JP4943167B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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また、各リーチ演出から大当りになる可能性(信頼度)は、遊技機仕様としてリーチ演出の種類毎に予め定められているため、見たいリーチ演出を遊技者が直接選ぶことができない弾球遊技機では、大当りになる可能性がリーチ演出開始直後にある程度わかってしまい、リーチ演出に対する興味が低下してしまうという問題点もあった。
このようにすると、大当り時に発生するリーチ演出の種類を遊技者が直接選択できるので、リーチ演出を選んだと錯覚させる従来のボタン演出に比べ、ボタン演出に対する遊技者の興味を高めることができるのだけでなく、遊技者が選択したリーチ演出の発生を、選択した遊技者しか知り得ない大当り予告として機能させることができる。逆に、他人がリーチ演出を選択したり、遊技者自身が分らないようにリーチ演出を選択した場合には、信頼度の高いリーチ演出の種類が不明な状態となるので、従来にはない遊技のバリエーションを増やすことができる。また、選択されたリーチ演出の表示時間が、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間よりも長いときでも、選択されたリーチ演出(変則演出表示部分のみ)を発生させることができる。
また、前記複数種類のリーチ演出には、その変則演出表示部分の表示時間が、他のリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間と共通演出表示部分の表示時間とを加算した時間よりも長く設定されたリーチ演出が含まれ、前記リーチ演出差し替え手段は、選択されたリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間が、変動パターンで指定された表示時間よりも長いときは、変動パターンで指定されたリーチ演出を実行することを特徴とする。
このようにすると、遊技者が選択したリーチ演出がある場合であっても、その他のリーチ演出で大当りが発生する可能性を残すことができるので、遊技者の選択したリーチ演出が発生しないことを非大当り告知としないようにすることができる。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1はパチンコ遊技機(弾球遊技機)であって、該パチンコ遊技機1は、パチンコ島に固定される外枠2に対して、開閉自在に取り付けられている。パチンコ遊技機1の側方隣接位置には、台間玉貸し機3が並設され、この台間玉貸し機3に、現金又はプリペイドカードを投入することにより、台間玉貸し機3又はパチンコ遊技機1から遊技球が貸し出され、遊技球を用いたパチンコ遊技が可能になる。
上皿6に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル8を回し操作すると、遊技盤4に向けて遊技球が発射される。発射された遊技球が始動口14や入賞口(図示せず)に入賞した場合は、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。また、遊技球がゲートGを通過したときは、普通図柄表示装置20において普通図柄の変動表示が行われ、その停止図柄が所定の当り図柄である場合は、始動口14に設けられる普通電動役物14aが所定時間にわたって開放動作され、始動口14の入口の大きさが拡がり、入賞が発生しやすい状態へ変化するようになっている。また、遊技球が始動口14に入賞した際には、特別図柄抽選に用いる数値を取得すると共に、該数値を用いた特別図柄抽選の結果に基づいて特別図柄表示装置18及び演出図柄表示装置19において特別図柄及び特別図柄に係る演出図柄の変動表示及び停止表示が行われるようになっている。そして、これらの図柄が予め決められた当り配列(特図特定表示、演図特定表示)で停止すると、遊技者が多くの遊技球を獲得可能な大当りモード(大当り状態)となる。
以下、大当り状態の開始、終了などを契機として切換えられるパチンコ遊技機1の各種遊技モードについて、図4を参照して説明する。
このモードでは、特別図柄抽選における2段階の大当り確率のうち、低確率(例えば、1/300)が適用される。また、このモードでは、普通図柄の抽選サイクルが長くなっている。
(2)大当りモード(大当り状態)
このモードは、特別図柄(演出図柄)が予め決められた当り配列で停止したときに実行され、大入賞口15に設けられる特別電動役物15aの開放動作が行われる。この開放動作は、所定時間の経過(例えば、30秒)又は所定個数の入賞(例えば、10球)を1ラウンドとし、所定のラウンド数(例えば、15ラウンド)に亘って繰り返される。
(3)確率変動モード
このモードは、大当りモードが終了した後、所定の確率(例えば、1/2)で実行される。すなわち、特別図柄抽選の大当りには、大入賞口15の開放動作後、特別図柄抽選の当選確率を低確率にする通常当りと、大入賞口15の開放動作後、特別図柄抽選の当選確率を高確率にする確率変動当りとがある。例えば、大当り時の停止図柄が特定の確率変動図柄であったとき、確率変動当りとなる。そして、確率変動モードでは、大当り確率が高確率(例えば、1/30)となり、また、普通図柄抽選の抽選サイクルが短く、しかも、普通電動役物14aの開放時間が長いため、持ち玉をほとんど減らすことなく、再び大当りを発生させることができる。
(4)時間短縮モード
このモードは、通常当りの大当りモードが終了した後に実行される。時間短縮モードでは、特別図柄抽選の大当り確率が低確率であるが、普通図柄抽選の抽選サイクルが短く、しかも、普通電動役物14aの開放時間が長いため、持ち玉をほとんど減らすことなく、遊技を継続することができる。ただし、このモードは、大当り終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、100回)となった時点で終了し、通常モードに切り換えられる。
次に、パチンコ遊技機1の基板構成について、図5を参照して説明する。この図に示すように、パチンコ遊技機1は、少なくとも主基板21と、該主基板21からのコマンドに応じて、演出処理などを行う周辺基板22とを備えている。本実施形態の主基板21は、主制御基板23、払出制御基板24及び発射モータ制御基板25を含み、周辺基板22は、演出図柄表示制御基板26、音声制御基板27及びランプ制御基板28を含んでいる。
変動パターンは、演出図柄の変動表示態様を指示するコマンドであり、特別図柄抽選結果(当り又はハズレ)、演出表示の種類(非リーチ演出及び複数種類のリーチ演出の中から一つを指定)、演出表示の時間、停止図柄などの情報が含まれている。
また、確定コマンドは、演出図柄表示制御基板26に対して、一回の演出表示の終了を指示するコマンドであるが、変動パターンには、演出表示の時間情報を含まれているため、確定コマンドは省略することが可能である。
また、大当り開始表示コマンドは、遊技者に対して大当りが開始されることを報知するための大当り開始画像を演出図柄表示装置19に表示させることを主制御基板23が演出図柄表示制御基板26に指示するものである。
また、nラウンド表示コマンドは、遊技者に対して現在、nラウンドが行われていることを報知するためのnラウンド画像を演出図柄表示装置19に表示させることを主制御基板23が演出図柄表示制御基板26に指示するものである。
また、大当り終了表示コマンドは、遊技者に対して大当りが終了したことを報知するための大当り終了表示画像を演出図柄表示装置19に表示させることを主制御基板23が演出図柄表示制御基板26に指示するものである。
また、客待ち表示コマンドは、表示すべき特別図柄抽選結果がないとき、客待ち表示画像を演出図柄表示装置19に表示させることを主制御基板23が演出図柄表示制御基板26に指示するものである。
主制御基板23は、始動口14に対する遊技球の入賞に応じて、大当り状態を発生させるか否か及び大当りの種別を何にするかという特別図柄抽選に用いる数値を取得し、取得した数値を設定された上限個数(本実施形態では、各4個)を限度として記憶する。そして、記憶領域に記憶された数値を記憶された順に読み出して、読み出した数値に基づいて特別図柄抽選を行い、次いで、抽選が終了した数値を記憶領域から削除していくようになっている。主制御基板23は、特別図柄抽選を行った後、さらに、リーチ乱数(例えば、1〜100)を取得すると共に、取得したリーチ乱数及びリーチ決定テーブルにより、特別図柄変動時間(=演出表示の時間)及び演出表示の種類(非リーチ演出A又はリーチ演出B〜G)を決定する。図6に示すように、リーチ決定テーブルは、特別図柄抽選の結果が大当りの場合に使用するものと、ハズレの場合に使用するものとが別途用意されており、大当りの場合の方が表示時間の長いリーチ演出が選択され易くなっている。そして、決定された演出表示の種類や時間は、前述した変動パターンとして演出図柄表示制御基板26に送信されるようになっている。
演出図柄表示制御基板26は、主制御基板23から変動パターンを受信したら、変動パターンで指定されている表示時間(10〜55秒)を遵守し、その時間内で指定された種類の演出表示(非リーチ演出A又はリーチ演出B〜G)を行うようになっている。図7に示すように、リーチ演出B〜Gは、リーチ演出の種類に拘わらず表示内容及び表示時間が共通な共通演出表示部分と、リーチ演出の種類毎に表示内容及び表示時間が相違する変則演出表示部分とからなっており、通常時は、必ず共通演出表示部分を実行した後、指定されたリーチ演出B〜Gの変則演出表示部分を実行するようになっている。
演出図柄表示制御基板26は、大当り時に発生するリーチ演出の種類を遊技者に選択させるリーチ演出選択処理を行うようになっている。本実施形態におけるリーチ演出の選択は、図8に示すようなリーチ演出選択画面が演出図柄表示装置19に表示された状態で、遊技者が操作スイッチBS1、BS2を操作することにより行われるものであり、操作スイッチBS1(選択ボタン)が操作される毎に表示される表題が入れ替わり、操作スイッチBS2(決定ボタン)が操作されたときに表示されている表題のリーチ演出が選択されるようになっている。なお、リーチ演出選択画面は、デモ画面表示状態で所定の操作スイッチBS1、BS2を操作することにより表示され、リーチ演出選択操作後、デモ画面に復帰するようになっている。
演出図柄表示制御基板26は、変動パターンで指定された抽選結果が大当りで、かつ、遊技者が選択したリーチ演出があるとき、変動パターンで指定されたリーチ演出を、遊技者が選択したリーチ演出に差し替えるリーチ演出差し替え処理を行うようになっている。ただし、演出図柄表示装置19における演出表示は、変動パターンで指定された表示時間を遵守して行う必要があるので、表示時間が相違するリーチ演出に差し替える場合には、下記に示すような時間調整処理が行われる。つまり、リーチ演出差し替え処理では、遊技者が選択したリーチ演出の表示時間Xと、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間Yとを比較し、遊技者が選択したリーチ演出の表示時間Xが、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間Yよりも短いときは、前述した共通演出表示部分を実行した後に、遊技者が選択したリーチ演出の変則演出表示部分を実行するようになっている(図9参照)。また、遊技者が選択したリーチ演出の表示時間Xが、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間Yよりも長く、かつ、遊技者が選択したリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間Zが、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間Yよりも短いときは、共通演出表示部分を省き、遊技者が選択したリーチ演出の変則演出表示部分のみを実行するようになっている(図10参照)。また、遊技者が選択したリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間Zが、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間Yよりも長いときは、差し替えが困難であるため、変動パターンで指定されたリーチ演出を発生させるようになっている(図11参照)。なお、リーチ演出の差し替えにより生じる余り表示時間は、演出図柄の変動終了後、演出図柄を揺れ動かす表示(仮停止表示)によって消化することができる。
4 遊技盤
14 始動口
18 特別図柄表示装置
19 演出図柄表示装置
23 主制御基板
26 演出図柄表示制御基板
BS1 操作スイッチ
BS2 操作スイッチ
Claims (2)
- 始動口に対する遊技球の入賞に応じて、大当り状態を発生させるか否かという抽選を行う主制御基板と、
抽選が行われた後に前記主制御基板から送信される変動パターンに応じて、演出図柄表示装置に演出表示を行わせる演出図柄表示制御基板とを備え、
前記演出表示には、非リーチ演出と、複数種類のリーチ演出とがあり、
前記変動パターンは、抽選結果、演出表示の種類及び時間を指定する弾球遊技機において、
前記リーチ演出は、
リーチ演出の種類に拘わらず表示内容及び表示時間が共通な共通演出表示部分と、
リーチ演出の種類毎に表示内容及び表示時間が相違する変則演出表示部分とからなり、
前記演出図柄表示制御基板は、
大当り時に発生するリーチ演出の種類を遊技者に選択させるリーチ演出選択手段と、
抽選結果が大当りで、かつ、選択されたリーチ演出があるとき、変動パターンで指定されたリーチ演出を、選択されたリーチ演出に差し替えるリーチ演出差し替え手段とを備え、
前記リーチ演出差し替え手段は、
選択されたリーチ演出の表示時間と、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間とを比較し、
選択されたリーチ演出の表示時間が、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間よりも短いときは、共通演出表示部分を実行した後に、選択されたリーチ演出の変則演出表示部分を実行し、
選択されたリーチ演出の表示時間が、変動パターンで指定されたリーチ演出の表示時間よりも長いときは、共通演出表示部分を省き、選択されたリーチ演出の変則演出表示部分のみを実行することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記複数種類のリーチ演出には、
その変則演出表示部分の表示時間が、他のリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間と共通演出表示部分の表示時間とを加算した時間よりも長く設定されたリーチ演出が含まれ、
前記リーチ演出差し替え手段は、
選択されたリーチ演出の変則演出表示部分の表示時間が、変動パターンで指定された表示時間よりも長いときは、変動パターンで指定されたリーチ演出を実行することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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