JP2774020B2 - 床下吸音材ブロックを備えた防音床 - Google Patents

床下吸音材ブロックを備えた防音床

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JP2774020B2
JP2774020B2 JP4167747A JP16774792A JP2774020B2 JP 2774020 B2 JP2774020 B2 JP 2774020B2 JP 4167747 A JP4167747 A JP 4167747A JP 16774792 A JP16774792 A JP 16774792A JP 2774020 B2 JP2774020 B2 JP 2774020B2
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吉一 武井
正典 田野
則義 丸山
隆夫 山本
博章 上坂
辰也 石見
修二 原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床板下方の長尺根太
間に、吸音材からなるブロックを部分的に、かつ、分散
して配置することにより、居室上下間の床衝撃音を低減
させた長尺根太高床式防音床に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺根太高床式防音床は、図1に示すよ
うに、建物躯体の床スラブ1の上に床板2を、大引3お
よび長尺根太4からなる軸組で受け、該軸組を防振ゴム
5を介して防振支持して浮き床を構成した防音床であ
り、建物内居室用床構造として一般に採用されている。
この防音床の防振ゴム5は、剛性が低く振動しやすい床
スラブ中央部付近をなるべく避け、剛性が高く振動しや
すい梁上または壁近傍に設置されている。
【0003】従来の長尺根太高床式防音床においては、
床衝撃音をさらに低減させる目的で、床下空間に、グラ
スウール、ロックウール、連続気泡の軟質・硬質発泡体
等の吸音材を配置することが試みられている。しかしな
がら、図1(イ)〜(ハ)に示すように、従来の防音床
では、いずれもマットあるいはボード状の吸音材を平面
的に配置するものであった。即ち、図1(イ)は床板2
の裏面(床下側)に吸音材7を貼り付けた例を、図1
(ロ)は床板2と床スラブ1との中間に吸音材7を支持
した例を、また図1(ハ)は床スラブ上に吸音材7を敷
設した例を示している。そのため、従来の防音床では、
床衝撃音の低減効果が十分とは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、長尺根太
高床式防音床における床衝撃音を効果的に低減すること
ができる、改良された防音床を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、建物躯体の
床スラブの上に床板を大引および長尺根太からなる軸組
で受け、該軸組を防振ゴムを介して防振支持して浮き床
を構成した長尺根太高床式防音床において、床板下方の
長尺根太間に、吸音材からなるブロックを部分的に、か
つ、分散して配置したことを特徴とする防音床に関す
る。
【0006】以下図2および図3を参照して、この発明
を具体的に説明する。
【0007】図2(イ)はこの発明の防音床の床板を除
いた平面図であり、図(ロ)は同断面図である。図2
(イ)および(ロ)において、符号1〜5は図1と同様
の部材である。即ち、床スラブ1の上に防振ゴム5を介
して、木材、積層材等からなる大引3および木材、積層
材等からなる長尺根太4からなる軸組が配置されてい
る。この軸組は、留め金具等により緊結されている。該
軸組の上に、合板、パーティクルボード、フローリング
等からなる床板2が貼付されており、床板2の下部に
は、床下空間6が構成されている。
【0008】この発明の特徴は、床板下方の長尺根太
4、4間に、吸音材からなるブロック(以下、「吸音材
ブロック」という。)8を部分的に、かつ、分散して
置した点にある。
【0009】この発明において使用される吸音材ブロッ
ク8は、天然ゴム、合成ゴム等のゴム、低密度ポリエチ
レン、軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー等の
軟質樹脂、低密度ポリエチレン、軟質塩化ビニル樹脂、
ポリウレタン等の軟質連続気泡発泡体、グラスウール、
ロックウール等の繊維材などの振動吸収効果を有する材
料からなるブロックである。これらの吸音材ブロック8
は、単一材料からなるものでも、複数の材料からなるも
のでもよい。このように、吸音材ブロック8を複数の材
料から構成する場合、ブロックの上下で材質を変えるこ
とができ、また、1つのブロック内あるいは各ブロック
間で、平面的にみて材質を変えることもできる。
【0010】各吸音材ブロック8は、一般的には全体と
して直方体形状を有するが、1つのブロック全体を一体
ものとして構成してもよく、あるいは適当な形状(例え
ば方形に裁断したボード状吸音材)の小ブロックを幾つ
か組み合わせて構成してもよい。この後者の場合は、建
物の設計の変化等に応じて小ブロックの数を適宜調節す
ることにより、吸音材ブロック8の配置範囲等を適切に
設定することが容易となる利点がある。場合により、一
体ものブロックと適当数の小ブロックとを組み合わせ
て、1つの吸音材ブロック8を構成させることもでき
る。
【0011】前記吸音材ブロック8は、床板2下部の隣
接する長尺根太4間の全面ではなく要所要所に部分的に
分散させ、且つ従来の吸音材7にくらべ立体的に配置さ
れている。このように、吸音材ブロック8を分散して立
体的に配置ることにより、防音効果がより改善される
ことになる。
【0012】吸音材ブロック8は、すべての隣接する長
尺根太4間に部分的に配置してもよく、あるいは適切に
選定された長尺根太4間にのみ部分的に配置することが
できる。吸音材ブロック8の平面的配置については、
縞、格子、格子点、市松、千鳥等種々の方法を例示する
ことができる。図2(イ)は、吸音材ブロック8を格子
点状に配置した例である。
【0013】この発明の防音床は、従来の防音床と同量
の防音材を使用した場合でも、ほぼ全周波数領域におい
て、床衝撃音をさらに低減させることができる。
【0014】この発明の防音床の防音効果を従来方式と
対比して、図3(イ)に重衝撃源について、図3(ロ)
に軽衝撃源について、それぞれ示している。図中、*は
防振ゴム5のみを配置した場合(グラスウール使用量0
%)、●は従来の厚み50mmのグラスウールボード7
を床スラブ1と床板2との中間部に水平配置した場合
(図1(ロ)参照、グラスウール使用量87%)、およ
び○はこの発明の120×450×250mmのグラス
ウールブロック8を分散配置した場合(図2参照、グラ
スウール使用量50%)の、床衝撃音レベルである。但
し、グラスウール使用量%は、厚み50mmのグラスウ
ールボードを床下全面に敷いた場合を100%とする。
【0015】図3(イ)および(ロ)から明らかなよう
に、この発明の防音床は、グラスウールの使用量が少な
いにもかかわらず、重衝撃源および軽衝撃源双方に対し
て、ほぼ全周波数領域において、床衝撃音を有効に低減
させることができる。
【0016】
【発明の効果】この発明の防音床は、吸音材の使用量が
少なくても、重衝撃源および軽衝撃源双方に対して、ほ
ぼ全周波数領域において、床衝撃音を有効に低減させる
ことができる。したがって、快適な居住環境を経済的に
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の防音床を示す断面図(イ),(ロ),
(ハ)である。
【図2】この発明の防音床を示す平面図(イ)および断
面図(ロ)である。
【図3】この発明の防音床と従来の防音床の防音効果の
比較を示す図(イ)、(ロ)である。
【符号の説明】 1…床スラブ、2…床板、3…大引、4…長尺根太、5
…防振ゴム、6…床下空間、7…吸音材、8…吸音材ブ
ロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 吉一 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 田野 正典 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 丸山 則義 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 山本 隆夫 東京都板橋区西台4−8−20−413 (72)発明者 上坂 博章 神奈川県相模原市上鶴間5−6−2− 301 (72)発明者 石見 辰也 埼玉県上福岡市上野台1−3−47−4 (72)発明者 原 修二 東京都板橋区大谷口北町20−7 (56)参考文献 特開 平1−137065(JP,A) 実開 平2−5518(JP,U) 実開 昭61−181435(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/18 601 E04F 15/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の床スラブの上に床板を大引お
    よび長尺根太からなる軸組で受け、該軸組を防振ゴムを
    介して防振支持して浮き床を構成した長尺根太高床式防
    音床において、床板下方の長尺根太間に、吸音材からな
    るブロックを部分的に、かつ、分散して配置したことを
    特徴とする防音床。
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