が容易に
伝播して階下等に伝わり、騒音の問題を生じるものであ
る。本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、木質系の床材の表面に生
じる衝撃を緩衝し、かつ吸収することで、大幅な防音効
果を得て、床衝撃音レベルにおける遮音等級をＬー４０
レベルに近づけることができる防音床材を提供しようと
するにある。
構成のものにおいては、硬質の木質系の床材の問題は解
消されるが、硬質の床材の表面に生じる衝撃音が容易に
伝播して階下等に伝わり、騒音の問題を生じるものであ
る。本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、木質系の床材の表面に生
じる衝撃を緩衝し、かつ吸収することで、大幅な防音効
果を得て、床衝撃音レベルにおける遮音等級をＬー４０
レベルに近づけることができる防音床材を提供しようと
するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数本の溝１
を形成した合板基材２の裏面に下地クッション材４を介
してクッション材３を積層し、合板基材２の表面にＳＢ
Ｒシート５及び柔軟性を有する高比重シート６を高比重
シート６が上でＳＢＲシート５が下に位置するように介
して化粧表層単板７を積層して成ることを特徴とするも
のである。
を形成した合板基材２の裏面に下地クッション材４を介
してクッション材３を積層し、合板基材２の表面にＳＢ
Ｒシート５及び柔軟性を有する高比重シート６を高比重
シート６が上でＳＢＲシート５が下に位置するように介
して化粧表層単板７を積層して成ることを特徴とするも
のである。
【０００５】
【作用】このように、多数本の溝１を形成した合板基材
２の裏面に下地クッション材４を介してクッション材３
を積層し、合板基材２の表面にＳＢＲシート５及び柔軟
性を有する高比重シート６を介して化粧表層単板７を積
層することによって、多数本の溝１によって合板基材２
の剛性を抑さえて反りを回避しながら、床表面に発生す
る衝撃に対してＳＢＲシート５、下地クッション材４を
介したクッション材３及び溝１を多数本形成した合板基
材２にて衝撃緩衝、緩和作用を奏し、そして高比重シー
ト６による衝撃減衰及び吸収作用を奏し、結果として大
幅な防音効果を得るようにしたものである。また高比重
シート６が上でＳＢＲシート５が下に位置するように介
したことにより、ＳＢＲシート５にて化粧表層単板７及
び高比重シート６の局部的な曲げを許容し、衝撃力を緩
衝することができる。
２の裏面に下地クッション材４を介してクッション材３
を積層し、合板基材２の表面にＳＢＲシート５及び柔軟
性を有する高比重シート６を介して化粧表層単板７を積
層することによって、多数本の溝１によって合板基材２
の剛性を抑さえて反りを回避しながら、床表面に発生す
る衝撃に対してＳＢＲシート５、下地クッション材４を
介したクッション材３及び溝１を多数本形成した合板基
材２にて衝撃緩衝、緩和作用を奏し、そして高比重シー
ト６による衝撃減衰及び吸収作用を奏し、結果として大
幅な防音効果を得るようにしたものである。また高比重
シート６が上でＳＢＲシート５が下に位置するように介
したことにより、ＳＢＲシート５にて化粧表層単板７及
び高比重シート６の局部的な曲げを許容し、衝撃力を緩
衝することができる。
【０００６】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。例えば楢材をスライスして木目を有する厚さ０．３
ｍｍの楢突板８が１．０ｍｍ厚のラワン単板９に積層さ
れて化粧表層単板７が構成され、この化粧表層単板７が
高比重シート６及びＳＢＲ（スチレンブタジエンラバ
ー）シート５を介して溝１を加工した合板基材２に積層
されている。高比重シート６は１．０ｍｍ厚で、ＳＢＲ
シート５は１．０ｍｍ厚で、合板基材２は８．５ｍｍ厚
である。合板基材２には合成繊維不織布１０を下地クッ
ション材４として断面が波形の発泡クッション材１１が
クッション材３として積層されている。下地クッション
材４及びクッション材３を合わせた厚さは５．０ｍｍで
ある。
る。例えば楢材をスライスして木目を有する厚さ０．３
ｍｍの楢突板８が１．０ｍｍ厚のラワン単板９に積層さ
れて化粧表層単板７が構成され、この化粧表層単板７が
高比重シート６及びＳＢＲ（スチレンブタジエンラバ
ー）シート５を介して溝１を加工した合板基材２に積層
されている。高比重シート６は１．０ｍｍ厚で、ＳＢＲ
シート５は１．０ｍｍ厚で、合板基材２は８．５ｍｍ厚
である。合板基材２には合成繊維不織布１０を下地クッ
ション材４として断面が波形の発泡クッション材１１が
クッション材３として積層されている。下地クッション
材４及びクッション材３を合わせた厚さは５．０ｍｍで
ある。
【０００７】このように、多数本の溝１を形成した合板
基材２の裏面に下地クッション材４を介してクッション
材３を積層し、合板基材２の表面にＳＢＲシート５及び
柔軟性を有する高比重シート６を介して化粧表層単板７
を積層することで、多数本の溝１によって合板基材２の
剛性を抑さえて反りを回避しながら、床表面に発生する
衝撃に対してＳＢＲシート５、下地クッション材４を介
したクッション材３及び溝１を多数本形成した合板基材
２にて衝撃緩衝、緩和作用をおこなうのである。そして
高比重シート６にて衝撃減衰及び吸収作用をおこない、
結果として大幅な防音効果を得るものである。
基材２の裏面に下地クッション材４を介してクッション
材３を積層し、合板基材２の表面にＳＢＲシート５及び
柔軟性を有する高比重シート６を介して化粧表層単板７
を積層することで、多数本の溝１によって合板基材２の
剛性を抑さえて反りを回避しながら、床表面に発生する
衝撃に対してＳＢＲシート５、下地クッション材４を介
したクッション材３及び溝１を多数本形成した合板基材
２にて衝撃緩衝、緩和作用をおこなうのである。そして
高比重シート６にて衝撃減衰及び吸収作用をおこない、
結果として大幅な防音効果を得るものである。
【０００８】ところで、ＳＢＲシート５にて防音床材Ａ
の表層を軟らかくすることで、衝撃Ｆに対する防音床材
Ａにかかる衝撃時間を長くすることができ、図２（ａ）
に示すように、破線イから実線ロで示すように、衝撃力
のピークを下げ、防音性能を向上できることが判る。ま
た、図２（ｂ）に示すように、高比重シート６にて衝撃
力そのものを（衝撃力率）を破線ハから実線ニのように
下げて、防音性能が向上することが判る。しかして、図
１（ｂ）に示すように、ＳＢＲシート５の弾性にて、化
粧表層単板７及び高比重シート６を局部的な曲げを許容
し、衝撃力を緩衝し、そして高比重シート６にて衝撃力
を吸収するようにしたものである。しかして、図２
（ｃ）に示す実線ホのように、本発明の防音床材Ａの防
音特性をＬー４０に近づけるようにし、耐荷重性能（歩
行感、沈み込み）をＬー４５レベルと同等性能を維持す
るようにし、かかる場合、総厚を２０ｍｍ以下にして、
集合住宅における床仕上げ高さに対応するようにしたも
のである。
の表層を軟らかくすることで、衝撃Ｆに対する防音床材
Ａにかかる衝撃時間を長くすることができ、図２（ａ）
に示すように、破線イから実線ロで示すように、衝撃力
のピークを下げ、防音性能を向上できることが判る。ま
た、図２（ｂ）に示すように、高比重シート６にて衝撃
力そのものを（衝撃力率）を破線ハから実線ニのように
下げて、防音性能が向上することが判る。しかして、図
１（ｂ）に示すように、ＳＢＲシート５の弾性にて、化
粧表層単板７及び高比重シート６を局部的な曲げを許容
し、衝撃力を緩衝し、そして高比重シート６にて衝撃力
を吸収するようにしたものである。しかして、図２
（ｃ）に示す実線ホのように、本発明の防音床材Ａの防
音特性をＬー４０に近づけるようにし、耐荷重性能（歩
行感、沈み込み）をＬー４５レベルと同等性能を維持す
るようにし、かかる場合、総厚を２０ｍｍ以下にして、
集合住宅における床仕上げ高さに対応するようにしたも
のである。
【０００９】 高比重シート６は 塩化ビニル樹脂 １００ ＰＨＲ 可塑剤 ６０ 炭カル ２５０ の配合である。 ＳＢＲシート５は 天然ゴム ５０．４３％ ＳＢＲ合成ゴム ５．８６ 分散剤 ０．５３ 補強剤 ２３．４６ 充填剤 ５．８６ 着色剤 １．２９ 発泡剤 ２．３５ 発泡助剤 ３．５２ 亜鉛華 ２．６９ 軟化剤 ２．３５ 加硫剤 １．５９ 加硫促進剤 ０．０７ の配合である。 合成繊維不織布１０は 目付 １１０ｇ／ｍ2 厚み ４．０ｍｍ 材質 ポリエステル 異形中空断面 のものである。 波形の発泡クッション材３は ゴム分（充填剤含む） ７８．０％ 加硫剤（発泡剤含む） ３．０ 軟化剤 Ｄｏｐ １６．５ 同上 セパール＃３６５ ０．３ 同上 他 ２．２ 硬度 ７５ 厚み １．５ のものである。
【００１０】
【発明の効果】本発明は上述のように、多数本の溝を形
成した合板基材の裏面に下地クッション材を介してクッ
ション材を積層し、合板基材の表面にＳＢＲシート及び
柔軟性を有する高比重シートを介して化粧表層単板を積
層するから、多数本の溝によって合板基材の剛性を抑さ
えて反りを回避しながら、床表面に発生する衝撃に対し
てＳＢＲシート、下地クッション材を介したクッション
材及び溝を多数本形成した合板基材にて衝撃緩衝、緩和
作用を奏し、そして高比重シートによる衝撃減衰及び吸
収作用を奏し、結果として大幅な防音効果を得ることが
できるという利点があり、また高比重シートが上でＳＢ
Ｒシートが下に位置するように介したことにより、ＳＢ
Ｒシートにて化粧表層単板及び高比重シートの局部的な
曲げを許容し、衝撃力を緩衝することができるという利
点がある。
成した合板基材の裏面に下地クッション材を介してクッ
ション材を積層し、合板基材の表面にＳＢＲシート及び
柔軟性を有する高比重シートを介して化粧表層単板を積
層するから、多数本の溝によって合板基材の剛性を抑さ
えて反りを回避しながら、床表面に発生する衝撃に対し
てＳＢＲシート、下地クッション材を介したクッション
材及び溝を多数本形成した合板基材にて衝撃緩衝、緩和
作用を奏し、そして高比重シートによる衝撃減衰及び吸
収作用を奏し、結果として大幅な防音効果を得ることが
できるという利点があり、また高比重シートが上でＳＢ
Ｒシートが下に位置するように介したことにより、ＳＢ
Ｒシートにて化粧表層単板及び高比重シートの局部的な
曲げを許容し、衝撃力を緩衝することができるという利
点がある。
【図１】本発明の一実施例を示し、（ａ）は断面図、
（ｂ）は作用を示す説明図である。
（ｂ）は作用を示す説明図である。
【図２】（ａ）はＳＢＲシートによる衝撃緩衝作用を示
し、衝撃力と時間との関係を示すグラフ、（ｂ）は高比
重シートによる衝撃吸収作用を示し、衝撃力と時間との
関係を示すグラフ、（ｃ）は防音性能を示すグラフであ
る。
し、衝撃力と時間との関係を示すグラフ、（ｂ）は高比
重シートによる衝撃吸収作用を示し、衝撃力と時間との
関係を示すグラフ、（ｃ）は防音性能を示すグラフであ
る。
１ 溝 ２ 合板基材 ３ クッション材 ４ 下地クッション材 ５ ＳＢＲシート ６ 高比重シート ７ 化粧表層単板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｆ 15/18 ６０２ Ｅ０４Ｆ 15/18 ６０２Ｅ
Claims (1)
- 【請求項１】 多数本の溝を形成した合板基材の裏面に
下地クッション材を介してクッション材を積層し、合板
基材の表面にＳＢＲシート及び柔軟性を有する高比重シ
ートを高比重シートが上でＳＢＲシートが下に位置する
ように介して化粧表層単板を積層して成る防音床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03340448A JP3101039B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 防音床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03340448A JP3101039B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 防音床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05171790A JPH05171790A (ja) | 1993-07-09 |
| JP3101039B2 true JP3101039B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=18337060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03340448A Expired - Fee Related JP3101039B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 防音床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3101039B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5693891B2 (ja) * | 2010-08-09 | 2015-04-01 | 株式会社ノダ | 床材 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP03340448A patent/JP3101039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05171790A (ja) | 1993-07-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000808 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |