JP2979410B2 - 床構造 - Google Patents

床構造

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JP2979410B2
JP2979410B2 JP1005788A JP578889A JP2979410B2 JP 2979410 B2 JP2979410 B2 JP 2979410B2 JP 1005788 A JP1005788 A JP 1005788A JP 578889 A JP578889 A JP 578889A JP 2979410 B2 JP2979410 B2 JP 2979410B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンクリートスラブ等の床基盤上に直張
りする床構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の住宅、特にマンション等の集合住宅において床
仕上げは、コンクリートスラブ等の床基盤上に直接絨毯
を張付けた構造のものが一般的であった。ところが、こ
の絨毯は、例えばダニの発生が見られる等、衛生面での
問題がある。
このような事情から、最近は清潔感があり清掃性に優
れた木質仕上げ材が注目され、そのニーズが高まってい
る。
〔解決しようとする課題〕 しかしながら、このような比較的硬質の木質仕上げ材
は、階上の生活騒音、特に軽量床衝撃音の階下への伝達
が大きく、遮音対策が重要な課題となっている。
そこで、木質仕上げ材の裏面に合成樹脂フォーム等を
張付けたものも提案されているが、ユーザの要求水準で
ある遮音等級L−55以上の性能を満たすまでには至って
いない。また、先の合成樹脂フォームとして所定の遮音
要求水準を満たすような厚手のものを使用することも考
えられているが、この場合床自体が軟らかくなり、その
上に家具等を載置すると沈みが大きくなったり、足感が
軟らか過ぎて木質としての素材感がなかったり、床鳴り
が発生し易い等の不具合を有し、十分な決め手にはなっ
ていない。
この発明は、上記した事情に鑑み、軽量床衝撃音遮断
特性に優れ、しかも歩行時に硬質感があり、床鳴り等の
発生のない床構造を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この発明は、軟質で空気流通性のある緩衝体の
全表面上に又は複数片に分割された軟質な緩衝体上に表
面が平坦で硬質な板状物を設け、この板状物に上下に開
口して通気口を有し上下に貫通する通気路を多数形成
し、この板状物を緩衝体を下にして床基盤上に敷き詰
め、下面に両端まで連続する凹所が形成された仕上材を
凹所が複数個の通気口をまたぐように板状物上に敷き詰
め、多数の仕上材の凹所の一端同士が突き合わされて連
通するようにしたものである。
〔作用〕
この発明の床構造は、一般に緩衝体が衝撃により圧縮
されるとその緩衝体内に保持されていた空気が圧縮され
てバネと同様に作用し緩衝体の緩衝防振作用が十分発揮
できなくなる虞れがあるということを配慮し、その緩衝
体が圧縮されるとその中に保持されていた空気を板状物
の通気路を介して凹所側に逃がすような構造となってお
り、例えば椅子の引きずり等で床面側に衝撃力が作用し
ても、緩衝体が緩衝防振作用を有効に発揮してその衝撃
力を効果的に吸収低減し、これによって衝撃音遮断特性
を高めることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の好適な各種実施例について添付図面
を参照しながら説明する。
第1図はこの発明の第1実施例に係る床構造を示すも
のであり、この床構造は、コンクリートスラブの床基盤
1と、この床基盤1上に対向する緩衝体2を下面に設け
た硬質な板状物3と、この板状物3上に敷き詰められる
仕上材4とから構成してある。板状物3には、上下に開
口して通気口3bを有する上下貫通孔である通気路3aを多
数形成してあり、その表面は平坦に形成してある。
緩衝体2は、床面側に作用する衝撃力により収縮しな
がら緩衝防振効果によりその衝撃力を吸収低減させるも
のであり、軟質で空気流通性の良好なもの、例えば合成
樹脂繊維、天然繊維、ガラス繊維若しくはその他の繊維
を用いた不織布またはフォーム材料あるいは繊維成形板
から形成されている。そして、この緩衝体2は、第2図
に示すように板状物3に裏打ちされて床基盤1上部側に
敷き詰め貼り付けられるようになっているが、特にこの
実施例では緩衝体2に防湿シート6を貼り付けた構成と
なっている。なお、この防湿シート6側は接着剤若しく
は両面テープ等を用いて床基盤1上に貼り付けるように
なっている。
板状物3は、緩衝体2から吐出される空気を仕上材4
側に逃がすための通気路3aを有するものであり、合板や
パーティルクボード等の木質系ボード、或いは石膏ボー
ドやケイカル板等の無機系ボード等によって形成されて
いる。そして、この板状物3は、上下に貫通する通気路
3aの出入口となる通気口3bの開口率、即ち上面側全表面
積に対する通気口3bの全開口面積の割合(百分率)が2
乃至15%の範囲におさまるように縦横規則的なピッチパ
ータンで開口されているが、この通気口3bの中心部同士
のピッチ間隔dが縦横共に5cm以内におさまるのが望ま
しい。なお、板状物3を形成するための材質としては、
この実施例のもの以外にも、例えば木毛繊維板、合成樹
脂繊維或いは天然繊維を接着剤で固めた繊維板等でも可
能である。また、先の通気口3bの形状としては、例えば
第3図に示すような真円形のものに限定されるものでは
なく、第4図に示すような楕円形のもの3cや、矩形その
他種々のものが可能である。但し、通気口3bは板状物3
の両端にわたる溝とはしない。そして、この実施例の緩
衝体2及び板状物3からなるものとしては、第2図に示
すように板状物3の側端面に相欠り加工、即ち一方側に
相欠り雄部3d、他方側に相欠り雌部3eを形成した構成と
なっており、縦横両方向に継ぎ合わせて床基盤1上に敷
き詰めていくようになっている。
仕上材4は、板状物3の上面側に敷き詰められている
が、その板状物3の通気路3aを通り抜けてくる緩衝体2
内に保持されていた空気を取り込んだり、板状物3側の
他の通気路3aから緩衝体2の他の部位へ空気を逃がした
りするために板状物3と接触する下面側に両端まで連続
する凹所4aを形成してある。この実施例の仕上材4は、
下部側に板状物3側の複数個の通気口3bにわたって凹所
4aが設けられており、隣同士の仕上材4とその凹所4aを
介して空気が流通できるようになっている。すなわち、
多数の仕上材4の凹所4aの一端同士が突き合わされて連
通される。この実施例の凹所4aは、深さ0.5mm以上であ
って仕上げ層総厚の1/2以下になるように形成されてお
り、しかもこの凹所4aの面積は下面全体の面積に対し10
乃至70%の範囲におさまるように形成されている。
この実施例の仕上材4は、仕上材4を板状物3上に縦
横両方向に継ぎ合わせて敷き詰めるため、一方側の側端
面中央部に雄部4bを形成すると共に他方側の側端面中央
部に雌部4cを形成しているが、例えば第5図に示すよう
な相欠り加工したもの7や第6図に示すような付き合わ
せ加工をしたもの8等であっても良い。また、第7図に
示すように、緩衝防振効果を一層高めるため仕上材4上
に表面仕上げ材9を貼付し、仕上材4と表面仕上げ材9
との間に制振遮音シート11を配設したり、第8図及び第
9図に示すような仕上材4と表面仕上げ材9との間に制
振遮音シート12を配置しても良い。なお、これらの仕上
げ層は、板状物3上に敷き詰め接着剤若しくは釘等によ
って取付けられている。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
第10図は、この発明の第2実施例を示すものであり、
この実施例の床構造にあっては、緩衝体2として繊維の
不織布或いは繊維成形板の空気流通性の良好な材質のも
のを用いて長尺板状に形成したものを使用し、先の第1
実施例と同様の板状物3に一定間隔を保持して一定方向
に配置し貼り合わせたものである。なお、この緩衝体2
としては、例えば第11図に示すように、方形板状或いは
矩形板状に形成したものを使用して縦横両方向に一定間
隔ずつ島状に配置し貼り合わせたものであっても良い。
更に、この発明の第3実施例について説明する。
第12図は、この発明の第3実施例の床構造を示すもの
であり、この床構造にあっては、緩衝体2としてゴム等
のもので角棒状に形成されたものが使用されており、第
1実施例と同様の板状物3上に縦横両方向に一定間隔で
配置し網状に取付けられている。緩衝体2としてのゴム
はそれ自体空気流通性はないが、ゴム間の隙間が空気流
通路となり、この隙間の空気が通気口3aに流通する。
〔効果〕
以上説明したように、この発明によれば、軟質で空気
流通性のある緩衝体の全表面上に又は複数片に分割され
た軟質な緩衝体上に表面が平坦で硬質な板状物を設け、
この板状物に上下に開口して通気口を有し上下に貫通す
る通気路を多数形成し、この板状物を緩衝体を下にして
床基盤上に敷き詰め、下面に両端まで連続する凹所が形
成された仕上材を凹所が複数個の通気口をまたぐように
板状物上に敷き詰め、多数の仕上材の凹所の一端同士が
突き合わされて連通するようにしたので、床面側に作用
する衝撃力によって緩衝体が収縮すると、この緩衝体内
の空気が板状物の通気路を介して凹所に逃げることがで
き、緩衝防振効果を発揮することができる。更に、この
発明では厚手の合成樹脂フォーム等を必要としないため
歩行者の足感に硬質感をもたらすことができ、同時に床
鳴り等の発生も有効に防止できる。また、硬質な板状物
の表面は平坦であり、この平坦な表面上に多数の仕上材
を敷き詰めてゆくとき、上部の通気口は長い溝ではなく
上下に貫通する通気路の上面開口であるため、仕上材同
士の突き合せ部が溝に落ち込んだりすることがなく、施
工も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る床構造の第1実施例を示す概略
断面図、第2図は第1図における床構造の下層部を示す
概略断面図、第3図は第2図に示す下層部の概略斜視
図、第4図はこの発明に係る下層部の変形例を示す概略
斜視図、第5図及び第6図はそれぞれこの発明に係る下
層部の変形例を示す側面図、第7図及び第8図はそれぞ
れこの発明に係る上層部を示す側面図、第9図は第8図
の上層部を示す斜視図、第10図はこの発明に係る床構造
の下層部の第2実施例を示す斜視図、第11図は第10図の
下層部の変形例を示す斜視図、第12図はこの発明に係る
床構造の下層部の第3実施例を示す斜視図である。 1……床基盤、2……緩衝体、3……板状物、 3a……通気路、3b……通気口、 4……仕上材、4a……凹所、 5……通気部材、6……防湿シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/18 601 E04F 15/20 E04F 15/22 E04F 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質で空気流通性のある緩衝体(2)の全
    表面上に又は複数片に分割された軟質な緩衝体(2)上
    に表面が平坦で硬質な板状物(3)を設け、 この板状物(3)に上下に開口して通気口(3b)を有し
    上下に貫通する通気路(3a)を多数形成し、 この板状物(3)を緩衝体(2)を下にして床基盤
    (1)上に敷き詰め、 下面に両端まで連続する凹所(4a)が形成された仕上材
    (4)を凹所(4a)が複数個の通気口(3b)をまたぐよ
    うに板状物(3)上に敷き詰め、 多数の仕上材(4)の凹所(4a)の一端同士が突き合わ
    されて連通するようにしたことを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】前記緩衝体(2)の下面に防湿シート
    (6)を貼り付けたことを特徴とする請求項1に記載の
    床構造。
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