JPH05302376A - 積層パネル - Google Patents

積層パネル

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JPH05302376A
JPH05302376A JP4131702A JP13170292A JPH05302376A JP H05302376 A JPH05302376 A JP H05302376A JP 4131702 A JP4131702 A JP 4131702A JP 13170292 A JP13170292 A JP 13170292A JP H05302376 A JPH05302376 A JP H05302376A
Authority
JP
Japan
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sound
laminated panel
heat
plywood
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4131702A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Shirakigawa
重雄 白木川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKYO U B KK
Original Assignee
SANKYO U B KK
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Publication date
Application filed by SANKYO U B KK filed Critical SANKYO U B KK
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Publication of JPH05302376A publication Critical patent/JPH05302376A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】断熱性と遮音性を兼ね備えており、全体の厚み
が薄く、木工用の鋸で支障なく切断できる、床材や内壁
材に好適な積層パネルを得る。 【構成】化粧合板からなる表装材1と、音熱絶縁材2
と、合板からなる裏材3とを順に接着して積層パネルを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床材や内壁材等に適
用される積層パネル、とくに2枚の合板間に音および熱
の伝導を妨げる音熱絶縁材を介装した積層パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱絶縁用の積層パネルの代表例として、
サンドイッチパネルがある。これは、表板と裏板との間
に断熱空気層を確保するコアを挾み込んだものであっ
て、表板および裏板としては、合板、プラスチック板、
アルミニウム板などが用いられ、コアとしてはハンカム
状あるいはコルゲート状に形成したクラフト紙やアルミ
ニウム薄板、あるいは発泡プラスチック体などが用いら
れている。表板、裏板、コアの形成素材にもよるが、サ
ンドイッチパネルの熱伝導率は単一材で形成したボード
類に比べて十分に小さい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サンドイッチパネルは
断熱性に優れているが、表板と裏板の間に閉じ込めた空
気層で熱伝導を妨げる形態を採るため、同一厚みの単一
素材からなるボード類に比べて遮音性能は低い。空気層
を確保する必要上、パネルの厚み寸法が嵩る。そのた
め、既存の床や内壁を張り換える用途には適用できず、
敢えて使用する場合には、下地構造から工事をし直さな
ければならない。さらに、表板や裏板あるいはコアをア
ルミニウムなどの金属材で形成する場合に、その切断を
木工用の鋸で行えず、施工現場における加工性に欠ける
不満がある。
【0004】この発明の目的は、パネル全体の厚みを薄
くしながら断熱性と遮音性を同時に発揮でき、しかも木
工用の鋸でも支障なく切断できる加工性に優れた積層パ
ネルを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、プラスチ
ック材ないしはアルミニウムシートなどの軟質金属シー
トを合板間に挾み込んで、異材質の境界面において熱お
よび音の伝導が阻害されることを利用し、さらに、各重
合層において音が材料に固有の透過損失を生じることを
利用して、断熱と遮音を行う。
【0006】第1の発明に係る積層パネルは、化粧合板
からなる表装板1と、断熱兼遮音用の音熱絶縁材2と、
合板からなる裏板3とを順に接着して形成されており、
音熱絶縁材2が、硬質プラスチック材からなる心材6
と、心材6の表裏にそれぞれ固定された軟質金属シート
5、5で形成されていることを要件とする。第2の発明
に係る積層パネルは、化粧合板からなる表装板1と、断
熱兼遮音用の音熱絶縁材2と、合板からなる裏板3とを
順に接着して形成されており、音熱絶縁材2が硬質プラ
スチック材で形成されていることを要件とする。第3の
発明に係る積層パネルは、化粧合板からなる表装板1
と、断熱兼遮音用の音熱絶縁材2と、合板からなる裏板
3とを順に接着して形成されており、音熱絶縁材2が軟
質金属シートで形成されていることを要件とする。
【0007】上記の各積層パネルにおいて、好ましく
は、裏板3の裏面にマット状の弾性材からなるクッショ
ン材4を貼り合わせる。軟質金属シートとしては、アル
ミニウムシートや鉛シートなどを適用でき、木工用の鋸
で切断できる厚みを最大とし、透過音に対して有効に減
衰作用を発揮できる厚みを備えているものとする。アル
ミニウムシートの場合は、その厚みを0.1〜0.3m
mとすることが好ましいが、積層パネルを木工用の鋸で
支障なく切断できれば、これ以上であってもよい。ま
た、パネルの接合部分に防水機能を有するゲル状のコー
キング材、またはブチルゴム板等の薄いパッキン材を使
用すると、多数の積層パネルを接合した板状体全体が防
水性を持つことになるので更に好ましい。
【0008】
【作用】例えば、熱および音が表装板1の側から裏板3
の側へ伝わる場合を想定すると、熱は室内空気と表装板
1、表装板1と音熱絶縁材2、音熱絶縁材2と裏板3、
裏板3とパネル下地材ないしは下地空間との各境界にお
いてその一部が伝導せず、さらに各重合層内を伝導する
間にも熱抵抗を受ける。同様に室内で発生した音は、空
気、表装板1、音熱絶縁材2、裏板3、下地空間の各媒
質を透過するについて、隣り合う媒質の密度と媒質中の
音速の積の差が大きいので、個々の境界面において透過
率を低減できる。さらに、各媒質ごとに減衰しやすい音
の周波数が異なるので、広い帯域にわたって音の透過を
阻止できる。
【0009】上記のように隣り合う重合層の媒質が違う
ことを利用して断熱および遮音を行うので、空気層を合
板間に確保して断熱を行うサンドイッチパネルに比べ
て、積層パネルの全体厚みを十分に小さくできる。アル
ミニウムシートや鉛シートなどの軟質金属シート、およ
び硬質プラスチック材で断熱および遮音を行うので、木
製パネルを切断するのと同様に、木工用の鋸で積層パネ
ルを支障なく切断できる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の積層パ
ネルは、軟質金属シートや硬質プラスチック材からなる
音熱絶縁材2を表装板1と裏板3との間に挾み込んで積
層パネルを構成し、三者の境界面において熱および音の
伝導を阻害し、さらに各重合材ごとに音に対して透過損
を与えることで断熱と遮音を行うようにしたので、パネ
ルの厚みを薄くしながら断熱性と遮音性を同時に発揮す
る、床材や内壁材として好適な積層パネルが得られるこ
ととなった。さらに、木工用の鋸による切断に支障ない
アルミニウムシートや鉛シート、および硬質プラスチッ
ク材で音熱絶縁材2を形成するので、必要に応じて積層
パネルの切断を自由に行うことができ、この種の積層パ
ネルの施工現場での加工性を向上して、施工作業を能率
良く行うことができることとなった。
【0011】
【実施例】
(実施例1)図1および図2はこの発明の実施例1に係
る積層パネルを示す。積層パネルは、化粧合板からなる
表装板1と、音熱絶縁材2と、合板からなる裏板3と、
クッション材4を順に接着して形成する。
【0012】表装板1および裏板3は、それぞれ単板を
3プライした厚みが3mmのラワン合板で形成されてお
り、表装板1に限ってその表面に自然木の木目や装飾模
様等の化粧が施してある。
【0013】音熱絶縁材2は、上下の軟質金属シート
5、5と、両シート5、5間に挾み込まれた硬質プラス
チック製の心材6とで形成する。軟質金属シート5は、
図の例では、厚みが0.2mmのアルミニウムシートか
らなり、心材6はポリエチレンからなる。軟質金属シー
ト5と心材6とは、板状の心材6に軟質金属シート5を
接着して一体化してあり、その全厚みは表装板1と同様
に3〜6mmとする。
【0014】クッション材4は厚みが5mmの発泡ポリ
エチレン製のマットで形成する。このクッション材4を
含む積層パネルの全厚みは約15mmであり、木板と同
程度の厚みになっている。
【0015】上記のように積層したパネル原材は、幅寸
法を10〜20cmとし、長さ寸法を91〜182cm
とした細長い板に仕上げられ、さらに図2に示すように
長手方向に沿う端面の一方に連結突起7を、他方の端面
に連結突起7と係合する連結溝8をそれぞれ形成する。
連結突起7と連結溝8は、それぞれ同幅に形成した表装
材1と音熱絶縁材2と裏板3の三者を、幅方向へずらし
て接着することで形成する。つまり、接着後に切削加工
等を行う必要がない。尚、先に述べたように、連設する
積層パネルの接合部分に、防水機能を有するゲル状のコ
ーキング材、またはブチルゴム板等の薄いパッキン材を
使用すると、多数の積層パネルを接合した板状体全体が
防水性を持つことになるので更に好ましい。
【0016】以上のように形成した積層パネルは、床材
や内壁材として使用され、隣接するパネルの連結溝8に
連結突起7を嵌め込んだ状態で張り上げられる。積層パ
ネルは必要に応じて切断して使用するが、内部の軟質金
属シート5の厚みを0.1〜0.3mmとしているの
で、普通の木工用鋸で支障なく切断できる。さらに硬質
プラスチック材であるポリエチレンで心材6を形成して
いるので、切断時に鋸刃が過剰に食い込んで切断抵抗が
増加することも防止でき、全体として木板と同様に軽快
な切断を行える。
【0017】(実施例2)図3はこの発明に係る積層パ
ネルの実施例2を示す。これは、音熱絶縁材2を硬質プ
ラスチック材のみで形成する点が実施例1の積層パネル
と異なる。硬質プラスチック材としては、シート状或は
非シート状のポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニルなどがあり、その厚みは3mm弱が一
般的であるが、積層パネルを木工用の鋸で支障なく切断
できれば、これ以上であってもよい。
【0018】(実施例3)図4はこの発明に係る積層パ
ネルの実施例3を示す。これは、音熱絶縁材2を軟質金
属シートのみで形成する点が実施例1の積層パネルと異
なる。軟質金属シートの形成材としては、アルミニウ
ム、鉛、錫などの軟質金属や、これらの合金を利用でき
る。軟質金属シートの厚みは、アルミニウムシートの場
合、0.1〜0.3mmが一般的であるが、積層パネル
を木工用の鋸で支障なく切断できれば、軟質金属シート
の硬さに応じてシート厚みを調整できる。
【0019】上記の各積層パネルは、床材・内壁材とし
て使用する以外に屋根下地材や外壁材として使用するこ
ともでき、その場合は表装板1や裏板3に防水処理を施
す。クッション材4は発泡プラスチック材以外にゴムや
発泡ゴムなどを適用できるが、床材以外の用途の場合に
は省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る積層パネルの断面図である。
【図2】実施例1に係る積層パネルの接合部構造を示す
断面図である。
【図3】実施例2に係る積層パネルの断面図である。
【図4】実施例3に係る積層パネルの断面図である。
【符号の説明】 1:表装板 2:音熱絶縁材 3:裏板 4:クッション材 5:軟質金属シート 6:心材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/10 A 8913−2E 15/18 J 7805−2E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧合板からなる表装板1と、断熱兼
    遮音用の音熱絶縁材2と、合板からなる裏板3とを順に
    接着した積層パネルであって、 音熱絶縁材2が、硬質プラスチック材からなる心材6
    と、心材6の表裏にそれぞれ固定された軟質金属シート
    5、5で形成されている積層パネル。
  2. 【請求項2】 化粧合板からなる表装板1と、断熱兼
    遮音用の音熱絶縁材2と、合板からなる裏板3とを順に
    接着した積層パネルであって、 音熱絶縁材2が、硬質プラスチック材で形成されている
    積層パネル。
  3. 【請求項3】 化粧合板からなる表装板1と、断熱兼
    遮音用の音熱絶縁材2と、合板からなる裏板3とを順に
    接着した積層パネルであって、 音熱絶縁材2が、軟質金属シートで形成されている積層
    パネル。
  4. 【請求項4】 裏板3の裏面にマット状の弾性材から
    なるクッション材4が貼り合わせてある請求項1、2ま
    たは3記載の積層パネル。
  5. 【請求項5】 軟質金属シートがアルミニウムシート
    である請求項1または3記載の積層パネル。
JP4131702A 1992-04-23 1992-04-23 積層パネル Pending JPH05302376A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104295037A (zh) * 2014-11-06 2015-01-21 常熟市龙鼎装饰工程有限公司 一种保温隔声钙塑板
WO2017017144A1 (de) * 2015-07-27 2017-02-02 Hamberger Industriewerke Gmbh Wandkonstruktion und verfahren zum montieren
WO2023054710A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 積水化学工業株式会社 積層構成体

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WO2017017144A1 (de) * 2015-07-27 2017-02-02 Hamberger Industriewerke Gmbh Wandkonstruktion und verfahren zum montieren
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